JPH0344910B2 - - Google Patents

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JPH0344910B2
JPH0344910B2 JP15291182A JP15291182A JPH0344910B2 JP H0344910 B2 JPH0344910 B2 JP H0344910B2 JP 15291182 A JP15291182 A JP 15291182A JP 15291182 A JP15291182 A JP 15291182A JP H0344910 B2 JPH0344910 B2 JP H0344910B2
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JP
Japan
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roller
paper
speed
section
cylinder
Prior art date
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JP15291182A
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JPS5941265A (ja
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Masayuki Izume
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Taiyo Steel Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Steel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Taiyo Steel Co Ltd filed Critical Taiyo Steel Co Ltd
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Publication of JPS5941265A publication Critical patent/JPS5941265A/ja
Publication of JPH0344910B2 publication Critical patent/JPH0344910B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F13/00Common details of rotary presses or machines
    • B41F13/08Cylinders
    • B41F13/10Forme cylinders
    • B41F13/12Registering devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rotary Presses (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、フオーム輪転機(ビジネスフオー
ム輪転印刷機)、さらに詳しくは、巻取紙を使用
してビジネスフオームの印刷および加工を行なう
フオーム輪転機に関する。
この種のフオーム輪転機として、給紙部、印刷
部、加工部、排紙部ならびにこれらの駆動装置お
よび制御装置を備えており、給紙部に、巻取紙の
送り出しローラが設けられ、印刷部に、版胴が設
けられ、加工部に、ピンホイールとこれと対をな
すダイスホイールを有するパンチ装置、ミシン胴
を有する横ミシン装置ならびに印刷および加工が
終つた巻取紙を引取つて排紙部に送り出す引取ロ
ーラが設けられ、排紙部に、ジグザグ折り機が設
けられているものが知られている。
このようなフオーム輪転機においては、運転開
始前に、印刷位置および加工位置の天地見当調整
を行なう必要がある。とろが、従来のフオーム輪
転機の場合には、手動操作によつて天地見当調整
が行なわれていたため、運転開始前に試し刷りと
調整を何度も行なう必要があり、運転準備時間が
非常に長くなつていた。
フオーム輪転機における天地見当調整は、一般
に、印刷するビジネスフオームのサイズ(天地
長)が変わつた場合と使用する紙の厚さが変わつ
た場合に必要である。また、とくに従来のフオー
ム輪転機では、のちに詳しく説明するように、紙
の送り速度が変わつた場合にも面倒な天地見当調
整が必要であつた。
一方、多色印刷機においては、各印刷ユニツト
の版胴の回転軸にそれぞれ角度検出器が設けられ
るとともに、これらの版胴の回転軸と駆動軸との
間にモータを備えた天地見当調整用差動装置が設
けられたものが提案されている(特開昭56−
30863号参照)。
このような天地見当調整用差動装置をフオーム
輪転機に適用すれば、天地見当調整を簡単に行な
うことができるようになるが、それでもなお、次
に説明するように、紙の送り速度が変わつた場合
の面倒な天地見当調整が必要であり、品質の高い
製品を得ることができないという問題がある。
従来のフオーム輪転機では、給紙部、印刷部、
加工部および排紙部の回転体は1つの駆動装置に
よつて駆動されており、駆動装置の駆動軸の回転
速度を変えることにより各部の回転体の回転速度
が変えられるようになつているが、これらの回転
体の間の回転速度比および表面速度比はそれぞれ
常に一定である。
とくに給紙部の送り出しローラと加工部の引取
ローラについていえば、これらは歯車などにより
駆動軸に直結されており、駆動軸と送り出しロー
ラとの間の減速比および駆動軸と引取ローラとの
間の減速比はそれぞれ一定である。したがつて、
駆動軸の回転速度を変えることにより送り出しロ
ーラと引取ローラの回転速度の大きさを変えるこ
とができるが、送り出しローラと引取ローラの回
転速度比および表面速度比はそれぞれ常に一定で
ある。
そして、従来のフオーム輪転機では、上記のよ
うに送り出しローラと引取ローラの回転速度比お
よび表面速度比をそれぞれ常に一定にし、送り出
しローラと引取ローラの間の紙にある程度の張力
を与えるために、引取ローラの表面速度を送り出
しローラの表面速度よりわずかに大きくして、引
取ローラと紙との間でわずかにスリツプが生じる
ようにしている。
ところが、このようにすると、送り出しローラ
および引取ローラを低速回転させて紙を低速で送
る場合と送り出しローラおよび引取ローラを高速
回転させて紙を高速で送る場合とで引取ローラと
紙との間のスリツプの大きさが変わる。すなわ
ち、低速時にはスリツプは小さく、高速時にはス
リツプは大きくなる。このことは実験によつても
確認されているが、低速時には紙がスリツプする
時間が十分にあるが、高速時には紙がスリツプす
る時間が十分でないためであると考えられる。
低速時と高速時とで、上記のようにスリツプの
大きさが変わることにより、紙の張力が変化し、
印刷位置および加工位置の天地見当にずれが生じ
る。たとえば、低速で天地見当調整を行なつて、
そのまま高速で運転すると、天地見当にずれが生
じる。このため、紙の送り速度によつて天地見当
調整を行なう必要があるが、この調整は面倒で、
熟練を要する。
一方、送り出しローラが一定速度で回転してい
ても、使用する紙の厚さが変わると送り出しロー
ラから送り出される紙の速度が変わる。
送り出しローラが一定速度で回転していれば、
加工部の版胴、ピンホイールおよびダイスホイー
ルならびにミシン胴などの回転体の表面速度は一
定であり、したがつて、紙の厚さによつて紙の送
り出し速度が変わると、加工部の回転体の表面速
度と紙の速度との間に差が生じ、これにより印刷
天地長、パンチ装置による送り穴のピツチおよび
横ミシンのピツチが変わつてしまう。たとえば、
紙厚が厚くなると、その分だけ紙の速度が増大し
て印刷部および加工部の回転体の表面速度より大
きくなり、このために、紙厚の薄いものに比べて
印刷天地長ならびに送り穴および横ミシンのピツ
チが長くなる。
このような不都合をなくすため、従来は、紙厚
が最も薄いときに紙の速度と印刷部および加工部
の回転体の表面速度が等しくなるように各部の回
転体の回転速度比を設定しておき、紙厚が厚くな
ると、給紙部の巻取紙が固定された給紙軸のブレ
ーキ力を大きくし、送り出しローラと紙との間に
強制的にスリツプを生じさせて、紙の速度が印刷
部および加工部の回転体の表面速度と等しくなる
ようにしている。
ところが、このようにすると、紙厚が大きくな
つたときに、送り出しローラと紙との間のスリツ
プが大きくなるため、紙厚が薄い場合に比べて、
引取ローラの表面速度と紙の送り出し速度との差
が大きくなり、その結果、送り出しローラと引取
ローラの間の張力が大きくなり、引取ローラと紙
との間のスリツプも大きくなる。
このように紙の張力が大きくなると、印刷時お
よび加工時の紙の歪が大きくなつて、時間の経過
とともに製品が変形し易くなり、品質の高い製品
を得ることができなくなる。
また、引取ローラと紙との間のスリツプが大き
くなると、前記のような紙の速度によるスリツプ
の大きさの変化も大きくなる。
さらに、ブレーキ力によつて紙の速度を間接的
に調整するので、調整が困難である。
この発明の目的は、上記の問題をすべて解決
し、紙の送り速度が変わつた場合の面倒な天地見
当調整が不要で、品質の高い製品が得られるフオ
ーム輪転機を提供することにある。この発明によ
るフオーム輪転機は、 給紙部、印刷部、加工部、排紙部ならびにこれ
らの駆動装置および制御装置を備えており、 給紙部に、巻取紙の送り出しローラが設けら
れ、 印刷部に、版胴が設けられ、 加工部に、ピンホイールとこれと対をなすダイ
スホイールを有するパンチ装置、ミシン胴を有す
る横ミシン装置ならびに印刷および加工が終つた
巻取紙を引取つて排紙部に送り出す引取ローラが
設けられ、 排紙部に、ジグザグ折り機が設けられているフ
オーム輪転機において、 送り出しローラと駆動装置との間に制御装置に
より速度制御されるモータを備えた送り出しロー
ラ速度調整用差動装置が設けられ、 版胴の回転軸、パンチ装置のホイールの回転
軸、ミシン胴の回転軸およびジグザグ折り機の駆
動用回転軸に対してそれぞれ回転角度検出器が設
けられるとともに、これらの回転軸と駆動装置と
の間に制御装置により制御されるモータを備えた
天地見当調整用差動装置が設けられ、 引取ローラと駆動装置との間にスリツプ装置が
設けられており、 制御装置が、外部からの数値指令または内部で
設定された数値指令に基づいて、送り出しローラ
速度調整用差動装置のモータ、天地見当調整用差
動装置のモータおよびスリツプ装置を個別に制御
する手段を備えているものである。
以下図面を参照してこの発明の実施例を説明す
る。なお、この明細書において、前後左右は巻取
紙の進行方向に対していうものとする。
図面はオフセツトフオーム輪転機を示し、この
輪転機は、第1図および第2図に示すように、給
紙部1、オフセツト印刷部2、バツクカーボン印
刷部3、加工部4、排紙部5ならびにこれらの駆
動装置6および制御装置7より構成されている。
駆動装置6は、1個の駆動モータ8と、これに
より常に一定速度で回転する駆動軸9と、駆動軸
9の複数箇所に設けられたウオーム減速機10と
を備えている。駆動軸9は、これら複数の減速機
10のウオーム11と含数の中空軸12とが交互
に連結されて1直線状をなすものであり、前後方
向に水平に伸びている。そして、後述するよう
に、各減速機10のウオーム歯車13の回転がフ
オーム輪転機の各部分に伝えられる。従来のフオ
ーム輪転機の場合は、駆動軸の回転が傘歯車を介
して等速でまたは若干増速して各部分に伝えられ
るため、駆動軸は低速高トルクで回転する。とこ
ろが、このフオーム輪転機の場合は、駆動軸9の
回転が減速して各部分に伝えられるため、駆動軸
9は従来のものに比較して高速低トルクで回転す
る。
制御装置7はフオーム輪転機全体を制御するも
のであり、図示は省略したが、集中制御盤240
と、フオーム輪転機の各部分に適当に配置された
複数の個別制御盤241とを含んでいる。集中制
御板240には、マイクロコンピユータ242、
各種操作スイツチ243および表示器244など
が設けられ、個別制御盤241には、各種操作ス
イツチ245および表示器246などが設けられ
ている。
給紙部1は、オフセツト印刷部2に巻取紙14
を一定張力かつ一定速度で連続的に送るものであ
り、次のように構成されている(第3図〜第5図
参照)。
給紙部1のフレーム15の後側下部に、左右1
対の空気シリンダ16により上下に回動する左右
1対のアーム17が設けられている。左右のアー
ム17の回動端部相互間に、巻取紙14が固定さ
れる給紙軸18が回転自在に支持され、給紙軸1
8の一端部にパウダブレーキ(図示略)が設けら
れている。左右のアーム17は、巻取紙14の取
付作業時には下方に回動し、運転中は第3図に示
すように上方に回動しフレーム15に取付けられ
た位置調整可能なストツパ19に当たつて停止し
ている。
フレーム15の前部には、送り出しローラ20
と複数のローラ21,22,23,24,25,
26が回転自在に支持され、巻取紙14はローラ
21、張力調整装置27のダンサーローラ28、
ローラ22、送り出しローラ20、ローラ23,
24、紙14の蛇行を止めるエツジガイダ29お
よびローラ25,26にこの順に通されている。
フレーム15に支持された複数の細いローラ30
に多数の無端ゴムベルト31が掛けられ、これら
のベルト31が巻取紙14を送り出しローラ20
に押付けている。
送り出しローラ20は、第4図に詳細に示すよ
うに、タイミングベルト32および送り出しロー
ラ速度調整用差動装置33を介して駆動装置減速
機10のウオーム歯車13に連結されている。差
動装置33は、制御装置7により速度制御される
サーボモータ34を備え、モータ34の回転速度
とウオーム歯車13の回転速度に応じた回転速度
で送り出しローラ20を回転させる。モータ34
の回転速度は、零を基準として正および負の任意
の値に変えられる。駆動軸9すなわちウオーム歯
車13が一定速度で回転していても、モータ34
の回転速度を変えることにより送り出しローラ2
0の回転速度が変わり、モータ34が停止するか
または一定速度で回転している間は送り出しロー
ラ20もこれに応じた一定速度で回転する。差動
装置33は、使用する巻取紙14の紙厚が変わつ
た場合でも常に一定速度で巻取紙14を送り出す
ようにするためのものである。仮に送り出しロー
ラ20を常に一定速度で回転させるとすると、巻
取紙14の紙厚が変わつた場合に、送り出しロー
ラ20に巻かれてこの部分を通過する巻取紙14
の速度すなわち巻取紙14の送り出し速度が変わ
つてしまう。したがつて、巻取紙14を常に一定
速度で送り出すためには、紙厚に応じて送り出し
ローラ20の回転速度すなわちモータ34の回転
速度を変える必要がある。モータ34の回転速度
は、オペレータによる制御装置7からの数値指令
(以下単に数値指令という)によつて直接設定す
ることもできるし、運転開始前に制御装置7の自
動調整ボタンを押すことにより次のように制御装
置7によつて自動的に設定することもできる。す
なわち、制御装置7は、巻取紙14の送り出し速
度を一定にするための紙厚と送り出しローラ20
の回転速度すなわちモータ34の回転速度との関
係を記憶しており、自動調整ボタンが押されたと
きに、制御装置7に設定された紙厚に基づいてモ
ータ34の回転速度を設定し、運転中はモータ3
4をこの速度で回転させる。巻取紙14の送り出
し速度を一定にするための紙厚と送り出しローラ
20の回転速度すなわちモータ34の回転速度と
の間には一定の関係があり、この関係を制御装置
7に記憶しておくことにより、制御装置7に設定
された紙厚に基づいて巻取紙14の送り出し速度
を一定にするための送り出しローラ20の回転速
度すなわちモータ34の回転速度を自動的に設定
することができる。このように巻取紙14の紙厚
に応じてモータ34の回転速度すなわち送り出し
ローラ20の回転速度を自動的に変えることがで
き、これにより、巻取紙14が常に一定速度でオ
フセツト印刷部2に送り出される。紙厚は、使用
する巻取紙14の紙厚が変わるたびに制御装置7
に設定される。また、対象となるビジネスフオー
ムが決まると紙厚も決まるので、ビジネスフオー
ムごとに紙厚を制御装置7に記憶させておき、あ
とはビジネスフオームの種類を選択するだけで自
動的に紙厚が設定されるようにすることもでき
る。なお、上記のように自動的に設定されたモー
タ34の回転速度を運転開始前または運転中に数
値指令によつて変えることも可能である。
張力調整装置27は、第5図に詳細に示すよう
に、フレーム15に回動自在に支持された軸35
と、この軸35の両端部に一端部がそれぞれ固定
された左右1対の比較的長い揺動アーム36と、
左右のアーム36の回動端部相互間に回動自在に
支持され巻取紙14が掛けられるダンサーローラ
28と、軸35の一端部に一端部が固定された比
較的短いレバー37と、レバー37の揺動幅を規
制するためにフレーム15に取付けられた2個の
位置調整可能なストツパ38と、レバー37の揺
動端部とフレーム15の間に設けられた空気シリ
ンダ39とを備えている。そして、図示は省略し
たが、巻取紙14の張力による圧力がかかる側の
空気シリンダ39の室が、圧力調整弁を介して空
気源に接続されている。したがつて、この室内の
空気圧が一定に保たれ、しかも空気には慣性力が
ないため、ダンサーローラ28の位置が変わつて
も巻取紙14の張力が一定に保たれ、ばねや錘を
用いた従来の張力調整位置のように巻取紙14の
張力が変動したり巻取紙14に衝撃荷重が生じた
りすることがない。そして、比較的短いレバー3
7の揺動端部に空気シリンダ39の一端部が取付
けられているので、ダンサーローラ28の位置が
変わつても、空気シリンダ39のロツドの移動量
は非常に小さい。また、圧力調整弁の設定を変え
空気シリンダ39の空気圧を変えることにより、
巻取紙14の張力を任意にかつ容易に変えること
ができる。
オフセツト印刷部2の詳細は第6図〜第12図
に示されており、この印刷部2は、第6図に示す
ように、フレーム40に設けられたインキ装置4
1および湿し装置42、ならびにフレーム40に
着脱自在に取付けられる印刷胴交換ユニツト43
より構成されている。
インキ装置41は、インキ壷44、インキ壷ロ
ーラ45、インキ壷ローラ回転駆動用アーム4
6、インキ壷ローラ回転量調整用ストツパ47、
インキ呼出しローラ48、複数の練りローラ4
9,50、2個のインキ着けローラ51,51、
洗浄用のノズル53およびドクタ54を備えてい
る(第6図参照)。壷ローラ45は一方向クラツ
チ(図示略)を介してアーム46の一端部に取付
けられており、アーム46は壷ローラ45の中心
軸を中心にして上下に回動し、アーム46が下方
に回動するときに壷ローラ45が一定量ずつ回転
する。呼出しローラ48は、次のようにして壷ロ
ーラ45と練りローラ49の間に配置されてい
る。すなわち、切換えレバー55の一端部が軸5
6を中心にして回動しうるようにフレーム40に
取付けられるとともに、移しレバー57の一端部
が軸58を中心にして回動しうるように切換えレ
バー55の回動端部に取付けられ、移しレバー5
7の揺動端部に呼出しローラ48が取付けられて
いる。切換えレバー55の中間部とフレーム40
との間および移しレバー57の中間部とフレーム
40との間に、切換えレバー駆動用空気シリンダ
59および移しレバー駆動用空気シリンダ60が
それぞれ設けられている。切換えレバー駆動用空
気シリンダ59は、運転時とインキ装置41洗浄
時とで切換えレバー55の位置すなわち移しレバ
ー57の回転中心軸58の位置を切換えるもので
ある。そして、運転時には第6図に示す位置に切
換えレバー55が停止し、この状態で移しレバー
駆動用空気シリンダ60を伸縮させて移しレバー
57を揺動させることにより、呼出しローラ48
が壷ローラ45と練りローラ49に交互に接触し
て壷ローラ45から練りローラ49にインキを一
定量ずつ移す。また、インキ装置41洗浄時に
は、切換えレバー55は上記位置より第6図の時
計方向に若干回動した位置に停止し、これにより
呼出しローラ48は壷ローラ45と練りローラ4
9の両方に同時に接触する。2個の着けローラ5
1,52の左右両端部は、これらが接する練りロ
ーラ49の回転中心軸を中心にして別々に回動し
うる2組のレバー61,62の回動端部にそれぞ
れ取付けられ、これらのレバー61,62とフレ
ーム40との間には空気シリンダ63,64がそ
れぞれ設けられている(第11図参照)。そして、
運転時には、これらの着けローラ51,52は、
第6図および第11図に示すように一定の運転位
置に位置している。
湿し装置42は、霧吹き式給水器65と、複数
のローラ66,67,68,69とを備えている
(第6図参照)。水着けローラ69の左右両端部
は、これが接するローラ68の回転中心軸を中心
にして回動しうるレバー70の回動端部に取付け
られ、このレバー70とフレーム40との間には
空気シリンダ71が設けられている(第11図参
照)。
オフセツト印刷部2のフレーム40には、運転
位置に位置決めされた一方のインキ着けローラ5
1とほぼ同軸の印刷胴駆動歯車72が取付けられ
ている(第7図および第1図参照)。この歯車7
2は、インキ着けローラ51の外径とほぼ等しい
ピツチ径を有し、インキ着けローラ51とは別に
回転しうる。そして、印刷胴駆動歯車72は、第
7図に詳細に示すように、タイミングベルト73
および給紙部1の場合と同様の天地見当調整用差
動装置33を介して駆動装置減速機10のウオー
ム歯車13に連結されている。
印刷胴交換ユニツト43は、水平板74の下面
に複数のキヤスタ75を有する台車76、この水
平板74の真上に配置された水平底板77の左右
両側に1対の対向状の垂直側板78を有する陰湿
胴支持体79、ならびに支持体79の側板78相
互間に回転自在に支持された版胴80、ブランケ
ツト胴81および圧胴82を備えている。台車7
6の水平板74と印刷胴支持体79の左右片側だ
けが垂直連結板83で連結され、これによつて印
刷胴支持体79が台車76の上方に一体状に固定
されている。
第8図および第9図に示すように、印刷胴支持
体79の左右両側板78外面に、後方に突出した
アーム84がそれぞれ固定され、各アーム84の
後端部にローラ85がそれぞれ取付けられてい
る。一方、これに対応するフレーム40の両外側
面には、水平状の固定金具86と空気シリンダ8
7により上下に回動する揺動アーム88が上下に
配置され、各アーム88の揺動端寄りの部分の上
側に、ローラ85の外径より若干大きい内径を有
する半円状の切欠き89が設けられている。そし
て、印刷胴交換ユニツト43は、次のようにして
フレーム40に固定される。すなわち、キヤスタ
75を使用して、まず交換ユニツト43を左右一
側方からフレーム40の若干前方に移動させ、つ
いで両側板78の後端面がフレーム40の前端面
に接するとともに両側のローラ85がフレーム4
0の固定金具86と下方に回動している揺動アー
ム88の間に進入するように交換ユニツト43を
後方に移動させ、アーム88を上方に回動させて
その切欠き89の前側部分と固定金具86との間
にローラ85を挾んで固定する。これにより、印
刷胴支持体79の両側板78がフレーム40の前
端面に圧接させられるとともに、交換ユニツト4
3全体が若干持上げられ、交換ユニツト43は常
にフレーム40前部の一定位置に固定される。そ
して、交換ユニツト43は、上記と逆の手順によ
り、フレーム40から取外される。また、フレー
ム40下部に設けられたベツド90の左右片側の
垂直側板91および水平頂板92に、交換ユニツ
ト43の着脱時に左右方向および前後方向に移動
する交換ユニツト43との干渉を避けるための必
要最小限の切欠き93が設けられ、交換ユニツト
43がフレーム40の前方にあるときには、ベツ
ド90の頂板92は台車76の水平板74と印刷
胴支持体79の水平底板77との間に位置するよ
うになつている。
版胴80は、第7図〜第9図および第11図に
詳細に示すように、印刷胴支持体79の両側板7
8に回転自在かつ左右移動自在に支持された回転
軸94に固定されている。一方の側板78より外
側に突出した回転軸94の先端部には、版胴80
の外径とほぼ等しいピツチ径を有する歯車95が
固定されている。そして、交換ユニツト43がフ
レーム40に固定されたときに、運転位置にある
2個のインキ着けローラ51,52に版胴80が
所定の圧力で接するとともに、版胴80の歯車9
5がフレーム40の印刷胴駆動歯車72とかみ合
うようになつている。また、他方の側板78より
外側に突出した回転軸94の先端部に短円柱体9
8が固定され、版胴80とほぼ等しい外径を有す
る1対のカラー99がこの短円柱体98の左右両
端に一体に形成されている。そして、一方のカラ
ーの外周の1箇所に突起96が形成されている。
オフセツト印刷部2のフレーム40には、必要
に応じて版胴80を左右方向に若干移動させるた
めの横移動装置100が設けられている(第8図
および第9図参照)。この装置100は、フレー
ム40に固定されて左右方向外側に水平に突出し
たガイド棒101と、ガイド棒101と平行にな
るようにフレーム40に回転自在に支持された送
りねじ102と、ガイド棒101に左右移動自在
に嵌められるとともに送りねじ102にねじ嵌め
られた移動ブロツク103と、このブロツク10
3に固定された軸の先端部に回転自在に取付けら
れて短円柱体98の左右のカラー99の間に進入
するローラ105と、制御装置7により制御され
る送りねじ駆動用サーボモータ106とから構成
されており、ローラ105の外径は左右のカラー
99の相互間隔より若干小さい。そして、数値指
令または手動操作スイツチの指令により、モータ
106が回転して移動ブロツク103およびロー
ラ105が左右に移動し、その結果、版胴80も
左右に移動する。なお、版胴80の左右方向の位
置は制御装置7に数値表示される。また、移動ブ
ロツク103に固定されたアームの先端部に、カ
ラー99の突起96に対応する近接スイツチ97
が取付けられており、これらによつて版胴80の
回転角度検出器104が構成されている。
ブランケツト胴81は、第7図〜第9図および
第11図に詳細に示すように、印刷胴支持体79
の両側板78に回転自在に支持された回転軸10
7に固定されている。ブランケツト胴81の外径
とほぼ等しいピツチ径を有する歯車108が、こ
の回転軸107の一端部に固定され、版胴80の
歯車95と常時かみ合つている。
圧胴82は、第6図、第9図および第10図に
詳細に示すように、圧胴調整装置109を介して
印刷胴支持体79の両側板78相互間に取付けら
れている。圧胴調整装置109は、使用する巻取
紙14の紙厚が変わつた場合にこれに応じてブラ
ンケツト胴81と圧胴82との軸間距離を調整す
るためのものであり、次のように構成されてい
る。すなわち、両側板78に形成された円形孔
に、円板状の偏心部材110が回動自在に嵌め止
められ、各部材110の内側の面には、上下に伸
びる偏心部材回動用アーム112の上端部がそれ
ぞれ固定されている。各偏心部材110の中心か
ら所定距離偏心した部分に、回転軸113の左右
両端部が支持され、この回転軸113に圧胴82
が固定されている。圧胴82の外径とほぼ等しい
ピツチ径を有する歯車115が、片側の偏心部材
110より外側に突出したこの回転軸113の先
端部に固定され、ブランケツト胴81の歯車10
8とかみ合つている。各偏心部材回動用アーム1
12の下端部には、前後方向に伸びる調整棒11
6の中間部に形成されたおねじ部117がねじ止
められている。各調整棒116の前後部は、側板
78内面に固定された前後のガイド118,11
9の比較的大きな孔を貫いて前後に突出してお
り、各調整棒116の前端には調整用のつまみ1
12が一体に形成されている。また、各調整棒1
16の前側のガイド118とアーム112との間
の部分には、アーム112の下端歩を常に後向き
に付勢する圧縮コイルばね123が嵌められてい
る。一方、フレーム40の下部には、左右に伸び
る軸124が回転自在に支持され、この軸124
の一端部は圧胴調整用サーボモータ125に連結
されている。この軸124の左右2個所にウオー
ム126が設けられ、これらのウオーム126と
かみ合う2個のウオーム歯車127がフレーム4
0に回転自在に支持されている。各ウオーム歯車
127の中心にめねじ部が形成され、前後に伸び
る2本の押し棒128の中間部に形成されたおね
じ部129がこれらのめねじ部にねじ嵌められて
いる。各押し棒128はフレーム40に前後に移
動しうるが回転はしないように支持されており、
モータ125の回転により左右の押し棒128が
同調して前後に移動する。印刷胴交換ユニツト4
3がフレーム40に固定されたときには、左右の
調整棒116の後端面がそれぞれ対応する押し棒
128の前端面にばね123によつて押付けられ
る。そして、この状態でモータ125が回転して
押し棒128が前後に移動することにより、調整
棒116が前後に移動してアーム112および偏心
部材110が回動し、その結果、圧胴82の回転
軸113が偏心部材110の中心を中心にして上
下に回動し、ブランケツト胴81の回転軸107
と圧胴82の回転軸113との軸間距離が変化す
る。そして、この軸間距離と押し棒128の移動
量すなわちモータ125の回転量との間には一定
の関係がある。制御装置7は、紙厚と上記軸間距
離すぬわちモータ125の回転量との関係を記憶
しており、運転開始前に自動調整ボタンを押すこ
とにより、制御装置7に設定された紙厚に応じた
量だけモータ125を回転させ、上記軸間距離を
自動的に調整する。また、上記軸間距離の調整は
数値指令によつて行なうこともでき、上記のよう
に自動的に調整された軸間距離を運転開始前また
は運転中に数値指令によつて変えることも可能で
ある。
このフオーム輪転機は複数の印刷胴交換ユニツ
ト43を備え、必要に応じこれらを取替えて使用
できるようになつている。第12図は、第11図
の場合と寸法の異なる版胴80、ブランケツト胴
81および圧胴82を備えた交換ユニツト43を
フレーム40に固定した状態を示している。複数
の各交換ユニツト43の版胴80の位置は、交換
ユニツト43がフレーム40に固定されたときに
一定の運転位置に位置決めされている2個のイン
キ着けローラ51,52に所定の圧力で接するよ
うに決められており、版胴80の回転軸94には
版胴80の外径とほぼ等しいピツチ径を有する歯
車95が固定され、ブランケツト胴81および圧
胴82の回転軸107,113には各胴81,8
2の外径とほぼ等しいピツチ径を有する歯車10
8,115がそれぞれ固定されている。したがつ
て、交換ユニツト43を取替える場合でも、次に
使用する交換ユニツト43を前述のようにフレー
ム40の一定位置に固定するだけで、一定の運転
位置にある2個のインキ着けローラ51,52な
版胴80が所定が圧力で接するとともに、その歯
車95が印刷胴駆動歯車72にかみ合うことにな
り、従来のように版胴の寸法が変わるたびにイン
キ着けローラの位置を変えて調整する必要がな
い。なお、インキ着けローラ51,52の摩耗な
どにより版胴80との接触圧が変化したときに
は、空気シリンダ63,64によりインキ着けロ
ーラ51,52を若干移動させて接触圧を調整す
る。また、交換ユニツト43を取替えて版胴80
の寸法を変えた場合でも、版胴横移動装置100
のローラ105を版胴80の回転軸94に固定さ
れた短円柱体98の左右のカラー99の間に進入
させうるように、カラー99の外径を版胴80の
外径とほぼ等しくするとともに、ローラ105が
インキ着けローラ51の側から左右のカラー99
の間に進入するようになつている。
オフセツト印刷部2においては、駆動装置減速
機10のウオーム歯車13の回転は、前述のよう
に差動装置33およびタイミングベルト73を介
して、インキ装置41および湿し装置42に伝え
られるとともに、印刷胴駆動歯車72に伝えら
れ、この歯車72の回転がさらに歯車95,10
8,115によつて版胴80、ブランケツト胴8
1および圧胴82に伝えられる。
インキ装置41を洗浄するときには、空気シリ
ンダ63,64により2個のインキ着けローラ5
1,52を版胴80から離すとともに、切換えレ
バー駆動用空気シリンダ59により切換えレバー
55を第6図の時計方向に回動させて呼出しロー
ラ48を壷ローラ45と練りローラ49に同時に
接触させる。そして、このような状態で全てのロ
ーラ45,48〜52を回転させながら、これら
にノズル53から洗浄液を供給する。呼出しロー
ラ48が壷ローラ45と練りローラ49に同時に
接触していることにより、洗浄液は壷ローラ45
から着けローラ51,52に至るインキ装置41
の全てのローラ45,48〜52に移され、これ
らの表面が全て洗浄される。したがつて呼出しロ
ーラが壷ローラと練りローラに交互に接触するこ
としかできない従来のインキ装置のように壷ロー
ラを別に洗浄する必要がない。
運転時には、2つのインキ着けローラ51,5
2を運転位置に位置決めして版胴80に接触させ
るとともに、切換えレバー55を第6図の反時計
方向に回動させた状態で移しレバー駆動用シリン
ダ60により移しレバー57を揺動させて、呼出
しローラ48を壷ローラ45と練りローラ49に
交互に接触させる。給紙部1からオフセツト印刷
部2に送られてきた紙14は、フレーム40に支
持されたローラ130を通つたのち、ブランケツ
ト胴81と圧胴82の間を通り、この間に印刷が
行なれてバツクカーボン印刷部3に送り出され
る。
バツクカーボン印刷部3は、第13図に詳細に
示すように、インキタンク131、元ローラ13
2、アニロツクスローラ133、版胴134、圧
胴135および冷却ローラ136を備えている。
アニロツクスローラ133の左右両端部は、フ
レーム137に回転自在に支持されている。
元ローラ132は、次のようにしてフレーム1
37に取付けられている。すなわち、フレーム1
37の左右両側に形成された円形孔に、円板状の
偏心部材138が回動自在に嵌め止められ、各部
材138には前後にほぼ水平に伸びるアーム13
9の後端部が固定されている。各偏心部材138
の中心から若干偏心した部分に、回転軸140の
左右両端部が支持され、この回転軸140に元ロ
ーラ132が固定されている。フレーム137に
は、アーム139前端部上面に接する調整用スト
ツパ141が設けられ、アーム139の前端部と
これより下側のフレーム137との間に空気シリ
ンダ142が設けられている。アーム139はこ
のシリンダ142によつてストツパ141に押当
てられており、ストツパ141を若干上下に移動
させることにより、アーム139および偏心部材
138を若干回動させて、元ローラ132とアニ
ロツクスローラ133との軸間距離を調整するこ
とができる。
圧胴135は、左右両端部がフレーム137に
支持された回転軸143に固定されている。この
回転軸143の両端部にブロツク144が回動自
在に取付けられ、これらのブロツク144の間に
左右に伸びる回転軸145がわたされている。こ
の回転軸145の2箇所に傘歯車146が設けら
れ、一方のブロツク144には、この回転軸14
5の一端部に連結されたサーボモータ147が取
付けられている。各ブロツク144には、これを
貫通する送り軸148の中間部が回転はしうるが
軸方向には移動しないように取付けられ、各送り
軸148の一端部に設けられた傘歯車149が回
転軸145の2個の傘歯車146とそれぞれかみ
合つている。各送り軸148の他端部に形成され
たおねじ部150が版胴支持ブロツク151に形
成されためねじ部にねじ嵌められ、このブロツク
151に送り軸148と平行に固定されたガイド
棒152が圧胴135側のブロツク144に形成
されたガイド孔に移動自在に挿入されている。各
版胴支持ブロツク151に回転軸153の左右両
端部が回転自在かつ左右移動自在に支持され、こ
の回転軸153に版胴134が固定されている。
そして、モータ147が回転することにより、版
胴支持ブロツク151が圧胴135側のブロツク
144に対して接近、離隔する方向に移動し、そ
の結果、圧胴135と版胴134の軸間距離が変
化する。この軸間距離の調整は、オフセツト印刷
部2の圧胴調整装置109の場合と同様にして行
なわれる。また、版胴支持ブロツク151とフレ
ーム137との間には空気シリンダ154が設け
られ、このシリンダ154により版胴134がア
ニロツクスローラ133に所定の圧力で接触する
ようになつている。図示は省略したが、圧胴13
5の回転軸143に圧胴135の外径とほぼ等し
いピツチ径を有する歯車が固定されるとともに、
版胴134の回転軸153に版胴134の外径と
ほぼ等しいピツチ径を有する歯車が固定されてお
り、これらの歯車が互いにかみ合つている。ま
た、版胴134の回転軸153の一端部および片
側の版胴支持ブロツク151に、オフセツト印刷
部2の場合と同様の版胴横移動装置および回転角
度検出器が設けられている。このフオーム輪転機
は互いに寸法の異なる複数の版胴134を備え、
必要に応じてこれらを取替えて使用できるように
なつている。
冷却ローラ136の両端部はフレーム137に
回転自在に支持されている。冷却ローラ136は
左右両端が密閉された中空円筒状をなし、その周
壁全体に多数の冷却空気噴出孔(図示略)があけ
られている。そして、適宜な手段によつて冷却ロ
ーラ136内に供給された冷却空気がこれらの孔
から噴出するようになつている。
駆動装置減速機10のウオーム歯車13の回転
は、前記同様の天地見当調整用差動装置33、歯
車およびタイミングベルトを介して、元ローラ1
32、アニロツクスローラ133、版胴134、
圧胴135および冷却ローラ136に伝えられ
る。フレーム137にはローラ155,156,
157が回転自在に支持されており、オフセツト
印刷部2からバツクカーボン印刷部3に送られて
きた紙14は、ローラ155,156を通つたの
ち、版胴134と圧胴135の間を通り、さらに
冷却ローラ136およびローラ157を通つて加
工部4に送り出される。
加工部4には、第14図に示すように、パンチ
装置158、スリツタ装置159、縦ミシン装置
160、第1横ミシン装置161および第2横ミ
シン装置162がこの順に設けられている。
パンチ装置158は、紙14の左右両側部に送
り孔をあけるためのものであり、その詳細が第1
5図に示されている。加工部4のフレーム163
に、2本の互いに平行な回転軸164の左右両端
部が支持されている。そして、これらの回転軸1
64のフレーム163より外側に突出した先端部
に、互いにかみ合う歯車165が固定され、一方
の歯車165が前記同様の天地見当調整用差動装
置33を介して駆動装置減速機10のウオーム歯
車13に連結されている。図示は省略したが、い
ずれか一方の回転軸164の一端部およびフレー
ム163の片側に、オフセツト印刷部2の場合と
同様の回転角度検出器が設けられている。
一方の回転軸164に、左右2個のピンホイー
ル166が取付けられている。第16図に示すよ
うに、この回転軸164の外面には、軸方向に伸
びる横断面半円状の3条の溝167が等間隔をお
いて形成されている。一方、この回転軸164が
挿入されたピンホイール166の孔の内面の左右
両端部を除く部分に、これらの溝167に対応す
る横断面半円状の3条の溝168が形成され、ピ
ンホイール166には、各溝168の左右両端部
同志を連結する孔169が設けられている。そし
て、これらの溝167,168と孔169とで構
成される3個所の環状空間に多数の鋼球170が
循環可能に収容され、これにより、ピンホイール
166は回転軸164に対して回転はしないが軸
164の長さ方向すなわち左右方向には円滑に移
動しうるようになつている。他方の回転軸164
には、2個のピンホイール166とそれぞれ対を
なす左右2個のダイスホイール171が上記同様
に取付けられている。
フレーム163には、回転軸164と平行な4
本の送り軸172の左右端部が回転自在に支持ざ
れ、各送り軸172に移動部材173を介してホ
イール166,171が1個ずつ連結されてい
る。すなわち、ホイール166,171にはそれ
ぞれ移動部材173が自由に回転しうるが左右方
向には移動しないように取付けられ、移動部材1
73の一端部は送り軸172に形成されたおねじ
部174にねじ嵌められている(第16図参照)。
左右いずれか1組のピンホイール166およびダ
イスホイリール171に連結された2本の送り軸
172の一端部同志がタイミングベルト175に
よつて連結され、これらの送り軸172のいずれ
か一方に位置調整用サーボモータ176が連結さ
れている。そして、このモータ176の回転によ
り、上記1組のピンホイール166とダイスホイ
ール171が回転軸164に沿つて同時に左右方
向に移動する。他の1組のピンホイール166お
よびダイスホイール171についても同様であ
り、これら2個のモータ176によつて左右2組
のホイール166,171の左右方向位置を別々
に調整することができ、各組のホイール166,
171の左右方向の位置がそれぞれ制御装置7に
数値表示される。この位置の調整は、数値指令ま
たは手動操作スイツチの指令によつて行なうこと
もできるし、回転開始前に自動調整ボタンを押す
ことにより次のように自動的に行なうこともでき
る。すなわち、制御装置7には2組のホイール1
66,171の位置が予め設定されており、自動
調整ボタンを押すことにより、各組のホイール1
66,171はこの位置まで移動して停止する。
また、このように自動的に調整された位置を運転
開始前または運転中に数値指令または手動操作ス
イツチの指令によつて変えることも可能である。
パンチ加工を必要としない場合には、2組のホイ
ール166,171を回転軸164の左右両端部
に移動させておく。左右2組のホイール166,
171の位置は、これが変わるたびに制御装置7
に設定される。また、対象となるビジネスフオー
ムが決まると左右2組のホイール166,171
の位置も決まるので、ビジネスフオームごとにこ
れらの位置を制御装置7に記憶させておき、あと
はビジネスフオームの種類を選択するだけでこれ
らの位置を自動的に設定することもできる。
スリツタ装置159は紙14の左右両縁部を切
落して紙幅を揃えるためのものであり、第14図
および第17図に示すように、この装置159
は、左右両端部がフレーム163に回転自在に支
持された受胴177と、左右2個の加工ヘツド1
78とを備えている。受胴177は、タイミング
ベルト179を介して、パンチ装置158と共通
の駆動装置減速機10のウオーム歯車13に連結
されている。
加工部4のフレーム163に、左右に伸びるガ
イド棒180の両端部が固定されるとともに、そ
の上下に平行に配置された2本の送りねじ181
の左右両端部が回転自在に支持されており、各送
りねじ181の一端部に位置調整用サーボモータ
(図示略)が連結されている。ガイド棒180に、
左右2個の加工ヘツド178の移動部材182が
それぞれ左右移動自在に嵌められている。第17
図に示すように、片側の移動部材182の下部に
形成されためねじ部に下側の送りねじ181がね
じ嵌められるとともに、同上部に形成された左右
貫通孔183に上側の送りねじ181が若干の隙
間をもつて嵌められており、この移動部材182
は、下側の送りねじ181の回転により上側の送
りねじ181と干渉することなく左右に移動する
が、上側の送りねじ181が回転しても移動しな
いようになつている。これとは逆に、反対側の移
動部材182は、上側の送りねじ181の回転に
より下側の送りねじ181と干渉することなく左
右に移動するが、下側の送りねじ181が回転し
ても移動しないようになつている。したがつて、
パンチ装置158の場合と同様に、2個のモータ
によつて左右の加工ヘツド178の左右方向位置
を別々に調整することができる。
各加工ヘツド178の移動部材182の上側前
面に前方に張出した方形状のブロツク184が固
定され、このブロツク184の上面には下向きの
空気シリンダ185が固定されている。ブロツク
184を貫通して下方に突出したこのシリンダ1
85のロツドの下端に、移動部材182の前面に
沿つて上下に移動しうるホルダ186が固定さ
れ、ホルダ186の上面に上向きに固定された2
本のガイド棒187が、ブロツク184に形成さ
れたガイド孔に上下移動自在に嵌められている。
各ホルダ186の下端部には、カツタ188が回
転自在に取付けられている。そして、スリツタ加
工を行なう場合には、空気シリンダ185により
ホルダ186を下降させてカツタ188を受胴1
77に押当て、スリツタ加工を必要としない場合
には、ホルダ186を上昇させてカツタ188を
受胴177から上方に離しておく。
スリツタ装置159の2つの加工ヘツド178
の左右方向位置調整は、パンチ装置158の場合
と同様であるが、スリツタ装置159の場合に
は、各加工ヘツド178の左右方向位置の他にス
リツタ加工の有無が各加工ヘツド178ごとに設
定されており、自動調整ボタンが押されたときに
制御装置7が空気シリンダ185を自動的に制御
するようになつている。
縦ミシン装置160は紙14に縦ミシン加工を
施すためのものであり、第14図に示すように、
この装置160は、左右両端部がフレーム163
に回転自在に支持された受胴189と、左右移動
自在な4個の加工ヘツド190とを備えている。
受胴189は、前記同様の天地見当調整用差動装
置33を介して駆動装置減速機10のウオーム歯
車13に連結されている。加工ヘツド190の構
成はスリツタ装置159の場合と同様であり、同
一のものには同一の符号を付している。加工ヘツ
ド190は、2本のガイド棒180に2個ずつ取
付けられ、4本の送りねじ181にはそれぞれ位
置調整用サーボモータ(図示略)が連結されてい
る。そして、スリツタ装置159の場合と同様
に、これら4個のモータによつて4個の加工ヘツ
ド190の左右方向位置を別々に調整することが
できる。また、各加工ヘツド190のホルダ18
6の先端部には、縦ミシンカツタ191が回転自
在に取付けられている。そして、必要なカツタ1
91だけを受胴189に押当てて、不要なカツタ
191を受胴189から離しておくことができ
る。
第1横ミシン装置161は紙14な長さ方向に
所定の間隔をおいて横ミシン加工を施すためのも
のであり、第14図に示すように、この装置16
1は、縦ミシン装置160と共通の受胴189
と、フレーム163の上部に着脱自在に取付けら
れるミシン胴交換ユニツト192とから構成され
ている。交換ユニツト192の左右両側板193
に回転軸194の左右両端部が回転自在に支持さ
れ、この回転軸194にミシン胴195が固定さ
れている。図示は省略したが、受胴189の回転
は歯車によつてミシン胴195に伝えられ、ミシ
ン胴195の外面の1箇所には左右に伸びる横ミ
シンカツタが固定されている。また、ミシン胴1
95の回転軸194の一端部および側板193
に、オフセツト印刷部2の場合と同様の回転角度
検出器が設けられている。
第2横ミシン装置162は、左右両端部がフレ
ーム163に回転自在に支持された受胴196
と、上記同様のミシン胴交換ユニツト192とか
ら構成されている。受胴196は、前記同様の天
地見当調整用差動装置33を介して、縦ミシン装
置160および第1横ミシン装置161と共通の
駆動装置減速機10のウオーム歯車13に連結さ
れている。他は第1横ミシン装置161の場合と
同様であり、同一のものには同一の符号を付して
いる。
このフオーム輪転機は、互いに寸法の異なるミ
シン胴195を有する複数の交換ユニツト192
を備え、必要に応じてこれらを取替えて使用でき
るようになつている。そして、2種類の横ミシン
加工を必要とする場合には、第14図のように両
方の横ミシン装置161,162の所定位置に交
換ユニツト192を取付け、1種類の横ミシン加
工だけを必要とする場合には、横ミシン装置16
1,162のいずれか一方だけに交換ユニツト1
92を取付け、横ミシン加工を必要としない場合
には、両方の横ミシン装置161,162から交
換ユニツト192を取外しておく。
加工部4のフレーム163には複数のローラ1
97,198,199,200,201,20
2,203,204,205と1個の取付ローラ
206が回転自在に支持されており、バツクカー
ボン印刷部3から送られてきた紙14は、ローラ
197、パンチ装置158、ローラ198,19
9、スリツタ装置159の受胴177、ローラ2
00、縦ミシン装置160および第1横ミシン装
置161の受胴189、ローラ201、第2横ミ
シン装置162の受胴196、ローラ202,2
03、引取ローラ206およびローラ204,2
05を通つて排紙部5に送り出される。
引取ローラ206は、加工が終わつた紙14を
一定の張力で引取つて排紙部5に送り出すための
ものであり、第14図および第18図に示すよう
に、電磁クラツタまたはトルクコンバータなどを
使用したスリツプ装置207およびタイミングベ
ルト208,209を介してミシン装置160,
161,162と共通の駆動装置減速機10のウ
オーム歯車13に連結されている。また、引取ロ
ーラ206は左右両端が密閉された中空円筒状を
なし、その周壁全体に多数の孔210があけられ
ている。そして、引取ローラ206内部の空間
は、適宜な手段によつて、送風機などを使用した
真空装置(図示略)に接続されており、これによ
り上記空間が真空状態になる。ローラ203を通
つて送られてきた紙14は、真空装置によつて引
取ローラ206の表面に密着し、スリツプを生じ
ることなく一定の張力で排紙部5に送り出され
る。すなわち、引取ローラ206はスリツプ装置
207を介して駆動装置6に連結されているの
で、スリツプ装置207の部分だけでスリツプが
生じ、紙14と引取ローラ206との間でスリツ
プが生じることがない。そして、スリツプ装置2
07によつて一定のトルクが与えられ、引取ロー
ラ206と紙14との間にスリツプが生じないの
で、紙14の張力が一定に保たれ、従来のように
紙14の速度によつて紙14の張力が変化するよ
うなことがない。したがつて、紙14の速度が変
わつても、印刷位置および加工位置の天地見当に
ずれが生じることがなく、従来のように紙14の
速度によつて面倒な天地見当調整を行なう必要が
ない。紙14の張力すなわち引取ローラ206の
回転トルクは紙厚によつて変わるため、制御装置
7は紙厚と回転トルクとの関係を記憶しており、
運転開始前に自動調整ボタンを押すことにより、
制御装置7に設定された紙厚に応じてスリツプ装
置207の設定トルクを変える。巻取紙14の紙
厚と張力すなわち引取ローラ206の回転トルク
との間には一定の関係があり、この関係を制御装
置7に記憶しておくことにより、制御装置7に設
定された紙厚に基づいてスリツプ装置207の設
定トルクを自動的に設定することができる。スリ
ツプ装置207のトルク設定は数値例によつて行
なうこともでき、上記のように自動的に調整され
た設定トルクを運転開始前または運転中に数値指
令によつて変えることも可能である。また、紙1
4は真空装置によつて引取ローラ206の表面に
密着し、従来のように押えローラを用いて紙を引
取ローラに押付ける必要がないため、押えローラ
によつて紙14の印刷面が汚れたりするおそれが
ない。
排紙部5にはジグザグ折り機211と巻取装置
212が設けられ、用途によりいずれか一方が使
用される。
ジグザグ折り機211は、加工部4から送られ
てきた紙14を横ミシンの位置でジグザグ状に折
つて積重ねるものであり、その詳細が第19図に
示されている。排紙部5のフレーム213の上部
に大振りアーム214の上端部が前後揺動自在に
取付けられるとともに、このアーム214の揺動
下端部に小振りアーム215の上端部が前後揺動
自在に取付けられており、各アーム214,21
5は、フレーム213に回転自在に支持された2
個のアーム駆動用クランク円板216,217に
連結されている。また、各アーム214,215
の揺動下端部には、左右方向に伸びる2個1組の
ローラ218,219がそれぞれ回転自在に取付
けられている。
フレーム213の左右一側部に、前後に伸びる
上下2本の水平ガイド棒220が設けられ、これ
らのガイド棒220に前後2個の移動ブロツク2
21の左右一側端部が前後移動自在に取付けられ
ている。各移動ブロツク221には、複数のはた
き222が左右方向に所定の間隔をおいて回転自
在に取付けられるとともに、これらのはたき22
2の間に位置する複数のスパイラル223が回転自
在に取付けられている。上下のガイド棒220の
間にこれらと平行な送り軸224が設けられ、こ
の軸224の一端部には位置調整用サーボモータ
225が連結されている。送り軸224の前部と
後部に互いに方向の異なるおねじ部226が形成
され、各おねじ部226に移動ブロツク221が
1個ずつねじ嵌められている。そして、モータ2
25の回転により、前後の移動ブロツク221が
大振りアーム214の揺動中心軸227の真下の
点を挾んで互いに接近、離隔するよう前後に移動
する。制御装置7には、紙14の折り幅すなわち
横ミシンの相互間隔が設定され、制御装置7は、
運転開始前に自動調整ボタンを押すことにより、
これに応じてモータ225の回転量を制御するこ
とによりはたき222およびスパイラル223の
前後間隔を調整する。上記間隔の調整は数値指令
または手動操作スイツチの指令によつて行なうこ
ともでき、上記のように自動的に調整された間隔
を運転開始前または運転中に数値指令または手動
操作スイツチの指令によつて変えることもでき
る。
図示は省略したが、クランク円板216,21
7、はたき222およびスパイラル223は、前
記同様の天地見当調整用差動装置33を介してミ
シン装置160,161,162と共通の駆動装
置減速機10のウオーム歯車13に連結されてい
る。また、クランク円板216が固定された回転
軸233の一端部およびフレーム213の片側
に、オフセツト印刷部2の場合と同様の回転角度
検出器が設けられている。フレーム213の上部
には、ローラ228,229,230が回転自在
に支持されている。そして、加工部4のローラ2
05を通つて送られてきた紙14は、ローラ22
8、ローラ229,230の間、大振りアーム2
14のローラ218の間および小振りアーム21
5のローラ219の間を通り、アーム214,2
15の揺動ならびにはたき222およびスパイラ
ル223の回転により横ミシンの位置でジグザグ
状に折られて積重ねられ、ベルトコンベヤ231
から排出コンベヤ232を通つて排出される。
巻取装置212は従来のものと同様であるか
ら、図示および説明を省略する。
印刷胴交換ユニツト43の版胴80の回転軸9
4に設けられた回転角度検出器104および版胴
80と駆動装置6との間に設けられた差動装置3
3は、天地見当調整を行なうために、版胴80を
回転させて任意の角度位置に停止させるためのも
のである。駆動装置6が停止した状態で差動装置
33のサーボモータ34が回転することによつて
版胴80が回転し、角度検出器104は、近接ス
イツチ97がカラー99の突起96を検知した点
を原点として、この点からのモータ34の回転量
より版胴80の角度位置を検出する。差動装置3
3のモータ34は、制御装置7からの数値指令ま
たは手動操作スイツチの指令により回転して、版
胴80を任意の角度位置に停止させ、版胴80の
角度位置は制御装置7に表示される。また、運転
時には、差動装置33のモータ34は停止し、駆
動軸9の回転がそのまま版胴80に伝えられる。
バツクカーボン印刷部3の版胴134の回転軸
153、パンチ装置158の回転軸164、横ミ
シン装置161,162のミシン胴195の回転
軸194およびジグザグ折り機211のクランク
円板216の回転軸233にそれぞれ設けられた
回転角度検出器、ならびにこれらの回転軸15
3,164,194,233と駆動装置6との間
に設けられた差動装置33についても同様であ
る。そして、制御装置7は、これらを使用して、
次のようにパンチ装置158を基準として天地見
当調整を自動的に行なう。すなわち、運転開始前
に駆動装置6を停止させた状態で自動調整ボタン
を押すことにより、パンチ装置158の回転軸1
64が原点まで回転して停止するとともに、他の
各部分の回転軸94,153,194,233が
予め制御装置7に設定された基準角度位置に停止
し、これにより天地見当が合うことになる。基準
角度位置は各回転軸94,153,194,23
3毎に設定される。ジグザグ折り機211のクラ
ンク円板216の基準角度位置は常に一定であ
る。また、印刷胴交換ユニツト43の版胴80に
ついては、ユニツト43毎に基準角度位置が決ま
つており、同一のユニツト43を使用する限り基
準角度位置は一定である。したがつて、ユニツト
43を変えるたびに予め知られている基準角度位
置を設定するようにしてもよいし、各ユニツト4
3毎に基準角度位置を制御装置7に記憶させてお
き、ユニツト43の番号を選択することによつて
自動的に基準角度位置が設定されるようにしても
よい。また、対象となるビジネスフオームが決ま
るとユニツト43も決まるので、ビジネスフオー
ムごとにユニツト43の番号および基準角度位置
を制御装置7に記憶させておき、あとはビジネス
フオームの種類を選択するだけで、自動的に基準
角度位置を設定して天地見当調整を行なうように
することもできる。バツクカーボン印刷部3の版
胴134、横ミシン装置161,162のミシン
胴交換ユニツト192についても同様である。
以上のように、上記のフオーム輪転機では、運
転開始前に自動調整ボタンを押すことにより、送
り出しローラ20の回転速度の調整、オフセツト
印刷部2およびバツクカーボン印刷部3における
圧胴82,135の軸間距離の調整、引取ローラ
206の設定トルクの調整、加工部4におけるパ
ンチ装置158、スリツタ装置159および縦ミ
シン装置160の加工の有無および左右方向位置
の調整、ジグザグ折り機211におけるはたき2
22およびスパイラル223の間隔の調整、なら
びに各部分間の天地見当調整を自動的に行なうこ
とができ、このあと、制御装置7の運転開始ボタ
ンを押すことにより自動運転を開始することがで
きる。したがつて、従来のように試し刷りと調整
を何度も行なう必要がなく、運転準備時間が著し
く短縮される。また、これらの調整を行なうため
の紙厚、パンチ装置158、スリツタ装置159
および縦ミシン装置160の加工の有無および左
右方向位置、紙14の折り幅、ならびに各部分の
回転軸94,153,194,233の基準角度
位置などは、内容が変わるたびに必要に応じて個
別に設定することもできるし、前述のように対象
となるビジネスフオームの種類を選択することに
より全て自動的に設定することもできる。なお、
オペレータによる外部からの数値指令または制御
装置7内部で設定された数値指令に基づく送り出
しローラ速度調整用差動装置33および天地見当
調整用差動装置33のモータ34ならびに引取ロ
ーラ206のスリツプ装置207の設定トルクの
制御などは、公知の適宜な方法たとえば数値制御
装置などで普通に用いられている方法などにより
達成できる。
上記のフオーム輪転機では、駆動軸9の回転が
ウオーム減速機10を介して各部分に伝えられる
ため、駆動軸の高速低トルクで回転させることが
できる。したがつて、低速高トルクで回転する従
来の駆動軸に比べて駆動軸9の捩れが小さくな
り、かつこの捩れが減速して各部分に伝えられる
ため、印刷位置および加工位置の天地見当ずれが
非常に小さくなる。
上記実施例ではオフセツトフオーム輪転機を示
したが、この発明は凸版フオーム輪転機など他の
種類のフオーム輪転機にももちろん適用できる。
この発明のフオーム輪転機によれば、次に説明
するように、天地見当調整がきわめて簡単で、紙
の送り速度が変わつた場合の面倒な天地見当調整
が不要であり、品質の高い製品を得ることができ
る。
版胴の回転軸、パンチ装置のホイールの回転
軸、ミシン胴の回転軸およびジグザグ折り機の駆
動用回転軸に対してそれぞれ回転角度検出器が設
けられるとともに、これらの回転軸と駆動装置と
の間に制御装置により制御されるモータを備えた
天地見当調整用差動装置が設けられてるので、天
地見当調整がきわめて簡単になる。
引取ローラと駆動装置との間にスリツプ装置が
設けられているので、スリツプ装置の部分だけで
スリツプが生じ、引取ローラと紙との間にスリツ
プが生じることがない。そして、スリツプ装置に
よつて一定のトルクが与えられ、引取ローラと紙
との間にスリツプが生じないので、紙の張力が一
定に保たれ、従来のように紙の速度によつて紙の
張力が変化するようなことがない。したがつて、
紙の速度が変わつても、印刷位置および加工位置
の天地見当にずれが生じることがなく、従来のよ
うに紙の速度によつて面倒な天地見当調整を行な
う必要がない。このため、たとえば低速で天地見
当調整を行なつてそのまま高速で運転するような
ことができる。
送り出しローラと駆動装置との間に制御装置に
より速度制御されるモータを備えた送り出しロー
ラ速度調整用差動装置が設けられているので、従
来のように送り出しローラと紙との間に強制的に
スリツプを生じさせて紙の速度を調整するような
必要がなく、紙厚が変わつても紙を常に適正な速
度で送り出すことができ、紙厚が厚くなつても従
来のように張力が大きくなることがない。このた
め、常に印刷時および加工時の紙の歪が小さく、
品質の高い製品が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の実施例を示し、第1図はオフ
セツトフオーム輪転機の構成図、第2図は同駆動
装置と紙の流れを示す説明図、第3図は給紙部の
縦断面図、第4図は第3図−線の断面図、第
5図は給紙部の張力調整装置の斜視図、第6図は
オフセツト印刷部の縦断面図、第7図は第6図
−線の断面図、第8図はオフセツト印刷部の印
刷胴交換ユニツトの部分を拡大して示す側面図、
第9図は第8図−線の断面図、第10図は第
9図−線の拡大断面図、第11図は第9図
−線の矢視図、第12図は上記と異なる印
刷胴交換ユニツトを示す第11図相当の図面、第
13図はバツクカーボン印刷部の縦断面図、第1
4図は加工部の縦断面図、第15図はパンチ装置
の部分省略斜視図、第16図はパンチ装置のピン
ホイールの縦断面図、第17図はスリツタ装置の
加工ヘツドの正面図、第18図は第14図−
線の拡大断面図、第19図はジグザグ折り機
の縦断面図、第20図は制御装置のブロツク図で
ある。 1……給紙部、2……オフセツト印刷部、4…
…加工部、5……排紙部、6……駆動装置、7…
…制御装置、14……巻取紙、20……送り出し
ローラ、33……差動装置、34……サーボモー
タ、80……版胴、94,164,194,23
3……回転軸、104……回転角度検出器、15
8……パンチ装置、161,162……横ミシン
装置、166……ピンホイール、171……ダイ
スホイール、195……ミシン胴、206……引
取ローラ、207……スリツプ装置、211……
ジグザグ折り機。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 給紙部1、印刷部2、加工部4、排紙部5な
    らびにこれらの駆動装置6および制御装置7を備
    えており、 給紙部1に、巻取紙14の送り出しローラ20
    が設けられ、 印刷部2に、版胴80が設けられ、 加工部4に、ピンホイール166とこれと対を
    なすダイスホイール171を有するパンチ装置1
    58、ミシン胴195を有する横ミシン装置16
    1,162ならびに印刷および加工が終つた巻取
    紙14を引取つて排紙部5に送り出す引取ローラ
    206が設けられ、 排紙部5に、ジグザグ折り機211が設けられ
    ているフオーム輪転機において、 送り出しローラ20と駆動装置6との間に制御
    装置7により速度制御されるモータ34を備えた
    送り出しローラ速度調製用差動装置33が設けら
    れ、 版胴80の回転軸94、パンチ装置158のホ
    イール166,171の回転軸164、ミシン胴
    195の回転軸194およびジグザグ折り機21
    1の駆動用回転軸233に対してそれぞれ回転角
    度検出器104が設けられるとともに、これらの
    回転軸94,164,194,233と駆動装置
    6との間に制御装置7により制御されるモータ3
    4を備えた天地見当調整用差動装置33か設けら
    れ、 引取ローラ206と駆動装置6との間にスリツ
    プ装置207が設けられており、 制御装置7が、外部からの数値指令または内部
    で設定された数値指令に基づいて、送り出しロー
    ラ速度調整用差動装置33のモータ34、天地見
    当調整用差動装置33のモータ34およびスリツ
    プ装置207を個別に制御する手段を備えている
    フオーム輪転機。
JP15291182A 1982-09-01 1982-09-01 フオ−ム輪転機 Granted JPS5941265A (ja)

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Families Citing this family (6)

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JPH036430Y2 (ja) * 1984-11-08 1991-02-19
JPS61100531U (ja) * 1984-12-05 1986-06-27
JPS61169251A (ja) * 1985-01-23 1986-07-30 Kokuyo Kk 輪転印刷機
DE3801429C2 (de) * 1988-01-20 1998-05-20 Siemens Ag Druckvorrichtung mit verstellbarer Gegendruckrolle
JPH0347123U (ja) * 1989-09-18 1991-05-01
JPH04110152A (ja) * 1990-08-31 1992-04-10 Hidehiko Suematsu フォーム印刷機

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