JPH0338219Y2 - - Google Patents

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JPH0338219Y2
JPH0338219Y2 JP1984033014U JP3301484U JPH0338219Y2 JP H0338219 Y2 JPH0338219 Y2 JP H0338219Y2 JP 1984033014 U JP1984033014 U JP 1984033014U JP 3301484 U JP3301484 U JP 3301484U JP H0338219 Y2 JPH0338219 Y2 JP H0338219Y2
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JP
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thread
bobbin
yarn
gripping groove
bent
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JP1984033014U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、巻始めの糸端を確実に固定するため
の糸把持溝を有し、太番手糸用として好適なボビ
ンに関する。
〔従来技術〕
従来、太番手糸用ボビンとしては、巻張力等の
観点から比較的小径(例えば直径5cm以下)の木
管や紙管などが使用されている。このボビンに
は、特に紙管の場合などは、単に糸を巻く機能し
か備えておらず、糸端を固定する糸止め部は殆ど
設けられていない。この理由としては、糸巻き装
置の自動化が細番手用のものより種々の理由から
可成り遅れており、手作業による箇所が多く残っ
ていることがあげられる。その一つが、巻始め、
巻終りの糸端の止めの自動化である。
従来、この種の比較的太番手糸を対象とするボ
ビンとしては、第4図に示すように、紙管11の
端部にスピンドル軸受用の成形具13を嵌着した
ものや、第5図に示すように、紙管11の端部を
内側に屈曲させて強度をもたせた屈曲部12を形
成し、この屈曲部12を支持するように、スピン
ドル軸受用の成形具13を嵌着したものなどが知
られているが、これらのボビンには、糸端を固定
するための糸把持溝は設けられていない。つま
り、これらボビンの使用時における糸止めについ
ては、巻始めの糸端は作業者の手作業でボビンの
ほぼ中央部に数回巻付けることにより固定し、こ
の状態でワインダにセツトして糸の巻取りを行な
い、満管時に切断した巻終りの糸端は、これまた
作業者の手作業で糸層表面やボビン端部に結び付
けることにより固定している。このように、巻始
め、巻終りの糸端の固定を何れも作業者の手作業
で行なつているため、非常に手間がかかり、作業
時間のロスが大きいという欠点がある。また、撚
糸加工等の際、巻始めの糸端が、糸層の最内層に
巻込まれているため、別のボビンに巻かれた糸と
結びつなぐことができないという欠点がある。
また、このような欠点を解消するため、巻始め
の糸端を粘着片によつて固定することや、紙管の
端部に鋭利な糸把持溝をナイフによつて深く切り
込んで形成し、この溝に糸端を固定することなど
も知られているが、前者の場合は、ボビンの高速
回転により粘着片に作用する風力や遠心力でこの
粘着片が剥がれて飛び、その糸端捕捉効果を喪失
する上に、糸の経路や他の装置内にこの粘着片が
入り込み、糸切れ等の原因となつたり、また粘着
片が剥がれて飛ばず、糸止めができたとしても、
この粘着片に塗布された接着剤の転移による種々
のトラブルが発生し易いという欠点があり、また
後者の場合は、ナイフを紙層内に圧入させたとき
に、紙層のずれや剥離が生じて紙管端部の強度が
低下したり、また温度、湿度による紙管の収縮
や、ボビンの取扱中、輸送中などにおける打痕、
衝撃、振動等の押圧によつて糸把持溝が変形する
などの欠点がある。
〔考案の目的〕
本考案は、このような従来の欠点を排除し、ボ
ビン端部の強度を低下させることなく糸把持溝を
容易に形成し得て、糸端を確実に固定することの
できるボビンを提供することを目的とするもので
ある。
〔考案の構成〕
上記目的を達成する本考案のボビンは、筒状の
ボビン本体の少なくとも一方の端部を内側に屈曲
して屈曲部を形成すると共に、該屈曲部に軸受用
の成形具を嵌着したボビンであつて、前記成形具
の外端部につば部を設け、該つば部と前記屈曲部
により糸把持溝を形成したことを特徴とするもの
である。
〔実施例〕
次に、図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。
第1図、第2図において、1は筒状のボビン本
体で紙管からなり、その端部が内側に屈曲して、
断面がほぼ円弧状で、内部に中空部を有する屈曲
部2に形成されている。3はスピンドル軸受用の
合成樹脂製の成形具で、前記屈曲部2を支持する
ように、ボビン本体1の端部に嵌着し、そのつば
部3aと屈曲部2との間には、つば部3aの平面
と屈曲部2の円弧面との空隙で構成される糸把持
溝4が形成されている。なお、図において、Yは
糸、Lは糸層を示す。
前記成形具3のつば部3aの外径寸法は、ボビ
ン本体1の外径とほぼ等しいか、それよりやや小
径が好ましい。これはワインダとの関係からであ
る。しかし、糸の把持機能を有する該ボビン本体
端部の設計が可能であれば大きくても、小さくて
もよい。また、前記糸把持溝4の形状としては、
断面で上部(糸の挿入口)が広く、下部で狭くな
り、かつその間を溝の奥深く滑り込み易いような
面形状とするのが好ましい。本考案では、ボビン
本体1の端部を内側に屈曲して屈曲部2に形成し
たことにより、その外側端面の少なくとも一部が
断面で弧状に形成されるため、つば部3aのほぼ
垂直な内側面との間に、上部(糸の挿入口)が広
く、上部から下部に向かつて凹曲面で収歛する形
状の糸把持溝4を形成することができる。従つ
て、この糸把持溝4は、上部(糸の挿入口)が広
いことにより、太番手糸であつてもその糸端を受
け入れ易く、また曲面でガイドされるので下部へ
の移行が無理なく行なわれ、しかも下部で急激に
狭くなるため、その糸端を強固に把持することが
できる。なお、前記つば部3aの内側面の上部に
面取り3bをつけることにより、糸端の挿入を一
層容易にすることができる。
第3図は別の実施例を示すもので、前記実施例
との相違点は、ボビン本体1の端部を内部に中空
部を有しない屈曲部2に形成すると共に、つば部
3aの内側面を上方に向つて拡開する面に形成し
て、両者間に糸把持溝4が形成されるようにした
もので、前記実施例の場合と同様の糸把持効果を
得ることができる。
〔考案の効果〕
上記のように、本考案は筒状のボビン本体の少
なくとも一方の端部を内側に屈曲して屈曲部を形
成すると共に、該屈曲部に軸受用の成形具を嵌着
したボビンであつて、前記成形具の外端部につば
部を設け、該つば部と前記屈曲部により糸把持溝
を形成したので、糸把持溝の形成に当たつて、ボ
ビン本体をナイフ等によつて切り込む必要がな
い。したがつて、ボビン本体の強度を低下させる
ことなく、非常に簡単に加工することができる。
また、コスト的にも非常に有利になる。しかも糸
把持溝下部の狭搾部に挿入された糸端を屈曲部の
弾力により弾性的に把持することができるので、
ボビンの高速回転時における糸把持溝からの糸端
の飛び出しや、飛び出した糸端と巻取中の走行糸
との絡み合い及びそれによる糸の切断等のトラブ
ルの発生を防止することができる。
なお、本考案のボビンは、比較的太番手の糸、
たとえば綿糸、ポリエステル/綿混紡糸、アクリ
ル/綿混紡糸、レーヨン/綿混紡糸等の太番手に
有効に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るボビンの実施例を示す
一部縦断側面図、第2図はその糸把持部分の側断
面図、第3図は本考案に係るボビンの他の実施例
を示す糸把持溝部分の側断面図、第4図及び第5
図は従来のボビンの一部縦断側面図である。 1……ボビン本体、2……屈曲部、3……成形
具、3a……つば部、4……糸把持溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 筒状のボビン本体の少なくとも一方の端部を内
    側に屈曲して屈曲部を形成すると共に、該屈曲部
    に軸受用の成形具を嵌着したボビンであつて、前
    記成形具の外端部につば部を設け、該つば部と前
    記屈曲部により糸把持溝を形成したボビン。
JP3301484U 1984-03-09 1984-03-09 ボビン Granted JPS60145160U (ja)

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JP3301484U JPS60145160U (ja) 1984-03-09 1984-03-09 ボビン

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JP3301484U JPS60145160U (ja) 1984-03-09 1984-03-09 ボビン

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JPS60145160U JPS60145160U (ja) 1985-09-26
JPH0338219Y2 true JPH0338219Y2 (ja) 1991-08-13

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JP3301484U Granted JPS60145160U (ja) 1984-03-09 1984-03-09 ボビン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6029604B2 (ja) * 2014-02-10 2016-11-24 大和川紙工株式会社 紙管

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5146501U (ja) * 1974-10-02 1976-04-06
JPS5817015U (ja) * 1981-07-28 1983-02-02 堀越 由美子 バツグ

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JPS5146501U (ja) * 1974-10-02 1976-04-06
JPS5817015U (ja) * 1981-07-28 1983-02-02 堀越 由美子 バツグ

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JPS60145160U (ja) 1985-09-26

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