JPH0336963Y2

JPH0336963Y2 -

Info

Publication number: JPH0336963Y2
Application number: JP1982157207U
Authority: JP
Priority date: 1982-10-18
Filing date: 1982-10-18
Publication date: 1991-08-06
Also published as: JPS5960620U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、光フアイバケーブルの接続に際し
て、光フアイバ心線の接続部をまとめて処理でき
るようにした装置に関するものである。

現在最も知られている光フアイバケーブルの接
続工法は、光フアイバ心線の余長をボビンの外側
に巻いて処理する、いわゆる「外巻き方式」であ
る。その場合光フアイバ心線の接続点は、ボビン
上の所定場所に直接固定される。

本考案の装置は、従来のように接続点を１つず
つボビン上に取付けるというものではなく、たと
えば１〜２ユニツト分のフアイバ心線接続点を、
まとめて、カセツト方式によつてボビンに着脱で
きるようにしたものである。すなわち、光フアイ
バケーブルの接続点を複数段積み重ねて保持でき
るようにしたサドルを、複数個基板上に並べて取
付けておき、それに、たとえば１〜２ユニツト分
の接続点をまとめて取付け、その全体を、余長処
理ボビンに対して、自由に取付け取外しできるよ
うにしたものである。

実施例「第１図」の１０は、本考案の保持装置、すな
わちカセツトサドルの全体を示す。

２０はその基板で、たとえば透明アクリル樹脂
で作つた、薄い、弾力のある板である。基板２０
上に、たとえば４個のサドル３０を並べて、接着
などによつて取付ける。

１つのサドル３０は、「第２図」のように、た
とえばリン青銅のような、強じんな、バネ力にと
む細長い金属板３２で作り、その両端部を、Ｕ字
形に曲げ、内側にたとえばPEFなどのクツシヨ
ン３４を設けたものである。「第３図」のように、
クツシヨン３４の間に光フアイバ心線４２の接続
点４２０をはさんで保持する。この場合は１つの
サドル３０に、たとえば接続点４２０を３段に積
み重ねて保持できるようにしてある。したがつて
２個のサドル３０で１ユニツト分（６心ユニツト
の場合）、第１図のように４個のサドル３０を並
べたカセツトサドル１０では、２ユニツト分の接
続点４２０をまとめて処理できることになる。

「第１図」の２２は取付け孔である。その大き
い円形部分２２０を留めピン５２（第３、第５図
参照）の頭にはめ、上方にずらすことによつて、
カセツトサドル１０全体を容易にできる。

上記のカセツトサドル１０を使つた接続作業の
状況を「第４図」に示す。

これは、光フアイバ心線４２の余長などを円筒
形のボビンの内側において処理する方式（内巻き
方式）の場合の例である。

４０は光フアイバケーブル、４４はその把持金
具。４６は余長処理用のボビンで、その内面に
は、カセツトサドル１０を取付けるための留めピ
ン５２が取付けてある。４８は端面板である。

たとえばボビン４６の外方に置いた適当な台５
０上に、留めピン５２を利用してカセツトサドル
１０を仮りに留めておく。そして各光フアイバ心
線４２の接続後、その都度接続点４２０をサドル
３０にはめ込んでゆく。全部の光フアイバ心線４
２の接続を終つたら、カセツトサドル１０を台５
０から外して、ボビン４６内に取付ける。

「第５図」に取付け状況を拡大して示した。基
板２０はボビン４６の内面にしたがつて幾分わん
曲した状態、すなわちバネの力が働いた状態にあ
る。そのため、自然に外れるようなことはない。

なおカセツトサドル１０の着脱には、上記の取
付け孔２２と留めピン５２以外の手段を使うこと
ができる。

また、このカセツトサドル１０の方式は、内巻
き方式だけではなく、外巻き方式にも利用でき
る。

カセツトサドル１０は、光フアイバ心線４２
の接続点４２０を複数段積み重ねた状態で、弾
性的に保持できるサドル３０を、基板２０上に
複数個並べてとりつけて形成したものであり、また、カセツトサドル１０は、光フアイバ心
線のボビン４６に対して、自由に着脱できるよ
うになつているので、 (1) はじめ、ボビン４６の外の、作業のし易いと
ころにカセツトサドル１０を置いて、各光フア
イバ心線４２の接続の都度、逐次、接続点４２
０をサドル３０にはめこんでゆくことができ
る。

(2) １〜２ユニツト分の接続点４２０をカセツト
サドル１０にとりつけたら、カセツトサドル１
０ごとまとめて、そつくりボビン４６にとりつ
けることができる。

(3) 以上のようなカセツト方式であるから、作業
がたいへんし易いし、また間違いがない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例に関し、第１図は平面
図、第２図はサドル３０の斜視図、第３図は光フ
アイバ心線４２の接続点４２０の取付けの説明
図、第４図はカセツトサドル１０を使つた光フア
イバケーブル４０の接続状況の説明図、第５図は
カセツトサドル１０をボビン４６の内面に取付け
た状態の説明図。１０……カセツトサドル、２０……基板、３０
……サドル、３４……クツシヨン、４０……光フ
アイバケーブル、４２……光フアイバ心線、４２
０……接続点。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

光フアイバ心線４２の接続点４２０を複数段積
み重ねた状態で、弾性的に保持できるサドル３０
を、基板２０上に複数個並べてとりつけてカセツ
トサドル１０を、形成するとともに、前記カセツ
トサドル１０を光フアイバ心線のボビン４６に対
して自由に着脱できるようにしたことを特徴とす
る、光フアイバ心線接続部の保持装置。