JPH0336816Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、天井埋込型空気調和機に関するもの
である。

従来の技術 従来この種の天井埋込型空気調和機は、例えば
第４図、第５図のような構造になつていた。

すなわち室内ユニツト６内は外郭１内に熱交換
器２、フアン３、フアンモータ４、水受皿５を具
備し、外郭１の天面にスポツト溶接したナツト７
を介して水受皿５を吊りボルト８及び固定ナツト
９で固定していた。さらに室内側に吐出している
パネル１０は、室内ユニツト６から吊り下げられ
ている吊りボルト８を介して蝶ネジ１１で吊り下
げ固定されている。また固定ナツト９と蝶ネジ１
１の内径は同一である。

考案が解決しようとする問題点 しかし、このような構造のものでは、例えば冷
房をする際に、フアンモータ４に電圧がかかり、
フアン３を回転させ矢印のように風は、室内から
パネル１０の中央部を通つて室内ユニツト６内に
入り、熱交換器２で吸熱され吹出口１２より冷房
を行なうが、第５図のようにフアン３が破線のよ
うに回転するとフアン３から熱交換器２までの風
の流れで吊りボルト８があり直径が太いために抵
抗となり矢印のごとく風の流れが乱れ異常な音が
発生し、風量の低下もみられた。さらにメンテナ
ンスの時には、この吊りボルト８が水受皿５、及
びパネル１０の両方共の固定を兼ねている為に、
水受皿を取りのぞく際、まず蝶ネジ１１をはずし
て、パネル１０を室内ユニツト６からはずし、次
に固定ボルト９をはずすのであるが、この固定ボ
ルト９と蝶ネジ１１との内径が同一であるために
固定ボルト９をはずす際に、相当長いネジ部をは
ずす事となり、室内ユニツト１が天井埋込である
為、作業者は、長時間上を向いた姿勢で作業する
こととなり、作業性が非常に悪いという問題点を
有していた。

本考案は上記問題点を鑑み、運転時での送風音
の低減を目的とした、天井埋込型空気調和機を提
供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案の天井埋込
型空気調和機は、天井に穴をあけ、この穴に室内
ユニツトを埋込み、前記室内ユニツト内に、フア
ン、フアンモータ、熱交換器及び水受皿を設け、
前記水受皿を室内ユニツトの外郭から吊り下げ
た、吊り下げ金具により固定し、前記吊り下げ金
具は、フアンからの風の流れの方向と同一の向き
に固定したものである。

作 用 本考案は上記構成により、フアンからの風が、
吊り下げ金具の固定方向と同一であるために抵抗
とならず、したがつて、送風音が低減できる。

実施例 以下本考案の一実施例の天井埋込型空気調和機
について、図面を参照しながら説明する。

第４図は本考案の一実施例における天井埋込型
空気調和機の横断面図である。室内ユニツト６は
外郭１内に熱交換器２、フアン３、フアンモータ
４及び水受皿５を設け、外郭１の天井部分で各部
品を吊り下げ固定している。吊り下げ金具１３も
外郭１の天板部分より吊り下げ固定板１４を介
し、水受皿５をネジ１５で吊り下げ固定してい
る。またパネル１０は、固定板１４に蝶ボルト１
６を使つて固定している。

第２図は第１図のAA部の断面図であり、フア
ン３の風の方向（実線矢印）と同一の方向に吊り
下げ金具１３が固定されている。

第３図は吊り下げ金具１３の拡大図であり、上
部分は、外郭１の切りかき部（図示せず）にはめ
込むように凸部となり、さらに穴があいてあり、
下部分は、固定板１４とネジ１５で固定しやすい
ようにフランジ加工されている。

上記構成において本考案の天井埋込型空気調和
機の説明を行なう。

第２図において吊り下げ金具１３をフアン３の
出す風の方向と同一方向に傾斜させて固定するこ
とによりこの吊り下げ金具１３が風の抵抗となら
ず、流れが乱れないため異常な音も発生せず、風
量の低下もみられない。また第１図で、吊り下げ
金具１３は固定板１４を介してネジ１５により、
水受皿５のみを固定しているので、メンテナンス
の時、水受皿を取りのぞく際には、蝶ボルト１６
によりパネル１０をはずし、ドライバー等の工具
で短時間にネジ１５をはずせるので、長時間作業
者が上を向いて作業を行なわなくてすむことにな
り、作業性も良い。さらに、外郭１とこの吊り金
具１３との固定も、吊り金具１３に凸部とネジ穴
を設け、外郭１に切り欠きとネジ穴を設けること
によりネジ（図示せず）で容易に組立ても行なえ
る等種々の利点を有するものである。

考案の効果 上記実施例より明らかなように、本考案の天井
埋込型空気調和機は、天井に穴をあけ、この中に
室内ユニツトを埋込み、前記室内ユニツト内にフ
アン、フアンモータ、熱交換器及び水受皿を設
け、前記水受皿を室内ユニツトの外郭から吊り下
げた吊り下げ金具により固定し、前記吊り下げ金
具はフアンからの風の流れの方向と同一の向きに
固定したことにより、風の抵抗とならず、流れが
乱れないため異常な音が発生せず、風量の低下も
みられない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例における、天井埋
込型空気調和機の横断面図、第２図は第１図の
AA線断面図、第３図は吊り下げ金具の拡大斜視
図、第４図は従来の天井埋込型空気調和機の横断
面図、第５図は第４図のBB線断面図である。 １……外郭、２……熱交換器、３……フアン、
４……フアンモータ、５……水受皿、６……室内
ユニツト、１３……吊り下げ金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天井に穴をあけ、この穴の中に室内ユニツトを
   埋め込み、前記室内ユニツト内にフアン、フアン
   モータ、熱交換器及び水受皿を設け、前記水受皿
   を前記室内ユニツトの外郭から吊り下げた吊り下
   げ金具により固定し、前記吊り下げ金具は前記フ
   アンからの風の流れの方向に傾斜させて固定した
   天井埋込型空気調和機。