JPH033400Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は印刷された連続帳票より葉書や封筒を
製造する装置等の糊付装置に関するものである。

従来技術 コンピユータを用いプリントアウトして葉書、
封筒を製造する際に、プリンターの効率的な利用
を図るために、プリンタ処理時には一般的な連続
帳票形態を取り、印字処理後の連続帳票の必要個
所を加圧ローラ（バツクアツプローラ）により糊
付ローラに押し付けて糊を部分的に塗布してから
折畳み、葉書、封筒を連続した状態に形成した後
に切断して個々の葉書、封筒を製造しているが、
このやり方での糊付は、装置を停止させると糊付
ローラ表面に帳票が接着してしまい、そのまま再
度運転すると、その部分の帳票が破れたり、ジヤ
ムの原因となるとともに、帳票の破れた部分より
糊が加圧ローラ側に付着し、加圧ローラを糊で汚
す原因ともなつていた。

考案が解決すべき問題点 本考案は、印字処理後の連続帳票の必要個所に
糊を塗布する場合、装置を停止させた時に加圧ロ
ーラと帳票を糊付ローラ表面から離すことによ
り、帳票の糊付ローラ表面への接着、ひいては帳
票の傷付、破れジヤムをなくし、加圧ローラの汚
染を防止できる糊付装置を提供するものである。

問題点を解決するための手段 本考案は、テンシヨンを付与されつつ引出され
た連続帳票を、揺動可能な支持杆の先端部分に互
に隣接して設けたガイドローラ及び加ローラと、
支持杆の支軸に設けた支軸ガイドローラとで、案
内移動させつつ加圧ローラで糊付ローラに押圧し
て糊付を行うとともに、糊付装置停止時には、支
持杆を糊付ローラから離れる方向に揺動させて連
続帳票を糊付ローラ表面から離すことにより、帳
票の糊付ローラへの接着や破損が起らず、さら
に、加圧ローラ表面が汚染されることのないよう
にして糊付を行うものである。

作 用 揺動可能とした支持杆の一端に設けたガイドロ
ーラを隣設した加圧ローラにより、テンシヨンを
付与されつつ移動する連続帳票の必要個所を糊付
ローラに押圧して糊付作業を行い、装置停止時に
は、支持杆を糊付ローラから離れた方向に揺動さ
せて、加圧ローラとガイドローラとの間を通つて
いる帳票を糊付部ローラ表面から離した状態とし
て糊付作業を中止する。

実施例 本考案の実施例を図面によつて説明する。

図面は本考案による連続葉書及び連続封筒製造
装置を示すもので、第１図は側面図、第２図は斜
視図、第３図は第１図に示す糊付装置部分の拡大
図、第４図はテンシヨン装置の平面図、第５図は
折込案内軸の横断面図、である。

本装置は、機筐１の下側に、折畳まれた連続帳
票２を置くための給紙台３を設け、これより引き
出された連続帳票２を、ガイドローラ４により案
内して、一軸５を支点として回転可能な二軸対ロ
ーラ５，６で、かつ、連続帳票の左右位置を規制
するガイドコマ７，７を嵌合してなるテンシヨン
装置８に導びいた後、糊壺９より液状糊をピツク
アツプローラ１０を介して供給されている糊付ロ
ーラ１１に連続帳票２を加圧ローラ１４により押
圧して糊付するのであるが、そのために、該糊付
ローラ１１の側部に一端を支軸１２を支点として
揺動可能とし、他端にガイドローラ１３と加圧ロ
ーラ１４を備えた支持杆１５を設け、稼動時に
は、加圧ローラ１４は糊付ローラ１１に接触する
状態にあるように構成されている。なお、支持杆
１５の支軸１２には同軸に支軸ロール１６が設け
られていて、支持杆１５の動きによる連続帳票２
の位置を決め、次の行程への案内を行つている。
また、糊付ローラ１１への糊付着量は、ドクター
１７により調整される。

給紙台３より引き出された連続帳票２は、テン
シヨンバー８により張力を与えられると同時に左
右に調整可能のガイドコマ７，７により左右位置
を規制されながら糊付ローラ１１と支持杆１５の
下端に設けられたガイドローラ１３と加圧ローラ
１４間に導びかれ、加圧ローラ４により連続帳票
２を糊付ローラ１１に押し付けるように作用させ
ることにより、連続帳票２が糊付されるようにな
つている。

装置の稼動を停止したり、帳票が破れたり、な
くなつた場合には、支持杆１５は支軸１２を支点
として揺動され、第３図点線で示す状態まで移動
する。この時、ガイドローラ１３は加圧ローラ１
４とともに両ローラ間を挿通している帳票２にテ
ンシヨンを与え、揺動と同時に帳票２を糊付ロー
ラ１１からすばやく離す役目をしている。この作
用は、給紙側のテンシヨンバー８のテンシヨンが
弱い場合には特に有効である。帳票２の破れを取
り除いたり、帳票を２を補給し、支持杆１５を移
動した状態（第３図点線の状態）でガイドローラ
１３、加圧ローラ１４及び支軸ローラ１６間に帳
票２をセツトし、装置の運動開始と同時に、支軸
１２を支点として支持杆１５を揺動し、加圧ロー
ラ１４が糊付ローラ１１と接触する位置まで移動
させる。

さらに全体の構成を説明するに、支軸ガイドロ
ール１６上方には、さらにガイドロール１８が設
けられ、その斜め上方に、外端に向つて傾斜した
円錐状コマ１９，１９を左右に嵌合した折込案内
軸２０が平行に設けられてあり、ここで連続帳票
２は、両側縁が内側に湾曲され、上方に向つて引
かれることにより二つ折りにされ、連続帳票の中
心線部を折りコマ２１により挟むよう案内される
ことにより折目を付けられ、さらに、前記ガイド
ローラ等と直交した状態に設けられた回転自由な
２本のガイドローラ２２により完全に折込まれ
る。

このようにして折込まれた連続帳票は、糊付部
と直交した状態に設けられ、面長方向に一部切欠
きの入つた上部ロール及び切欠きのない下部ロー
ル２３を２本組とし、これを２組設けたプレスロ
ール部２４により、塗布された糊付部分が接着さ
れる。

以上説明したのは連続帳票に糊を塗布して二つ
折り丁合するところまでであるが、ここまでの機
構を独立装置とし、これに続いて公知のバスター
（マージナルパンチによる用紙送り装置、マージ
ナル部スリツター装置、横ミシン目により切り離
しを行うバーステイング装置より構成される）を
連結することにより、葉書、封筒状に仕上げるよ
うにしてもよいし、これらを一体的に構成しても
よい。

効 果 本考案においては、プリントアウト後の連続帳
票に糊を塗布しながら折り畳み、葉書、封筒を製
造しようとするものであるので、連続帳票にプリ
ント前に糊を予じめ塗布しておく場合のように、
糊がプリンターヘツドに付着する等、プリンター
の印字方式、定着方式等からくる制約を受けるこ
とがないばかりでなく、糊付ローラに対しての帳
票および加圧ローラの接触を、装置停止時や、帳
票がなくなつた場合、あるいは帳票が破れた場合
に、支持杆を揺動して離すので、糊付ローラ表面
への帳票の接着、加圧ローラ表面の糊による汚染
がなくなり、必要個所への糊付が適格均一に行わ
れ、さらに、帳票をセツトする場合、支持杆を糊
付ローラから離した位置で行うので、セツト操作
が容易となる。しかも、その後の押圧処理による
接着が良好に行われるので、加工後の製品の糊乾
燥不良及びカール等の発生を防止することがで
き、良好な製品を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案による連続葉書及び連続封筒製造
装置を示すもので、第１図は側面図、第２図は斜
視図、第３図は第１図に示す糊付装置部分の拡大
図、第４図はテンシヨン装置の平面図、第５図は
折込案内軸の横断面図、である。 １……機筐、２……連続帳票、３……給紙台、
４……ガイドローラ、５，６……ローラ、７……
ガイドコマ、８……テンシヨンバー、９……糊
壺、１０……ピツクアツプローラ、１１……糊付
ローラ、１２……支軸、１３……ガイドローラ、
１４……加圧ローラ、１５……支持杆、１６……
支軸ガイドローラ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テンシヨン付与装置を介してテンシヨンを付与
   されつつ給紙台より引出された連続帳票を、加圧
   ローラにより糊付ローラに押圧して糊付を行うよ
   うにした装置において、前記加圧ローラを、一端
   を支軸ガイドローラの支軸を支点として揺動可能
   とした支持杆の他端にガイドローラとともに設
   け、連続帳票を糊付ローラ表面に対して接離し得
   る構成としたことを特徴とする連続葉書及び連続
   封筒製造機等の糊付装置。