JPH0331693B2 - - Google Patents
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- JPH0331693B2 JPH0331693B2 JP29595185A JP29595185A JPH0331693B2 JP H0331693 B2 JPH0331693 B2 JP H0331693B2 JP 29595185 A JP29595185 A JP 29595185A JP 29595185 A JP29595185 A JP 29595185A JP H0331693 B2 JPH0331693 B2 JP H0331693B2
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Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
産業上の利用分野
この発明は、95%ナフタレンと通称されている
粗製ナフタレンの精製方法に関する。 従来技術 ナフタレンは、医薬、染料、その他有機合成原
料として重要な物質であるが、それら用途に供す
るためには、十分に製精することが必要である。
一方、その程高純度を要求されない防虫剤向けの
場合であつても、着色着臭していると商品価値が
低いため、その意味からも精製することが必要と
なる。 このため、従来から幾多の精製法が提案されて
いる。例えば、水素添加法(特開昭53−119856
号、特開昭54−144349号)、メタノールからの晶
析法(特公昭47−47020号)、塩化アルミニウム添
加による不純物除去法(特公昭47−47021号)、分
別結晶と白土処理併用法(特公昭47−47023号)、
無水酢酸添加法(特公昭60−3051号)、シユウ酸
添加法(特開昭53−144557号)、金属または金属
酸化物触媒添加法(特開昭54−81247号、特開昭
53−147048号)等が知られている。 上記従来法のうち、工業的規模で実施されてい
る水素添加法においては、ナフタレンの一部が水
素添加されて生成するテトラリンおよびベンゾチ
オフエンの分解生成物であるエチルベンゼンの除
去工程を付加する必要があり、製品歩留も低下す
る。また、同じく分別結晶法においては、硫黄化
合物であるベンゾチオフエンの除去が不十分なた
め、脱硫工程を付加する必要があり、分別母液と
共にナフタレンがロスし、製品歩留が低下する。 その他の従来法も、装置の耐蝕性、製品歩留、
硫黄化合物除去率の点のいずれかに問題を有して
おり、十分満足できるものではない。 一方、ナフタレン−ベンゾチオフエン系では、
比揮発度が低いため、蒸留でベンゾチオフエンを
分離するためには、例えば5%のベンゾチオフエ
ンを含有する粗製ナフタレンから、1%のベンゾ
チオフエン含有ナフタレンを留取するには、理論
段数182段の蒸留塔を用いて還流比20、あるいは、
理論段数122段の蒸留塔では、還流比30が必要で
あるといわれている(Koks i Khimiya No.11
第32〜35頁、1981)。 第1図は、後述する実施例の第1表に示す組成
の粗製ナフタレンを実施例で使用した蒸留装置を
用い、還流比20:1で精密蒸留し、沸点218〜220
℃留分を分取し、分析した結果を示す。 第1図に示す通り、ナフタレン純度は97%と若
干上昇するものの、ベンゾチオフエンの濃度が
2.0%以上となり、不純物はあまり除去されてい
ない。 以上のことは、単なる精密蒸留操作のみによつ
て、粗製ナフタレンから高純度のナフタレンを分
離することがいかに困難で、それが実際的な分離
方法でないことを語るものである。 解決しようとする問題点 この発明は、上記従来技術に代わる簡易で、し
かもナフタレン誘導体合成反応および製品品質等
を阻害する硫黄化合物を除去し得ると共に、製品
歩留りの高い粗製ナフタレンの精製方法を提供す
るものである。 問題点を解決するための手段 本発明者等は、従来法に拘束されない別の視野
に立ち、広く効率的な粗製ナフタレンの精製法を
研究した結果、粗製ナフタレンにジエタノールア
ミンを添加して蒸留に付し、ナフタレンの沸点の
留分を留取することによつて、容易にベンゾチオ
フエンをほぼ完全に除去でき、白色で高純度のナ
フタレンが高収率で取得できることを見出した。 本発明方法が適用されるナフタレンは、従来の
粗製ナフタレンと特に変わらない。本発明方法に
よれば、不純物なかんずく硫黄化合物が除去でき
るところから、コールタール系粗製ナフタレンに
対してきわめて効果的である。 本発明方法において、ナフタレンに対するジエ
タノールアミンの使用量は、8重量倍以上が適当
である。 適用される蒸留塔にも格別な限定はない。棚段
式、充填塔式あるいは泡鐘式等のいずれでもよ
く、また、バツチ式および連続式のいずれの方式
でもよい。 蒸留時の留出温度は、最高常圧下ナフタレンの
沸点たる約218℃であり、真空下では勿論それ以
下の温度となる。この温度はジエタノールアミン
の使用量と共に実験的に求めた値である。 作 用 本発明方法の理論は未だ必ずしも完全には解明
されていない。しかし実験事実から見て、本発明
方法は一種の抽出蒸留と見て差し支えない。 というのは、ジエタノールアミンは蒸留過程で
ベンゾチオフエンをナフタレンより選択的に抽出
し、釜残中に残留させる。一方、抽出され難いナ
フタレンは、ジエタノールアミンと共沸せず、ナ
フタレンの沸点温度で留出してくる。 先に連続蒸留が可能であると述べたのは、抽出
蒸留の常法に従つて抽出剤ジエタノールアミンを
連続的に蒸留塔上部から供給しつつ、蒸留するこ
とができるからである。 具体例 つぎにこの発明方法を実施するに適した工程図
を示す第2図につき説明する。 原料の粗製ナフタレンKを管路1により、蒸留
塔2の中段に導入し、管路9を経て循環されるジ
エタノールアミン、および管路10より新たに補
給されるジエタノールアミンLを蒸留塔2の上段
部分から導入して蒸留に付す。 導入される原料粗製ナフタレンとジエタノール
アミンとの割合は、1:8重量部以上である。 蒸留塔2の塔頂の管路3からは、精製ナフタレ
ンが留出してくるので、その一部を管路5を経て
精製ナフタレンNとして回収する。還流は、管路
4により、還流比2:1ないし30:1、好ましく
は5:1ないし20:1である。蒸留塔2の塔底部
分からは、ジエタノールアミンと抽出されたベン
ゾチオフエンおよび留出しなかつた若干量のナフ
タレンを含む混合物を管路6を経て抜出し、溶剤
回収塔7に導入する。溶剤回収塔7の塔頂から
は、管路8を経てベンゾチオフエン濃縮物と残存
したナフタレンが留出し、塔底からは、ベンゾチ
オフエンを含まないジエタノールアミンが管路9
により回収され、管路10から補給されるジエタ
ノールアミンLと共に、蒸留塔2に循環する。 実施例 第1表に示す組成の粗製ナフタレン58.0gに、
ジエタノールアミン464.0gを混合し、100mmHg
の真空下、ナフタレンの沸点である144℃以下の
留分49.2gを留取した。使用した蒸留装置は、理
論段数50段のヘリパツク充填式で、還流比は20:
1とした。 留取したナフタレンについての物質収支ならび
に分析結果を一括して第2表に示す。 さらに、従来法の水素添加法および分別結晶法
で精製市販されている製品を購入し、分析した結
果を本発明法と比較して第3表に示す。第3表に
示すとおり、本発明法は、製品品質、製品歩留共
優れていることは明らかである。
粗製ナフタレンの精製方法に関する。 従来技術 ナフタレンは、医薬、染料、その他有機合成原
料として重要な物質であるが、それら用途に供す
るためには、十分に製精することが必要である。
一方、その程高純度を要求されない防虫剤向けの
場合であつても、着色着臭していると商品価値が
低いため、その意味からも精製することが必要と
なる。 このため、従来から幾多の精製法が提案されて
いる。例えば、水素添加法(特開昭53−119856
号、特開昭54−144349号)、メタノールからの晶
析法(特公昭47−47020号)、塩化アルミニウム添
加による不純物除去法(特公昭47−47021号)、分
別結晶と白土処理併用法(特公昭47−47023号)、
無水酢酸添加法(特公昭60−3051号)、シユウ酸
添加法(特開昭53−144557号)、金属または金属
酸化物触媒添加法(特開昭54−81247号、特開昭
53−147048号)等が知られている。 上記従来法のうち、工業的規模で実施されてい
る水素添加法においては、ナフタレンの一部が水
素添加されて生成するテトラリンおよびベンゾチ
オフエンの分解生成物であるエチルベンゼンの除
去工程を付加する必要があり、製品歩留も低下す
る。また、同じく分別結晶法においては、硫黄化
合物であるベンゾチオフエンの除去が不十分なた
め、脱硫工程を付加する必要があり、分別母液と
共にナフタレンがロスし、製品歩留が低下する。 その他の従来法も、装置の耐蝕性、製品歩留、
硫黄化合物除去率の点のいずれかに問題を有して
おり、十分満足できるものではない。 一方、ナフタレン−ベンゾチオフエン系では、
比揮発度が低いため、蒸留でベンゾチオフエンを
分離するためには、例えば5%のベンゾチオフエ
ンを含有する粗製ナフタレンから、1%のベンゾ
チオフエン含有ナフタレンを留取するには、理論
段数182段の蒸留塔を用いて還流比20、あるいは、
理論段数122段の蒸留塔では、還流比30が必要で
あるといわれている(Koks i Khimiya No.11
第32〜35頁、1981)。 第1図は、後述する実施例の第1表に示す組成
の粗製ナフタレンを実施例で使用した蒸留装置を
用い、還流比20:1で精密蒸留し、沸点218〜220
℃留分を分取し、分析した結果を示す。 第1図に示す通り、ナフタレン純度は97%と若
干上昇するものの、ベンゾチオフエンの濃度が
2.0%以上となり、不純物はあまり除去されてい
ない。 以上のことは、単なる精密蒸留操作のみによつ
て、粗製ナフタレンから高純度のナフタレンを分
離することがいかに困難で、それが実際的な分離
方法でないことを語るものである。 解決しようとする問題点 この発明は、上記従来技術に代わる簡易で、し
かもナフタレン誘導体合成反応および製品品質等
を阻害する硫黄化合物を除去し得ると共に、製品
歩留りの高い粗製ナフタレンの精製方法を提供す
るものである。 問題点を解決するための手段 本発明者等は、従来法に拘束されない別の視野
に立ち、広く効率的な粗製ナフタレンの精製法を
研究した結果、粗製ナフタレンにジエタノールア
ミンを添加して蒸留に付し、ナフタレンの沸点の
留分を留取することによつて、容易にベンゾチオ
フエンをほぼ完全に除去でき、白色で高純度のナ
フタレンが高収率で取得できることを見出した。 本発明方法が適用されるナフタレンは、従来の
粗製ナフタレンと特に変わらない。本発明方法に
よれば、不純物なかんずく硫黄化合物が除去でき
るところから、コールタール系粗製ナフタレンに
対してきわめて効果的である。 本発明方法において、ナフタレンに対するジエ
タノールアミンの使用量は、8重量倍以上が適当
である。 適用される蒸留塔にも格別な限定はない。棚段
式、充填塔式あるいは泡鐘式等のいずれでもよ
く、また、バツチ式および連続式のいずれの方式
でもよい。 蒸留時の留出温度は、最高常圧下ナフタレンの
沸点たる約218℃であり、真空下では勿論それ以
下の温度となる。この温度はジエタノールアミン
の使用量と共に実験的に求めた値である。 作 用 本発明方法の理論は未だ必ずしも完全には解明
されていない。しかし実験事実から見て、本発明
方法は一種の抽出蒸留と見て差し支えない。 というのは、ジエタノールアミンは蒸留過程で
ベンゾチオフエンをナフタレンより選択的に抽出
し、釜残中に残留させる。一方、抽出され難いナ
フタレンは、ジエタノールアミンと共沸せず、ナ
フタレンの沸点温度で留出してくる。 先に連続蒸留が可能であると述べたのは、抽出
蒸留の常法に従つて抽出剤ジエタノールアミンを
連続的に蒸留塔上部から供給しつつ、蒸留するこ
とができるからである。 具体例 つぎにこの発明方法を実施するに適した工程図
を示す第2図につき説明する。 原料の粗製ナフタレンKを管路1により、蒸留
塔2の中段に導入し、管路9を経て循環されるジ
エタノールアミン、および管路10より新たに補
給されるジエタノールアミンLを蒸留塔2の上段
部分から導入して蒸留に付す。 導入される原料粗製ナフタレンとジエタノール
アミンとの割合は、1:8重量部以上である。 蒸留塔2の塔頂の管路3からは、精製ナフタレ
ンが留出してくるので、その一部を管路5を経て
精製ナフタレンNとして回収する。還流は、管路
4により、還流比2:1ないし30:1、好ましく
は5:1ないし20:1である。蒸留塔2の塔底部
分からは、ジエタノールアミンと抽出されたベン
ゾチオフエンおよび留出しなかつた若干量のナフ
タレンを含む混合物を管路6を経て抜出し、溶剤
回収塔7に導入する。溶剤回収塔7の塔頂から
は、管路8を経てベンゾチオフエン濃縮物と残存
したナフタレンが留出し、塔底からは、ベンゾチ
オフエンを含まないジエタノールアミンが管路9
により回収され、管路10から補給されるジエタ
ノールアミンLと共に、蒸留塔2に循環する。 実施例 第1表に示す組成の粗製ナフタレン58.0gに、
ジエタノールアミン464.0gを混合し、100mmHg
の真空下、ナフタレンの沸点である144℃以下の
留分49.2gを留取した。使用した蒸留装置は、理
論段数50段のヘリパツク充填式で、還流比は20:
1とした。 留取したナフタレンについての物質収支ならび
に分析結果を一括して第2表に示す。 さらに、従来法の水素添加法および分別結晶法
で精製市販されている製品を購入し、分析した結
果を本発明法と比較して第3表に示す。第3表に
示すとおり、本発明法は、製品品質、製品歩留共
優れていることは明らかである。
【表】
【表】
値
【表】
【表】
発明の効果
本発明方法は、前述のとおり、粗製ナフタレン
にジエタノールアミンを添加して蒸留するという
簡単な操作で、高純度のナフタレンのみが留分と
して取得でき、従来最も除去困難とされていたベ
ンゾチオフエン等の有機硫黄化合物は、完全に除
去され、また、製品歩留も大幅に向上する。
にジエタノールアミンを添加して蒸留するという
簡単な操作で、高純度のナフタレンのみが留分と
して取得でき、従来最も除去困難とされていたベ
ンゾチオフエン等の有機硫黄化合物は、完全に除
去され、また、製品歩留も大幅に向上する。
第1図は、第1表に示す組成の粗製ナフタレン
を理論段数50段のヘリパツク充填式蒸留装置を用
い、精密蒸留して218〜220℃留分の10%毎のナフ
タレン濃度とベンゾチオフエン濃度をを分析した
結果を示すグラフ、第2図は、本発明の具体的な
実施工程図である。 2…蒸留塔、7…溶剤回収塔、1,3,4,
5,6,8,9,10…管路、K…粗製ナフタレ
ン、L…ジエタノールアミン、N…精製ナフタレ
ン。
を理論段数50段のヘリパツク充填式蒸留装置を用
い、精密蒸留して218〜220℃留分の10%毎のナフ
タレン濃度とベンゾチオフエン濃度をを分析した
結果を示すグラフ、第2図は、本発明の具体的な
実施工程図である。 2…蒸留塔、7…溶剤回収塔、1,3,4,
5,6,8,9,10…管路、K…粗製ナフタレ
ン、L…ジエタノールアミン、N…精製ナフタレ
ン。
Claims (1)
- 1 粗製ナフタレンにジエタノールアミンを添加
して抽出蒸留に付し、ナフタレンの沸点の留分を
留取することを特徴とするナフタレンの精製方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29595185A JPS62149633A (ja) | 1985-12-25 | 1985-12-25 | ナフタレンの精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29595185A JPS62149633A (ja) | 1985-12-25 | 1985-12-25 | ナフタレンの精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62149633A JPS62149633A (ja) | 1987-07-03 |
JPH0331693B2 true JPH0331693B2 (ja) | 1991-05-08 |
Family
ID=17827210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29595185A Granted JPS62149633A (ja) | 1985-12-25 | 1985-12-25 | ナフタレンの精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62149633A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4566302B2 (ja) * | 1999-07-15 | 2010-10-20 | 新日鐵化学株式会社 | ベンゾチオフェンの製造方法 |
-
1985
- 1985-12-25 JP JP29595185A patent/JPS62149633A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62149633A (ja) | 1987-07-03 |
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