JPH0330804A

JPH0330804A - 沈澱分離装置

Info

Publication number: JPH0330804A
Application number: JP16461289A
Authority: JP
Inventors: Hisao Mitani; 三谷　久夫
Original assignee: Asahi Tec Corp
Current assignee: Asahi Tec Corp
Priority date: 1989-06-27
Filing date: 1989-06-27
Publication date: 1991-02-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、沈澱分離装置に関する。

（従来の技術）従来、下水処理場やし尿処理場等の汚水処理施設には、
汚水中から汚泥等の固形物（以下、汚泥という）を分離
除去するために沈澱分離装置が設けられている。

この沈澱分離装置には、沈澱槽の底に沈降した汚泥を排
泥ビットへ移動させるためのスクレーパが設けられてい
るとともに、浮上物（以下、スカムという）を排出する
ためのスキマが設けられている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、上記従来の沈澱分離装置にあっては、沈
澱槽上面は開放されているため、スカムの上面が大気と
接触して乾燥固化し、スキマ側への移動が円滑に行なわ
れないという不都合があり、また、スカムが夙によって
スキマの設置側と反対方向に流されてスカム排出が効率
良く行なえないという問題点があった。さらに、スカム
が乾燥すると大きな固彫物となって除去しにくくなると
いう問題点があった。

なお、近年、沈澱槽の防臭対策として沈澱槽上部にカバ
ーを設けることも行なわれているが、この場合において
ら、風によるスカムの片寄りは防止できるが、依然とし
てスカム表面は乾燥固化するという欠点があった。

この発明は、上記問題点を解決するためになされたもの
であって、その目的はスカムの乾燥を抑制し、スカム排
出を高効率的に行なえるようにした沈澱分＾を装置を堤
供することにある。

（課題を解決するための手段）この発明は、上記目的を達成するために、汚水を導入す
る入口と上澄水を排出する出口を有する沈澱槽と、この
沈澱槽に沈降した汚泥等の沈澱物を掻取るスクレーバと
、前記沈澱槽の水面に浮上したスカムを排出するスカム
排出手段とを有する沈澱分離装置において、沈澱槽の水
面に浮上して保持される浮蓋を設けなことを特徴として
いる。

また、上記沈澱分離装置において、スクレーバを、掻取
プレートを備えた回転駆動するエンドレスチェーンで構
成し、そのエンドレスチェーンの往路を沈澱槽の底壁面
に沿わせるとともに、その復路を浮蓋の裏面側に配置し
たことを特徴としている。

（作用）上記構成によれば、スカム表面は浮蓋により大気との接
触を絶たれ、乾燥固化が防止され、流動性が良好となる
。

（実施例）以下、本発明装置を図面に基いて説明する。

第１図は、本発明の第１の実施例に係る沈澱分離装置１
の縦断面図である。

沈澱分離装置１は、その主な構造として沈澱槽２、スク
レーパ３、スキマ４および浮蓋５を有している。沈澱槽
２の平面形状は矩形であって、その底壁面２ａは一方の
側壁２ｂに向って下り傾斜しているとともに、その側壁
２ｂｌＰＩの底壁面２ａには、汚泥ビット２ａ′が設け
られている。

一方の側壁２ｂには、多数の穴６，６・・・が均一な分
布をもって開口されていて、この穴を入口として隣りの
原水槽７から沈澱槽２に汚水が供給されるように成って
いる。

一方の側壁２ｂと対向する他方の側壁２ｃの上部には、
その側壁の幅方向全部に亘って、上澄水の出口としての
溢流トラフ８が設けられている。

図中９は、溢流トラフ８の溢流壁８ａの前方に設けられ
た邪魔仮９で、その上端は沈澱槽２の上壁２ｄに固定さ
れているとともに、その下端は水中に没している。

スクレーパ３は、沈澱槽２の前後の側壁２ｅ、２ｆ方向
に張設された一対のエンドレスチェーン１０ａ、１０ｂ
と、このエンドレスチェーン間に等間隔に固定された複
数の掻取板１１，１１・・・とで構成されている。

各エンドレスチェーン１０ａ、１０ｂは、４個のスプロ
ケット１２ａ〜１２ｄに懸架されている。このうちスズ
ロケット１２ａ。

１２ｂは水面と平行に設けられ、かつ上記掻取板１１が
後述の浮Ｍ５との間に適度な間隙を有する位置に設けら
れている。残りの２個のスプロケット１２ｃ、１２ｄは
、傾斜している底壁面２ａと平行に、かつ掻取板１１が
底壁面２ａとほぼ接する位置に設けられている。

スプロケット１２ａは、沈澱槽２の上壁２ｄ上に設けら
れた減速機内蔵の駆動モータ１３と連結されている。し
たがって、駆動モータ１３が駆動すると、エンドレスチ
ェーン１０ａ、１０ｂが矢印イ方向に移動し、掻取板１
１が底壁面２ａと接する往路ａにおいて沈澱した汚泥を
汚泥ピット２ａ”に排出する。

そして、エンドレスチェーン１０ａ、１０ｂの復路すは
浮蓋５に沿って移動する。なお、図示しないが、エンド
レスチェーン１０ａ。

１０ｂの復路すを水平に保持するためにガイトレールが
設けられている。

スキマ４はスカム排出手段として機能を有し、溢流トラ
フ８の前方で、かつ邪魔板９の前側近傍に、さらに溢流
トラフ８と平行に設けられた回動自在なパイプ４ａから
形成されている。パイプ４ａはその軸方向にスリット４
ｂが設けられていて、ハンドル４ａ’でパイプ４ａを回
動することによりスリット４ｂの水面に対する高さが調
節されるように成っている。

浮蓋５は、スキマ４の設置部分を除き、沈澱槽２の上面
をほぼ覆う大きさで、水面に浮上して保持される。浮蓋
５は第２図に詳細に示されるように、発砲スチロール等
の浮遊材１４をステンレススチール等のｉ腹部材１５で
覆った構造にしている。

保護部材１５の上面の４角には、垂直方向に長い長穴１
６を有するガイド片１７．１７・・・が設けられている
。沈澱槽２の前後の側壁２ｅ、２ｆには、このガイド片
１７と対向した位置にピン１８が設けられ、このピンが
長大１６に遊動自在に挿入されている。

したがって、浮蓋５は、第２図矢印で示すように水流に
よる移動はできないが、水面の上下動に伴う移動ができ
るように成っている。

なお、この浮Ｍ５は、複数に分割して形成し、現場で連
結して一体化される。

以上の構造により、本実施例装置においては、原水槽７
内に汚水（例えば活性汚泥処理水）が供給されると、そ
の汚水は、穴６を介して整流され沈澱槽２内へ供給され
る。汚水が沈澱槽２内を溢流トラフ８へ向って検流する
間、沈降性の汚泥は底壁面２ａに沈澱し、駆動モータ１
３によってスクレーパ３が矢印イ方向（傾斜面を下がる
方向）に移動することにより、掻取板１１で汚泥ピット
２ａ′に掻き込まれる。

汚泥ピット２ａ′に堆積した汚泥は、汚泥排出管１９を
介して図示しない汚泥処理装置に送り出されて処理され
る。

汚水が沈澱槽２を横流する間、浮上性のスカムは、水面
側に移動（浮上）して、浮１２５の裏面に達する。浮１
１５の裏面に滞積したスカムは、汚水の横流に伴ってス
キマ４側へ移動されるとともに、スクレーパ３の復路す
の移動に同伴されて効果的にスキマ４側へ移動される。

このスカム移動は、スカム表面が大気と接触していない
ため乾燥固化することなく流動性を良くし、スムースに
スキマ４ｒｆＩＡへ移動することができる。

スリット４ｂからパイプ４ａ内に入ったスカムは、沈澱
槽２外へ排出され、図示しないスカム濃縮槽で濃縮され
たのち汚泥処理に供される。なお、ａｍ処理時に生じた
液分は、再び原水槽７へ返送される。

第３図は、スキマ４の他の例を示すもので、スカムを強
制的に排出する例が示されている。

すなわち、一端が水中に没し、多端がスカム排出トラフ
４ｃの縁に接続されたガイド板４ｄと、このガイド板４
ｄ上に羽根車４ｅとが設けられている。

したがって、スクレーパ３及び汚水の検流によってガイ
ド板４ｄ上に移動してきたスカムは、羽根車４ｅの回転
（第３図の矢印参照）により、効果的に排出トラフ４Ｃ
に排出される。

汚泥及びスカムの分離された汚水、すなわち上澄水は、
溢流トラフ８から沈澱槽２外へ排出され、滅菌等の後処
理を施されたのち放流される。なお、上澄水が溢流トラ
フ８へ流入する際、邪魔板９により取り残されたスカム
の混入が効果的に防止される。

上述の実施例装置は、沈澱槽２の水面に浮蓋５を設ける
ように構成したので、スカムは乾燥固化することなく、
流動性を良好にしスキマ側への移動を円滑にすることが
でき、また、スカムの乾燥がないので悪臭の発生も防止
できる。

さらに、浮ｌＩ５は、水面のほぼ全面を覆うので、従来
の防臭カバーの代用となり、従来のような大きな防臭カ
バーを設けなくとも防臭効果を得ることができる。

第４図は、本発明装置の第２の実施例を示す縦断面図で
あって、上記第１の実施例と異なる点は、スブロゲット
１２ｂを省略した点にある。したがって、エンドレスチ
ェーン１０ａ、１０ｂは、残りの三個のスズロゲット１
２ａ、１２ｃ及び１２ｄに懸架される。

この実施例においては、エンドレスチェーン１０ａ、１
゛Ｏｂの復路すを浮蓋５に所定間隔保って保持させる機
構が省略でき、安価に製作することができる利益がある
。

なお、この実施例におけるスカムのスキマ４側への移動
は、汚水の検流によってのみ行なわれるが、この場合で
も、スカム表面が乾燥固化していないので、スカム移動
に支障はない。

なお、上述した２つの実施例では、沈澱槽として矩形の
横流式沈澱槽を示したが、これを円形の沈澱槽に構成し
てもよい、この場合、浮蓋は円板状を呈するが、この円
板を複数に分割して形成し、これを連結して構成するこ
とができる。

（発明の効果）本発明装置は、沈澱槽の水面に浮蓋を設けるように構成
したので、スカムは乾燥固化することなく、流動性を良
好にし、スキマ側への移動を円滑にすることができ、ま
た、スカムの乾燥が防止されるので悪臭の発生が抑制さ
れる。

さらに、浮蓋は、水面のほぼ全面を覆うので従来の防臭
カバーの代用となり、従来のような大型で頑固なものが
不要で、簡易な構造で防臭効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る沈澱分離装置の第１の実施例の縦
断面図、第２図は浮蓋の詳細図、第３図はスキマの他の
例を示す側面図、第４図は第２の実施例に係る縦断面図
である。１・・・沈澱分離装置、２・・・沈澱槽、３・・・スクレーパ、４・・・スキマ（スカム排出手段）、５・・・浮蓋、６・・・穴（入口）、８・・・溢流トラフ（出口）。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）汚水を導入する入口と上澄水を排出する出口を有
する沈澱槽と、該沈澱槽に沈降した汚泥等の沈澱物を掻
取るスクレーパと、前記沈澱槽の水面に浮上した浮上物
を排出するスカム排出手段とを有する沈澱分離装置にお
いて、前記沈澱槽の水面に浮上して保持される浮蓋を設けたこ
とを特徴とする沈澱分離装置。
（２）請求項１記載の沈澱分離装置において、スクレーパは掻取プレートを備えた回転駆動するエンド
レスチェーンで構成し、該エンドレスチェーンの往路を
沈澱槽の底壁面に沿わせるとともに、その復路を浮蓋の
裏面側に配置したことを特徴とする沈澱分離装置。