JPH03295828A - アップコンバージョンガラス - Google Patents

アップコンバージョンガラス

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JPH03295828A
JPH03295828A JP9734490A JP9734490A JPH03295828A JP H03295828 A JPH03295828 A JP H03295828A JP 9734490 A JP9734490 A JP 9734490A JP 9734490 A JP9734490 A JP 9734490A JP H03295828 A JPH03295828 A JP H03295828A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、デイスプレィ、赤外線および赤外線レーサー
の検出器、あるいはアップコンバージョンレーザ等の材
料として好適なアップコンバージョンガラスに関する。
[従来の技術] 照射された赤外光を可視光に変換し、蛍光あるいはレー
ザー光として発する物質(以下、アップコンバージョン
物質という)は、デイスプレィ、赤外線および赤外線レ
ーザーの検出器、あるいは可視光レーザ等の材料として
の利用価値が高いため、種々の研究開発が進められてき
ている。
例えば、特許出願公表昭63−503495号公報には
、フッ化カルシウムを主成分とし、活性イオンとしてE
r3+をドープした結晶が開示されている。
また、「エレクトロニクス レターズ(ELEC−TR
ONIC3LETTER8)第23巻 第1号」 (第
32頁〜34頁、1987年1月)には、Yb3“とE
r”とをドープした、フッ化物ガラスおよびCaF2結
晶において、Er3“のアップコンバージョンによる可
視光の発光が認められたことが記載されている。
これらのアップコンバージョン物質のうち、ガラスを媒
質とするアップコンバージョン物質(以下、アップコン
バージョンガラスという)は、CaF2結晶等の結晶を
媒質とするアップコンパ−ジョン物質に比べて、■製造
が容易である、■コストが低い、■ファイバー化が可能
である、等の利点を有している。さらに、アップコンバ
ージコンガラスでは、ガラス中の希土類イオンの吸収ス
ペクトルがブロードであるために、励起光の波長ゆらぎ
に伴う吸収効率の変動が小さいので、温度や電流等の影
響により圧力波長が変動しやすい半導体レーザーを励起
光として用いた場合でも、比較的安定した出力が得られ
るという利点を有している。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、フッ化物ガラスを媒質とする従来のアッ
プコンバージョンガラスは、CaF2結晶を媒質とする
アップコンバージョン物質の赤外光−可視光の変換効率
に匹敵する変換効率を示し、この点からは実用的である
といえるが、フッ化物ガラスには化学的耐久性や機械的
強度が低いために実用に供しづらいという難点がある。
また、フッ化物ガラスにおいては安定にガラスを生成す
ることができる組成領域が極めて狭く、特性を太きく変
えるような組成変動が困難であるという問題点がある。
さらにフッ化物ガラスには、ガラスを作製するにあたっ
ての雰囲気の制御や成形等が困難であるという問題点も
ある。
また、前記エレクトロニクス レターズには、Yb”と
Er”とをドープしたケイ酸塩ガラスおよびリン酸塩ガ
ラスにおける赤外光−可視光の変換効率の測定結果が記
載されているが、これらのガラスにおける赤外光−可視
光の変換効率は、フッ化物ガラスを媒質とするアップコ
ンバージョンガラスの100000分の1〜10000
分の1程度であり、アップコンバージョン現象が起きて
いると言えるものではない。
したがって本発明の目的は、実用的な赤外光−可視光の
変換効率を有するアップコンバージョンガラスであって
、化学的耐久性および機械的強度に優れ、作製および成
形が容易なアップコンバージョンガラスを提供すること
にある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するためになされたものであ
り、本発明のアップコンバージョンガラスは、重金属酸
化物および希土類元素酸化物を含有する酸化物ガラスか
らなり、この酸化物ガラスの格子振動の最大エネルギー
が1000cm”以下であることを特徴とするものであ
る。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明のアップコンバージョンガラスは、上述のように
酸化物ガラスからなり、この酸化物ガラスは重金属酸化
物を含有している。
重金属酸化物としては、pbo、CdO。
Bi203 、Ga2o3、TeO2、Sb203、A
s20. 、Gem2等が挙げられ、本発明のアップコ
ンバージョンガラスは、これらの重金属酸化物の少なく
とも1種を含有する。重金属酸化物の含有量は、20〜
85モル%であることが好ましい。20モル%未満では
、実質的に格子振動の最大エネルギーを1000cm−
1以下にすることが困難になり、85モル%を超えると
、ガラスの形成が困難になる。特に好ましい重金属酸化
物の含有量は、25〜82モル%である。
また本発明のアップコンバージョンガラスは、希土類元
素酸化物も含有している。そして、この希土類元素酸化
物を構成する希土類元素が、ガラス中でアップコンバー
ジョン現象を起こすためのイオン(アップコンバージョ
ン活性イオン)となる。
希土類元素としては、Ce5PrSNd、Pm。
Sm、Eu5Tb、Dy、Ho、ErSTm。
Yb、Luが挙げられ、希土類元素酸化物は、これらの
希土類元素の酸化物であればよい。希土類元素酸化物の
含有量は、0.1〜30モル%であることが好ましい。
0.1モル%未満では、赤外光−可視光の変換効率が低
いために実用的でなく、30モル%を超えるとガラスの
成形が困難になる。
特に好ましい希土類元素酸化物の含有量は、1〜20モ
ル%である。
なお、本発明のアップコンバージョンガラスにおいては
、上述した重金属酸化物および希土類元素酸化物以外の
成分として、Li2o、Na2o、K20.Rb20S
Cs20等のアルカリ土属酸化物、Mg0SCab、S
ro、BaO等のアルカリ土類金属酸化物、その他S 
l 02 、A 1203 、P205 、Zn0SW
O3、MoO3等ガラス成分として通常用いられる成分
を含有させることができる。
また、本発明のアップコンバージョンガラスの格子振動
の最大エネルギーは、1000cm’以下に限定される
。格子振動の最大エネルギーを1000cIT1″1以
下に限定する理由は、以下のとおりである。
酸化物ガラスからなるアップコンバージョンガラスにお
いては、多フォノン緩和に関与するフォノンエネルギー
が小さいほど、赤外光−可視光の変換により発せられる
発光の強度が増大する。この多フォノン緩和に関与する
フォノンエネルギーは、例えばEu3+を含有するアッ
プコンバージョンガラスにおいては、ガラスの励起スペ
クトルを5D。−1−7F2遷移による発光(612n
m)をモニターしながら測定したときに出現する電子遷
移(7Fo = 502遷移)ピークとこの電子遷移ピ
ーりの高エネルギー側に出現するフォノンサイドバンド
のピークとのエネルギー差に相当する。なお、Eu以外
の希土類元素を含有する酸化物ガラスからなるアップコ
ンバージョンガラスにおいても、電子遷移ピークとフォ
ノンサイドバンドのピークとのエネルギー差が、多フォ
ノン緩和に関与するフォノンエネルギーに相当する。
これら電子遷移ピークとフォノンサイドバンドのピーク
とは、通常の分光蛍光光度計を用いて測定することがで
きるが、希土類元素としてEu以外の希土類元素を含有
するガラスにおいては、フォノンサイドバンドが出現す
るエネルギー位置に希土類イオンの電子遷移があり、フ
ォノンサイドバンドが電子遷移に基づくバンドによって
隠されるため、フォノンサイドバンドを特定することが
困難である。また、ガラスのフォノンエネルギーは含有
される希土類元素の種類に依らないので、Eu以外の希
土類元素を含有するガラスにおけるフォノンエネルギー
は、このガラス中の希土類元素のみをEuに置換したガ
ラスにおけるフォノンエネルギーと同等となるが、希土
類元素以外の組成が全く同じであるガラスを複数個作製
することは、これらのガラスを同時に作製する以外は必
ずしも容易なことではない。このため、希土類元素とし
てEu以外の希土類元素を含有するガラスにおいては、
多フォノン緩和に関与するフォノンエネルギーを正確に
測定することが困難である。
ところで、多フォノン緩和に関与するフォノンエネルギ
ーの値は、ガラスのラマン散乱スペクトルから求められ
る格子振動エネルギーの値からも求めることができる[
「フィジカル レビュー(Physical Revi
ew ) B 16巻」 (第10頁、1977年)参
照コ。この場合でも、上述した多フォノン緩和に関与す
るフォノンエネルギーの場合と同様に、格子振動の最大
エネルギーが小さいほど、赤外光−可視光の変換により
発せられる発光の強度が増大する。そして、酸化物ガラ
スからなるアップコンバージョンガラスにおいては、ガ
ラスの格子振動の最大エネルギーが100100O’を
超えると、アップコンバージョン現象が発現しないか、
発現しても非常に弱いものとなる。
したがって、本発明のアップコンバージョンガラスにお
いては、ガラスの格子振動の最大エネルギーは1000
cm−1以下に限定される。ガラスの格子振動の最大エ
ネルギーが1000cm−1以下である場合には、赤外
光により励起された希土類イオンの励起準位からの無輻
射遷移によるエネルギー損失が小さくなり、アップコン
バージョン現象が顕著に発現する。
なお、本明細書におけるラマン散乱スペクトルから求め
られるガラスの格子振動の最大エネルギーは、10X2
5X4+nmの大きさのサンプルを6面研磨し、研磨後
のサンプルの一面に入射角45°で波長514.5nm
、出力60mWのレーザー光を照射したときの散乱光を
ラマン分光光度計で検出したときのラマン散乱スペクト
ルにおいて最も高波数側に存在する散乱バンドのピーク
位置に対応する波数として求めた。
重金属酸化物と希土類元素酸化物とを必須成分とし、ガ
ラスの格子振動の最大エネルギーが1000cm−1以
下である本発明のアップコンバージョンガラスは、重金
属酸化物の出発原料として、含有させようとする重金属
の酸化物、炭酸塩、硝酸塩等を、また希土類元素酸化物
の出発原料として、含有させようとする希土類の酸化物
、炭酸塩、硝酸塩を用いることができる。その他必要に
応じて、任意成分であるアルカリ金属酸化物、アルカリ
土類金属酸化物等の出発原料となる酸化物、炭酸塩、硝
酸塩等の通常のガラス原料を用いることができる。そし
て、これらの出発原料を最終的に得られるガラスの組成
が所望の組成となるように調合した混合物から、通常の
溶融法による酸化物ガラスの作製と同様にして得ること
ができる。
したがって、本発明のアップコンバージョンガラスは、
フッ化物ガラスを媒質とするアップコンバージョンガラ
スを得る場合に生じる雰囲気の制御や成形等が困難であ
るという問題点を生じることなく、フッ化物ガラスを媒
質とするアップコンバージョンガラスより化学的耐久性
および機械的強度に優れた種々の形状のアップコンバー
ジョンガラスを得ることができる。また、ガラスを生成
することができる組成領域が広いため、組成を変えるこ
とにより、種々の特性を有するアップコンバージョンガ
ラスを得ることができる。
[実施例コ 以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 重金属酸化物の出発原料としてTeO2を、また希土類
元素酸化物の出発原料としてEr2O3を用い、任意成
分の出発原料としてNa2CO3を用いて、これらの出
発原料を最終的に得られるガラスの組成が表−1に示す
組成となるように調合して得た混合物を、900℃で6
0分間、大気中で加熱してガ?ス融液とし、得られたガ
ラス融液を鉄板上に流し出し、固化した後約30℃/h
の速さで徐冷して、酸化物のアップコンバージョンガラ
スを得た。
このようにして得られたアップコンバージヨシガラスか
ら1010X25X4の大きさのサンプルを切り出し、
このサンプルを6面研磨した後ニ、サンプルの一面に入
射角45″で波長514.5nm、出力60mWのレー
ザー光を照射して、このときの散乱光を日本分光工業輛
製NR−1000型のラマン分光光度計で検出したラマ
ン散乱スペクトルから、前述の方法によりガラスの格子
振動の最大エネルギー(以下、格子振動の最大エネルギ
ーという)を求めたところ、第1図に示すように、68
0cm−”であることが測定された。なお、第1図中で
1300nm付近にあるピーク(ピーク、部分は図示せ
ず)は、Er3+の蛍光によるものである。
また、格子振動の最大エネルギーを測定するために用い
た、上記6面研磨したサンプルを用い、このサンプルに
、励起光として波長800nwlの赤外半導体レーザー
を照射したときの蛍光スペクトルを測定したところ、第
2図にこのときの蛍光スペクトルを示すように、550
nmの波長位置にピークを有する、赤外光−可視光変換
に起因する蛍光が確認された。なお、このときの蛍光ス
ペクトルの測定は、第3図に示すように、励起光源(赤
外半導体レーザー)1からのレーザー光をチョッパー2
によりパルス化した光をミラー3によりサンプル4に入
射させ、サンプル4がらの可視光(蛍光)をレンズ5に
より集光して分光器[ジョバンーイボン(Jobin−
Yvon)社製R320モノクロメータ−コロに入射さ
せて分光し、分光器6により分光された光を液体窒素で
冷却したホトセル(浜松ホトニクス翰製R2228)7
で検知した結果を、ロックインアンプ(EG&G社製5
208)8により増幅した後レコーダー9で記録するこ
とにより行った。なお、ロックインアンプ8は、信号光
と参照先の位相を整合するためにチョッパー2とも接続
しである。
さらに、得られたアップコンバージョンガラスの室温で
の赤外光−可視光変換に起因する蛍光の強度(以下、亦
外光−可視光変換蛍光強度という)、化学的耐久性およ
び破壊靭性を以下の要領で測定した。これらの測定結果
を表−1に示す。
・赤外光−可視光変換蛍光強度 得うれたアップコンバージョンガラスから1010X2
5X4の大きさのサンプルを切り出し、このサンプルを
6面研磨した後に、第3図に示す装置を用いて、サンプ
ルの一面に励起光として波長800nmの赤外半導体レ
ーザーを照射したときの蛍光スペクトルを測定した。
・化学的耐久性 日本光学硝子工業会規格JOGIS−1975の光学ガ
ラスの化学的耐久性の測定方法(粉末法)に基づいて、
耐水性Dw(単位はwt%)を測定した。
・破壊靭性 破壊靭性[K+c(単位はMPam” )]は、得られ
たアップコンバージョンガラスから5×5X30mmの
大きさのサンプルを切り出してその長方形の一面を研磨
し、研磨面に一定の大きさのクラックを発生させ三点折
り曲げテストにより抗折強度を求め、クラックの形状で
強度を規格化した。
実施例2〜7 重金属酸化物の出発原料としてGa203、PbO,B
i2O3、GeO2およびTeO2を、また希土類元素
酸化物の出発原料としてEr2O3を用い、その他必要
に応じて、任意成分の出発原料としてNa2 Co、 
、5rCo3、WO3およびLi2CO3を用いて、こ
れらの出発原料を最終的に得られるガラスの組成が表−
1に示す組成となるように調合して得た混合物を、11
00〜1200℃で30〜60分間、大気中で加熱して
ガラス融液とし、得られたガラス融液を鉄板上に流し出
し、固化した後約30℃/hの速さで徐冷して、酸化物
のアップコンバージョンガラスを得た。
このようにして得られた各アップコンバージョンガラス
における格子振動の最大エネルギー、赤外光−可視光変
換蛍光強度、化学的耐久性および破壊靭性を実施例1と
同様にして測定した結果を表−1に示す。
比較例1 出発原料としてZrF4 、BaF2 、LaF3、A
lF3 、NaFおよびErF3を用い、これらの出発
原料を最終的に得られるガラスの組成が表−1に示す組
成となるように調合して得た混合物を、875℃で60
分間、アルゴン雰囲気中で加熱してガラス融液とし、得
られたガラス融液をルツボ内で約30℃/hの速さで冷
却して、フッ化物のアップコンバージョンガラスを得た
このようにして得られたアップコンバージョンガラスに
おける格子振動の最大エネルギー、赤外光−可視光変換
蛍光強度、化学的耐久性および破壊靭性を実施例1〜7
と同様にして測定した結果を表−1に示す。
比較例2 出発原料としてP2O5、Al2O3、K2CO3、M
gCO3、BaCO3およびEr2O3を用い、これら
の出発原料を最終的に得られるガラスの組成が表−1に
示す組成となるように調合して得た混合物を、1200
℃で60分間、大気中で加熱してガラス融液とし、得ら
れたガラス融液を鉄板上に流し出し、固化した後約30
℃/hの速さで徐冷して、リン酸塩ガラスを得た。
このようにして得られたリン酸塩ガラスにおける格子振
動の最大エネルギー、赤外光−可視光変換蛍光強度、化
学的耐久性および破壊靭性を実施例1〜7と同様にして
測定した結果を表−1に示す。
(以下余白) 表−1から明らかなように、実施例1〜7の各アップコ
ンバージョンガラスの格子振動の最大エネルギーは、い
ずれも1000an−”以下で、室温での赤外光−可視
光変換蛍光強度は、比較例1のフッ化物のアップコンバ
ージョンガラスの室温での赤外光−可視光変換蛍光強度
に匹敵するものであり、実用的な赤外光−可視光の変換
効率を有していることが確認された。
また、実施例1〜7の各アップコンバージョンガラスの
Dwの値は0. 02〜0. 11wt%で、比較例1
のフッ化物のアップコンバージョンガラスのDwの値(
0,24wt%)に比べて大幅に小さく、化学的耐久性
に優れていることがわかる。
さらに、実施例1〜7の各アップコンバージョンガラス
のに1cの値は0. 5〜0. 7MPam”で、比較
例1のフッ化物のアップコンバージョンガラスのに1c
の値(0,5MPam1′2)以上であり、破壊靭性に
優れていることがわかる。また、このことより機械的強
度に優れていることがわかる。
比較例2のリン酸塩ガラスは、化学的耐久性および破壊
靭性の点で、実施例1〜7および比較例1の各アップコ
ンバージョンガラスより優れてはいるものの、赤外光−
可視光変換蛍光強度が5×10−8とほとんどなく、実
質的にアップコンバージョンガラスとなっていなかった
なお、実施例1〜7の各アップコンバージョンガラスに
おける赤外光−可視光変換蛍光強度は、外部環境温度の
変動に伴う変化が小さく、換言すれば温度依存性が低く
、温度依存性が高いフッ化物ガラスを媒質とするアップ
コンバージョンガラスに比べて、発光強度の安定した赤
外光−可視光変換蛍光を得られることが確認された。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のアップコンバージョンガ
ラスは、実用的な赤外光−可視光の変換効率を有し、化
学的耐久性および機械的強度に優れ、作製および成形が
容易であり、かつその赤外光−可視光変換蛍光強度の温
度依存性が低いアップコンバージョンガラスである。
したがって本発明によれば、室温下でもデイスプレィ、
赤外線および赤外線レーザーの検出器、あるいはアップ
コンバージョンレーザ等の材料として実用に耐え得るア
ップコンバージョンガラスを、特性を適宜選択しつつ容
易に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた本発明のアップコンバージ
ョンガラスの格子振動エネルギーを求めるためのラマン
散乱スペクトル図であり、第2図は実施例1で得られた
本発明のアップコンバージョンガラスの蛍光スペクトル
図であり、第3図は第2図に示した蛍光スペクトル図を
得る際に用いた装置を示す該略図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重金属酸化物および希土類元素酸化物を含有する
    酸化物ガラスからなり、この酸化物ガラスの格子振動の
    最大エネルギーが1000cm^−^1以下であること
    を特徴とするアップコンバージョンガラス。
  2. (2)重金属酸化物を20〜85モル%、希土類元素酸
    化物を0.1〜30モル%含有する、請求項(1)記載
    のアップコンバージョンガラス。
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JP2951358B2 (ja) 1999-09-20

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