JPH03292134A - タイヤ用帯状部材の切断方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、ゴム引きスチールコードからなるタイヤ用
帯状部材をスチールコードに沿って切断するための方法
に関するものである。

（従来の技術） ゴム引きスチールコードからなるタイヤ用帯状部材とし
て、スチールコードが帯状部材の幅方向に配列されたラ
ジアルタイヤ用カーカス、また上記スチールコードが斜
め方向に配列されたベルト等が使用されているが、これ
らの帯状部材は、搬送用コンベヤに乗せて成形ドラムに
運ばれる途中で所定の長さに切断され、しかるのちタイ
ヤ成形ドラムに巻付けられ、無端状に接続される。そし
て、上記の帯状部材を切断する方法として、上記帯状部
材を切断用の合板上にのせ、この帯状部材に回転自在か
つ軸方向摺動自在に支持されている円板カッタの断面９
字形の刃先を押し当ててこの円板カンタをスチールコー
ドと平行に転勤させることにより、上記の刃先が２本の
スチールコードに案内されてこの２本のスチールコード
の中間に自動的に導かれるようにしたものが知られてい
る（実公昭６２−１３７７９号公報参照）、また、特公
平１−２００４０号公報には、帯状部材の要切断箇所を
切断用台板の溝の上に位置させ、この帯状部材の上方で
中央に寄せられた左右一対のナイフ状カッタを上記帯状
部材の中央部に突き刺して上記ナイフ状カッタの先端を
上記の溝に突出させ、しかるのちこの一対のナイフ状カ
ッタを互いに反対の側方に走行させて帯状部材をすくい
切りする方法が開示されている。

（発明が解決しようとする課！り しかしながら、断面Ｖ字形の刃先を押し当てる方法は、
帯状部材がその２本のスチールコードの中間で自動的に
切断される反面、２本のスチールコードの上のゴム部が
上記Ｖ字形の刃先の肩部で加圧され、押し潰されるため
、切口の厚みが小さくなり、そのため次の底形ドラム上
で無端状に突き合わせ接合する際に接着性が悪くなると
いう間廊があった。また、帯状部材をすくい切りする方
法は、切口が帯状部材の上下両面に対して垂直に形成さ
れる反面、スチールコードが湾曲していたり、その間隔
が不均一であったりした場合に、切口にスチールコード
が露出し、そのため突き合わせ接合の際の接着性が上記
同様に悪くなるという問題があった。

この発明は、切口にスチールコードが露出せず、かつ切
口の厚み減少が生じないタイヤ用帯状部材の切断方法を
提供するものである。

（課題を解決するための手段） この発明のタイヤ用帯状部材の切断方法は、ゴム引きス
チールコードからなるタイヤ用帯状部材をコンベヤベル
トで長さ方向に移送し、上記帯状部材を所定長ごとにス
チールコードに沿って切断し所定長の前側部分を切離す
方法において、上記帯状部材の移送方向に対して要切断
箇所を示す切断線の少なくとも後側部分を上記切断線の
上下が空くように保持し、刃先線が上下方向を向き帯状
部材を上下に貫通するナイフ状カッタを上記切断線のス
チールコード前面に接触させながら走行させて上記帯状
部材から所定長の前側部分を切り離し、次いで上記のナ
イフ状カッタを残された帯状部材後側部分の前端の切口
のスチールコード後面に接触させながら走行させて上記
のスチールコードを分離することを特徴とする。

なお、帯状部材を切断線の上下が空くように保持するの
は、帯状部材の切断線の上および下にそれぞれナイフ状
カッタの本体部およびその先端の走行空間を形成するた
めであり、これは帯状部材を昇降自在の磁石や吸盤等の
吸着具によってコンベヤベルトから持ち上げたり、スチ
ールコードと平行な溝を有する切断台上に帯状部材を導
いたりすることによって行われる。

（作用） 切断線に位置する１本のスチールコードの前面および後
面に沿って帯状部材が切断され、この１本のスチールコ
ードが除去される。したがって、上記切断線の前側部分
および後側部分の各切口には、２本のスチールコード間
の間隔と同じ幅のゴム層が残され、前側部分および後側
部分の双方とも切口にスチールコードが露出することが
ない。

しかも、帯状部材を厚み方向に貫通するナイフ状カッタ
をスチールコードに接触させながら走行させてすくい切
りをするので、切断面の上下の角が潰れることなく平滑
な切口が得られる。

（実施例） この発明の実施に適した装置の一例を第１図ないし第５
図によって説明する。第１図および第２図において、１
はコンベヤベルト、２は帯状部材であり、この帯状部材
２は、矢印へ方向に傾斜する多数本のスチールコード（
図示されていない）が配列されたスチールベルトであり
、コンベヤベルト１に乗せられて矢印Ｂ方向に搬送され
る。

上記のコンベヤベルト１の側方の支柱（図示されていな
い）の上端に固定されたアーム３が上記コンベヤベルト
１の上方に延び、このアーム３の先端に鉛直方向のポル
ト４により力７タ台５がその長さ方向を帯状部材２のス
チールコードの方向に向けて固定される。上記のカッタ
台５は、コンベヤベルト１の上方に位置する上板５ａ、
下方に位置する下板５ｂ、コンベヤベルト１の進行方向
に向かって左側に位置する左側＠５ｃおよび右側に位置
する右側１ｉ５ｄからなる横長の枠形に形成されており
、その中央を上記のコンベヤベル＋−１および帯状部材
２が斜めに通り抜ける。

上記左右の側板５ｃ、５ｄ間にガイドレール６が水平に
固定されると共に、このガイドレール６の後方にネジシ
ャフト７が回転自在に取付けられ、このネジシャフト７
が上記の上板５ａ上の減速機付きモータ８によりモータ
スプロケット９、無端チェーン１０および駆動用スプロ
ケット１１を介して駆動される。そして、上記のガイド
レール６に走行カッタ１２が乗せられ、ネジシャフト７
の回転によって左右に送られる。

上記の走行カッタ１２は、第３図ないし第５図に示すよ
うに、ベース１３を有し、このベース１３の下面に摺動
ブロック１４およびナツト１５が突設され、摺動ブロッ
ク１４に上記のガイドレール６が摺動自在に嵌合し、ま
たナツト１５の雌ネジ部に上記のネジシャフト７が挿入
される。−方、上記のベース１３の上面に左右一対のサ
イドフレーム１６．１６が立設され、このサイドフレー
ム１６の後端アーム部（第３図の左端部）と上記のベー
ス１３の後端アーム部との間に「コ」の字形のカッター
ホルダ１７が摺動自在に挿入され、このカッターホルダ
１７の中央に揺動用第１エアシリンダ１８のピストンロ
ッド１８ａが接続され、この揺動用第１エアシリンダ１
８と一体に結合されている揺動用第２エアシリンダ１９
のピストンロッド１９ａが左右のサイドフレーム１６．
１６の後端部間にビン２０で連結され、上記の揺動用第
１エアシリンダ１８および揺動用第２エアシリンダ１９
の作動によりカッターホルダ１７が前、中間および後の
３位置を占める。

上記「コ」の字形のカッターホルダ１７の２本のアーム
１７ａ％　１７ａ間に連結ピン２１によって超音波振動
カッタ２２が前後揺動自在に取付けられる。この超音波
振動カッタ２２は、その下端から下向きに突出して上下
に振動するナイフ状カッタ２３を備えており、このカッ
タ２３の上下方向の刃先線が後方に向けられている。そ
して、上記のベース１３の後端部下面にコード受は用エ
アシリンダ２４が固定され、その下向きのピストンロッ
ド２４ａにＬ字アーム２５を介して樋状の長いコード受
け２６が上記ナイフ状カッタ２３の右前方に位置するよ
うに取付けられる。

上記カッタ台５の左側板５ｃに（第１図参照）、コンベ
ヤベルトｌ上の帯状部材２の縁に向かって延びるアーム
２７が固定され、このアーム２７の先端に帯状部材２の
スチールコードを検出するための磁気センサ２８が固定
される。そして、上記カッタ台５の上板５ａの後端部下
面に２個の上面磁石用エアシリンダ２９．２９が並設さ
れ（第１図および第２図参照）、その下向きに延びる２
本のピストンロッド２９ａの下端部間に上記帯状部材２
をコード方向に沿って全幅にまたがる上面磁石ホルダ３
０を介して上面磁石３１が固定される。

また、上記カッタ台５の下板５ｂの後端部上面に２個の
下面磁石用エアシリンダ３２．３２が並設され、その上
向きに延びる２本のピストンロッド３２ａの上端部間に
上記の上面磁石ホルダ３０と対向する下面磁石ホルダ３
３（第２図参照）を介して下面磁石３４が固定される。

なお、下面磁石３４の磁力は上面磁石３１よりも大きく
設定される。

第６図は、上記の帯状部材２、待機位置のナイフ状カッ
タ２３、磁気センサ２８および上面磁石ホルダ３０の位
置関係を示す平面図であり、Ｓは帯状部材２のスチール
コードを示す、あらかじめ、ガイドレール６およびネジ
シャフト７がスチールコードＳと平行になるようにカッ
タ台５がアーム３に固定される。また、揺動用の第１エ
アシリンダ１８のピストンロッド１８ａおよび第２エア
シリンダ１９のピストンロッド１９ａが双方共、引込め
られ、超音波振動カッタ２２が前部位置に置かれる。そ
して、上面磁石ホルダ３０および下面磁石ホルダ３３が
がそれぞれ上方位置に置かれる。

また、コード受は用エアシリンダ２４のピストンロッド
２４ａが引込められ、樋状のコード受け２６が上方位置
に置かれる。

上記の状態で、コンベヤベルト１を駆動し、帯状部材２
を矢印Ｂ方向に移送する。この帯状部材２が所定距離を
進んだとき、帯状部材２のスチールコードＳを磁気セン
サ２８で検出し、コンベヤベルト１を停止する。次いで
、上面磁石ホルダ３０および下面磁石ホルダ３３をそれ
ぞれ下降して上面磁石ホルダ３０に帯状部材２を吸着さ
せ、しかるのちこの上面磁石ホルダ３０を上昇させて帯
状部材２を持ち上げ、上記の磁気センサ２８が検出した
スチールコードＳの前方で隣接する２本のスチールコー
ドＳ１Ｓのほぼ中間をナイフ状カッタ２３に対向させる
（第７図）、シかるのち、ネジシャフト７を駆動して上
記のナイフ状カッタ２３を上記２本のスチールコードＳ
、Ｓの間に切込ませ、次いで揺動用第１エアシリンダ１
８のピストンロッド１８ａを突出させることにより、超
音波振動力シタ２２を中間位置に移動させると、２本の
スチールコード中の後側スチールコードＳに上記のナイ
フ状カッタ２３が接触してナイフ状カッタ２３が傾斜し
く第８図参照）、このスチールコードＳの前面に沿って
ナイフ状カッタ　２３が走行し、帯状部材２を切断する
。

上記の切断終了後、帯状部材２を下降させ、ネジシャフ
ト７を逆転してナイフ状カッタ２３を最初の位置まで後
退させる。そして、揺動用第２エアシリンダ１９のピス
トンロッド１９ａを突出させ、超音波振動カッタ２２を
後側位置に置き、さらにコード受は用エアシリンダ２４
のピストンロッド２４ａを下向きに突出して樋状のコー
ド受けを下降させる。

この状態で、上面磁石ホルダ３０を再び上昇させて帯状
部材２を持ち上げ、切口に位置するスチーコードＳの後
方部分をナイフ状カッタ２３に対向させ（第９図）、ネ
ジシャフト７を駆動して上記のナイフ状カッタ２３を上
記のスチールコードＳの後に切込ませ、しかるのち揺動
用第１エアシリンダ１８のピストンロッドｌｅａを引込
め、超音波振動カッタ２２を中間位置に移動させると、
切口のスチールコードＳに上記のナイフ状カッタ２３が
接触してナイフ状カッタ２３が傾斜しく第１Ｏ図）、こ
のスチールコードＳの後面に沿ってナイフ状カッタ２３
が走行し、帯状部材２を切断する。そして、帯状部材２
の先端から分離された１本のスチールコードＳがその上
下のゴム層と共ニ樋状のコード受け２６に導かれ、コン
ベヤベルト１上から取除かれる。

このようにして帯状部材２の切断が終了すると、揺動用
第２エアシリンダ１９のピストンロッド１９ａを引込め
て超音波振動カッタ２２を前側位置に移動し、かつネジ
シャフト７を逆転させてこの超音波振動カッタ２２をも
とに戻す、一方、上面゛磁石ホルダ３０を下降させて帯
状部材２をコンベヤベルトｌ上に降ろし、同時に下面磁
石ホルダ３３を上昇させて上記帯状部材２を下面磁石３
４に吸着させ、しかるのち上面磁石ホルダ３０を上昇さ
せて上面磁石３１から帯状部材２を分離し、この分離後
にコンベヤベルト１を駆動して帯状部材２を再び前進さ
せる。

この実施例は、超音波振動カッタ２２を使用したので、
ナイフ状カッタ２３の切れ味が良く、切口を潰したりす
ることなく平滑に形威することができる。また、上記の
超音波振動カッタ２２は、上方から前後揺動自在に吊る
し、その支点を藺、中間および後の３点に移動可能に形
威し、前または後の２点で帯状部材２に切込み、しかる
のち中間位置に移動してスチールコードにナイフ状カッ
タ２３を接触させ、このナイフ状カッタ２３を走行させ
るので、ナイフ状カッタ２３をほぼ鉛直に保ったまま、
スチールコードＳに接触させることができる。また、上
記の超音波振動カンタ２２の撮動用エアシリンダ１８．
１９の一方を省略し、帯状部材２をスチールコードＳの
前面に沿って切・断したのち、帯状部材２をいったんコ
ンベヤヘルド１上に乗せてスチールコードＳの太さの分
だけ前進させ、しかるのちスチールコードＳの後面に沿
って切断するようにしてもよい。なお、上記の上面磁石
３１０代わりに昇降自在の吸盤を使用して帯状部材２を
持ち上げることができ、この場合は下面磁石３４が不要
になり、ａ構が簡単になる。

また、上記の実施例は、帯状部材２のスチールコ−Ｆ″
Ｓが長さ方向に対して傾斜している場合を示したが、ラ
ジアルタイヤ用カーカスのようにスチールコードＳの方
向が長さ方向に対して直角の場合は、２本のコンベヤベ
ルトを直列に並べ、この２本のコンベヤベルトの間に切
断台を配置し、この切断台に形成した幅方向の溝上に切
断線のスチールコードＳを位置させ、このスチールコー
ドの前後で帯状部材２を切断することができる。

（発明の効果） この発明は、ゴム引きスチールコードからなるタイヤ用
帯状部材を所定長に切断する際、上記帯状部材のゴム部
分を刺し通すナイフ状カッタをスチールコードの前後両
面に沿って走行させることにより１本のスチールコード
を除去して上記帯状部材を切断する方法であるから、所
定長に切断された帯状部材の前後両端には、２本のスチ
ールコード間の間隔と同じ幅のゴム層が残され、前後い
ずれの切口からもスチールコードが露出することがなく
、かつ切断面の上下の角が潰れることなく平滑な切口が
得られる。したがって、上記の帯状部材を底形ドラムに
巻付け、両端を接合する際の作業が容易になり、接合不
良の欠点が解消する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施に使用される装置の一例を示す
平面図、第２図は第１図の正面図、第３図は第２図の■
−■線断面図、第４図は走行カッタの平面図、第５図は
走行カッタの正面図、第６図は第１図の要部の平面図、
第７図ないし第１０図は帯状部材の切断方法を説明する
ための第６図のＲ−Ｒ線矢視図である。 Ｓニスチールコード、ｌ：コンベヤベルト、２：帯状部
材、５：カッタ台、６：ガイドレール、７：ネジシャフ
ト、１２：走行カッタ、２３：ナイフ状カンタ、２６：
コード受け、２８：磁気センサ、３０．３３：昇降自在
の磁石ホルダ、３１．３４：磁石。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 〔１〕ゴム引きスチールコードからなるタイヤ用帯状部
   材をコンベヤベルトで長さ方向に移送し、上記帯状部材
   を所定長ごとにスチールコードに沿って切断し所定長の
   前側部分を切離す方法において、上記帯状部材の移送方
   向に対して要切断箇所を示す切断線の少なくとも後側部
   分を上記切断線の上下が空くように保持し、刃先線が上
   下方向を向き帯状部材を上下に貫通するナイフ状カッタ
   を上記切断線のスチールコード前面に接触させながら走
   行させて上記帯状部材から所定長の前側部分を切り離し
   、次いで上記のナイフ状カッタを残された帯状部材後側
   部分の前端の切口のスチールコード後面に接触させなが
   ら走行させて上記のスチールコードを分離することを特
   徴とするタイヤ用帯状部材の切断方法。