JPH03290262A - インクジェット記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野〕 本発明は、インクを吐出して記録を行うための記録ヘッ
ドを備えたインクジェット記録装置に関する。

［従来の技術］ ノンインパクト記録方法は、記録時、騒音が無視しつる
程度に極めて小さいという点において、最近関心を集め
ている。その中で高速記録の可能性を有して、記録を行
えるインクジェット記録方法は極めて有力な記録方法で
ある。

インクジェット記録装置に適用される記録ヘッドは、一
般に微細な液体吐出口、液体流路およびこの液体流路の
一部に設けられるエネルギー作用部と、該エネルギー作
用部にある液体に作用させる液滴形成エネルギーを発生
するエネルギー発生手段を備えている。

このようなエネルギーを発生するエネルギー発生手段と
してはピエゾ素子等の電気機械変換体を用いた記録方法
、レーザー等の電磁波を照射して、そこにある液体に吸
収させて発熱させ、該発熱による作用で液滴を吐出、飛
翔させるエネルギー発生手段を用いた記録方法、あるい
は電気熱変換体によって液体を加熱して液体を吐出させ
るエネルギー発生手段を用いた記録方法等がある。

その中でも熱エネルギーを利用して液体を吐出させるイ
ンクジェット記録方法に用いられる記録ヘッドは、記録
用の液滴な吐出して飛翔用液滴を形成するための液体吐
出口を高密度に配列することができるために高解像力の
記録をすることが可能である。その中でも電気熱変換体
をエネルギー発生手段として用いた記録ヘッドは、記録
ヘッドとして全体的なコンパクト化も容易で、かつ、最
近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上が著
しいＩＣ技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に活用
でき、長尺化および面状化（２次元化）が容易であるこ
と等からマルチノズル化、高密度実装化が容易で、しか
も大量に、生産性良く、製造コストも安価なインクジェ
ット記録ヘッドを提供する事が可能である。このように
、エネルギー発生手段に電気熱変換体を用い、半導体製
造プロセスを経て製造されたインクジェット記録ヘッド
は、一般には各液体吐出口に対応した液体流路を設け、
該液体流路ごとに該液体流路を満たす液体に熱エネルギ
ーを作用させて、対応する液体吐出口より液体を吐出し
て飛翔用液滴を形成する手段としての電気熱変換体が設
けられ、各液体流路には、各液体流路に連通している共
通液室より液体が供給される構造となっている。

第６図は、上述した記録ヘッドを備えた従来のインク循
環系の構成図である。

インク吐出面６０ａを備える記録ヘッド６゜と、該記録
ヘッド６０へ供給するためのインク６１を貯留するイン
クタンク６２とは上チユーブ６３ａおよび下チューブ６
３ｂにより接続されている。前記下チューブ６３ｂには
、図示しないモータにより作動されるポンプ６４が設け
られている。インクカートリッジ６５は、インクタンク
６２にインクを補給するためのものであって、接続部６
５ａを備えている。前記接続部６５ａは、弁を備えた中
継ジヨイント（図示せず）の一部を有している。このイ
ンクカートリッジ６５をインクジェット記録装置の本体
（図示せず）に装着すると、インクカートリッジ６５と
インクタンク６２とは前記中継ジヨイントにより接続さ
れるとともに、前記弁が開き、インクカートリッジ６５
とインクタンク６２とは連通する。しかし、前記本体が
振動してインクタンク６２内のインク６１の液面６１ａ
が少しでも変動すると、毛細管現象により記録ヘッド６
０のノズルからインクが外にしみ出し、インク吐出が不
安定になる。そこで、この不具合に鑑み、インクタンク
６２内の前記液面６１ａを記録ヘッド６０よりも下方に
位置させることにより、記録ヘッド６０に数十ａｍ　Ｈ
ｚＯの負圧インクを供給している。

上述したインク循環系において、記録進行に伴ない、イ
ンクタンク６２内のインクが少なくなると、インクカー
トリッジ６５からチキンフィードの原理によりインクが
インクタンク６２内に落下、補給される。すなわち、イ
ンクタンク６２とインクカートリッジ６５との嵌合部に
は隙間が設けられており、該隙間によりインクタンク６
２内の空気は大気と導通しているので、前記インクカー
トリッジ６５からインクがインクタンク６２内に落下す
ると、該落下したインクの量に対応した体積の空気がイ
ンクタンク６２からインクカートリッジ６５に入る。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述した従来のインクジェット記録装置は、インクカー
トリッジが中継ジヨイントのみを介してインクタンクに
連通される構造なので、以下に記載するような問題点が
ある。

高速記録を行う場合や、フルラインタイプの記録ヘッド
を複数本用いて記録を行う場合、単位時間に消費される
インクの量が多いため、大容量のインクカートリッジを
用いる必要がある。この場合、インクカートリッジ内の
インクの自重が増加するため、インクカートリッジから
インクタンクへのインクの落下速度（流速）は高速とな
り、インクタンク内のインクの液面が波状になって変動
する。その結果、毛細管現象により記録ヘッドのノズル
の負圧も変動し、印字品位が低下する。

また、インクタンクの設置されている部位によっては、
インクカートリッジの交換等の作業が困難となる場合が
ある。

本発明は、上記従来の技術が有する問題点に鑑みてなさ
れたものであり、大容量のインクカートリッジを用いて
記録を行う場合であっても、インクタンク内のインクの
液面の変動が緩和されて印字品位が向上し、またインク
カートリッジの交換等の作業も容易に行うことができる
インクジェット記録装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するため、本発明は、インクを吐出する
ための記録ヘッドと、該記録ヘッドへ供給するためのイ
ンクを貯留するインクタンクと、該インクタンクにイン
クを補給するための、インクタンクに接続されるインク
カートリッジとを備えたインクジェット記録装置におい
て、前記インクタンクと前記インクカートリッジとを、
中継ジヨイントおよびチューブにより接続することを特
徴とする。

また、中継ジヨイントを、インクカートリッジとチュー
ブとの間に設ける。

さらに、記録ヘッドのノズルに負圧を与えるために、イ
ンクタンクのインクの液面を、記録ヘッドのインク吐出
面よりも下方に位置させる構成とした。

そして、記録ヘッドは、被記録材の記録幅にわたってイ
ンク吐出口が形成されたフルラインタイプの記録ヘッド
であるものや、記録ヘッドは、熱エネルギーを利用して
インクを吐出するものであり、前記熱エネルギーを発生
するための電気熱変換体を備えているものとすることが
できる。

〔作用］ 大容量のインクカートリッジからインクタンクへ導かれ
るインクは、チューブを通過する際、該チューブの管路
抵抗によりその流速が減速されて低速でインクタンク内
に流入するので、インクタンク内のインクの液面の変動
が緩和される。

また、インクカートリッジはチューブを介してインクタ
ンクに接続されるものなので、インクカートリッジはイ
ンクタンクからチューブの長さ分離れた部位に設置する
ことができて、インクカートリッジの設置場所の自由度
が増すことになる。

［実施例］ 次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する
。

第１図は本発明のインクジェット記録装置の一実施例を
備えた複写機の全体構成図であり、符号１は複写すべき
原稿２を読み取りそれを電気信号に変換するリーダーで
、その信号はプリンタ部３の記録ヘッド部４にドライブ
信号として与えられる。給紙カセット５にはその際の被
記録材としての記録紙が収納され、該記録紙は必要時、
搬送手段６により１枚ずつ搬送ベルト手段７へ向って送
り出される。この記録紙は前記搬送ベルト手段７を通過
する際、前記記録ヘッド部４により印字画像記録がなさ
れ、定着排紙部８を経て排出手段９によりトレイ１０へ
送り出される。また、１１は回復キャップ部であり、前
記記録ヘッド部４が常時印字可能な状態を維持するため
の機能をもつ。

なお、図中１２は図番読み取り手段を示している。上述
した記録ヘッド部４は４つの記録ヘッドを有しており、
各記録ヘッドはインク循環系をそれぞれ備えている。

次に、前記４つの記録ヘッドのうちの１つの記録ヘッド
およびそのインク循環系について、第２図を参照して説
明する。

符号１３は、図示しない被記録材の記録領域にわたって
インク吐出口を設けた、いわゆるフルラインタイプの記
録ヘッドである。１４は記録ヘッド１３へ供給するため
のインクを貯留するインクタンク（サブタンク）、１５
はインクタンク１４にインクを補給するためのインクカ
ートリッジである。このインクカートリッジ１５は、後
述する中継ジヨイント１６．チューブ１７および継手１
８を介してインクタンク１４に接続されている。前記チ
ューブ１７はインクジェット記録装置の本体に支持され
ている。また、インクタンク１４から供給管１６ａによ
りインクを記録ヘッド１３に供給し、インクカートリッ
ジ１５からチキンフィードの原理を適用して、インクタ
ンク１４にインクを補充可能である。また、１９は記録
ヘッド１３の吐出機能回復のためになされる回復動作時
に使用されるポンプである。このポンプ１９は、モータ
２０により作動するものであって、循環管１６”ｂによ
り記録ヘッド１３に連通されている。上述したインクタ
ンク１４内のインクの液面が記録ヘッド１３のインク吐
出面１３ａよりもＨ（ｍｍ）だけ下方に位置しているこ
とにより、記録ヘッド１３のノズルはＨｍｍＨ２０の負
圧状態になっている。このＨ（ｍｍ）は、３０〜１００
の範囲が好ましい。

ここで、記録ヘッド１３の一例を第３図を参照して説明
する。

記録ヘッド１３は、エツチング・蒸着・スパッタリング
等の半導体製造プロセス工程を経て、基板２１上に製膜
された電気熱変換体２２、電極２３、ノズル壁２４、天
板２５から構成されている。記録用液体（インク）２６
は、インクタンク（第２図参照）から供給管１６ａを通
して記録ヘッド１３の共通液室２８内に供給される。図
中２９は供給管１６ａ用のコネクタである。共通液室２
８内に供給された記録用液体２６は毛管現象によりノズ
ル３１内に供給され、ノズル先端のインク吐出面１３ａ
でメニスカスを形成することにより安定に保持される。

ここで電気熱変換体２２に通電することにより、熱エネ
ルギーが発生して１ ２ 電気熱変換体２２上の液体が加熱される。その結果、発
泡現象が発生し、その発泡のエネルギーによりインク吐
出面１３ａのインク吐出口から液滴が吐出する。

上記のとおり構成された記録ヘッド１３とそのインク循
環系においては、第２図に示すように、記録時、インク
タンク１４から液の自重によりインクが共通液室２８（
第３図参照）に供給され、共通液室２８から不図示の液
路な介してインク吐出口に導かれる。このとき、インク
カートリッジ１５からインクタンク１４へ導かれるイン
クは、チューブ１７を通過する際、該チューブ１７の管
路抵抗によりその流速が減速されて低速でインクタンク
１４内に流入する。一方、共通液室２８や供給系に残留
する気泡の除去と共に記録ヘッド１３を冷却するために
実施される回復動作時には、ポンプ１９を起動してイン
クを、循環管１６ｂにより共通液室２８に送り込み、共
通液室２８から供給管１６ａによりインクをインクタン
ク１４に戻して循環させることができる。更に、液路等
の初期充填時にはポンプ１９により循環管１６ｂを経て
インクを共通液室２８に圧送し、気泡の排出と共にイン
クをインク吐出口から吐出させることができる。

次に、上述した中継ジヨイントの２つの例の詳細につい
て、第４図（Ａ）　、　（Ｂ）　、　（Ｃ）および第５
図（Ａ）　、　（Ｂ）　、　（Ｃ）をそれぞれ参照して
説明する。

先ず、第４図（Ａ）　、　（Ｂ）　、　（Ｃ）において
、インクカートリッジ１５の接続部外周には雄ねじ部が
形成されており、前記接続部にはスプリングホルダ３６
が挿入されている。このスプリングホルダ３６はその一
端に貫通孔、他端にフランジ３６ａをそれぞれ備えてお
り、該フランジ３６ａが前記接続部の先端に係止されて
いる。キャップ３７は、前記接続部に螺合されており、
その先端部外周面はテーパー状になっている。このキャ
ップ３７と前記接続部の先端との間には環状のシール３
８が挟持されていることにより、前記インクカートリッ
ジ１５．前記キャップ３７およびスプリングホルダ３６
との接続部はシールされている。

バルブシャフト３９は、スプリングホルダ３６およびキ
ャップ３７内に挿入されており、その−端部にはゴム４
０が被覆され、その他端部がスプリングホルダ３６の前
記貫通孔から突出している。このバルブシャフト３９は
、その中央部位に２段環状のつば３９ａを一体的に備え
ており、前記つば３９ａの外周部には、断面がコの字状
のシール（弁）４１が被覆されている。前記シール４１
は、フッ素ゴム、塩素化ブチルゴム等の耐インク性を有
するゴムで形成されている。バルブスプリング４２は、
スプリングホルダ３６の先端とつば３９ａとの間に設け
られ、かつ前記バルブシャフト３９に巻回されている。

このバルブスプリング４２はつば３９ａを介してバルブ
シャフト３９を図示右方へ付勢していることにより、前
記シール４１がキャップ３７に押圧されている。これに
より、スプリングホルダ３６とキャップ３７とはシール
４１により遮断され、前記インクカートリッジ１５は密
封されている。

チューブ１７の一端にはコネクタ３２が接続されており
、該コネクタ３２はフランジ３２ａを有している。シー
ルホルダ３３は、その一端に円板３３ａを、他端部に雄
ねじ部をそれぞれ備えており、前記円板３．３ａは前記
コネクタ３２のフランジ３２ａに固着されている。前記
シールホルダ３３の円板３３ａの中心部には軸３３ｂが
突設されており、該軸３３ｂは、円板３３ａに一体的に
設けられた４つのリブ３３ｃにより支持されて補強され
ている。また、シールホルダ３３とコネクタ３２とは、
前記円板３３ａの４つのリプ３３ｃの間に設けられた貫
通孔（図示されず）により連通されている。シールキャ
ップ３４はシールホルダ３３の前記雄ねじ部に螺合され
ており、このシールキャップ３４とシールホルダ３３と
の間には環状のシール３５が挟持されている。これによ
り、シールキャップ３４とシールホルダ３３との接続部
はシールされている。

次に、インクカートリッジ１５とチューブ１７とを上述
した中継ジヨイントにより接続するとき　５ ６ の操作について説明する。

シール４１により密封されたインクカートリッジ１５を
図示右方へ移動させ、キャップ３７の先端をシールホル
ダ３３に挿入すると（第４図（ＡＪ参照）、キャップ３
７とシールホルダ３３とは連通ずる。さらに挿入すると
、バルブシャフト３９に被覆されたゴム４０がシールホ
ルダ３３の軸３３ｂの先端に当接する（第４図（Ｂ）参
照）。さらに、インクカートリッジ１５を、バルブスプ
リング４２のばね力に対抗して、図示右方へ移動させ、
インクジェット記録装置の本体（図示せず）に装着する
間（第４図（Ｃ）参照）、バルブシャフト３９は軸３３
ｂにより第４図（Ｂ）に示した位置に保持されているの
で、シール４１はキャップ３７から離れすなわち弁が開
き、インクカートリッジ１５とキャップ３７とは連通ず
る。一方、インクカートリッジ１５とチューブ１７との
接続を断つには、前述した操作の逆を行う。

次に、第５図（Ａ）　、　ＣＢ）　、　（Ｃ）に示す例
について説明する。

インクカートリッジ１５．スプリングホルダ３６および
シール３８は、第４図（Ａ）　、　（Ｂ）　。

（Ｃ）に示したものと同一なので、それらの説明は省略
し、異なる部分について以下に説明する。

インクカートリッジ１５の接続部にはキャップ５０が螺
合されている。スプリングホルダ３６およびキャップ５
０内に挿入されたバルブシャフト５１は、その一端に３
段環状のつば５１ａを一体的に備えており、このつば５
１ａの外周部には、断面がコの字状のシール（弁）５２
が被覆されている。バルブスプリング５３は、スプリン
グホルダ３６の先端とつば５１ａとの間に設けられ、か
つ前記バルブシャフト５１に巻回されており、このバル
ブスプリング５３がつば５１ａを介してバルブシャフト
５１を図示右方へ付勢していることにより、前記シール
５２がキャップ５０に押圧され、インクカートリッジ１
５が密封されている。

チューブ１７の一端には、コネクタ４３が接続されてお
り、該コネクタ４３は、その内方に円筒部４３ａを一体
的に備えている。前記円筒部４３ａの先端の中心部には
軸４３ｂが突設されており、該軸４３ｂは、前記先端に
一体的に設けられた４つのリブ４．３ｃにより支持され
て補強されている。また、シールホルダ４４とコネクタ
４３とは、前記先端の４つのリブ４３ｃの間に設けられ
た貫通孔（図示されず）により連通されている。シール
ホルダ４４はコネクタ４３に挿入されており、その先端
にはＯリング４５が固着されている。前記シールホルダ
４４は、シールスプリング４６によりＯリング押え４７
を介して図示左方へ付勢されているが、コネクタ４３に
固着された一対のビン４９ａ、４９ｂにより係止されて
いるので、コネクタ４３から抜けることがない。図中４
８はＯリングを示している。

前述した中継ジヨイントによりインクカートリッジ１５
とチューブ１７とを接続するには、インクカートリッジ
１５を図示右方へ移動させ、キャップ５０の先端をコネ
クタ４３に挿入すると（第５図（Ａ）参照）、キャップ
５０とコネクタ４３とは連通ずる。さらに挿入すると、
キャップ５０によりシールホルダ４４はシールスプリン
グ４６のばね力に対抗して図示右方へ移動され、つば５
１ａがコネクタ４３の軸４３ｂに当接する（第５図（Ｂ
）参照）。さらに、インクカートリッジ１５を、シール
スプリング４６のばね力に対抗して図示右方へ移動させ
、インクジェット記録装置の前記本体に装着する間（第
５図（Ｃ）参照）、シール５２はキャップ５０から離れ
、すなわち弁が開き、インクカートリッジ１５とチュー
ブ１７とは連通ずる。

上述した中継ジヨイントは、インクカートリッジ１５と
チューブ１７の入口側との間に設けられているが、これ
に限らず、図示しないが、インクカートリッジの出口管
にチューブを接続し、該チューブのインクタンク側端と
インクタンクとの間、またはチューブの中間部に中継ジ
ヨイントを設けて接続することができる。

上記実施例において、ライン式インクジェット記録装置
に本発明を適用したものを示したが、こ　９ ０ れに限らず、シリアル式インクジェット記録装置にも本
発明を適用できる。また、記録ヘッドとして、エネルギ
ー発生手段に電気熱変換体を用いたものを詳述したが、
ピエゾ素子等の電気機械変換体やレーザー等の電磁波を
用いる記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置にも
本発明を適用できる。

本発明は、特にインクジェット記録方式の中でもキャノ
ン■が提唱しているバルブジェット方式の記録ヘッド、
記録装置に於いて、優れた効果をもたらすものである。

その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許
第４７２３１２９号明細書、同第４７４０７９６号明細
書に開示されている基本的な原理を用いて行なうものが
好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニ
ュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデ
マンド型の場合には、液体（インク）が保持されている
シートや波路に対応して配置されている電気熱変換体に
、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上
昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加することに
よって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記
録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結果的にこの駆動
信号に一対一対応し液体（インク）内の気泡を形成出来
るので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用
開口を介して液体（インク）を吐出させて、少なくとも
一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とする
と、即時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に
応答性に優れた液体（インク）の吐出が達成でき、より
好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米国特
許第４４６３３５９号明細書、同第４３４５２６２号明
細書に記載されているようなものが適している。尚、上
記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第４３
１３１２４号明細書に記載されている条件を採用すると
、更に優れた記録を行なうことができる。

記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示され
ているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ
構成（直線状液流路又は直角液流路）の他に熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
第４５５８３３３号明細書、米国特許第４４５９６００
号明細書に記載された構成のものでもよい。加えて、複
数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱
変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭５９年第１
２３６７０号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収する開
孔を吐出部に対応せる構成を開示する特開昭５９年第１
３８４６１号公報に基づいた構成としても本発明は有効
である。

更に、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応し
た長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドとしては
、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘッ
ドの組み合わせによって、その長さを満たす構成や一体
的に形成された一個の記録ヘッドとしての構成のいずれ
でも良いが、本発明は、上述した効果を一層有効に発揮
することができる。

加えて、装置本体に装着されることで、装置本体との電
気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる
交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘ
ッド自体に一体的に設けられたカートリッジタイプの記
録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。

又、本発明の記録装置の構成として設けられる、記録ヘ
ッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので好ましいも
のである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対
しての、キャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別
の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定した
記録を行なうために有効である。

更に、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色の
みの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構
成するか複数個の組み合わせによってでもよいが、異な
る色の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少なく
とも一つを備えた　３ 装置にも本発明は極めて有効である。

以上説明した本発明実施例においては、インクを液体と
して説明しているが、室温やそれ以下で固化するインク
であって、室温で軟化もしくは液体或いは、上述のイン
クジェットではインク自体を３０℃以上７０℃以下の範
囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲に
あるように温度制御するものが一般的であるから、使用
記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば良い
。加えて、積極的に熱エネルギーにょる昇温をインクの
固形状態から液体状態への無変化のエネルギーとして使
用せしめることで防止するか又は、インクの蒸発防止を
目的として放置状態で固化するインクを用いるかして、
いずれにしても熱エネルギーの記録信号に応じた付与に
よってインクが液化してインク液状として吐出するもの
や記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの
等のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質
のインク使用も本発明には適用可能である。このような
場合インクは、特開昭　４ ５４−５６８４７号公報あるいは特開昭６０７１２６０
号公報に記載されるような、多孔質シート凹部又は貫通
孔に液状又は固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としても良い。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。

ｆ発明の効果］ 本発明は、以上説明したとおり構成されているので、以
下に記載するような効果を奏する。

大容量のインクカートリッジを用いて記録を行う場合で
あっても、インクカートリッジからのインクは低速でイ
ンクタンク内に流入するので、インクタンク内のインク
の液面の変動が緩和される。この結果、記録ヘッドのノ
ズルの負圧の変動も小さくなって、印字品位が向上する
。

また、インクカートリッジの設置場所の自由度が増し、
インクカートリッジの交換等の作業も容易に行うことが
できる。

さらに、中継ジヨイントをインクカートリッジとチュー
ブとの間に設けると、中継ジヨイントの位置の自由度が
増し、前記交換等の作業性はさらに向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のインクジェット記録装置の一実施例を
備えた複写機の全体構成図、第２図は第１図の要部正面
図、第３図は第２図に示した記録ヘッドの詳細斜視図、
第４図（Ａ）　、　（Ｂ）　、　（Ｃ）は本実施例にお
ける中継ジヨイントの各過程の大部分を断面にした正面
図、第５図（Ａ）　、　（Ｂ）　、　（Ｃ）は本実施例
における他の中継ジヨイントの各過程の大部分を断面に
した正面図、第６図は従来のインクジェット記録装置の
要部斜視図である。 １・・・リーダー　　　　　２・・・原稿、３・・・プ
リンタ部、　　　　４・・・記録ヘッド部、５・・・給
紙カセット、　　　６・・・搬送手段、７・・・搬送ベ
ルト手段、　８・・・定着排紙部、９・・・排出手段、
　　　　１０・・・トレイ、１１・・・回復キャップ部
、 １２・・・図番読み取り手段、 １３・・・記録ヘッド、　　　１３ａ・・・インク吐出
面、１４・・・インクタンク、 １５・・・インクカートリッジ、 １６・・・中継ジヨイント、１７・・・チューブ、１８
・・・継手、　　　　　　１６ａ・・・供給管、１６ｂ
・・・循環管、　　　　１９・・・ポンプ、２０・・・
モータ、　　　　　２１・・・基板、２２・・・電気熱
変換体、　２３・・・電極、２４・・・ノズル壁、　　
　　２５・・・天板、２６・・・記録用液体、 ２８・・・共通液室、 ３１・・・ノズル、 ３２ａ・・・フランジ、 ３３ａ・・・円板、 ３３ｃ・・・リブ、 ３５・・・シール、 ３６ａ・・・フランジ、 ３８・・・シール、 ３９ａ・・・つば、 ４１・・・シール（弁）、 ２９・・・コネクタ、 ３２・・・コネクタ、 ３３・・・シールホルダ、 ３３ｂ・・・軸、 ３４・・・シールキャップ、 ３６・・・スプリングホルダ、 ３７・・・キャップ、 ３９・・・バルブシャフト、 ４０・・・ゴム、 ４２・・・バルブスプリング、 　７ ８ ４３・・・コネクタ、　　　　４３　ａ−・・円筒部、
４３ｂ・・・軸、　　　　　４３６・・・リブ、４４・
・・シールホルダ、　　４５・・・○リング、４６・・
・シールスプリング、 ４７・・・０リング押え、　　４８・・・○リング、４
９ａ；　４９ｂ・・・ビン、５ｏ・・・キャップ、５１
・・・バルブシャフト、５１ａ・・・つば、５２・・・
シール、　　　　５３・・・バルブスプリング。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、インクを吐出するための記録ヘッドと、該記録ヘッ
   ドへ供給するためのインクを貯留するインクタンクと、
   該インクタンクにインクを補給するための、インクタン
   クに接続されるインクカートリッジとを備えたインクジ
   ェット記録装置において、 前記インクタンクと前記インクカートリッジとを、中継
   ジョイントおよびチューブにより接続することを特徴と
   するインクジェット記録装置。 ２、中継ジョイントを、インクカートリッジとチューブ
   との間に設ける請求項１に記載のインクジェット記録装
   置。 ３、記録ヘッドのノズルに負圧を与えるために、インク
   タンクのインクの液面を、記録ヘッドのインク吐出面よ
   りも下方に位置させる構成とした請求項１または２に記
   載のインクジェット記録装置。 ４、記録ヘッドは、被記録材の記録幅にわたってインク
   吐出口が形成されたフルラインタイプの記録ヘッドであ
   る請求項１、２または３に記載のインクジェット記録装
   置。 ５、記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐
   出するものであり、前記熱エネルギーを発生するための
   電気熱変換体を備えている請求項１、２、３または４に
   記載のインクジェット記録装置。