JPH03289927A - 医療機器用カート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野］ 本発明は、搭載された医療用機器の保護及び操作者の保
護対策を改善した医療装置用カートに関する。

［従来の技術］ 近年、医療用機器をカートに搭載し、この搭載された医
療用機器を容易に運搬することができる医療機器用カー
トが提案されている。

特に内視鏡検査の場合、該内視鏡の例えば先端に固体搬
像素子を有するビデオスコープが用いられるようになり
、このビデオスローブと組合せて使用する周辺用の医療
機器が増加し、更に、それらの医療機器を組合せて使用
する例が多くなってきた。

前述した医療機器用カートとして、例えば本出願人は実
願平１−１２５５１７号において、カド本体にキャスタ
ーを備え移動可能にすると共に、絶縁トランス安全確保
のために備え、この絶縁トランスにより一次側からの電
源を絶縁し、二次側から複数の医療用機器に電線を分配
づるものを提案している。

また、米国特許４６０７８９７号公報においても、複数
の医療用機器を収納し、カート本体にキャスターを備え
移動可能とすると共に、電源分配器とメインスイッチを
設け、このメインスイッチにより複数の医療用機器への
電源の供給を制御し、前記Ｎ源分配器により制御した電
源を複数の医療用機器へ分配するものが提案されている
。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、前述した医療機器用カートでは該医療機器用カ
ートが傾斜し、この医療機器用カートに搭載された医療
用機器が正常に動作しない場合或いは搭載された医療用
機器が脱落してしまう恐れがある場合がある。

前述した医療用機器が正常に動作しない例としては、光
源装置が前記医療機器用カートに搭載されている場合に
発生する恐れがある。前記光源装置には、例えば第８図
に示すキセノンアークショートランプ（以下、ランプと
称する）８０が用いられており、このランプ８０には反
射１８１が内設されている。この反射鏡８１の略中心位
置には陽極８２が設けられ、この陽極８２と相対する位
置には陰極８３が設けられている。この陽極８２と陰極
８３とに流れる駆動電流を増加した場合、前記ランプ８
０内の熱対流等によりアーク（放電）が符号８４で示す
ように電極へ直接向わず、前記ランプ８０の符号８４′
で示すように上方向へ向ってしまい、そのため、該ラン
プ８０の内装ガラスの上部に過度の熱等によるストレス
が加わり、該ランプ８０が割れてしまう恐れがある。そ
のため、前記ランプ８０にはアークに対して直角方向に
磁界をかけてアークが符号８４に示すように直接電極に
向うようにしているが、この加える磁界は前記光源装置
が略水平に設置されているのが条件となっている。その
ため、前記光源装置を前記医療機器用カートに搭載し、
この医療機器用カートが略水平でない位置に置かれた場
合、前記ランプは前述した磁界の効果を正常に受けられ
ないという問題点がある。

また、前述した医療用機器の脱落してしまう例としては
、例えば第９図に示ずように、例えば前記医療機器用カ
ート９０にビデオプロセッサ９１、光源装置９２及びＶ
ＴＲ９３を設置し、の上部に例えば前記ビデオプロセッ
サ９１用のモニタ９４を搭載した場合が考えられる。例
えば病院内を前記医療機器用カート９０を用いて移動す
る場合、傾斜した廊下９５等で前記モニタ９４がずれ落
ちてしまう危険があり、更に、段差９６を有した前記廊
下９５の場合、その危険度は増加するという問題点があ
る。

しかし、先に説明した医療機器用カートは、この医癲機
器用カートを操作している者が注視していない限り該状
況を認識し、その状況に対応した対策を講じることがで
きないという問題点が残っている。

本発明は前述した点にかんがみてなされたもので、医療
機器用カートが傾斜し、この傾斜角度が所定の値を越え
た場合、操作者が該状況を認識し、その状況に対応した
対策を講じることのできる医療機器用カートを提供する
ことを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 医療機器が搭載される医療機器用カートにおいて、前記
医療機器用カートの傾きが所定の角度となったことを検
出する傾斜検出手段と、前記傾斜検出手段の検出により
該状況を告知する制御及び前記医療機器の制御のうち少
なくとも一つの制御を行う制御手段を備えている。

［作用コ 前述した構成により、前記医療機器用カートの傾きが所
定の角度以上になった場合、該状況を告知する制御及び
前記医療機器の制御のうち少なくとも一つの制御をする
ようにしている。

［実施例］ 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図ないし第４図は本発明の第１実施例にかかわり、
第１図は本発明の概略の構成を示す説明図、第２図は医
療機器用カートの構成に関する説明図、第３図は傾斜検
出手段の説明図、第４図は傾斜を告知する手段の説明図
である。

第１図に示すように医療機器用カート（以下、カートと
称する）は、例えば磁石及びリードスイッチにより構成
された傾斜角センサ１と、この傾斜角センサ１によって
傾斜角が所定の角葭になったことを検出し、この検出に
より後述する告知装置を制ｍ＋する制御回路２と、この
制御回路２のＩｌ制御により例えばブザー等を鳴らす告
知装＠３と、前記傾斜角センサ１、制御回路２及び告知
装置３へ電源を供給する電源４とが設けられている。

前記カート３１には、第２図に示すように、該カート３
１を移動可能にするキャスタ５が底部に設（プられ、内
部に医療用機器を搭載する棚板１１ａ〜１１ｃが設けら
れている。例えば、前記棚板１１ａにはビデオプロセッ
サ１２が搭載され、前記棚板１１ｂには光源装置１３が
搭載され、前記棚板１１ＣにはＶＴＲ１４が搭載されて
いる。前記カート３１の上部にはモニタ１５が搭載され
ている。

更に、前記カート３１の電源ケーブル１ａは、一端が例
えば壁に設けられたコンセント等の電源に接続され、メ
インスイッチ６を介した他端が絶縁トランス７の一次側
へ接続されている。前記絶縁トランス７の二次側は電源
をＯＮ・ＯＦＦする図示しない例えばリレーが内設され
た電源分配器８に接続され、この電源分配器８を介して
前記ビデオプロセッサ１２、前記光源装置１３、前記Ｖ
ＴＲ１４及び前記モニタ１５に接続されている。

従って、前記ビデオプロセッサ１２、前記光源装＠１３
、前記ＶＴＲ１４及び前記モニタ１５は前記絶縁トラン
ス７の二次回路側となり、医療用機器としての電源の安
全性が確保されるようになっている。また、前記メイン
スイッチ６により前記ビデオプロセッサ１２、前記光源
装置１３、前記ＶＴＲ１４及び前記モニタ１５の各々の
電源スィッチを０Ｎ−ＯＦＦすることなく、電源を一度
に０Ｎ−ＯＦＦすることができるようになっている。

更に、前記電源分配器８により前記ビデオプロセッサ１
２、前記光源装＠１３、前記ＶＴＲ１４及び前記モニタ
１５へ電源を供給することができ、前記カート３１から
例えば前記電源ケーブル１ａのみがコンセント等の電源
に接続され、多数の電源ケーブルを床等にはいまわすこ
とがないようになっている。

前記カート３１には、更に、前記傾斜角センサ１と、こ
の傾斜角センサ１によって傾斜角が所定の角度以上にな
ったことを検出し、この検出により前記告知装置３及び
前記電源分配器８を制御する制御回路２′と、前記告知
装置３と、前記絶縁トランス７の二次側に接続された電
源回路９と、この電源回路９の直流電源を充放電する蓄
電池１０とが設けられている。前記蓄電池１０は、前記
電源ケーブル１ａがコンセントに接続され、前記メイン
スイッチ６がＯＮであれば、前記電源回路９により充電
されるようになっている。

前記傾斜角センサ１、前記制御回路２°及び前記告知装
置３は、例えば前記電源ケーブル１ａがコンセント等に
接続されていない場合であっても、前記蓄電池１０から
電源が供給されるようになっている。

前記傾斜角センサ１は、例えば第３図に示すように、底
部略球面状の密閉された容器１６に金属等による磁性流
体１７が封入され、この磁性流体１７に磁石１８が浮上
し、この磁石１８の略垂線下部に垂直にリードスイッチ
１９が配設された構造となっている。前記リードスイッ
チ１９には接点１９ａ、１９ｂが設けられている。前記
傾斜角センサ１は、前記磁石１８の略垂線下部に前記リ
ードスイッチ１９がある場合、前記接点１９ａ。

１９ｂが接したＯＮ状態となっており、例えば傾斜角θ
となった場合、該リードスイッチ１９の接点１９ａ、１
９ｂが離れＯＦＦ状態となるようになっている。

前記制御回路２′は、例えば第４図に示すように、抵抗
２０と、抵抗２１と、トランジスタ２２とで構成され、
前記接触センサ１と、前記告知装置２３とが接続されて
いる。前記抵抗２ｏは、端が前記蓄電池１０の電ＷＡＶ
ｃｃに接続され、他端が前記傾斜角センサ１を介して接
地されると共に、抵抗２１を介してトランジスタ２２の
ベースに接続されている。このトランジスタ２２は、コ
レクタが前記告知装置２３を介して前記蓄電池１０の電
源Ｖｃｃに接続され、エミッタが接地されている。

このように構成された医療機器用カートの作用について
説明する。

傾斜角センサ１は、第３図に示すように、カート３１が
水平におかれていると、容器１６内の磁性流体１７に浮
上している磁石６の略垂線下部にリードスイッチ１９が
位置し、該リードスイッチ１９の接点１９ａ、１９ｂが
接触したＯＮ状態となる。

これにより、制御回路２′は、第４図に示すように、ト
ランジスタ２２のベースが、抵抗２１及び前記リードス
イッチ１９を介して接地され、該トランジスタ２２はＯ
ＦＦとなっている。

従って、告知装置２３は電源ＶＣＣから電流が流れず、
例えばブザーが鳴らない。

また、前記傾斜角センサ１は、第３図に示すように、前
記カート３１が所定の角度θ傾くと、前記容器１６内の
磁性流体１７に浮上している磁石１８の垂線下部にリー
ドスイッチ１９が位置せず、該リードスイッチ１９の接
点１９ａ、１９ｂが離れたＯＦＦ状態となる。

これにより、制御回路２′は、第４図に示すように、ト
ランジスタ２２のベースが接地から開放され、このベー
スには抵抗２０及び前記抵抗２１を介して電源Ｖｃｃの
電流が流れ、該トランジスタ２２はＯＮする。

従って、前記告知装置２３には電源Ｖｃｃから電流が流
れ、例えばブザーが鳴る。

一方、前記制御回路２′は前記カート３１が水平に置か
れていると前記傾斜角センサ１により電源分配器８に内
設された例えばリレーをＯＮとする。これにより、メイ
ンスイッチ６及び絶縁トランス７を介した電源は、該電
源分配器８によりモニタ１５、ビデオプロセッサ１２、
光源装置１３及びＶＴＲ１４へ供給される。

また、前記制御回路２′は前記カート３１が所定角θ傾
くと前述したようにこの状況を検出し、前記電源分配器
８に内設されたリレーをＯＦＦとし、これにより、メイ
ンスイッチ６及び絶縁トランス７を介で、該電源分配器
８によりモニタ１５、ビデオプロセッサ１２、光源装置
１３及びＶＴＲ１４へ供給されていた電源の供給が停止
される。

また、前記傾斜角センサ１、制御回路２′及び告知装ｗ
３の電源は、蓄電池１０を介した電源回路９から供給さ
れており、例えば前記カート３１を移動させる場合に前
記カート３１の電源ケーブル１ａがコンセントから外さ
れても、前記蓄電池１０から電源が供給されており、該
カート３１が傾いたことを告知することができる。

なお、前記カート３１を移動させる場合に、該カート３
１が傾いた事を告知する必要がないときには前記蓄電池
１０を設けず、前記電源回路９から前記傾斜角センサ１
、制御回路２′及び告知装置３へ電源を供給するように
してもよい。

即ち、医療機器用カートが傾斜センサで設定された所定
の傾斜角以上に傾いた状態になった場合、該医療機器用
カートに搭載された医療用機器への電源の供給を停止し
、該医療用機器を保護すると共に、この状況を操作者に
告知することができ、この状況を認識した操作者は的確
な処置を講することができるという効果がある。

第５図は第１実施例の変形例に係わる医療機器用カート
の構成に関する説明図である。なお、第１実施例と同様
のものについては同一の符号を用いて説明を省略する。

本変形例は、略水平を保っていないと故障する恐れのあ
るカート３１に搭載された医療用機器、例えば光源装置
１３の電源をリレーを内設したスイッチ回路（ＳＷ）２
５から供給し、このスイッチ回路（ＳＷ）２５が制御回
路２′の制御により電源の供給・停止をづることによっ
て、前記光源装置１３が傾斜により故障するのを防止し
たものである。その他の医療用機器であるモニタ１５、
ビデオプロセッサ１２及びＶＴＲ１４の電源の供給は、
それらの機器を搭載した前記カート３１が傾斜した場合
であっても電源分配器８′から供給され続けるようにな
っている。

その他の構成、作用及び効果は前述した実施例と同様で
ある。

第６図及び第７図は本発明の第２実施例に係わり、第６
図は医療機器用カートの構成に関する説明図、第７図は
光源装置制御手段に関する説明図である。なお、第１実
施例と同様のものについては同一の符号を用いて説明を
省略する。

カート３１に搭載された光源装置１３°は、第７図には
示すように、ランプ２８と、図示しないスイッチ等によ
る点灯制御信号及び制御回路２″からのＩＮＨＩＢＩＴ
信号が入力されるアンド回路２６と、このアンド回路２
６の制御により前記ランプ２８を点灯駆動する点灯回路
２７が設けられている。

前記ＩＮＨＩＢＩＴ信号は例えば第１実施例の第４図で
説明した制御回路２′の電源ＶＣＣをＤＣ５Ｖとし、こ
の制御回路２′に設けられたトランジスタ２２のコレク
タからの信号を用いるようになっている。

したがって、前記トランジスタ２２がＯＦＦの場合、前
記ＩＮＨＩＢＩＴ信号は約５ｖのＨレベルとなり、前記
トランジスタ２２がＯＮの場合、前記ＩＮＨＩＢＩＴ信
号は約接地レベルのＬレベルとなるようになっている。

前記光源装置１３′、ビデオプロセッサ１２、ＶＴＲ１
４及びモニタ１５の電源は、絶縁回路７の二次側から電
源分配器８”を介して供給されるようになっている。

このように構成された医療機器用カートの作用について
説明する。

第１実施例と同様に、カート３１が所定の傾斜角未満の
場合、ＩＮＨＩＢＩＴ信号はＨレベルであり、例えばス
イッチ等による点灯制御信号がＯＮを示すＨレベルの信
号であるとすると、アンド回路２６はＨレベルの信号を
出力する。

前記アンド回路２６のＨレベルの出力信号により、点灯
回路２７はランプ２８を点灯するように駆動する。

また、前記カートが所定の傾斜角以上になった場合、前
記ＩＮＨＩＢＩＴ信号はＬレベルとなり、点灯制御信号
がＯＮを示すＬレベルの信号であっても、前記アンド回
路２６はＬレベルの信号を出力する。

従って、前記点灯回路２７は、前記ランプ２８を点灯す
るように駆動せず、該ランプ２８は滅灯する。

即ち、光源装置１３′は、電源が供給されている状態で
、ランプ２８のみが滅灯するのでその他の例えばファン
の動作に支障をきたさないという効果がある。

その他の構成、作用及び効果は前述した実施例と同様で
ある。

なお、告知手段は音により告知するものに限らず、例え
ば、ＬＥＤ或いは液晶デイスプレィ（ＬＣＤ）を用いて
目視により告知する告知手段であってもよい。

更に、傾斜角度を具体的な数字により表示し告知する告
知手段であってもよい。

また、移動時等、脱落の危険が事前に予知でき、それに
対しての対策として例えばモニタを医療機器用カートか
ら降ろす等の処置が講じられている場合、告知手段を０
Ｎ−ＯＦＦする制御手段を別に備えても良い。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、医療機器用カート
が傾斜し、この傾斜角度が所定の値を越えた場合、操作
者が該状況を認識し、その状況に対応した対策を講じる
ことのでき、操作者の安全確保、搭載された医療用機器
の障害防止及び該医療用機器の正常動作の確保を未然に
行うことができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の第１実施例にかかわり、
第１図は本発明の概略の構成を示す説明図、第２図は医
療機器用カートの構成に関する説明図、第３図は傾斜検
出手段の説明図、第４図は傾斜を告知する手段の説明図
、第５図は第１実旅例の変形例に係わる医療機器用カー
トの構成に関する説明図、第６図及び第７図は本発明の
第２実施例に係わり、第６図は医療機器用カートの構成
に関する説明図、第７図は光源装置制御手段に関する説
明図、第８図及び第９図は従来の技術に係わり、第８図
はランプの説明図、第９図はカートの移動時に関する説
明図である。 ３１・・・カート ド・・傾斜角センサ ２・・・制御回路 第３図 第４図 第６図 第７図 町少回路 第８図 第９図 手続補正書（岐） １、事件の表示 平成２年特許願第９１８３６号 ２、発明の名称 医療機器用カー１〜 ３、補正をする者 事件との関係 ｒ−午出臥 住　　所 名　　称 東京都渋谷区幡ケ谷二丁目４３番２号 （０３７）オリンパス光学工業株式会社代表者　　下　
　山　　敏　　部 １、明細書第２ページ第１１行目に「トランス安全確ち
とあるのを「トランスを安全確保」に補正します。 ２、明細書第４ページ第１行目から第２行目にかけて「
該ランプ８０の内装ガラスの上部に」とあるのを「該ラ
ンプ８０の上部に」に補正します。 ３、明細書第４ページ第１６行目に「設置し、の上部に
」とあるのを「設置しカート９０の上部に」に補正しま
す。 ４、明細書第１０ページ第８行目に「前記接触センサ１
と」あるのを［前記傾斜角センサ１と」に補正します。 第８図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 医療機器が搭載される医療機器用カートにおいて、 前記医療機器用カートの傾きが所定の角度となったこと
   を検出する傾斜検出手段と、 前記傾斜検出手段の検出により該状況を告知する制御及
   び前記医療機器の制御のうち少なくとも一つの制御を行
   う制御手段を備えたことを特徴とする医療機器用カート
   。