JPH03288510A - 空気清浄気化静電気防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、印刷、電子、半導体９Ｍ密機械、繊維、製紙
、プラスチック成型、プラスチック加工等の、静電気が
発生しやすく、静電気によって製品不良が発生したり、
あるいは静電気が火元となって爆発や火災を引き起こす
危険のある工場において室内の静電気防止および空気清
浄を目的として使用する装置に関する。

［従来技術］ 従来の静電気防止方法として ■室内空気中にイオンを放散させる方法■室内空気を加
湿する方法 がある。

■の方法では、空気イオナイザー装置を用いて行なうが
、高電荷の放電現象によってイオンを発生させるため、
有機溶剤を使用する工場では爆発、火災等の災害を引き
起こす危険性が高くて使用できない。

■の方法は、空気加湿装置を用いて水を気化あるいはミ
スト化して、室内空気を加湿する方法であるが、室内温
度を一定に制御しても結露しやすく、水濡れによる製品
不良が発生したり、さらに水質が悪い場合には、水中に
含まれるバクテリア由来の有機物や金属イオン等の無機
物が加湿の際ミストに含まれて空気中に放散され、水の
結露とともに固まり、「白粉」と呼ばれる白い粉状で物
に付着して製品不良が発生する場合がある。

［解決しようとする問題点コ 災害の危険性がある放電現象を用いずに、また水濡れや
白粉の付着による害を発生させずに、室内空気加湿によ
って静電気防止を行なう装置が要求されている。また同
時に空気中のダスト、バ、クチリア等を除去しうる空気
清浄効果も必要とされている。

［問題を解決するための手段］ 本発明者らは、永久電極セラミックが水と接触すること
によって化学薬剤を全く用いず水自体に界面活性を持た
せる作用があることに着目し、この永久電極セラミック
を加湿装置に組み込むことによって、結露による水濡れ
や白粉付着という害を発生させずに静電気防止が可能で
あることを見いだし本発明に達した。

具体的には、永久電極上ラミックフィルターを通過させ
た水は界面活性作用を持つため、気化あるいはミスト化
させた場合、水粒子サイズは通常より小さくなり、高湿
度状態でも結露しにくくなる。また、バクテリア由来の
有Ｉｌ物も水の界面活性作用で発生しなくなり、金属イ
オン等の無Ｒ物も永久電極セラミックフィルターに吸着
除去されているため白粉の付着も起こらない。

本装置において永久電極セラミックと水との接触は、水
の状態で永久電極フィルター（９）を通過する時、さら
に水が気化あるいはミスト化する前後で永久＠、８ｉｉ
セラミツクをコートしたスリ・ノド（７）を通過する時
に行なわれる。

永久電極セラミックとは、永久電極を有する硼素を含む
珪酸塩鉱物のことで、界面活性作用の他に水のｐＨを中
性にする作用、溶存塩素の加水分解を促進してＣ１２，
をＨＯＣＩ、ＯＣＩ　　などに変え、塩素の刺激、味、
臭いを緩和する作用、弱い酸化還元作用等を持つ、詳細
については、雑誌固体物理第２４巻１２号〈通巻２８６
号）　１９８９．４７〜５２頁の論文「電気石がつくる
水の界面活性」に発表されている。

次に本発明の装置の図面および仕組みについて説明する
。

［構成］ （イ）箱型装置カバー（１）内底部に水槽（２）を設け
る。

（ロ）箱型装置カバー（１）の頂部に空気出口（３）を
設ける。

（ハ）箱型装置カバー（１）内で水槽（２）の水面より
上部に水槽（２）内の水を飛散させるためのノズル（４
）を設ける。

に）箱型装置カバー（１）内の水槽（２）の下部又は側
部に水槽（２）内の水をノズル（４）に送液するための
ポンプライン（５）を設ける。

（ホ）箱型装置カバー（１）内のノズル（４）より上部
に、水槽（２）の水面上の空気を吸い上げ、空気出口（
３）から放散させるためのファン（６）を設ける。

（へ）箱型装置カバー（１）内のノズル（４）より上部
で、かつファン（６）より下部に、永久電極セラミック
をコートした屈曲薄板を狭い間隙をおいて多数並設させ
てなるスリット（７）を設ける。

（ト）水Ｎ（２）とスリット（７）の間で、籍型装置カ
バー（１）の側面に、空気入口（８）を設ける。

（チ）水！（２）の下部または側部に、水浄化用フィル
ター（９）を組み込んだ水槽（２）水循環用ポンプライ
ン（１０）を設ける。

（す）水槽（２）に水自動補充装置（１１）を設け、自
動補充装置（１１）の給水ラインに永久電極セラミック
フィルター（１２）を組み込む。

本発明は以上の構成よりなる空気清浄気化静電気防止装
置である。

［作用コ 箱型装置カバー（１）内の水槽（２）に、水自動補充装
置（１１）の給水ラインに組み込んだ永久電極セラミッ
クフィルター（１２）を通過し、界面活性を得た水が満
たされる。水槽（２）内の水をポンプライン（５）を用
いてノズル（４）に導き、水槽（２）の上部で飛散させ
る。同時にファン（６）の力によって箱型装置カバー（
１）外から空気入口（８）を通って取り入れた空気と、
飛散により接触面積大となった飛散水とが接触すること
により水の気化が効率よく行なわれ、空気の湿度が高め
られる。この際、完全気化まで至らずにミスト化した水
粒子も、水の界面活性により非常に小さなサイズとなる
。湿度を高められた空気は、永久電極セラミックをコー
トした屈曲薄板を狭い間隙をおいて多数並設させてなる
スリット（７）を通過することにより空気中に含まれる
水沫が除去され、ファン（６）の力によって空気出口（
３）を通って箱型装置カバー（１）外へ放散される。

スリット（７）に永久電極セラミックをコートすること
により、スリット（７）にバクテリアが繁殖することは
ない。

気化蒸発により水槽（２）から失われた水は水自動補充
装置（１１）により補充される。

また、箱型装置カバー（１）外がち取り入れた空気中に
含まれるダストは、ノズル（４）がら飛散した水によっ
て水槽（２）内へ落とされ除去される。

水＄１（２）内の水中に落とされたダストは水浄化用フ
ィルター（９）を組み込んだ水槽（２）水循環用ボンア
ライン（１０）を設けることにより除去する。

本案の装置は。ノズル（４）からの水飛散量が多いほど
、またファン（６）の力が強いほど空気を加湿する能力
が大きくなる。従って室内の広さ、あるいは室内の湿度
によって装置の規模を選択すればよい、しかし、同じ装
置であってもノズル（４）からの水飛散量やファン（６
）の回転速度を変えることによって加湿能力を変化させ
ることができる。

また、湿度センサー３よび自動制御機器を組み込むこと
により室内湿度の自動調整を行なうことも可能である。

ノズル（４）については、飛散水の水泳の大きさが小さ
いほど、つまり霧吹き状であるノズルはど好ましい、ノ
ズルの向きはどの方向であってもがまわないが、スリッ
ト（７）の方向に向けると、スリット（７）を構成する
屈曲薄板が濡れ、屈曲薄板上でも気化が起こり加湿効果
があがる。

ポンプライン（５）については、バイパスを設けるか、
あるいはポンプ回転数を可変にし、流量変更可能にする
のが好ましい。

スリット（７）については、空気および目に見えない微
細ミストを通すが、ノズル（４）からの飛散水および水
沫を阻止する機能があれば、屈曲薄板の厚み、長さ、屈
曲角度、屈曲薄板間の間隔、屈曲回数等はどのように設
計されてもよい、ただし、空気の通過抵抗は小さく、屈
曲薄板の表面積が大きいほど、気化効率がよくなるので
好ましい。

屈曲薄板の材質も、永久電極セラミックをコーティング
するのでコーティングしやすい材質でありさえすればよ
い。

水浄化用フィルター（９）については、ダストを充分効
率的に除去するためには、フィルター孔径がＭＦ以下の
サイズでフィルクー面積が大きいものが好ましい、また
カートリッジ式の使い捨てのフィルターが好ましく用い
られ、圧損管理によりフィルター交換を行なえばよい。

水浄化用フィルター（９）は、ポンプライン（５）のポ
ンプ出口流路に設けてもよいが、この場合、定流量性の
ポンプを使用するかあるいは一定流量になるように自動
制御装置を組み込むのが好ましい。

水自動補充装置（１１）については、水位センサーを用
いて電気的に供給水ラインの弁を開閉する機構のもので
もよいし、安価で広く用いられている浮子と弁の連結タ
イプのものでもよい。

永久電極セラミックフィルター（１２）については市販
されている永久電極セラミ・ンク粒状物を筒に充填した
流動層タイプが一般的であるが、多孔質に焼結させたタ
イプでもかまわない。

なお、本発明の装置は、香料、殺菌剤、界面活性剤、キ
レート剤、精油、植物エキス等の薬剤を単独または複数
、自動供給装置等を用い水槽（２）水に混ぜて、水と共
に揮散させたり微細ミスト状にして室内に放散させるこ
とが可能である。

［実施例コ 面積１００ホ、天井高さ３．５　ｍの稼働中の印刷工場
室内で、本発明の空気清浄気化静電気防止装置の静電気
防止効果を調べた。

本装置から６ｍ′ｉ！／Ｌれた地点に置いたポリエチレ
ン系フィルムの表面電位が、当初、３０．０００ボルト
であったが、装置運転ｆ＆１５分では１５，０００ボル
トに低下し、３０分後には２、０００ボルトまで低下し
た。

また、１週間静電気防止装置を連続で運転したが静電気
による印刷不良は発生せず、結露による水濡れおよび白
粉現象も認められなかった。

［効果］ 本発明の空気清浄気化静電気防止装置を使用し、室内空
気加湿により静電気の除電を行なえば、結露による水濡
れおよび気化した水中に含まれる不純物が原因で発生す
る白粉による宵が起こることなく効果的に静電気防止が
可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明装置の縦断面図である。 （１）は装置カバー、（２）は水槽、（３）は空気出口
、（４）はノズル、（５）はポンプライン、（６）はフ
ァン、（７）はスリット、（８）は空気出口、（９）は
水浄化用フィルター、（１０）は水槽水循環用ポンプラ
イン、（１１）は水自動補充装置（１２）は永久電極セ
ラミックフィルター

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （イ）箱型装置カバー（１）内底部に水槽（２）を設け
   る。 （ロ）箱型装置カバー（１）の頂部に空気出口（３）を
   設ける。 （ハ）箱型装置カバー（１）内で水槽（２）の水面より
   上部に水槽（２）内の水を飛散させるためのノズル（４
   ）を設ける。 （ニ）箱型装置カバー（１）内の水槽（２）の下部又は
   側部に水槽（２）内の水をノズル（４）に送液するため
   のポンプライン（５）を設ける。 （ホ）箱型装置カバー（１）内のノズル（４）より上部
   に、水槽（２）の水面上の空気を吸い上げ、空気出口（
   ３）から放散させるためのファン（６）を設ける。 （ヘ）箱型装置カバー（１）内のノズル（４）より上部
   で、かつファン（６）より下部に、永久電極セラミック
   をコートした屈曲薄板を狭い間隙をおいて多数並設させ
   てなるスリット（７）を設ける。 （ト）水槽（２）とスリット（７）の間で、箱型装置カ
   バー（１）の側面に、空気入口（８）を設ける。 （チ）水槽（２）の下部または側部に、水浄化用フィル
   ター（９）を組み込んだ水槽（２）水循環用ポンプライ
   ン（１０）を設ける。 （リ）水槽（２）に水自動補充装置（１１）を設け、自
   動補充装置（１１）の給水ラインに永久電極セラミック
   フィルター（１２）を組み込む。 以上の構成よりなる空気清浄気化静電気防止装置。