JPH03286875A - インクジェット記録装置用インクカートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はノズルよりインク滴を吐出して記録媒体に文字
等の記録を行なうインクジェット記録装置に係り特には
インク供給用のインクカートリッジに関する。

〔従来の技術〕

ノスルからインク滴を吐出させて記録媒体上に文字等の
記録を行なうインクジェット記録装置では、従来より種
々のインク供給手段が提案され実用化されている。特に
は可撓性袋に密封されたインクをゴム等の封止部材にイ
ンク針を挿通しインクを供給するように構成されたイン
クカートリッジが小型のインクジェット記録装置では一
般的である。前述の可撓性袋て構成されたインクカート
リッジは、一般にキャリッジ上て印字ヘッドと共に記録
媒体に沿って動く構成てなく、記録装置内に固定され、
インクは可撓性のチューブ等によりキャリッジ上の印字
ヘッドに供給される。しかしながら前述の１を戊ではイ
ンク供給系が複雑となり、容積効率も悪くコスト高にな
ってしまうという問題を有していた。

もとよりこのような問題に対処するには、インクカート
リッジをキャリッジ上に搭載すれば良いのであるが、前
述の可撓性袋で構成されたインクカートリッジをキャリ
ッジ上に搭載すると袋の耐久性に問題があり、また容積
効率が悪くキャリッジが必要以上に大きくなってしまう
という問題がある。さらにこのような問題に対処するた
めに多孔質材等を収容したインクタンクにインクを含浸
させてキャリッジ上に搭載するように構成されたインク
カートリッジが従来より提案されているが、この多孔質
材等を収容した構成のものはインクタンク内のインクを
効率良く取り出すために、インクタンクの取り出し目部
分における含浸部材を他の部分に比較して密な圧縮状態
となすことが重要であり、従来のこの種のインクカート
リッジにおいては、そのためにインクタンクのインク取
り出し口部を含浸部材側に突状とし、かつ開口部にステ
ンレス製の網状部材等を設けていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

この種のインクジェット記録装置用インクカートリッジ
においては前述のようにインクタンクのインク取り出し
目部分にステンレス製の網状部材が設けられていたため
に、構造が複雑で、コスト高であるという問題を有して
いた。

そこで本発明はこのような問題を解決するものであって
その目的は、構造が単純で安価なインクジェット記録装
置用インクカートリッジを提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明のインクカートリッジは、インクを含浸させた多
孔質材等のインク含浸部材を収容したインクタンクと、
該インクタンクの底部に連通ずるインク室とを有し、該
インク室内に支工部材を形成したことを特徴とする。

〔作　用〕

このように構成したことにより、インクタンクに収容さ
れた含浸部材は、インクタンクのインク取り出し目部分
において、インク室内に形成された支工部材により、含
浸部材は密な圧縮状態となり、それによりインクは安定
的にインクタンク内よりインク室を介して取り出される
。

〔実　施　例〕

本発明を図面にもとづき説明すると、第１図は本発明の
インクカートリッジを用いて構成されたインクジェット
記録装置用の一実施例を示したものである。プラテン１
に沿って往復動するキャリッジ２にはプラテン１に近接
して印字へラド３が一体的に設けられ、またこの後方に
は内部にポリウレタンフォーム等の多孔質部材よりなる
インク含浸部材であるフオーム７を収容したインクタン
ク８が設けられている。このインクタンク８にはその蓋
９に大気の取入れを可能にするための通気孔１０が設け
られ、またその底面にはフオーム７との密着を図る台状
の突部１１が形成されていて、この中心部から下方に向
けてフオーム７内のインクを取出し保持するインク室１
２が形成されており、このインク室１２内には、支工部
材１３が突部１１と略同−面形状となすように一体的に
設けられている。第２図にインク室１２を突部１１側か
らみた図を示す。さらにこのインク室１２にはその下端
からヘッド３方向に延びる連通孔１４が設けられ、かつ
この連通孔１４の端部はゴム等の弾性部材よりなる封止
部材１５により封止されていて、この封止部材１５にフ
ィルタ室４を介して印字ヘッド３と連通するインク針５
を挿通することによりインクタンク８内に含浸したイン
クを印字ヘッド３に供給するように構成されている。尚
、インク室１２と連通孔１４は一体的に構成され、封止
部材１５及びフオーム７により密閉室の状態になってい
る。

次にインクがインクタンク８に収容されたフオーム７よ
りインク室１２に供給される過程について第３図により
説明する。

上端をインクタンク８からのインクの取出し口となした
インク室１２の上部である台状突部１１にフオーム７を
圧接させておくと、このフオーム７中に含浸されたイン
クはインク室１２内から消費された分、順次毛細管作用
によりインク室１２内に供給されてインク室１２内を満
たす（第３図（ａ））。さらにインクの消費が進むと、
フオーム７中のインクが徐々に枯渇しこれに伴ってイン
クと置き換わってフオーム７中に侵入してきた空気ｊの
一部が、大きな抵抗を受けつつフオーム７の底部に達し
てインク取出し口の一部に顔を出すようになる。ここま
でインクの消費か進むとインク取出し口で連通していた
フオーム７中のインクとインク室１２中のインクとの間
に部分的な途切れが生じる（第３図（ｂ））。この状態
においても空気は、フオーム７に対する空気の流動抵抗
及び、インク室１２に対して取出し口が上方であること
による空気の浮力によってインク室１２へは流入するこ
とがない。万一流入したとしても空気の浮力によって流
入した空気はインク室１２の上方に安定的に滞留してい
る。さらにフオーム７中のインクの枯渇が進むと最後に
フオーム７中のインクとインク室１２中のインクは分断
され、インクタンク８内のインクはインクエンドの状態
となる（第３図（Ｃ））。

前述の第３図（ａ）〜（Ｃ）を用いたインク取り出し過
程において台状の突部１１部に支工部材１３またはステ
ンレス製の網状部材が設けられていない場合、特にはイ
ンクタンク８のインク取り出し口部の開口径が大きい場
合においては、第４図に示すように含浸部材であるフオ
ーム７がその弾性力によって、インク室１２内に突出し
た状態となってしまう。この状態ではフオーム７は台状
の突部１１の外輪に沿っては密な状態とはなるか、開口
部分の中央部においてはフオーム７が密な状態とはなら
ず、そのために取り出し目部分におけるフオーム７のイ
ンク保集力が低下し、インク室１２への空気の流入が早
まり効率良くインクをインクタンク８より取り出すこと
ができない。しかし、本発明では、支工部材１３が設け
られたため、上記の問題は解決される。

第５図は本発明の支工部材の別の実施例を示す図であっ
て、台状の突部１１側よりインク室１２をみた図である
。図中（ｄ）の１１部面と１３部面は（ｅ）に示すよう
に略同−高さ面となっており、フオーム７の開口面積が
必要な場合に有効な形状である。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明によれば、インクタンク内の含
浸部材をインク室との境界部において、支工部材をイン
ク室内に一体的に形成したことによって密な状態とする
ことが可能となり、それによりステンレス製の網状部材
等を用いることなく、インクをインクタンクより安定に
取り出すことのできるインクンエツト記録装置用のイン
クカートリッジを、単純な構造で安価に提供できるとい
う大きな効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のインクジェット記録装置の断面図。第
２図（ａ）は支工部材を上方からみた図。 第２図（ｂ）は支工部材のＡ−Ａ断面図。第３図（ａ）
乃至（Ｃ）はインク室１２のインクの供給を示した説明
図。第４図は従来の含浸部材を示す断面図。第５図（ａ
）〜（ｄ）は本発明の支工部材の別の実施例を示す上方
から見た図。第５図（ｅ）はＢ−８断面図。 ７　・ ８　・ １１　・ １２　・ １３　・ ・フオーム ・インクタンク ・突部 ・インク室 ・支工部材 以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. インク針を挿通することによってインクタンクよりイン
   クを取り出すようにしたインクジェット記録装置用イン
   クカートリッジにおいて、インク含浸部材を収容したイ
   ンクタンクと、該インクタンクの底部に連通するインク
   室とを有し、該インク室内に支工部材を形成したことを
   特徴とするインクジェット記録装置用インクカートリッ
   ジ。