JPH03286076A - 電動錠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、遠隔操作によって施錠、解錠を行なうことが
できる、電動錠に関するものである。

〈従来の技術〉 従来から、主としてデッドボルトを電動機によって突出
、後退させて、施錠、解錠を行なう種々の錠装置が公知
である。

それらの装置においては、電動機の駆動力を歯車、リン
ク等々の適切な手段を介してデッドボルトに伝゛達し、
それによってデッドボルトを移動させ、施錠、解錠を行
なっている。

本来錠装置においては、鍵または手指によって回動され
るサムターンハブが備えられているため、この部品を電
動機によって駆動すれば、比較的簡単に施錠、解錠を行
ない得る。

〈本発明が解決しようとする問題点〉 錠装置を電動機によって操作する事は、前述の如く比較
的簡単に達成できる。そして、電動機による操作が可能
となれば、電気的に接続された開閉器を使用する事によ
って、各種の遠隔操作が可能となる事ち明白である。

しかしながら、現代の如く電話回線を利用した通信網と
、それを経由した信号によって、各種の操作が常識的に
行なわれている状態では、単に同一の建造物の中で遠隔
操作を行なうに留まらず、距離的に大きな隔たりのある
、例えば無柱の各種中継所等の扉を、電気的通信手段に
よって施錠、解錠するような状況も日常的になってきて
いる。

そのような場合、各種の位置検知手段、或は作動状態検
知手段を併用して、錠装置の駆動、停止等を、遠隔操作
によって制御する事は、極めて常識的に解決できる。

これは電気的操作に必要な各種機器類が、近年において
長足の進歩を遂げ、操作のために必要な機器が種類豊富
に供給されている事を意味している。しかしながら、こ
れを逆に錠装置の観点から見ると１錠装置の機械的構造
が、融通無下な電気的操作に追随できない場合が考えら
れる。

そのような場合とは、例えば、錠装置が完全に作動して
いないために発生するであろう、駆動用電動機の過負荷
、錠装置が定位置に無いために発生する駆動用電動機の
不作動、等々である。

例えば前記の無柱の中継所等の扉を、通信によって施錠
するような場合、作業員が必要な内部作業を終え、遠隔
操作による施錠を施そうとした場合、電動機に過負荷が
かかる事を懸念するあまりに、扉が確実に閉扉位置に無
いと電動機が作動しない状況や、デッドボルトが障害無
く完全に受は座に突入しない限り電動機が停止するよう
な状況を設定″しておくと、場合によっては、電動機が
作動せず或は作動中に停止して、遠隔操作が行ないえな
い状態が発生する。

しかしながら、錠装置の設置場所が、前述のごとき無人
の中継所等である場合、気温の急激な変化による凍結、
扉或は扉が蝶着されている枠体の変形、いたずらによる
変形成は破損等々、錠装置の設置される環境は、一般建
造物の場合とは大幅に異なったものとならざるを得ない
。

従ってこのような環境で使用される錠装置は、多少の環
境の変化によって駆動用電動機が不作動となるような設
定を避け、おおむねどのような場合にも作動するが、電
動機自体に過負荷が掛かる事が無いような構造のものが
望ましい。

しかしながら、現在の各種錠装置においては、電動機に
よる駆動の確実性のみが追及されるあまり、電動機に過
負荷をかけないようにするためには、駆動を停止して施
錠を中止し、電動機作動の障害を取り除いたうえで、再
度電動機を駆動する型式が一般的である。

本発明が目的としている無人中継所等の場合には、機材
運搬のための道路さえ無く、作業者が必要最小限度の機
材を背負い、点検等の作業のために徒歩で山折するよう
な箇所がほとんどである事を考えると、そのような場所
では、精度の高い複雑な装置よりも、堅牢でどのような
状況にも耐えられる装置が要求される事は明白である。

く問題点を解決するための手段〉 以上ような観点から、本発明においては、錠装置の駆動
用電動機は、施錠或は解錠のための動作を開始したなら
ば、その目的とする動作が物理的に完了するあらかじめ
定められた回動量だけ、停止することなく作動を継続す
るように設定した。

万一、デッドボルトの円滑な移動に対する障害が存在す
る場合には、その障害が電動機に影響を与えることがな
いように、錠装置の構造においてその障害を相殺し、電
動機自体は一旦始動したなら其の動作が完了する設定位
置まで、完全に動作を継続するようにした。

また°、電動機の動作による駆動力が、常にデッドボル
トに作用し続け、例えば、デッドボルトに錠画から突出
する傾向を与え続けるように構成し、デッドボルトの移
動の障害が取り除かれると同時に、デッドボルトが自刃
で突出するような構造を与えた。

このようにすると、デッドボルトが何等かの理由により
突出できない場合でも、電動機による駆動は常に可能で
有り、電動機に無用の過負荷を与える恐れも無い。

其のためには、電動機の回動をウオームギアによって第
一の歯車に伝達し、歯車と同心的に設置した別途の第二
の歯車をサムターンハブに設置した歯と噛合させ、両者
を一定の強度を備えたスプリングによって接続する。

スプリングの強度は、デッドボルトが障害無く突出でき
る場合には、第一の歯車と第二の歯車が一体に回動でき
、デッドボルトの突出に障害がある場合には、第二の歯
車が回動を阻止されても第一の歯車が回動できるよづな
価に設定しておく。

このようにすると、万一デッドボルトが受は座の端部に
衝突するような位置で電動機による駆動を行なったとし
ても、デッドボルトは受は座の端部に当接するまでは円
滑に突出し、当接した後は第二の歯車が停止して、スプ
リングを伸長しつつ第一の歯車のみが動作の終点まで回
動し続ける事になる。そして、デッドボルトはスプリン
グと第二の歯車を介して第一の歯車の作用を受は続け、
例えば扉が外部からの圧力を受けて、デッドボルトが受
は座と正しく対面した途端に、スプリングの作用によっ
て受は座の中に突入し、施錠が完了する。

このように電動機の駆動力をデッドボルトに伝達すれば
、電動機が無用の過負荷を受ける事が無く、電動機への
過負荷防止のため、従来別途に用意して置かなければな
らなかった、扉と扉枠の相互的な位置関係の検知装置を
設置する必要が無くなる。

く作用〉 本発明によると、電動錠が付設されている扉の閉鎖状態
に関係なく、電動機によるデッドボルトの操作が行なえ
、施錠後に扉に閉鎖状態が正しい位置に訂正されて時に
は、電動機は作動しないにもかかわらず、デッドボルト
が的確に受は座に突入する電動錠が得られる。

〈実施例〉 図面に従い本発明の詳細な説明する。

図面において、１はハブ玉２とデッドボルト３を摺動さ
せるための脚４及び被駆動ギヤ５を備えたサムターンハ
ブ、６は電動機７により任意の方向に回動されるウオー
ムギヤ、８はウオームギヤ６に噛合するウオームホイー
ルからなる第一の歯車、９はウオームホイール８と同心
的に設置され且全く別個に回動するギヤーカムからなる
第二の歯車である。

第二の歯車９の一部には、回動する際の軸９ａを中心と
する同心円上に弧状の長孔１ｏが穿設されており、また
第一の歯車８には突片１１が植設されている。

第一の歯車８と第二の歯車９が重ねあわせて設置された
際、突片１１は長孔１ｏを貫通し、第二の歯車９は長孔
１０内の突片１１が許す範囲において回動が可能となる
。

前記の突片１１と第二の歯車９に植設されたビン１２の
間には、強力な弦巻型のスプリング１３が張設されてお
り、第二の歯車９が回動出来ない場合にスプリング１３
が伸長して、第一の歯車８のみが回動することができる
。

図面においてＢは錠癒を示している。

１４は第一の歯車８の回動を確認するためのレバーで、
第２図に示す如く第一の歯車８と同軸に固定された位置
決めカム１５と共働して、第一の歯車８が定められた角
度（図示例の場合には１２０度）を回動したか否かを確
認し、それ自体の揺動によって図中Ｓで示す部分に収容
されているマイクロスイッチ等を操作する。

１６はスイッチングプレートで、サムターンハブｌの一
部に突設されたビン１８により、第１図において上下の
方向に摺動せしめられ、その端部に設置した適当なスイ
ッチ突起１９により、図中Ｓで示゛す部分に収容されて
いる第二、第三のマイクロスイッチを操作し、電動４１
！７の回転方向、始動、停止等の必要な制御を行なわし
める。

手動による操作につき説明すると、通常の施錠解錠は、
サムターンハブＩを、屋内側のサムターンを手によって
、或は屋外側のシリンダーブロックを鍵によって回動し
、サムターンハブ１とデッドボルト３を、第１図の施錠
状態と第３図の解錠状態の間を往復させて、−毅の錠と
同様に操作すれば良い。

電動機によって外部から或は遠隔地から操作する場合に
は、電動機７に通電し、ウォームギャ６を正逆いずれか
に回動して、それと噛合するウオームホイールからなる
第一の歯車８を回動し、それと共働するギヤーカムから
なる第二の歯車９を回動し、そのギヤとサムターンハブ
ｌの被駆動ギヤ５の噛合を介して、サムターンハブ１を
回動させ、デッドボルト３を移動せしめれば良い。

第一の歯車８と第二の歯車９の共働は、第一の歯車８に
植設された突片１１が、第二の歯車９に穿設された長孔
１０に突入しており、第一の歯車８の突片１０と第二の
歯車９に植設されたビン１２の間に、両者を互いに近接
させる方向に作用する強力なスプリング１３が彊設され
ている。

従って、第二の歯車９は長孔１０の長さだけ、第一の歯
車８と別個に回動することができるが、通常は、強力な
スプリング１３の作用によって、第一の歯車８と一体と
なって回動する。

第二の歯車９の回動が阻止されると（これは例えばデッ
ドボルト３が突出できずに停止してしまったような場合
であるが）、第一の歯車８は第二の歯車９をその位置に
残したまま、第４図において時計式方向へ、スプリング
１３を巻き縮へつつ回動し続け、所定の位置まで回動し
て停止する（第４図参照）。

このような動作が行われると、巻き縮められたスプリン
グ１３の作用により、第二の歯車９が第一の歯車８が回
動した方向へ回動するように付勢されるため、第二の歯
車９に対して加えられていた回動を阻止する状況が除か
れると、第二の歯車９はスプリング１３の作用によって
急激に回動せしめられ、それによって必要な動作が達成
される。

解錠状態から施錠状態に至る上述した部品の状況は、第
１図、第３図に示す通りであり、第４図は施錠時にデッ
ドボルト３の突出が阻止されている状態を示している。

逆に、施錠状態から解錠を達成するには、第１図の状態
から、第一の歯車８を図中反時計式方向へ回動すると、
第一の歯車８の突片１１が、長孔１０の末端を反時計式
方向へ押圧するので、第二の歯車９はそれによって第一
の歯車８と同一の方向へ回動され、第二の歯車９のギヤ
がサムターンハブｌの被駆動ギヤ５を駆動し、デッドボ
ルト３を第１図において右方へ摺動させ、第４図のごと
く解錠が完了する。

〈本発明の効果〉 本発明によると、デッドボルトの突出が阻止されている
ような場合においても、錠装置を駆動するための電動機
は過負荷を受けることなく、解錠位置から施錠位置まで
の必要■を回動し、その時点でいつでも施錠が出来る状
態を確保し、デッドボルトの突７出を阻止していた原因
が排除されると同時に、巻き縮められていたスプリング
の反発力によって、瞬時に施錠を完了することができる
電動錠を得ることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の施錠状態における縦画の内部の
部品配置を示す平面図、第２図は第−及び第二の歯車付
近に配置されている部品の分解斜面図、第３図は解錠位
置における主要部品の配置図、第４図は中途でデッドボ
ルトの突出が阻止されている場合の第３図と同様の図面
である。 １・・サムターンハブ、３・・デッドボルト、６・・ウ
オームギヤ、７・・電動機、８・・第一の歯車、９・・
第二の歯車。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 デッドボルトと、 前記デッドボルトを操作するためのサムターンハブと、 前記サムターンハブを駆動するための第二の歯車と、 前記第二の歯車とスプリングによって係合された第一の
   歯車と、 前記第一の歯車に噛合する電動機により回動されるウォ
   ームギヤとからなり、 第一の歯車が解錠方向へ回動する場合には直接第二の歯
   車を押圧して回動させ、 第一の歯車が施錠方向へ回動する場合には前記スプリン
   グを介して第二の歯車を回動させる事を特徴とする電動
   錠。