JPH03282191A - 積層型熱交換器のタンク部構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、車両用空調装置に用いられる積層型熱交換
器であって、該熱交換器のチューブエレメントに熱交換
媒体を供給するタンク部の構造に関する。

（従来の技術） 従来、この種の熱交換器のタンク部構造とじては、チュ
ーブエレメントの一端側に連通口を有する膨出部を設け
、該膨出部を接合してタンク部を構成するようにしたも
のが周知である（例えば、特開昭６３−１５３３９７号
公報参照）。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上述の先行技術にあっては、膨出部を接
合させる面が必要であり、タンク部内の流体通路の大き
さは連通口の大きさにより決まるものであった。即ち、
タンク部内の流体通路の大きさは該タンク部の断面積よ
りも小さくなる。このため、必要十分な大きさを有する
流体通路を確保するには、タンク部全体（各チューブエ
レメントの膨出部）を太き（し、出来る限り連通口を大
きく開口する必要があった。しかし、熱交換器は小型化
が要求されるため、タンク部を大きくすることには問題
がある。

また、前記膨出部を接合させる面は、タンク部内の流体
通路の通路抵抗となり、熱交換媒体の偏流が避けられな
い。

更に、上述のタンク部に熱交換媒体の出入口パイプを設
けるためには、出入ロパイプを別体に設けるか、または
新たに出入ロパイプを形成したチューブエレメントを必
要とする。これは、部品点数の増加や取り付は工数の増
加を招くという不具合を生ずる。

そこで、この発明は上記問題点に鑑み、小型なタンク部
であって必要十分な大きさを有する流体通路を確保する
と共に、該流体通路の通路抵抗を極力小さ（抑え、且つ
タンク部に簡易に出入ロパイプを備えることができるよ
う図った積層型熱交換器のタンク部構造を提供すること
を目的とする。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、この発明に係る積層型熱交
換器のタンク部構造は、チューブエレメントをコルゲー
ト状のフィンを介在して多数積層し、該チューブエレメ
ントをタンク部に接続して成る積層型熱交換器において
、前記タンク部は、入口タンクと入口パイプとを構成す
る一対のタンクプレートと、出口タンクと出口パイプと
を構成する他の一対のタンクプレートとを熱交換器の通
風方向に積層して構成したものである。

（作用） したがって、タンクプレートを積層して構成のタンク部
にあっては、従来の膨出部の接合面による通路抵抗がな
いと共に、はぼタンク部の断面積と同じ大きさの流体ｉ
ｊ回路を確保でき、且つ入口パイプと出口パイプとが簡
易に形成され、これらにより、上記課題を解決すること
ができる。

（実施例） 以下、この発明の実施例を図面により説明する。

第１図に積層型熱交換器（以下、「熱交換器」と言う。

）の−例が示されており、該熱交換器は、チューブエレ
メント１とコルゲート状のフィン２とを交互に複数段積
層すると共に、その図示上部に熱交換媒体を供給するタ
ンク部４を配し、これらを炉中で一体にろう付けして組
付られている。

チューブエレメント１は、第２図に詳しく示される成形
プレート６を二枚向がい合わせにして接合して構成され
る。

成形プレート６は、略矩形状のもので、例えばその長手
方向の一方の端部に略半円筒状の凹部８゜１０が突出形
成され、この凹部８，１０の間から他方の端部に向けて
突条１２が延設されていると共に、その周縁に略Ｕ字状
の溝部１４が形成されている。また、この他方の端部に
は、外方に向けて直角に曲折された突当部１５が設けら
れている。

この成形プレート６．６を互いに向かい合わせて接合す
ることでチューブエレメント１が構成され、該チューブ
エレメント１の一方の端部には相互に対向する凹部８，
１０から熱交換媒体の入口部（または、出口部）１６．
出口部（または、入口部）１８が構成されると共に（第
４図参照）、内部では、互いの溝部１４からＵ字通路２
ｏが構成され、入口部工６と出口部１８とがＵ字通路２
０を介して連通ずるようになっている。そして、各チュ
ーブエレメント１は、隣接される双方の突当部１５を当
接させて積層されるようになっており、これによりフィ
ン２を介挿させる各チューブエレメント１間の距離が所
定の距離に設定されるようになっている。

タンク部４は、入口タンク（または出口タンク）３０と
、出口タンク（または入口タンク）３２とにより構成さ
れている。

入口タンク３０．出口タンク３２は、第３図に詳しく示
されるタンクプレート３４．３６を二枚向かい合わせに
して接合して各々構成される。

タンクプレート３４．３６は、内部が中空な略半円筒状
のもので、図示上方の縁部の一部に略半円筒状の凹部３
Ｂ、４０が突出形成されている。

また、図示下方の縁部には、所定間隔を隔てて略半円状
の切欠部４２，４４が所定数形成されている。

このタンクプレート３４．３６を互いに向がい合わせて
接合することで入口タンク３０．出口タンク３２が構成
され、該入口タンク３０．出口タンク３２の図示上方に
は相互に対向する凹部３８゜４０から入口パイプ（また
は出口パイプ）５ｏ。

出口パイプ（または入口パイプ）５２が構成されると共
に、その内部では、熱交換媒体の流体通路５４．５６が
画成される。また、入口タンク３０゜出口タンク３２の
図示下方には、相対する切欠部４２．４４から前記チュ
ーブエレメント１の入口部１６．出口部１８を挿入する
ための挿入孔６０が所定数形成されるようになっている
（第１図及び第３図、第４図参照）。

上記構成におけるタンク部４を熱交換器に組付るには、
先ず、入口タンク３０．出口タンク３２を構成する一方
のタンクプレート３６．３６を背合わせにして接合する
。次に、このタンクプレート３６．３６の各切欠部４４
に各チューブエレメント１の入口部１６．出口部１８を
あてがう。しかる後に、入口タンク３０．出口タンク３
２を構成する他方のタンクプレート３４．３４を、その
各切欠部４２を各チューブエレメント１の入口部１６、
出口部１８にあてがいながらタンクブレー）３６．３６
に接合させる。これにより、各チューブエレメント１の
入口部１６．出口部１８は、入口タンク３０．出口タン
ク３２の各挿入孔６０に保持されると共に、入口タンク
３０．出口タンク３２が構成される。そして、入口タン
ク３０の流体通路５４は各チューブエレメント１の入口
部１６に、出口タンク３２の流体通路５６は各チューブ
ニレメン）１の出口部１８に各々連通されるようになっ
ている（第４図参照）。

斯る構成の熱交換器は、入口パイプ５０から入口タンク
３０の流体通路５４内に供給された熱交換媒体が、各チ
ューブエレメント１の０字１路２０に分流され、このＵ
字通路２０内を移動する間に外部の空気と熱交換をなし
、出口タンク３２の流体通路５６内に集合されて出口パ
イプ５２から排出されるものである。

而して、この熱交換器においては、上述の如くに内部が
中空なタンクプレート３４．３６を積層してタンク部４
が構成されているので、はぼタンク部の断面積と同じ大
きさの流体通路が得られると共に、通路抵抗が少ないも
のとなっている。また、一対のタンクプレート３４．３
６を接合させて入口タンク３０．出口タンク３２を構成
しているので、該入口タンク３０．出ロタンク３２に簡
易に入口パイプ５０及び出口パイプ５２が設けられる構
造となっている。

（発明の効果） 以上述べたように、この発明によれば、タンクプレート
を熱交換器の通風方向に積層してタンク部を形成したの
で、はぼタンク部の断面積と同じ大きさの流体通路が得
られると共に、通路抵抗が少なく、熱交換媒体の偏流を
抑えることができる。

また、タンク部に簡易に出入ロパイプを設けることがで
きるので、部品点数の削減及び取付工数の低減が図られ
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例に係る積層型熱交換器の斜視
図、第２図はチューブエレメントの分解斜視図、第３図
はタンク部の分解斜視図、第４図は要部拡大断面図であ
る。 １・・・チューブエレメント、２・・・フィン、４、・
・タンク部、３０・・・入口タンク、３２・・・出口タ
ンク、３４．３６・・・タンクプレート、５０・・・入
口パイプ、５２・・・出口パイプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. チューブエレメントをコルゲート状のフィンを介在して
   多数積層し、該チューブエレメントをタンク部に接続し
   て成る積層型熱交換器において、前記タンク部は、入口
   タンクと入口パイプとを構成する一対のタンクプレート
   と、出口タンクと出口パイプとを構成する他の一対のタ
   ンクプレートとを熱交換器の通風方向に積層して構成さ
   れることを特徴とする積層型熱交換器のタンク部構造。