JPH03281998A

JPH03281998A - 回転圧縮機の逆転抑制装置

Info

Publication number: JPH03281998A
Application number: JP8531390A
Authority: JP
Inventors: Akira Hashimoto; 彰橋本
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1990-03-30
Filing date: 1990-03-30
Publication date: 1991-12-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この発明は回転圧縮書警初逆転抑制装置の改良に関する
。

（ロ）従来の技術従来一般の回転圧縮機はシリンダ内に連通して設けた吐
出孔と吸込孔とのうち、吐出孔のみに吐出弁を設けるだ
けで圧縮を行うことができ、吸込孔に吸込弁を設ける必
要がないので、この吸込孔での吸込抵抗の増大やコスト
の上昇を抑えることができるようにしたものである（例
えば、実公昭６３−６４７１号公報参照）。

（ハ）発明が解決しようとする課題しかしながら、従来の回転圧縮機は吸込孔に吸込弁を設
けていないため、停止時に高低圧差によって逆回転し、
この逆回転時に再起動すると、そのまま回転し続けて圧
縮を行わず、しかも、慴動部にオイルが供給されず、こ
の摺動部に焼きっけを生じる問題があった。

この発明は上記の問題を解決するもので、回転圧縮機の
停止時の逆回転を速やかに抑えて、停止直後に再起動し
ても回転圧縮機が逆回転しないようにした回転圧縮機を
提供することを目的とじたものである。

（ニ）課題を解決するための手段この発明は底部にオイルの貯溜されたオイル泪を有する
密閉容器と、この容器内の上側に収納された電動要素と
、下側に収納されてこの電動要素の回転軸によって駆動
される回転圧縮要素とを備え、この回転圧縮要素をシリ
ンダと、回転軸の偏心部によってシリンダ内を回転する
ローラと、シリンダの開口を封じる上軸受部及び下軸受
部とで構成した回転圧縮機において、回転軸の下端と下
軸受部との間にオイル中に浸漬させた環状空間を設け、
この空間内に一端を回転軸に固定するとともに、他端を
下軸受部に摺接させた板ばねで形成した逆転抑制部材を
設けたものである。

（ホ）作用この発明は上記のように構成したことにより、回転軸の
下端と下軸受部との間に形成した環状空間に一端を回転
軸に固定し、他端を下軸受部に摺接させた板ばねで形成
きれた逆転抑制部材を設け、この逆転抑制部材をオイル
中に浸漬させ、圧縮作用を行う正回転時に逆転抑制部材
が抵抗にならないようにするとともに、逆回転時にこの
逆転抑制部材が抵抗となるようにし、停止時に高低圧差
でシリンダ内のローラが逆回転したときに、速やかに逆
回転が止まるようにしたものである。

（へ）実施例以下この発明を第１図及び第２図に示す実施例に基いて
説明する。

１は底部にオイルの貯溜されたオイル溜２を有する密閉
容器で、この容器内には上側に回転軸３を有する電動要
素４と、上側にこの電動要素によって駆動される回転圧
縮要素５とが収納されている。電動要素３は固定子６と
回転子７とで構成されている。固定子６は固定子鉄心８
と、この鉄心に巻回された単相巻線９とで構成されてい
る。

回転圧縮要素４はシリンダ１０と、回転軸３の偏心部１
１によってシリンダ１０内を回転するローラ１２と、シ
リンダ１０の開口を封じる上軸受部１３及び下軸受部１
４と、この上軸受部に嵌合わされたカップマフラ１５と
で構成されている。回転軸３の中央には軸線方向に給油
孔１６は設けられている。

１７は逆転抑制部材で、この部材は回転軸３の下端と下
軸受部１４との間に形成された環状空間１Ｂ内に設けら
れた板ばね１９で形成されている。この板ばねは一端を
回転軸３に固定し、他端を下軸受部１４に摺接するよう
に設けている。そして、板ばね１９は回転軸３側から下
軸受部１４へ回転方向に沿って湾曲されている。

このように構成された回転圧縮機の逆転抑制装置におい
て、シリンダ１０内に流入した冷媒はローラ１２の回転
によって圧縮され、カップマフラ１５内に吐出きれる。

オイル溜２内のオイルは回転軸３の給油孔１６を介して
各摺動部に供給されている。

逆転抑制部材１７は回転軸３が正回転しているとき、板
ばね１９を下軸受部１４の内壁から離す方向に力Ｆ、が
作用し、正回転時の摺動抵抗が増大しないようにしてい
る。また、逆転抑制部材１７は回転軸３が逆回転したと
きに、板ばね１９を下軸受部１４の内壁に押し付ける力
Ｆ、が作用し、逆回転時に摺動抵抗が増大するようにし
ている。そのため、回転圧縮要素５は停止時に高圧側と
低圧側との圧力差によって逆回転しても速やかに停止さ
れ、停止直後の再起動時に逆回転方向に回転するのを防
止できるようにされている。

板ばね１９は回転軸３の下端に一端を固定し、他端を回
転軸３の正回転方向に湾曲されて下軸受部１４の内壁に
摺接させることにより、回転軸３が正回転しているとき
に、環状空間１８内のオイルでＦ、の力を発生させ、下
軸受部１４との間に隙間を形成するようにし、回転軸３
が逆回転しているときに、環状空間１８内のオイルでＦ
、の力を発生させ、下軸受部１４の内壁に押し付けるよ
うにしている。

また、逆転抑制部材１７は回転圧縮要素５が逆回転した
場合に、摺動抵抗の増大によって電動要素４の巻線９に
流れる電流の増加で温度上昇し、通常のオーバーロード
で電動要素４を強制的に停止させることができるように
している。

この発明は回転軸３の下端と下軸受部１４との間に形成
された環状空間１８内に板ばね１９で形成された逆転抑
制部材１７を設け、シリンダ１０内で圧縮が行われる正
回転方向のときに、逆転抑制部材１７で回転軸３の摺動
抵抗が増大しないようにするとともに、停止時に高低圧
差で回転軸３が逆回転したときに、逆転抑制部材１７で
回転軸３の摺動抵抗を増大させ、回転軸３の逆回転を速
やかに停止させるようにしたものである。

（ト）発明の効果以上のようにこの発明によれば、回転軸の下端と下軸受
部との間に環状空間を設け、この空間内に一端を回転軸
に固定するとともに、他端を下軸受部に摺接させた板ば
ねで形成した逆転抑制部材を設けたものであるから、前
記逆転抑制部材の板ばねで回転圧縮要素の停止時に逆回
転が生じても速やかに逆回転を停止させることができ、
停止直後の再起動時にそのまま逆転を続けるのを防止で
きるものである。しかも、逆転抑制部材は回転軸の正回
転時に摺動抵抗を小さくできることにより、運転時に入
力が増加するのを防止できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す回転圧縮機の要部断
面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図である。１・・・密閉容器、　　２・・・オイル溜、　３・・・
回転軸、　　４・・・電動要素、　５・・・回転圧縮要
素、　　１０・・・シリンダ、　　１１・・・偏心部、
　　１２・・・ロラ、　　１７・・・逆転抑制部材、　
　１８・・・環状空間、１９・・・板ばね。

Claims

【特許請求の範囲】

１、底部にオイルの貯溜されたオイル溜を有する密閉容
器と、この容器内の上側に収納された電動要素と、下側
に収納されてこの電動要素の回転軸によって駆動される
回転圧縮要素とを備え、この回転圧縮要素をシリンダと
、回転軸の偏心部によってシリンダ内を回転するローラ
と、シリンダの開口を封じる上軸受部及び下軸受部とで
構成した回転圧縮機において、回転軸の下端と下軸受部
との間にオイル中に浸漬させた環状空間を設け、この空
間内に一端を回転軸に固定するとともに、他端を下軸受
部に摺接させた板ばねで形成した逆転抑制部材を設けた
ことを特徴とする回転圧縮機の逆転抑制装置。