JPH03281132A - 車両用シートスライドの自動組立装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車両用シートにおいてシート本体を前後方向に
移動調整可能に支持する車両用シートスライドの自動組
立装置に関し、特にスライドユニットのレール間に介装
されてベアリング手段となるボールの自動供給装置に関
する。

〔従来の技術〕

一般に、車両用シートは、シートクツションおよびその
後方で回動調整自在に立設されたシートパンク等からな
るシート本体を備えてなり、かつこのシート本体を構成
するシートクツションを車体床面上で前後スライド機構
にて支持することで、車体前後方向にスライド移動調整
可能とし、着座者の体型や好み等に対処し得るようにな
っている。そして、このようなシートの前後スライド機
構としては、車体床面倒に固定されるロアーレールとシ
ート本体側に取付は固定されるアッパーレールからなり
、かつこれら両レール間にボールによるベアリング手段
を介装してなる車両用シートスライドユニットが用いら
れている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、この種の車両用シートスライドによれば、金
属板材を概略コ字状を呈するように折曲げ形成してなる
ロアーレールとアッパーレールとを、長手方向に摺動自
在に組付けるにあたって、従来一般には、手作業等でボ
ールを一個づつ両レール間に形成されるボール組込み位
置に組込んで保持させるといった面倒でしかも煩雑な作
業を必要としていた。特に、上述したスライドユニット
の組立作業時においては、摺動動作時の異音や摺動抵抗
による動作不良などを防ぐためのベアリング手段となる
ボールの適切な位置への確実な組込みを必要としており
、さらにその確認、検査作業を要するばかりでなく、良
品と不良品との仕分は作業等も必要で、作業性や作業工
程数等の面で問題をもち、コスト高を招くといった問題
を生じていた。

最近は、各種機構部品の自動組立化についての要求が大
きく、これは上述した車両用シートスライドにおいても
同様で、このような点を考慮し前述したような問題を解
決し得る何らかの対策を講じることが求められている。

〔課題を解決するための手段〕

このような要請に応えるために本発明に係る車両用シー
トスライドの自動組立装置は、予め組合わせて所定位置
にセットされるロアーレールおよびア・ンパーレールに
よるスライドユニ・ント」二に昇降自在に設けられると
ともに該アッパーレールの長手方向両端を把持しロアー
レールに対し長手方向に相対的に移動させるアッパーレ
ール可動手段と、この可動手段によってアッパーレール
をロアーレールに対し一方側に所定量移動させた状態で
ロアーレールとにボールを供給するボール供給手段と、
このロアーレール上でのボールの有無を検出する検出手
段とを備えてなる構成としたものである。

アッパーレール、ロアーレールの少なくとも一方にボー
ルのレール長手方向への移動を規制する係１Ｌ部を形成
する手段とを備えてなる。

〔作用〕

本発明によれば、所定個所にセットされたスライドレー
ルのアッパーレールを、可動手段により把持してロアー
レールに対し相対的に移動させ、外部に露呈するボール
組込み部に対しボール供給手段によりボールを順次供給
するとともに、該ボールの存在を検出して確認を行ない
、しかる後両レール内にボールを組込むとよく、さらに
この状態で該レールの所定個所に係止部を形成すれば、
両レールの相対的な摺動動作によるボールの脱落等とい
った問題を確実に防止し得るものである。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示した実施例を用いて詳細に説明
する。

第１図ないし第６図は本発明に係る車両用シートスライ
ドの自動組立装置の一実施例を示し、これらの図におい
て、まず、第４図および第５図を用いて車両用シートス
ライド１の概略構成を簡単に説明すると、２は図示しな
い車室内床面等に脚部２ａ、２ｂ等で固定されるロアー
レール、３はこのロアーレール２に対し長手方向に摺動
自在な状態で組合わせて案内支持されるアッパーレール
で、これら両レール間でその左、右部には、左、右一対
をなすボール４．４がレール長手方向の前、後二個所に
介装して設けられ、これにより全体の図示を省略したシ
ートクツション、シートバック等により構成されるシー
ト本体を、車室内床面上でシート前後方向に摺動自在に
支持することは周知の通りである。

さて、本発明によれば、車両用シートスライド４の自動
組立装置１０におけるボール自動供給装置を、概略第１
図ないし第３図などに示すような構成としたところに特
徴を宥している。すなわち、このボール自動供給装置は
、ロアーレール２とアッパーレール３とを単純に組合わ
せてスライドユニット１ａを構成しこれを所定位置にセ
ットすることにより該スライドユニットｌａ上に昇降自
在に設けられるとともに該アッパーレール３の長手方向
両端を把持しロアーレール２に対し長手方向に相対的に
移動させるアッパーレール可動手段１１と、この可動手
段１１によってアッパーレール３をロアーレール２に対
し一方側に所定量移動させた状態でロアーレール２上の
所定の組込み位置にボール４を供給するボール供給手段
１２と、このロアーレール２上でのボール４の有無を検
出する検出手段１３とを備えてなる構成としたところに
特徴を有している。さらに、木実流側では、上述した検
出手段１３による検出結果によって両レール２，３を組
合わせた状態で、これらアッパーレール３、ロアーレー
ル２の少なくとも一方（たとえばアッパーレール３）に
ボール４る。

ここで、アッパーレール可動手段ｌｌは、基台２０ａお
よび左、右支柱２０ｂ、２０ｃからなる装置架台２０に
立設した状態で左、右方向に移動可能に設けられている
可動ベース２１に付設され昇降ブラケット２２を上下動
させ得るクランプベース上下動用シリンダ２３と、該可
動ベース２１をスライド機構２４を介して左右方向に可
動させるベース左右移動用シリンダ２５と、前記昇降ブ
ラケット２２に付設されたクランプベース２６の左、右
一対のクランプ２６ａ、２６ａをクランプ用シリンダ２
７で駆動可能に構成されたクランプ機構２８などによっ
て構成されている。

なお、２９はアッパーレール３をクランプした状態で両
レール間にボール供給隙間を持たせるようにクランプ機
構２８を持ち上げるだめのレールセットシリンダである
。

また、ボール供給手段１２は、多数のボール４が収納さ
れたホッパー３０と、このホッパー３０からのダクト部
３０ａ、３０ａを開閉しボール４を一個づつ供給するボ
ール供給用シリンダ３１と、前記左、右クランプ２６ａ
、２６ａ部分に至る二本づつのフレキシブルチューブ３
２．３２などによって構成されている。なお、ここでは
、左、右２個づつのボール４．４を、ロアーレール２の
左、右部分に同時に供給するような構成とした場合を示
している。

は、詳細な図示は省略したが、たとえばベース２１の背
面側にプレス用シリンダ等を設け、第２図中１３ａ、１
３ａで示したロードセルあるいはその他のセンサ等によ
る検出手段１３でボール４が介装されていることを検出
した後、背面側に搬送されて所定位置に保持されること
で打ち出し突部等で形成されるものである。なお、第６
図において、１６．１６はアッパーレール３の中央部分
に予め形成されるボール４規制用の係止部、１７．１８
．１７．１８はロアーレール２側において長手方向の両
端側にそれぞれ所定間隔をおいて予め形成されボール４
の組込み部を構成する係止部である。そして、このよう
な係止部１４゜１６．１７．１８等によれば、スライド
レール１において両レール２．３間に摺動移動による位
置ずれを生じたとしても、ボール４が外部に脱落すると
いった問題を生じることはなく、その作用効果は明らか
であろう。さらに、第２図および第３図において、４０
はボール４を介装したスライドレール）ｌａを検査する
ための重量を与える２０Ｋｇ程度の重さを有する重りで
、このような重量を与えてアッパーレール３等を摺動動
作させ、ロードセル１３ａ、１３ａで移動時の力等を検
出することで、正しく組立てが行なわれ、良品である製
品が完成したか否かの判定を行なうとよい。

そして、このような構成によれば、次のようにしてスラ
イドユニットｌａに対してのボール４の組込みが行なえ
る。すなわち、作業者が第１図中５０で示すような搬送
ベルト上に予め組合わせてなるスライドユニッ）ｌａを
載置し、これが前記クランプ機構２８の下方に至ると、
上下動用シリンダ２３を押下げ、ボール４がない状態で
ロアーレール２に重なっているアッパーレール３を、ク
ランプ用シリンダ２７で可動されるクランプ２６ａ、２
６ａで把持し、レールセットシリンダ２９で所定のボー
ル供給高さ位置まで持ち上げる。次に、左、右移動用シ
リンダ２５を作動させ、ベース２１を左、右いずれか一
方に移動０ させ、ロアーレール２上で端部側に形成されるボール供
給部分を露呈させ、その状態でチューブ３２．３２によ
ってホッパ３０から左、右−個づつのボール４，４を供
給する。そして、′この状態を図示しないセンサ等で検
出、確認し、ボール４が落下したりして存在していない
ときには、再び供給する。

また、ベース２１を逆に移動させ、ロアーレール２の反
対側端部を露呈させ、前述したと同様にボール４，４を
供給し、これにより左、右二個づつのボール４，４を、
レール１の前、後に介装し、しかる後円レール２，３が
重なり合う中央位置に戻すとよいものである。このとき
、両レール２．３を複数回前後動させ、ボール４を所定
の位置に納められるようにするとよい。

そして、この状態において、両レール２，３内に組込ん
だボール４，４が脱落しないように、相対的に摺動動作
しても、ボール４の脱落等の問１ 題を生じないようにするとよいものである。

そして、このような構成によれば、簡単な構成にもかか
わらず、シートスライド１においてボール４の組込み作
業を自動化し、従来人手による面倒で炬雑な作業をなく
すとともにこの作業時に多く発生していたボール４の欠
品等といった問題を一掃し、また作業時間を大幅に短縮
化し、省人化を図り、さらに製造コスト低減化を達成し
得るものである。

なお、本発明は上述した実施例構造に限定されず、車両
用シートスライド１やその自動組立装置１０各部の形状
、構造などを、必要に応じて適宜変形、変更することは
自由で、検出手段１３を始めとして、係止部１４を形成
する手段１５等の各部の構成について種々の変形例が考
えられよう。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明に係る車両用シートスライド
の自動組立装置によれば、ロアーレールにボールベアリ
ングを介在させてアッパーレールを組立てることで構成
されるスライドユニットの２ 自動組立てを行なうにあたって、両レールを予め組合わ
せることで構成されて所定位置にセットしたスライドユ
ニット上に昇降自在に設けられるとともにそのアッパー
レールの長手方向両端を把持しロアーレールに対し長手
方向に相対的に移動させるアッパーレール可動手段と、
この可動手段によってアッパーレールをロアーレールに
対し一方側に所定量移動させた状態でロアーレール上に
ボールを供給するボール供給手段と、このロアーレール
上でのボールの有無を検出する検出手段とを備えてなる
構成としたので、簡単な構成にもかかわらず、シートス
ライドにおいてボールの組込み作業を自動化し、従来人
手による面倒で煩雑な作業をなくすとともにこの作業時
に多く発生していたボールの欠品等といった問題を一掃
し。

また作業時間を大幅に短縮化し、省人化を図り、さらに
製造コスト低減化を図れる等の種々優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る車両用シートスライドの自動組立
装置の一実施例を示す概略斜視図、第２図および第３図
はその要部正面図および側面図、第４図は車両用シート
スライドの概略斜視図、第５図はその要部断面図、第６
図はロアーレールとアッパーレールへのボール組込み位
置を規定する係ＩＦ部を説明するための概略図である。 図中、１・・・車両用シートスライド、ｌａ・・・スラ
イドユニット、２・・・ロアーレール、３・・・アッパ
ーレール、１０・・・自動組立装置、１１・・・アッパ
ーレール可動手段、１２・・・ボール供給手段、１３・
・・検出手段、１４・・・係止部、１５・・・係止部形
成手段、２０・・・装置架台、２８・・・クランプ機構
、５０・・・搬送ベルト。 　Ｌ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ロアーレールとこのロアーレールにボールを介装した状
   態で長手方向に摺動自在に支持されるアッパーレールか
   らなる車両用シートスライドにおいて、予め組合わせて
   所定位置にセットされるロアーレールおよびアッパーレ
   ールによるスライドユニット上に昇降自在に設けられる
   とともに該アッパーレールの長手方向両端を把持しロア
   ーレールに対し長手方向に相対的に移動させるアッパー
   レール可動手段と、この可動手段によってアッパーレー
   ルをロアーレールに対し一方側に所定量移動させた状態
   でロアーレール上の所定個所にボールを供給するボール
   供給手段と、このロアーレール上でのボールの有無を検
   出する検出手段とを備えていることを特徴とする車両用
   シートスライドの自動組立装置。