JPH0328054Y2 - - Google Patents

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JPH0328054Y2
JPH0328054Y2 JP1983122218U JP12221883U JPH0328054Y2 JP H0328054 Y2 JPH0328054 Y2 JP H0328054Y2 JP 1983122218 U JP1983122218 U JP 1983122218U JP 12221883 U JP12221883 U JP 12221883U JP H0328054 Y2 JPH0328054 Y2 JP H0328054Y2
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JP
Japan
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paper tube
tube body
yarn
yarn winding
layer
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JP1983122218U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は紙製の糸条巻取管の改良に関する。更
に詳しくは、先曲げ部を改善し、製造が簡単で安
価であり、かつ、寸法安定性のよい糸条巻取管に
関するものである。
紡績、合成繊維の紡糸工程、延伸撚糸工程その
他繊維の製造工程においては繊維の巻取用に多く
の紙管体から成る糸条巻取管が使用されている。
上記糸条巻取管は、マンドレルに厚紙をスパイ
ラル状に巻いたあと、さらに、その上に表層シー
トをスパイラル状に巻き、しかる後に、所定の長
さに切断することによつて製造される。
しかし、所定の長さに切断したままの糸条巻取
管は糸条を解除する際に、表層シートの端部に解
除糸が引つ掛かり易く、張力斑、毛羽立ち、或い
は切断などのトラブル発生の原因になつている。
従つて紙管体の端部の断面を円弧状に形成するた
めに各種の方法が採用されている。
第1図は紙管体から成る糸条巻取管1の端部を
金型で押圧して円弧部2を形成した、いわゆる従
来の「先曲げ」加工を施したものである。
第2図は糸条巻取管1の端部の内面を切削して
薄肉部3を形成し、この薄肉部3に前記従来の
「先曲げ」加工を施したものである。
前記第1図及び第2図に示した紙管体から成る
糸条巻取管は、その端部の断面を大きく環状に成
形したもので、その内層と外層との間に加工中に
微細なズレを生じており、温度や湿度等の自然環
境の影響と厚紙層の積層、復元性等の条件から曲
げ形状、曲率が不均一になり、糸条巻取管に巻取
られた糸条を解舒する際に糸条の張力のムラを生
ずる欠点がある。
また、先曲げ部の各層間の剥離や割れが生じ、
外表層からメクレやハガレを生じ、糸条がたる
み、そしてこのたるんだ糸条が先曲部の先端に引
掛り、マルチフイラメントの場合には単糸割れ、
毛羽立ち、糸切れ等の起因となつている。
結局、前記のように第1図及び第2図のように
糸条巻取管の端部をその断面がある曲率で環状に
なるように「先曲げ」加工の施した場合には、そ
の内層に微細な「われ」あるいは「ズレ」を生
じ、これらの微細な欠点が起因して層間剥離の欠
点を生じ、結局紙管が短期間に使用不能となる欠
点がある。
更に前記のように糸条巻取管の端部を先曲げ加
工することは、比較的工程が複雑であつて、加工
費が増加する欠点があつた。
本考案は、係る従来の欠点に鑑みてなされたも
のであり、製造が簡単で安価であり、かつ、先曲
げ部の紙層の「ズレ」や「割れ」のない寸法安定
性の高い糸条巻取管を提供することを目的とする
ものである。
本考案は前記従来の先曲げ加工等の処理を施し
た紙管の有する欠点を解消するために鋭意検討の
結果得られたものであつて、その構成は、筒状を
なし、かつ厚紙層と、その表面に積層された表層
シートとからなる紙管体の内周端部に傾斜面を設
けることによつて前記紙管体の端部の肉厚を薄く
し、該薄肉部分を押圧加工することによつて紙管
体の外周端部を円弧状に圧縮成形すると共に、紙
管体の端面を表層シート自身によつて覆うように
したことを特徴とするものである。
次に図面の参照して本考案の実施例を説明す
る。
第3図は、紙管体から成る糸条巻取管の製造工
程を示す要部断面図であつて、まず紙管体を通常
の方法によつて製造し、この紙管体を所定の長さ
に切断して紙管体6を得る。そしてその紙管体6
の端部7の内面に傾斜面8を形成する。この傾斜
面8を加工する際には、旋盤等の装置を使用し、
面取り加工のように加工するのが好ましい。
この紙管体6は厚紙を多層にスパイラル状に巻
回して厚紙層6aを形成し、その表面に表層シー
ト6bを積層して構成したものである。この表層
シート6bは糸条巻取管に巻取られる糸条等に悪
影響を与えないような材料によつて構成されるも
のであり、更に下記する曲げ加工によつて割れた
り、しわが寄つたりしない材料を選定することが
望ましい。
紙管体6の一端部は前記のように傾斜面8が形
成されているが、他端は通常の切断形状であつて
も良い。
次に、第3図のように加工された紙管体6の傾
斜面8を形成した端部に第4図に示すように金型
9を押圧接触させる。この工程において紙管体6
をスピンドルによつて支持させて矢印のように回
転を与えながら加熱した金型9を押圧すると、こ
の金型9の成型溝10に案内されて傾斜面8側に
紙層が流れて成型溝10に合致した断面形状を有
する円弧部11が形成される。
この円弧部11は、金型9によつて緻密化され
ているが、表層シート6bと厚紙層6aとは紙管
体6の中心部に向かつて流れた層12を形成す
る。
このようにして本考案の目的とする糸条巻取管
13が製造されるが、この糸条巻取管13の端部
に形成された円弧部11を構成する層12は糸条
巻取管13の中心線に向かつて一方的に流れてお
り、円弧部11の表面は緻密化され、平滑になつ
ている。
円弧部11の層12の形状は第3図の傾斜面8
と密接な関係があり、この傾斜面7の角度αが大
きいと紙管の中心線側に層12の曲り角度が大き
くなる。しかし、余りこの角度αが大きいと表層
シート6bが延伸され、この表層シート6bに近
い厚紙層6aに剥離が生ずることがあるので、こ
の角度αは紙管体6の材質を考慮して実験的に決
定する。
第5図〜第6図は本考案の紙管を加工する際の
各種の実施態様を示すものである。
第5図は第2の実施例を示すもので、Aは第3
図の紙管体6の内面に形成した傾斜面8よりも傾
斜角度の大きい傾斜面8aを形成したものを示
し、これを第4図と同様な方法によつて金型9を
利用して押圧加工を施すとB図の如く糸条巻取管
13の端部の外面に傾斜面15を形成することが
できる。
この端部に形成する傾斜面15の角度は、糸条
が解舒される際に通過する糸道に沿つた形状とす
ることによつて、糸条が解舒される際にその傾斜
面15に糸条が接触するのを極力防止して糸条に
かかる張力が増大するのを防止することが可能で
ある。また、この糸条巻取管13の端部は表層シ
ート6bによつて覆われている。
前記構造の糸条巻取管13は端部を円弧状に加
工しても第1図及び第2図に示すような先曲げ加
工を行なつていないので、層間剥離やワレを生ず
ることがない。
第6図は第3の実施例を示すもので、A図に示
すように平坦面8eを残して傾斜面8dを形成し
たものである。この端部断面形状を有する紙管体
6を金型10を利用して押圧加工を施すことによ
つてB図に示すように1/4円弧状の断面形状とな
る。このようにして形成された円弧部11は全体
的に表層シート6bによつて覆われている。
前記形状の糸条巻取管13は金型9による押圧
加工によつて厚紙層6aが内側に流れるが、この
層は糸条によつて押圧される方向であるので、従
来の紙管に比較して著しく高い強度を有するもの
である。
以上のように紙管体6の端部7に傾斜面8,8
a,8dを形成し、この傾斜面を押圧して円弧部
11を形成することによつてその表層シート6b
と厚紙層6aは、糸条巻取管6の中心側に向かつ
て流れて円弧部11が形成され、しかもの円弧部
11は従来の紙管体6の押圧加工を施したものに
比較して非常に平滑となつている。
特に本考案に係る紙管13は表層シート6bが
紙管体6の端面を覆つた状態に加工されている。
上記のように、本考案は、筒状をなし、かつ厚
紙層と、その表面に積層された表層シートとから
なる紙管体の内周端部に傾斜面を設けることによ
つて前記紙管体の端部の肉厚を薄くし、該薄肉部
分を押圧加工することによつて紙管体の外周端部
を円弧状に圧縮成形すると共に、紙管体の端面を
表層シート自身によつて覆うようにしたので、糸
条巻取管の製造が非常に簡単になり、製造コスト
も非常に安価になる。また、紙管体の端部の紙層
の「ズレ」や「割れ」がなく、商品価値が非常に
向上すると共に、寸法安定性も格段に向上するよ
うになつた。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、従来の紙管から成る糸条
巻取管の端部の形状を示す要部断面図である。第
3図は本考案に係る紙管体を所定の長さに切断し
て示す正面図、第4図は端部を金型によつて押圧
加工を施して得た紙管体の一部を切開して示す正
面図である。第5図A,B、及び第6図A,Bは
それぞれ第2、第3の実施例に係る紙管体の端部
の傾斜面と、この傾斜面を金型によつて押圧加工
して得た円弧部の断面形状を示す図である。 6……紙管体、6a……厚紙層、6b……表層
シート、8……傾斜面、9……金型、10……円
弧部、11……円弧部、12……厚紙の層、13
……糸条巻取管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 筒状をなし、かつ厚紙層と、その表面に積層さ
    れた表層シートとからなる紙管体の内周端部に傾
    斜面を設けることによつて前記紙管体の端部の肉
    厚を薄くし、該薄肉部分を押圧加工することによ
    つて紙管体の外周端部を円弧状に圧縮成形すると
    共に、紙管体の端面を表層シート自身によつて覆
    うようにした糸条巻取管。
JP12221883U 1983-08-08 1983-08-08 糸条巻取管 Granted JPS6030159U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12221883U JPS6030159U (ja) 1983-08-08 1983-08-08 糸条巻取管

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JP12221883U JPS6030159U (ja) 1983-08-08 1983-08-08 糸条巻取管

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JPS6030159U JPS6030159U (ja) 1985-02-28
JPH0328054Y2 true JPH0328054Y2 (ja) 1991-06-17

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ID=30279444

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JP12221883U Granted JPS6030159U (ja) 1983-08-08 1983-08-08 糸条巻取管

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0327118B2 (ja) * 1984-04-13 1991-04-12 Mitsubishi Electric Corp

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS489730U (ja) * 1971-06-16 1973-02-02
JP3027118U (ja) * 1996-01-23 1996-07-30 要三 林 ゴルフのアプローチ練習用ネット

Patent Citations (1)

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JPH0327118B2 (ja) * 1984-04-13 1991-04-12 Mitsubishi Electric Corp

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JPS6030159U (ja) 1985-02-28

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