JPH03279302A - 水面浮遊性農薬粒剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は水面施用農薬粒剤に関する。詳しくは、農薬
粒剤が水田などの水中に投下されたとき、農薬活性成分
が水面に浮上し水面に拡展するようにしたものであって
、これにより農薬活性成分を効率よく使用することを可
能にした水面施用農薬粒剤に関する。特に、殺虫剤とし
て有用な２−（４−エトキシフェニル）−２−メチルプ
ロビル−３−フェノキシベンジルエーテル（以下、エト
フエンブロックスと称す）を含有する農薬粒剤に関する
。

（従来の技術） 従来より、より効率的に農薬活性成分を利用する方法と
して浮遊性農薬粒剤の検討が進められてきｔこ。

例えば、■黒曜石等を発泡させたものや、軽石。

焼成パーライト等の水に浮く軽い担体に活性成分を保持
せしめ必要に応じて高級脂肪酸等の撥水剤を旭理して粒
剤自体を水に浮かせる方法（特公昭４８−１１８１号、
特公昭４７−１２４０号、特公昭４８−１１８２号、特
公昭４４−８６００号、特開昭５５−１３９３０°８号
、特開昭５８−６５２０３号）； ■比重１以下のプラスチック粒状物に活性成分を保持せ
しめ粒剤自体を水に浮かせる方法（特公昭４８−１１８
０号、特公昭４９−２４２２２号、特公開４５−９５６
０号、特開昭５５−１３９３０８号）： ■固形沈降物質を核とし、その外表面にロウ状物質、グ
ラスチック、無機発泡体等の水に浮く物質を活性物質と
共に被覆して、水中で活性物質を浮遊性担体とともに核
から離脱して水面に浮かせる方法（特公昭４８−１５６
１３号、特公昭５８−２６８８２号）： ０粒剤の素材の一部に使用されているアルカリ金属或い
はアルカリ土類金属の炭酸塩および固体酸が水中で反応
して炭酸ガスを生じ、その力で粒状物が浮上して水面に
活性成分を拡展させる方法（特公昭４７−２７９３０号
）等が開示されている。

しかし、いずれの方法も一長一短があり、現実的にはい
ずれも実用化されていない。

即ち、■の方法では粒剤を軽くしであるため、粒剤の特
徴である風に影響されないで簡匣にしかも均一に散布で
きるという長所がそこなわれる。

■の方法は担体自身がプラスチックであるため高価であ
り、−船釣に生物分解性が悪い素材であるため、公害の
心配もある。

■の方法は上記■、■の欠点を補うものではあるが、活
性成分が浮遊するプラスチック、ロウ状物質、吸着性の
無機発泡体等にとりこまれており、これら素材から活性
成分の溶出がおさえられるため、水面に活性成分が十分
に拡がらない欠点がある。

■の方法は粒状物が一旦浮上して水面に活性成分を拡展
させるが、素材に鉱物質担体を使用するため、一部の活
性成分は吸着したまま崩壊し再び沈降してしまうため、
十分に活性成分を生かしきれない面がある。また、保存
中に大気中の湿気により徐々に炭酸ガスを発生してしま
う恐れや、固体酸の使用を必須としているため、化学的
に酸性側で不安定な活性成分には応用しにくい等の欠点
がある。

また、この他にも■水溶性担体が溶解した時に、空気を
保持したフィルム形成物質とともに有効成分を浮遊させ
る方法（特開昭６０１４２９０１号）は、−度浮上した
活性成分がフィルム内に保持された状態では■の方法に
関して記した場合と同様に、風によって吹き寄せられ、
結果的に均一な施用魁理が出来ないという欠点がある。

また、■有効成分を有機溶剤に溶解した溶液の比重が１
以下のものを固形担体に担持せしめた粒剤（特開昭６３
−１７８０２）は、水田に散粒されると水溶性担体が溶
解し、有効成分は溶剤と共に浮上し水面濃度が高まる。

しかしそれだけでは有効成分が拡展しないために油滴と
なって薬効が十分に発揮できない等の欠点がある。

（発明が解決しようとする課題） 従来の水面施用農薬粒剤は、農薬活性成分の水面浮上及
び拡展効果による農薬活性成分の有効利用、ならびに公
害上の問題等の点において淘足できるものでなく、これ
らの点を解決した水面施用農薬粒剤の開発が課題として
残されていた。

（課題を解決するための手段） 以上の状況を考慮し、本発明者等は鋭意研究、検討した
結果、従来の水面施用農薬粒剤では農薬活性成分を水面
に拡展する効果が不十分であったが、炭素数が２５以下
のアルキル基を持つ液状のアルキルベンゼンでとりわけ
比重が１以下のものを用いて水に難溶乃至不溶の農薬活
性成分と固形担体とを含む農薬粒剤を製造すると、農薬
活性成分の水面浮上及び拡展の点で予想外に優れた効果
を発揮することを見出した。

即ち、本発明は （１）水に難溶乃至不溶の農薬活性成分、（ｉ）炭素数
が２５以下のアルキル基を持つ液状のアルキルベンゼン （ｉｉ）固形担体 を含有することを特徴とする水面浮遊性農薬粒剤に関す
るものである。

本発明の水難溶性乃至水不溶性農薬活性成分としては、
水難溶性乃至水不溶性のものである限り、広範囲のもの
が用いられる。例えば （殺虫剤） １．１〜す７チルーＮ−メチルカーバメート（ＮＡＣ） ２、　メタトリル−Ｎ−メチルカーバメート（ＭＴＭＣ
） ２−インプロビルフェニル−Ｎ−メチルカーバメート（
ＭＩＰＣ） ２−セコシダリーブチルフェニル−Ｎ−メチルカーバメ
ート（ＢＰＭＣ） ３．４−キシリル−Ｎ−メチルカーバメート（ＭＰＭＣ
） ２．３−ジヒドロ−２，２−ジメチル−７−ベンゾ［ｂ
］７ラニル＝Ｎ−ジブチルアミノチオ−Ｎ−メチルカル
バマート（カルボスル７アン） （Ｒ５）ａ−シアノ−３−フェノキシベンジル−（ＲＳ
）−２，２−１−（４−エトキシフェニル）シクロプロ
パン力ルポキシラート（シクロプロトリン） ２−ターシャリ−ブチルイミノ−３−インプロビル−５
−フェニル−３，４，５，６−テトラヒドロ−２Ｈ−１
，３，５−チアジアジン−４−オン（ブプロフェジン） ２−（４−エトキシフェニル）−２−メチルゾロピル−
３−フェノキシベンジルエーテル（エト７エンブロツク
ス） １０．０．０−ジメチル−〇−（３−メチル−４−ニト
ロフェニル）チオホスフェート（ＭＥＰ）１１、（２−
イソプロピル−４−メチルピリミジル６）−ジエチルチ
オホスフェート（ダイアジノン） １２、Ｓ、Ｓ’−（２−（ジメチルアミノ）トリメチレ
ン〕ビスーベンゼンチオスルホネート（ベンスルタップ
） （殺菌剤） １３、ｏ、ｏ−ジイソプロピル−Ｓ−ベンジルチオホス
フェートＣＩＢＦ＞ １４．０−エチル−５，Ｓ−ジフェニルジチオホスフェ
ート（ＥＤＤＰ） １５．３−アリルオキシ−１，２−ベンゾイソチアゾー
ル−１，１−ジオキシド（グロベナゾール） １６、ジイソプロピル−１，３−ジチオラン−２−イリ
デン−マロネート（インブロチオラン）１７．３−イン
プロポキシ−２−メチルベンズアニリド（メプロニル） １８、　（Ｚ）−２’−メチルアセトフェノンー４□　
６−シメチルビリミジンー２−イルヒドラジン（フェリ
ムシン） １９．１−（４−クロロベンジル）−１−シクロペンチ
ル−３−フェニル尿素（ベンジクロン）（除草剤） ２０．２−クロロ−２’、６’−ジエチル−Ｎ−（２−
プロポキシエチル）アセトアニリド（プレチラクロール
） ２１、α−（２−ナフトキシ）プロピオンアニリド（ナ
プロアニリド） ２２．２−メチルチオ−４，６−ビス（エチルアミノ）
−５−１−リアジン（シメトリン）２３．５−ターシャ
リ−ブチル−３−（２，４−ジクロル−５−インプロポ
キシフェニル）−１，３゜４−オキサジアゾリン−２−
オン（オキサシアシン） ２４．３−（２−メチル−１−ピペリジル−カルボニル
メチル−０，０−ジ−ｎ−プロピルジチオホスフェート
（ピベロホス） ２５．３−インプロピル−２，１，３−ベンゾ−チアジ
アジノン−（４）−２，２−ジオキシド（ペンタシン） ２６．２−メチルチオ−４−エチルアミノ−６−（１９
２−ジメチルプロピルアミノ）−Ｓ−）リアジン（ジメ
タメトリン） 等が用いられる。上記のうち好ましくは、本発明のアル
キルベンゼンに溶解するものが好都合に適用できる。と
りわけエト７エンブロツクス等が好適である。

これらの農薬活性成分は、本粒剤に対し０．１〜１５重
量％、好ましくは０．５〜ｌＯ重量％使用する。それぞ
れの農薬活性成分を混合して使用してもよい。また、こ
こに述べた農薬活性成分に限定されるものでもない。

本発明で用いるアルキルベンゼンは、通常式ｅ（Ｘ）ｎ
　［式中、Ｘは直鎖状または分校状のＣトコ６アルキル
基、ｎはベンゼン環に置換するアルキル基Ｘの数を示し
、通常１〜４の整数が好ましい。］で表わされる化合物
である。

Ｘとしてはより好ましくはＣ６−８゜アルキル基が好適
である。またこれらのアルキルベンゼンは、各々単独で
使用してもよいが、これらの混合物を用いてもよい。

これらアルキルベンゼンは市販のものを利用することも
できる。具体的には、ブチルベンゼン。

ドデシルベンゼン、ペンタデシルベンゼン、アルケン２
０Ｔ（日本石油洗剤；Ｃ＋ｚアルキルメ〜Ｃ５、アルキ
ル−の混合物、Ｉはベンゼンを示す。以下同様）、アル
ケン５６Ｎ（同一〇、アルキルー〜Ｃ１，アルキル−の
混合物）、アルケン１００Ｐ（同、Ｃ，、アルキル−〜
Ｃ２！アルキルーの混合物）。

ハイゾールＦ（同；Ｃ，アルキル−〜Ｃ，アルキルーの
混合物）等が好都合に用いられるが、前記条件を満たす
ものであればこれらに限定されるものではない。

アルキルベンゼンの量は、通常製剤全体に対して約０．
２〜２０重量％、好ましくは約１−１５重量％、より好
ましくは約５〜１０重量％を使用するＯ 次に本発明に係る粒剤Ｉこ使用される固形担体は、水溶
性であっても水分散性であってもよく、ひいては不水溶
性であってもよい。水溶性担体としては具体的には塩化
カリウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸アン
モニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素
、硼素、砂糖、水溶性ポリマー等が挙げられる。水分散
性担体としては、クレー、タルク、炭酸カルシウム、ケ
イソウ土、ホワイトカーボン、ベントナイト、デンプン
、ガラス粉等が挙げられ、不水溶性の担体としては、パ
ーライト、バーミキュライト、軽石、砕砂、砕砂、川砂
やレンガ片が挙げられる。

これらの担体は単独で使用してもよいし、混合して使用
してもよく、これらに限定されるものではない。

また、本発明の水面施用農薬粒剤にさらに例えば他種の
殺虫剤（カルタップ塩酸塩、ピレスリン系殺虫剤、有機
リン系殺虫剤、カルバメート系殺虫剤、天然殺虫剤など
）、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤。

植物ホルモン剤、植物発育調節物質、殺菌剤（たとえば
銅系殺菌剤、有機塩素系殺菌剤、有機硫黄系殺菌剤、フ
ェノール系殺菌剤、バリダマイシンＡなど）、共力剤、
誘引剤、忌避剤１色素、肥料などを配合し、混合使用す
ることも可能である。

更に、この他に常法に従って崩壊剤［例ニドキサノンＧ
Ｒ−５０Ｆ　（三洋化成）、ツルポール５０７３（東邦
化学）、二二一カルゲンＴＧ−２８５（物本油脂）］、
湿潤剤［例：ＮＰ−８５（三洋化成）、不オゲンパウダ
ー（第一工業製薬）］、安定化剤［例：　ＰＡＰ助剤（
日本化学工業）、有機酸、無機酸］、酸化防止剤［例ニ
イルガノックス１０１０（チバガイギー）、スミライザ
ーＢＨＴ（注文化学工業）］、結合剤［例：ガム類、デ
キストリン、カルボキシメチルセルロース及びその塩［
例、セロゲン７Ａ（第−工業製薬）］、アルギン酸ナト
リウム、デンプン、ポリビニルアルコール］等の補助剤
を配合してもよい。

本発明の粒剤を製造するに当たっては、予め粒 核を調製し、これに水浮遊性及び拡展性が望まれる農薬
活性成分を該アルキルベンゼンに溶解した液状物を被覆
する方法が好ましい。

被覆する方法としては、活性成分を含むアルキルベンゼ
ンを粒核と混合するか、粒核に噴霧する等の通常の被覆
方法を用いることができる。

まｌ；、粒核を調製する際に農薬活性成分とアルキルベ
ンゼンを合わせて混合、造粒し、粒剤とする方法をとっ
てもよい。粒核の調製方法としては、担体をそのまま使
用してもよいし、所望の大きさに粉砕して用いてもよい
。

場合によっては、水溶性もしくは水分散性の上記したよ
うな補助剤を用いて、所望の大きさに造粒して粒核とす
る。これら補助剤の量は使用する担体の種類にもよるが
、粒核を形成するに必要な量であればよい。通常、粒剤
に対して１−１ｏ重量％を使用する。

・また、本発明に係る粒剤は上記したような他種の殺虫
剤、殺菌剤等の農薬活性成分の混合粒剤についても適用
できる。この時、一方の活性成分のみが本発明に係る粒
剤の特性（水浮遊性等）を必要とする場合でもよいし、
いずれの活性成分も本発明に係る粒剤の特性を必要とす
る場合にも利用できることはいうまでもない。この場合
、本発明による水浮遊性を特に要しない農薬活性成分に
ついては、前記粒核を用いる製造法においては粒核を調
製する際に混合しておいてもよい。

かくして得られる本発明の水面浮遊性農薬粒剤は、たと
えば水田などの水中に投下されたとき、−旦水中に没し
た後、農薬活性成分がアルキルベンゼンとともに浮上し
て水面に拡展され、有害生物を効果的に防除することが
できる。具体的には、たとえばナガメ（Ｅｕｒｙｄｃｍ
ａ　　ｒｕｇｏｓａ）、イネクロカメムシ（Ｓｃｏｔｉ
ｎｏｐｈａｒａ　　１ｕｒｉｄａ）、ホンへりカメムシ
（Ｒｉｐｔｏｒｔｕｓ　　ｃｌａｖａｔｕｓ）、ヒメト
ビウンカ（Ｌａｏｄｅｌｐｈａｘ　　５ｔｉａｔｃｌｌ
ｕｓ）、　　トビイロウンカ（Ｎｉｌａｐａｒｖａｔａ
　　ｌｕｇｅｎｓ）、ツマグロヨコバイ（Ｎｅｐｈｏｔ
ｅｔｔｉｘ　　ｃｉｎｃｔｉｃｅｐｓ）、セジロウンカ
（Ｓｏｇａｔｔｅｌａ　　ｆｕｒｃｉｆｅｒａ）、ミナ
ミアオカメムシ（Ｎｅｚａｒａ　　ｖｉｒｉｄｕｌａ）
等の半翅目害虫、たとえばニカメイガ（Ｃｈｉｌｏ　　
５ｕｐｐｒｅｓｓａｌｉｓ）　、アワヨトウ（Ｌｅｕｃ
ａｎｉａ　　５ｅｐａｒａｔａ）等の鱗翅目害虫、たと
えばイ不ドロオイムシ（Ｏｕｌｅｍａ　　ｏｒｇｚａｅ
）、イネゾウムシ（Ｅｃｈｉｎｏｃｎｅｍｕｓ　　ｓｑ
ｕａｍｅｕｓ）、イネミズゾウムシ（Ｌｉｓｓｏｒｈｏ
ｐｔｒｕｓ　　ｏｒｙｚｏｐｈｉｌｕｓ）等の鞘翅目害
虫、たとえばコガタアカイエ力（ＣｕｌｅｘｔｒｉＬａ
ｅｎｉｏｒｈｙｎｃｈｕｓ）　、ウシアブ（Ｔａｂａｎ
ｕｓｔｒｉｇｏｎｕｓ）等の双翅目害虫などの防除に特
に有効である。

（実施例） 以下、参考例、実施例、試験例を記載し、本発明をさら
に詳細に説明する。なおここにおいて用いられる％及び
部は、特記のない限り全て重量％及び重量部を示す。

実施例１ クレー９０．５部、セロゲン７Ａ（第−工業製薬部）３
部及び界面活性剤ＮＰ−８５（三洋化成製）０．５部を
混合した後、加水、練合、造粒、乾燥して粒核９４部を
得た。この粒核に２−（４−エトキシフェニル）−２−
メチルプロピル−３フエノキシベンジルエーテル（以下
エト７エングロツクスと呼ぶ）１部をアルケン２０Ｔ　
５部に溶解した溶解液を含浸させてエトフエンブロック
ス　１％を含む粒剤１００部を得た。

実施例２ カルタップ塩酸塩４部、クレー８１部、セロゲン７Ａ３
部、ＮＰ−８５０，５部、ＰＡＰ助剤０．５部を混合し
た後、加水、練合、乾燥して粒核８９部を得た。この粒
核にエトフエンブロックス１部をアルケン５６Ｎ　　１
０部に溶解した液を含浸させてカルタップ塩酸塩４％エ
トフエンブロックス１％を含む粒剤１００部を得た。

実施例３ 石川ライト農薬２号（石川ライト工業）８４部に、エト
フェンブロックス１部をアルケン１００Ｐ１５部に溶解
しｔ；溶解液を含浸させエトフェンブロックス１％を含
む粒剤を得た。

実施例４ カルタップ塩酸塩４部、クレー８１部、セロゲン７Ａ　
　３部、ＮＰ−８５０，５部、ＰＡＰ助剤０．５部を混
合した後、加水、練合、造粒、乾燥して粒核８９部を得
た。この粒核にエトフェンブロックス１部をドデシルベ
ンセフ１０部に溶解した液を含浸させて、カルタップ塩
酸塩４％、エトフェングロックス１％を含む粒剤１００
部を得ｔこ。

実施例５ クレー８１部、セロゲン７Ａ　　３部、ＮＰ−３５０，
５部、ＰＡＰ助剤０，５部、カルタップ塩酸塩４部及び
エト７工ンブロツクス１部をペンタデシルベンゼン１０
部に溶解した液を混合した後、加水、練合、造粒、乾燥
してカルタップ塩酸塩４％、エトフエンブロックス１％
を含む粒剤１００部を得た。

実施例６ カルタップ塩酸塩４部、クレー８１部、セロゲン７Ａ　
　３部、ＮＰ−８５０，５部、ＰＡＰ助剤０．５部を混
合した後加水、練合、造粒、乾燥して粒核８９部を得た
。この粒核にエト７工ンブロツクス１部をｎ−ブチルベ
ン上２１０部に溶解した液を含浸させて、カルタップ塩
酸塩４％、エトフェンプロックス■％を含む粒剤１００
部を得ｔこ。

実施例７ カルタップ塩酸塩４部、クレー７５，４部、デキストリ
ン６部、ＮＰ−８５０，５部、ＰＡＰ助剤０．５部、８
５％リン酸１．５部、ツルポール５０７３　３部を混合
した後、加水、練合、造粒、乾燥して粒核９０．９部を
得た。この粒核にエトフェンブロック７１部、イルガノ
ックス１０１００．１部をアルケン５６Ｎ８部に溶解し
た液を含浸させてカルタップ塩酸塩４％、エト７エング
ロツクス１％を含む粒剤１００部を得た。

参考例１ カルタップ塩酸塩４部、エトフェンプロ７７１１部、セ
ロゲン７Ａ　　３部、ＮＰ−８５０，５部、ＰＡＰ助剤
０．５部、クレー９１部を混合した後加水、練合、造粒
、乾燥してカルタップ塩酸塩４％、エト７エングロツク
ス１％を含む粒剤１００部を得た。

参考例２ カルタップ塩酸塩４部、クレー８１部、セロゲン７Ａ　
　３部、ＮＰ−８５０，５部、ＰＡＰ助剤０．５部を混
合した後、加水、練合、造粒、乾燥して粒核８９部を得
た。この粒核にエトフェンブロック７１部をジイソデシ
ルフタレート１０部に溶解した液を含浸させてカルタッ
プ塩酸塩４％、エト７エングロツクス１％を含む粒剤１
００部を得た。

参考例３ カルタップ塩酸塩４部、クレー８１部、セロゲン７Ａ　
　３部、ＮＰ−８５０，５部、ＰＡＰ助剤０．５部を混
合した後、加水、練合、造粒、乾燥して粒核８９部を得
た。この粒核にエト７工ンプロツクス１部をアジピン酸
ジオクチル１０部に溶解した液を含浸させてカルタップ
塩酸塩４％、エトフェンプロックス１％を含む粒剤１０
０部を得た。

試験例１ 水田表層部分の農薬活性成分の分布割合（浮遊率）を下
記の方法で測定した。

分液ろう斗（３００ｔｇ）に蒸留水２００−を入れ、粒
剤１’ｇを正確に加え、定められた時間（２０時間）室
温（１５〜２０°Ｃ）に放置する。その後ろう斗のコッ
クを静かに開き、表層の一定量（３０−）を残しこれに
ケロシン１０−を加えて抽出し、エト７エングロツクス
量をガスクロマトグラフィーにより求める。

この結果、 本発明の水面施用農薬粒剤を施用した 場合、水田表層部分の農薬活性成分の割合（浮遊率）が
高いことがわかる。

試験例２ トビイロウンカ成・幼虫に対する防除効果アクリルハウ
ス内のコンクリート製ポット（面積：ｌ／１ｏＯａ、水
深：３−５ｃ＋ｎ）にイネ菌２０株宛を植え付け、薬剤
処理の２１ａ前にトビイロウンカ雌成虫を放飼して得ら
れた次世代の成・幼虫（３〜４令主体）を対象として、
参考例１及び実施例２で得られた各粒剤の所定量を分げ
つ最盛期のイネの草冠上より均等に散布処理し、処理前
日及び７日後のポット中央部６株当りの虫数から各検体
の防除率を次式により求めた（反復回数：２）。

なお、薬荊処理時のトビイロウンカの生息密度は株当り
約８０匹であった。

生息密度−株当りの生息虫数 無処理区の散布後生息密度 防除率（％）−（１００−補正密度指数）％（発明の効
果） 本発明は、水田等の水中有害生物を効率よく防除するこ
とができる優れた水面浮遊性農薬粒剤を安価に提供する
ことができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、（ｉ）水に難溶乃至不溶の農薬活性成分、（ｉｉ）
   炭素数が２５以下のアルキル基を持つ液状のアルキルベ
   ンゼン （ｉｉｉ）固形担体 を含有することを特徴とする水面浮遊性農薬粒剤。 ２、農薬活性成分が２−（４−エトキシフェニル）−２
   −メチルプロピル＝３−フェノキシベンジルエーテルで
   ある請求項１記載の水面浮遊性農薬粒剤。