JPH03278897A - 有機性廃水の処理方法 - Google Patents

有機性廃水の処理方法

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JPH03278897A
JPH03278897A JP30245290A JP30245290A JPH03278897A JP H03278897 A JPH03278897 A JP H03278897A JP 30245290 A JP30245290 A JP 30245290A JP 30245290 A JP30245290 A JP 30245290A JP H03278897 A JPH03278897 A JP H03278897A
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JP
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yeast
shaped
wastewater
treatment
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JP30245290A
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Osamu Suzuki
修 鈴木
Kiyoshi Yoshizawa
吉沢 淑
Yoshinobu Nitta
仁田 芳伸
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T D II KK
Original Assignee
T D II KK
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  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、廃水の処理方法に関するものであり、更に詳
細には、食品製造廃水等各種有機性廃水を特定の酵母と
特殊な接触材を設けた処理槽で迅速に処理する方法に関
するものである。
(従来の技術及び問題点) 各種の有機性廃水、例えば食品製造廃水においては、各
種の有機性物質を広範に分解するだけでなく、高濃度処
理が必要であり、しかも激しい負荷変動に耐え得る方法
が必要である。
このような業界のニーズに応えるべく、酵母による食品
製造廃水の新しい処理方式が開発され、酵母処理単独あ
るいは酵母と活性汚泥処理を組合わせることにより高濃
度、かつ、負荷変動の激しい食品製造廃水を効率的に処
理できることが明らかになった。〔吉澤:農化、 55
.705〜711(1,98]、))しかしながら、上
記処理方式も未だ充分業界のニーズに応えることができ
ず、例えば、特に難分解性の有機性廃水、あるいは排水
量が多量で汚濁濃度が比較的低い廃水を工業的に大量処
理するシステムとしては満足できるものではない。
本発明は、各種の有機性物質を広範に分解することがで
きると同時に、各種の担体ないし接触材に良く付着、固
定され、しかもその際有機性物質の分解能は阻害される
ことがない酵母を新たに分離するのに成功し、この新知
見を基礎としてなされたものであるが、従来、廃水処理
能にすぐれた酵母を担体に固定化するのに成功した例は
、知られておらず新規である。
本発明は、このような酵母のスクリーニングに成功した
ものであって、処理槽内に接触材を配置し、これに該酵
母を付着せしめることにより、上記のような従来工業処
理が困難であった有機性廃水をも短時間に処理すること
にはじめて成功したものであるが、このような技術思想
は従来全く知られておらず新規である。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記した問題点を解決するためになされたもの
であって、鋭意各方面から検討した結果、各種の有機性
廃水、例えば特に上記した菫分解性の有機性廃水、ある
いは排水量が多量で汚濁質濃度が比較的低い廃水を酵母
で処理するには、その廃水に適する酵母を用いることの
ほか、処理の効率を上げて短時間に、なるべく小さな処
理装置で廃水中の汚濁物質を減少せしめること、の両面
から検討する必要を認めた。つまり、酵母のスクリーニ
ングと処理装置の改良の双方が必要であるとの知見を得
たのである。
そこで先ず酵母のスクリーニングを行い、その結果、各
種の有機成分を分解することができ、各種の物理的及び
化学的条件に耐えることができ、そのうえ接触材に対す
る付着性にすぐれ、且つ菌体密度を高めるために凝集性
にもすぐれた酵母を分離するのにはじめて成功した。
本発明の目的に適した酵母は、ハンゼヌラ属酵母、例え
ばハンセヌラ・アノマラ、及び、クルイベロマイセス属
酵母、例えばクルイベロマイセスマルキシアヌス、K、
ラクチス等である。
本発明において使用される凝集性酵母ハンセヌラ・アノ
マラJ224は、清酒製造工場の排水溝より分離され、
デンプン等の多糖類、グリセロール等の糖アルコール、
乳酸等の有機酸及びアミノ酸等広く有機物を資化分解す
る能力を有し、多糖類等を多量に含むビール工場廃水、
デンプン等の多糖類を多量に含む洗米廃水、グリセロー
ルや有機酸を多量に含む酒類の蒸留廃液、乳酸を多量に
含む漬物廃水等の食品製造廃水はもちろん、グリセロー
ル含量の多い油脂を原料とする工業廃水処理等にも使用
できる。
本発明において例示菌株として示した凝集性酵母の菌学
的性質は次のとおりである。
麦芽汁培地(25℃、3日培養):細胞は球、楕円形及
び延長形、皮膜、沈渣を生じる。
麦芽汁寒天培地(17℃、1か月):灰色平滑又は乾燥
性白色の菌苔を形成 スライド培地:延長形の細胞連結し、偽菌糸を形成 子のう胞子:栄養細胞が直接子のうになり、2〜4個の
帽子型胞子を形成 糖類の発酵性ニゲルコース、スクロース、マルトース発
酵、ガラクトース微弱、ラフィノース全く発酵しない。
炭素源の資化性ニゲルコース、ガラクトース、スクロー
ス、マルトース、セロビオース、トレハロース、ラフィ
ノース、メレジトース、溶性デンプン、L−アラビノー
ス、エタノール、グリセリン、エリトリトール、マンニ
トール、α−メチル−D−グルコシド、サリシン、DL
−乳酸、コハク酸、クエン酸を資化する。
L−ソルボース、ラクトース、イヌリン、D−キシロー
ス、D−リボース、L−ラムノース、リビトール、イノ
シトールを資化しない。
硝酸塩資化性:あり ビタミン要求性:なし 37℃における生育:なし 10%食塩培地における生育:あり 以上の菌学的性質は、 N、 J、 L クレーガー・
ヴアン・リッジ編「ザ・イースト、ア・タフソノミック
・スタデイ、第3版」173ページ(1984)記載の
ハンセヌラ・アノマラに完全に一致しており、これは微
工研においてFERM P −7671として寄託され
ている。
前記した要件を満たす微生物として、上記ハンセヌラ・
アノマラJ224(微工研菌寄第7671号)のほか、
J−673株を分離した。
この分離株J −673株は、後記するように糖の資化
性、発酵性及びその他の性質について検討した結果、上
記「ザ・イースト」の記載からみて、耐高熱性、凝集性
及び廃水処理性以外は実質的にKluyveromyc
es marxianusの菌学的性質を有することが
明らかとなった。
本発明においては、上記したタルイベロマイセス・マル
キシアヌスJ −673のほか、クルイベロマイセスに
属する各画が適宜使用され、その例としては例えば次の
ものが挙げられる: にluyveromyces marxianus I
FO10005、K、 1actisIFO1903;
同IFO1267(ATCC8585)。
これらクルイベロマイセス属菌に関して、糖の資化性に
ついては以下の第1表に、そして、発酵性、その他の性
質については以下の第2表にそれぞれ示す。
第 表 第 表(つづき) (W : weak) 第 2 表 以上の菌学的性質からして、J −673株はクルイベ
ロマイセス・マルキシアヌスに属せしめるのが妥当であ
って、これをKluyveromyces marxi
anusvar、 n+arxianus J−673
と命名し、微工研にFERMP−10385として寄託
した。
これらの酵母を用いて有機性廃水を処理するに当り、分
解速度の遅い汚濁物質、すなわち難分解性物質を含む廃
水に対しては処理槽内の酵母菌体濃度を高め槽内におけ
る分解速度を速めて処理効率を上げることが必要である
又、水量が多量で比較的汚濁質濃度の低い廃水に対して
も、槽内の酵母菌体濃度を高めて処理効率を上げれば、
短時間で処理を可能にし、処理設備の設置面積を小さく
する事ができる。
酵母による廃水処理の要点は、10”/mQ以上の酵母
密度を維持していくことが好ましいが、条件によっては
添加した酵母以外の微生物による溶菌又は捕食、他の細
菌との廃水中の栄養摂取の競合及び他の酵母による汚染
等の原因により目的とする酵母が10”/mQ以上の酵
母密度を維持できなくなることがある。
これに対して、本発明において使用する酵母は、それ自
体凝集性ないし付着性にすぐれているため、酵母単独で
も上記のような高い酵母密度を維持することができるが
、本発明においては、更に菌体濃度を高めるシステムと
して処理装置の面からも検討を加え、槽内酵母の流出を
なるべく少なくして槽内の酵母菌体濃度を高めるため、
槽内に担体ないし接触材をもうけてこれに酵母を付着さ
せ。
槽内酵母の流失を防ぐと共に菌体濃度を高めた、高効率
の酵母槽で有機廃水を処理することに成功したのである
そして更に本発明の卓越した特徴のひとつは、本発明に
おいて使用する酵母が、担体ないし接触材に対する付着
性及び/又は凝集性にすぐれている点であり、しかもそ
の際酵母の活性が阻害されない点である。また更に特記
すべき特徴としては、これらの酵母は、各種の材質、各
種の形状、各種の大きさを有する接触材を広範且つ自由
に固定化される点が挙げられる。廃水処理能力に富んだ
酵母が各種の担体に強固に固定化された事実は、従来よ
り報告されたことがなく、本発明が最初である。
本発明は、これらの新知見を有機的に結合したものであ
って、処理槽内に固定した若しくは一部固定的接触材、
又は固定しない接触材を設置し、とれに凝集性及び/又
は付着性を有する酵母を付着せしめて廃水処理を行うも
のである。
接触材としては、例えば1粒状接触材、棒状接触材、筒
状接触材、板状接触材、格子状接触材、マット状ないし
網状接触材、可撓性接触材、小型筒状体、成型樹脂性充
填物、及び/又は、ラーシッヒリングないしレシングリ
ングないしクラ型充填物等が広範且つ自由に使用するこ
とができ、単用ないし2種以上の併用が可能である。
接触材の具体例は次のとおりであるが、本発明において
は上記した範囲に包含されるものであればすべてのタイ
プの接触材が使用が可能である。
粒状接触材ニガラスやプラスチックビーズ、粒状活性炭
等粒子状を呈する各種火きさの担体、また砂れき等も包
含される。
棒状接触材:各種の長さを有する角棒、丸棒その地番種
形状の断面を有する棒状体ないしロンドが広く包含され
る。
筒状接触材二棒状接触材を中空にして筒状となした接触
材。
板状接触材:平面状、波板状、カールないし屈曲させた
平板状、カールないし屈曲させた波板状、その地変形し
た各種プレートが広範囲に含まれる。
格子接触材:細長い担体を格子状に成形したもの、これ
を井げた状にしたもの等格子を基礎とした各種の変形接
触材。
マット状ないし網状接触材:マット状、粗目の布状〜網
状を呈した繊維、合成樹脂その他の材料からなる接触材
であって、これらの材料の板状体ないしはそれを間隔を
あけて多数結合させたもの、該板状体を円筒ないし角筒
に成形したもの、又は立体網状体その他が広く包含され
る。
可撓性接触材:繊維状、布状、シート状、紐状、帯状、
リボン状、薄片状等を呈する可撓性を有する材料からな
る接触材がすべて包含される。
小型筒状体:比較的小型の筒状体がすべて包含されるが
、筒状体としては正確な筒状体のほか、例えば底を除去
した乳酸菌飲料用の小型容器のように変形した筒状体も
包含される。
また、蒸留塔用充填物等化学工業において用いられる充
填物も各種使用することができ、上記した小型筒状体の
1種であるところのラーシッヒリング、それに仕切りを
つけたレシングリング、クラ、それを網状化したマクマ
ホン充填物、及びステッドマン充填物その他を有利に利
用することができる。
成型樹脂性充填物:乾燥塔、洗浄塔、冷却塔等化学工業
用装置におけるプラスック製の充填物が広く使用される
。例えば、多数のリングを放射状に配置した車輪状円形
体、同円形体においてリングの断面が円形、丸形、角形
ないしだ円形その他の形状をしたもの、同じく同中心部
に空間部ないし穿孔を設けたもの、同じく外周部に外輪
用を設けたもの、あるいは、多数のスポークを放射状に
配置した円形体、その外周部に外輪用を設けて車輪状に
したもの等が使用可能である。
これには市販品も適宜使用することができ、例えば花形
充填物テラレット(置LERETTE) (田麩化工機
(株)登録商標)が例示される。また、本充填物におい
て、上記したようにリングを水平面上に放射状に配置し
た構造のほか、リングを立体的に放射状に配置した構造
も使用可能である。
本発明においては、これら接触材は、一定の形状に成型
したものを用いるほか、各種変形したり不定形にしたも
のを用いることも可能である。更にその表面についても
、表面を粗面にしたり、凹凸や起伏を設けたり、あるい
は、多孔性にしたり、比較的大きな孔部を穿設したり、
網状構造にしたりすることも可能である。
また、本発明において接触材は、そのまま単用できるだ
けでなく、同種又は異種を併用することができる。更に
また個々の接触材を積層したり、集合したり、集束した
りしてまとめて使用することも可能である。その例とし
ては、例えば板状接触材を間隔をあけて複数枚積層した
もの、その際平板又は波板状接触材を同種積層してもよ
いし両者をミックスして積層してもよい。また波板状接
触材を逆方向に交互に集束して一種のハニカム状構造と
してもよいし、波板と平板状接触材を交互に直接集束し
て変形ハニカム状構造としてもよい。
更にまた、各種の角筒を集束してもハニカム状構造をし
た接触材が得られるし、円筒を集束すれば多孔性円筒構
造が得られる。このようにして製造した有孔体も、本発
明における接触材として非常に有効である。
これらの接触材を処理槽内に設置するに当っては、接触
材個々またはそれらを数個まとめたものを非固定的につ
まり遊離の状態で槽内に配置してもよいし、接触材を数
個ないし多数まとめてサポート内に収容し、このサポー
トを槽内に配置してもよい。その際、サポートとしては
網状ないし有孔状の容器を使用し、処理の効率化をはか
るために容器に1又はそれ以上の棚を設けて、そこに空
間部を残して接触材を配置したり及び/又は接触材を配
置しない棚を設けたりして、廃水と酵母とが充分に接触
するようにしてもよい。なお、個々の接触材が流亡する
のを防止するため、処理槽の上面には流亡防止用のネッ
トや邪魔板等を設けておくのがよいし、あるいは接触材
を収容した比較的大きなサポートを、下方部に支持架台
及び上方部に接触材浮上防止台を備えた処理槽内に配置
してもよい。その際槽内には、廃水移動用空間部、整流
盤、散気管等を配置して、酵母と廃水とが充分に接触す
るようにしておくと好適である6また本発明においては
、接触材を処理槽に固定することも包含される。固定す
るには、接触材を直接処理槽の底面及び/又は側面に固
定してもよいし、支柱や隔壁等を槽内に配置しておきこ
れに接触材を固定してもよい。後者においては、例えば
槽内に1又はそれ以上配置した支柱に、成形樹脂性充填
物、例えばテラレット(登録商標)を−定間隔のもとに
多数固定してもよい。また、例えば集束ないし集合、積
層した接触材は、通常は槽内に直立してこれを固定する
のであるが、その底部には空間部を設けるとともに中央
部あるいは適宜個所にドラフトチューブないしは空間部
を設け、また更に散気装置等を設けて、効率的な廃水処
理を可能ならしめることもできる。
更にまた、本発明においては一部固定的接触材も使用す
ることができる。この一部固定的接触材としては、既に
述べた可撓性接触材が使用できるほか、繊維状、棒状、
管状、紐状、帯状、リボン状及び/又は薄片状接触材が
広く使用することができる。
実際の使用に当っては、例えば紐状接触材の一端部を処
理槽の底面、壁面及び/又は上面等に固定しておき、紐
状体が槽内から流出することなくそれでいて槽内に密着
固定することなく廃水中で揺動ないし廃水中を浮遊せし
めるものである。したがって、長い紐状接触材をたるみ
を保持しつつその両端を処理槽の両壁面に固定してもよ
いし、必要あればその中間部の適宜位置を処理槽の底面
や壁面等に固定してもよい。
本発明に係る一部固定的接触材としては、可撓性を有す
る材料から成るものであればすべて使用でき、棒状体、
管状体、その他の接触材が広く使用できる。
また更に、それ自体は可撓性を保持していない材料であ
っても、可撓性を付与することにより本発明における一
部固定的接触材として使用することができる。例えば、
剛体からなる接触材を可撓性材料を介して処理槽に固定
すれば、可撓性を付与することが可能となり、各種の固
定化担体が自由に本発明において使用可能となる。
その具体例としては、微生物固定化能の高い担体にガラ
ス繊維5含成樹脂製の紐ないし中空パイプを固定し、こ
れを槽に固定してもよいし、塩化ビニルその他合成樹脂
製のプレートないし円筒等に紐、ロンド、繊維等をとり
つけ、これを槽に固定してもよい。また、ビーズ等の担
体を紐にとおしておき、この紐の一部又は両端を槽に固
定してもよいし、このようにビーズを1個ずつ紐に固定
する代りに数個のビーズをメツシュの袋に入れておき、
これを1袋又はそれ以上紙に吊下するようにしでもよい
このように、本発明にしたがって上記いずれかの方法に
よれば、可撓性材料はもとより他の材料もすべて、一部
固定的接触材として自由に使用することができる。
本発明にしたがって廃水を処理するには、接触材を設置
した処理槽内に廃水を供給し、ハンゼヌラ属酵母及び/
又はクルイベロマイセス属酵母を用いるほかは、常法に
よればよい。すなわち、酵母の生育に適したPH及び温
度を保持し、必要あればエアーポンプ等による通気撹拌
ないし撹拌機による機械的な撹拌を行い、連続処理ない
し回分処理を行えばよく、その間に接触材に酵母が密に
付着凝集して菌体濃度が上昇し、有効且つ迅速的処理が
行われる。その際、接触材が櫂から流出することがない
ので酵母菌体の流亡がなく、高い菌体濃度が保持され、
一方、例えば非固定化ないし一部固定的接触材は廃水中
を揺動するために撹拌の支障とはならないだけでなく通
気性が改善されるため更に菌体濃度が上昇して、廃水処
理が更に促進されることになるのである。
以下、本発明の実施例について述べる。
実施例1 ヒモ状接触材(商品名:リングレース) 30cmを設
置したIQのジャーファーメンタ−からなる処理槽にお
いて、次の特性を有する豆腐製造廃水を処理した。
く廃水分析値ppm> pH4,0 COD      3800     (2000)B
OD      6200     (4260)全窒
素  336    (196) 全リン  109    (68) 全   糖    1040        (820
)還元糖  410 全固形物   2120 ()内は遠心上澄液の分析値 酵母としてはHansenula anomala J
−224(FERN P−7671)を用い、第3表の
結果を得た。
く酵母処理条件〉 pH:4.8 温  度=30℃ 通  気: 0,5vvM 攪  拌: 600rpm 滞  留: 24hrs連続式 処理水質は次のとおりであって、すぐれた除去率が得ら
れた。
平均COD     1890ppm    除去率5
5%平均C0Dsup    750ppm     
   63%BOD      1400ppm   
      77%BODsup     570pp
m        87%全固形分  2700ppI
実施例2 次の特性を有する洗米廃水を、実施例1と同様のヒモ状
接触材付き醒母槽により処理した。
〈廃水分析値ppm > 白ヌカ    2000 ポリペプトン  400 pH5,3 0C925 TOCsup      306 COD       1420 CODsup      360 酵母としては、Hansenula anomala 
J−224(FERMP−7671)を用い、有効1.
2Q、1日1回IQ交換、回分処理にて、上記廃水を処
理して第4表の結果を得た。
〈酵母処理条件〉 pH: 4,8 温   度:30℃ 通   気: 0.5vvM 攪   拌: 500rpm 実施例3 次の特性を有する洗米廃水を、実施例1と同様のヒモ状
接触材付き酵母槽(有効IQ)により処理した。
く廃水分析値ppm> 白ヌカ    4000 ポリペプトン  400 PH5,7 TOC1815 TOCsup      617 COD      3090 CODsup      760 BOD       2130 BODsup      850 酵母としては、Hansenula anomala 
J−224(FERMP−7671)を用い1次の条件
にて処理し、第5表の結果を得た。
〈酵母処理条件〉 pH:4.8 温   度:30℃ 通 気: 0.5vvM 攪 拌: 500rpm 第 表 実施例4 同様にして次の廃水特性を有する洗米廃水を以下の処理
条件で処理し、下記の結果を得た。
く廃水分析値〉 pH5,3 COD       1420pp■ BOD       1300pp+mTOC1109
0pp 全固形分   2000ppm 〈処理条件〉 IQジャーファーメンタ−にヒモ状接触材30c薦を設
置 酵母  : H,anomala J−224pH:4
.8 温   度=30℃ 通気量: 0.4vvM 攪   拌: 500rpm 滞  留=28時間の回分処理 く処理水質〉 COD    220ppm    除去率85%BO
D    120ppm    除去率91%TOC3
10ppm    除去率72%実施例5 同様にして次の廃水特性を有する洗米廃水を以下の条件
で処理し、下記の結果を得た。
〈廃水分析値〉 pH5,7 COD       3100ppm BOD       2200ppm TOCI800ppm 全固形分   4000ppm 〈処理条件〉 IQジャーファーメンタ−にヒモ状接触材30cmを設
置 酵母  : Kluyveromyces marxi
anus var。
marxianus  J−673(FERM  P−
10385)pH: 4.8 温   度:30℃ 通気量: 0.5vvM 攪   拌: 500rpm 滞  留:24時間の連続処理 〈処理水質〉 COD    590ppm    除去率81%BO
D    510ppm    除去率77%TOC5
00pp111    除去率72%全固形分 590
ppm    除去率85%(発明の効果) 本発明によれば、廃水処理能に特にすぐれているだけで
なく各種の接触材に強固に固定することのできる酵母を
新たに発見したことにより、このような酵母を用い且つ
固定した若しくは一部固定的接触材又は固定しない接触
材といった各種の接触材を設置した処理槽を使用するこ
とによって。
酵母菌体を高濃度に維持することにはじめて成功したも
のである。
したがって、このような廃水処理槽を使用することによ
り、通常の有機性廃水はもとより、従来処理することが
困難であった難分解性の有機性廃水、あるいはこれとは
逆に排水量が多量で汚濁質濃度が比較的低い廃水、の双
方をも有利に処理できるという著効が奏される。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)処理槽内に固定した若しくは一部固定的接触材、
    又は固定しない接触材を設置し、これに凝集性及び/又
    は付着性を有する酵母を付着せしめて廃水処理を行うこ
    とを特徴とする有機性廃水の処理方法。
  2. (2)接触材が、粒状接触材、棒状接触材、筒状接触材
    、板状接触材、格子状接触材、マット状ないし網状接触
    材、可撓性接触材、小型筒状体、成型樹脂性充填物、及
    び/又は、ラーシッヒリングないしレシングリングない
    しクラ型充填物であることを特徴とする請求項1に記載
    の方法。
  3. (3)一部固定的接触材が繊維状、棒状、管状、紐状、
    帯状、リボン状及び/又は薄片状接触材であることを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  4. (4)接触材が、一定の形状に成型されたものないしは
    変形したものないしは不定形であるもの、多孔化ないし
    粗面化ないし網状化したもの、又は、積層ないし集合な
    いし集束したもの、であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の方法。
  5. (5)酵母がハンゼヌラ属及び/又はクルイベロマイセ
    ス属に属する酵母であることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の方法。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2012115714A (ja) * 2010-11-29 2012-06-21 Masanori Watanabe 洗米排水の固形成分の沈降方法
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