JPH0327214A - サフランの休眠制御方法および栽培方法 - Google Patents

サフランの休眠制御方法および栽培方法

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JPH0327214A
JPH0327214A JP1158192A JP15819289A JPH0327214A JP H0327214 A JPH0327214 A JP H0327214A JP 1158192 A JP1158192 A JP 1158192A JP 15819289 A JP15819289 A JP 15819289A JP H0327214 A JPH0327214 A JP H0327214A
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JP
Japan
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temperature
saffron
bulbs
treatment step
low
Prior art date
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Pending
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JP1158192A
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English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Yuasa
湯淺 光義
Tadao Kaneko
金子 忠男
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P C C TECHNOL KK
Original Assignee
P C C TECHNOL KK
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、めしべを生薬・香辛料としで利用している秋
咲き球根植物サフランの生産方法に係り,特にサフラン
球根の休眠制御方法および栽培方法に関する。
〔従来の技術〕
サフラン(Crocus sativus L. )は
、従来より、秋咲きの球根植物として年1回秋にa培さ
れ、開花させて得ためしべ(花柱および柱頭)の乾燥物
を生薬および香辛料として利用している。
従来の栽培方法としては、露地栽培と室内栽培が行われ
ている。露地栽培では、8月下旬〜9月中旬に定植し、
10月下旬〜11月上旬に開花したものから開花当日な
いし開花後211までに摘花し、めしべを採取している
。室内栽培は室内収花法と呼ぶのがふさわしい方法であ
り、木箱類に球根を配置し,直射光線を避番プた室内に
設けた架にこの木箱を置き放置し開花を待つ。球根には
一切施肥・かん木を行わない。球根の配置は通常IO月
上旬に行い、10月下旬〜11月−L句に開花する。
栽培時期をずらす方法としては、夏季に20℃で貯蔵し
て花芽の発育を促し、その後15℃前後の温度で栽培し
,開花を1ケ月程度1?−める方法が知られている。
〔発明が解決しようヒする課題〕
上記従来技術は植物の生長の準節性を前提にした技術で
あり、最近技術的進歩の見られる施設園芸や植物工場の
ような人工環境下での栽培への適用については配慮がさ
れておらず、通年生産が不可能であるという問題があっ
た。サフランは球根植物であり、通常5月頃球根を掘り
上げ乾燥貯蔵する。夏季の乾燥貯蔵中は芽の活動が抑制
されており、休眠している。そして、そのまま放置して
おくと夏挙の高温から秋李の低温への移行に伴って自然
に芽の活動が活発になり、発芽・生長し開花に至る。こ
のためサフランは年1回の生産しかできなかった7 本発明の目的は、人工環境下での栽培手段に適用できる
よう、年間の任意の時期に発芽可能な球根を供給できる
サフラン球根の休眠制御方法を提供することにある。
また本発明の他の目的は、休眠制御によって得られたサ
フラン球根を用い人工環境下で通年栽培する方法を提供
し、まためしべの生産効率を向上させる方法を提供する
ことにある。
〔課aを解決するための手段〕
上記目的は、下記の3工程を採用することにより達成す
ることができる。
(A)サフラン球根を任意の期間O℃==io℃に保持
する低温保存工程。
(B)低温保存工程に次いで20”C〜35℃でIO日
〜40日保持する高温処理工程。
(C)高温処理工程に次いで高温処理工程より5r以上
低い温度で5目〜1511保持ずる低温処理工程。
上記他の目的ほ、任意の時期でのサフランの栽培方法と
して、上記休眠制御方法によって得られた球根を前記低
温処理工程以下の低い温度で発根・発芽させる工程と次
いで前記低温処理工程以下の低い温度で茎葉および花芽
を生長させる生長・開花工8を採用することによって達
成することができる。また、めしべの生産効率を向上さ
せるために、生長・開花工棉の栽培環境のcOJ!1度
を人気中の濃度より高くするという方法を採用した。
〔作用〕
年間の任意の時期に発芽可能なサフラン球根を得るには
、まず任意の期間にわたり球根の芽の生長を抑制するこ
とすなわち休眠状態を維持しなければならない。また任
意の時期に芽の活動を開始さぜることすなわち休眠を解
除しなければならない。通常サフラン球根は乾燥貯蔵中
の夏季の高温期には休眠しており、高温期から低温に移
行するにしたがって芽の活動が開始する。しかしながら
高温期の休眠は長続きせず、また高温での呼吸等による
消耗のため高温での安定した休眠維持は困難である。本
発明における前記(A)の低温保存工程では,O℃〜1
0’Cの低温にすることにより強制的に芽の活動を抑制
して任意の期間にオ〕たり安定した休眠状態の維持がで
きる。
次に休眠解除を完全に行うには、いったん高温に保持し
次いで低温に移行させる必要があることを見出した。本
発明における高温処理工程と低温処理工程によりこれを
実現できる。
本発明の他の目的におけるサフランの発根および発芽工
程においては、発根なしでも発芽を行えるが,球根底部
八の水分の供給により発根させると芽の生育はより活発
になる。
発芽後のサフランの栽培を年間の任意の時期に行うには
、15℃−25℃で行うのが好適である。またこの栽培
は一定温度でも行えるが15℃〜・25℃の範囲内で茎
葉・花芽の生長とともに高温から低温に順次移行させる
ことによっても活発な生長が実現できる。また24時間
周期で明朗と暗期を与え、明期と暗期):.を同温で栽
培してもよく,暗期の温度を明期の温度より低温にする
ことによっても活発な生長を実現できる。
栽培の力式としては、従来から知られている水耕栽培な
ど無士壌栽培法が適しているが、施肥・かん木を行わな
い室内栽培法も可能である。
まためしべの生産効率を積極的に向Lさせ、まためしべ
の品質を向上させる方法として、栽培環境中のCO2濃
度を大気中の濃度より高くする方法が有効であることを
見出した。すなわち,CO2濃度を高めることによって
開花日数の短縮,一花あたりのめしべ乾物重収量の向−
L、めしべ乾物重あたりの力Uチノイド系色素含有率の
向上すなわちめしべ品質の向−Lが見られた9〔実施例
〕 以下、本発明を実施例により説明する。
実施例1 5月頃掘りLげた球根を約2ケ月放置して#.燥させる
。7月に入ってから2〜5℃の低温庫に入れ貯蔵する。
このような低温保存をせず、室温に放置した場合9月か
らIO月にかけて大部分の球根が発芽し、11月には葉
、つぼみが生長してしまう。
低温保存した場合は、1年以上にわたって発芽ずる,:
となく休眠状態を維持できる。次にこのような低温保存
した球根を25〜30℃に約1ケ月間保持し、次いで1
8〜23℃に移すと約1週間で発芽可能となる。この発
芽可能となった球根は、球根の底部を水に漬けるか湿気
を与えることでより確実に発根および発芽する。
1例ヒして,上記のような工程を経て1月に発根・発芽
させた球根を第1表のような環境条件を与えたグロース
チャンバ・一で水耕栽培を行一〕た.このような人工環
境下での生長・開花により良好なめしべ生産が可能であ
る、第2表に−I二記のような栽培を行った結果を従来
から行われている室内栽培の結果とともに示す。
〜3(自)、■:同4〜6備、■:同10〜1.2cm
, IV :開花)に分け気温を徐々に低下させた。環
境条件を第3表、第4表に示す7 この場合,実施例と従来の室内栽培とで開花率(100
%,平均開花数=3/球根)およびめしべに含まれる有
用物質の濃さを示すカロチノイド含有率(めしべ乾物重
あたりの力ロチノイド含量)には大差は無かった。
本実施例によれば通常は生育・開花のできない1月〜3
月にサフランを栽培開花させることができ,また第2表
に示すように人工環境下での栽培により開花日数の短縮
およびめし人の生産性(1花あたりのめしべ乾物重)の
向Lが達成できた。
実施例2 上記実施例1と同様の方法で11月に発根・発芽させた
球根を人工環境下で栽培した。本実施例では、栽培の環
境として長「1長栽培区と高CO2栽培区を比較した例
を示す。生育・開花ステージを4段階(■=球根より上
部の芽又は葉の長さが2?のようにして栽培したLころ
、長日長栽j合区でも高CO■栽培区でも40日前後で
開花した。また,発芽後開花に至るまでのつぼみ又は開
花した花のめしべ中の力ロチノイド含量の増加は第1図
のようになった。また開花時の1花あたりのめしべ乾物
重収地およびめしK乾物重量あたりの力ロチノイド含有
率は第2図のようになった。高CO2栽培区では第1図
で分からように、1花あたりのカロチノイド含量の増加
が早く、最終的に長日長栽培区に比較して1花あたりカ
ロチノイド含量が約25%高かった。開花時における比
較では、市販の標準的なめしべ(室内栽培)と比べて本
発明の実施例は1花あたりのめしべ乾物重収量は約30
%高く,まためしべ乾物重あたりの力ロチノイド含有率
は長日長に比べて高CO2の方が約20%高かった。本
実施例における高CO2栽培区ではco21度を大気中
濃度より高めるのは、葉が芽から出てくるステージ■以
降の明期のみに行っている。高c O Z a度は光合
成生成物を増大させるここに効いていると思われるので
.co,1度を高くするのは植物が活発に光合成活動を
行っている期間のみで十分である。
〔発明の効果〕
以上述べてきたように本発明によれば、休眠状態の維持
,解除を通年にわたって行えるので、植物工場のような
人工環境下での、栽培の方法に対して通年にわたって発
芽・生育・開花の可能なサフランの球根を供給するこヒ
ができる。
また本発明のように温度制御,高CO,濃度部の環境条
件をり−えて栽培することにより、開花日数の短縮、】
花あたりのめしべ乾物重収量の向上,めしべ乾物重あた
りの力ロチノイド含有率の向上が可能となるので、サフ
ランめしべの生産性の向上、品質向上の効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例2における長目長栽培区と高C
O2栽培区での発芽後開花に至るまでのつぼみ又は開花
した花のめしべ中の力ロチノイド含量の増加の状態を示
すグラフである。 第2図は本発明の実施例2における開花時点でのめしべ
乾物重および力ロチノイド含有率の結果を市販品めしべ
の結果と比較したグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、サフラン球根を0℃〜10℃に保持する低温保存工
    程と、該低温保存工程に次いで20℃〜35℃で10日
    〜40日保持する高温処理工程と、該高温処理工程に次
    いで該高温処理工程の温度より5℃以上低い温度で5日
    〜15日保持する低温処理工程よりなることを特徴とす
    るサフラン球根の休眠制御方法。 2、サフラン球根を0℃〜10℃に保持する低温保存工
    程と、該低温保存工程に次いで20℃〜35℃で10日
    〜40日保持する高温処理工程と、該高温処理工程に次
    いで該高温処理工程の温度より5℃以上低い温度で5日
    〜15日保持する低温処理工程により得られたサフラン
    球根を発根および発芽させる工程と次いで前記低温処理
    工程の温度以下の低温で茎葉および花芽を生長させる生
    長・開花工程よりなることを特徴とするサフラン栽培方
    法。 3、前記生長・開花工程において栽培環境のCO_2濃
    度を大気中の濃度より高くすることを特徴とする特許請
    求の範囲第2項記載のサフラン栽培方法。
JP1158192A 1989-06-22 1989-06-22 サフランの休眠制御方法および栽培方法 Pending JPH0327214A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002253051A (ja) * 2001-03-06 2002-09-10 Clema Corporation:Kk クリスマスローズの適時開花調節方法
US8197411B2 (en) 2008-04-25 2012-06-12 Hitachi Medical Corporation Reference deformable body, ultrasonic diagnostic apparatus, and ultrasonic diagnostic method
JP2013247936A (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 Kobe Univ サフランの栽培方法
JP2015050952A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 関西鉄工株式会社 サフランの栽培方法

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