JPH0326620B2 - - Google Patents

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JPH0326620B2
JPH0326620B2 JP60057977A JP5797785A JPH0326620B2 JP H0326620 B2 JPH0326620 B2 JP H0326620B2 JP 60057977 A JP60057977 A JP 60057977A JP 5797785 A JP5797785 A JP 5797785A JP H0326620 B2 JPH0326620 B2 JP H0326620B2
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JP
Japan
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stimulation
data
input
control signal
control
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JP60057977A
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JPS61217174A (ja
Inventor
Yasunobu Handa
Tsutomu Handa
Nozomi Hoshimya
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SHINGIJUTSU JIGYODAN
Original Assignee
SHINGIJUTSU JIGYODAN
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、脳や脊髄の外傷、血管障害、その他
の疾患による中枢性運動ニユーロン障害によつて
生じた運動麻痺に対し、当該麻痺筋あるいはそれ
を支配する神経を電気刺激し、必要な運動機能を
再建する機能的電気刺激による生体機能再建装置
に関するものである。
〔従来の技術と問題点〕
脳卒中、脊髄損傷およびその他の原因で身体に
運動性麻痺をきたした患者に対し、装具あるいは
手術的方法によつて失われた機能を少しでも再建
しようとする治療が施される。しかし、そのよう
な治療方法が適用不可能な重度の運動機能障害で
は、他に治療する手段がなく、多くは治療を断念
せざるを得ない現状である。一方、近年中枢性に
麻痺した運動機能を電気刺激によつて再建しよう
とする機能的電気刺激(Functional electrical
stimulation:以下FESという)法が有力な方法
として注目を浴びてきており、基本的に、四肢、
呼吸筋、躯幹筋、泌尿生殖器などの運動機能を
FESによつて再建可能であることが判明してきて
いる。ことに、神経にFESを与えて筋収縮を得る
ことは極めて生理的なものであり、麻痺によつて
生じた筋萎縮、筋の短縮、筋および関節の拘縮、
骨萎縮、筋の痙性、そして循環障害などに対する
治療効果も有している点、非常に画期的な方法で
あるといえる。
FESによつて四肢の運動、呼吸運動および排尿
等の失われた機能を獲得しようとする装置は、こ
れまで種々発表されてきている。しかし、従来の
これらの装置には汎用性が全くなく、患者別、疾
患別あるいは身体の部位別に異なつた構成の装置
を製作しなければならなかつた。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであつ
て、患者や疾患に無関係に共通の装置本体を構成
することができ、且つ装置本体の小型、軽量化を
可能にした機能的電気刺激による生体機能再建方
式を提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
そのために本発明は、音声を入力して認識処理
する音声処理装置や各種のセンサーを有し、認識
された音声信号や検出された生体信号を制御信号
として入力する入力手段と、電気的刺激を付与す
る複数個の電極を有し各電極に刺激パルス列を印
加する刺激手段と、上記入力手段から上記制御信
号を入力して刺激パルス例を上記刺激手段に出力
する演算処理制御装置とを備えた機能的電気刺激
による生体機能再建装置において、動作毎に必要
な各筋の刺激強度パターンを設定した複数の刺激
データを予め記憶する記憶手段を具備すると共
に、演算処理制御装置は、入力した制御信号から
刺激データを選択する選択命令と動作の実行を制
御する実行命令と刺激データにおける刺激強度を
読み出す比例制御信号とを識別して刺激パルス列
を生成し出力するように構成したことを特徴とす
るものである。
〔作用〕
本発明の機能的電気刺激による生体機能再建装
置では、音声処理装置や各種のセンサーから入力
手段をとおして入力された制御信号から刺激デー
タを選択する選択命令と動作の実行を制御する実
行命令と刺激データにおける刺激強度を読み出す
比例制御信号とが識別される。そして、記憶手段
に記憶された刺激データが選択され、その刺激デ
ータによつて電極に印加する刺激パルス列が生成
される。したがつて、患者別、部位別の刺激パタ
ーンを共通の開発用コンピユータなどを使つて作
成し、それを例えばROMに書き込んだ後装置本
体に差し込んで動作させるようにして簡単に使用
できる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
第1図は本発明に係る生体機能再建装置を備え
た全体システムの1実施例構成を示す図、第2図
は本発明に係る生体機能再建装置で使用される刺
激データを説明するための図である。
第1図において、1は信号処理装置、2はFES
コンピユータ・システム、3は電極、4は開発用
コンピユータ、5はROMライターを示す。信号
処理装置1は、音声入力装置や各種のセンサーを
使つて、音声、関節運動及びその他の部位の運
動、呼吸、生体電位(脳波、筋電図、生体活動電
位)、姿勢、並びにその他の生体より得られる各
種の制御信号を処理するものであり、例えばセン
サーにより検知された各種の制御信号に対してろ
波、整流、積分、周波数−電圧変換処理を行い、
或いは音声入力装置より入力された音声による制
御信号に対して音声認識処理その他の処理を行
う。FESコンピユータ・システム2は、動作毎の
刺激データを記憶部に格納しておき、信号処理装
置1を通して入力された各種の制御信号を認識し
て記憶部に格納された刺激データを選択し、該刺
激データに基づく刺激パルス例の生成を行うもの
である。電極3は、FESコンピユータ・システム
2から供給される刺激パルス例を麻痺部位の神経
や筋に与えるものである。開発用コンピユータ4
は、必要な動作のための刺激データを作成し、例
えばROMライター5を介してROMに書き込む
役割をもつ。各動作の刺激データを書き込まれた
ROMは、本発明に係るFESコンピユータ・シス
テム2の記憶部に差し込まれる。
信号処理装置1を通して入力された各種の制御
信号は、必要動作の選択や実行命令として用いら
れるとともに、制御信号量の変化に応じて動作を
連続的に行わせる比例制御信号として用いられ
る。例えば上肢では、手の何種類かの把持動作の
うち目的に適つた動作を選択する場合の音声入力
による制御信号を動作選択命令とし、さらにその
動作の開始、保持、再開、中断或いは変更などを
命令する場合の音声入力による制御信号を実行命
令とし、頚の前屈、後屈の角度の大きさに比例し
て入力される制御信号を比例制御信号として用い
る。比例制御信号は、手の把持に関与する筋に分
布する神経や筋への刺激強度を、頚の前屈、後屈
の角度の大きさに比例して変え手の把持動作やそ
の把持力を制御するものである。そして、動作選
択命令が入力されると、その命令に対応する刺激
パターンの刺激データを選択し、しかる後に実行
命令が入力されると、その命令に従つて比例制御
信号に対応した刺激強度の刺激データを読み出し
て刺激パルス列を生成し出力する。
記憶部に格納される刺激データの1例を示した
のが第2図である。第2図に示す例は、手の把持
動作のうちコツプをつかむ動作の刺激データの例
であり、横軸はメモリのアドレス、縦軸は刺激強
度を示し、線aないしeは手を動かす手内筋と手
外筋に分布する神経を刺激する5チヤンネル分の
刺激パターンを示している。この刺激パターン
は、電気刺激に対する神経、筋の閾値や最大刺激
強度を測定し、且つ電気刺激による個々の筋の動
きおよび組み合わせ刺激による手の協調動作を予
め調べて作成されるもので、0ないしlバイト
(図示の例では272バイト)のアドレスを比例制御
信号(A/D入力値)で順次指定する。その結
果、そのアドレスに対応する各チヤンネルのFES
の刺激強度が順次呼び出され、電極に印加される
ことによつて目的とする動作が遂行される。例え
ば第2図において比例制御信号によるアドレスが
Aiの場合には刺激強度Ia、Ib、Icが読み出され、
また、比例制御信号が変化してそのアドレスが
Ajになると刺激強度Ib、Ic′、Idが読み出されて、
この刺激強度の刺激バルス列が生成されてそれぞ
れの電極に印加される。この場合、刺激強度と
は、刺激パルス(電流或いは電圧)の振幅、パル
ス幅又は周波数のことをいう。
第3図は本発明に係るFESコンピユータ・シス
テムのハードウエア構成の1実施例を示す図、第
4図は本発明に係るFESコンピユータ・システム
の機能ブロツク構成の1実施例を示す図である。
図中、11はキーボード、12−1ないし12−
mと23はA/D(アナログ/デイジタル)コン
バータ、13は記憶部、14は中央処理装置、1
5−1ないし15−nと35はD/A(デイジタ
ル/アナログ)コンバータ、16−1ないし16
−nと36はアイソレータ、21はシステム初期
化、22は統御プログラム、24は入力チヤンネ
ル・フラツグ制御、25と34はフラツグ、26
は入力データ変換処理、27はデータフアイルの
選択セツト、28はデータフアイル、29はデー
タの読み出し、30はオート機能、31はFESプ
ログラム、32は出力データ変換処理、33は出
力チヤンネル・フラツグ制御を示す。
第3図において、記憶部13は、各種のプログ
ラムを格納する領域13−1、データ操作その他
の作業領域13−2、第2図に示すような各動作
毎の刺激データを格納する領域13−3,13−
4を有する。中央処理装置14は、キーボード1
1やA/Dコンバータ12−1ないし12−mな
どの入力部と接続され、記憶部13に格納された
プログラムを実行するマイクロコンピユータであ
つて、入力部から送られてきた制御信号を認識し
て記憶部13に格納された刺激データを選択セツ
トし、比例制御信号に基づいてその刺激データを
読み出して刺激パルス列を作成し出力する。この
刺激パルス列は、D/Aコンバータ15−1ない
し15−n、アイソレータ16−1ないし16−
nを通して電極に印加される。アイソレータ16
−1ないし16−nは、コンデンサ或いはトラン
スなどからなり、電源からの漏れ電流が電極を介
して生体に印加されるのを防ぐとともに、刺激電
流或いは電圧から直流成分を除去し、生体組織と
電極界面における電気化学的変化を最小に抑える
ようにするものである。従つて、このアイソレー
タ16−1ないし16−nは、機器の安全性と信
頼性とを保証する上では必要欠くべからざるもの
となる。また、中央処理装置14は、内蔵したパ
ラレルI/Oを介して開発用コンピユータ或いは
他の制御用コンピユータと交信し得る機能を備え
るようにすることによつて、システムのデバツク
も容易に行えるようにすることができるととも
に、制御用コンピユータの端末装置としての利用
も可能である。このようにすると、手足その他複
数の制御お行う場合には、制御用コンピユータの
下に連合して働かせることができる。
本発明に係るFESコンピユータ・システムは第
4図にその1例を示すように基本的にはシステム
全体を統御する統御プログラム22と、制御信号
に基づいて刺激パルスを発生させるFESプログラ
ム31とを有する。このうち統御プログラム22
は、システムの初期化21、キーボードや音声認
識装置及びA/Dコンバータなどを介して入力デ
ータ変換処理26から読み込んだ生体からの制御
信号の認識、振り分け、入力チヤンネル・フラツ
グ制御24、データフアイルの選択セツト27、
出力チヤンネル・フラツグ制御33の制御を行う
とともに、FESプログラム31との相互制御など
を行うものであり、制御信号を認識してデータフ
アイル28の中から動作選択命令に基づいて刺激
データを選択セツトしたり、フラツグ25,34
を開閉制御したりする。これに対して、FESプロ
グラム31は、オート機能30、データ読み出し
29、出力データ変換処理32の制御を行い、選
択セツトされた刺激データの比例制御信号に基づ
く読み出し処理、読み出した刺激データを基に刺
激パルス列を生成しD/Aコンバータへ出力する
処理を行うものである。それぞれフラツグ25,
34は、その開閉によつて比例制御信号及び刺激
パルス列の入出力を制御するものであり、入力チ
ヤンネル・フラツグ制御24及び出力チヤンネ
ル・フラツグ制御33は、動作選択命令や実行命
令に基づく統御プログラム22の制御の下でフラ
ツグ25,34の開閉を制御するものである。ま
た、入力データ変換処理26は、A/Dコンバー
タ23を通して入力された制御信号をプログラム
の読み取れる信号に変換処理するものであり、出
力データ変換処理32は、刺激データから読み出
されたデータをD/Aコンバータ35、アイソレ
ータ36を通して電極に印加する刺激パルス列に
変換処理するものである。データフアイル28
は、第2図に示すような動作毎の刺激データを格
納したフアイルであり、データフアイルの選択セ
ツト27は、動作選択命令に基づく統御プログラ
ム22の制御の下でデータフアイル28から所望
の刺激データを選択しワークエリアにセツトする
ものである。データ読み出し29は、比例制御信
号や命令(動作の中途でその状態を保持するよう
な命令)に基づきワークエリアにセツトされた刺
激データを所定のアドレスに従つて読み出すもの
である。オート機能30は、本発明に係るFESプ
ログラム31に付随的な機能の1つであり、この
機能の実行により記憶部の刺激データのアドレス
を自動的に繰り返し指定してデータを読み出し、
中枢性の運動麻痺の電気刺激訓練治療装置として
利用するものである。
以上に説明した本発明に係る機能的電気刺激に
よる生体機能再建方式を適用した具体的な症例、
中枢性運動神経麻痺による上肢、下肢、躯幹、呼
吸器、膀胱などの運動麻痺のうち、脊髄損傷によ
る四肢麻痺患者の麻痺手を制御する場合について
以下に説明する。
その例として、右が第4頚髄(C4)、左が第5
頚髄(C5)のレベルで損傷し、四肢麻痺に陥つ
た患者に対するFESの適用について述べる。右上
肢では、第5頚髄、第6頚髄に属するα−運動ニ
ユーロンが完全に障害されている。そのため、肘
を屈曲させる上腕二頭筋、上腕筋及び腕とう骨筋
への神経が変性に陥り、筋自身も変性しているた
め電気刺激に全く反応しない。また、左上肢で
は、第5頚髄のレベルにα−運動ニユーロンの障
害があるものの不完全な障害であるため、BFO
(Balanced Forearm Orthosis)の補助のもと、
随意的に肘関節の屈伸運動が可能である。しか
し、手関節を伸展させるとう側及び尺側手根伸筋
は、それを支配するα−運動ニユーロンの障害に
よつて随意的には無論のこと、電気刺激によつて
も反応しない。ところが、左の手指を動かす筋は
変性しておらず、それらに分布する神経を刺激す
ることによつて収縮させることができる。そこ
で、手関節を伸展20゜に手術的に固定して把持動
作する際最も有用な機能的肢位とし、手指を動か
す筋に分布する神経にFESを与えて把持動作を再
建させることとした。
そこでまず最初に、刺激パルスを神経に与える
ための電極(テフロン被覆ステンレス撚線)を経
皮的に当該神経近傍に埋め込んだ。因に、手指を
動かし把持動作を遂行させる筋には、浅指屈筋、
長掌筋、深指屈筋、指伸筋、小指伸筋、長母指外
転筋、短指伸筋、長母指伸筋、示指伸筋、掌側骨
間筋、背側骨間筋、虫様筋、短母指外転筋、短母
指屈筋、母指内転筋、母指対立筋、小指外転筋、
短小指屈筋、小指対立筋などがある。また、これ
らの筋を支配する神経には、正中神経、尺骨神
経、とう骨神経があり、各筋に筋枝として分岐し
て分布している。究極的には、これら全ての筋に
正常時と同様の動きを惹起させるようにそれらの
筋に分布する全ての神経に刺激パルス列を与えれ
ばよい。しかしここでは、代表的なコツプを握る
動作(cylindrical grasp動作)、母指指腹と示指
側腹の間に物を挟む動作(key grip動作)、及び
トランプを持つ動作(parallel extension grip動
作)を遂行させるため、指伸筋に分布するとう骨
神経指伸筋枝、長母指屈筋に分布する正中神経長
母指屈筋枝、浅指屈筋への正中神経浅指屈筋枝、
母指対立筋への正中神経母指対立筋枝及び母指内
転筋や第1背側骨間筋に分布する尺骨神経の筋枝
に電極を埋め込んだ。
制御信号としては、音声信号と頚の前屈後屈運
動の角度信号とを用いるものとし、前者で刺激デ
ータフアイルの選択・実行命令を与え、後者で手
の開閉動作の比例制御を行わせるために「コツ
プ」(cylindrical grasp)、「カギ」(key grip)、
「トランプ」(parallel extension grip)などの音
声信号を動作選択命令として、「スタート」、「ヨ
シ」、「ヤメ」、「ヘンコウ」などの音声信号を実行
命令として予め登録した。これらの入力装置とし
ては、周知の市販された音声入力装置、角度セン
サーを用いればよい。これらの入力装置は、第3
図ではその他の制御信号入力端子やA/Dコンバ
ータ12−1ないし12−mに接続され、第4図
ではA/Dコンバータ23の入力側に接続され
る。そして、第3図に示す記憶部13の領域13
−3,13−4(第4図ではデータフアイル2
8)には、上記3種類の把持動作のための刺激デ
ータがそれぞれ格納される。刺激強度のデータ
は、刺激パルス電圧の振幅に変換され、また、刺
激パルスのパルス幅は0.2msec、刺激パルスの周
波数は20Hzに設定される。また各音声信号は、予
め所定の音声の大きさにより登録される。
次に動作を説明する。
まずはじめにコツプを握る動作を選択するた
めに、「コツプ」を音声で入力すると、その音
声入力信号による制御信号はA/Dコンバータ
23、フラツグ25、入力データ変換処理26
を通して、統御プログラム22に読み込まれ
る。統御プログラム22は、制御信号が予め登
録された動作選択命令の「コツプ」であること
を認識すると、データフアイルの選択セツト2
7を制御してデータフアイル28から「コツ
プ」に対応する刺激データを選択しワークエリ
アにセツトする。。この際統御プログラム22
は、出力チヤンネル・フラツグ制御33を介し
てフラツグ34をオフにし不必要な出力が生じ
ないようにする。そして、次に実行信号が入力
されるのを持つ。
次いで「スタート」を音声で入力すると、そ
の音声入力信号による制御信号も同様にA/D
コンバータ23、フラツグ25、入力データ変
換処理26を通して、統御プログラム22に読
み込まれる。統御プログラム22は、制御信号
が予め登録された実行命令の「スタート」であ
ることを認識すると、FESプログラム31を動
作させるとともに入力チヤンネル・フラツグ制
御24を制御して比例制御信号のチヤンネルの
フラツグをオンにし、出力チヤンネル・フラツ
グ制御33を制御して選択された動作に対応す
るチヤンネルのフラツグ34をオンにする。
FESプログラム31は、比例制御信号のチヤ
ンネルのフラツグがオンになつたことにより、
比例制御信号を読み込む。
FESプログラム31は、比例制御信号による
読み出しアドレスに従つて刺激データを読み出
し、出力データ変換処理32、フラツグ34、
D/Aコンバータ35、アイソレータ36を通
して刺激パルス列を出力する。例えば頚の傾斜
の角度センサーからの角度信号により刺激デー
タのアドレスを指定するようにした場合には、
頚の後屈に伴つてその角度信号に基づくアドレ
ス値を小さくすることにより手を開いてコツプ
を手中に納めるようにし、次いで頚を徐々に前
屈させたときはその角度信号に基づくアドレス
値を徐々に大きくすることによつてコツプが把
持されるような刺激強度のデータが読み出され
るようにすればよい。
適度の把持力が得られた時点で「ヨシ」を音
声で入力すると、その音声入力信号による制御
信号も同様にA/Dコンバータ23、フラツグ
25、入力データ変換処理26を通して、統御
プログラム22に読み込まれる。統御プログラ
ム22により制御信号が予め登録された実行命
令の「ヨシ」であることを認識すると、その角
度信号でのアドレスを指定したままとする。こ
の保持機能により頚の位置とは無関係にコツプ
の把持状態を持続することができ、次の水飲み
動作などもし易くなる。
保持状態を解除する場合には、再び「スター
ト」を音声で入力すると、比例制御信号が保持
直前の角度に一致したことを条件に再び上記
以降の動作に戻る。従つて、頚の角度によりさ
らに強い把持或いは把持状態の解除を行うこと
ができる。
以上に説明したように統御プログラム22は、
常に入力データ変換処理26を通して制御信号を
読み込んで認識処理を行つている。従つて、上記
のほか、「ヤメ」を音声で入力すると、統御プロ
グラム22は、入力チヤンネル・フラツグ制御2
4を制御して比例制御信号のチヤンネルのフラツ
グをオフにし、出力チヤンネル・フラツグ制御3
3を制御して選択された動作に対応するチヤンネ
ルのフラツグ34をオフにして刺激状態を停止さ
せる。また、「ヘンコウ」を音声で入力すると、
統御プログラム22は、それまでの動作を保持し
て次の動作選択命令を持つ、動作選択命令による
動作の変更(刺激データの変更)モードになる。
他方、FESプログラム31は、入力データ変換
処理26を通して比例制御信号を読み込んでその
信号の値を基にしたアドレスにより刺激データを
読み出し刺激パルス列を生成する制御を行つてお
り、アドレスを指定する比例制御信号は複数でも
よい。この場合、各比例制御信号によつて制御さ
れるチヤンネルを予めFESプログラム31の入力
処理操作によつて指定することにより、独立した
複数の動作が遂行されるようにしてもよい。その
例としては、手による把持動作と肘関節、肩関節
による上肢の移動動作や左右両側四肢の動作の同
時制御などがあげられる。すなわち、記憶部に記
憶させる刺激データの内容によつて、上肢、下
肢、躯幹などあらゆる中枢性に運動麻痺した部位
を、個々独立して或いは協調的に制御することが
可能である。この場合において、制御する部位が
増えることに対しては、A/Dコンバータ及び
D/Aコンバータの数を増やし、記憶容量を大き
くすればよい。さらにまた、制御用コンピユータ
の端末として接続することによつてさらに機能を
拡張することも可能である。従つて、本発明の基
本的設計には何らの変更も必要でない。また、刺
激データを格納する記憶部は、取り外しが容易な
ROMを使うことにより、目的に応じて変更する
ことができる。また、磁気カードに記憶させても
よい。この際、磁気カードへのデータの書き込み
は、開発用コンピユータによつて行えばよい。こ
のように本発明は、特に上述した実施例に限定さ
れるものではなく、種々の変形を加えて適用して
もよいことはいうまでもない。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、その目的動作毎にその動作に必要な各神経や
筋に与える刺激パターンを設定した刺激データを
登録し、生体より得られる制御信号に従つてその
刺激データを選択読み出して機能的電気刺激を与
えるので、システム構成が簡素化でき、標準化し
た汎用性の高いコンパクト且つ軽量な装置を提供
することができる。また、所定の入力手段と電極
とを用意し、刺激データと制御信号を登録、認識
できるようにすればよいので、取り扱いが容易で
ある。さらに、刺激データの登録の内容によつ
て、疾患やその部位を問わず全ての生体機能再建
に利用することが可能となり、その機能も随意的
に選定制御することができ、きめ細かな対応の下
に必要な動作もその要求に合わせて獲得すること
が可能となる。従つて本発明によれば、運動麻痺
をきたした患者の残存機能(例えば音声、関節や
舌その他の部位の運動、呼吸、脳波、筋電図その
他の生体信号、姿勢など)を制御信号として、統
御された刺激パルス列を麻痺部位の神経や筋に与
え、随意的あるいは自動的に上記のすべての運動
麻痺を機能再建することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る生体機能再建装置を備え
た全体システムの1実施例構成を示す図、第2図
は本発明に係る生体機能再建装置で使用される刺
激データを説明するための図、第3図は本発明に
係るFESコンピユータ・システムのハードウエア
構成の1実施例を示す図、第4図は本発明に係る
FESコンピユータ・システムの機能ブロツク構成
の1実施例を示す図である。 1……信号処理装置、2……FESコンピユー
タ・システム、3……電極、4……開発用コンピ
ユータ、5……ROMライター、11……キーボ
ード、12−1ないし12−mと23……A/D
(アナログ/デイジタル)コンバータ、13……
記憶部、14……中央処理装置、15−1ないし
15−nと35……D/A(デイジタル/アナロ
グ)コンバータ、16−1ないし16−nと36
……アイソレータ、21……システム初期化、2
2……統御プログラム、24……入力チヤンネ
ル・フラツグ制御、25と34……フラツグ、2
6……入力データ変換処理、27……データフア
イルの選択セツト、28……データフアイル、2
9……データの読み出し、30……オート機能、
31……FESプログラム、32……出力データ変
換処理、33……出力チヤンネル・フラツグ制
御。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 音声を入力して認識処理する音声処理装置や
    各種のセンサーを有し、認識された音声信号や検
    出された生体信号を制御信号として入力する入力
    手段と、電気的刺激を付与する複数個の電極を有
    し各電極に刺激パルス列を印加する刺激手段と、
    上記入力手段から上記制御信号を入力して刺激パ
    ルス例を上記刺激手段に出力する演算処理制御装
    置とを備えた機能的電気刺激による生体機能再建
    装置において、動作毎に必要な各筋の刺激強度パ
    ターンを設定した複数の刺激データを予め記憶す
    る記憶手段を具備すると共に、演算処理制御装置
    は、入力した制御信号から刺激データを選択する
    選択命令と動作の実行を制御する実行命令と刺激
    データにおける刺激強度を読み出す比例制御信号
    とを識別して刺激パルス列を生成し出力するよう
    に構成したことを特徴とする機能的電気刺激によ
    る生体機能再建装置。 2 上記刺激データは、上記比例制御信号の値を
    アドレスとして該アドレスに対応した刺激強度が
    読み出されることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の機能的電気刺激による生体機能再建装
    置。
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