JPH03260392A - 回転圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ〉産業上の利用分野 この発明はシリンダ内に流入した冷媒をローラとベーン
との協働で圧縮を行う回転圧縮機に関する。

（口）従来の技術 従来の回転圧縮機は例えば実開昭５８−３２１８５号公
報に示されているように構成されている。ここで、この
公報を参考に従来例を説明する。第５図において、５０
は密閉容器で、この容器内には回転圧縮要素５１が収納
されている．回転圧縮要素５１はシリンダ５２と、この
シリンダ内を回転軸５３の偏心部５４によって回転する
ローラ５５とで構成されている。シリンダ５２には吸込
孔５６が設けられている．５７は吸込装置で、この吸込
装置は密閉容器５０に取付けたスリーブ管５８と、この
スリーブ管に挿入し、シリンダ５２の吸込孔５６に嵌合
わされた接続管５９と、この接続管の内部に装着された
断熱チューブ６０とで構成されている。

この構造の回転圧縮機では接続管５９の内部に断熱チュ
ーブ６０を装着し、吸込装置５７を流れてシリンダ５２
内に吸込まれる冷媒の温度が密閉容器５０内の圧縮冷媒
によって加熱されないようにしている。

〈ハ〉発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来の吸込装置５７は接続管５９の内部
に円筒状の断熱チューブ６０を装着しているだけであり
、シリンダ５２内に開口する吸込孔５６の開口部をロー
ラ５５が通過してから圧縮を始めるため、排除容積の増
加には何ら貢献しておらず、冷凍能力の向上をはかるの
が難かしくなる問題があった。

この発明は上記の問題を解決するもので、シリンダ内に
吸込まれる冷媒の温度上昇を防止するとともに、圧縮行
程の始まりを早めて排除容積を多くするようにした回転
圧縮機を提供することを目的としたものである。

（二〉課題を解決するための手段 この発明は密閉容器内に回転圧縮要素を収納し、この回
転圧縮要素をシリンダと、このシリンダの内壁に沿って
回転軸によって回転するローラと、このローラに接して
シリンダ内を高圧室及び低圧室に区画するベーンとで構
成し、前記シリンダのベーンの近傍に低圧室に連通ずる
円筒状の吸込孔を設けた回転圧縮機において、前記吸込
孔内に断面が多角形のチューブを嵌合わせて取付けたも
のである。

また、この発明はベーンから遠い側のチューブの辺を回
転軸の軸線方向と平行に設けたものである。

（＊〉作用 この発明は上記のように構成したことにより、シリンダ
内に冷媒を導く吸込孔内に多角形のチューブを挿入して
吸込孔内に前記チューブで断熱空間を形成し、チューブ
内を流れる吸込冷媒が密閉容器内の圧縮冷媒の熱的影響
を受けないようにするとともに、シリンダ内に吸込まれ
た冷媒の圧縮行程を早めて排除容積を多くして冷凍能力
を向上させるようにしたものである。

（へ〉実施例 以下この発明を第１図乃至第４図に示す実施例に基いて
説明する。

１は密閉容器で、この容器内には上側に回転軸２を有す
る電動要素３と、下側にこの電動要素によって駆動され
る回転圧縮要素４とが夫々収納されている。回転圧縮要
素４はシリンダ５と、回転軸２の偏心部６によってシリ
ンダ５内を回転するローラ７と、このローラに接してシ
リンダ５内を高圧室８及び低圧室９とに区画するベーン
１０と、シリンダ５の開口を封じる上軸受部１１及び下
軸受部１２と、この上軸受部に取付けられた吐出弁工３
と、この吐出弁を覆うように上軸受部１１に取付けたカ
ップマフラ１４とで構成されている。シリンダ５には円
筒状の吸込孔１５が設けられている。この吸込孔はベー
ン１０の近傍に設けられている。

１６は吸込装置で、この吸込装置は密閉容器１のバーリ
ング孔１７に溶着されたスリーブ管１８と、吸込孔１５
内に挿入されたチューブ１９と、このチューブ内に挿入
されてスリーブ管１８及びチューブ１９と一体に溶着さ
れる接続管２０とで構成されている。チューブ１９はシ
リンダ５の開口端に嵌合わされる円形のプランジ２１と
、四角形に形成された胴体２２と、吸込孔１５内に圧入
される拡管された円１！ｉｆ部２３とで形成されている
。胴体２２の外周にはシリンダ５との間に空間２４が形
成されている。また、チューブ１９はベー〉・１０から
遠い側の胴体２２の辺を回転軸２の軸線方向と平行にし
ている。

２５は密閉容器１の上部に取付けられた吐出管である。

このように構成された回転圧縮機において、吸込装置１
６の接続管２０からチューブ１９を通ってシリンダ５内
の低圧室９に流入した冷媒はローラ７とベーン１０との
協働によって圧縮され、吐出弁１３を開放してカップマ
フラ１４内に吐出される。このカツブマブラ内の冷媒は
密閉容器１内に吐出され、電動要素３を通って吐出管２
５から密閉容器１外に吐出される。

ローラ７はシリンダ５内の低圧室９に流入した冷媒をこ
のシリンダ内に開口するチューブ１９を通過した後、圧
縮行程に入る。

吸込装置１６は円筒状の吸込孔１５内に四角形のチュー
ブ１９を挿入することにより、このチューブの胴体２２
の外周に空間２４を形成し、圧縮された密閉容器ｌ内に
吐出された冷媒でシリンダ５が加熱されてもチューブ１
９内を流れる冷媒が暖められないようにしている。そし
て、回転圧縮要素４はシリンダ５内に流入する冷媒の温
度上昇が抑えられ、冷凍能力を向上できるようにしてい
る。

また、吸込装置１６のチューブ１９は胴体２２の四角形
に形成してベーン１０から遠い方の一辺を回転軸２の軸
線方向と平行に設けることにより、シリンダ５内での圧
縮行程を早められ、排除容積を向上できるようにしてい
る。

チューブ１９の円筒部２３は接続管２０との接続部を拡
管して吸込孔１５内に圧スすることにより、密閉容器１
内の圧縮冷媒がシリンダ５内の低圧室９内に吸込装置１
６を介して吸込孔１５からノークしないようにしている
。また、チューブ１９のフランジ２１は吸込孔１５の孔
径と同じにしてこの吸込孔の内壁に圧入することにより
、胴体２２の外周に形成される空間２４をシリンダ５内
と区画するようにしている。

この発明は円筒状の吸込孔１５内に挿入した四角形のチ
ューブ１９で、このチューブの外周に空間２４を形成す
ることにより、密閉容器１内に吐出された圧縮冷媒でシ
リンダ５が加熱されても吸込装置１６を通ってこのシリ
ンダ内に吸込まれる冷媒が暖められないようにし、冷凍
能力の低下を防止できるようにするものである。

（ト）発明の効果 以上のようにこの発明によれば、シリンダに設けた円筒
状の吸込孔内に多角形のチューブを挿入し、このチュー
ブの外周に空間を形成したのであるから、シリンダ内に
吸込まれる冷媒の温度上昇を防止でき、冷凍能力を向上
できるものである。

しかも、この発明はベーンから遠い側のチューブの辺を
回転軸の軸線方向と平行にすることにより、シリンダ内
に吸込まれた冷媒の圧縮行程を早めて排除容積の増加を
はかり、吸込冷媒の低温化と相まって冷凍能力の向上を
はかることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す回転圧縮機の縦断面
図、第２図は同じく吸込装置の拡大断面図、第３図は同
じくシリンダの要部拡大斜視図、第４図は同じくシリン
ダの要部側面図、第５図は従来例を示す回転圧縮機の要
部断面図である。 １・・・密閉容器、　２・・・回転軸、　４・・・回転
圧縮要素、　　５・・・シリンダ、　　８・・・高圧室
、　　９・・・低圧室、　　１ｏ・・・ベーン、　　工
５・・・吸込孔、　　１９・・・チューブ。 第　１　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、密閉容器内に回転圧縮要素を収納し、この回転圧縮
   要素をシリンダと、このシリンダの内壁に沿って回転軸
   によって回転するローラと、このローラに接してシリン
   ダ内を高圧室及び低圧室に区画するベーンとで構成し、
   前記シリンダのベーンの近傍に低圧室に連通する円筒状
   の吸込孔を設けた回転圧縮機において、前記吸込孔内に
   断面が多角形のチューブを取付けたことを特徴とする回
   転圧縮機。 ２、ベーンから遠い側の多角形のチューブの辺を、回転
   軸の軸線方向と平行に設けたことを特徴とする第１請求
   項に記載された回転圧縮機。