JPH03254807A - 膜ユニット - Google Patents

膜ユニット

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JPH03254807A
JPH03254807A JP2050447A JP5044790A JPH03254807A JP H03254807 A JPH03254807 A JP H03254807A JP 2050447 A JP2050447 A JP 2050447A JP 5044790 A JP5044790 A JP 5044790A JP H03254807 A JPH03254807 A JP H03254807A
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JP
Japan
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membrane
porous membrane
liquid particles
membrane unit
fluid
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Application number
JP2050447A
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English (en)
Inventor
Kiyomi Funabashi
清美 船橋
Koichi Chino
耕一 千野
Tsutomu Baba
務 馬場
Hidekazu Miura
三浦 英一
Toshio Sawa
俊雄 沢
Jun Kikuchi
菊池 恂
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は膜ユニットに関し、特に流体中から液体粒子を
除去する膜ユニットであって膜面上で目詰りの原因とな
る液体粒子の蓄積を防止できる構造を有した膜ユニット
に関するものである。
〔従来の技術〕
例えば原子力発電所において用いられている従来の廃液
濃縮器は、第11FgJに示すように、蒸発缶101と
凝縮器102から構成され、蒸発缶101は、循環パイ
プ103を介して、所内加熱蒸気104を用いて廃液を
加熱する加熱器105に結合されている。廃液濃縮器で
濃縮される廃液は、給液タンク側バルブ106を介して
廃液濃縮器に導入される。蒸発缶101で蒸発した水蒸
気は、エダクタ107で吸引されることにより凝縮器1
02に移送され、ここで凝縮水に変換される。また、蒸
発缶101で濃縮された固体廃棄物を含む濃縮廃液は、
取出しパルプ108を介して次のプロセスへ導入される
。蒸発缶101の上部には気液分離装置109が配設さ
れているが、従来の分離装置ではミストの除去率が低く
、ミストも凝縮器102の側に移行することが多いとい
う不具合を有していた。その結果、従来の気液分離装置
では除染係数(DF)が103程度にしかならなかった
。除染係数が103程度では、特に放射性物質を含む廃
液処理においては、放射能汚染防止の観点から除去効率
が低すぎるので、廃液濃縮器の後段に凝縮水を更に処理
する脱塩器を設置する必要があった。
以上の問題に鑑み、本出願人は、特開昭63−2218
81号公報に示されるように気液分離装置109の代り
に多孔質膜(膜デミスタ)を用いる方法を提案した。こ
の方法は、水蒸気等の気体は透過するが水等の液体は透
過しない性質を有する多孔質膜の作用を利用するもので
ある。この多孔質膜によれば、除染係数が106程度と
なり、後段に設置する必要があった脱塩器を省略するこ
とができ、原子力発電所システムが簡素となるという効
果が発揮される。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、従来の多孔質膜では膜表面に付着したミスト
の回収の点について十分な配慮がなされておらず、ミス
トによって多孔質膜に目詰りが生じ、その結果多孔質膜
の透過流量が低減するという問題がその後見出された。
本発明の目的は、−船釣に気液分離装置として機能する
多孔質膜において目詰りの原因となる膜表面上に付着し
たミストを効率良く回収できるよ・うに改善された膜ユ
ニットを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る第1の膜ユニットは、液体粒子を含む流体
について、流体を透過させ且つ液体粒子を透過させない
ことにより流体から液体粒子を分離する疎水性の多孔質
膜を用いて形成される膜ユニットであり、多孔質膜の表
面に蓄積された液体粒子を除去するための流路を設ける
ように構成されることを特徴とする。
本発明に係る第2の膜ユニットは、前記第1の構成にお
いて、流路を親水性の繊維によって形成することを特徴
点として有する。
本発明に係る第3の膜ユニットは、前記第2の構成にお
いて、親水性の繊維が下方向に向う流路を形成するよう
に配設されることを特徴点として有する。
本発明に係る第4の膜ユニットは、前記第1の構成にお
いて、流路を疎水性の繊維によって形成することを特徴
点として有する。
本発明に係る第5の膜ユニットは、前記第1の構成にお
いて、流路が多孔質膜の表面に形成された溝であること
を特徴点として有する。
本発明に係る第6の膜ユニットは、液体粒子を含む流体
について、流体を透過させ且つ液体粒子の透過させない
ことにより流体から液体粒子を分離する疎水性の多孔質
膜を用いて形成される膜ユニットであり、少なくとも1
枚の多孔質膜を袋状に形成し、この形状を有する多孔質
膜を、液体粒子の流路となるシート状部材を介設しなが
らパイプ部材に巻き付け、多孔質膜の内部とパイプ部材
の内部が連通状態になるように多孔質膜をパイプ部材に
組み付け、流体が多孔質膜を透過しパイプ部材を通って
取り出され、液体粒子が多孔質膜の表面に付着した後シ
ート状部材に案内されて除去されるように構成されるこ
とを特徴とする。
本発明に係る第7の膜ユニットは、前記第6の構成にお
いて、液体粒子の流路となるシート状部材が、前記第2
〜第4のいずれかの膜ユニットの特徴である繊維によっ
て形成されることを特徴点として有する。
本発明に係る第8の膜ユニットは、液体粒子を含む流体
について、流体を透過させ且つ液体粒子の透過させない
ことにより流体から液体粒子を分離する疎水性の多孔質
膜を用いて形成される膜ユニットであり、多孔質膜を平
板状形態であって袋状に形成し、当該形状を有する多孔
質膜を液体粒子の流路となるシート状部材を介設しなが
ら多層構造となるように積層し、当該積層構造を有する
複数の多孔質膜にパイプ部材を取付け、多孔質膜の内部
とパイプ部材の内部が連通状態になるように多孔質膜を
パイプ部材に組み付け、流体が多孔質膜を透過しパイプ
部材を通って取り出され、液体粒子が多孔質膜の表面に
付着した後シート状部材に案内されて除去されるように
構成されることを特徴とする。
本発明に係る第9の膜ユニットは、前記第8の構成にお
いて、液体粒子の流路となるシート状部材が、前記第2
〜第4のいずれかの膜ユニットの特徴である繊維によっ
て形成されたことを特徴とする。
以上の構成を有する本発明に係る膜ユニットは、それぞ
れ、空気中のミストを除去するため、又は疎水性物質中
の水分を除去するため、又は蒸留器から発生する蒸気中
のミストを除去するために用いられることを特徴点とし
て有する。
〔作用〕
本発明による膜ユニットでは、いずれの構成を有する場
合にも、疎水性の多孔質膜の表面に微細な液体粒子が付
着し、これがある程度成長したとき、多孔質膜の表面に
形成した流路を用いて液体粒子が外部に排除されやすい
ようにするものである。こうして多孔質膜の表面に付着
した液体粒子を可及的速やかに除去して、その成長を抑
制し、多孔質膜の表面の目詰まりを防止することができ
、これにより大流量の処理が可能となる。液体粒子が水
滴であり、この水滴を除去する流路が親水性の繊維で形
成されている場合には水滴は親水性繊維に吸収された状
態で多孔質膜表面から除去される。水滴を除去する流路
が疎水性の繊維で形成されている場合には、水滴は多孔
質膜表面から剥離された状態で除去される。上記の多孔
質膜表面に付着する液体粒子の除去の作用は、膜ユニッ
トがスパイラル型で形成された場合でも、平板形態の多
孔質膜を積層して形成した場合でも同様に発生する。
〔実施例〕
以下に、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する
最初に、本発明に係る膜ユニットを案出するに至るため
の実験及びその結果について説明する。
この実験では蒸気の代りに空気を使用し、この空気中に
超音波ネプライザ(噴霧器)を用いて平均粒径10μm
のミストを発生させ、かかる空気を疎水性多孔質膜に一
定差圧の状態で透過させ、多孔質膜表面におけるミスト
の成長状態の観察と透過流量の変化の測定を行った。
第2図における特性Bは、前記実験によって得られた透
過流量の変化を示す。この例で明らかなように、時間の
経過に伴い透過流量は最初の流量の1/4にまで低下す
る。
第3図(A)、(B)、(C)に従って疎水性多孔質膜
の表面でのミスト成長状態を、通常の滴下した水滴の状
態と比較して示し、前記の透過流量の低減に理由につい
て考察する。第3図(C)は水滴1が膜状素材2に滴下
した状態を示し、この場合には接触角θのほぼ球体の形
状を有している。これに対して第3図(A)に示される
ような疎水性の多孔質膜3に付着したミスト4の成長に
よる水滴5は、第3図(B)に示すように膜の表面に一
様に拡がり、疎水性多孔質膜3の細かい孔を塞いでしま
うということが判明した。この原因は、水滴5が膜の表
面に付着した小径のミスト4から成長するためであり、
ミスト4が膜面に付着した際に吸着などによって自由エ
ネルギが減少しミストが移動しにくくなるためである。
このようことから、付着したミストの成長によって生成
された水滴5を強制的に取り除かない限り、疎水性多孔
質膜3の透過流量の低減は改善されないということが判
明した。
次に、上記の原因を考慮して提案される本発明に係る膜
ユニットの要部の基本的構成を示す実施例を第1図に基
づいて説明する。この実施例では、疎水性の多孔質膜1
0のミストが付着する面に複数本の親水性繊維11をそ
れぞれ所要の間隔を隔てて図中縦方向に取り付けている
。親水性繊維11は約10μmの細い繊維を多数より合
せて約500μmにしたものである。かかる構造を有し
た多孔質膜10にミストを含む蒸気の如き流体12を流
して透過させると、疎水性多孔質膜10の表面にミスト
が付着し、第3図(A)、(B)に示すようにミストが
成長し、水滴が生成する。偏平に成長した水滴が親水性
繊維1に接触すると、水滴は親水性繊維11に吸収され
る。親水性繊維11に吸収された水滴は、繊維11を伝
わって重力により矢印14に示す如く、落下し、多孔質
膜10から取り除かれる。この結果多孔質膜工0の反対
側には蒸気13のみが取り出される。
上記の実施例による透過流量の変化を第2図の特性Aに
示す。この実験例では、蒸気の代りに先の実験例の場合
と同様に超音波ネプライザによってミストが加えられた
空気を使用している。第2図に示された特性Aによれば
、従来の特性Bに比較して透過流量の低下が小さくなり
、大きな流量であっても処理することができるという利
点を有することが分かる。
以上のように、疎水性多孔質膜10の一方の面に上下方
向に向いた親水性繊維11を配設するだけで、多孔質膜
10に付着したミストを除去することができ、これによ
って多孔質膜の透過流量の低減を抑制することができる
。親水性繊維11の配設方向は上下方向を向いていれば
良く、斜め方向であっても構わない。要するに、多孔質
膜10に付着し、成長した水滴を除去できる作用を有す
る構造にて取り付けられることが必要である。
次に本発明の他の実施例を第4図〜第8図を用いて説明
する。この実施例による疎水性多孔質膜を利用した膜ユ
ニットは、全体形状が円筒形を有しスパイラル型の膜ユ
ニットであり、基本構造は前記実施例に基づいている。
第4図は膜ユニットの一部を展開して示した斜視図、第
5図は多孔質膜部分を広げた膜ユニットの横断面図、第
6図は多孔質膜部分を円筒形の形状になるように巻き付
けた膜ユニットの横断面図、第7図はケーシングを備え
た膜ユニットの縦断面図である。
この膜ユニット20はスパイラル形状を有し、各図にお
いて21は親水性繊維であってネット状に形成されたシ
ート、22は疎水性多孔質膜、23はスペーサ、24は
パイプ部材である。多孔質膜22は比較的に長い矩形形
状を有し、−辺が開放された状態の袋体として形成され
ている。袋状の多孔質膜22は例えば2枚用意され、そ
れぞれの内部にスペーサ23が配設される。スペーサ2
3は袋状多孔質膜22の内部に流体が通過することので
きる十分な隙間を確保する機能を有する。
パイプ部材24は所要の長さを有しており、その周壁に
軸方向に2つのスリット状の開口部24aが形成されて
いる。2つの開口部24aは例えば対称位置に配置され
る。パイプ部材24の開口部24aのそれぞれには、例
えば第5図に示すように袋状多孔質膜22の開放された
辺部分が密閉状態に接続されている。第6図に示される
ように取り付けられた多孔質膜22の一方の表面にほぼ
同一面積を有する前記疎水性繊維シート21を配置し、
かかる状態で袋状多孔質膜22と親水性繊維シート21
をパイプ部材24の回りにスパイラル状に巻き付ける。
この状態を第6図に示す。こうして膜ユニット20が形
成されるが、実際上は、第7図に示されるようにスパイ
ラル構造を有するように形成された膜ユニット20は、
円筒形のケーシング25の中に、その軸方向が上下方向
となるように収容される。この場合において、パイプ部
材24の上端は開放されており、その下端は閉じられて
いる。またケーシング25の上壁の一部にミストを含む
蒸気が導入される取入れ口25aが設けられ、ケーシン
グ25の下面は閉じられている。取入れ025aを経由
して膜ユニットに供給されたミストを含む蒸気は多孔質
膜22によって気液分離作用を受ける。その結果、気体
である蒸気は袋状多孔質膜22を透過し、その内部の隙
間を通過してパイプ部材24の内部に入り、パイプ部材
24の上端の開口部より外部に取り出される。一方、蒸
気の中に含まれるミストは多孔質膜22によって分離さ
れ、その外表面に付着する。
多孔質膜22の外表面に付着したミストが水滴として戊
長し、親水性繊維シート21に接触すると、成長した水
滴は親水性繊維シート21に吸収され、水滴の重さで、
親水性繊維21を伝って下方に移動(7、ケーシング2
5の下部に水滴が集められる。
こうして、多孔質膜22によって分離されたミストはそ
の成長に伴い親水性繊維シート21の作用により多孔質
膜の付着面から除去される。従って、多孔質膜22の透
過流量を高く維持することができる。
第4図では、ミストを含む蒸気の流れを矢印26として
示し、多孔質膜22によってミストが除去された蒸気の
流れを矢印27として示している。
ミストを含む蒸気の流れは第7図で示したように実際に
は上方より多孔質膜22に導入される。第4図中矢印2
8は下方より取り出される水滴である。以上の流体の流
れ26,27.28の関係は前述した第7図でも同じで
ある。なお第4図で明らかなように、この実施例による
親水性繊維シート21の各繊維は斜めになるように織ら
れており、これによって多孔質膜22の外表面で成長し
た水滴はシート21の親水性繊維に案内されて下方に移
動する。
以上の構造を有する膜ユニットを第11図に示した廃液
濃縮器の気液分離装置109の代りに、又は気液分離装
置109と凝縮器102との間に設置することによって
、ミストの付着による目詰まりに起因する透過流量の低
減を防止し、大流量の処理を可能とすることができる。
この場合に、徐染係数を従来の103から106に改善
することができる。
次に平板形態を有する袋状の多孔質膜を積層してなる膜
ユニットの実施例について説明する。先ず最初の実施例
は第8図に示されるように、複数枚の平板形態を有する
袋状の多孔質膜30をそれぞれの間に親水性繊維で作っ
たシート21を介設して積層し、かかる積層構造を有す
る膜ユニットを立設し、例えば横方向に各多孔質膜30
を貫通するように配置されたパイプ部材31を取り付け
る。袋状の多孔質膜30の内部にはスペーサ23が配設
されている。袋状の各多孔質膜30の内部とパイプ部材
31の内部空間は互いに連通ずるように接続されている
。この構造によっても前記実施例の場合と同様に、パイ
プ部材31の開口端部から多孔質膜30によって分離さ
れた蒸気が取り出され、一方親水性繊維シート21の下
部からは水滴が取り出される。積層構造を有する膜ユニ
ットの他の実施例としては、多孔質膜の間にパツキンを
配設して積層させるように構成することができる。
前記の各実施例による膜ユニットでは、原子力発電所の
廃液濃縮器から発生する蒸気の中のミストを除去する例
を説明したが、本発明による膜ユニットは更に一般的に
使用することができ、例えば空気などの気体中からミス
トを除去する場合にも使用することができる。また、疎
水性多孔質膜は油などの親油性の流体を透過させること
ができるため、油中の水分を除去する場合にも本発明に
よる膜ユニットを利用することができる。
前記の実施例では、多孔質膜の表面に付着したミストが
成長して生成された水滴の除去を親水性繊維シートを用
いて行ったが、この親水性繊維シートを使用せず、多孔
質膜の表面に例えば折畳み形態を与えることなどによっ
て溝を形成し、この溝で水滴を除去するように構成する
こともできる。
この実施例を第9図に示す。図中、40は複数の溝41
を表面に有する多孔質膜であり、12はミストを含む蒸
気、13はミストが除去された蒸気である。水滴は溝4
1に案内されて矢印14の如く下方に取り出される。こ
の実施例によっても水滴除去の効果が生じるが、水滴に
よって覆われる多孔質膜の表面の面積が増すので、透過
流量の減少を防止する効果は親水性繊維を用いた場合の
実施例に比較して小さくなる。
第10図は多孔質膜表面に付着したミストの成長によっ
て生じた水滴を疎水性繊維を用いて除去する実施例を示
す。第10図は第8図と同様な図であり、第8図に示し
たものと同様な構成要素には同一の符号を付してその説
明を省略する。この図示例では例えば2枚の袋状多孔質
膜30を積層して設置している。各多孔質膜30の両側
の表面には疎水性繊維で形成したシート50を配設する
従って2つの多孔質膜30の間の空間には2枚の疎水性
繊維シート50が配設される。疎水性繊維シート50を
多孔質膜30の表面に配設すれば、膜面において成長し
た水滴が膜面で広がることができないので、水滴を除去
することができる。第10図に示された構成例では平板
状の形態を有する多孔質膜30を所定の位置関係にてパ
イプ部材31取り付けることにより、多孔質膜30の間
に水滴が落下するための所要の間隙を確保している。
また第4図などに示すようなスパイラル構造を有する膜
ユニットにおいて、疎水性繊維によるシートを用いた場
合には、多孔質膜の表面から剥離した水滴が落下するた
めの間隙を確保する目的で、膜の間に疎水性繊維、スペ
ーサ、疎水性繊維からなる三層構造を形成することが必
要である。
以上の説明で明らかなように、本発明の特徴は、気液分
離機能を有する多孔質膜を用いた膜ユニットにおいて、
膜面に付着した液体粒子を効率良く除去し、回収する構
成として膜面に流路を形成したことに特徴がある。流路
の構造に関しては前記作用と同様な作用を有する各種の
変形実施例を考えることができる。また分離される対象
となる気液も種々の対象を想定することができる。
〔発明の効果〕
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、膜ユニ
ットの気液分離機能を有する多孔質膜の表面に付着する
液体粒子を、流路を設けることにより液体粒子が十分に
成長する前に除去できるように構成したため、液体粒子
の成長に起因する多孔質膜の目詰まりを防止でき、透過
流量の低減を防止することができるので大流量の流体に
関し気液分離を行うことができる。
スパイラル型に構成された膜ユニットによれば、気液分
離装置をコンパクト且つ小型に作製することができ、実
用性が高いという効果がある。
また複数枚の多孔質膜を積層構造にして構成された膜ユ
ニットは膜表面を大きくすることができるため、更に大
量の流体に関して気液分離を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による膜ユニットの基本的構成を示す斜
視図、第2図は本発明による膜ユニットの透過流量特性
と従来の膜ユニットの透過流量特性を比較して説明する
ためのグラフ、第3図は多孔質膜の表面におけるミスト
の成長を説明するための図、第4図は本発明の第1実施
例を示すスパイラル型膜ユニットの部分分解斜視図、第
5図は多孔質膜を広げて示したスパイラル型膜ユニット
の横断面図、第6図は多孔質膜を巻き付けた状態のスパ
イラル型膜ユニットの横断面図、第7図は同スパイラル
型膜ユニットの縦断面図、第8図は本発明の第2実施例
を示す積層型の膜ユニットを示す横断面図、第9図は本
発明の第3実施例を示す溝を有した構造の膜ユニットを
示す斜視図、第10図は本発明の第4実施例を示す疎水
性繊維を利用した膜ユニットの横断面図、第11図は本
発明による膜ユニットを適用できる原子力発電所の廃液
濃縮器関係の系統を示したシステム図である。 〔符号の説明〕 1.5・・ 3.10゜ 4− ・ ・ e ・ 11 ・ ・ ・ ・ 20 ・ ・ ・ ・ 21 ・ ・ ・ ・ 23 ・ ・ ・ ・ 24.31  ・ 25 ・ ・ ・ ・ 41 ・ ・ ・ ・ 50 ・ ・ ・ ・ 109 ・ ・ ・ ・水滴 2.30.40 ・疎水性多孔質膜 ・ミスト ・親水性繊維 ・膜ユニット ・親水性繊維シート ・スペーサ ・パイプ部材 ・ケーシング ・溝 ・疎水性繊維シート ・気液分離装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)液体粒子を含む流体について、前記流体を透過さ
    せ且つ前記液体粒子を透過させないことにより前記流体
    から前記液体粒子を分離する疎水性の多孔質膜を用いて
    形成される膜ユニットであり、前記多孔質膜の表面に蓄
    積された前記液体粒子を除去するための流路を設けたこ
    とを特徴とする膜ユニット。
  2. (2)請求項1記載の膜ユニットにおいて、前記流路は
    親水性の繊維によって形成されることを特徴とする膜ユ
    ニット。
  3. (3)請求項2記載の膜ユニットにおいて、前記親水性
    の繊維は下方向に向う流路を形成するように配設される
    ことを特徴とする膜ユニット。
  4. (4)請求項1記載の膜ユニットにおいて、前記流路は
    疎水性の繊維によって形成されることを特徴とする膜ユ
    ニット。
  5. (5)請求項1記載の膜ユニットにおいて、前記流路は
    前記多孔質膜の表面に形成された溝であることを特徴と
    する膜ユニット。
  6. (6)液体粒子を含む流体について、前記流体を透過さ
    せ且つ前記液体粒子の透過させないことにより前記流体
    から前記液体粒子を分離する疎水性の多孔質膜を用いて
    形成される膜ユニットであり、少なくとも1枚の前記多
    孔質膜を袋状に形成し、この形状を有する多孔質膜を、
    前記液体粒子の流路となるシート状部材を介設しながら
    パイプ部材に巻き付け、前記多孔質膜の内部と前記パイ
    プ部材の内部が連通状態になるように前記多孔質膜を前
    記パイプ部材に組み付け、前記流体が前記多孔質膜を透
    過し前記パイプ部材を通って取り出され、前記液体粒子
    が前記多孔質膜の表面に付着した後前記シート状部材に
    案内されて除去されることを特徴とする膜ユニット。
  7. (7)請求項6記載の膜ユニットにおいて、前記液体粒
    子の流路となるシート状部材は、請求項2〜4のいずれ
    か1項に記載された繊維によって形成されることを特徴
    とする膜ユニット。
  8. (8)液体粒子を含む流体について、前記流体を透過さ
    せ且つ前記液体粒子の透過させないことにより前記流体
    から前記液体粒子を分離する疎水性の多孔質膜を用いて
    形成される膜ユニットであり、前記多孔質膜を平板状形
    態であって袋状に形成し、当該形状を有する多孔質膜を
    前記液体粒子の流路となるシート状部材を介設しながら
    多層構造となるように積層し、当該積層構造を有する複
    数の前記多孔質膜にパイプ部材を取付け、多孔質膜の内
    部とパイプ部材の内部が連通状態になるように前記多孔
    質膜を前記パイプ部材に組み付け、前記流体が前記多孔
    質膜を透過し前記パイプ部材を通って取り出され、前記
    液体粒子が前記多孔質膜の表面に付着した後前記シート
    状部材に案内されて除去されることを特徴とする膜ユニ
    ット。
  9. (9)請求項8記載の膜ユニットにおいて、前記液体粒
    子の流路となるシート状部材は、請求項2〜4のいずれ
    か1項に記載された繊維によって形成されたことを特徴
    とする膜ユニット。
  10. (10)請求項1〜9のいずれか1項に記載の膜ユニッ
    トにおいて、空気中のミストを除去するために用いられ
    ることを特徴とする膜ユニット。
  11. (11)請求項1〜9のいずれか1項に記載の膜ユニッ
    トにおいて、疎水性物質中の水分を除去するために用い
    られることを特徴とする膜ユニット。
  12. (12)請求項1〜9のいずれか1項に記載の膜ユニッ
    トにおいて、蒸留器から発生する蒸気中のミストを除去
    するために用いられることを特徴とする膜ユニット。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11156139A (ja) * 1997-11-21 1999-06-15 Toshiba Corp 外気処理装置及び外気清浄化システム
JP2012139619A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Seiren Co Ltd ポリフッ化ビニリデン系多孔質平膜およびその製造方法
JP2021074710A (ja) * 2019-10-23 2021-05-20 ポール・コーポレーションPall Corporation エアフィルター及び使用方法
DE102010063694B4 (de) 2010-12-21 2022-12-29 Robert Bosch Gmbh Anordnung zum Transport eines gasförmigen Mediums

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