JPH03254792A - 洗浄方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は洗浄方法に関し、詳しくは衣類或いは硬表面の
洗浄等の処理におけるトラブルを解決し得る洗浄方法に
関する。

〔従来の技術及びその課題〕

従来、衣類の洗浄は「洗濯→柔軟剤→すすぎ」或いは柔
軟剤を使用しない場合は「洗濯→すすぎ」といった工程
をとる。さらに繰り返し洗濯を行なうと衣類、特に白物
衣類が黄変化してくることがある。これは洗濯時におけ
るすすぎ工程に主に左右されて起こる現象である。即ち
、活性剤や汚れの分散効果を持つ洗剤成分が多く含まれ
る条件下においては問題がないが、すすぎをしていくに
つれてこれらの成分濃度が低下、或いは無くなり、水道
水中に微量含まれる鉄分が衣類に付着して白物衣類が黄
変化してくるものである。従ってこれを防ぐためには分
散効果のある成分をすすぎ剤として添加してすすげば良
い。

業務用或いは商業用の洗浄の如く大型の洗浄システムに
おいてはすすぎ剤を添加したすすぎ工程をとることが多
い。しかし家庭で小規模に洗濯する場合にはすすぎ剤を
添加するのが面倒なため、特に工夫をこらしている場合
は少ない。

従って家庭で小規模に洗濯する場合等において簡便にす
すぎ剤等の有効成分の付与ができる洗浄方法が望まれて
いる。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らは上記の現状に鑑み、鋭意研究した結果、極
めて簡単にすすぎ剤等の有効成分をすすぎ工程で添加で
きる方法を見出し本発明を完成するに至った。

すなわち本発明は、有効成分を含有させた水溶性又は水
分散性で且つ粘着性を示すペースト状或いはゲル状物質
を洗浄システム内の常時は水が接触しないが洗浄時使用
する水が接触し得る固体表面に付着させ、使用する水に
より徐々に前記物質を溶解又は分散させて洗浄系に供給
しつつ洗浄を行なうことを特徴とする洗浄方法を提供す
るものである。

本発明の洗浄方法によれば鉄分の衣類付着を防止するだ
けでなく、すすぎに由来するその他の諸問題の解決にも
応用することができる。

例えば、 ■）衣類洗浄→すすぎ時におけるすすぎ（あわ消え）の
効率化 ２）衣類洗浄→すすぎ時における塩素障害の解消 等である。その他車発明の方法は洗濯のすすぎだけでな
く、下記のような排水、洗浄系にも応用することができ
る。

３）水洗トイレのオート・クリーナー ４）排水管、下水路の持続的消毒、消臭本発明において
「水溶性又は水分散性で且つ粘着性を示すペースト状或
いはゲル状物質コとは、例えば洗濯機の壁面に付着させ
その部分に水が流れた場合、少しずつ溶解又は分散して
いく状態を呈する物質をいう。かかる物質としては水溶
性高分子化合物が最も適しており、場合によっては水系
で水分散性を示す高分子化合物を用いても良い。かかる
高分子化合物としては、例えばカルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロースの如きセルロース誘導体、一部或いは全部
が加水分解されたポリビニルアルコール、ポリアクリル
酸塩、ポリメタクリル酸塩、ポリビニルピロリドン等が
挙げられる。

また、従来知られているペースト状或いはゲル状の製品
としては例えばペースト状或いはゲル状洗剤が挙げられ
るが、これらは主に界面活性剤を主体とした系であるた
めに水に対する分散性はよいが（水に均一に溶解して使
用することが本来の目的）、固体表面に対する強い粘着
性はなく、本発明の洗浄方法を示唆するものではない。

練り歯磨き等もあるが、もちろん本発明の目的とは無関
係である。また、ゲル状の芳香剤等は多量の香料のゲル
化を目的としており、固体面に対する接着性もなく、こ
の場合も本発明の洗浄方法とは関係がない。

本発明において水溶性又は水分散性で且つ粘着性を示す
ペースト状或いはゲル状物質に含有させる有効成分とし
ては、洗浄系における水道水の害を防止する薬剤、例え
ば分散剤、塩素中和剤、染料、香料、界面活性剤、その
他の効果を呈する薬剤等が使用される。

分散剤としては、ポリエチレングリコール、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロースの如きセルロース誘導体、一
部或いは全部が加水分解されたポリビニルアルコール、
ポリアクリル酸塩、ポリメタクリル酸塩、ポリビニルピ
ロリドンの如き高分子化合物、アニオン又は非イオン界
面活性剤が好ましく、場合により縮合リン酸塩も使用で
きる。これらのうち、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ースの如きセルロース誘導体、一部或いは全部が加水分
解されたポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、ポ
リメタクリル酸塩、ポリビニルピロリドンの如き高分子
化合物を用いる場合には一成分で「水溶性又は水分散性
で且つ粘着性を示すペースト状或いはゲル状物質」と「
有効成分」の両方の役割を果たすことができる。

塩素中和剤としては、二酸化チオ尿素、亜硫酸ナトリウ
ム、チオ硫酸ナトリウム或いはそれらのカリウム、アン
モニウム、置換アンモニウム塩の如き還元剤、更には尿
素、メラミンの如き窒素化合物等が挙げられる。

有効成分としてカチオン界面活性剤を使用する場合には
、衣類の洗浄→すすぎ工程で使用すれば、柔軟作用の付
与、洗濯のすすぎの促進（泡消え）効果が得られる。

有効成分としてヒドロキシスルホヘタイン等をトイレ等
の固体表面系に使用する場合にはその面に対する汚れ付
着抑制効果が発揮される。

本発明の洗浄方法はゲル状或いはペースト状にした高分
子化合物等の粘着性物質に有効成分を含有させ、これを
例えば可撓性のチューブ或いはボトル等に充填しておき
、使用時にはその適量を洗浄システム内の固体表面、例
えば洗濯機等の内壁面に付着させることによって行なわ
れる。この際、付着させる場所は特に限定しないが、例
えば洗濯機の内壁面に付着させる場合には洗濯槽中の洗
濯物により掻き取られない様な箇所が好ましい。また、
水洗トイレに使用する場合には水槽タンク壁面或いは便
器の内側で水が流出する出口付近に付着させるのが好ま
しい。

本発明に用いられるゲル状或いはペースト状物質は水が
既に付着している表面には付着しにくいか、付着しても
容易に脱落する場合がある。

このような場合、本発明を実施するに当たっては乾燥し
ている（水で濡れていない）固体表面に付着させるか、
或いは既に表面が濡れている場合には水を拭ってから付
着させるのが好ましい。

本発明のその他の実施態様としては、有効成分を含有し
たゲル状或いはペースト状物質を直接対象とする洗浄シ
ステム内に予め存在する固体表面とは別個に取り付けた
乾燥した固体表面に予め付着させた状態で供給してもよ
い。この場合は一般的な複雑な設計のデイスペンサーで
はなく、簡単な平らな板に付着させたり、大きな目の開
いた容器、非密閉性の不織布或いは織物の袋等に入れた
りして洗浄システム内に取り付けるのが好ましい。

〔発明の効果〕

本発明洗浄方法によれば、特別な分配機能を有するデイ
スペンサーを使うことなく簡便に分散剤、塩素中和剤、
染料、香料、界面活性剤等の有効成分を洗浄系に供給す
ることができ、衣類の黄変化等を防止することができる
。

〔実施例〕

実施例１ ｉ憑力防延虜 ・カルボキシメチルセルロース　　　　５％・水　　　
　　　　　　　　　　　　　バランス上記のゲル（＾）
を用いて以下の試験を行なった。

拭駄五迭 洗濯機（来旨「銀河３．ＯＶＨ−３０５０型」）に木綿
メリヤス肌着１枚を入れ、すすぎを２時間行なった。こ
の際、初期のすすぎ槽を水道水で一杯にしておいた所に
、塩化第一鉄（ＦｅＣ１□）を鉄の量として３０■添加
し水道水を流しながら「強」目盛りで１５分すすぎ→再
度塩化第一鉄（ＦｅＣ１ｚ）を鉄の量として３０■添加
し水道水を流しながら「強」目盛りで１５分すすぎ→を
８回繰り返した。

ゲル（Ａ）約５ｇを洗濯機内の洗濯槽の上部（洗濯機が
回転していない状態ではすすぎ水には接触しないが、「
強」目盛り回転で十分に水と接触する部分）に付着させ
た場合と付着させない場合について、処理後の衣類の黄
変度を測色計（蛍光測色計：日本電位工業製Ｍｏｄｅｌ
　１００ＤＰ型）で測定し、Ｌ、　ａ、　ｂＯｂ値（黄
変を示す指標）で表示した。

藍−果 す値 原　　　布　　　　　　　　　Ｏ０Ｏ ゲル（Ａ）添加系　　　　０．５ ゲル（Ａ）未添加系　　　３．２ これは肉眼的には明らかな差であり、本発明の洗浄方法
により黄変が殆ど防止される。

実施例ま た。この場合も汚物の分散効果は付着させない場合に比
較して著しく良好であった。

・水　　　　　　　　　　　　　　　　バランスゲル（
Ｂ）はアタンク（花王■製、家庭用洗剤）を用いて洗濯
後、すすぎ時に約０．５ｇを洗濯機内の洗濯槽の上部に
実施例１に準して付着させた。すすぎ性は、ゲル（Ｂ）
を付着させた場合、付着させない場合に比較して著しく
良かった。

実施例３ ｉ乃」工延虜 ・ヒドロキシプロピルセルロース　　　３％（信越化学
■製ｒＥＦＰＪ　）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　有効成分を含有させた水溶性又は水分散性で且つ粘
   着性を示すペースト状或いはゲル状物質を洗浄システム
   内の常時は水が接触しないが洗浄時使用する水が接触し
   得る固体表面に付着させ、使用する水により徐々に前記
   物質を溶解又は分散させて洗浄系に供給しつつ洗浄を行
   なうことを特徴とする洗浄方法。 ２　水溶性又は水分散性の粘着性を示すペースト状或い
   はゲル状物質が水溶性又は水分散性高分子化合物である
   請求項１記載の洗浄方法。