JPH03249121A - 鋼材の熱処理炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は鋼材の熱処理炉に関する。

焼入れ、焼戻し、焼鈍等を行なって、鋼材に硬度、靭性
１機械特性等を付与する場合、熱処理炉を使用し、該鋼
材をその装入品温よりも高温雰囲気の処理室で加熱する
ことが行なわれる。

本発明は、焼入れ、焼戻し、焼鈍等において、鋼材をそ
の装入品温よりも高温雰囲気の処理室で加熱するときに
使用される熱処理炉、特に上側の処理室と下側の準備室
とに区画された作動室が竪形に形成されている熱処理炉
に関するものである。

〈従来の技術〉 従来、焼入れ、焼戻し、焼鈍等において、鋼材をその装
入品温よりも高温雰囲気の処理室で加熱するときに使用
される熱処理炉として、ローラハース式、ウオーキング
ビーム式、キャストリンク式、メツシュベルト式等、各
種形式のものがある、これらはいずれも、断熱材で囲繞
され且つ加熱源及びファンの内装された作動室が横形に
形成されているもので、該作動室において、ローラ、ウ
オーキングビーム、キャストリンク、メツシュベルト等
の搬送手段で鋼材を例えば左方から右方へと平面的に搬
送しつつ加熱するものである。

〈発明が解決しようとする課題〉 ところが、上記のような従来の熱処理炉には、それらの
いずれも作動室が横型に形成されているため、設置スペ
ースが大きいという課題がある。

本発明はかかる課題を解決するものである。

く課題を解決するための手段〉 しかして本発明は、 鋼材をその装入品温よりも高温雰囲気の処理室で加熱す
る熱処理炉であって、入口及び出口を有する断熱材で囲
繞され且つ加熱源の内装された作動室が竪形に形成され
ており、該作動室には上側のスプロケットと該入口に相
対して下側のスプロケットとが装備され且つ該下側のス
プロケットのシャフト回りには該作動室を上側の処理室
と下側の準備室とに区画するような遮蔽部材が巻付けら
れていて、該上側のスプロケットと該下側のスプロケッ
トとの間には鋼材を収納する複数の受器の取付けられた
無端の搬送部材が係合され、いずれか一方の該スプロケ
ットを間欠駆動することにより該搬送部材を介し該受器
を全体として長円状に間欠移動させるように構成してな
ることを骨子とする鋼材の熱処理炉に係わる。

本発明において、作動室は竪形に形成されている。該作
動室には上側のスプロケットと該作動室を形成する断熱
材に開設された入口に相対して下側のスプロケットとが
装備されており、該下側のスプロケットのシャフト回り
には該作動室を上側の処理室と下側の準備室とに区画す
るような遮蔽部材が巻付けられていて、上下の該スプロ
ケットの間に無端の搬送部材が係合され、該搬送部材に
鋼材を収納する複数の受器が取付けられている。

したがって、該搬送部材及び該受器は該作動室において
上側の処理室と下側の準備室とにまたがっている。

く作用〉 上記構成の本発明では、上下のスプロケットのうちでい
ずれか一方を間欠駆動させると、搬送部材を介して複数
の受器が間欠移動する。複数の受器のかかる間欠移動は
、上昇→上側のスプロケットに沿う旋回→下降峠下側の
スプロケットに沿う旋回→元の状態の上昇、以上の繰返
しである全体として上下方向に長円状の間欠移動となる
。したがって、受器の上昇段階で、スプロケットが停止
している間に１作動室を形成する断熱材の側面に開設さ
れている入口から該当する受器へ鋼材を収納すると、該
鋼材は該作動室に区画された上側の処理室における受器
の上昇及び旋回並びに下降段階で加熱された後、該作動
室に区画された下側の準備室における受器の下降又は旋
回段階で、例えば機械的に又は自重により、該作動室を
形成する断熱材の下部に開設されている出口から取出さ
れるのである。

本発明によると１作動室が竪形に形成されているため、
設置スペースを小さくすることができる。また入口に相
対して装備された下側のスジロケ−２トのシャフト回り
に該作動室を上側の処理室と下側の準備室とに区画する
ような遮蔽部材が巻付けられており、該遮蔽部材が出口
から入口へのドラフトを防止するため、作動室、特に下
側のスプロケ−／　トよりも上方に位置する処理室すな
わち鋼材を加熱する処理室の温度分布を良くすることが
できる。処理室が比較的小容量のものである場合には、
鋼材を収納した複数の受器の間欠的な上昇及び旋回並び
に下降による攪拌効果が得られるため、処理室へのファ
ンの内装を省略することができ、それだけ処理室の無駄
なスペースを無くすことができる。この場合、処理室の
肩部を下方に傾斜又は湾曲しておけば、更にそれだけ処
理室の無駄なスペースを無くすことができ、しかも処理
室の温度分布を良くすることができる。そしていずれの
場合も、上側のスプロケットを駆動スプロケットとし且
つ下側のスプロケットを該駆動スプロケットに搬送部材
を介して支持した遊動スプロケットとすれば、これによ
ってそれらの熱膨張を吸収し得るため、より円滑且つ安
全な運転を図ることができる。

〈実施例〉 第１図は本発明の−・実施例を一部断面で略示する側面
図である。枠体１１に支持された断熱材２１で囲繞され
て作動室３１が竪形に形成されており、作動室３１には
複数の加熱源４１及びファン４２が内装されている０作
動室３１の側面には開閉扉５１を有する入口５２が、ま
た下部には開閉扉５３を有する出口５４がそれぞれ開設
されており、作動室３１には上側のスプロケット６１と
入口５２に相対して下側のスプロケット６２とが装備さ
れていて１図面の場合、上側のスプロケット６１が駆動
スプロケットに、また下側のスプロケット６２が遊動ス
プロケットになっている。上下のスプロケッ）６１．６
２は枠体１１へと支持されており、下側のスプロケット
６２のシャフト回りには作動室３１を上側の処理室３２
と下側の準備室３３とに区画するような遮蔽部材６３が
リング状に巻付けられている。そして上下のスプロケッ
）６１．６２の間に無端の搬送部材７１が係合されてお
り、搬送部材７１には一方の側端面のみが開放の複数の
受器８１が所定間隔で取付けられている。

上側のスブロケッ）６１を間欠駆動させると、搬送部材
７１を介して複数の受器８１が間欠移動する。複数の受
器８１のかかる間欠移動については前述した通りである
。受器８１の上昇段階で、スプロケッ）６１．６２が停
止している間に、した、かつて受器８１が停止している
間に、開閉扉５１を開いて入口５２から装入台９１に載
置されている鋼材Ａを受器８１へ押込んで収納すると、
順次、受器８１と共に鋼材Ａは下側のスプロケット６２
よりも上方に位置する処理室３２へ装入される。処理室
３２は、複数の加熱源４１によって、装入される鋼材Ａ
の品温よりも高温雰囲気になっており、したがって鋼材
Ａは、処理室３２における受器８１の上昇及び上側のス
ズロケ−２トロ１に沿う旋回並びに下降段階で所定温度
に加熱される。そして鋼材Ａは、下側のスプロケット６
２よりも下方に位置する準備室３３において、受器８１
の下側のスプロケット６２に沿う旋回段階で受器８１か
ら自重により落下するので、これを出口５４からパケッ
ト９２へと取出すのである。以下は上記の繰返しである
。下側のスプロケット６２のシャフト回りに作動室３１
を上側の処理室３２と下側の準備室３３とに区画するよ
うな遮蔽部材６３がリング状に巻付けられており、遮蔽
部材６３が出口５４から入口５２へのドラフトを防止す
るため、処理室３２の温度分布は良い、したがって、操
業開始に際し処理室３２を昇温する間は開閉扉５１．５
３を閉じておき、通常の操業中は開閉扉５３を開いたま
まにしておくこともできるが、通常の操業中において、
開閉扉５１を開くときは開閉扉５３を閉じておき、逆に
開閉扉５３を開くときは開閉扉５１を閉じておくように
してもよい。

第２図は本発明の他の一実施例を一部断面で略示する要
部側面図である。複数の加熱源４３、上側のスプロケッ
ト６４、搬送部材７２及び複数の受器８２等、説明を省
略する他の構成は第１図の場合と同様であるが、この一
実施例では、枠体１２に支持された断熱材２２の頂部が
断面半円形になっており、したがって処理室３４の肩部
が下方に湾曲していて、処理室３４にはファンが内装さ
れていない。この一実施例は、処理室３４の無駄なスペ
ースを無くすことができ、しかもその温度分布を良くす
ることもできるため、特に比較的小型の熱処理炉に好適
である。

以上本発明の構成を図示した実施例に基づいて説明した
が、各実施例において例えば、加熱源としては各種ヒー
タ、八−す等を使用することができ、また搬送部材とし
ては上下のスプロケットに噛合するチェーンを使用する
ことができ、更に複数の受器は該チェーンのリンクに必
要があれば補強部材を介してボルトとナツトとでネジ化
めすることができ、更にまたパケットに代えてコンベヤ
を使用することができる。

〈発明の効果〉 既に明らかなように、以上説明した本発明には、設置ス
ペースを小さくすることができ、特に比較的小型の熱処
理炉に好適であるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を一部断面で略示する側面図
、第２図は本発明の他の一実施例を一部断面で略示する
要部側面図である。 １１．１２・・・・枠体、２１．２２・・・・断熱材３
１・・・・作動室、３２．３４・・・・処理室３３・・
・・準備室 ４１．４３・・・・加熱源、４２・・・・ファン５１．
５３・・・・開閉扉、５２・・・・入口５４・・・・出
口 ６１．６２．８４・・・・スプロケット６３・・・・遮
蔽部材 ７１．７２・・・・搬送部材、８１．８２・・・・Ａ・
・・・鋼材 受器

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、鋼材をその装入品温よりも高温雰囲気の処理室で加
   熱する熱処理炉であって、入口及び出口を有する断熱材
   で囲繞され且つ加熱源の内装された作動室が竪形に形成
   されており、該作動室には上側のスプロケットと該入口
   に相対して下側のスプロケットとが装備され且つ該下側
   のスプロケットのシャフト回りには該作動室を上側の処
   理室と下側の準備室とに区画するような遮蔽部材が巻付
   けられていて、該上側のスプロケットと該下側のスプロ
   ケットとの間には鋼材を収納する複数の受器の取付けら
   れた無端の搬送部材が係合され、いずれか一方の該スプ
   ロケットを間欠駆動することにより該搬送部材を介し該
   受器を全体として長円状に間欠移動させるように構成し
   てなる鋼材の熱処理炉。 ２、上側のスプロケットが駆動スプロケットであり且つ
   下側のスプロケットが該駆動スプロケットに搬送部材を
   介して支持された遊動スプロケットである請求項１記載
   の鋼材の熱処理炉。 ３、処理室がファンの内装されたものである請求項１又
   は２記載の鋼材の熱処理炉。 ４、処理室がその肩部が下方に傾斜又は湾曲したもので
   ある請求項１、２又は３記載の鋼材の熱処理炉。