JPH0323044A - 連続鋳造におけるタンデイツシユへの溶鋼注入方法および装置 - Google Patents
連続鋳造におけるタンデイツシユへの溶鋼注入方法および装置Info
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- JPH0323044A JPH0323044A JP15864889A JP15864889A JPH0323044A JP H0323044 A JPH0323044 A JP H0323044A JP 15864889 A JP15864889 A JP 15864889A JP 15864889 A JP15864889 A JP 15864889A JP H0323044 A JPH0323044 A JP H0323044A
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- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は連続鋳造におけるタンディツシュへの溶鋼注入
方法および装置に係り，特にタンディツシュ内の溶鋼受
入部に上下端関゛放の囲い堰と，その外側に下端をタン
ディツシュの底部に固設された外堰を設け、取鍋内溶鋼
を全量囲い堰内に注入してもサイフォン式溶鋼貯留部に
よって鋳型への溶鋼注入に際し、スラグを混入しないタ
ンディツシュへの溶鋼注入方法および装置に関し，鋼の
連続鋳造分野において有効に利用される．〔従来の技術
〕 連続鋳造の従来技術を第４図を参照して説明する．転炉
等で溶製された溶鋼２は取鍋４に収容されるが、この際
溶製した溶鋼全量を取鍋４中に出鋼するので、スラグ６
の混入は避け難く、また取鍋４中のスラグ６は溶ｓ２の
酸化防止の見地から最小限は必要でもある．しかし，連
続鋳造におけるタンディツシュ８では搬送されて来る取
鍋４中の溶鋼２を取鵡底部に備えたスライディングノズ
ル１０およびロングノズル１２を介して受入れるが，こ
の際なるべくスラグ６を混入しないようにするため、取
礪４中に若干溶銅２を残した状態で注入を停止する．例
えば２５０ｔ取銭では通常５ｔ程度残した時点でタンデ
ィツシュ８への注入を停止する．しかし，タンディツシ
ュ８への溶鋼注入は多数回に及ぶので、スラグの混入は
ある程度避け難い状況であり，取鍋４に残した残鋼はス
ラグ６と共にスクラップとして棄却せざるを得ないので
，その数量は多大となり、コスト上きわめて大きな問題
である． 一方、タンディツシュ８から鋳型１４への注入に際して
は、第４図に示す如く浸漬ノズル１６を介して鋳込みが
行われるが、この場合スラグ６が混入すれば鋳片１５の
品質を劣化させるので絶対に避けねばならないので、こ
の場合も、タンディツシュ８内になお残鋼がある時点で
、次の取鍋４からのＷｊｌｌｌ２を受入れる．同一鋼種
の連続鋳造の場合は問題がないが、異鋼種の連続連続鋳
造（以下連々鋳と称する）の場合には，前回の′！ｉ鋼
がタンディツシュ８内にある状況で、次回の異鋼種溶鋼
２人を注入せざるを得ないので、前回鋼種と次回の異網
種の混合域が発生し，この部分は廃却せざるを得す、こ
の場合もコスト上重要な問題となっている． 上記取鍋４からタンディツシュ８へのスラグ６の混入を
防止する方法として、注入末期にロングノズル１２もし
くはスライディングノズル１０からＡｒ等の不活性ガス
を連続的に吹込み，その流量，圧力変化からスラグ６の
混入を防止する方法が提案されているが，注入末期には
スラグ６と溶ｍ２が混合して流出する時期があり，この
時期におけるスラグ６の流出は防止できない．なお，ス
ライディングノズル１０の凹部に溶鋼２が侵入し凝固す
ると作動しないので、最初に砂詰めを行っておくが，取
鍋４の開孔時には詰砂の流出が防止できず、更に取鍋４
の耐火れんがの割れや溶損により，不活性ガスの流量、
圧力変化に変動を生じスラグカツートの判定が不安定で
あるので，この方法も信頼できる対策とはなっていない
状況である．かくの如く、連続鋳造における取＃％４か
らタンディツシュ８へのスラグ６の混入を防止する効果
的な対策は未だ見出されていない状況であるので、取錫
４からの溶鋼２をタンディツシュ８へ全量注入せず，上
記の如く、２５０ｔ取鍋では約５ｔの溶鋼を残して，こ
れを廃棄する方法を採らざるを得ない状況である． 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的は、取鍋からタンディツシュへの溶鋼注入
時，スラグの混入を避けるため，取鍋の溶鋼を全量注入
せず，少量の溶鋼を残すという従来技術の問題点を解消
し，取鍋からの溶鋼をタンディツシュへ全量注入できる
連続鋳造におけるタンディツシュへの溶鋼注入方法およ
び装置を提供するにある． 〔課題を解決するための手段〕 本発明によるタンディツシュ八の溶ｍ注入方法の要旨と
するところは次の如くである．（１） タンディツシュ
の取鍋からの溶鋼注入部に上下端開放の囲い堰を設け、
該囲い堰の外側を下端が前記タンディツシュの底部に固
設された外堰にて囲い溶鋼貯留部を形成し，前記囲い堰
内に取錫内溶鋼を全量注入することを特徴とする連続鋳
造におけるタンディツシュへの溶鋼注入方法．（２）
タンディツシュの取鍋から溶鋼ｌｌＩ注入部に上下端開
放の囲い堰を設け、該囲い堰の外側を下端が前記タンデ
ィツシュの底部に固設された外堰にて囲いｍ鎮貯留部を
形成し、前回の注入溶鋼がタンディツシュノズルを介し
て鋳型側に流出した時点もしくは流出する直前に，次回
の異網種溶鋼の受入れ注入を開始して異鋼種連続連続鋳
造を行うことを特徴とする連続鋳造におけるタンディツ
シュへの溶鋼注入方法である． しかして上記本発明による溶鋼注入方法を実施する装置
の要旨とするところは次の如くである．（３） タンデ
ィツシュの取鍋からの溶鋼注入部に設けられた上下端開
放の囲い堰と、前記囲い堰の外側に設けられ下端が前記
タンディツシュの底部に固設された外堰と、により形成
された溶鋼貯留部を有して成ることを特徴とする連続鋳
造におけるタンディツシュへの溶鋼注入装置．上記囲い
堰の態様としては、前記タンディツシュの長さ方向の内
壁に幅方向に固設されたものでもよく、また円筒状もし
くは多角筒状耐火部材より成り、前記タンディツシュの
シール蓋に昇降自在に支持されているものでもよい． 本発明の実施例を添附図面を参照して説明する．先ず本
発明によるタンディツシュへの溶鋼注入装置を第１図（
Ａ）、（Ｂ）により説明する．タンディツシュ本体１８
の取鍋４からの溶鋼注入部２０にタンディツシュ本体１
８の幅方向に上下端開放の耐火材より成る囲い堰２２が
設けられ，その両端はタンディツシュ本体１８の長さ方
向の内壁１８Ａに固設されている．囲い堰２２の外側に
囲い堰２２と平行して外堰２４が設けられ、その下端は
タンディツシュ本体１８の底部ｕｌ８Ｂに固設されてお
り、囲い堰２２と外堰２４によって溶鋼貯留部２０を形
成している． 本発明によるタンディツシュへのｍｅｉ注入装置の他の
態様を第２図（Ａ）、（Ｂ）によって説明する．この場
合は囲い堰２２Ａが第２図（Ａ）．（Ｂ）および第３図
（Ａ）、（Ｂ）に示す断面形状の如く、円筒状もしくは
多角筒状耐火部材より成り，タンディツシュ本体１８の
上部に設けられているシール蓋２６上に設けられた環状
支柱２８に支持され，騨動装［３０を介して昇降自在の
構威となっている．この場合も外堰２４は第１図にて説
明した場合と同一に構成されている． 〔作用〕 本発明の作用をｊＦｓｌ図によって説明する．本発明で
は取鍋４からタンディツシュ８へ溶鋼２を注入する場合
，従来の如く，スラグ６の流出の危険がある注入末期に
溶ｓ２を全量タンディツシュ８へ注入せず一部残す方法
を採らず，全量溶鋼注入部２０に設けた囲い堰２２に注
入する．囲い堰２２に注入された溶鋼２とスラグ６は囲
い堰２２の下部の開放部から外堰２４に流れ，更に外堰
２４を溢流して、タンディツシュ本体の底部に貯留され
る．この場合， Ｈ，：溶鋼注入部２０内スラグヘッド ＨＭ ：Ｉ鋼注入部２０内メタルヘッドＨＯ＆Ｉ：外堰
２４内メタルヘッド ρ● ：スラグ比重 ｐ＆Ｉ ：溶鋼鋼比重 と、すれば取＃ｌ４４の溶鋼２，スラグ６を全量注入完
了時，囲い堰２２、外堰２４内の溶１ｌ２とスラグ６は
（１）・式で示す如き静的バランスが保たれ，スラグ６
は囲い堰２２に閉じ込められ外側には流出しない． ＨｏＭ＊ρｍ＝Ｈｓ．ｐｍ＋Ｈｍ” ／）ｍ”・・”（
１）かくして，タンディツシュ８へ順次取鍋４から溶鋼
２を注入する際，スラグ６が混入しても囲い堰２２内に
閉じ込められ外側へ流出せず，溶謂２のみが外堰を溢流
してタンディツシュ８の底部に貯留されるので、タンデ
ィツシュ８底部の浸漬ノズル１６を開とすることによっ
て、鋳型１４にスラグ６を伴わない溶鋼２のみを連続鋳
造することができる．なお、第１図はストランドＡおよ
びＢの２ストランド用タンディツシュ８を示している．
第１図に示した本発明によれば、取鍋４を順次替えてタ
ンディツシュ８内に溶鋼２、スラグ６の全量注入しても
，前記（１）式のバランスが保たれている間は，スラグ
６は囲い堰２２に閉じ込められて外側へ流出しない．な
お，Ｂい堰２２に収容されるスラグ６が限度に達したな
らば，タンデイツシュ力一にてタンディツシュ８を溶鋼
，スラグ排出ビットまで運び，スラグ６を排出する．こ
の際外堰２４内に貯留する少量の溶鋼２を共に廃棄する
ことになるが，従来法に比較すれば極めて少く，外堰２
４を溢流してタンディツシュ８の底部に貯留されている
溶鋼２にはスラグ６の混入が全くなく，全量浸漬ノズル
１６を介して鋳型１４に注入することができる． 次に第２図（Ａ）．（Ｂ）に示した本発明による他の態
様について作用を説明する． この場合の囲い堰２２Ａはシール［２６に立設された支
柱２８によって支持され、駐動装［３０によって昇降自
在となっているので、第１図に示した固定式の囲い堰２
２に比し次の如き作用効果がある． （イ） 囲い堰２２Ａ内に貯留されているスラグ６が外
堰２４内に流出しないように、囲い堰２２Ａを昇降する
ことにより，囲い堰２２Ａ下端部の溶ｓ２中への浸漬深
さを変えることができる．（口） 囲い堰２２Ａの部分
的溶損に対応して囲い堰２２Ａを昇降することにより浸
漬位置を変更することができる． 以上の作用・効果のほか、第１図に示した固定式の囲い
堰２２と本来の作用は同一である．次に異鎮種の連々鋳
を行う場合の作用について説明する． 第１図，第２図にて示した本発明によるタンディツシュ
８への溶鋼２の注入装置を使用する場合には，前記の如
く，スラグ６は，囲い堰２２、２２Ａ内に閉じ込められ
、前回溶＃１１２のうち外堰２４を溢流してタンディツ
シュ８の底部に貯留された溶鋼２はすべて鋳型１４内へ
注入できるので、残鋼としては外堰２４内に貯留されて
いる分だけである．従って，この段階において異鋼種の
連々鋳を実施する場合、異鋼種溶鋼２Ａをスラグ６Ａと
共に全量囲い堰２２．２２Ａ内に注入しても、スラグ６
Ａは前回スラグ６と混合して囲い堰２２、２２Ａに閉じ
込められ，異鋼種溶鋼２Ａと前回溶鋼２とが、混合する
のは、外堰２４に貯留されている溶鋼２だけであるので
、従来タンディツシュ８の底部全体に貯留された溶鋼量
と比較すれば極めて少量の混合ですみ、廃棄すべき鋳片
の混合域も大幅に低減することができる．従って前回の
溶鋼２であってタンディツシュ８の底部に残存してい・
る量を全量鋳型１４へ鋳造完了した時点もしくはその直
前に次の異鋼種溶鋼２人を囲い堰２２、２２Ａ内に注入
すれば，極めて少畳の混合域を発生するのみで，異鋼種
の連々鋳を実施することができる．〔発明の効果〕 本発明によるタンディツシュへのｆＩ！Ｉ鋼注入装置は
，タンディツシュの取鍋からの溶鋼注入部に，上下端開
放の囲い堰を設け、更にその外側に下端がタンディツシ
ュの底部に固設された外堰を設け、囲い堰と外堰とによ
って溶鋼注入部を形成するような構威とし、取鍋内の溶
鋼を全量該溶鋼注入部に注入する方法をとったので，次
の如き効果を挙げることができた． （イ） 取鍋中の溶鋼をスラグと共に全量タンディツシ
ュの囲い堰中に注入しても、スラグは囲い堰内に閉じ込
められて外堰の方へ流出せず、従ってタンディツシュの
底部には外堰を溢流したスラグを含まない溶鋼のみが貯
留され、浸漬ノズルを介して鋳型へ鋳造する場合は、ス
ラグを全く含まない溶鋼のみを鋳造できるので製造鋳片
の品質を向上させることができた． （口） 取鍋中の溶鋼を全量タンディツシュに注入でき
るので，従来の如くスラグの混入を避けるため一部の溶
鋼を取鍋に残す従来法に比し，廃棄溶鋼量が著しく減少
しコストの低減が可能となった． （ハ） 異鋼種の連々鋳に際しては，タンディツシュに
残っている前回溶鋼＃ｌＩＩ量は，外堰内の溶鋼のみと
なるので、従来法に比し混合溶鋼量が大幅に減少するの
で，廃棄混合域鋳片量が著しく減少できた． （二） 囲い堰をタンディツシュの長さ方向の内壁に幅
方向に固設，外堰をタンディツシュ底部壁に固設できる
ほか，囲い堰のみをシール蓋に昇降自在に支持できるの
で，囲い堰のスラグ収容力を増大することができる． （ホ） 連続鋳造作業における取鍋，タンディツシュ等
の残鋼量管理が不要となったので、従来より操業管理が
容品となった．
方法および装置に係り，特にタンディツシュ内の溶鋼受
入部に上下端関゛放の囲い堰と，その外側に下端をタン
ディツシュの底部に固設された外堰を設け、取鍋内溶鋼
を全量囲い堰内に注入してもサイフォン式溶鋼貯留部に
よって鋳型への溶鋼注入に際し、スラグを混入しないタ
ンディツシュへの溶鋼注入方法および装置に関し，鋼の
連続鋳造分野において有効に利用される．〔従来の技術
〕 連続鋳造の従来技術を第４図を参照して説明する．転炉
等で溶製された溶鋼２は取鍋４に収容されるが、この際
溶製した溶鋼全量を取鍋４中に出鋼するので、スラグ６
の混入は避け難く、また取鍋４中のスラグ６は溶ｓ２の
酸化防止の見地から最小限は必要でもある．しかし，連
続鋳造におけるタンディツシュ８では搬送されて来る取
鍋４中の溶鋼２を取鵡底部に備えたスライディングノズ
ル１０およびロングノズル１２を介して受入れるが，こ
の際なるべくスラグ６を混入しないようにするため、取
礪４中に若干溶銅２を残した状態で注入を停止する．例
えば２５０ｔ取銭では通常５ｔ程度残した時点でタンデ
ィツシュ８への注入を停止する．しかし，タンディツシ
ュ８への溶鋼注入は多数回に及ぶので、スラグの混入は
ある程度避け難い状況であり，取鍋４に残した残鋼はス
ラグ６と共にスクラップとして棄却せざるを得ないので
，その数量は多大となり、コスト上きわめて大きな問題
である． 一方、タンディツシュ８から鋳型１４への注入に際して
は、第４図に示す如く浸漬ノズル１６を介して鋳込みが
行われるが、この場合スラグ６が混入すれば鋳片１５の
品質を劣化させるので絶対に避けねばならないので、こ
の場合も、タンディツシュ８内になお残鋼がある時点で
、次の取鍋４からのＷｊｌｌｌ２を受入れる．同一鋼種
の連続鋳造の場合は問題がないが、異鋼種の連続連続鋳
造（以下連々鋳と称する）の場合には，前回の′！ｉ鋼
がタンディツシュ８内にある状況で、次回の異鋼種溶鋼
２人を注入せざるを得ないので、前回鋼種と次回の異網
種の混合域が発生し，この部分は廃却せざるを得す、こ
の場合もコスト上重要な問題となっている． 上記取鍋４からタンディツシュ８へのスラグ６の混入を
防止する方法として、注入末期にロングノズル１２もし
くはスライディングノズル１０からＡｒ等の不活性ガス
を連続的に吹込み，その流量，圧力変化からスラグ６の
混入を防止する方法が提案されているが，注入末期には
スラグ６と溶ｍ２が混合して流出する時期があり，この
時期におけるスラグ６の流出は防止できない．なお，ス
ライディングノズル１０の凹部に溶鋼２が侵入し凝固す
ると作動しないので、最初に砂詰めを行っておくが，取
鍋４の開孔時には詰砂の流出が防止できず、更に取鍋４
の耐火れんがの割れや溶損により，不活性ガスの流量、
圧力変化に変動を生じスラグカツートの判定が不安定で
あるので，この方法も信頼できる対策とはなっていない
状況である．かくの如く、連続鋳造における取＃％４か
らタンディツシュ８へのスラグ６の混入を防止する効果
的な対策は未だ見出されていない状況であるので、取錫
４からの溶鋼２をタンディツシュ８へ全量注入せず，上
記の如く、２５０ｔ取鍋では約５ｔの溶鋼を残して，こ
れを廃棄する方法を採らざるを得ない状況である． 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的は、取鍋からタンディツシュへの溶鋼注入
時，スラグの混入を避けるため，取鍋の溶鋼を全量注入
せず，少量の溶鋼を残すという従来技術の問題点を解消
し，取鍋からの溶鋼をタンディツシュへ全量注入できる
連続鋳造におけるタンディツシュへの溶鋼注入方法およ
び装置を提供するにある． 〔課題を解決するための手段〕 本発明によるタンディツシュ八の溶ｍ注入方法の要旨と
するところは次の如くである．（１） タンディツシュ
の取鍋からの溶鋼注入部に上下端開放の囲い堰を設け、
該囲い堰の外側を下端が前記タンディツシュの底部に固
設された外堰にて囲い溶鋼貯留部を形成し，前記囲い堰
内に取錫内溶鋼を全量注入することを特徴とする連続鋳
造におけるタンディツシュへの溶鋼注入方法．（２）
タンディツシュの取鍋から溶鋼ｌｌＩ注入部に上下端開
放の囲い堰を設け、該囲い堰の外側を下端が前記タンデ
ィツシュの底部に固設された外堰にて囲いｍ鎮貯留部を
形成し、前回の注入溶鋼がタンディツシュノズルを介し
て鋳型側に流出した時点もしくは流出する直前に，次回
の異網種溶鋼の受入れ注入を開始して異鋼種連続連続鋳
造を行うことを特徴とする連続鋳造におけるタンディツ
シュへの溶鋼注入方法である． しかして上記本発明による溶鋼注入方法を実施する装置
の要旨とするところは次の如くである．（３） タンデ
ィツシュの取鍋からの溶鋼注入部に設けられた上下端開
放の囲い堰と、前記囲い堰の外側に設けられ下端が前記
タンディツシュの底部に固設された外堰と、により形成
された溶鋼貯留部を有して成ることを特徴とする連続鋳
造におけるタンディツシュへの溶鋼注入装置．上記囲い
堰の態様としては、前記タンディツシュの長さ方向の内
壁に幅方向に固設されたものでもよく、また円筒状もし
くは多角筒状耐火部材より成り、前記タンディツシュの
シール蓋に昇降自在に支持されているものでもよい． 本発明の実施例を添附図面を参照して説明する．先ず本
発明によるタンディツシュへの溶鋼注入装置を第１図（
Ａ）、（Ｂ）により説明する．タンディツシュ本体１８
の取鍋４からの溶鋼注入部２０にタンディツシュ本体１
８の幅方向に上下端開放の耐火材より成る囲い堰２２が
設けられ，その両端はタンディツシュ本体１８の長さ方
向の内壁１８Ａに固設されている．囲い堰２２の外側に
囲い堰２２と平行して外堰２４が設けられ、その下端は
タンディツシュ本体１８の底部ｕｌ８Ｂに固設されてお
り、囲い堰２２と外堰２４によって溶鋼貯留部２０を形
成している． 本発明によるタンディツシュへのｍｅｉ注入装置の他の
態様を第２図（Ａ）、（Ｂ）によって説明する．この場
合は囲い堰２２Ａが第２図（Ａ）．（Ｂ）および第３図
（Ａ）、（Ｂ）に示す断面形状の如く、円筒状もしくは
多角筒状耐火部材より成り，タンディツシュ本体１８の
上部に設けられているシール蓋２６上に設けられた環状
支柱２８に支持され，騨動装［３０を介して昇降自在の
構威となっている．この場合も外堰２４は第１図にて説
明した場合と同一に構成されている． 〔作用〕 本発明の作用をｊＦｓｌ図によって説明する．本発明で
は取鍋４からタンディツシュ８へ溶鋼２を注入する場合
，従来の如く，スラグ６の流出の危険がある注入末期に
溶ｓ２を全量タンディツシュ８へ注入せず一部残す方法
を採らず，全量溶鋼注入部２０に設けた囲い堰２２に注
入する．囲い堰２２に注入された溶鋼２とスラグ６は囲
い堰２２の下部の開放部から外堰２４に流れ，更に外堰
２４を溢流して、タンディツシュ本体の底部に貯留され
る．この場合， Ｈ，：溶鋼注入部２０内スラグヘッド ＨＭ ：Ｉ鋼注入部２０内メタルヘッドＨＯ＆Ｉ：外堰
２４内メタルヘッド ρ● ：スラグ比重 ｐ＆Ｉ ：溶鋼鋼比重 と、すれば取＃ｌ４４の溶鋼２，スラグ６を全量注入完
了時，囲い堰２２、外堰２４内の溶１ｌ２とスラグ６は
（１）・式で示す如き静的バランスが保たれ，スラグ６
は囲い堰２２に閉じ込められ外側には流出しない． ＨｏＭ＊ρｍ＝Ｈｓ．ｐｍ＋Ｈｍ” ／）ｍ”・・”（
１）かくして，タンディツシュ８へ順次取鍋４から溶鋼
２を注入する際，スラグ６が混入しても囲い堰２２内に
閉じ込められ外側へ流出せず，溶謂２のみが外堰を溢流
してタンディツシュ８の底部に貯留されるので、タンデ
ィツシュ８底部の浸漬ノズル１６を開とすることによっ
て、鋳型１４にスラグ６を伴わない溶鋼２のみを連続鋳
造することができる．なお、第１図はストランドＡおよ
びＢの２ストランド用タンディツシュ８を示している．
第１図に示した本発明によれば、取鍋４を順次替えてタ
ンディツシュ８内に溶鋼２、スラグ６の全量注入しても
，前記（１）式のバランスが保たれている間は，スラグ
６は囲い堰２２に閉じ込められて外側へ流出しない．な
お，Ｂい堰２２に収容されるスラグ６が限度に達したな
らば，タンデイツシュ力一にてタンディツシュ８を溶鋼
，スラグ排出ビットまで運び，スラグ６を排出する．こ
の際外堰２４内に貯留する少量の溶鋼２を共に廃棄する
ことになるが，従来法に比較すれば極めて少く，外堰２
４を溢流してタンディツシュ８の底部に貯留されている
溶鋼２にはスラグ６の混入が全くなく，全量浸漬ノズル
１６を介して鋳型１４に注入することができる． 次に第２図（Ａ）．（Ｂ）に示した本発明による他の態
様について作用を説明する． この場合の囲い堰２２Ａはシール［２６に立設された支
柱２８によって支持され、駐動装［３０によって昇降自
在となっているので、第１図に示した固定式の囲い堰２
２に比し次の如き作用効果がある． （イ） 囲い堰２２Ａ内に貯留されているスラグ６が外
堰２４内に流出しないように、囲い堰２２Ａを昇降する
ことにより，囲い堰２２Ａ下端部の溶ｓ２中への浸漬深
さを変えることができる．（口） 囲い堰２２Ａの部分
的溶損に対応して囲い堰２２Ａを昇降することにより浸
漬位置を変更することができる． 以上の作用・効果のほか、第１図に示した固定式の囲い
堰２２と本来の作用は同一である．次に異鎮種の連々鋳
を行う場合の作用について説明する． 第１図，第２図にて示した本発明によるタンディツシュ
８への溶鋼２の注入装置を使用する場合には，前記の如
く，スラグ６は，囲い堰２２、２２Ａ内に閉じ込められ
、前回溶＃１１２のうち外堰２４を溢流してタンディツ
シュ８の底部に貯留された溶鋼２はすべて鋳型１４内へ
注入できるので、残鋼としては外堰２４内に貯留されて
いる分だけである．従って，この段階において異鋼種の
連々鋳を実施する場合、異鋼種溶鋼２Ａをスラグ６Ａと
共に全量囲い堰２２．２２Ａ内に注入しても、スラグ６
Ａは前回スラグ６と混合して囲い堰２２、２２Ａに閉じ
込められ，異鋼種溶鋼２Ａと前回溶鋼２とが、混合する
のは、外堰２４に貯留されている溶鋼２だけであるので
、従来タンディツシュ８の底部全体に貯留された溶鋼量
と比較すれば極めて少量の混合ですみ、廃棄すべき鋳片
の混合域も大幅に低減することができる．従って前回の
溶鋼２であってタンディツシュ８の底部に残存してい・
る量を全量鋳型１４へ鋳造完了した時点もしくはその直
前に次の異鋼種溶鋼２人を囲い堰２２、２２Ａ内に注入
すれば，極めて少畳の混合域を発生するのみで，異鋼種
の連々鋳を実施することができる．〔発明の効果〕 本発明によるタンディツシュへのｆＩ！Ｉ鋼注入装置は
，タンディツシュの取鍋からの溶鋼注入部に，上下端開
放の囲い堰を設け、更にその外側に下端がタンディツシ
ュの底部に固設された外堰を設け、囲い堰と外堰とによ
って溶鋼注入部を形成するような構威とし、取鍋内の溶
鋼を全量該溶鋼注入部に注入する方法をとったので，次
の如き効果を挙げることができた． （イ） 取鍋中の溶鋼をスラグと共に全量タンディツシ
ュの囲い堰中に注入しても、スラグは囲い堰内に閉じ込
められて外堰の方へ流出せず、従ってタンディツシュの
底部には外堰を溢流したスラグを含まない溶鋼のみが貯
留され、浸漬ノズルを介して鋳型へ鋳造する場合は、ス
ラグを全く含まない溶鋼のみを鋳造できるので製造鋳片
の品質を向上させることができた． （口） 取鍋中の溶鋼を全量タンディツシュに注入でき
るので，従来の如くスラグの混入を避けるため一部の溶
鋼を取鍋に残す従来法に比し，廃棄溶鋼量が著しく減少
しコストの低減が可能となった． （ハ） 異鋼種の連々鋳に際しては，タンディツシュに
残っている前回溶鋼＃ｌＩＩ量は，外堰内の溶鋼のみと
なるので、従来法に比し混合溶鋼量が大幅に減少するの
で，廃棄混合域鋳片量が著しく減少できた． （二） 囲い堰をタンディツシュの長さ方向の内壁に幅
方向に固設，外堰をタンディツシュ底部壁に固設できる
ほか，囲い堰のみをシール蓋に昇降自在に支持できるの
で，囲い堰のスラグ収容力を増大することができる． （ホ） 連続鋳造作業における取鍋，タンディツシュ等
の残鋼量管理が不要となったので、従来より操業管理が
容品となった．
第１図（Ａ）．（Ｂ）は，本発明によるタンディツシュ
への溶鋼注入装置の構成を示す断面図であって、（Ａ）
は２ストランド方式の本発明装置を示す正面図，（Ｂ）
は平面図，第２図（Ａ）．（Ｂ）は本発明による溶鋼注
入装置の他の態様を示す断面図であって、（Ａ）は正面
図、（Ｂ）は平面図．第３図（Ａ）、ＣＢ）は第２図Ｃ
Ｂ）に示した円筒形囲い堰以外の他の断面形状を示し、
（Ａ）４角筒状，（Ｂ）は６角筒状の断面図、第４図は
従来の連続鋳造装置を示す断面図である． ２・・・溶鋼 ４・・・取鍋６・・・スラ
グ ８・・・タンディツシュ１０・・・スラ
イディングノズル １２・・・ロングノズル １４・・・鋳型１５・・・
鋳片 １６・・・浸漬ノズル（タンディツシュノズル）８・・
・タンディツシュ本体 ８Ａ・・・タンディツシュ内壁 ８Ｂ・・・底部＊ ２０・・・溶鋼注入部２、
２２Ａ・・・囲い堰 ２４・・・外堰６・・・シール蓋
２８・・・支柱Ｏ・・・註動装置
への溶鋼注入装置の構成を示す断面図であって、（Ａ）
は２ストランド方式の本発明装置を示す正面図，（Ｂ）
は平面図，第２図（Ａ）．（Ｂ）は本発明による溶鋼注
入装置の他の態様を示す断面図であって、（Ａ）は正面
図、（Ｂ）は平面図．第３図（Ａ）、ＣＢ）は第２図Ｃ
Ｂ）に示した円筒形囲い堰以外の他の断面形状を示し、
（Ａ）４角筒状，（Ｂ）は６角筒状の断面図、第４図は
従来の連続鋳造装置を示す断面図である． ２・・・溶鋼 ４・・・取鍋６・・・スラ
グ ８・・・タンディツシュ１０・・・スラ
イディングノズル １２・・・ロングノズル １４・・・鋳型１５・・・
鋳片 １６・・・浸漬ノズル（タンディツシュノズル）８・・
・タンディツシュ本体 ８Ａ・・・タンディツシュ内壁 ８Ｂ・・・底部＊ ２０・・・溶鋼注入部２、
２２Ａ・・・囲い堰 ２４・・・外堰６・・・シール蓋
２８・・・支柱Ｏ・・・註動装置
Claims (5)
- （１）タンデイツシユの取鍋からの溶鋼注入部に上下端
開放の囲い堰を設け、該囲い堰の外側を下端が前記タン
デイツシユの底部に固設された外堰にて囲い溶鋼貯留部
を形成し、前記囲い堰内に取鍋内溶鋼を全量注入するこ
とを特徴とする連続鋳造におけるタンデイツシユへの溶
鋼注入方法。 - （２）タンデイツシユの取鍋から溶鋼注入部に上下端開
放の囲い堰を設け、該囲い堰の外側を下端が前記タンデ
イツシユの底部に固設された外堰にて囲い溶鋼貯留部を
形成し、前回の注入溶鋼がタンデイツシユノズルを介し
て鋳型側に流出した時点もしくは流出する直前に、次回
の異鋼種溶鋼の受入れ注入を開始して異鋼種連続連続鋳
造を行うことを特徴とする連続鋳造におけるタンデイツ
シユへの溶鋼注入方法。 - （３）タンデイツシユの取鍋からの溶鋼注入部に設けら
れた上下端開放の囲い堰と、前記囲い堰の外側に設けら
れ下端が前記タンデイツシユの底部に固設された外堰と
、により形成された溶鋼貯留部を有して成ることを特徴
とする連続鋳造におけるタンデイツシユへの溶鋼注入装
置。 - （４）前記囲い堰は前記タンデイツシユの長さ方向の内
壁に幅方向に固設されている請求項（３）に記載の連続
鋳造におけるタンデイツシユへの溶鋼注入装置。 - （５）前記囲い堰は円筒状もしくは多角筒状耐火部材よ
り成り、前記タンデイツシユのシール蓋に昇降自在に支
持されている請求項（３）に記載の連続鋳造におけるタ
ンデイツシユへの溶鋼注入装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15864889A JPH0323044A (ja) | 1989-06-21 | 1989-06-21 | 連続鋳造におけるタンデイツシユへの溶鋼注入方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15864889A JPH0323044A (ja) | 1989-06-21 | 1989-06-21 | 連続鋳造におけるタンデイツシユへの溶鋼注入方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0323044A true JPH0323044A (ja) | 1991-01-31 |
Family
ID=15676303
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15864889A Pending JPH0323044A (ja) | 1989-06-21 | 1989-06-21 | 連続鋳造におけるタンデイツシユへの溶鋼注入方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0323044A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0592241A (ja) * | 1991-09-30 | 1993-04-16 | Nippon Steel Corp | 異鋼種連々鋳法 |
| JP2018034187A (ja) * | 2016-08-31 | 2018-03-08 | 株式会社神戸製鋼所 | 連続鋳造用タンディッシュ、及びそのタンディッシュを用いた連続鋳造方法 |
| CN110802222A (zh) * | 2018-08-06 | 2020-02-18 | 宝钢特钢有限公司 | 一种真空感应浇注中间包 |
-
1989
- 1989-06-21 JP JP15864889A patent/JPH0323044A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0592241A (ja) * | 1991-09-30 | 1993-04-16 | Nippon Steel Corp | 異鋼種連々鋳法 |
| JP2018034187A (ja) * | 2016-08-31 | 2018-03-08 | 株式会社神戸製鋼所 | 連続鋳造用タンディッシュ、及びそのタンディッシュを用いた連続鋳造方法 |
| CN110802222A (zh) * | 2018-08-06 | 2020-02-18 | 宝钢特钢有限公司 | 一种真空感应浇注中间包 |
| CN110802222B (zh) * | 2018-08-06 | 2021-03-23 | 宝武特种冶金有限公司 | 一种真空感应浇注中间包 |
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