JPH03226956A - 蛍光ランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、液晶画面のバックライトなどに用いられる小
型の蛍光ランプに関するものである。

従来の技術 最近、液晶画面を搭載したワープロや携帯用テレビ、ビ
デオカメラなどの小型機器が開発され、これら液晶画面
のバックライトとして小型で高効率かつ長寿命の蛍光ラ
ンプが要求されている。

しかしながら、このような液晶画面のバックライトとし
て現在多（用いられている冷陰極蛍光ランプは、電極損
失が太き（て発光効率が低いという問題点があり、その
ため電極材料や構造など種々の検討がなされてきたが大
きく改善されるにはいたっていない。

一方、一般照明用蛍光ランプのごとき熱陰極蛍光ランプ
は、冷陰極蛍光ランプに比べて効率が格段に高いという
優れた特長を有する。しかし、熱陰極蛍光ランプは、そ
の電極をバックライトとして低電力で使用されるに適し
た大きさにまで小型化することは困難であるがゆえに、
従来の小型のバックライト用等の蛍光ランプは放電を安
定に維持するに十分な熱電子が放出されに＜＜、電極寿
命が短いという問題点があった。

発明者の検討によれば、バックライト用として使用され
る蛍光ランプはランプ電流がせいぜい１０ｍＡ程度と小
さいため、このランプ電流でもって一般の蛍光ランプの
ようにフィラメントコイル電極を赤熱さぜ、コイルに塗
布された電子放耐性物質より十分な熱電子を放出させよ
うとすると、コイル素線径は数μｍまで小さくする必要
があった。しかし、コイル素線径をこの程度にまで小さ
くすると、フィラメントコイルの支持が困難で衝撃や振
動に対して弱くなり、また放電によってコイルが断線し
て短寿命になりやすい。それゆえ、従来はバックライト
用のランプでも比較的大きな素線径のコイルが用いられ
たが、このようなランプではコイル間に生じる小さな電
極輝点の熱がコイルを通して逃がされて十分な熱電子が
放出されに（・（なり、輝点は不安定となって電極上を
移動した。そしてその過程で、電子放射性物質より露呈
しているフィラメントコイルはイオン衝撃を受け、コイ
ルのタングステンが飛散して電子放射性物質の表面を覆
い、電極は短時間で冷陰極動作となり寿命となった。

発明が解決しようとする課題 本発明はこのような問題点を解決するためになされたも
のであり、フィラメントコイルの素線径が大きくかつ低
電力で使用される場合でも、イオン衝撃によりコイル材
料が飛散して電子放射性物質表面に付着するのが抑制さ
れて、電極寿命が著しく改善された小形、高効率の蛍光
ランプを提供するものである。

問題点を解決するための手段 この問題点を解決するために本発明の蛍光ランプは、電
子放射性物質をフィラメントコイル電極に塗布するにお
いて、その塗布部では、フィラメントコイルが露呈しな
いように、完全に覆う形で電子放射性物質を塗布するよ
うにしたものである。

作用 本発明の蛍光ランプは、フィラメントコイル電極の電子
放射性物質塗布部ではコイルが露呈しないように完全に
覆われるので、電極輝点が変動してもコイル自体はイオ
ン衝撃を受けにくい。したがってコイル材料が飛散して
短時間で電子放射性物質表面を覆ってしまうようなこと
はなく、電極寿命は格段に改善される。

実施例 以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明する
。

第１図は本発明の一実施例である蛍光ランプの正面図で
ある。第１図において、ガラスバルブ１の両端部に導入
線２を気密に固定したガラスビード３が溶着されて発光
管容囲器が形成されている。導入線２にはタングステン
からなるフィラメントコイル電極４とゲッタ５が保持さ
れている。

フィラメントコイル電極４はシングル、ダブルあるいは
トリプルに巻回して用いられ、コイルには両端部を除い
て電子放射性物質６が塗布されている。ゲッタ５は基板
上の一方の面にジルコン粉末などのゲッタ材を、他方の
面には水銀化合物を付着させたものであって、加熱によ
って発光管容囲器内に水銀を放出するとともに不純ガス
を吸収するためのものである。なお、発光管容囲器内に
は上記水銀のほかにアルゴンなどのガスが封入されてお
り、ガラスバルブ１の内壁面には蛍光体層７が形成され
ている。

次に、本発明者の小型の蛍光ランプの具体例を示す。

ランプ全長Ｌ３５１ＴＩ１１ ランプ内径Ｄ　　　　　　　　　３．３ｍｍ電極間隔　
　　　　　　　　　　２２ｍｍコイル形状　　　　　　
シングルコイルコイル素線径　　　　　　　　３０μｍ
コイルピッチ　　　　　　　　５０μｍコイル外径　　
　　　　　　１４０μｍコイル長　　　　　　　　　　
　　５゜電子放射性物質　　（Ｂａ−８ｒ−Ｃａ）。

同塗布部のコイル長　　　　　　　３ｍ□同塗同量布量
　　　　　　　　０　、４　ｍｇ封入ガス　　　　　　
　　　　アルゴン封入ガス圧　　　　　　　４０トール ランプ電流　　　　　　　　　８ｍＡ ランプ電圧　　　　　　　　　　５０Ｖランプ電力　　
　　　　　　　−０，４Ｗ上記蛍光ランプと、電子放射
性物質の塗布量が０　、２　ｍｇと少な（てフィラメン
トコイルの外表面が露呈している以外は上記と同仕様の
従来ランプの各１０灯について、２．５時間点灯−０，
５時間消灯サイクルの寿命テストを行った。その結果、
従来ランプでは１０００〜２６００時間で電極は冷陰極
動作となり寿命となった。これに対して、本発明実施例
のランプは、およそ４３００〜６２００時間の長寿命が
達成され、所期の効果が得られることが確認された。

なお、上記実施例のランプではフィラメントコイルの両
端部には電子放射性物質を塗布していないが、これは一
般の蛍光ランプの場合と同じく、炭酸塩の形で塗布され
る電子放射性物質をフィラメントコイルに通電して加熱
分解するためてあり、コイルの両端部は温度が上昇しに
くく電子放射性物質の活性化が困難なためである。

したがって、電子放射性物質の活性化を上記とは別の方
法、たとえばフィラメントコイルに近接させて板状ある
いは筒状の金属体を設置し、これを高周波加熱してコイ
ルに塗布された電子放射性物質を活性化する方法などの
場合には、電子放射性物質はコイル全体に塗布されてい
てもよく、このような場合にも本発明は実施することが
できる。

また、上記実施例ではフィラメントコイルがシングルコ
イルの場合について述べたが、ダブルコイルやトリプル
コイルの場合にも本発明を実施することができることは
もちろんである。

発明の詳細 な説明したように、本発明の蛍光ランプは、電子放射性
物質をフィラメントコイル電極に塗布するにおいて、そ
の塗布部ではコイルが露呈しないように完全に覆う形で
電子放射性物質を塗布しているので、フィラメントコイ
ル自体が直接イオン衝撃を受けて飛散して電子放射性物
質表面に付着することが抑制され、よって低電力で使用
されても電極寿命の長い、小型、高効率の蛍光ランプを
提供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例である蛍光ランプの断面図で
ある。 １・・・・・・ガラスバルブ、２・・・・・・導入線、
３・・・・・・ガラスピード、４・・・・・・フィラメ
ントコイル電極、６・・・・・・電子放射性物質、７・
・・・・・蛍光体層。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 発光管の両端部に、電子放射性物質が塗布されたフィラ
   メントコイル電極が対向配置された蛍光ランプにおいて
   、前記フィラメントコイル電極の電子放射性物質が塗布
   された部分は、このフィラメントコイル電極の表面が前
   記電子放射性物質により完全に覆われていることを特徴
   とする蛍光ランプ。