JPH03218309A - リポソーム表面への蛋白質吸着抑制剤 - Google Patents

リポソーム表面への蛋白質吸着抑制剤

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JPH03218309A
JPH03218309A JP2290929A JP29092990A JPH03218309A JP H03218309 A JPH03218309 A JP H03218309A JP 2290929 A JP2290929 A JP 2290929A JP 29092990 A JP29092990 A JP 29092990A JP H03218309 A JPH03218309 A JP H03218309A
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liposomes
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はリポソーム表面への蛋白質吸着抑制剤に関する
本発明はさらにリポソーム凝集防止剤に関する。
本発明はさらに蛋白質吸着の抑制されたあるいはリポソ
ーム同士の凝集が防止されたリポソームおよびその製法
に関する。
〔従来の技術〕
リポソームを水溶性あるいは脂溶性の薬物の担体として
利用しようとする試みが広く行われている(Grego
riadis et at., Ann. N. Y.
 Acad.Set., 446, 319(1985
乃。また、リポソームの内水相に動物の酸素運搬体であ
るヘモグロビンを含有させ、リポソームを人工赤血球と
して利用する試みも行われている(特開昭82 − 1
78521)。
〔発明が解決しようとする課題〕 リポソームを薬物等の運搬体として利用する場合、リポ
ソームを生体の血管内へ投与する必要がある。しかし、
従来一般に使用されているリポソーム膜が脂質のみから
成るリポソームは、生体の血漿中の蛋白質(例えばアル
ブミン、グロプリン、フィブリノーゲン等)を吸着し、
吸着された蛋白質を介してリポソーム同士が凝集すると
いう問題があった。特にリポソームの粒径が0.1一を
越える場合に、この問題は顕著であった。通常一般に利
用されるリポソームの粒径は0.1虜〜1一であって、
そのままの状態であれば、毛細血管でも内径が数虜はあ
るので生体の血管内を通過するのに障害とはならない。
しかしながら、リポソームが血漿中の蛋白質を吸着する
ことにより凝集してしまうと、その凝集物の大きさは数
十扉にも達する。もし、血管内で凝集が生起すればリポ
ソームの凝集物が血管を栓塞し、血流を阻害して生体を
死に至らしめる危険性がある。
特にリポソームを人工赤血球として利用する場合、大量
のリポソームを投与しなければならず、血漿中でのリポ
ソームの凝集は無視できない問題であった。しかし、血
漿中でのリポソームの凝集を防I卜する技術は従来全く
なかった。
また、リポソームを生体内に投与した場合、リポソーム
を抗原とした抗体としての蛋白質(イムノグ口プリン)
がリポソームに吸着し、倉食細胞(マクロファージ)に
異物認識を与え、リポソームがマクロファージに取り込
まれ、リポソームが短時間のうちに消失してしまう。そ
こでリポソーム表面への蛋白質吸着を抑制することによ
り、血漿中におけるリポソームの消失時間を遅延させる
ことができる。
さらにリポソームを人工赤血球として利用する場合、血
液中に存在する赤血球に対して溶血等の有害な作用のな
いリポソームが望まれる。
従って本発明の目的は、リポソーム表面への蛋白質吸着
抑制剤およびリポソーム凝集防止剤、血漿中での蛋白質
吸着が抑制されたリポソームおよびその製法を提供する
ことにある。さらに本発明の目的は、リポソームを人工
赤血球として使用する場合に、溶血等の毒作用のないリ
ポソームを提供することにある。
5 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的を達成するため、本発明者が鋭意研究を重ねた
結果、リポソームの脂質層に特定の蛋白質吸着抑制剤を
含有させることにより血漿中で蛋白質がリポソーム表面
に吸着するのを防止することができ、ひいてはリポソー
ム同士の凝集を防止することができることを見い出し、
本発明を完成した。
本発明によれば下記のリポソーム表面への蛋白質吸着抑
制剤、リポソーム凝集防止剤、これらを含有するリポソ
ームおよびその製法が提供される。
1)ポリエチレングリコール結合水素添加天然リン脂質
からなることを特徴とするリポソーム表面への蛋白質吸
着抑制剤。
2)ポリエチレングリコールの両末端に水素添加天然リ
ン脂質が結合しているものである1項記載のリポソーム
表面への蛋白質吸着抑制剤。
3)ポリエチレングリコール結合水素添加天然リン脂質
の水素添加天然リン脂質部分がリポソーム膜を構成する
脂質層に固定され、ポリエ6 チレングリコール部分がリポソーム表面から外方向に伸
びてなる蛋白質の吸着が抑制されたリポソーム。
滲ポリエチレングリコールの両末端に結合した水素添加
天然リン脂質がリポソームを構成する脂質層に固定され
、ポリエチレングリコール部分がループ状にリポソーム
表面から外方向に伸びてなる3項記載の蛋白質の吸着が
抑制されたリポソーム。
5)リポソームの懸濁液に1項に記載のリポソーム表面
への蛋白質吸着抑制剤を添加し、次いで該懸濁液からリ
ポソームを採取することを特徴とする蛋白質の吸着が抑
制されたリポソームの製法。
6)1又は2項に記載の蛋白質吸着抑制剤をリポソーム
膜構成脂質と均一に混合し、得られた混合物を用いてリ
ポソームを形成させることを特徴とする蛋白質の吸着が
抑制されたリポソームの製法。
7)ポリエチレングリコール結合水素添加天然7 リン脂質がポリエチレングリコール結合水素添加天然ホ
スファチジルエタノールアミンである1〜6項のいずれ
かの項に記載の蛋白質吸着抑制剤あるいはリポソームも
しくはその製法。
8)ポリエチレングリコール結合水素添加天然リン脂質
からなることを特徴とするリポソーム凝集防止剤。
本発明におけるリポソーム表面への蛋白質吸着抑制剤ま
たはリポソーム凝集防止剤は、ポリエチレングリコール
(以下PEGという)と水素添加天然リン脂質とが結合
したポリエチレングリコール結合水素添加天然リン脂質
(以下PEG結合リン脂質という)である。
本発明におけるPEG結合リン脂質は、水素添加天然リ
ン脂質の親水部(極性頭部)にポリエチレングリコール
(PEG)を共有結合した構造を有し、1分子中に1ま
たは複数のPEG鎖を含有する。PEG鎖の該リン脂質
と結合していない側の末端は、水酸基あるいはメチル、
エチル等の短鎖のエーテル、酢酸、乳酸等の短鎖のエス
テルで8 あっでも良い。またPEG鎖の両末端に水素添加天然リ
ン脂質を共有結合した構造でもよい。
本発明の目的のためには、PEG結合リン脂質分子中の
PEG鎖長は、平均重合度で5〜1000モルの範囲が
望ましく、より好ましくは40〜200モルである。こ
の範囲を下回る場合には血漿中での蛋白質の吸着抑制お
よびリポソーム凝集防止効果が発現され難く、この範囲
を上回る場合にはPEG結合リン脂質の水溶性が高くな
り、リポソーム膜中に固定され難くなる。
本発明のPEG結合水素添加天然リン脂質における水素
添加天然リン脂質としては、天然のリン脂質を常法に従
って水素添加したものが用いられる。
大豆レシチン、卵黄レシチン、ホスファチジルエタノー
ルアミン等の天然のリン脂質は全て不飽和脂肪酸を分子
中に含んでいるが、本発明においては上記天然リン脂質
の不飽和脂肪酸を水素で飽和した水素添加天然リン脂質
が使用される。合成ジバルミトイルレシチンホスファチ
ジルエタノー9 ルアミンは分子中に不飽和脂肪酸を含んでおらず、リポ
ソーム表面への蛋白質吸着抑制作用やリポソーム凝集防
止作用は水素添加天然リン脂質と同等であるが、価格の
高い点および溶血作用が見られる点で劣っている。
本発明において用いる水素添加天然リン脂質の水素添加
度は臨界的ではないがヨウ素価で表わして30以下、好
ましくはlO以下である。水素添加天然リン脂質の例と
しては、レシチン、ホスファチジルエタノールアミン、
ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、
ホスファチジルグリセロール、スフィンゴミエリン、カ
ルジオリピン等を常法に従って水素添加したものがあげ
られる。
特に水素添加天然ホスファチジルエタノールアミンが好
ましい。
PEGと上記リン脂質と共有結合させるには該リン脂質
の極性部に反応活性な官能基が必要である。これには、
ホスファチジルエタノールアミンのアミノ基、ホスファ
チジルグリセロールの水酸1 0 基、ホスファチジルセリンのカルボキシル基等があり、
ホスファチジルエタノールアミンのアミノ基が好ましく
利用される。
該リン脂質の反応活性な官能基とPEGを共有結合させ
るには、塩化シアヌルを用いる方法、カルボジイミドを
用いる方法、酸無水物を用いる方法、グルタルアルデヒ
ドを用いる方法、等がある。
ホスファチジルエタノールアミンのアミノ基とPEGを
結合するには、塩化シアヌル(2,4.6− トリクロ
口ーS−トリアジン)を用いる方法が好ましく利用され
る。例えば、モノメトキシポリエチレングリコールと塩
化シアヌルを公知の反応操作で結合することにより、2
−0−メトキシポリエチレングリコールー4.6−ジク
ロローS−}リアジン(活性化PEGI)または2,4
−ビス(0−メトキシポリエチレングリコール)−6−
クロローS−}リアジン(活性化PEG2)が得られる
 (Y, Inada, et al.. Chetp
. Lett.. 7 . 773−776(1980
)l。これらとアミノ基を脱塩酸縮合反応により結合さ
せることで、ホスファチジルエタ11 ノールアミンの極性頭部にPEGを共有結合させたリン
脂質が得られる。ここで、活性化PEGIを用いた場合
は1分子のリン脂質中に1本のPEG鎖を、活性化PE
G2を用いた場合は2本のPEG鎖を含有することにな
る。また、モノメトキシPEGと無水コハク酸を反応さ
せてPEG末端にカルボキシル基を導入し、これとホス
ファチジルエタノールアミンをカルボジイミド存在下で
反応させることにより、アミド結合を介したPEG結合
リン脂質が得られる。
本発明のPEG結合リン脂質を脂質層に含有するリポソ
ームを製造するには、PEG結合リン脂質をリポソーム
形成脂質と予め均一に混合して、得られた混合脂質を用
いて常法によりリポソームを形成させれば良い。リポソ
ーム形成脂質に対するPEG結合リン脂質の混合比は、
モル比で0.1モル%〜50モル%、好ましくは0.5
モル%〜20モル%、より好ましくは1モル%〜5モル
%である。
この範囲を下回る場合には、血漿中でのリポソーム凝集
防11ユ効果が不十分となり、この範囲を上回12一 る場合には、PEG結合リン脂質の可溶化能により、リ
ポソームが不安定となる。
PEG結合リン脂質と予め均一に混合するには、例えば
、両者を揮発性の有機溶媒に溶解させた後、エバポレー
ションにより、有機溶媒を除去すれば良い。もし、脂溶
性の薬物等をリポソームに含有させるのであれば、この
とき、リポソーム形成脂質と共に混合しておけば良い。
得られた混合脂質からリポソームを形成させるには、通
常一般に行われているリポソーム化の方法に従って行う
ことが可能であり、例えば、振とう法、超音波照射法、
フレンチプレス法等いずれの方法を用いても良い。
上記のPEG結合リン脂質を上記の範囲で使用するかぎ
りにおいては、粒径0.1μm〜1庶のリポソームが得
られ、内水相に十分な水溶性の薬物や生理活性物質等を
担持させることができる。得られたリポソームの脂質層
中にはPEG結合リン脂質が含有されているが、その含
有率は必ずしも初めの脂質との混合割合と同一ではない
。PEG結合リン脂質の水溶性が高い場合にはリポソー
ム化13 の過程で、その一部が膜外の水相中に溶出している場合
もありうる。リポソーム脂質膜中におけるPEG結合リ
ン脂質の存在状態は明らかではないが、PEG結合リン
脂質の疎水性部がリポソーム膜中の疎水性領域内にあっ
て、親水性のPEG鎖が膜中の親水性領域から膜外の水
性媒体中にかけて存在しているものと推定される。特に
PEGの両末端にリン脂質が結合した構造を有するPE
G結合リン脂質の場合には、両末端のリン脂質がリポソ
ーム膜中の疎水性領域に疎水性相互作用によって固定さ
れ、親水性のPEG鎖はリポソーム膜中の親水性領域へ
あるいは膜外の水性媒体中へループ状に露出しているも
のと推定される。従って、本方法によって得られたリポ
ソームにおいては、PEG結合リン脂質のPEG鎖がリ
ポソームの外水相側及び内水相側の両側に存在すること
になる。
本発明のPEG結合リン脂質は、必ずしも水に透明に溶
解する必要はない。しかし、本発明のPEG結合リン脂
質が水に対し、均一に溶解する14 場合は、さらに別の方法によっても本発明のリポソーム
を製造することができる。すなわち、通常一般に行われ
ているリポソーム化の方法に従って製造された、すでに
水溶性あるいは脂溶性の薬物等を担持しているリポソー
ムの懸濁液に、本発明のPEG結合リン脂質をそのまま
あるいは水溶液として添加することによっても、本発明
のPEG結合リン脂質を脂質層中に含有するリポソーム
を製造することができる。この場合、PEG結合リン脂
質は水溶液中でミセル様の分子集合体を形成して分散し
ていると思われるが、ここにリポソームが共存すれば、
PEG結合リン脂質分子中の疎水性部が、リポソーム膜
中の疎水性領域に疎水的相互作用によって固定され、親
水性のPEG鎖はり1ポソームの外水相側表面にのみ露
出した構造となる。
PEG結合リン脂質を水溶液として添加する場合、その
濃度は、臨界ミセル濃度以上であれば良いが、その濃度
が低いと、リポソームへの吸着量が不十分となり血漿中
でのリポソーム凝集防止効15 果が低下し、その濃度が高すぎるとリポソームを不安定
にし、内水相に担持された水溶性薬物等の漏れ出しを引
き起こしてしまう。従って、その濃度はリポソーム懸濁
液中の濃度で0,01%〜20%、より好ましくは、0
.05%〜2%である。
本発明のPEG結合リン脂質を脂質層に含有するリポソ
ームは、また別の方法によっても製造することができる
。すなわち反応活性な官能基を持つリン脂質を含有する
リポソームを常法にて製造した後、リポソーム外液に片
末端活性化PEGを添加してリン脂質と結合させる。例
えば、ホスファチジルエタノールアミンを全リン脂質中
1モル%〜50モル%含有するリポソームを製造し、塩
基性( all 9以上)緩衝液中、活性化PEG2を
1%〜20%の濃度で添加し、室温で1時間〜24時間
反応させる。この場合、親水性のPEG鎖はリポソーム
の外水相側表面にのみ露出した構造となる。
本発明で使用するリポソーム形成脂質は、ホスファチジ
ルコリン(レシチン)、スフィンゴミエ16 リン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジ
ルセリン等に代表されるリン脂質で卵黄、大豆その他の
天然材料に由来するもの、または、有機化学的な合成手
段により得られるものを単独でまたは混合して主成分と
する。さらに膜安定化剤としてコレステロール、コレス
タノール等のステロール類や、荷電物質としてホスファ
チジン酸、ジセチルホスフェート、高級脂肪酸等を添加
しても良い。
特に、これらリン脂質が不飽和結合を有する場合、これ
が過酸化反応を受けることによって発生する脂質過酸化
物による毒性の問題、また内包ヘモグロビンが酸化変性
を受け易いといった問題があるため、この不飽和基に水
素添加したものが好適に用いられる。例えば、入手が容
易な水素添加天然リン脂質として水素添加卵黄レシチン
、水素添加大豆レシチンなどがある。これら水素添加天
然リン脂質を主成分とする場合、その相転移温度は50
℃程度と高温である。一般にリポソームは相転移温度以
上で操作しなければ形成され難いが、17 ヘモグロビンをリポソーム化する場合、40℃以上で操
作するとヘモグロビンが熱変性を受けてしまう。しかし
、リポソーム形成脂質としてステロール類を含有させれ
ば、脂質混合物全体として明確な相転移点が存在しなく
なり、操作温度が主成分リン脂質の相転移温度以下でも
十分に人工赤血球を製造することができる。また、生成
した人工赤血球同士が凝集することを防止するために通
常、荷電物質を含有させるが、これには高級飽和脂肪酸
が好ましく用いられる。これらリポソーム形成脂質の混
合比率はリン脂質1重量部に対してステロール類0.2
〜1重量部、高級飽和脂肪酸0.05〜0.2重量部が
適当である。
PEG結合リン脂質とリポソーム形成脂質を混合するに
は、例えばクロロホルム、ジクロ口メタン等のPEG結
合リン脂質とリポソーム形成脂質を均一に溶解しつる揮
発性有機溶媒に、これらを均一溶解後、有機溶媒をエバ
ポレーション、凍結乾燥、スプレードライ等の方法によ
り除去すれば良い。
18 得られた混合脂質から人工赤血球を形成させるには、ヘ
モグロビン水溶液中に該混合脂質を永和分散させればよ
い。水利分散の方法は単に両者を機械的に混合するだけ
でも良いが、さらに、フレンチプレス細胞破砕機等を用
いての高圧吐出処理を行うことが望ましい。ヘモグロビ
ン水溶液のヘモグロビン濃度は30〜60%が好ましく
、この範囲を下回る場合には、ヘモグロビンのカプセル
化効率が低く、この範囲を上回る場合には、ヘモグロビ
ン水溶液の粘度が著しく高くなり、PEG結合リン脂質
を加えた場合でも、水和分散が困難になる。
特に、水素添加リン脂質、ステロール類、高級飽和脂肪
酸を上記範囲で混合したリポソーム形成脂質と上記範囲
のヘモグロビン水溶液を使用する本発明の人工赤血球の
製造方法においては、ヘモグロビンカプセル化効率の著
しく低い粒径0,01μm〜0.03陣の人工赤血球は
殆ど生成せず、大部分が粒径0.1μm以上のヘモグロ
ビンカプセル化効率の高い人工赤血球となる。
19 得られた人工赤血球の脂質層中にはPEG結合リン脂質
が含有されているが、その含有率は必ずしも初めの脂質
との混合割合と同一ではない。
PEG結合リン脂質の水溶性が高い場合にはリポソーム
化の過程で、その一部が膜外の水相中に溶出している場
合もありうる。
次に実施例および比較例を示して本発明をさらに具体的
に説明する。
実施例 1 水素添加天然ホスファチジルエタノールアミン150m
g,活性PEG2 (PEG平均分子量5,000X2
,生化学工業■製) 2.5gを脱水クロロホルム50
mlに溶解、炭酸ナトリウム2gを加えて、室温で終夜
反応させた。ニンヒドリン呈色の消失により反応終了を
確認後、反応液を濾過し、ヘキサンを加えて再沈精製、
真空乾燥してPEG結合リン脂質を得た。
水素添加卵黄レシチン630mg,コレステロール31
7mg, ミリスチン酸53■、上記のPEG結合リン
脂質150mgをジクロ口メタン20mlに溶解し、2
0 エバボレーションにより有機溶媒を除去した。
得られた混合脂質に50%ヘモグロビン水溶液20ml
を加え、振とう混合後、250kg/cm2の圧力でフ
レンチプレス処理を10回繰り返した。得られたフレン
チプレス処理液を生理食塩水により10倍に希釈して遠
心分離処理(17.00Or.p.m.30分)し、沈
澱リポソームを生理食塩水140mlにより、さらに遠
心洗浄を2回繰り返した。洗浄後の沈澱リポソームをヘ
モグロビン濃度で5%となるように生理食塩水中に懸濁
させた。得られたリポソームの平均粒径は0.2μmで
あった。このリポソーム懸濁液0.1mlとクエン酸加
ヒト血漿0.5mlを混合し、光学顕微鏡(400倍)
により観察したところ、1unを越えるリポソーム凝集
物はほとんど認められなかった。
実施例 2 水素添加卵黄レシチン830mg,コレステロール3 
1 7 11g % ミリスチン酸53[Ilgをジク
ロ口メタン20mlに溶解し、エバポレーションにより
有機溶媒を除去した。得られた混合脂質に50%ヘモグ
ロビン水21 溶液20mlを加え、振とう混合後、500kg/cm
2の圧力でフレンチプレス処理をlO回繰り返した。得
られたフレンチプレス処理液を生理食塩水により10倍
に希釈して遠心分離処PI! (17.00Or.LI
I1.30分)し、沈澱リポソームを生理食塩水140
mlにより、さらに遠心洗浄を2回繰り返した。洗浄後
の沈澱リポソームをヘモグロビン濃度で5%となるよう
に生理食塩水中に懸濁させた。得られたリポソームの平
均粒径は0.2amであった。このリポソーム懸濁液0
.1mlとクエン酸加ヒト血漿0.5mlを混合し、光
学顕微鏡(400倍)により観察したところ、リポソー
ムは完全に凝集し、その凝集物の大きさは50−を越え
るものであった。
ヘモグロビン濃度で5%に調整した上記のリポソーム懸
濁液1mlに、1%の実施例1で得られたPEG結合リ
ン脂質を含む生理食塩水9mlを加え、室温で30分間
放置した後、生理食塩水により10倍に希釈して遠心分
離処理(17.000r.p.m.30分)し、沈澱リ
ポソームを生理食塩水140mlにより、さらに遠心洗
浄を2回繰り返した。洗浄後の沈澱リポ22 ソームをヘモグロビン濃度で5%となるように生理食塩
水中に懸濁させた。このリポソーム懸濁液0.1mlと
クエン酸加ヒト血漿0.5mlを混合し、光学顕微鏡(
400倍)により観察したところ、1μsを越えるリポ
ソーム凝集物はほとんど認められなかった。
実施例 3 水素添加天然ホスファチジルエタノールアミンを30モ
ル%含有する水素添加大豆レシチンを水素添加卵黄レシ
チンのかわりに用いる以外は実施例2と同様にして、ヘ
モグロビン含有リポソームを得た。0.1Mほう酸緩衝
液(pHlO)中ヘモグロビン濃度で5%に調整した上
記のリポソーム懸濁液1mlに、活性化PEG2を10
0mg添加し、室温で終夜反応させた。生理食塩水によ
りIO倍に希釈して遠心分離処理(17.00Or.I
).il.30分)し、沈澱リポソームを生理食塩水1
40mlにより、さらに遠心洗浄を2回繰り返した。洗
浄後の沈澱リポソームをヘモグロビン濃度で5%となる
ように生理食塩水中に懸濁させた。このリポソーム懸濁
液0.123 mlとクエン酸加ヒト血漿0.5mlを混合し、光学顕
微鏡(400倍)により観察したところ、1μmを越え
るリポソーム凝集物はほとんど認められなかった。
実施例 4 モノメトキシP E G5000 (ユニオンカーバイ
ド.社製)50gを1.2−ジクooエタン250ml
に溶解、無水コハク酸5gとピリジン4mlを加えて、
3日間沸点還流した。濾過、エバポレーション後、10
0mlの蒸留水に溶解し、水相をエーテルで洗浄後クロ
ロホルム100mlに抽出した。エバポレーション後、
酢酸エチルで再結晶して片末端力ルボキシPEGを得た
。これを725mgと水素添加天然ホスファチジルエタ
ノールアミン■ロOII+g,さらにジシクロへキシル
カルボジイミド30IIlgを30mlのクロロホルム
に溶解、50℃で終夜反応させた。反応液をヘキサン3
00mlに再沈してアミド結合を介するPEG結合リン
脂質を得た。これを用いた実施例1および2と同様の実
験で同様の結果を得た。
実施例 5 ポリエチレングリコール(ユニオンカーバイド24 社製)50gを、■,2−ジクロ口エタン250mlに
溶解し、これに無水コハク酸10gとピリジン8mlを
加えて、3日間沸点還流した。濾過、エバポレーション
後、IOOmlの蒸留水に溶解し、水相をエーテルで洗
浄後、クロロホルム100mlに抽出した。
エバポレーション後、酢酸エチルで再結晶して両末端カ
ルボキシPEGを得た(数平均分子量4340)。これ
を3.00gと水素添加天然ホスファチジルエタノール
アミン2.5g,さらに1.1’一カルポニルジイミダ
ゾール270■を、30mlのクロロホルムに溶解し、
50℃で終夜反応させた。エバポレーション後、エタノ
ール100mlを加えて加熱溶解した。室温まで放冷し
た後、濾過、エバポレーションした。さらにクロロホル
ム50mlに溶解後、ジエチルエーテル500mlに再
沈させ、グラスフィルターで濾集した。真空乾燥後、R
O水1gに溶解し、0.2μフィルターで濾過した。濾
液を凍結乾燥して、アミド結合を介してPEG両末端に
リン脂質が結合したPEG結合リン脂質を得た。
これを用いた実施例1および2と同様の実験で同25 様の結果を得た。
試験例 所定濃度の試料を含む被験液0.8mlにヘモグロビン
濃度2.5%の家兎洗浄赤血球0.2mlを添加し、3
7℃で24時間静置後、3.00Or.p.iで10分
間遠心し、上清中のヘモグロビン量を定量して溶血率を
求めた。
結果を表1に示す。
26 特開平3 218309 (8) 上記の試験の結果から、本発明の蛋白質吸着抑制剤は他
の蛋白質吸着抑制剤に比しては溶血毒性が低いことが明
らかである。また上記の表に示さないポリエチレングリ
コールの両末端にリン脂質を結合した構造の蛋白質吸着
抑制剤についても同様に溶血毒性が低いことが確認され
た。
〔発明の効果〕
以上詳しく説明したように、本発明によればリポソーム
の脂質層に特定の蛋白質吸着抑制剤を含有させることに
よって、血漿中でのリポソームへの蛋白質の吸着を抑制
し、リポソームの凝集を防止したリポソームを提供する
ことができる。
蛋白質吸着抑制剤は疎水性であるリン脂質と親水性高分
子鎖であるポリエチレングリコールの結合体であり、親
水部がリポソームの表面に露出していることによって、
血漿タンパクのリポソームへの吸着が抑制され、その結
果、血漿中でのリポソームの凝集が防止される。従って
、生体の血管内へリポソームを投与した場合でも、リポ
ソームの凝集物が血管内で栓塞して血流を阻害する心配
28 がなく、特に大量のリポソームを投与する必要がある人
工赤血球として有用性が高い。
さらに、本発明の蛋白質吸着抑制剤はポリエチレングリ
コールと水素添加天然リン脂質との結合体からなり、溶
血毒性が低いという特長を有する。
従って本発明の蛋白質吸着抑制剤は人工赤血球としての
リポソームに特に好適に適用される。
本発明のリポソームの製造方法は、リポソーム形成脂質
と蛋白質吸着抑制剤を予め均一に混合して、得られた混
合脂質を用いて常法によりリポソームを形成させる方法
及び常法により製造されたリポソームの懸濁液に蛋白質
吸着抑制剤を添加する方法であるので、従来知られてい
るリポソームの応用技術のいずれの例にも広く適用する
ことができる。
さらに本発明のリポソーム蛋白質吸着抑制剤を使用する
ことにより、リポソーム形成脂質の永和分散が促進され
、高濃度のヘモグロビン水溶液を用いた場合でも、ヘモ
グロビンカプセル化効率の高い人工赤血球を高い収率で
得ることができる。
29 特に、水素添加リン脂質、ステロール類、高級飽和脂肪
酸を混合したリポソーム形成脂質と高濃度のヘモグロビ
ン水溶液を使用する本発明の人工赤血球の製造方法にお
いては、ヘモグロビンカプセル化効率の著しく低い粒径
0.01tm〜0.03umの人工赤血球は殆ど生成せ
ず、大部分が粒径0.1問以上のヘモグロビンカプセル
化効率の高い人工赤血球となる。
本発明の製造方法で得られるヘモグロビンカプセル化効
率の高い人工赤血球では、人工赤血球懸濁液中のヘモグ
ロビン濃度を高くしても、全脂質濃度は低く抑えること
ができるので、循環血流中へ投与した時の循環動態に与
える悪影響も少なく、また脂質に由来する毒性も低く抑
えることができる。しかも、従来の脂質分散のための手
法はそのまま適用できるので、工業的な人工赤血球の製
造方法として広範に応用し得る極めて優れた方法である
30

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)ポリエチレングリコール結合水素添加天然リン脂質
    からなることを特徴とするリポソーム表面への蛋白質吸
    着抑制剤。 2)ポリエチレングリコールの両末端に水素添加天然リ
    ン脂質が結合しているものである請求項1記載のリポソ
    ーム表面への蛋白質吸着抑制剤。 3)ポリエチレングリコール結合水素添加天然リン脂質
    の水素添加天然リン脂質部分がリポソーム膜を構成する
    脂質層に固定され、ポリエチレングリコール部分がリポ
    ソーム表面から外方向に伸びてなる蛋白質の吸着が抑制
    されたリポソーム。 4)ポリエチレングリコールの両末端に結合した水素添
    加天然リン脂質がリポソームを構成する脂質層に固定さ
    れ、ポリエチレングリコール部分がループ状にリポソー
    ム表面から外方向に伸びてなる請求項3記載の蛋白質の
    吸着が抑制されたリポソーム。 5)リポソームの懸濁液に請求項1に記載のリポソーム
    表面への蛋白質吸着抑制剤を添加し、次いで該懸濁液か
    らリポソームを採取することを特徴とする蛋白質の吸着
    が抑制されたリポソームの製法。 6)請求項1又は2に記載の蛋白質吸着抑制剤をリポソ
    ーム膜構成脂質と均一に混合し、得られた混合物を用い
    てリポソームを形成させることを特徴とする蛋白質の吸
    着が抑制されたリポソームの製法。 7)ポリエチレングリコール結合水素添加天然リン脂質
    がポリエチレングリコール結合水素添加天然ホスファチ
    ジルエタノールアミンである請求項1〜6のいずれかの
    項に記載の蛋白質吸着抑制剤あるいはリポソームもしく
    はその製法。 8)ポリエチレングリコール結合水素添加天然リン脂質
    からなることを特徴とするリポソーム凝集防止剤。
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