JPH03218136A - 受信信号増幅器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は受信信号増幅器に関し、特にＴＤＭＡ通信方式
において、バースト信号を受信し、検波し、等化器にて
伝搬路推定と検波信号の等化を行うための受信信号増幅
器に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の受信信号増幅器は、第４図に示すように
、増幅器２により増幅されたバースト信号ｌの出力を検
波回路３′に入力し、この検波回路３′より出力される
利得制御信号４′を増幅器２の制御端子に入力し、すな
わち帰還をかける構成とされている。これにより、レー
リーフエージングやシャドーイングによってレベルが変
動する受信信号を増幅する際に、増幅された出力が精度
よく検波することができるようなレベルとなるように増
幅器２の利得を制御することができる。

なお、等化器にて伝搬路推定と検波信号の等化を行わな
いような受信機においては、受信信号増幅器はリミッタ
とする場合もあった。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述した従来の受信信号増幅器では、これを伝送速度が
低速の移動デイジタル伝送システムに適用した場合には
、伝送速度（〜数十Ｋｂｐｓ）に比して多重伝搬路によ
る遅延量が・少ないので、レベル変動はレーリーフエー
ジングやシャドーイングによるもののみとみなすことが
でき、受信信号増幅器によるレヘル補正を行うことによ
って受信特性の劣化を防ぐことができる。

ところが、伝送速度が高速になり、多重伝搬路による遅
延が伝送速度に比して無視できないほどに大きくなった
場合には、周波数選択性フエージングが起き、これによ
るレベル変動に対してレベルを補正しても最早正しい復
調はなされなくなる。

そこで、バーストモードで高速のデイジタル移動通信を
行う場合には、マルチパスによる選択性フェージングを
克服するために、バーストの中に伝送路推定中のトレー
ニング信号を含ませ、これによって受信側での伝送路の
特性を推定し、受信信号を等化することによって正しい
出力を得るような方式がとられる。

この場合、伝送路の推定及び受信信号の等化は、ｌバー
スト内においては伝送路特性は変化しないことを前提に
して行われる。また、選択性フエージングの影響を受け
ていない受信信号を復調するには、受信信号の位相情報
のみを用いればよいが、選択性フェージングの影響を受
けた受信信号を用いて伝送路推定及び受信信号の等化を
行うには、受信信号の振幅情報をも用いなければならな
い。

以上の理由により、１バーストの間は受信信号が検波さ
れベースバンド信号が得られるまでの回路特性は利得が
変動しないこと、および線形であることが必要である。

選択性フェージングのような高速のレベル変動に利得変
化が追随するような受信信号増幅器を用いると、信号の
振幅情報が失われるので正確な復調が不可能となる。一
方、低速のレベル変動のみに利得変化が追随するような
受信信号増幅器を用いると、信号の振幅情報は失われな
いが、選択性フエージングの影響を受けた受信信号は数
ビットにねたりレヘルが下がることもあるので、十分な
長さの受信信号を見なければ受信信号増幅器の利得を形
成することはできない。

すなわち、増幅器の出力のレベルをフィードバックして
利得を決定するような受信信号増幅器は上述した方式に
は適用できないことになる。

本発明の目的は、伝搬路推定と検波信号の等化を正しく
行うことができる受信信号増幅器を提供することにある
。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の受信信号増幅器は、外部から入力される利得制
御信号によって利得が決定されて受信信号を増幅する増
幅器と、受信信号のレベルに基づいて前記利得制御信号
を出力する利得制御器とで構成されており、受信したバ
ースト信号の一つ前のバースト信号のレベルに基づいて
該受信したバースト信号に対する増幅器の利得を制御す
るように構成している。

前記利得制御器は、受信したバースト信号のレベルを測
定するレベル測定器と、測定されたレベルに基づいて得
られる利得制御信号を記憶する記憶器とを備えており、
受信したバースト信号の増幅時に、一つ前のバースト信
号に対応する利得制御信号を記憶器から増幅器に出力す
るように構成する。

また、増幅器は線形増幅器で構成する。

〔作用〕

本発明によれば、１つのバースト信号の増幅時には、一
つ前のバースト信号のレベルから得られる利得制御信号
に基づいて一定の利得での増幅を行うため、周波数選択
性フェージングの影響を受けた受信信号の振幅情報を失
うことはなく、伝搬路の推定と検波信号の等化を行うこ
とが可能となる。

〔実施例〕

次に、本発明を図面を参照して説明する。

第１図は本発明の受信信号増幅器の一実施例のブロック
構成図であり、ここでは４チャネル多重ＴＤＭＡ通信に
本発明を適用した例を示している。

同図において、増幅器２は線形増幅器で構成され、入力
されるバースト信号１を増幅する。また、利得制御器３
はバースト信号１を入力し、このバースト信号１のレベ
ルを測定する。そして、この測定したレベルに基づいて
利得制御信号４を出力し、同一チャネルの次のバースト
信号を増幅する際における増幅器２の利得を制御する。

この際、増幅器２はバースト信号１を受信している間は
一定の利得でバースト信号１を増幅する。

前記利得制御器３の一例を第２図に示す。この利得制御
器３は、入力されたバースト信号１のレベルを測定し、
利得制御信号に変換するレベル測定器５と、信号を切り
換える切換器６，７と、第１乃至第４の各チャネルに各
々割り当てられて各々の利得制御信号を一時記憶する記
憶器８，〜８４から構成される。

そして、第１チャネルのバースト信号を受信している間
は、レベル測定器５にて入力されたバースト信号１のレ
ベルを測定し、このバースト信号１の受信が終了すると
同時に、切換器６を第１チャネルに割り当てた記憶器８
１に切り換え、測定されたレベルに対応する利得制御信
号を切り換えられた記憶器８１に送出し、記憶する。こ
れと同時に、切換器７を第１チャネルに割り当てられた
記憶器８ｌに切り換え、ここに記憶されている前回の利
得制御信号４を増幅器２に向けて出力する。

以後、第２乃至第４チャネルの各々のバースト信号を受
信する場合にも同様の動作を行う。但し、使用しないチ
ャネルのバースト信号を受信する場合には、利得制御信
号は零とする。

この構成における増幅動作を説明する。第３図（ａ）は
バースト信号１のフレーム構成を示し、タイムスロット
Ｓ＋　，Ｓｓ　，Ｓ９が第１チャネル、Ｓｚ　，Ｓｂ　
，Ｓｈｏが第２チャネル、Ｓ：ｌ，Ｓ７が第３チャネル
、Ｓ４．Ｓ８が第４チャネルに各々割り当てられている
ものとする。また、ここでは第２チャネルは使用されな
いとする。

今、同図（ｂ）のような信号波形のバースト信号１のレ
ベルは利得制御器３のレベル測定器５によって同図（Ｃ
）のように測定されたものとする。

そして、この測定されたレベルに基づいて、各チャネル
では同図（ｄ）のような利得制御信号を発生させ、これ
を各々記憶器８１〜８４に記憶させる。

そして、次の各チャネルにおけるバースト信号の増幅に
際しては、記憶器８１〜８４にそれぞれ記憶されている
各チャネルの一つ前のバースト信号から得られた利得制
御信号４に基づいて増幅器２の利得をそれぞれ制御する
。これにより、同図（ｅ）のように、増幅器２からは各
チャネノレにおいて略一定の出力レヘルの信号を得るこ
とが可能となる。

例えば、タイムスロットＳ，におけるバースト信号１の
レヘルＬ，は利得制御器３にて測定され、レベルＬＡＳ
を得る。このレベルＬＡＳを基に利得制御信号４のレベ
ルＬｇｓがタイムス口・冫トＳ９にて出力され、タイム
スロットＳ，のバースト信号１のレベルＬ，は増幅器２
において出力レヘルＬＣ９に増幅される。

なお、使用しない第２チャネルの割り当てられているタ
イムスロットＳ．，Ｓ−．，Ｓ．。では利得制御信号４
を零とする。

これにより、バースト信号を受信している間はその利得
は一定となり、これを線形増幅することで周波数選択性
フェージングの影響を受けた受信信号の振幅情報を失う
ことはなくなり、検波器で精度よく検波した後、等化器
で伝搬路推定と検波信号の等化を正しく行うことが可能
となる。

なお、本発明を移動通信に利用したときには、移動局が
移動するときに生じるフェージングの周波数は数十Ｈ２
であるので、バーストの繰り返し周波数が数百Ｈ２であ
るようなシステムならば、電界が変動するよりもバース
トの繰り返しの方が速いので、バースト毎の受信レベル
に極端な差が生じることは殆どない。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、一つのバースト信号の増
幅時には、一つ前のバースト信号のレベルから得られる
利得制御信号に基づいて一定の利得での増幅を行うため
、周波数選択性フエージングの影響を受けた受信信号の
振幅情報を失うことはなくなるので、検波器で精度よく
検波し等化器にて伝搬路推定と検波信号の等化を正しく
行なえるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の受信信号増幅器の一実施例のブロック
構成図、第２図は第１図の利得制御器のブロック構成図
、第３図（ａ）乃至（ｅ）は第１図の各部の信号波形図
、第４図は従来の受信信号増幅器のブロック構成図であ
る。 １・・・バースト信号、２・・・増幅器、３・・・利得
制御器、４・・・利得制御信号、５・・・レベル測定器
、６，７・・・切換器、８Ｉ〜８，・・・記憶器、Ｓ．
−Ｓ．。・・・タイムスロット。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、外部から入力される利得制御信号によって利得が決
   定されて受信信号を増幅する増幅器と、受信信号のレベ
   ルに基づいて前記利得制御信号を出力する利得制御器と
   で構成され、受信したバースト信号の一つ前のバースト
   信号のレベルに基づいて該受信したバースト信号に対す
   る前記増幅器の利得を制御するように構成したことを特
   徴とする受信信号増幅器。 ２、利得制御器は、受信したバースト信号のレベルを測
   定するレベル測定器と、測定されたレベルに基づいて得
   られる利得制御信号を記憶する記憶器とを備え、受信し
   たバースト信号の増幅時に、一つ前のバースト信号に対
   応する利得制御信号を記憶器から増幅器に出力するよう
   に構成してなる特許請求の範囲第１項記載の受信信号増
   幅器。 ３、増幅器が線形増幅器で構成されてなる特許請求の範
   囲第１項または第２項記載の受信信号増幅器。