JPH03211983A - 標準速/倍速テレビジョン受信装置 - Google Patents

標準速/倍速テレビジョン受信装置

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JPH03211983A
JPH03211983A JP2006220A JP622090A JPH03211983A JP H03211983 A JPH03211983 A JP H03211983A JP 2006220 A JP2006220 A JP 2006220A JP 622090 A JP622090 A JP 622090A JP H03211983 A JPH03211983 A JP H03211983A
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signal
speed
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double
standard
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JP2006220A
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English (en)
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Shinobu Torigoe
鳥越 忍
Shigeru Hirahata
茂 平畠
Kenji Katsumata
賢治 勝又
Mitsuhisa Konno
紺野 光央
Yoshimasa Miyake
三宅 賢昌
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Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Video Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高品位テレビジョン信号受信時の信号処理装
置に係り、特にNTSC方式の4=3デイスプレイに高
品位テレビジョン信号を表示する信号処理装置に関する
〔従来の技術〕
近年、テレビジョンの大型化に伴い、表示画像の高画質
化が求められている。こうした要求に対し、各種の高品
位テレビジョン方式の検討が進められている。日本にお
いては、NHKの開発した高品位テレビジョン信号の伝
送方式であるMUSE (Multiple 5ub−
Nyquist Sampling Encoding
)方式(以下、MUSE方式と記す)が代表的であり、
以下、これを例にとして説明を加える。
MUSE方式は、資料rNHK技術研究誌 昭62第3
9巻 第2号 通巻第172号 p18〜P53」に記
載されており、その特徴としては、走査線数1125本
、フレーム周波数が30七のインタレース信号で。
画面のアスペクト比が16:9で、現行方式よりワイド
なものとなっている。また、このMUSE方式は、動画
では1水平周期毎に1画素おきに画素を間弓き、また、
静止画では2フレームで1巡するように1画素おきに画
素を間引く多重サブサンプル帯域圧縮方式を用い、静止
画伝送帯域24MHz、動画伝送帯域16MHzの信号
を8M&まで帯域圧縮して伝送するものある。従って、
MUSEデコーダでは、静止画・動画処理と2系統の信
号処理系を有し、また静止画・動画を判定する為の動き
検出回路等を有するなど、信号処理回路の規模が非常に
大きなものとなっていた。そのため、簡単な回路構成で
、現行のテレビジョン受像機に高品位テレビジョン方式
で伝送された画像を再生できるような装置が開発されて
いる。このような、高品位テレビジョン信号を標準テレ
ビジョン信号に変換する方式については、「中山他 ”
MUSE/NTSCコンバータにおけるアスペクト比変
換回路′” 1989年テレビジョン学会全国大会 講
演予稿集、12−8pρ275−276  (1989
) Jで報告されている。
この報告では、ハイビジョン画像の全画面を変換して、
NTSC受像器の画面の上下がブランキング状態とされ
るワイドモードを実現する際、−度、標準速のNTSC
受像器用にインターレースの走査線(525/30)を
作成し、その後、垂直フィルタによって上下の走査線を
内挿して間引いたワイドモード用の走査線を作りだして
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来例における阿りSEデコーダは、画像の動きの
有無によっ七輝度及び色差信号を動画処理と静止画処理
とに切り換えて処理する構成であった。
このため、処理回路の規模が非常に大きくなものとなっ
ていた。さらに、高品位テレビジョン信号を表示する為
のデイスプレィも、アスペクト比が16:9という特殊
なデイスプレィを用いなければならなかった。そのため
、非常に高価な高品位テレビジョン受信装置になってし
まうという問題点があった。
また、上記従来例における高品位テレビジョン信号を標
準テレビジョン信号に変換する方式においては、標準テ
レビジョン信号を受信する装置として、標準速デイスプ
レィしか考えておらず、現在高画質テレビジョン受像機
として注目を集めている倍速走査方式のl0TV (I
mproved DefinitionTelevis
ion )やEDTV(Enhanced Defin
ition Te1evision)に見られる倍速走
査可能なデイスプレィ用の信号処理について、まったく
考慮されていないという問題点があった。
本発明の目的は、上記問題点を解消し、高品位テレビジ
ョン信号受信時に、現在存在するNTSC方式の受信機
全てに対して最適な映像信号処理を施す標準速/倍速デ
イスプレィ対応の標準速/倍速テレビジョン受信装置を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
高品位テレビジョン信号を受信可能な装置において、ア
ンテナから受信したアナログ高品位テレビジョン信号を
、復調する復調手段と、上記復調手段の出力信号を、デ
ィジタル信号に変換するA/D変換手段と、上記A/D
変換手段の出力信号から信号処理用のクロック信号や同
期信号等の制御信号を抽出し再生する同期信号再生手段
と、上記同期信号再生手段から供給される制御信号を用
いて、高品位テレビジョン方式の走査線数を標準テレビ
ジョン方式の走査線数に変換する速度変換処理手段と、
上記速度変換処理した高品位テレビジョン信号に対して
、フィールド内内挿処理を施し。
標準速テレビジョン用・倍速テレビジョン用走査線重心
位置に合致した走査信号を作成するフィールド内内挿処
理手段と、上記フィールド内内挿処理手段の出力信号を
用いて倍速走査線信号を作成する倍速変換処理手段と、
上記倍速変換処理手段で得ら九た倍速走査線信号をアナ
ログ映像信号に変換する倍速信号D/A変換手段と、上
記フィールド内内挿処理手段から出力信号される、標準
速走査線信号を入力し、アナログ信号に変換する標準速
信号D/A変換手段とを備え、画像の表示手段として、
現在広く一般に普及し、廉価に製造されている標準速テ
レビジョン(NTSC方式の一般的なテレビジョン)や
、倍速テレビジョン(IDTV −EDTV等)を備え
ることにより解決できる。
また、上記目的は、高品位テレビジョン信号を受信可能
な装置において、アンテナから受信したアナログ高品位
テレビジョン信号を、復調する復調手段と、上記復調手
段の出力信号を、ディジタル信号に変換するA/D変換
手段と、上記A/D変換手段の出力信号から信号処理用
のクロック信号や同期信号等の制御信号を抽出し再生す
る同期信号再生手段と、上記同期信号再生手段から供給
される制御信号を用い、高品位テレビジョン信号に対し
て、フィールド内内挿処理を行ない、高品位テレビジョ
ン方式の走査線数の映像信号を作成するフィールド内内
挿処理手段と、上記フィールド内内挿処理手段の出力信
号を入力し、高品位テレビジョン方式の走査線数を倍速
走査テレビジョン方式の走査線数に変換する速度変換処
理手段と、上記速度変換処理手段で得られたディジタル
映像信号出力をアナログ映像信号に変換する倍速信号D
/A変換手段と、上記速度変換処理手段の出力信号を入
力し、標準速走査テレビジョン方式の走査線数と走査速
度に変換する速度変換・時間伸長処理手段と、上記速度
変換・時間伸長処理手段で得られたディジタル映像信号
出力をアナログ映像信号に変換する標準速信号D/A変
換手段とを備え、上記画像表示手段を備えることにより
実現することができる。
さらに、上記目的は、高品位テレビジョン信号を受信可
能な装置において、アンテナから受信したアナログ高品
位テレビジョン信号を、復調する復調手段と、上記復調
手段の出力信号を、ディジタル信号に変換するA/D変
換手段と、上記A/D変換手段の出力信号から信号処理
用のクロック信号や同期信号等の制御信号を抽出し再生
する同期信号再生手段と、上記同期信号再生手段から供
給される制御信号を用いて、高品位テレビジョン方式の
走査線数と走査速度を標準テレビジョン方式の倍の走査
線数と走査速度に変換する速度変換処理手段と、上記速
度変換処理した高品位テレビジョン信号に対して、フィ
ールド内内挿処理を施し。
倍速テレビジョン用走査線重心位置に合致した走査信号
を作成するフィールド内内挿処理手段と、上記フィール
ド内内挿処理手段で得られたディジタル映像信号出力を
アナログ映像信号に変換する倍速信号D/A変換手段と
、上記フィールド内内挿処理手段の出力信号を入力し、
標準速走査テレビジョン方式の走査線数と走査速度に変
換する速度変換・時間伸長処理手段と、上記速度変換・
時間伸長処理手段で得られたディジタル映像信号出力を
アナログ映像信号に変換する標準速信号D/A変換手段
とを備え、上記画像表示手段を備えることにより実現す
ることができる。
〔作用〕
上記フィールド内信号処理回路は、エンコーダー側で静
止画処理された信号も、動画処理された信号も、すべて
MUSEデコーダにおける動画処理に類似したフィール
ド内内挿処理を行なって映像信号を再生する。この際、
上記フィールド内信号処理回路は、標準テレビジョン信
号用の走査線と、さらに、倍速走査可能なテレビジョン
に最適な走査線を同時に作成することができる。すなわ
ち。
画像の表示手段として、現在広く一般に普及している上
記のデイスプレィを用いる事により、現行テレビジョン
とのコンパチビリティ−を保ちながら、廉価に高品位テ
レビジョン信号を受信することができる。
従来例で示した高品位テレビジョン信号を標準テレビジ
ョン信号に変換する方式を用いて、標準速のNTSC受
像器用にインターレースの走査線(525/30)を作
成し、その後、倍速走査可能なテレビジョンに入力して
525/60の再生画像を得ても、垂直解像度の大幅な
向上は望めない。同様に、上記走査線(525/30)
に対して垂直フィルタ処理を行ないワイドモード用の走
査線を作成し、その後。
倍速走査可能なテレビジョンに入力して525/60の
再生画像を得ても、上記同様垂直解像度の向上は望めな
い。しかし、上記フィールド内信号処理回路は、今後の
普及が大いに見込まれる倍速走査可能なテレビジョン(
クリアビジョン)の走査線に対応し、走査線1125/
30から525/60(ワイドモードを含む)をダイレ
クトに作成することができる。
従って、上記に示す倍速走査方式テレビジョン受信機と
一体化した標準速/倍速テレビジョン受信装置を考えた
場合、本方式は、従来よりも高画質な再生画像を得る事
ができる。
〔実施例〕
以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。
第1図は1本発明の一実施例を示す図である。第1図に
おいて、101は、MUSE信号を受信するアンテナ、
102は、受信したMUSE信号を帯域約8MH2のア
ナログ信号に復調する復調回路、103は上記アナログ
信号をディジタル信号に変換するA/D変換器、104
は//D変換器103から出力されるディジタル化した
MUSE信号から、同期信号、コントロール信号を抽出
し、またシステムクロック等を発生すルコントロール信
号発生部、105はデイエンファシス処理部、106は
、走査線数1125、フレーム周波数30七のインター
レース走査の信号(以下1125/30と記す)である
NUSE信号の走査線のうち、偶数ラインと奇数ライン
のそれぞれについて走査線数525.フレーム周波数3
0止(以下525/30と記す)に変換する速度変換処
理回路、107は、速度変換処理回路106から出力す
る偶数ラインと奇数ラインを用いて、輝度信号、色差信
号それぞれに対し、525/30のインターレース走査
用走査線(以下、標準速用走査線と記す) 、525/
30の順次走査用補間走査線(この場合、インターレー
ス走査用走査線の間を埋める走査線を示しており、以下
、倍速用走査線)を作成するフィールド内内挿処理回路
、108は、フィールド内内挿処理回路107から出力
する標準速用走査線と倍速用走査線とを用いて倍速変換
を行なう倍速変換処理回路、110は、倍速変換処理回
路108から出力する525/60の順次走査用走査線
を入力しD/A変換を行なうD/A変換器(図面上では
、1つのD/Aで表現しているが、輝度信号と色差信号
とで3チヤンネルのD/A変換器である。
以後D/Aは、3チヤンネルのD/A変換器を意味する
。)、111は、フィールド内内挿処理回路107から
出力する525/30の標準連用走査線を入力しD/A
変換を行なうD/A変換機、112は、D/A変換器1
10の出力信号端子、113は、D/A変換111の出
力信号端子である。また、109は、デイエンファシス
処理部105の出力信号を入力し、標準速・倍速の映像
出力を同時に再生する標準速・倍速同時出力映像信号処
理回路である。
次に、第1図の動作説明を行なう。アンテナ101より
入力したMUSE信号は、復調回路102により、帯域
的8MHzのアナログ信号に復調し、次に、A/D変換
器102によりディジタル信号に変換する。変換したN
USE信号は、デイエンファシス処理部105とコント
ロール信号発生回路104に供給する。コントロール信
号発生回路104では、MUSE信号から同期信号、コ
ントロール信号を抽出し、またシステムクロック等を発
生しシステム全体を動作させる。デイエンファシス処理
部105では、FM変調で伝送されたMUSE信号に逆
ノンリニアを施しデイエンファシス特性のフィルタリン
グを行ない伝送路中の三角ノイズを低減し、また、映像
信号の振幅の小さな所で目立つノイズ成分を低減する。
上記処理を施したMUSE信号は、標準速・倍速同時出
力映像信号処理回路109に入力し、輝度・色差信号と
も1125/30のインターレース走査信号であるMU
SE信号の走査線から525/30の標準速用走査線と
、525/60の順次走査用走査線を作成する。これら
の映像出力は、速度変換処理回路106.フィールド内
内挿処理回路107、倍速変換処理回路108によって
実現できる。速度変換処理回路106では、上記デイエ
ンファシス処理部105の出力を用い、奇数ラインと偶
数ラインそれぞれについて1125/30のMUSE信
号の走査線から525/30の標準速用走査線を作成す
る。フィールド内内挿処理回路107では、上記速度変
換処理回路106により、走査速度変換した偶数ライン
と奇数ラインを用いて、輝度信号、色差信号それぞれに
対し、525/30の標準速用走査線、525/30の
倍速用走査線を作成する。倍速変換処理回路108では
、上記フィールド内内挿処理回路107より得た525
/30の標準速用走査線、525/30の倍速用走査線
を用いて倍速変換処理を行ない、525/60の順次走
査用走査線出力を得る。D/A変換機110は、上記倍
速変換処理回路108より出力する順次走査用走査線出
力をアナログ映像信号に変換する。D/A変換機111
は、上記フィールド内内挿処理回路107から出力する
525/30の標準速用走査線出力をアナログ映像信号
に変換する。出力端子112は、順次走査用走査線のア
ナログ映像信号を出力し、出力端子113は、標準速用
走査線のアナログ映像信号を出力する。
第1図に示す構成によれば、標準速用走査線出力と、順
次走査用走査線出力を同時に得ることができるため、通
常のNTSC方式の受信機や、倍速テレビジョン信号の
入力に対応した最適な映像信号を作り出すことができる
次に、標準速・倍速同時出力映像信号処理回路109の
内部構成及び動作について説明する。第2図は、標準速
・倍速同時出力映像信号処理回路109の構成例と主要
タイミング例を示す図である。第2図において、第1図
と同一の符号を記したものは同一の動作をするものとす
る。薫た、201は。
デイエンファシス処理部105から入力するMUSE信
号入力端子、202は、速度変換処理回路106からの
偶数ライン出力端子でありフィールド内内挿処理部10
7への入力端子、203は、速度変換処理回路106か
らの奇数ライン出力端子でありフィールド内内挿処理部
107への入力端子、204は、輝度信号処理用のフィ
ールド内内挿処理回路、205は、色差信号処理用のフ
ィールド内内挿処理回路、206,207.208は、
セレクトスイッチ、209.210.211は1倍速変
換用ラインメモリ、212,213,214は、それぞ
れ倍速変換用ラインメモリからの倍速用走査線出力端子
、215.216.217は、それぞれフィールド内内
挿処理部107からの標準速用走査線出力端子である。
以下、第2図の動作説明を行なう。
まず、輝度信号処理について説明する。輝度信号処理用
のフィールド内内挿処理回路204では、速度変換処理
回路106からの偶数ライン出力及び奇数ライン出力を
入力し、525/30の標準速用走査線(実Y、第2図
(ア))及び倍速用走査線(補Y。
第2図(イ))を出力する。ここで、525/30の標
準速用走査線は、出力端子215から、第1図D/A変
換器111へ出力する。セレクタ206は、輝度信号処
理用のフィールド内内挿処理回路204より得た標準速
用走査線(実Y、第2図(ア))及び倍速用走査線(補
Y、第2図(イ))に対し、第2図(つ)の様に時間軸
多重処理を行なう。倍速変換用ラインメモリ209は、
第2図(1)の様に1ライン期間内に標準速用走査線及
び倍速用走査線を順に出力する、いわゆる倍速変換処理
を行ない、出力端子212へ出力する。すなわち、出力
端子212には、525/60の輝度信号の順次走査用
走査線が得られることになる。
この輝度信号の順次走査用走査線は、出力端子212よ
り第1図のD/A変換器110へ出力される。また、色
差信号についても輝度信号処理と同様に行なわれる。す
なわち、色差信号のフィールド内内挿処理回路205で
は、速度変換処理回路106の出力信号から、標準速用
走査線(実B−Y、実R−Y)と倍速用走査線(補B−
Y、補R−Y)を作成する。ここで、525/30の色
差信号の標準速用走査線(実B−Y、実R−Y )は、
出力端子216.217から、第1図D/A変換器11
1へ出力する。上記標準速用走査線及び、倍速用走査線
は、倍速変換処理回路108へ入力し、上記同様倍速変
換処理を行ない、出力端子213,214へ出力し、第
1図のD/A変換器110に入力する。このようにして
、St準速・倍速同時出力映像信号処理回路109では
、輝度信号と色差信号の両方の標準速用走査線出力と、
倍速用走査線出力とを同時に得ることができる。
上記第2図の回路構成は、例えば1個の集積回路として
実現することもできるが、簡単化のためには既存のメモ
リを用いて残りの論理回路のみ集積化するなど実現は容
易である。
次に第3図、第4図を用いて、速度変換処理原理と輝度
信号処理原理について説明し、速度変換処理106及び
、輝度信号処理用のフィールド内内挿処理回路204の
詳細ブロック図を第5図に示す。
第3図は、速度変換処理の原理図であり、(a)。
(b) 、 (C)と順を追って説明する。
第3図(、)は、伝送されたMLISE信号を垂直−時
間平面上から見た図である。右から現在到来しているフ
ィールド(第if) 、 1フイールド前のフィールド
(第2f)2次は第3f、第4f・・・とつづいている
。また、図中の○は、走査線を意味する。第3図(、)
に示すように、MUSE信号は、IH(ライン)期間を
(l/33.75KHz)sec、if(フィールド)
期間を(1/60Hz)secとし、インターレース走
査を行なっている。
この信号を1ライン置きに間引いて速度変換用のメモリ
へ書き込んでいる。次に、第3図(b)に示すように、
速度変換用のメモリからデータを読みだす際、LH(ラ
イン)期間を(1/15.75KHz)see、if(
フィールド)期間を(1/60七)Secとして読みだ
すことで、走査線の速度変換を実現している。第3図(
c)の8(図中の☆印)は、速度変換処理後の走査線第
3図(b)のA(図中の○印)から作成したNTSC方
式における標準速用走査線の重心位置に合致した走査線
の位置を示している。この走査線は、第2図の、輝度信
号処理用のフィールド内内挿処理回路204から出力さ
れる標準速用走査線を示している。輝度信号処理用のフ
ィールド内内挿処理回路204では、さらに、以下に説
明するような倍速用走査線も同時に作成する。
第4図は、倍速表示可能なデイスプレィ装置への入力信
号として最適な走査線を作り出す輝度信号の倍速表示用
フィールド内内挿処理の原理図である。図は、垂直−水
平平面上から見た図である。
図中の(AO,AI)(O印の画素)は、速度変換処理
回路106からの出力信号であり、先に説明した(偶数
ライン、奇数ライン)は、それぞれ図中の(10,11
)。
(12,13)・・・にそれぞれ相当する。倍速表示可
能なデイスプレィ装置に入力する走査線の重心位置は、
図中のLO,Ll、A2・・・(☆印の画素が存在する
走査線)に相当する。ここでは、標準速用走査線に相当
するLl、A3・・・(図中の点線で示しである走査線
)の作成方法、倍速用走査線に相当するLO,A2・・
・ (図中の一点鎖線で示しである走査線)の作成方法
の順番で説明する。
まず始めに、S+準速用走査線L1を作成する方法につ
いて説明する。標準速用走査線Llを作成するには、第
3図(c)の8(☆印)に相当する走査線、すなわち第
4図中の(Ll上のMl’ 、Ml・・・)、(A3上
の阿2″、M2・・・)・・・の重心位置にあたる画素
を作成すればよい。現在到来しているラインが10であ
る場合、速度変換処理回路106からは、Oで示した位
置の画素AOとAIが得られることになる。また、図4
図のA2は、AO(偶数ライン)の1ライン遅延であり
AI’は、同ライン上のA1の1画素遅延、A3はAl
’ (奇数ライン)の1ライン遅延である。例えば、標
準速用走査線Ll上の旧を作成するには、(AO+A2
)/2より、重心位置旧(△で示す画素)の画素を作成
し、次に(旧÷A2)/2すなわち1/4(AO)+3
/4(A2)より、重心位置Kl(口で示す画素)の画
素を作成し、最後に(KL÷AI)/2すなわちl/8
(AO)+1/2(Al)+3/8(A2)を求めれば
よい。
倍速用走査線LO,L2・・・を作成するには、上記標
準速用走査線の間の重心位置にあたる画素、すなわち、
第4図中の(LO上のMO’、MO・・・)、(A2上
のM2′。
M2・・・)・・・の重心位置にあたる画素を作成すれ
ばよい。例えば、標準速用走査線A2上のM2を作成す
るには、上記同様に、(Al’+A3)/2より、重心
位置H2(△で示す画素)の画素を作成し、次に(H2
+A3)/2すなわちl/4(At’)+3/4(A3
)より1重心位置に2の画素を作成し、最後に(K2+
A2)/2すなわち1/11(At’)+1/2(A2
)+3/8 (A3)を求めればよい。この様にして、
標準速用走査線上と1倍速用走査線上の画素を次々と作
成することができる。
次に、上記一連の処理を具体的に実現する信号処理ブロ
ックを第5図に示す。第5図において、第1図及び第2
図と同一の符号を記したものは同一の動作をするものと
する。また、第6図には、第5図の速度変換処理回路1
06の主要なタイミングを示している。
第5図は、速度変換処理106及び、輝度信号処理用の
フィールド内内挿処理回路204の詳細ブロックの一例
を示す図である。第5図において、501.502は、
それぞれ奇数ライン、偶数ラインについて速度変換処理
を行なう速度変換用メモリ、503.504,505,
506,507は、速度変換用メモリ501,502の
コントロール信号入力端子、508,516は、速度変
換処理後の奇数ライン、偶数ラインについて1ライン遅
延を可能とするラインメモリ、509,510,514
.517,518,522は、1/2の係数器を備えた
加算機、511.519は、セレクタ、512,513
,520,521は、ラッチ、524は、セレクタ51
1,519の制御信号入力端子、525は、ライン毎に
反転し、4フイールドで完結する輝度信号用サブサンプ
ルクロック(以後、Yssと記す)入力端子、526は
、入力端子525の反転クロック(以後、YssBと記
す)入力端子、515は、標準速用走査線の出力端子、
523は、順次走査用走査線の出力端子である。
第4図及び、第6図を用いて、第5図の動作説明を行な
う。入力端子201からは、速度変換用メモリ501.
502に対して、デイエンファシス処理後の信号を入力
する。速度変換用メモリ501,502は、第6図(a
)、(b)、(C)、(d)t(e)に示した制御信号
が入力し、速度変換処理を行う。まず、速度変換用メモ
リ501,502に入力するライトリセット信号は、第
6図(a)に示すように、高品位テレビジョン信号に同
期して、毎ライン供給される。そして、速度変換用メモ
リ501には、第6図(b)に示す様な高品位テレビジ
ョン信号の偶数ラインに同期したライトクロックが供給
され、1フィールド1125/2本の高品位テレビジョ
ン信号のうち、偶数ラインのみを書き込む動作を行なう
。同様にして速度変換用メモリ502には、第6図(c
)に示す様な高品位テレビジョン信号の奇数ラインに同
期したライトクロックが供給され、奇数ラインのみを速
度変換用メモリ502に書き込む動作を行なう。速度変
換用メモリ501.502からデータを読みだす時は、
第6図(d)及び、第6図(e)に示す様な標準(NT
SC方式)テレビジョン信号に準じたリードリセット信
号とり一ドクロックとを供給する。上記一連の制御によ
り、速度変換用メモリ501からは、偶数ラインについ
て、1フイールド525/2本に走査速度を変換した出
力信号を得、端子202に供給する。速度変換用メモリ
502からは、奇数ラインについて、1フイールド52
5/2本に走査速度を変換した出力信号を得、端子20
3に供給する。上記の様に奇数ライン、偶数ラインで独
立に制御を行なうことにより、速度変換処理に必要なメ
モリ容量を必要最低限にできる利点がある。
次に、第4図と対応させ、−例として標準速用走査、I
LIを得る方法について説明する。標準速用走査線Ll
上の画素旧は、第4図に示すようにAO。
Al、 A2を用いて作成する。
速度変換処理用メモリ501.502では、上記のよう
に、偶数ライン10と、奇数ライン11を作成する。
ここで、偶数ライン10上の到来画素をAOとする。
また、第4図のA2は、AOの1ライン遅延した画素で
ある。すなわち、端子202より入力するAOは、ライ
ンメモリ508により1ライン遅延してA2となる。1
/2の係数器を備えた加算機509は、上記AOとA2
とを加算平均し、第4図の重心位置旧の画素を作成する
。セレクタ511は、フィールド毎にHigh。
Lowを繰り返す制御信号入力端子524の制御を受け
この場合、ラインメモリ508の出力信号A2を選択し
て出力する(次のフィールドでは、AOを選択する)。
1/2の係数器を備えた加算機51Oは、上記加算機5
09の出力信号同と、上記セレクタ511の出力信号A
2とを加算平均し、第4図の重心位置に1の画素を作成
する。最後に、1/2の係数器を備えた加算機514は
、ラッチ512によりYssでラッチしたに1と、ラッ
チ513により’I’SSBでラッチした奇数ライン1
1上の画素AIとを加算平均し、第4図のMlで示す重
心位置の画素、すなわち標準連用走査線Llを作成し、
出力端子515に供給する。
次に、第4図と対応させて、−例として倍速用走査線L
2を得る方法について説明する。倍速用走査線A2上の
画素M2は、第4図に示すようにAI’ 、A2゜A3
を用いて作成する。
速度変換処理用メモリ502より作成される奇数ライン
11上の、到来画素をAl’とする。また、第4図のA
3は、AI’の1ライン遅延した画素である。
すなわち、端子202より入力するAt’は、ラインメ
モリ516により1ライン遅延してA3となる。1/2
の係数器を備えた加算機517は、上記A1″とA3と
を入力し、第4図の重心位置H2の画素を作成する。
セレクタ519は、フィールド毎にHigh、Lowを
繰り返す制御信号入力端子524の制御を受け、この場
合、ラインメモリ516の出力信号A3を選択して出力
する(次のフィールドでは、AI’を選択する。)。1
/2の係数器を備えた加算機518は、上記加算機51
7の出力信号H2と、上記セレクタ519の出力信号A
3とを入力し、第4図の重心位置に2の画素を作成する
最後に、1/2の係数器を備えた加算機522は、ラッ
チ520によりYssBでラッチしたに2と、ラッチ5
21によりYssでラッチしたラインメモリ508の出
力A2とを加算平均し、第4図のMlで示す重心位置の
画素。
すなわち倍速用走査線L2を作成し、出力端子523に
供給する。
以上に様にして、速度変換処理106及び、輝度信号処
理用のフィールド内内挿処理回路204を用いて、 5
25/30の標準速用走査線と倍速用走査線を得ること
ができる。すなわち、この時点で、出力端子515の出
力信号を用いれば標準速用デイスプレィ(NTSC方式
の一般的な表示装置)への出力信号を得ることができる
。また、出力端子515及び523の出力信号を、第2
図の倍速変換処理部108に供給し、倍速の輝度信号を
作成することにより、倍速用デイスプレィ(IDTV、
 EDTV等にみられる順次走査線する表示装置)への
出力信号を得ることができる。
次に第7図により、色差信号処理原理を説明し。
色差信号処理用のフィールド内内挿処理回路205の構
成の一例を第8図、第9図、第10図を用いて説明する
第7図は、倍速表示可能なデイスプレィ装置への入力信
号として最適な走査線を作り出す色差信号の倍速表示用
フィールド内内挿処理の原理図である。第7図(a) 
、 (b)ともに、垂直−水平平面上から見た図である
。第7図(a)は、輝度信号の、あるフィールドにおけ
る画素配置と、作成する走査線の重心位置を示している
。但し、実線は、標準連用走査線1点線は、倍速用走査
線の重心位置を示している。第7図(b)は、色差信号
の、あるフィールドにおける画素配置と、作成する走査
線の重心位置を示している。(a)同様、実線(11,
13,15゜・・・)は、標準速用走査線、点線(10
,12,14・・・)は、倍速用走査線の重心位置を示
しており、図中の(80、RO)(O印)は、速度変換
処理回路106からの出力信号を示している。また、図
に示しているように、色差信号は、偶数ラインにB−Y
信号、奇数ラインにR−Y信号が送られてくる。このた
め、速度変換処理回路106から得られる偶数ライン出
力には、常にB−Y信号(BO)が、奇数ライン出力に
は、常にR−Y信号(RO)が得られることになる。ま
た、現在到来している画素がBOである場合、第7図(
b)中の81は、BO(偶数ライン)の1ライン遅延、
B2は、BOの2ライン遅延であり、R1はRO(奇数
ライン)の1ライン遅延に相当する。
第7図(b)のMl、Mlに相当するR−Y信号及び、
B−Y信号、すなわち、倍速表示可能なデイスプレィ装
置への出力信号として最適なR−Y信号及び、B−Y信
号の作成方法は、様々な形態が考えられるが、以下3通
りの例すなわち、■実補2度書き処理、■実補独立処理
、■実補簡易処理として詳細に示す。
■実補2度書き処理(第8図相当) 第1の方法は、第7図に示すBO,B1.B2.RO,
R1より、新たにMlで構成する走査線12を作成し、
2度書きにより村で構成する走査線11を作成する方法
である。まず、Mlに相当するB−Y信号については、
(BO+B2)/2より重心位置に2の画素を作成し、
次に(K2+B1.)/2すなわちl/4(BO)+1
/2(Bl)+1/4(B2)を求めることにより、重
心位置N2の画素を作成する。
また、Mlに相当するR−Y信号については、(RO+
R1,)/2を求めることにより、重心位置M2の画素
を作成する。
■実補独立処理(第9図相当) 第2の方法は、第7図に示すBO,Bl、RO,R1よ
り、新たにMlで構成する走査線及び、旧で構成する走
査線を作成する方法である。まず、Mlに相当するB−
Y信号については、上記同様の処理を施し、Mlに相当
するB−Y信号については、(BO+81)/2を求め
ることにより、重心位置肘の画素を作成する。また、M
lに相当するR−Y信号については、上記同様の処理を
施し、Mlに相当するR−Y信号については、ROをそ
のまま用いることにより、重心位置村の画素を作成する
■実補簡易処理(第10図相当) 第3の方法は、第2の方法と同様、第7図に示すBO,
Bl、RO,R1より、新たに阿2で構成する走査線及
び、Mlで構成する走査線を作成する方法の別の一方法
である。まず、 Mlに相当するB−Y信号については
、B1をそのまま用いることにより、重心位置M2の画
素を作成し、Mlに相当するB−Y信号については、上
記■同様の処理を施す。また、R−Y信号については、
全て上記■同様の処理を施す。第3の方法は、上記第1
、第2の方法に比べて、ラインメモリを1つ削減可能と
する。
次に、上記■、■、■の色差信号処理を実現する処理ブ
ロックを第8図、第9図、第10図に示す。
第8図は、上記■の方法を実現する色差信号用フィール
ド内内挿処理ブロック図である。第8図において、第5
図と同一の符号を記したものは同一の動作をするものと
する。801.808は、輝度信号に対して、1/4に
時間軸圧縮された色差信号k、輝度信号に合わせて伸長
する時間軸伸長用ラインメモリ、802,803,80
9は、ラインメモリ、804,805゜810は、1/
2の係数器を備えた加算器、806は、B−Y信号の倍
速用走査線出力端子、807は、 B−Y信号の標準速
用走査線出力端子、811は、R−Y信号の倍速用走査
線出力端子、812は、R−Y信号の標準速用走査線出
力端子である。
次に、第8図の動作説明を行なう。入力端子202から
得た偶数ライン、すなわち、B−Y信号は、時間軸伸長
用ラインメモリ801に入力し、輝度信号と時間軸を合
わせる。時間軸伸長用ラインメモリ801からの出力信
号は、第7図(b)のBOに相当する。
ラインメモリ802は、上記BOを入力し、lライン分
遅延させて第7図(b)の81に相当する出力信号を得
る。ラインメモリ803は、上記B1を入力し、1ライ
ン分遅延させて第7図(b)のB2に相当する出力信号
を得る。1/2の係数器を備えた加算器804は、ライ
ンメモリ803からの出力信号(B2相当)と、時間軸
伸長用ラインメモリ801からの出力信号(BO相当)
とを入力し、加算平均を求めて、第7図(b)の重心位
置に2の画素を作成する。1/2の係数器を備えた加算
器805は、上記加算器804からの出力信号と、ライ
ンメモリ802からの出力信号(81相当)とを入力し
、加算平均を求めて、第7図(b)の、M2で示す重心
位置の画素を作成し、これによって構成する倍速用走査
線を、出力端子806に供給する。
上記のより、旧から構成する走査線は、2度書きにより
作成するため、倍速用走査線(出力端子806に供給す
る走査線)を、標準速用走査線として出力端子807に
供給する。
次に、R−Y信号の処理について説明する。入力端子2
03から得た奇数ライン、すなわち+ R−Y信号は、
時間軸伸長用ラインメモリ808に入力し、輝度信号と
時間軸を合わせる。時間軸伸長用ラインメモリ808か
らの出力信号は、第7図(b)のROに相当する。ライ
ンメモリ809は、上記ROを入力し、1ライン分遅延
させて第7図(b)のR1に相当する出力信号を得る。
1/2の係数器を備えた加算器810は、ラインメモリ
809からの出力信号(R1相当)と、時間軸伸長用ラ
インメモリ808からの出力信号(RO相当)とを入力
し、加算平均を求めて、第7図(b)のM2で示す重心
位置の画素を作成し、これによって構成する倍速用走査
線を、出力端子811に供給する。
旧から構成する走査線は、上記出力端子807同様、2
度書きにより作成するため、倍速用走査線(出力端子8
11に供給する走査線)を、標準速用走査線として出力
端子812に供給する。以上の処理を行なうことにより
、上記■の方法を実現することができる。
第9図は、上記■の方法を実現する色差信号用フィール
ド内内挿処理ブロック図である。第9図において、第8
図と同一の符号を記したものは同一の動作をするものと
する。901は、1/2の係数器を備えた加算器、90
2は、B−Y信号の標準速用走査線出力端子、903は
、R−Y信号の標準速用走査線出力端子である。
次に、第9図の動作説明を行なう。B−Y及び、RY信
号作成手順のうち、第8図の動作と異なる点は、標準速
用走査線の作成手順のみである。すなわち、第7図(b
)のMlから構成する走査線を作成する方法のみが異な
る。まず、阿1から構成するB−■信号の作成方法につ
いて説明する。1/2の係数器を備えた加算器901は
、ラインメモリ802からの出力信号(Bl相当)と、
時間軸伸長用ラインメモリ801からの出力信号(BO
相当)とを入力し、加算平均を求めて、第7図(b)の
重心位置M1の画素を作成し、これによって構成する標
準連用走査線を、出力端子902に供給する。Mlから
構成するR−Y信号については、ROをそのまま用いる
ことにより、第7図(b)の重心位置M1の画素を作成
し、これによって構成する標準速用走査線を、出力端子
903に供給する。以上の処理を行なうことにより、上
記■の方法を実現することができる。
第10図は、上記■の方法を実現する色差信号用フィー
ルド内内挿処理ブロック図である。第10図において、
第8図及び、第9図と同一の符号を記したものは同一の
動作をするものとする。1001は、B−’/倍信号倍
速用走査線出力端子である。
次に、第10図の動作説明を行なう。B−Y及び、R−
Y信号作成手順のうち、第8図及び、第9図の動作と異
なる点は、B−Y信号の倍速用走査線の作成手順のみで
ある。すなわち、第7図(b)のM2から構成するB−
Yの走査線を作成する方法のみが異なる。村から構成す
るB−Y信号については、Blをそのまま用いることに
より、第7図(b)の重心位置阿2の画素を作成し、こ
れによって構成する倍速用走査線を、出力端子1001
に供給する。以上の処理を行なうことにより、上記■の
方法を実現することができる。
上記一連の色差信号処理は、倍速表示可能なテレビジョ
ンに入力する色差信号の走査線処理重心位置として、第
7図(b)Ml、82に相当する画素を作成し、これに
よって構成する走査線を、標準速用走査線及び、倍速用
走査線としている。ここで色差信号の走査線処理重心位
置と、第7図(a)の輝度信号の走査線処理重心位置と
比較すると、処理重心のズレが、δ分あることに気付く
。しかし、輝度信号に比べ、色差信号は、目に対する感
度が、鈍いということを考えると、第7図における処理
重心の差δは、十分許容範囲内にあり、処理重心の差δ
が再生画像に与える悪影響は、はとんど無いと考えられ
る。
以上に様にして、色差信号処理用のフィールド内内挿処
理回路205を用い、525/30の標準速用走査線と
倍速用走査線を同時に得ることができる。
すなわち、上記によれば、この時点で、第8図の場合、
出力端子807.812の出力信号、第9図の場合、出
力端子902.903の出力信号、第10図の場合、出
力端子902.903の出力信号をそれぞれ用いれば標
準速用デイスプレィへの出力信号を得ることができる。
また、525/30の標準速用走査線の出力端子(第8
図の807,812) (第9図の902,903) 
(第10図の902,903)と、倍速用走査線の出力
端子(第8図の806,811)(第9図の806,8
11)(第10図の1001.all)のそれぞれの出
力信号を倍速変換処理部108へ供給して倍速変換する
ことにより、倍速用デイスプレィへの出力信号も得るこ
とができる。
以上が、フィールド内内挿処理部107における、輝度
信号と色差信号の通常処理における一実施例の説明であ
る。但し、ここでは、ワイドアスペクトの高品位テレビ
ジョン信号を、ワイドアスペクトのままで、4:3のア
スペクト比をもったNTSC方式の受信装置に映出した
場合を上下圧縮モードと記し、ワイドアスペクトの高品
位テレビジョン信号を水平方向に圧縮して、4:3のア
スペクト比をもったNTSC方式の受信装置に映出した
場合や、ワイドアスペクトの高品位テレビジョン信号の
左右(水平方向に)をカットして、4:3のアスペクト
比をもったNTSC方式の受信装置に映出した場合を通
常処理と記している。次に、上記の上下圧縮モード用信
号処理回路について説明する。
まず、上下圧縮モードの原理を説明する。上下圧縮モー
ド時の画面は、第15図(b)に示すように、4:3の
アスペクト比を持つ画面の一部の領域に16=9のアス
ペクト比を持つ画面の一部の領域に16:9のアスペク
ト比を持つ高品位テレビジョン画像が表示されることと
なる。その為、元の画像が垂直方向に圧縮された形で表
示されることとなり、その圧縮率は、3/4や2/3と
いった分母子が簡単な整数比となる値を取ることができ
る。以下の説明では、圧縮率を垂直方向に273とした
場合を例にとり説明することとする。
第11図は、倍速表示可能なテレビジョンへの入力信号
として最適な走査線を作り出す上下圧縮モード用輝度信
号処理の原理図である。上下圧縮モード用輝度信号処理
部のフィールド内内挿処理回路204の詳細ブロック図
を第12図に示す。
第11図(a)は、垂直−水平平面上から見た偶数フィ
ールドにおける輝度信号の画素位置と、作成するべき走
査線の処理重心位置を示し、(b)は、垂直−水平平面
上から見た奇数フィールドにおける輝度信号の画素位置
と、作成するべき走査線の処理重心位置を示し、(C)
は、垂直−時間平面上から見た偶数フィールド及び奇数
フィールドの走査線位置と、作成するべき走査線の処理
重心位置を示している。第11図(C)の偶数フィール
ドにおいて、 LL、L3.L5.L7・・・(ムで示
した走査線)の位置は、標準速用走査線の処理重心位置
を、L2.L4.L6・・・(Δで示した走査線であり
、以下、)の位置は、倍速用走査線の処理重心位置を示
している。
まず始めに、第11図(a)の偶数フィールドにおける
、上下圧縮モード用輝度信号処理の原理を説明する。第
11図(a)において、(AO,BO) 、 (Al。
Bl) 、 (A2.B2) 、 (A3.B3) 、
 (A4.B4)・・・は、速度変換処理部106から
同時に得られる出力信号であり、このうち、AO,Al
、A2.A3.A4・・・は、奇数ライン、Bo。
81.B2.B3.B4・・・は、偶数ラインを示して
いる。本実施例では、図に示すα、β、γ、δにあたる
走査線を時系列的に作成して、標準速用走査線及び。
倍速用走査線を作成する。αは、速度変換処理部から得
られる(A1.旧)を用い、 Blと81の1ライン遅
延に相当するBOとで、(BO+81)/2を求め、こ
れとA1とで、[((BO+81)/2)+Al]/2
を求めることにより作成する。βは、速度変換処理部か
ら得られる(A2、B2)を用い、B2の1ライン遅延
に相当するB1とA2とで−(Bl+A2)/2を求め
ることにより作成する。
Yは、速度変換処理部から得られる(A3. B3)を
用い、A3とA3の1ライン遅延に相当するA2とで、
(A2+A3) / 2を求め、これと83の1ライン
遅延に相当する82とで、[((A2+A3)/2)÷
B2]/2を求めることにより作成する。δは、速度変
換処理部から得られる(A3.B3)を用い、A3と8
3とで、(A3+83)/2を求めることにより作成す
る。(A4.B4)到来時は、(At、Bl)到来時間
様にαをもとめる。
次に、第11図(b)の奇数フィールドにおける、上下
圧縮モード用輝度信号処理の原理を説明する。
奇数フィールドにおいて、標準速表示用走査線及び、倍
速表示用走査線を作成する場合も、上記同様の処理で、
α、β、γ、δにあたる走査線を作成すれば良い。第1
1図(a)と第11図(b)の違いは、例えば、Llに
相当する走査線を比べると、走査線の作成順番がズして
いるだけである。また、第11図(a)と(b)に示す
ように、偶数フィールド、奇数フィールドいずれにおい
ても、上記走査線α。
β、γ、δのうちα、γのみを用いれば、標準速用走査
線のみを抽出することができる。
第12図に、α、β、γ、δ及び、これら作成した走査
線の速度変換処理時のタイムチャートを示す。第12図
(aL (b)に示すように、走査線Yとδとは、同時
刻に作成することになる。これらの走査線α、β、γ、
δを、速度変換し、倍速処理部108に入力可能な形態
にする方法について説明する。
第12図(C)には、実走査線に相当する走査線αと走
査線γを書き込むクロックを示し、第12図(d)には
、補間走査線に相当する走査線βと走査線δを書き込む
クロックを示す。このクロック(c)によって標準速用
走査線に相当する走査線αとγを、また、クロック(d
)によって倍速用走査線に相当する走査線βとδとを、
それぞれ上下圧縮用の速度変換メモリへ独立に書き込み
、第12図(e)、(f)に示すように同時に読みだし
て倍速処理部108に入力すればよい。
上記一連の処理を具体的に実現する処理ブロックを第1
3図に示す。第13図において、第5図と同一の符号を
記したものは同一の動作をするものとする。
第13図は、上下圧縮モード用輝度信号処理部のフィー
ルド内内挿処理回路204の詳細ブロックを示した図で
ある。1301,1302,1303,1304.13
05は、ラッチ、1306,1307,1308,13
09は、l/2の係数器を備えた加算器、1310,1
311は、セレクタ、1312は、制御信号入力端子、
1313.1314は、速度変換用メモリ、1315は
、ライトリセット信号入力端子、1316は、ライトク
ロック入力端子、1317は、リードクロック入力端子
、1318は、リードリセット入力端子、1319は、
標準速用走査線の出力端子、1320は、倍速用走査線
の出力端子である。
また、第14図には、第13図の入力端子1312゜1
315、1316に供給する信号のタイムチャートを示
す。以下、第11図(a)の偶数フィールドを例にとり
、α、β、γ、δに相当する走査線作成時の各部の動作
について、順を追い説明する。
走査線α作成時、入力端子202及び、203には、そ
れぞれ、第11図(a)のA1及び、B1が供給されて
いる。この時、加算器509からは、(BO÷Bl)/
2が得られている。これをラッチ1301によりYss
でラッチした信号と、入力端子203から入力するA1
をラッチ1303によりYssBでラッチした信号とを
、1/2の係数器を備えた加算器1306を用いて、加
算平均すると、上記第11図(、)で説明した走査線α
すなわち[((BO+81)/2)+A1]/2が、端
子αに得られる。
走査線β作成時は、入力端子202及び、203に、そ
れぞれ、第11図(a)のA2及び、B2が供給されて
いる。この時、ラインメモリ508からは、B1が得ら
れている。これを、ラッチ1304によりYssでラッ
チした信号と、入力端子203から入力するA2をラッ
チ1303によりYssBでラッチした信号とを、1/
2の係数器を備えた加算器1308を用いて、加勢平均
すると、上記第11図(、)で説明した走査糾βすなわ
ち(A2+81)ノ2が、端子βに得られる。
走査線γ作成時は、入力端子202及び、203に、そ
れぞれ、第11図(a)のA3及び、 B3が供給され
ている。この時、加算器517からは、(A2+A3)
/2ガ得られている。また、ラインメモリ508からは
、E2が得られている。加算器517からの出力(A2
+A3)/2をラッチ1305によりYssBでラッチ
した信号と。
ラインメモリ508からの出力B2をラッチ1304に
よりYssでラッチした信号とを、1/2の係数器を備
えた加算器1309を用いて、加算平均すると、上記第
11図(a)で説明した走査線γすなわち[((A2+
A3)/2)+82]/2が、端子γに得られる。
走査線δ作成時は、入力端子202及び、203に、上
記の走査線γ作成時同様、第11図(a)のA3及び、
B3が供給されている。この時、入力端子202から入
力する83をラッチ13o2によりYssでラッチした
信号と、入力端子203から入力するA3をラッチ13
03によりYssBでラッチした信号とを、1/2の係
数器を備えた加算器1307を用いて、加算平均すると
、上記第11図(a)で説明した走査線δすなわち(A
3+83)/2が、端子δに得られる。
このようにして作成したα、β、γ、δのうち、αとγ
は、セレクタl310に、βとδは、セレクタ1311
にそれぞれ入力する。セレクタ1310.1311は、
制御信号入力端子1312より、第14図(a)に示す
制御信号を入力し、制御信号がFlighのときはa側
を、制御信号がLowのときはb側を選択して出方する
。すなわち、速度変換用メモIJ1313には、セレク
タ1310より、α、γの順で信号が人力し、速度変換
用メモ!J1314には、セレクタ1311より、β。
δの順で信号が入力する。速度変換用メモリ1313及
び、1314には、入力端子1315及び、入力端子1
316より、第14回(b)及び、(C)に示す様な高
品位テレビジョン信号に同期したライトイネーブル信号
と、ライトクロックが入力し、また、入方端芋1318
及び、入力端子1317より、第14図(d)及び。
(e)に示す様な標準テレビジョン信号に準じた同期の
り−ドイネーブル信号と、リードクロックが入力する。
これら第14図に示す制御信号により速度変換用メモ+
J1313及び、1314を制御すると、出力端子13
19には、上記第12図(、)に示す525/30の標
準速用走査線を、出方端子1320には、第12図(f
)に示す525/30の倍速用走査線を得ることができ
る。出力端子1319の出力信号は、第2図に示す倍速
変換処理部108へ、出力端子132oの出方信号は、
第2図に示す倍速変換処理部108及び、標準速用走査
線出力端子215へ出方する。
以上の処理を行なうことにより、上下圧縮モードでも、
倍速表示可能なデイスプレィ装置への出力信号として最
適な標準連用走査線及び9倍速用走査線を同時に得るこ
とができる。
また、第15図(a)には、第15図(b)に示す上下
圧縮モード表示時の映像表示期間以外のブランキング期
間(以下、BLと記す)の輝度レベルを任意に変更可能
とする処理ブロックの一例を示す。
第1S図(、)において、第13図と同一の符号を記し
たものは同一の動作をするものとする。1501、15
02は、セレクタ、1503は、8Lレベル設定の為(
7)Nbit(7) ス−1’ ッチ(N:例えば8b
it等)、15o4は。
制御信号入力端子である。セレクタ1501.1502
は、第13@で説明した速度変換用メモリ1313.1
314からの出力と、スイッチ1503からの任意の固
定値とを入力し、入力端子1504から得る制御信号に
したがって出力を切り換えている。第15図(b)の(
ア)に示す制御信号が、 H4ghの時は、速度変換用
メモリ1313.1314からの出力を、Lotyの時
は、スイッチ1503からの任意の固定値を出力する。
すなわち、セレクタ1501.1502を、第13図に
加えるのみで、上下圧縮モード表示時の映像表示期間以
外のBLに相当する期間の輝度レベルを任意に変更可能
とすることができる。
次に色差信号について、輝度信号処理時開様に。
上下圧縮モード用色差信号処理の原理を説明し。
上下圧縮モード用色差信号処理部のフィールド内内挿処
理回路205の詳細ブロック図を示して説明する。
第16図は、倍速表示可能なテレビジョンへの入力信号
として最適な色差信号用走査線を作り出す上下圧縮モー
ド用色差借号処理の原理を示すための一例である。また
、説明の簡単化の為、上下圧縮モード用色差信号処理に
おいても、前述の3つの色差信号処理方式が考えられる
が、このうち実補2度書き処理を適用した場合について
説明する。上下圧縮モード用色差信号処理部のフィール
ド内内挿処理回路205の詳細ブロック図の一例を第1
7図に示す。
第16図は、゛上下圧縮モード用色差信号処理の原理図
であり、(a)は、垂直−時間平面上から見た偶数フィ
ールドの走査線位置(AO,BO)、(AI、Bl)、
(A2、B2)・・・と、作成するべき走査線の処理重
心位置Ll、L2.L3.L4・・・を示している。(
b)は、垂直−水平平面上から見た偶数フィールドにお
ける輝度信号の画素位置と、作成するべき走査線の処理
重心位置を示しており、(c)は、垂直−水平平面上か
ら見た奇数フィールドにおける輝度信号の画素位置と、
作成するべき走査線の処理重心位置を示している。第1
1図(a)の偶数フィールドにおいて、LL、L3.L
5.L7・・・(ムで示した走査線)の位置は、標準速
用走査線の処理重心位置を、L2.L4.L6・・・(
△で示した走査線)の位置は、倍速用走査線の処理重心
位置を示している。
まず始めに、第11図(b)の偶数フィールドにおける
、上下圧縮モード用色差信号処理の原理を説明する。第
11図(b)において、(AO,BO)、 (Al。
Bl) 、 (A2.B2) 、 (A3.B3) 、
 (A4.B4)・・・は、速度変換処理部106から
同時に得られる高力信号であり、このうち、AO,At
、A2.A3.A4・・・は、奇数ライン。
すなわちR−Y信号、BO,Bl、B2.B3.B4・
・−は、偶数ライン、すなわちB−Y信号を示している
。本実施例では、−例として、図に示すα、βに相当す
る走査線LL(=α) 、 L3 (=β) 、 L5
 (=α)・・・すなわち、標準速用走査線を作成して
、 L2.L4.L6・・・に相当する走査線すなわち
、倍速用走査線を標準速用走査線の2度書きにて作成す
る。以下、偶数フィールドにおける標準速用走査線α、
βの作成方法について説明する。まず、標準連用走査線
L1にα)に相当するB−Y信号、 R−Y信号は、速
度変換処理部から得る(A l 、 B 1 )到来時
に作成する。B−Y信号は、B1の1ライン遅延に相当
するBOを用いて標準速用走査線L1に相当するB−Y
信号とする。R−’I’信号は、Alと、Atの1ライ
ン遅延に相当するAOとを用いて(AO+AI)/2を
求めることにより標準速用走査線L1に相当するR−Y
信号を作成する。次に、標準速用走査線L3(=β)に
相当するB−Y信号、 R−Y信号は、速度変換処理部
から得る(A2.B2)到来時に作成する。B−Y信号
は、B2と、B2の1ライン遅延に相当するB1とを用
いて(B1+82)/2を求めることにより標準速用走
査&!L3に相当するB−Y信号を作成する。R−Y信
号は、A2を用いて標準速用走査線L3に相当するR−
Y信号とする。(A4.B4)到来時は、(Al、Bl
)到来時同様にαをもとめる。(A5.B5)到来時は
、(A2.B2)到来時同様にβをもとめる。
次に、第16図(C)の奇数フィールドにおける、上下
圧縮モード用色差信号処理の原理を説明する。
奇数フィールドにおいて、標準速用走査線及び。
倍速用走査線を作成する場合も、上記同様の処理で、α
、βに相当する走査線すなわち、標準連用走査線を作成
し、倍速用走査線を標準速用走査線の2度書きにて作成
すれば良い。第16図(b)と第16図(c)の違いは
、α、βに相当する走査線の作成順番がズしているだけ
である。また、第16図(b)と(c)に示すように、
偶数フィールド、奇数フィールドいずれにおいても、上
記走査線α、βのみを用いれば、標準速用走査線のみを
抽出することができる。
上記一連の処理を具体的に実現する処理ブロックを第1
7図に示す。第17図において、第10図と同一の符号
を記したものは同一の動作をするものとする。
第17図は、上下圧縮モード用色差信号処理部のフィー
ルド内内挿処理回路205の詳細ブロックを示した図で
ある。1701は、セレクタ、1702は、セレクタ1
701の制御信号入力端子、1703.1704は、速
度変換用メモリ、1705は、B−Y信号用の標準速用
走査線及び、倍速用走査線の出力端子、1706は、R
−’l信号用の標準速表示用走査線及び、倍速用走査線
の出力端子である。
ここでは、第16図(b)の偶数フィールドを用いて、
α、βに相当する走査線作成時の各部の動作について順
を追い説明する。
B−Y信号用の走査線α作成時、入力端子202には、
第16図(b)の81が供給されている。この時、ライ
ンメモリ802からは、81を1ライン遅延したBOす
なわち、B−Y信号用の走査線αを出力している。R−
Y信号用の走査線α作成時、入力端子203には、第1
6図(b)のAIが供給されている。この時、加算機8
10からは、(AO+A1)/2すなわち、R−Y信号
用の走査線αを出力している。
B−Y信号用の走査線β作成時、入力端子202には、
第16図(b)の82が供給されている。この時、加算
機901からは、(B1+82)/2すなわち、B−Y
信号用の走査線βを出力している。R−Y信号用の走査
線β作成時、入力端子203には、第16図(b)のA
2が供給されている。この時、時間軸伸長用ラインメモ
リ808よりA2すなわち、R−Y信号用の走査線βを
出力している。このようにして作成したB−V、 R−
Y信号それぞれについての走査線α、βは、セレクタ1
701に入力する。セレクタ1701は、ライン毎にH
igh、Lowを繰り返す制御信号入力端子1702か
らの制御信号により、セレクト信号Highの時は、a
側(走査線α)を、Lowのときは、b側(走査線β)
を選択する。すなわち、速度変換用メモリ1703には
、セレクタ1701より、B−Y信号用の走査線がα、
βの順で信号が入力し、速度変換用メモリ1314には
、セレクタ1701より、R−Y信号用の走査線がα、
βの順で信号が入力する。速度変換用メモリ1703及
び、1704は、上記速度変換用メモリ1313及び、
1314と。
同様に動作し、出力端子1705には、B−Y信号の5
25/30標準速用走査線を、出力端子1706には、
R−Y信号の525/301JI準速用走査線を得るこ
とができる。
本実施例の場合、倍速用走査線を、標準速用走査線を用
いて、2度書きにより作成しているため、出力端子17
05の出力信号は、第2図に示す倍速変換処理部108
及び5標準速用走査線出力端子216へ、出力端子17
06の出力信号は、第2図に示す倍速変換処理部108
及び、標準速用走査線出力端子217へ出力する。
以上の処理を行なうことにより、上下圧縮モードの色差
信号でも倍速表示可能なデイスプレィ装置への出力信号
として最適な上下圧縮モードの標準連用走査線及び1倍
速用走査線を同時に得ることができる。
また、第18図には、第15図(b)に示す上下圧縮モ
ード表示時の映像表示期間以外の8Lに相当する期間の
色差環レベルを任意に変更可能とする処理ブロックの一
例を示す。
第18図において、第15図及び、第17図と同一の符
号を記したものは同一の動作をするものとする。180
1,1802は、セレクタ、1803.1804は、N
b1tのスイッチ(N:例えば8bit等)である。詳
細な回路動作については、第15図と同様の為、説明を
省略する。第18図においては、上記セレクタ1801
、1802を、第17図に加えるのみで、上下圧縮モー
ド表示時の映像表示期間以外のBLに相当する期間の色
差レベルを任意に変更可能とすることができる。
以上のようにして、輝度信号の通常処理と、上下圧縮モ
ード処理1色差信号の通常処理と、上下圧縮モード処理
が、実現できる。
以上、輝度信号と色差信号の通常処理と、上下圧縮モー
ド処理について独立な回路を説明したが、上記輝度信号
と色差信号の通常処理回路からの出力と、上記上下圧縮
モード処理回路からの出力とを、切り換えて用いること
により、標準連用走査線と倍速用走査線を作成すること
ができる。さらに、この場合には、上記通常処理部と上
下圧縮モード処理部の回路構成の類似点に着目し、メモ
リ部を通常処理部と上下圧縮モード処理部とで共用化す
ることができる。通常処理部と上下圧縮モード処理部と
を共用化した場合の実施例を第19図(111信号処理
部)、第20図(色差信号処理部)に、それぞれ示す。
第19図は、通常処理と上下圧縮モード処理とでライン
メモリを共用化し、メモリを必要最低限に抑えながら1
通常処理と上下圧縮モード処理の標準・倍速用走査線を
同時に作成可能な輝度信号処理部の実施例である。第1
9図において、第5図、第13図と同一の符号を記した
ものは同一の動作をするものとする。1901,190
2,1909,1910はセレクタ、1903は通常処
理と上下圧縮モード処理とを切り換える制御信号入力端
子、1904.1905はラッチ、1906,1907
.1908は1/2の係数器を備えた加算器、1911
は倍速用走査線出力端子、1912は標準速用走査線出
力端子である。セレクタ1901,1902.1909
.1910は、通常処理と上下圧縮モード処理とを切り
換える制御信号入力端子1903の制御信号にしたがっ
て、゛通常処理時には、b側を選択し。
上下圧縮モード処理時には、a側を選択して出力する。
ラッチ1904及び、加算器1906は、セレクタ19
01が通常処理時(b)側を選択しているとき、第5図
のラッチ512及び、加算器514と同様の動作となり
、セレクタ1901が上下圧縮モード処理時(a)側を
選択しているとき、第13図のラッチ1301及び、加
算器1306と同様の動作となる。ラッチl905及び
、加算器1908は、セレクタ1902が通常処理時(
b)側を選択しているとき、第5図のラッチ520及び
、加算器522と同様の動作となり、セレクタ1901
が上下圧縮モード処理時(a)側を選択しているとき、
ラッチ1905及び、加算器1908.1907は、第
13図のラッチ1305及び、加算器1309.130
8と同様の動作となる。出力端子1911及び1912
は、セレクタ1909.1910が通常処理時(b)側
を選択しているとき、第5図同様に1通常処理における
倍速用走査線出力端子及び、標準連用走査線出力端子と
なる。
出力端子1911及び1912は、セレクタ1909.
1910が上下圧縮モード処理時(a)側を選択してい
るとき、第13図同様に、上下圧縮モード処理における
倍速用走査線出力端子及び、標準速用走査線出力端子と
なる。上記のように、通常処理と上下圧縮モト処理の標
準・倍速用走査線を同時に作成可能な輝度信号処理部は
、第13図の実施例に対して、セレクタを4個加えるこ
とにより、簡単に実現することができる。
第20図は、通常処理と上下圧縮モード処理とでライン
メモリを共用化し、メモリを必要最低限に抑えながら5
通常処理と上下圧縮モード処理の標準・倍速用走査線を
同時に作成可能な色差信号処理部の実施例である。第2
0図において、第10図、第17図、第19図と同一の
符号を記したものは同一の動作をするものとする。20
01 、2002゜2007.2008は、セレクタ、
2003は、B−Y信号の倍速用走査線出力端子、20
05は、R−Y信号の倍速用走査線出力端子、2004
は、B−Y信号の標準速用走査線出力端子、2006は
、R−Y信号の標準連用走査線出力端子である。セレク
タ2001,2002,2007.2008は、通常処
理と上下圧縮モード処理とを切り換える制御信号入力端
子1903の制御信号にしたがって、通常処理時には、
a側を選択し、上下圧縮モード処理時には、b側を選択
して出力する。出力端子2003及び、 2005は、
セレクタ2001.2002が通常処理時(a)側を選
択しているとき、第10図同様に、通常処理におけるB
−Y信号の倍速用走査線出力端子及び、R−Y信号の倍
速用走査線出力端子となる。
同様に、出力端子2004及び2006は、セレクタ2
007゜2008が通常処理時(a)側を選択している
とき、第10図同様に、通常処理におけるB−Y信号の
標準速用走査線出力端子及び、R−Y信号の標準連用走
査線出力端子となる。また、出力端子2003及び、2
005は、セレクタ20(11,2002が上下圧縮モ
ード処理時(b)([!Iを選択しているとき、第17
図同様に、上下圧縮モード処理におけるB−Y信号の倍
速用走査線出力端子及び、R−Y信号の倍速用走査線出
力端子となる。同様に、出力端子2004及び2006
は、セレクタ2007.2008が上下圧縮モード処理
時(b)側を選択しているとき、第17図同様に、上下
圧縮モード処理におけるB−Y信号の標準連用走査線出
力端子及び、R−Y信号の標準速用走査線出力端子とな
る。上記のように、色差信号処理部においても、第17
図の実施例に対して、セレクタを4個を加えることによ
り、簡単に実現することができる。
第21図は、本発明の一実施例を示す図である。
第21図において、上記第20図までの図面と同一の符
号を記したものは同一の動作をするものとする。210
1は、A/D変換器103から構成される装置ジタル化
した阿USE信号から、同期信号、コントロール信号を
抽出し、またシステムクロック等を発生するコントロー
ル信号発生部、 2102は、デイエンファシス処理部
lO5の出力信号から、輝度信号、色差信号それぞれに
対し、(1125/2)/60の順次走査用走査線を作
成するフィールド内内挿処理回路、2103は、上記フ
ィールド内内挿処理回路2102からの出力信号を入力
し、 525/60の順次走査用走査線を作成する速度
変換処理回路、2104は、上記速度変換処理回路21
03からの出力信号を入力し、(1125/2) /6
0の順次走査用走査線から、インターレース走査用走査
線・(標準連用走査線)のみを抽出し、525/30に
変換する時間軸伸長回路、110は、速度変換処理回路
2103から出力する525/60の順次走査用走査線
を入力しD/A変換を行なうD/A変換機、111は、
時間軸伸長回路2104から出力する525/30のイ
ンターレース走査用走査線(標準速用走査線)を入力し
D/A変換を行なうD/A変換機、112は、D/^変
換110の出力端子、113は、D/A変換111の出
力端子である。また、2105は、デイエンファシス処
理部105の出力信号を入力し、標準速・倍速の映像出
力を同時に再生する標準速・倍速同時出力映像信号処理
回路である。
次に、第21図の動作説明を行なう。デイエンファシス
処理を施したNUSE信号は、標準速・倍速同時出力映
像信号処理回路2105に入力し、輝度・色差信号とも
1125/30のインターレース走査の信号であるM[
]SE信号の走査線から525/30の標準速の走査線
と、525/60の倍速の走査線を作成する。これらの
走査線は、コントロール信号発生回路2101の制御信
号のもとにフィールド内内挿処理回路2102、速度変
換処理回路2103、時間軸伸長回路2104を用いて
実現できる。コントロール信号発生回路2101は、同
期信号、システムクロック等、他の回路ブロックで必要
な信号の発生を行なうが、特に。
第1図のコントロール信号発生回路104と異なる点は
、発生するクロック信号が第1図の場合に比較して、倍
の周波数になる点にある。フィールド内内挿処理回路2
102では、上記デイエンファシス処理部105の出力
を用い、1125/30のNUSE信号の走査線から直
接(1125/2)/30の順次走査用走査線を作成す
る。速度変換処理回路2103では、上記フィールド内
内挿処理回路2102より得た( 1125/2)/3
0の順次走査用走査線を用いて、速度変換処理を行ない
、525/60の順次走査線出力を得る。時間軸伸長処
理回路2104では、上記速度変換処理回路より得た(
1125/2)/30の順次走査用走査線からインター
レース走査用走査線(41準速用走査線)のみを抽出し
、525/30に変換する処理を行う。D/A変換機1
10は、上記速度変換処理回路2103より出力する順
次走査用走査線出力をアナログ映像信号に変換する。D
/A変換機111は、上記時間軸伸長処理回路2104
から出力する525/30の標準速用走査線出力をアナ
ログ映像信号に変換する。出力端子112は、順次走査
用走査線のアナログ映像信号を出力し、出力端子113
は、インターレース走査用走査線(標準速用走査線)の
アナログ映像信号を出力する。
第21図に示す構成によれば、標準速用走査線出力と、
順次走査用走査線出力を同時に得ることができるため、
現在存在する全てのNTSC方式の受信機に対応した最
適な映像信号入力を作り出すことができる。
次に、第21図の標準速・倍速同時出力映像信号処理回
路2105の内部について第22図を用いて説明する。
第22図において、第21図、第2図と同一の符号を記
したものは同一の動作をするものとする。
第22図は、標準速・倍速同時出力映像信号処理回路2
102の一例を示す図である。第22図において、20
1は、デイエンファシス処理部105から入力するMU
SE信号入力端子、 2201.2202は、MLIS
E信号を1ライン遅延可能とするラインメモリ、 22
03゜2205.2206は、1/2の係数器を備えた
加算機、2204゜2207は、セレクタ、 220g
は、セレクタ2204のセレクト信号入力端子、220
9は、セレクタ2207のセレクト信号入力端子、22
10は、速度変換用メモリ、2212.2213,22
14,2215は、速度変換用メモリ221Oの制御信
号入力端子、2211は、色差信号処理回路、2216
、2217.2218は1時間軸伸長処理用メモリ・2
219.2220,2221,2222は、時間軸伸長
処理用メモリの制御信号入力端子である。
次に5上記第4図、第7図の原理説明図及び、第23図
、第24図の速度変換用タイミング図を用いて、第22
図の動作説明を行なう。デイエンファシス処理部105
から入力端子201に入力する肋SE信号は、ラインメ
モリ2201により1ライン遅延の出力信号を得る。ラ
インメモリ2202は、上記ラインメモリ2201の出
力信号に対して1ライン遅延の出力信号すなわち、デイ
エンファシス処理部105から入力するMUSE信号に
対して2ライン遅延の出力信号を得る。輝度信号及び、
色差信号は、上記入力端子201に入力する信号(到来
信号)と、ラインメモリ2201の出力信号(1ライン
遅延信号)と、ラインメモリ2202の出力信号(2ラ
イン遅延信号)とを用いて作成する。上記到来信号を第
4図のAt’及び第7図のROとし、上記1ライン遅延
信号を第4図のA2とし、上記2ライン遅延信号を第4
図のA3及び第7図のR1とすると、1/2の係数器を
備えた加算器2203は、上記入力端子201に入力す
る到来信号と、ラインメモリ2202の2ライン遅延信
号とを入力し、加算平均して、第4図における(A1′
+A3)/2及び、第7図における(RO+R1)/2
を得る。
セレクタ2204は、フィールド毎にHigh、Low
を繰り返すセレクト信号に従い、上記到来信号と、2ラ
イン遅延信号とを切り替えて出力(この場合、2ライン
遅延信号A3を選択しているとする)する。1/2の係
数器を備えた加算器2205は、上記加算器2203の
出力信号と、上記セレクタ2204の出力信号とを入力
し、加算平均して、第4図における(1/4)AI’ 
+ (3/4)A3及び、第7図における(1/4)R
O+(3/4)R1を得る。ここで、(1/4)RO+
(3/4)R1を用いてR−Y信号とすることにより、
第7図に示すように輝度信号の倍速表示用走査線の処理
重心とピッタリ重心の合致したR−Y信号を得ることが
できる。1/2の係数器を備えた加算器2206は、上
記加算器2205の出力信号と、上記1ライン遅延信号
とを入力し、加算平均して、第4図における(1/8)
AI’+(1/2)A2+ (3/8)A3すなわち倍
速表示用走査線(Ml)を得る。
上記と同様にして、到来信号を第4図のAO及び第7図
のBOとし、上記1ライン遅延信号を第4図のA1とし
、上記2ライン遅延信号を第4図のA2及び第7回の8
1とすると、上記加算器2205の出力信号は、第4図
における( 1/4)AO+ (3/4)A2及び、第
7図における( 1/4)BO+ (3/4)Blを得
る。ここで、(1/4)BO÷(3/4)Blを用いて
B−Y信号とすることにより、第7図に示すように輝度
信号の標準速表示用走査線の処理重心に合致したB−Y
信号を得ることができる。また、上記加算器2206の
出力信号は、第4図における(1/8)AO÷(1/2
)A1+ (3/8)A2すなわち標準速表示用走査線
(Ml)を得る。このようにして、セレクタ2207は
、セレクト端子2209から入力するY/C信号(NU
SE信号は、輝度信号と色差信号とを時間軸で分割して
伝送しており、Y/C信号とは、輝度期間1(igh 
、色差期間Lowの信号)をセレクト信号とし、セレク
、ト信号Highのときa側の輝度信号を、Lowのと
きb側の色差信号を選択して出力する。
速度変換用メモリ2210は、上記第5図の501のよ
うに、制御信号入力端子2212のライトイネーブル信
号(第23図(a))、2213のライトクロック(第
23図(b))、2214のリードイネーブル信号(第
23図(C))、2215のリードクロック(第23図
(d))に従って、上記輝度信号及び、色差信号の走査
速度を(1125/4)/30から525760に変換
する。但し、この時点において、輝度信号と色差信号と
は第23図(e)に示すように時間的な分割処理を施し
ていない状態にある。従って、輝度信号については、上
記出力信号に対し、ブランキング期間を挿入した後、時
間軸伸長処理回路2104及び、D/A変換器110に
入力する。色差信号については、色差信号処理回路22
11に入力し、色差信号期間について、TCI処理を施
し、色差信号の時間軸を輝度信号に合わせた後、線順次
デコード処理を施してR−Y信号及び、B−Y信号を得
、これらR−Y信号及び、BY倍信号対し、ブランキン
グを挿入した後に、時間軸伸長処理回路2104及び、
D/A変換器110に入力する。すなわち上記D/A変
換器110には、525/60の倍速表示用走査線が入
力することになる。時間軸伸長処理回路2104は、上
記第5図の501のように。
制御信号入力端子2219のライトイネーブル信号(第
24図(a))、2220のライトクロック(第24図
(b))、2221のリードイネーブル信号(第24図
(c))、 2222のリードクロック(第24図(d
))に従って、上記輝度信号、R−Y信号、B−Y信号
を入力し、走査速度を525/60から、525/30
に変換する。このようにして、D/A変換器111には
、輝度信号、R−Y信号、B−Y信号それぞれの41$
速表示用走査線信号が入力することになる。上記より出
力端子112には、倍速表示用走査線が、出力端子11
3には、標準速表示用走査線がそれぞれ得られる。
次に、上下圧縮モード時における標準速・倍速同時出力
映像信号処理回路2105の内部回路について説明する
。第25図は、上下圧縮モード時の輝度信号処理用のフ
ィールド内内挿処理部2102及び、速度変換処理部2
103の信号処理ブロックを示している。第25図にお
いて、第22図と同一の符号を記したものは同一の動作
をするものとする。第25図において、2501はセレ
クタ、2502は1/2の係数器を備えた加算器、25
03はセレクタ2501の制御信号入力端子、2512
は速度変換用メモリ2210の制御信号発生用デコーダ
+ 2504,2505,2507,2508゜250
9.2510は上記制御信号発生用デコーダの制御信号
入力端子、2506.2507はNOR回路、2513
は輝度信号の倍速表示用走査線信号出力端子である。
次に、第25図の動作について上記第11図の原理説明
図と、第26図とを用いて、説明を行なう。但し、本実
施例は、上記通常処理時間様、速度変換処理前にフィー
ルド内内挿処理を行なうため、第11図に示すような(
Al、Bl)すなわち、(偶数ライン、奇数ライン)が
、同時には得られない。
そこで到来信号が第11図のBl、A2.B2である場
合について、j@を追って説明する。到来信号が81で
ある場合、セレクタ2501は、b側すなわち、加算器
2203の出力信号(BO+BI)/2を選択し、1/
2の係数器を備えた加算器2502に入力する。加算器
2502は、到来信号Blの1ライン遅延した信号A1
と上記セレクタ2501からの出力信号を入力し、加算
平均して、(1/4)BO+(1/2)Al4(1/4
)Blを得る。これは、第11図における処理重心位置
M1の標準速表示用走査線に相当する。到来信号がA2
である場合、セレクタ2501は、a側すなわち、到来
信号A2を選択し、1/2の係数器を備えた加算器25
02に入力する。加算器2502は、到来信号A2の1
ライン遅延した信号81と上記セレクタ2501からの
出力信号を入力し、加算平均して、(A2+81)/2
を得る。これは、第11図における処理重心位置M2の
倍速表示用走査線に相当する。到来信号が82である場
合は、必要な処理重心位置の走査線を作成しない。到来
信号がA3である場合の処理は、B1の場合と同様であ
り、以下、上記の処理を繰り返す。これらの処理をより
明確にするために、セレクタ2501の制御信号と速度
変換用メモリの制御信号のタイムチャートを第26図に
示した。第26図(a)は、上下圧縮モードの輝度信号
処理用制御信号の一例である。制御信号入力端子250
3には、第26図(a)のSに示すように、81到来時
、b側を、A2及び、B22到来a側を選択するような
制御信号が入力する。制御信号入力端子2504には、
第26図(a)のWEIに示すように、標準速表示用走
査線(Ml)のみを書き込むようなライトイネーブル信
号が入力し、制御信号入力端子2505には、第26図
(a)のWE2に示すように、倍速表示用走査線(Ml
)のみを書き込むようなライトイネーブル信号が入力す
る。上記υEl、WE2は、NOR回路2506に入力
し、すElと匠2のNO+(出力を速度変換用メモリ2
210に供給する。制御信号入力端子2507からは、
ライトクロックが入力し、速度変換用メモリ2210に
供給する。また、データ読み呂し時、制御信号入力端子
2509.2510には、それぞれ第26図(a)のR
1,R2に示すようなリードアドレスが入力する。 N
OR回路2511には、上記R1,R2が入力し、R1
とR2のNOR出力を速度変換用メモリ2210に供給
する。制御信号入力端子2508からは、標準テレビジ
ョン信号に準じた同期のリードクロックが入力し、速度
変換用メモリ2210に供給する。上記制御信号を用い
て、セレクタ2501及び、速度変換用メモリ2210
を制御することにより、出力端子2513には、525
/60に速度変換した上下圧縮モードの標準速表示用走
査線、倍速表示用走査線を得ることができる。さらに、
上記第22図で説明したように、出力端子2513の出
力信号から時間軸伸長処理部2104を用いて標準速表
示用走査線のみを出力することも容易に実現可能である
第27図は、上下圧縮モード時の色差信号処理用のフィ
ールド内内挿処理原理図である。ここでは、第27図を
用いて、上下圧縮モード時の色差信号処理用のフィール
ド内内挿処理原理を説明し、これを具体的に実現する処
理ブロックを第28図。
第29図に示す。
上下圧縮モード時の色差信号処理は、第16図で説明し
たような、フィールド内内挿処理部における線順次処理
を行なうわけではなく、線順次処理を速度変換処理後に
行なうところにポイントがある。第28図・に示すよう
に、線順次処理を速度変換処理後に行なうことにより、
フィールド内内挿処理部におけるフィルタの構成が、上
記第17図の実施例よりもシンプルになり、しかも、以
下に述べるように、輝度信号処理用フィールド内内挿処
理部と色差信号処理用フィールド内内挿処理部との一体
化が容易に実現可能となる。また、上記の様に、線順次
処理を速度変換処理後に行なうということは、速度変換
処理前の色差信号は、ライン毎にR−Y信号、次にはB
−Y信号、その次にはR−Y信号・・・という具合に作
成すれば良いことになる。
第27図(a)は、偶数フィールドにおけるR−■信号
及び、B−Y信号の画素位置を示しており、第27図(
b)は、奇数フィールドにおけるR−Y信号及び、B−
Y信号の画素位置を示している。まず、第27図(、)
の偶数フィールドにおける色差信号処理原理について説
明する。到来信号が、R1の時、図中のMlに相当する
重心位置の走査線は、(RO+R1)/2によって求め
ることができる。到来信号が、B1の時1図中の阿2に
相当する重心位置の走査線は、(3/4)B1+(1/
4)BOによって求めることができるが、これを作成す
る第28図の実施例では、目の感度が色差信号に対して
鈍感であるという性質を考慮し、処理重心が若干ズレる
ものの、B1をそのまま用いてM2とする。到来信号が
、R2の時1図中のM3に相当する重心位置の走査線は
、R2をそのまま用いることによって求めることができ
る。到来信号が、B2の時、図中のM4に相当する重心
位置の走査線は、上記色差信号の性質を考慮し、処理重
心が若干ズレるものの、B2をそのまま用いてM4とす
る。
但し、輝度信号に対して処理重心の合致したM4は、上
記同様83到来時、 (3/4)B2÷(1/4)R3
によって容易に求めることができる。R3,R3到来時
は、処理を行なわず、R4到来時は、R1到来時同様の
処理を施す。以下、同様の処理を繰り返す。第27図(
b)の奇数フィールドにおける色差信号処理原理につい
ても上記同様にして、Ml、M2.M3・・・を作成す
る。
第28図、第29図は、上下圧縮モード時の色差信号処
理用のフィールド内内挿処理図である。
第28図、第29図において、第25図と同一の符号を
記したものは同一の動作をするものとする。
第28図は、輝度信号処理用の速度変換メモリを用いて
、色差信号の速度変換を行なった後、TC■処理、そし
て線順次処理を行なう場合の色差信号処理回路。第29
図は、色差信号用に速度変換メモリを設け、速度変換処
理と色差信号のTCI処理とを同じメモリにて実現する
場合の色差信号処理回路である。
第28図において、2801 、2802は、それぞれ
セレクタ、2803.2804は、それぞれ制御信号入
力端子、2805は、線順次デコーダ、 2806,2
807は、それぞれR−Y信号、B−Y信号を出力する
出力端子である。
次に、第28図の動作説明を行なう。第28図において
は、速度変換用のメモリを輝度信号の速度変換用メモリ
と共用化するため、フィールド内内挿処理後の色差信号
Ml、M2.M3・・・と輝度信号の−1、M2.M’
3・・・とのメモリへの書き込みを同時刻にしなければ
ならない。すなわち、上記より色差信号の(M3.M4
)と(M7.M8) 、 (Mll、11112)・・
・については、1ライン分遅延させて、輝度信号の(M
3.M4)、(M7゜M8)、(Mll、Ml2)・・
・に対して時間軸を揃えなければならない。これらを踏
まえ、第26図(b)と対応させて、以下説明する。セ
レクタ2801は、制御信号入力端子2803から得る
第26図(b)の31に相当する制御信号に従って、到
来信号と加算器2202からの出力信号を切り替えて出
力する。例えば、到来信号がR1,Bl、R2,B2の
順で来た場合、セレクタ2801の出力信号は、Ml、
M2.M3.M4の順で得られる。
しかし、このままでは輝度信号処理部で作成する旧、M
2.M3.M4と時間軸があっていない。そこで、ライ
ンメモリ2201により、到来信号を1ライン遅延させ
た信号用い、セレクタ2802に入力する。セレクタ2
802は、制御信号入力端子2804から得る第26図
(b)のS2に相当する制御信号に従って、ラインメモ
リ2201からの8力信号とセレクタ2801からの8
力信号を切り替えて出力する。以上の処理を施すことに
より、輝度信号処理部で作成するMl。
M2.M3.M4と時間軸が揃い、色差信号の速度変換
を輝度信号の速度変換用メモリを用いて行なうことがで
きる。上記第25図のようにして速度変換処理を施した
色差信号は、線順次デコーダ2805に入力し、TCI
処理を施した後にライン毎に順次走査用の上下圧縮モー
ド処理を施したR−Y信号、8−■信号を作成し、出力
端子2806.2807に供給する。
上記処理を施すことにより1色差信号上下圧縮モトの順
次走査用走査線が作成できる。さらに、上記第22図で
説明したように、出力端子2806.2807の出力信
号を時間軸伸長処理部2104に入力して標準速表示用
走査線のみを出力することも容易に実現可能である。
第29図において、2901は、セレクタ、2902゜
2907は、制御信号入力端子、 2905は、色差信
号の速度変換用メモリ、 2903.2904は、速度
変換用メモリ2905の制御信号入力端子、2906は
、TCI処理を含まない線順次デコーダである。
次に、第29図の動作説明を第23図と第27図とを用
いて行なう。第29図において、セレクタ2901は、
制御信号入力端子2805から得る第26図(b)のS
tに相当する制御信号に従って、到来信号と加算器22
03からの出力信号とを切り替えて出力する。色差信号
の速度変換用メモリ2905は、上記セレクタ2901
からの出力信号を入力する。制御信号入力端子2903
には、第27図の順次走査用走査線(Ml 、M2.M
3.M4・・・)における色差信号期間(すなわち第2
3図(e)のC3に相当する期間(以下C8と記す))
のみを書き込むようなライトイネーブル信号が入力し、
制御信号入力端子2904には、上記ライトイネーブル
期間の間、高品位テレビジョン信号の色差信号に同期し
たライトクロックが入力し、速度変換用メモリ2905
に供給する。データ読み出し時、リードイネーブル信号
については、上記第25図同様の制御信号を用い、リー
ドクロックについては入力端子2907より、上記第2
5図の入力端子2508から入力するリードクロックに
対して174周期のクロックを入力して速度変換用メモ
リ2905を制御する。すなわち、これは、色差信号に
対するTCI処理を施していることに相当する。これは
、色差信号用速度変換メモリ2905のメモリ容量を有
効表示領域に相当する分のみの容量として色差信号の速
度変換処理を行なった事に等しい。
この方法によると、上記第28図のように、輝度信号の
速度変換用メモリを色差信号の速度変換用メモリとして
同様に用いる場合よりも、第28図の線順次デコーダ2
805内のTCI処理に使用するメモリ容R(色差信号
の1ライン〉分だけ、容量削減することが可能となる。
このように、上記制御信号を用いて、セレクタ2901
及び、速度変換用メモリ2905を制御し、速度変換用
メモリ2905より得られる出力信号を線順次デコーダ
2906に入力して。
ライン毎に順次走査用の上下圧縮モード処理を施したR
−Y信号、 B−Y信号を作成し、出力端子2806 
2807に供給する。上記処理を施すことにより、色差
信号上下圧縮モードの順次走査用走査線が作成できる。
さらに、上記第28図同様、出力端子2806.280
7の出力信号を時間軸伸長処理部2104に入力して標
準速表示用走査線のみを出力することも容易に実現可能
である。
第30図は、上記第22図、第25図、第28図の信号
処理を共有化した信号処理ブロック図である。すなわち
、第30図の構成によれば、輝度信号と色差信号それぞ
れの通常処理及び、上下圧縮処理における信号処理用ラ
インメモリを全て共有化することができ、使用ラインメ
モリ数が、わずか2ライン分の容量、加算器についても
わずか3個で上記全ての信号処理に対応することができ
る。
第30図において、3001,3002,3003,3
004.3005は、セレクタ、3006は、1/2の
係数器を備えた加算器、3007は、通常/上下圧縮の
モード切り替え信号入力端子である。
次に、第30図の動作説明を行なう。第30図において
上記第22図、第25図、第28図と同一の符号を記し
たものは、同一の動作をするものとする。セレクタ30
05は、制御信号入力端子2209から得るY/C信号
に従って、輝度信号(Y)処理時は。
制御信号入力端子2503から得る制御信号を1色差(
C)信号処理時は、制御信号入力端子2803から得る
制御信号を選択して出力する。セレクタ3001は、セ
レクタ3005から得る制御信号に従って、輝度信号(
v)処理時(制御信号入力端子2503選択時)は。
上記第25図のセレクタ2501相当の処理を、色差信
号(C)処理時(制御信号入力端子2803選択時)は
、上記第28図のセレクタ2801相当の処理を行なう
セレクタ3002,3003.3004は、制御信号入
力端子3007から得る上下圧縮モード切り替え信号に
従って、上下圧縮モード切り替え信号がHighのとき
は、a側すなわち通常処理用の入力信号を、上下圧縮モ
ト切り替え信号がし0りのときは、b側すなわち上下圧
縮モート処理用の入力信号をそれぞれ選択して出力する
。この際、1/2の係数器を備えた加算器3005は、
上下圧縮モード切り替え信号が)Iighのときは、上
記第22図の加算器2206相当の処理を、上下圧縮モ
ード切り替え信号がLotiのときは、上記第25図の
加算器2052相当の処理を行なう。このようにして、
セレクタ2207より得る出力信号は、第22図の速度
変換用メモリ2210に入力する。速度変換用メモリ2
210では、通常処理用の制御信号と、上下圧縮処理用
の制御信号とを切り替えて入力することにより通常処理
及び、上下圧縮処理を施した順次走査用の輝度信号を得
ることができる。
また、上記速度変換用メモリ221Oの出力信号に対し
、第22図の色信号処理部2211相当の処理を施すこ
とにより通常処理及び、上下圧縮処理を施した順次走査
用の色差信号を得ることができる。さらに、上記信号処
理出力を第21図の時間軸伸長回路2104に入力する
ことにより、輝度信号及び、色差信号の標準速用走査線
を得ることも容易に実現できる。
第31図は、上記第22図、第25図、第29図の信号
処理を共有化した信号処理ブロックの一実施例である。
すなわち、第31図の構成によれば、第30図同様、輝
度信号と色差信号それぞわの通常処理及び、上下圧縮処
理における信号処理用ラインメモリを全て共有化するこ
とができ、使用ラインメモリ数が、わずか2ライン分の
容量で。
加算器についてもわずか3個を用いて上記全ての信号処
理に対応することができる。
第31図において、3101,3102,3103,3
111,3112゜3113、3114はセレクタ、 
3104はセレクタ3101への入力端子、3105は
セレクタ3102への入力端子、3106はセレクタ3
103への入力端子、3107.3108は。
セレクタ3113への入力端子、3109.3110は
、セレクタ3114への入力端子である。
本実施例によれば、第30図に比べると、線順次デコー
ダ部で用いるTCI処理を必要とせず、色差信号の1ラ
イン分のメモリ容量削減が可能となる。第31図の構成
は、第30図の構成に比べると、セレクタ2802を用
いないことと、さらに、第29図と同様の色差信号用の
速度変換用メモリを新たに追加し、輝度信号用速度変換
メモリ2210と1色差信号用速度変換メモリ2905
とを、有効表示領域に相当する分のみの容量とした事に
特徴がある。こうした構成とすることにより、第30図
と比較して回路規模の小さな輝度信号・色差信号の通常
処理及び上下圧縮モード処理用のフィールド内内挿処理
が実現できる。
次に、第31図の動作説明を行なう。第31図において
上記第30図以前の図面と同一の符号を記したものは、
同一の動作をするものとする。第31図においては、第
30図のセレクタ2802を用いないことにより、上記
第29図同様に色差信号用の速度変換用メモリ2905
を独立に設けて(詳しく説明すると、セレクタ2802
を用いないということは、第29図の説明で述べたよう
に1色差信号と輝度信号の信号処理後の時間軸が合わな
くなることになり、色差信号用の速度変換用メモリを設
けなければならない。)、第30図の処理と同様の効果
を得る処理を行なう。上記第30図の処理と同様の効果
は、輝度信号用の速度変換用メモリ2210と色差信号
用の速度変換用メモリ2905とを、通常処理時と上下
圧縮モード処理時とで制御信号を切り換えて制御するこ
とにより容易に実現可能である。まず1通常処理時にお
いては、セレクタ3101.3102,3103,31
11,3112,3113,3114は、制御信号入力
端子3007からの制御信号によりa側を選択している
。すなわち、輝度信号用の速度変換用メモリ2210の
ライトイネーブル入力には入力端子2213から、ライ
トクロック入力には入力端子2212から、リードクロ
ック入力には入力端子2215から、リードイネーブル
入力には入力端子2214からの制御信号が入力し、第
22図同様の輝度信号出力をえる。また、色差度信号用
の速度変換用メモリ2905のライトイネーブル入力に
は入力端子3105より到来信号の色差信号期間(第2
3図(e)のCS期間)分だけイネーブル状態(Lot
g)となる制御信号が、ライトクロック入力には入力端
子3107より入力端子2212に対して1/4周期の
クロックが、リードクロック人力には入力端子3109
より入力端子22I5に対してl/4周期のクロックが
、リードイネーブル入力には上記同様の制御信号が入力
し、第22図同様の色差信号出力を得る。次に、上下圧
縮モード処理時においては、セレクタ3101,310
2,3103゜3111.3112,3113.311
4は、制御信号入力端子3007からの制御信号により
b側を選択している。すなわち、輝度信号用の速度変換
用メモリ2210のライトイネーブル入力には入力端子
3104から第25図のNOR回路2506の出力信号
に相当する制御信号が、ライトクロック入力には入力端
子2507から、リードクロック入力には入力端子25
08から、リードイネーブル入力には入力端子3106
から第25図のN。
R回路2511の出力信号に相当する制御信号が入力し
、第25図同様の輝度信号出力をえる。また、色差度信
号用の速度変換用メモリ2905のライトイネーブル入
力には入力端子2903から、ライトクロック入力には
入力端子3108より入力端子2507に対して174
周期のクロックが、リードクロック入力には入力端子3
110より入力端子2508に対して1/4周期のクロ
ックが、リードイネーブル入力には上記同様の制御信号
が人力し、第29図同様の色差信号出力を得る。さらに
、速度変換メモリ2210 。
2905のり一トクロック入力に、これまで説明したリ
ードクロックの周波数に対して11/12倍の周波数を
持つクロックを入力すると、水平方向へ12/l1倍の
時間軸伸長が可能となる。この場合、汎用のスタジオ規
格のデイスプレィ装置に接続できるという利点もある。
以上、第21図から第31図まで用いてフィールド内内
挿処理を施した後に速度変換を行なって倍速信号を得る
得る例について説明したが、第1図の例と同様の構成で
倍速に速度変換した後にフィールド内挿を行なって倍速
信号を得た後、時間伸長して、標準連用走査線出力と、
順次走査用走査線出力を同時に得ることができる。
第32図は、本発明の別の一実施例を示す図である。第
32図において、第1図と同一の符号を記したものは、
同一の動作をするものとする。第32図の構成を用いる
と、フィールド内内挿処理部で使用するクロックの周波
数を本来の信号処理に必要なりロック周波数の約半分の
クロック周波数での処理が可能となり、主要な回路であ
るフィールド内内挿処理回路において、高速の部品を必
要とせずに実現できる利点がある。さらに、この構成を
用いると、525/60の順次走査用走査線が得られる
という新しい機能が実現できる。
第33図は、本発明の別の一実施例を示す図である。第
33図において、第21図、第30図、第31図と同一
の符号を記したものは、同一の動作をするものとする。
第33図の3301は、順次走査用走査線出力と標準速
用走査線出力とを切り替える制御信号入力端子、330
2は、出力端子、3303は、上記第30図同様のフィ
ールド内内挿処理部である。本実施例の特徴は、221
0で示す速度変換用メモリの読みだし時の制御信号を、
第26図(a)R3に示す信号に切り替えることにより
、出力端子3302に、標準速用走査線と順次走査用走
査線とを高力可能としたことにある。すなわち、出力端
子は、1つである為、同時出力はできないが、制御信号
入力端子3007.3301の制御によって、通常処理
の標準連用走査線出力及び、倍速用走査線出力と。
上下圧縮モードの標準速用走査線出力及び1倍速用走査
線出力を得ることができ1合計4つの表示モードが切り
換えられるといった新しい機能が実現できる。
第34図は、本発明の別の一実施例を示す図である。第
34図において、第1図と同一の符号を記したものは、
同一の動作をするものとする。第34図の3401.3
403は、D/A変換器、3402は、上下圧縮モード
の倍速表示用走査線出力端子、3404は、上下圧縮モ
ードの標準速表示用走査線出力端子。
3405は、フィールド内内挿処理部である。第34図
の特徴は、通常処理の標準速用走査線出力及び。
倍速用走査線出力と、上下圧縮モードの標準速用走査線
出力及び、倍速用走査線出力を、第1図の回路規模を増
大させることなく同時に得ることができることにある。
フィールド内内挿処理部3405は、第1図のフィール
ド内内挿処理部107において、第19図に示す制御信
号入力端子1903、セレクタ1909、1910及び
、第20図に示すセレクタ2001゜2002.200
7.2008を取り除いたものである。さらに。
D/A変換機3401には、出力端子1911,200
3.2005の出力信号を、D/A変換機3403には
、出力端子1912゜2004、2006の出力信号を
供給することにより、第34図の構成においては、通常
処理の標準速用走査線出力及び、倍速用走査線出力と、
上下圧縮モードの標準速用走査線出力及び1倍速用走査
線出力を全て同時に得ることができるといった新しい機
能が実現できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、高品位テレビジョン信号を現在世の中
に普及している4:3デイスプレイを用いて、高品位テ
レビジョン信号を受信可能にすることができるといった
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すブロック図、第2図
は、本発明の標準速・倍速の映像出力を同時に再生する
標準速・倍速同時出力映像信号処理回路の構成を示した
ブロック図と倍速変換処理原理説明用のタイムチャート
図、第3図は、速度変換処理と従来の高品位/標準テレ
ビジョン変換処理の原理図、第4図は1本発明の輝度信
号用フィールド内内挿処理原理図、第5図は、本発明の
輝度信号用フィールド内内挿処理ブロック図、第6図は
、倍速変換用メモリの制御信号と出力を示した図、第7
図は、本発明の色差信号用フィールド内内挿処理原理図
、第8図、第9図、第10図は、本発明の色差信号用フ
ィールド内内挿処理ブロック図、第11図は、輝度信号
の上下圧縮モード処理時のフィールド内内挿処理原理図
、第12図は。 第13図の説明用のタイムチャート図、第13図は、本
発明の輝度信号の上下圧縮モード処理時のフィールド内
内挿処理ブロック図、第14図は、第13図の上下圧縮
モード処理用メモリの制御信号説明用のタイムチャート
図、第15図は、上下圧縮モード処理説明図、第16図
は、色差信号の上下圧縮モード処理時のフィールド内内
挿処理原理図、第17図は、色差信号の上下圧縮モード
処理時のフィールド内内挿処理ブロック図、第18図は
、色差信号の上下圧縮モード処理時におけるブランキン
グ期間の可変回路の回路図、第19図は、輝度信号処理
における上下圧縮モード処理と通常処理との結合回路の
回路図、第20図は、色差信号処理における上下圧縮モ
ード処理と通常処理との結合回路の回路図、第21図は
、本発明の別の実施例を示すブロック図、第22図は、
第21図における標準速・倍速の映像出力を同時に再生
する標準速・倍速同時出力映像信号処理回路の構成を示
したブロック図、第23図は、第21図における速度変
換用メモリの制御信号のタイムチャート図とTCI処理
原理図、第24図は、第21図における時間伸長用メモ
リの制御信号のタイムチャート図、第25図は、第21
図における輝度信号の上下圧縮モード処理時のフィール
ド内内挿処理ブロック図及び、速度変換処理ブロック図
、第26図は、輝度信号及び、色差信号の上下圧縮モー
ド処理時の制御信号の波形図、第27図は。 第21図における色差信号の上下圧縮モード処理時のフ
ィールド内内挿処理原理図、第28図は、第21図にお
ける色差信号の上下圧縮モード処理時のフィールド内内
挿処理ブロック図、第29図は、第21図における色差
信号の上下圧縮モード処理時のフィールド内内挿処理ブ
ロック図の別のブロック図、第30図は、輝度信号と色
差信号の通常処理及び、上下圧縮モード処理における順
次走査用走査線と標準用走査線を全て得ることのできる
信号処理ブロック図、第31図は、第30tJ同様の出
力を得ることのできる別の信号処理ブロック図、第32
図、第33図、第34図は、本発明の別の実施例のブロ
ック図である。 101・・MUSE信号入力端子、 102・・・復調回路、 103・・・A/D変換部、 104・・・デイエンファシス処理部、105・・・コ
ントロール信号発生部、106・・・速度変換処理部、 107・・フィールド内内挿処理部、 108・・倍速変換処理部、 109・・・標準速・倍速同時出力映像信号処理回路、
110.111・・・D/A変換部、 112・・倍速表示用のアナログ映像信号出力端子。 13 ・標準表示用のアナログ映像信号出力端子。 第80 (色信号Iす里プロ・、クバnイめ1)第 9 レフ 
(き疹う史す!)゛ロックがコイの2)筋 14 匿 第 15閏 (上下方オ帛鯛^舅イもり八、門ff1j)Cα) 5Lし1’)(−4′+r加回謡ぐ−刊7メー)。 /−−ゝ\ 2ど−\、 ( で ( 躬 24 閃 吟聞 第 ?6図 (J:丁LI!tg表1ヌシ1」うめ制蓑狗容号の−f
J)(α)戸艷i介−4久U!門切コントロー!4号S
I     52

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)高品位テレビジョン信号を受信可能な装置において
    、アンテナから受信したアナログ高品位テレビジョン信
    号を復調する復調手段と、上記復調手段の出力信号を、
    ディジタル信号に変換するA/D変換手段と、上記A/
    D変換手段の出力信号から信号処理用のクロック信号や
    同期信号等の制御信号を抽出し再生する同期信号再生手
    段と、上記同期信号再生手段から供給される制御信号を
    用いて、高品位テレビジョン方式の走査速度・走査線数
    の信号を標準テレビジョン方式の走査速度・走査線数の
    信号に変換する速度変換処理手段と、上記速度変換処理
    した高品位テレビジョン信号に対して、フィールド内内
    挿処理を施し、標準速テレビジョン用映像情報信号倍速
    テレビジョン用映像情報信号を作成するフィールド内内
    挿処理手段と、上記フィールド内内挿処理手段の出力信
    号を用いて倍速走査線信号を作成する倍速変換処理手段
    と、上記倍速変換処理手段で得られた倍速走査線信号を
    アナログ映像信号に変換する倍速信号D/A変換手段と
    、上記フィールド内内挿処理手段から出力信号される標
    準テレビジョン用映像情報信号を入力し、アナログ信号
    に変換する標準速信号D/A変換手段とを備え、伝送さ
    れた高品位テレビジョン信号から、標準速テレビジョン
    方式用映像信号と、倍速用映像信号を同時に出力するこ
    とを特徴とする標準速/倍速テレビジョン受信装置。 2)請求項1記載の標準速/倍速テレビジョン受信装置
    において、上記速度変換処理手段は、高品位テレビジョ
    ン信号の奇数ラインに同期した書き込みクロックで信号
    が書き込まれ、標準テレビジョン信号に準じた同期の読
    み出しクロックで信号が読みだされる第1の速度変換メ
    モリと、高品位テレビジョン信号の偶数ラインに同期し
    た書き込みクロックで情報信号が書き込まれ、標準テレ
    ビジョン信号に同期した読みだしクロックで情報が読み
    出される第2の速度変換メモリとを備え、奇数ラインの
    情報と偶数ラインの情報信号とを同時に読み出し可能と
    することを特徴とする標準速/倍速テレビジョン受信装
    置。 3)請求項1記載の標準速/倍速テレビジョン受信装置
    において、上記フィールド内内挿処理手段は、輝度信号
    処理用のフィールド内内挿処理手段と、色差信号処理用
    のフィールド内内挿処理手段とで構成することを特徴と
    する標準速/倍速テレビジョン受信装置。 4)請求項1記載の標準速/倍速テレビジョン受信装置
    において、上記フィールド内内挿処理手段は、画面の上
    下圧縮表示用走査線を作成する第1のフィールド内内挿
    フィルタと、通常処理表示用走査線を作成する第2のフ
    ィールド内内挿フィルタと、上記第1と第2のフィール
    ド内内挿フィルタの出力信号を切り換えて出力する選択
    器とから構成することを特徴とする標準速/倍速テレビ
    ジョン受信装置。 5)請求項1記載の標準速/倍速テレビジョン受信装置
    において、上記フィールド内内挿処理手段は、ラインメ
    モリを用いて、画面の上下圧縮表示用走査線を作成する
    第1のフィールド内内挿フィルタと、上記ラインメモリ
    を共用して通常処理表示用走査線を作成する第2のフィ
    ールド内内挿フィルタと、上記第1と第2のフィールド
    内内挿フィルタを切り換えて出力する選択器とから構成
    することを特徴とする標準速/倍速テレビジョン受信装
    置。 6)高品位テレビジョン信号を受信可能な装置において
    、アンテナから受信したアナログ高品位テレビジョン信
    号を、復調する復調手段と、上記復調手段の出力信号を
    、ディジタル信号に変換するA/D変換手段と、上記A
    /D変換手段の出力信号から信号処理用のクロック信号
    や同期信号等の制御信号を抽出し再生する同期信号再生
    手段と、上記同期信号再生手段から供給される制御信号
    を用い、高品位テレビジョン信号に対して、フィールド
    内内挿処理を行ない、高品位テレビジョン方式の走査線
    数の映像信号を作成するフィールド内内挿処理手段と、
    上記フィールド内内挿処理手段の出力信号を入力し、高
    品位テレビジョン方式の走査線数を倍速走査テレビジョ
    ン方式の走査線数に変換する速度変換処理手段と、上記
    速度変換処理手段で得られたディジタル映像信号出力を
    アナログ映像信号に変換する倍速信号D/A変換手段と
    、上記速度変換処理手段の出力信号を入力し、標準速走
    査テレビジョン方式の走査線数と走査速度に変換する速
    度変換・時間伸長処理手段と、上記速度変換・時間伸長
    処理手段で得られたディジタル映像信号出力をアナログ
    映像信号に変換する標準速信号D/A変換手段とを備え
    、伝送された高品位テレビジョン信号から、標準速テレ
    ビジョン方式用走査信号と倍速用走査信号とを同時に出
    力することを特徴とする標準速/倍速テレビジョン受信
    装置。 7)請求項6記載の標準速/倍速テレビジョン受信装置
    において、上記フィールド内内挿処理手段は、画面の上
    下圧縮表示用走査線を作成する第1のフィールド内内挿
    フィルタと、通常処理表示用走査線を作成する第2のフ
    ィールド内内挿フィルタと、上記第1と第2のフィール
    ド内内挿フィルタの出力信号を切り換えて出力する選択
    器とから構成することを特徴とする標準速/倍速テレビ
    ジョン受信装置。 8)請求項6記載の標準速/倍速テレビジョン受信装置
    において、上記フィールド内内挿処理手段は、伝送され
    た高品位テレビジョン信号受信時に、輝度信号の通常処
    理表示用の第一のフィルタと、輝度信号の上下圧縮用の
    第二のフィルタと、色差信号の通常処理表示用の第三の
    フィルタと、色差信号の上下圧縮用の第四のフィルタと
    を有し、これら第1から第4のフィルタに用いるライン
    メモリを共用したことを特徴とする標準速/倍速テレビ
    ジョン受信装置。 9)請求項6記載の標準速/倍速テレビジョン受信装置
    において、上記速度変換処理手段は、色差信号処理時に
    おいて、走査線の走査速度・走査周波数を変換する速度
    変換処理のみならず、時間軸で圧縮多重された色差信号
    の時間軸伸長処理を行なう速度変換処理手段であること
    を特徴とする標準速/倍速テレビジョン受信装置。 10)高品位テレビジョン信号を受信可能な装置におい
    て、アンテナから受信したアナログ高品位テレビジョン
    信号を、復調する復調手段と、上記復調手段の出力信号
    を、ディジタル信号に変換するA/D変換手段と、上記
    A/D変換手段の出力信号から信号処理用のクロック信
    号や同期信号等の制御信号を抽出し再生する同期信号再
    生手段と、上記同期信号再生手段から供給される制御信
    号を用いて、高品位テレビジョン方式の走査線数と走査
    速度を標準テレビジョン方式の走査線数と倍の走査速度
    に変換する速度変換処理手段と、上記速度変換処理した
    高品位テレビジョン信号に対して、フィールド内内挿処
    理を施し、倍速テレビジョン用走査線重心位置に合致し
    た走査信号を作成するフィールド内内挿処理手段と、上
    記フィールド内内挿処理手段で得られたディジタル映像
    信号出力をアナログ映像信号に変換する倍速信号D/A
    変換手段と、上記フィールド内内挿処理手段の出力信号
    を入力し、標準速走査テレビジョン方式の走査線数と走
    査速度に変換する速度変換・時間伸長処理手段と、上記
    速度変換・時間伸長処理手段で得られたディジタル映像
    信号出力をアナログ映像信号に変換する標準速信号D/
    A変換手段とを備え、伝送された高品位テレビジョン信
    号から、標準速テレビジョン方式用走査信号と倍速用走
    査信号とを同時に出力することを特徴とする標準速/倍
    速テレビジョン受信装置。 11)請求項1又は、請求項6、請求項9、請求項10
    記載の標準速/倍速テレビジョン受信装置において、輝
    度信号処理系のD/A変換前に、水平方向に12/11
    倍の時間伸長を行なう速度変換処理部を備え、さらに、
    色差信号処理時の時間軸伸長処理部は、上記時間軸伸長
    処理部に対して、12/11倍の時間伸長を兼ねた時間
    軸伸長処理を実現する速度変換処理手段から構成するこ
    とを特徴とする標準速/倍速テレビジョン受信装置。
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