JPH03205557A - 超音波顕微鏡の探触子 - Google Patents

超音波顕微鏡の探触子

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JPH03205557A
JPH03205557A JP2108742A JP10874290A JPH03205557A JP H03205557 A JPH03205557 A JP H03205557A JP 2108742 A JP2108742 A JP 2108742A JP 10874290 A JP10874290 A JP 10874290A JP H03205557 A JPH03205557 A JP H03205557A
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ultrasound
microscope
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潔 石川
Takuya Senba
卓弥 仙波
Yasuhiro Tani
泰弘 谷
Hisayoshi Sato
壽芳 佐藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、試料に対して集束性の超音波ビームを照射し
、その反射波に基づいて当該試料の音響特性を測定、分
析する超音波顕微鏡に用いられる超音波顕微鏡の探触子
に関する。
〔従来の技術〕
近年、物体(試料)の表層の物性、例えば表層の厚さ、
接合界面付近に発生する残留応力、加工層の残留応力、
又は結晶粒内の残留応力の大きさ等を知る手段として、
超音波顕微鏡が使用されるようになった。この超音波顕
微鏡の概略を図により説明する。
第6図は超音波顕微鏡の系統図である。図で、x,y,
zは座標軸を示す(Y軸は紙面に垂直方向)。1は超音
波探触子(センサ)であり、圧電素子1aおよびこれを
付着した音響レンズ1bより成る。音響レンズ1bは下
面に半球状のレンズ面1cを有する。2は超音波顕微鏡
による検査対象となる試料、3は試料2を載置する試料
台、4は試料台3をY軸方向に移動させるY軸走査装置
、5は試料2のX,Y軸上の位置決めを行なうXY位置
決め装置である。6は走査制′4′B装置であり、X−
Y位置決め装置5およびY軸走査装置4を駆動制御する
とともに、センサ1のX軸およびZ軸方向の駆動を制御
する。なお、センサ1の駆動機構については図示が省略
されている。7はセンサ1と試料2との間に介在する液
体媒質、例えば水を示す。9は圧電素子1aに高周波パ
ルス電圧を印加する高周波パルス発振器、10は圧電素
子1aからの信号を受信処理する受信器、l1は受信器
10で処理された信号に基づいて表示を行なう表示装置
である。
第7図は第6図に示すセンサlの斜視図である。
図で、第6図に示す部分と同一部分には同一符号が付し
てある。図から明らかなように圧電素子1aで発生した
超音波は音響レンス1b内を伝播し、下部のレンズ面で
10で集束され、一点に集束する集束超音波ヒームBと
なって試料2に照射されることになる。
高周波パルス発振器9から圧電素子1aにパルス電圧が
印加されると、圧電素子1aは超音波を発生し、この超
音波は第6.7図に示すように音響レンズ1bにより集
束され集束性の超音波ビームBとして放射される。この
超音波ビームBは試料2に照射され、その反射波は放射
経路を戻って圧電素子1aに達する。この反射波の到達
により圧電素子1aは当該反射波の大きさに比例した電
気信号を出力する。受信器10は当該電気信号を受信し
、増幅、検波を行った後、この信号を輝度変調信号とし
て用いることにより、表示装置11上に当該電気信号に
応した一画素の画像(超音波顕微鏡像)を表示させる。
走査制御装置6により試料2を移動させ、超音波ビーム
Bによる2次元走査を行なうことにより、一枚の超音波
画像が得られる。
ところで、前述のように、近年、集束性の超音波を用い
て試料2の表層の物性を調べる(材料表面を評価する)
手段が開発されている。以下、この手段について述べる
。センサlをZ軸方向に沿って試料2に近付けながら上
記の動作を実施すると、圧電素子1aから出力される信
号は第8図に示す波形となる。第8図で、横軸には七ン
サlと試料2との間のZ軸方向の距離(Z)が、又、縦
軸には圧電素子1aから出力される信号の電圧レヘル(
V)がとってある。なお、センサ1と試料2との間の距
離(Z)は、センサlのある定められた位置を0とし、
センサlが試料から離れる方向を正、接近する方向を負
としてある。第8図に示される波形はV (Z)曲線と
称され、センサlが試料2にある距離以下に接近した状
態において一定の周期ΔZをもって変化する。
このように、V (Z)曲線が周期ΔZで変化するのは
、試料2に上記超音波ビームBが照射されたとき、媒質
7(水)と試料2の音響インピーダンスで定まる臨界角
で入射した超音波ビームにより、試料2の表層に弾性表
面波が生し、この弾性表面波の反射波と前記超音波ビー
ムBの反射波とが干渉し合うことによるものである。そ
して、その干渉の度合はセンサ1のZ軸方向の変位によ
る弾性表面波の伝播距離の変化に応じて順次変化し、こ
の変化によって生じる周期ΔZは試料2の表層を上記弾
性表面波が伝播する伝播速度と一定の関係にある。即ち
、液体媒質7の音速を■8、液体媒質7内の音波の波長
をλ.とすると、弾性表面波の伝播速度Vl1は次式で
表わされる。
VR=V,(ΔZ/λ ) l/2・・・・・・(1)
(1)式において、値Vw,λ0は既知であるから、V
 (Z)曲線から周期ΔZを測定すれば弾性表面波の伝
播速度■8を得ることができる。そして、この伝播速度
VRは試料2の表層の物性により変化するものであり、
したがって、伝播速度Vllに基づいて試料2の表層の
物性を知ることができる。例えば、試料2の表面が加工
された表面であるとき、その加工層の残留応力や厚さを
知ることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、物体はそれぞれ物性が異なるが、どのような
物体に対しても超音波顕微鏡で測定できることが望まし
い。例えば、ある物体にはその結晶構造に異方性をもつ
ものがあるが、このような物体であっても超音波顕微鏡
により所要の測定がなされねばならない。しかしながら
、上記のように点集束ビームを用いた従来の超音波顕微
鏡では、所要の測定は困難である。即ち、上記V (Z
)曲線の検出は、試料2の微小部分において行なわれる
が、その照射領域における超音波ビームBの戒分はその
中心軸(ビーム軸)の周囲の全方向に互っているため、
得られる弾性表面波の音速は当該全方向における平均値
であり、このため、異方性をもった試料2の測定は不可
能である。
第9図はこのような異方性をもつ試料の測定のための特
殊なセンサの斜視図である。図で、l a 1は長方形
の圧電素子、lb’は音響レンズである。
音響レンズlb’も長方形に形成されているため、下部
に形成される凹面1c′は円筒面となる。このような円
筒面により、このセンサは図示のように一軸方向(音響
レンズlb’の長さ方向〉のみの直線状の超音波ビーム
を集束せしめることができ、したがって、試料2の表面
に一方向(音響レンズlb’の幅方向)のみの弾性表面
波を発生させることができる。試料2を矢印に示すよう
に回転させながら、各角度毎に弾性表面波の伝播速度を
測定すれば、試料2の異方性を求め、かつ、その方向に
沿う弾性表面波の伝播速度の測定を行なうことができる
しかしながら、第9図に示すセ2サには、センサ自体の
交換に手間と時間を要するという問題があり、かつ、そ
れ以外にも次のような問題がある。
即ち、このセンサは一軸のみ集束させる構造であるので
、音響レンズ1b’の長軸方向の長さLを小さくするに
は限度があり、通常ほぼ21mである。
このため、このセンサから得られる超音波情報は上記2
nの間の平均値となる。一方、超音波顕微鏡の特徴の1
つは、極く微小な領域から物質の弾性的性質を捕捉する
ことができる点にあるので、この観点からみると試料2
上の照射領域が2−もあることは超音波顕微鏡の特質を
全く発揮できないということになる。
さらに、測定時に43いて、試料2の表面と直線状の超
音波ビームの焦点面とは完全に平行でなげればならず、
両者の間に僅かな傾きが生しると計測精度に誤差を生し
る。この傾きの許容角度は17100度であり、両者の
傾きを許容角度以下とするためには長時間の調整を要す
るのが通常である。
本発明の目的は、上記従来技術における課題を解決し、
探触子木体を交換することなく、試料の微小領域の弾性
表面波の測定を行なうことができる超音波顕微鏡の探触
子を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達或するため、本発明は、超音波を送受信す
る素子と、この素子で発生した超音波を点集束させる音
響レンズとを備え、点集束された超音波ビームを試料に
照射するとともにこの照射した超音波ビームの反射波を
前記素子で受信し、当該反射波に比例した電気信号に変
換する超音波顕微鏡の探触子において、前記音響レンス
の前記試料側にマスクを設け、このマスクを、前記試料
表層の一方向の弾性表面波に関与する超音波ビームおよ
び弾性表面波には関与しない超音波ビームを透過する超
音波透過部と、前記一方向以外の方向の弾性表面波に関
与する超音波ビームの透過性を大きく減少させる超音波
阻止部とで構成したことを特徴とする。
C作用〕 超音波を送受信する素子で発生した超音波は、音響レン
ズにより集束され、一点に集束する集束超音波ビームと
なって放射される。この放射された集束超音波ビームは
マスクにおいて、超音波透過部に到達したビームのみ試
料に放射され、他のビームは超音波阻止部で減衰又は反
射されて試料には、微弱な超音波となって到達し、又は
全く到達しない。この結果、超音波阻止部に到達したビ
ームは測定には寄与しない。
一方、超音波透過部は臨界角を中心とするその近傍の角
度をもつ超音波ビームを透過させるので、このようなビ
ームが試料に入射すると試料表層には弾性表面波が生し
、その反射波は再び超音波透過部を通って音響レンズに
戻り素子に到達する。
この場合、当該反射波は、超音波透過部により定まる一
方向の弾性表面波の反射波である。
なお、ここで、上記反射波は、入射波が物体表面に入射
し当該物体の表面形状にしたがって反射する反射波とは
異なり、弾性表面波が試料表面を通る間に当該試料表面
から放射される放射波であるが、試料に入射した超音波
ビームの戻りのビームであることから広い意味で反射波
ということができるので、以下、反射波の語を用いるこ
とにする。
このような弾性表面波の反射波とともに、臨界角より小
さい角度で超音波透過部を通過したビームの反射波も再
度超音波透過部を通り音響レンズを介して素子に到達す
る。
素子は、上記2つの反射波が重畳した反射波(干渉波)
により励振され、当該干渉波の大きさに比例した電気信
号を出力する。探触子と試料の間の距離を順次変化させ
ることにより、上記2つの反射波の重畳の態様が変化し
、これに伴って素子から出力される電気信号のレベルも
変化し、最終的に、超音波透過部で定まる方向のV (
Z)曲線を得ることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第1図は本発明の実施例に係る超音波顕微鏡の探触子(
センサ)の断面図である。図で、第6図に示す部分と同
一部分には同一符号を付して説明を省略する。1′は本
実施例のセンサを示し、圧電素子1a、レンズ面ICを
有する音響レンズ1b、およびマスク13より或る。マ
スク13は超音波の透過を距止し又は大きく減少する阻
止部13aおよび超音波を透過させる透過部13bで構
或されている。
第2図(a)〜(f)は第1図に示すマスクの透過部の
形状の種々の具体例の平面図である。第2図(a)は阻
止部13aおよび長方形の透過部13b,を有するマス
ク13を示す。又、破線で示す円形の輪郭S1は音響レ
ンズ1bから放射されマスク13に到達した集束超音波
ビームの外郭を示し、さらに、一点鎖線で示す円形の輪
郭S2は当該集束超音波ビームのうち臨界角の超音波ビ
ームの輪郭を示す。この具体例のマスク13の透過部1
3b1は長さl、幅dを有し、長さlは臨界角の超音波
ビームのうち、角度α間の入射波および反射波が透過可
能な長さに選定され、かつ、幅dは臨界角の超音波ビー
ムのその他の部分を阻止する長さに選定されている。こ
のような透過部13b,を有するマスク13を用いた場
合、試料2からは第2図<a>で縦方向の弾性表面波の
反射波および臨界角より小さな角度の入射波の反射波を
得ることができ、一軸方向の弾性表面波の情報をとり出
すことができる。
第2図(b)に示すマスク13は、その透過部13b2
の形状が台形を2つ重ねた形状に形成されている。即ち
、長さおよび中央部の幅の寸法はそれぞれ&,dであり
、第2図(a)に示す透過部l3b,と同じであるが、
長さ方向両端部の幅d′は幅dより大きく選定されてい
る。これにより、臨界角の入射超音波量を大きくして干
渉の度合を大きくし、これにより、一層顕著なV (Z
)曲線を得ることができる。
第2図(C)に示すマスク13は、その透過部l3b3
の形状がほぼ半円形に形成されている。この透過部13
b3は第2図(a)に示す透過部13b+の2つの長辺
のうちの図で左の長辺を基辺とした半円形状である。こ
のマスク13は第2図(a)に示すマスク13と同一の
作用効果を有する。即ち、左の長辺側からの臨界角の超
音波ビームの入射は阻止されているので、右の長辺側が
半円形に開放されていても臨界角の超音波ビームの反射
波はなく、逆に、右の長辺側からの臨界角の超音波ビー
ムの入射はあるが、その反射波は左の長辺側により阻止
される。
第2図(d)に示すマスク13は、その透過部13b4
の形状がほぼ半円形に形成されている。この透過部13
b4は破線で示すような第2図(b)の透過部13b2
の右辺を半円に形成したものであり、第2図(c)に示
す場合と同じ理由で、第2図(b)に示す透過部13b
2と同一の作用効果を有する。
第2図(e)に示すマスクl3は、その透過部13b,
の形状が第2図(d)に示す透過部13b4の形状にお
いて中央部を大きく狭めた形状に類似する形状とされて
いる。即ち、透過部13b,の中央部には阻止部13a
の一部13a′が大きく張り出しており、このため、中
央部分を透過する超音波ビームは阻止される。この結果
、臨界角の超音波ビーム以外の透過超音波ビームの反射
波が減少せしめられ、相対的に臨界角の超音波ビームの
反射量が大きくなり、顕著なV (Z)曲線を得ること
ができる。
第2図(f)に示すマスク13は、その中心を通る図で
縦軸上に当該中心に対称に2つの透過部131)6+,
 13b6。を有する。このマスク13の透過部は第2
図(a)に示す透過部13blの中央部分を阻止部とし
たものと同一であり、臨界角の超音波ビームとその近辺
の超音波ビームの入射波および反射波のみ透過する。こ
れにより、第2図(e)に示すマスク13と比較して、
相対的に弾性表面波がさらに強調されることになる。
次に、マスク13の構造を図により説明する。第3図(
a)〜(e)はマスク13の阻止部と透過部の構造の種
々の具体例の拡大断面図である。第3図(a)に示すマ
スク13は、フィルム13a1およびこのフイルム13
a,にあけられた貫通孔13b,。。
で構或されている。フィルム13a,が第1図に示す阻
止部13aを構成し、又、貫通孔13bl。。が透過部
13bを構或する。フイルム13a+には、媒質(水)
の音響インピーダンスに近い音響インピーダンス(ρc
 =2.0〜3.0〉を有し、かつ、超音波を大きく減
衰させる物質で構或される。これらの特性を有する物質
としてはサラン系の樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン
等が用いられる。このマスクl3のフイルム13a1に
入射する超音波ビームは、フイルム13a,の前記特性
によりほとんど反射せず、かつ、フイルム13a+を通
過する間に大きく減衰される。そして、フイルム13a
,を通過して試料2に入射した超音波ビームの反射波は
、再度フイルム13a1を通過するとき再び大きな減衰
を受ける。この結果、フイルム13a1の表面からの反
射波およびフイルム13alを通る試料2からの反射波
は極度に小さくなり、音響レンズtbに返ってくる反射
波は実質的に、貫通孔13b1。。
を通る反射波のみとなる。
第3図(b)に示すマスク13は、第3図(a)に示す
フイルム13a1に金属箔13cを付着した構戒を有す
る。13c..。は金属箔13cに設けられ、フイルム
13a.の貫通孔13b+ooと一致する貫通孔である
。金属箔13cとしては、超音波を透過せず、剛性が大
きく、かつ、エソチングが可能な物質、例えばステンレ
ススチール、モリブデン等の金属が用いられる。金属F
613cにより、フイルム13a,から人射した超音波
は試料2に対して完全に遮断され、かつ、金属Fil3
cからの反射波はフイルム13a1を戻る間に再び減衰
せしめられる。
このように、金属fil3cを設けることにより、この
マスク13は第3図(a)に示すマスク13と同じ作用
効果を生じるとともに、柔軟なフイルム13a,に剛性
を与えて透過部13b(貫通孔131)10。
)の形状を所定の形状に保持することができ、かつ、透
過部13bをエッチングにより作或することができる効
果をも生じる。
第3図(C)に示すマスク13は、貫通孔のないフイル
ム13a2に、第3図(b)に示す金属箔13Cを付着
した構或を有する。フイルム13a2は第3図(a)、
(b)に示すフイルム13a,と同じ物質により構成さ
れるが、その厚さがλ/4 (λは使用される超音波の
波長)に設定されている。
このように、厚さがλ/4である場合、超音波ビームは
良好な透過を示す。したがって、第3図(b)に示すよ
うに貫通孔13b,。。を形或する必要はなく、製造が
容易である。
第3図(d)に示すマスク13は、第3図(c)に示す
フイルム13a.の上面に金属箔13cと同一物質の金
属箔13dを付着した構成を有する。l3d1。。は金
属箔13dに形成されて透過部を構或する貫通孔、13
dzooは金属箔13dの表面に形成された多数の凹凸
面である。マスク13に入射した超音波ビームは貫通孔
13dl。。以外の部分では凹凸面13d2ooにおい
て乱反射せしめられる。この乱反射せしめられた超音波
は音響レンズ1bに対してあらゆる方向から入射するこ
とになり、これら入射した超音波のうち圧電素子1aに
到達するものは極めて少なく実質的に無視することがで
き、貫通孔13d+ooを通過する反射波の受信信号に
何等の影響をも及ぼさない。
第3図(e)に示すマスク13は、第3図(d)に示す
金属箔13(Iの代りに、フイルム13a2の上面に糊
の層13eを付着した横或を有する。この糊の層13e
は、フイルム13a2の上面に糊を塗布し、その上から
ローラをかけることにより形成される。
13e,。。は層13eに形成された開孔部である。こ
のような糊の層13eを付着することにより、この層1
3eの表面は凹凸面13e2。。となり、第3図(d)
に示すものと同し効果を生しる。
第4図は第2、3図に示すマスク13の取付けを示すセ
ンサの断面図である。図で、1aは圧電素子、lbは音
響レンズ、l3はマスクを示す。17は音響レンズ1b
に着脱自在に装着されたホルダである。ホルダ17の先
端面にはマスク13が固定されている。種々の形状の透
過部15cを有するマスク13を固定したホルダ17を
予め用意しておき、測定態様に応じたホルダ17を選択
し音響レンズ1bに装着すれば、所望の測定を実施する
ことができる。
マスク13は第2図(a)〜(f)に示す阻止部と透過
部の平面形状、および第3図(a)〜(e)に示す構造
を組合せることにより構成される。ここで、第2図(a
)に示す平面形状および第3図<a)に示す構造を備え
たマスク13を例示して本実施例の動作を説明する。
第5図(a),  (b)は音響レンズ1b先端、マス
ク13、および試料2の一部拡大断面図であり、第5図
(a)は第5図(b)の線Va−Vaに沿う断面図、第
5図(b)は第5図(a)の線vb−vbに沿う断面図
である。各図で、第1図、第2図(a)、第3図(a)
に示す部分と同一部分には同一符号を付して説明を省略
する。20は試料2の表層において弾性表面波が生じて
いる部分、θは臨界角、Fは超音波ビームの焦点を示す
圧電素子1aに所定の電圧が印加されると、音響レンズ
1bからは焦点Fに集束する断面円形の超音波ビームが
放射される。この超−音波ビームがマスク13に達する
と、阻止部13a,に到達した超音波ビームは阻止部1
3a1を通過する間に大きく減衰され、又、透過部13
b1に到達した超音波ビームはそのまま通過する。した
がって、マスク13を通過した超音波ビームは実質的に
透過部13blと同一の長方形の微小断面を有する。こ
の超音波ビームのうち、透過部13b1の長さ1方向の
超音波ビームには第5図(a)に示すように臨界角θの
超音波ビームが含まれ、又、透過部13b,の幅d方向
の超音波ビームには第5図9(b)に示すように臨界角
θの超音波ビームは含まれていない。
このマスクl3を通過した超音波ビームのうち、臨界角
θ未満のものは試料2内の焦点Fからの反射波として入
射経路と同一経路を通って音響レンズに戻る。一方、臨
界角θで入射した超音波ビームS2は第5図(a)に示
すように試料2の部分20に弾性表面波を発生する。そ
して、部分200表面からは、当該弾性表面波による反
射波S3が順次矢印で示すように発生するが、これら反
射波S3が音響レンズ1bに入射したとき、入射経路と
対称位置にある反射経路を通る反射波S3のみが圧電素
子1aに到達し、他の反射波S,は圧電素子1aとは異
なる方向に屈折して圧電素子1bには到達しない。なお
、図示とは逆方向の臨界角の超音波ビームについても同
様の現象を生じる。
このように、本実施例では、臨界角の超音波ビームは、
透過部の長さ方向においてのみ発生させるようにしたの
で、特定軸方向のV (Z)曲線を得ることができ、し
かも、一点に集束する通常の超音波ビームを用いている
ので、微小領域の測定が可能である。
なお、上記実施例の説明では、異なるマスクを固定した
複数のホルダを予め用意し、測定に際してこれらのうち
適宜なホルダを選択する例について説明したが、マスク
をホルダに着脱自在とする構或を採用すればホルダは1
つ備えておけばよいことになる。さらに、1つのマスク
に異なる形状の透過部を形成しておき、かつ、マスクが
ホノレダに対してxY面内で移動できるような構戒とす
れば、極めて効率的に測定を行うことができる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明では、点集束ビームのうち、
一方向の弾性表面波に関与する超音波ビームを透過させ
、その他の方向の弾性表面波に関与する超音波ビームを
阻止するマスクを設けたので、試料表層に対して、特定
方向についての微小領域の測定を行なうことができ、こ
れにより測定精度を大幅に向上せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る超音波顕微鏡の探触子お
よび試料近傍の断面図、第2図(a)〜(f)は第1図
に示すマスクの平面図、第3図(a)〜(e)はマスク
の断面図、第4図番よマスクの取付を説明する断面図、
第5図(a)、(b)はマスクの作用を説明する一部拡
大断面図、第6図は従来の超音波顕微鏡の系統図、第7
図番よ第6図に示す探触子の斜視図、第8図は探触子を
移動して得られる超音波信号の波形図、第9図番よ他の
探触子の斜視図である。 1′・・・・・・探触子、la・・・・・・圧電素子、
1b・・・・・・音響レンズ、2・・・・・・試料、1
3・・・・・・マスク、13a・・・・・・阻止部、1
3b・・・・・・透過部。 第 1 図 第 2 図 ρ 第 3 図 7J(22 第 4 図 第5図 rσノ VbL (bノ Yσ「← 7σL− 第 6 図 ク 第 7 図 Iσ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)超音波を送受信する素子と、にの素子で発生した
    超音波を点集束させる音響レンズとを備え、点集束され
    た超音波ビームを試料に照射するとともにこの照射した
    超音波ビームの反射波を前記素子で受信し、当該反射波
    に比例した電気信号に変換する超音波顕微鏡の探触子に
    おいて、前記音響レンズの前記試料側にマスクを設け、
    このマスクを、前記試料表層の一方向の弾性表面波に関
    与する超音波ビームおよび弾性表面波には関与しない超
    音波ビームを透過する超音波透過部と、前記一方向以外
    の方向の弾性表面波に関与する超音波ビームの透過性を
    大きく減少させる超音波阻止部とで構成したことを特徴
    とする超音波顕微鏡の探触子
  2. (2)請求項(1)において、前記超音波阻止部は、超
    音波の減衰が大である構造体であり、かつ、前記超音波
    透過部は、前記構造体にあけられた貫通孔であることを
    特徴とする超音波顕微鏡の探触子
  3. (3)請求項(1)において、前記超音波阻止部は、超
    音波の減衰度が大きい構造体およびこの構造体の前記試
    料側に設けられた金属膜より成り、かつ、前記超音波透
    過部は、前記構造体および前記金属膜を貫通する貫通孔
    であることを特徴とする超音波顕微鏡の探触子
  4. (4)請求項(1)において、前記超音波阻止部は、前
    記音響レンズと前記試料との間に介在する媒質の音響イ
    ンピーダンスとの差が小さい音響インピーダンスを有す
    る構造体およびこの構造体の前記試料側に設けられた金
    属膜より成り、かつ、前記超音波透過部は、前記金属膜
    の除去部であることを特徴とする超音波顕微鏡の探触子
  5. (5)請求項(1)において、前記超音波阻止部は、前
    記音響レンズ側および前記試料側のうち少なくとも前記
    音響レンズ側に面した部分が乱反射面に構成され、かつ
    、前記超音波透過部は、前記乱反射面をもたないことを
    特徴とする超音波顕微鏡の探触子
  6. (6)請求項(5)において、前記超音波透過部は、貫
    通孔で形成されていることを特徴とする超音波顕微鏡の
    探触子
  7. (7)請求項(5)において、前記超音波透過部は、前
    記音響レンズと前記試料との間に介在する媒質の音響イ
    ンピーダンスとの差が小さい音響インピーダンスを有す
    る構造体であることを特徴とする超音波顕微鏡の探触子
  8. (8)請求項(1)において、前記透過部は、その平面
    形状が細長い方形であることを特徴とする超音波顕微鏡
    の探触子
  9. (9)請求項(1)において、前記透過部は、その平面
    形状が、中央部が狭く、この中央部に対して対称な長さ
    方向両端部が広い形状であることを特徴とする超音波顕
    微鏡の探触子
  10. (10)請求項(1)において、前記透過部は、その平
    面形状が、ほぼ半円形状であることを特徴とする超音波
    顕微鏡の探触子
  11. (11)請求項(1)において、前記透過部は、その平
    面形状が、ほぼ三日月形状であることを特徴とする超音
    波顕微鏡の探触子
  12. (12)請求項(1)において、前記超音波透過部は、
    組となる2つが間隔を置いて対称位置に配置され、この
    組が少なくとも1つ設けられていることを特徴とする超
    音波顕微鏡の探触子
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