JPH03199472A - 液体柔軟仕上剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、柔軟仕上剤に関し、詳しくは各種の繊維に対
して、優れた柔軟性及び弾力性（ふっくら感）を付与で
きる液体柔軟仕上剤に関するものである。

（従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕現在、
家庭用柔軟仕上剤として市販されている商品は殆どが成
分子中に１〜２個の長鎖アルキル基を有する第４級アン
モニウム塩を主成分とした組成物である。この理由とし
ては第４級アンモニウム塩は少量で各種繊維に対して良
好な柔軟効果を有するからである。

上記の第４級アンモニウム塩は、木綿類に対しては著し
い柔軟効果を有しているが、アクリル系、ポリエステル
系、ボリア≧ド系などの合成繊維に対しては効果が十分
とは言い難く、更に高濃度で処理すると衣料の弾力性が
低下し、風合いが損なわれてしまうことがある。

〔課題を解決するための手段〕〕 本発明者らは、上記欠点を解決すべく鋭意研究の結果、
本発明に至った。

すなわち本発明は、柔軟基剤として、（ａ）及び（ｂ）
成分を必須成分として含有することを特徴とする液体柔
軟仕上剤を提供するものである。

（ａ）　　一般式（Ｉ）で表されるポリアミン又は窒素
の数が４以上のポリエチレンイミンと一般式（ＩＩ）で
表される脂肪酸との縮合物である部分アミド化合物の無
機又は有機酸中和物 Ｒ’　−ＮＨ−（Ｃ，ｌＩ□、ＮＨ）、、−ＩＩ　　　
　　（Ｉ　）（Ｒ１：水素又は炭素数１０〜２４の直鎖
又は分岐の飽和又は不飽和炭化水素基 ｍ：Ｒ’が水素の時は２、Ｒ’が炭化水素基の時は３ ｎ　：３〜１５） （Ｒ２：炭素数９〜２３の直鎖又は分岐の飽和又は不飽
和炭化水素基） へ）一般式（Ｉ）〜（■）で表される第４級アンモニウ
ム塩 ２ＣＯＯＨ （ＩＩ） 〔式中、ｐ３．　Ｒ４，ＲＢ及びＲ９はそれぞれ炭素数
１０〜２４のアルキル基、アルケニル基又はβヒドロキ
シアルキル基であり、Ｒ５，Ｒ６及びＲ７はそれぞれ炭
素数ｌ〜３のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基
、ベンジル基又は（Ｃ２Ｈ，０）ｑ−Ｈ（但し、ｑは１
〜３である）を示し、Ｘはハロゲン又は炭素数１〜３の
アルキル基を有するモノアルキル硫酸塩基を示す。］本
発明に用いられる一般式（Ｉ）で表されるポリアミンと
しては、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペン
タミン、ペンタエチレンへキサミン等や、Ｎ−アルキル
アミンを出発物質としてアクリロニトリルによるシアノ
エチル化と水素添加反応を３回以上繰り返すことにより
得られるＮ−アルキルポリアルキレンポリアミン等が挙
げられる。また、本発明に用いられる窒素の数が４以上
のポリエチレンイミンはエチレンイミンの開環重合によ
り得られる。

一般式（ｎ）で表される炭素数１０〜２４の脂肪酸とし
ては、ヤシ、パーム、牛脂、ナタネ、魚油等の天然油脂
由来のものが一般的であるが、化学的に合成したもので
もよい。

部分アミド化反応は常法により行われるが、上記ポリア
ミン又はポリエチレンイミンのアミノ基の一部をアミド
化させ、分子中のアよド化されていない窒素原子の数と
アミド化されている窒素原子の数の比が４／１〜１／４
であることが望ましい。また、アミド化反応では縮合反
応と同時に環化反応も一部で進行し、イξダブリン環を
有する部分アミドイミダシリンが生成し、鎖状化合物と
の混合物が得られる。

本発明ではこうして得られた部分アミド化合物中に残存
するアミノ基を塩酸や硫酸等の無機酸や、酢酸、グリコ
ール酸、乳酸、クエン酸、マレイン酸、フマール酸、ト
ルエンスルホン酸等の炭素数７以下の有機酸で中和して
（ａ）成分を得る。その際、無機酸又は有機酸は部分ア
ミド化物中に残存するアミノ基当量に対して０．８〜１
．０当量用いるのが好ましい。

本発明の（ｂ）ｅ、分は公知の柔軟基剤である。（ａ）
成分と（ｂ）成分の比は（ａ）／（ロ）重量比で９５１
５〜２０／８０、好ましくは９５１５〜５０１５０、特
に好ましくは９０／１０〜６０／４０の範囲である。

本発明の柔軟仕上剤は、従来広く用いられている（ｂ）
成分単独の柔軟仕上剤に比較すると柔軟効果はほぼ同等
であるが、驚くべきことに弾力性のある柔らかさが得ら
れることが分かった。

本発明の組成物を水系液体柔軟仕上剤として使用するた
めには、組成物中の（ａ）成分とい）成分の重量の和は
１０〜３０重量％が好ましい。

また、本発明の（ａ）成分及び（ｂ）成分以外にグリセ
リンやペンタエリスリトール等のポリオールと長鎖脂肪
酸の部分エステル、長鎖脂肪酸等を併用してもよい。

更に、液体柔軟仕上剤とする際には保存安定性の改善及
び粘度の調整のためにポリエチレングリコール系非イオ
ン性界面活性剤、食塩や塩化アンモニウムのような水溶
性塩、プロピレングリコールやエチレングリコールのよ
うな溶剤又は尿素などを配合することができる。

また、製品の外観のために顔料又は染料を、仕上がりの
白さのために螢光増白剤を、そして使用時及び仕上がり
後のために香料や消泡剤を配合することもできる。

〔発明の効果〕

本発明の液体柔軟仕上剤は各種繊維に対して、十分な柔
軟性、帯電防止性を与え、且つ弾力性に優れたものであ
る。

〔実　施　例〕

次に本発明を実施例をもって詳述するが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではない。

本発明に使用される部分アミド化合物の中和物の製造方
法を合成例によって示す。

合成例 ステアリン酸２８４ｇにテトラエチレンペンタくン１１
３ｇを加え、１２０〜１４０″Ｃで４時間加熱した。水
が約１７ｇ留出し、酸価２．４の縮合物が得られた。

この縮合物を２４％酢酸水溶液５００ｇ（アミノ基当量
に対し１当量、以下同じ）に加え、本発明の化合物（ａ
−１）を得た。

同様にして表１に示す様な本発明の化合物（ａ−２〜ａ
−８）、及び比較のための化合物（ａ−９）を合成した
。

表 １（ａ）成分の組成 注） ■）　ポリアミン化合物の窒素の数に対する脂肪酸の比
（モル） ２）Ａ：酢　酸 Ｂニゲリコール酸 Ｃ：塩　酸 ３）平均分子量３５０ 表 ２（ｂ）成分の組成 実施例１〜１３ 表３に示す配合の組成物について、以下の方法により柔
軟性、弾力性の評価を行った。

〈柔軟性、弾力性の評価〉 （Ｉ）　　処理方法 市販の木綿タオル２ｋｇ、アクリルシャーシーＩｋｇを
３．５°ＤＨ硬水にて市販洗剤ザブ（花王株式会社製、
登録商標）にて５回繰り返し洗濯（３ＯＡ洗濯機）をし
、各繊維についていた繊維処理剤を除去した後、表３の
配合組成物の１５％分散液１０ｃｃにて２５°Ｃ１成分
間撹拌下で処理した。

（２）評価方法 上記方法で処理した布を室内で風乾後、２５°Ｃ１６５
％Ｒ１（の恒温恒温室にて２４時間放置した。

これらの布について柔軟性、弾力性の評価を行った。

柔軟性及び弾力性の評価は、ジ水素添加牛脂アルキルジ
メチルアンモニウムクロライド１５重量％からなる柔軟
剤ＩＱｃｃで処理した布を対照にして一対比較を行った
。評価は次のように表す。

＋２；対照より柔らかい又は弾力性が高い＋１；対照よ
りやや柔らかい又は弾力性がやや高い ０；対照と同じ １；対照がやや柔らかい又は対照より弾力性がやや低い ２；対照が柔らかい又は対照より弾力性が低い 表３に示すように、本発明の化合物を使用することによ
り、柔軟性と弾力性の両者を満足する効果が得られる。

実施例１４〜１６、比較例４，５ 表４に示す配合の組成物について弾力性を評価するため
、木綿タオルの積み上げ高さを測定した。

〈弾力性の評価〉 実施例１〜１３と同様に処理した木綿タオルを８つ折り
にして３枚重ねて積み上げ、５ｇ／　ｃｉの圧力で５分
間加圧した後、圧力を取り除き、タオルの高さを測定し
た。タオルの高さが高い程、弾力性は良好である。

表　４　弾力性の評価（タオルの積み上げ高さ）４３１ 柔軟性、 弾力性

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　柔軟基剤として、（ａ）及び（ｂ）成分を必須成分
   として含有することを特徴とする液体柔軟仕上剤。 （ａ）一般式（ I ）で表されるポリアミン又は窒素の
   数が４以上のポリエチレンイミンと一般式（II）で表さ
   れる脂肪酸との縮合物である部分アミド化合物の無機酸
   又は有機酸中和物 Ｒ＾１−ＮＨ−（ＣｍＨ＿２＿ｍＮＨ）＿ｎ−Ｈ（ I
   ）（Ｒ＾１：水素又は炭素数１０〜２４の直鎖又は分岐
   の飽和又は不飽和炭化水素基 ｍ：Ｒ＾１が水素の時は２、Ｒ＾１が炭化水素基の時は
   ３ ｎ：３〜１５） Ｒ＾２ＣＯＯＨ（II） （Ｒ＾２：炭素数９〜２３の直鎖又は分岐の飽和又は不
   飽和炭化水素基） （ｂ）一般式（III）〜（VII）で表される第４級アンモ
   ニウム塩 ▲数式、化学式、表等があります▼（III） ▲数式、化学式、表等があります▼（IV） ▲数式、化学式、表等があります▼（Ｖ） ▲数式、化学式、表等があります▼（VI） ▲数式、化学式、表等があります▼（VII） 〔式中、Ｒ＾３、Ｒ＾４、Ｒ＾８及びＲ＾９はそれぞれ
   炭素数１０〜２４のアルキル基、アルケニル基又はβ−
   ヒドロキシアルキル基であり、Ｒ＾５、Ｒ＾６及びＲ＾
   ７はそれぞれ炭素数１〜３のアルキル基もしくはヒドロ
   キシアルキル基、ベンジル基又は−（Ｃ＿２Ｈ＿４Ｏ）
   ＿ｑ−Ｈ（但し、ｑは１〜３である）を示し、Ｘはハロ
   ゲン又は炭素数１〜３のアルキル基を有するモノアルキ
   ル硫酸塩基を示す。〕 ２　部分アミド化合物中のアミド化されていない窒素原
   子の数とアミド化されている窒素原子の数の比が４／１
   〜１／４である請求項１記載の液体柔軟仕上剤。 ３　部分アミド化合物中のアミド化されていないアミノ
   基当量に対して０．８〜１．０当量の無機酸又は有機酸
   により、該部分アミド化合物が中和されている請求項１
   又は２記載の液体柔軟仕上剤。