JPH03198814A

JPH03198814A - 陶器製万能食器

Info

Publication number: JPH03198814A
Application number: JP1064381A
Authority: JP
Inventors: Yutaka Miyake; 三宅　裕
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1989-03-16
Filing date: 1989-03-16
Publication date: 1991-08-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は魚介類、肉類等の生鮮食料や加工食品の保冷
、または加工食品や煮物、焼物等の保温、または加熱等
をガス、電気等のエネルギーを用いずに発熱剤と冷媒を
入替えるだけで一つの器で行なうことができる陶器製万
能食器に関するものでおる。

従来の技術従来、ガス、電気等のエネルギーを用いずに手軽に加熱
が可能なものとして、加熱機能付き容器が知られている
。この容器は例えば水と接触することにより発熱する生
石灰等の発熱剤を容器内に充填し、この発熱剤により容
器内容物を加熱あるいは温める構造となっているもので
、火気等の熱源のない場所でも容器内の食物を温めるこ
とができるという点で、携帯に便利でかつ火気を使用し
ないため安全性に富む効果を有する。

しかし、この発熱剤収納形容器はいずれも使い捨て可能
な軟質のプラスチック製であるため、携帯には便利であ
っても当該容器を繰返し使用することがほとんどできな
いのみならず、加熱機能のみであるため例えば刺身、そ
の他各種冷凍食品等のような常に保冷を必要とするよう
な食料については使用することができなかった。また、
容器の構造上食器として使用することも不可能であった
。

そのため、この加熱機能付き容器に収納する食品は、加
熱あるいは保温のみを目的とするものに限られ、したが
ってその用途も使い捨て弁当程度のものに限られていた
。

また、この種の加熱機能付き容器は前記したとおり材質
がプラスチック製であるため、発熱温度によっては容器
が解けたり変質するおそれがあることから、人体に有害
な成分が漏れ出たり内容物に入る危険性があり、その使
用に際しては十分な注意が必要であった。

ところで、−度に多人数の食事を用意しなければならな
いホテルや旅館等においては、全部の食事を作り終るま
でに時間がかかること、また事前に配胞しておかなけれ
ばならないことから、用意された食事がその待ち時間の
間に冷めたり、あるいは鮮度が低下したりして本来の味
が損われる場合が多い。

そのため、これらの業界では料理中、料理後配膳して食
事に取りかかるまでの間、さらには食事中、その料理が
冷めたり、あるいは鮮度が低下しないような機能を持っ
た陶器製食器が願望されている。

発明が解決しようとする課題この発明は前に述べたような実情よりみて、既存の加熱
機能付き容器のもつ前記問題がなく、料理した食物の鮮
度や温かさを任意の時間、場所で保持でき、その上繰返
し使用できる、ホテルや旅館業界で求められている加熱
、保温、冷却機能付き陶器製食器を提供しようとするも
のである。

課題を解決するための手段この発明は電気やガス等のエネルギーを必要としない発
熱剤等の熱源、氷やドライアイス等の冷媒を用いること
によって、一つの容器に内容物の加熱、保温、冷却機能
を付与することができる陶器製万能食器を開発したもの
で、その要旨は、断面凹形の本体、該本体開口部に載置
する多孔付き中板および断面逆門形の蓋とからなり、本
体開口部周縁には多孔付き中板を囲むように蓋を内側に
凹凸嵌合させる外拡部を有し、中板より下の本体内部に
発熱剤等の熱源、または氷やドライアイス等の冷媒を出
入れ自在に収納する構造となしたものである。

また、熱源としては、水との反応により発熱する生石灰
等の発熱剤を用い、該発熱剤と水との反応熱により多孔
付き中板上に載せた内容物を加熱または保温することを
特徴とし、また本体内部の底部および側面に発熱剤の熱
放散を抑制するための発泡スチロール等の断熱材を設け
た構造となしたことを特徴とし、また本体内部に氷また
はドライアイス等の冷媒を収納し、該冷媒により多孔付
き中板上に載せた内容物を冷やせる構造となしたことを
特徴とするものである。

作　　　用断面凹形の本体、多孔付き中板および断面逆門形の蓋は
、すべて陶器製であり、外形は特に限定するものではな
いが、楕円形、矩形が一般的であり、大きさや深さはそ
の用途に応じて適当に決められる。

多孔付き中板は厚さが数層程度の陶器製の板に多数の小
孔が全体に穿設されたもので、使用時にはこの中板の上
に料理したものや加工食品等を載せることにより、該中
板の下に収納されている発熱剤より発生した熱で加熱、
保温される。

また、中板の下に冷媒を収納することにより、該中板に
載置した食物が冷却、保冷される。

なお、中板に多数の孔を設けたのは、当該中板上の内容
物に対する伝熱効果、冷却効果を高めるためである。

蓋の断面形状を逆回形に形成したのは、多孔付き中板の
上に食物を載せるための空間を確保するためである。

本体と熱源との間に介在させた断熱材により、外部への
熱放散が軽減されるとともに、該断熱材の輻射熱により
食器的温度が高められる。

多孔付き中板および蓋は、本体の開口部に設けた外拡部
に嵌合して固定されるので、はとんどガタ付きがなく、
また不用意に外れたりすることがない。

また、蓋は上記外拡部の内側に中板を囲むように嵌合さ
れるので、内部で発生した蒸気により蓋内面に生じた水
滴は本体内に流下し、当該食器の外に漏れ出ることがな
い。

断熱材は当該食器内に収納した発熱剤の反応熱が外部に
放散するのを可及的に防止するために設けるもので、本
体と発熱剤との間に介在させることによって反応熱の放
散が抑制されるとともに、輻射熱により食器的温度が高
められる。

本体内部に収納する発熱剤、冷媒の出入れは、蓋および
中板を本体より離脱させることにより簡易迅速に行なう
ことができる。

この陶器製食器は本体、中板および蓋がそれぞれ分離さ
れているので、不使用時にはそれぞれ別々に収納、保管
することができる上、重ね置きも可能である。

実　　施　　例第１図はこの発明に係る陶器製万能食器の一例を示す一
部破断正面図、第２図は同上食器の一部破断側面図、第
３図は同上食器の分解斜視図であり、（１）は断面凹形
の本体、（２）は多孔付き中板、（３）は断面逆門形の
蓋、（４）は熱源または冷媒、（５）は発泡スチロール
等の断熱材である。

すなわち、この発明に係る万能食器の本体（１）は、発
熱剤や冷媒を収納し得る適当な大きさと深さを有し、重
ね置きできるように底面より開口部が若干広くなってお
り、開口部周縁には多孔付き中板（２）とＭ（３）を載
せて固定するための外拡部（１−１）を有している。

多孔付き中板（２）は、上記本体（１）の開口部と同じ
形状を有するとともに本体開口部に設けた外拡部（１−
１）に載置される大きさを有し、全面に多数の小孔（２
−１）を有する。

断面逆門形のＭ（３）は、その開口端部が本体開口部と
同じ形状となすとともに本体開口部に設けた外拡部（１
−１）の内側に当該蓋が凹凸嵌合される大きさを有して
いる。

食器内に収納する熱源としては、例えば酸化カルシウム
（生石灰）、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、酸化
鉄等が使用される。発熱剤は、そのまま本体（１）内に
収納して直接氷袋と接触させるか、または袋に充填して
氷袋に隣接配置させる。

発熱剤を充填する袋は、アルミニウム等水を透過させな
い材質のものに多数の小孔を設けたもの、あるいは水を
内部まで吸収する材質のものが使用される。発熱剤と水
とを接触させる手段としては、例えば氷袋に固着したテ
ープあるいはヒモを引くことによって簡単に氷袋が破れ
るようにした開封手段を用いることができる。

冷媒としては、氷あるいはドライアイス、あるいは化学
反応により冷凍するものを用い、これらを本体（１）内
に収納する。

上記構造の万能食器を加熱機能付き食器として用いる場
合は、本体（１）内に例えば前記した開封手段付き氷袋
と一体構造の発熱剤とからなる熱源（４）を収納する。

この状態で氷袋を開封すると、該氷袋内の水が発熱剤と
接触し水和反応を起して発熱するので、この反応熱によ
って多孔付き中板（２）が加熱されると同時に、該中板
に設けた多数の小孔（２−１）を通して熱が直接当該中
板上の食物に伝わり、食物が効率よく加熱、保温される
。なお蓋（３）は必要に応じて使用すればよい。

また逆に、当該食器を冷却機能付き食器として使用する
場合は、本体（１）内の熱源を取出して、氷あるいはド
ライアイスその他各種冷媒を本体内に収納すればよい。

この場合も上記と同様、冷媒により多孔付き中板（２）
上の食物が効率よく冷やされ、保冷される。

また、食器本体（１）の底部および側面と熱源（４）と
の間に断熱材（５）を介在させると、外部への熱放散が
少なくなり熱損失が軽減されるとともにこの断熱材によ
る輻射熱により食器内温度がざらに上昇する。したがっ
て、断熱材を使用することにより、発熱剤の使用量を少
なくでき経済的である。

発明の詳細な説明したごとく、この発明は次に記載する効果を奏す
る。

１　食器内に例えば水和反応により熱を発生する発熱剤
を収納するだけで、食器内の食物を任意の時間効率よく
加熱、保温することができる。

２　食器内に氷やドライアイス等の冷媒を収納するだけ
で、食器内の食物を任意の時間冷却、保冷することがで
きる。

３　食器を構成する部材はすべて陶器製であるため、保
温効果、保冷効果がよいだけでなく、人体に対する悪影
響も全くなく、また通常の陶器製食器と同様に繰返し使
用することができる。

４　食物は多孔付き中板の上に載せる構造となっている
ので、食物に対する伝熱効果、冷却効果が大きい。

５　多孔付き中板および蓋は、食器本体の開口部に設け
た外拡部に嵌合して固定されるので、はとんどガタ付き
がなく、また不用意に蓋や中板が外れるようなことがな
い。

６　蓋は本体開口部に設けた外拡部の内側に凹凸嵌合さ
れるので、内部で発生した蒸気により蓋内面に生じた水
滴は本体内に流下し、食器の外に漏れ出ることがないた
め、食器の周りが水で汚れるようなことがない。

７　本体と熱源との間に介在させる断熱材により、熱損
失を軽減できるとともに、該断熱材の輻射熱により食器
内温度が高められるので発熱剤の使用量を少なくでき経
済的である。

８　食器本体、食物を載せる中板および蓋はそれぞれ分
離しているので、不使用時にはそれぞれ別々に保管する
ことができる上、重ね置きも可能である。

９　電気やガス等のエネルギーを必要としない熱源を用
いるので、火災等の危険が全くなく安全性に富む。

１０　　発熱剤等の熱源、氷やドライアイス等の冷媒を
出入れ自在に収納する構造となっているので、熱源と冷
媒を取替えるだけで一つの食器で食物の加熱、保温、保
冷を自由に行なうことができる。

１１　　ホテルや旅館等において多人数の食事を用意す
る場合、本号能食器を用いることにより料理が冷めたり
、あるいは鮮度が低下するようなことが全くない上、食
事中もその料理に応じた温度状態を保つことができる。

１２　　加熱や保温、保冷を必要としない場合には、中
板を外すことによって通常の器として用いることもでき
る。

１３　　発熱剤や冷媒は中板で隠れて見えないため、食
事の際に不快感等を与えることがなく、気持ちよく食す
ることができる。

１４　　中板は陶器製であるから、コゲ等が付着しにく
い上、付着してもその付着物を容易に取除くことができ
る。

１５　　保温中あるいは保冷中、必要に応じて蓋をして
おくことにより、中板上の食物を清潔に保つことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る陶器製万能食器の一例を示す一
部破断正面図、第２図は同上食器の一部破断側面図、第
３図は同上食器の分解斜視図である。１・・・本体３・・・蓋、５・・・断熱材２・・・多孔付き中板４・・・熱源または冷媒

Claims

【特許請求の範囲】１断面凹形の食器本体、該本体開口部に載置する多孔付き
中板および断面逆凹形の蓋とからなり、本体開口部周縁
には多孔付き中板を囲むように蓋を内側に凹凸嵌合させ
る外拡部を有し、本体内部に熱源または冷媒を出し入れ
自在に収納する構造となしたことを特徴とする陶器製万
能食器。２熱源として、水との反応により発熱する生石灰等の発熱
剤を用い、該発熱材と水との反応熱により多孔付き中板
上に載せた内容物を加熱または保温可能となしたことを
特徴とする請求項１記載の陶器製万能食器。３本体内部の底部および側面に発泡スチロール等の断熱材
を備えたことを特徴とする請求項１、２記載の陶器製万
能食器。４本体内部に冷媒を収納し、該冷媒により多孔付き中板上
に載せた内容物を冷却可能となしたことを特徴とする陶
器製万能食器。