JPH0319737Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は外装を上側のカバーと下側のボデー
とで構成した魚釣用覆面型リールに関する。

［従来技術］ 従来魚釣用覆面型リールは例えば実公昭57−
44856号公報のようにスプールを覆うキヤツプと
脚部を有し駆動機構部が保持されたフレームとハ
ンドル駆動機構部を覆うカバーとが軸線方向に重
ね合わされたり、実公昭59−178068合公報のよう
に脚部を有する後部カバーにリール機構部が収容
されてキヤツプが後部カバーにねじ等で取り付け
られる等の構造が一般であつた。

しかし前記のような構造では組み立てが面倒で
あると共にスプールを覆うキヤツプをフレームや
後部カバーに取り付けられる時スプールから釣糸
が緩んで緩み状態が目視出来ないので釣糸が結合
部に挟み込まれ易い欠点がある。

［考案の目的］ 本考案は前記欠点に鑑み、リールの外装をスプ
ールキヤツプ下側部分と駆動機構部カバー下側部
分と脚部とを一体に形成したボデーと、該ボデー
上に重ね合わせる前記スプールキヤツプ上側部分
と駆動機構部カバー上側部分を一体に形成したカ
バーとで構成してプツシユボタン上部を揺動自在
に支持する支軸でカバーをボデーに対し前側が開
口するように回動自在に支持し、リール機構部を
部組みしてボデーとカバー内に組み立てを容易に
すると共に、カバーを閉じる時釣糸の状態を容易
に目視出来てボデーとカバーの間に挟み込むこと
のない魚釣用覆面型リールを提案することにあ
る。

［考案の構成］ 本考案は、リールの外装をスプールキヤツプ下
側部分と駆動機構部カバー下側部分と脚部とを一
体に形成したボデーと、該ボデー上に重ね合わせ
る前記スプールキヤツプ上側部分と駆動機構部カ
バー上側部分を一体に形成したカバーとで構成
し、前記ボデーにプツシユボタン上部を支軸で揺
動自在に支持すると共に、該支軸で前記カバーを
ボデーに対し前側が開口するように回動自在に支
持し、前記ボデーとカバー内にリール機構部を収
容したことである。

［実施例］ 以下、図示のー実施例によつて本考案を説明す
ると、魚釣用覆面型リールは第１図から第４図で
ボデー１の２本の軸支部１ａ，１ａにプツシユボ
タン２の上部が支軸３で揺動自在に支持されると
共に、支軸３でカバー４がボデー１に対し前側が
開口するように回動自在に支持され、ボデー１と
カバー４内にリール機構部５が収容されている。

前記ボデー１は第４図から第７図のようにリー
ル機構部５の下側が収容固定される舟型の下側部
分と脚部１ｂとが一体に形成され、中程にはリー
ル機構部５のフレーム６が嵌められる凹溝１ｃと
凹溝より前側の突堤１ｄと突堤位置両側の透孔１
ｅ，１ｅと凹溝１ｃより後側両側の台部１ｆ，１
ｆと台部前側の横溝１ｇ，１ｇと軸支部１ａ，１
ａの後側の切欠き１ｈと軸支部１ａ，１ａに凹溝
１ｉが形成され、軸支部１ａ，１ａの一方にはネ
ジ孔１ｊが、他方には透孔１ｋが穿説され、前側
には硬質釣糸導出環８固定用凹部１ｍが形成さ
れ、後部両側にＵ字状凹部１ｎ，１ｎが形成され
ている。

前記支軸３にはネジ孔１ｊと螺合される雄ネジ
が刻設されてプツシユボタン２とカバー４が支持
されている。

前記カバー４は第１図、第７図、第８図のよう
に支軸３が嵌合される透孔４ａ，４ａとリール構
造部５のドラグ制動力調節ツマミ１０が挿入され
る透孔４ｂと逆転防止ツマミ７が突出される透孔
４ｃが穿設され、中程両側に第９図のように錠止
用鈎部４ｄ、４ｄが垂設され、前側に硬質釣糸導
出環８固定用凹部４ｅが形成されている。

前記リール機構部５は第４図、第５図、第１０
図、第１１図のようにフレーム６の前側に中空軸
筒９が螺合固定され、中空軸筒の前端外周にはカ
ム部９ａが形成され、中空軸筒の中止孔にはロー
ター軸１１が前後動と回動自在に嵌合され、中空
軸筒外周にスプール１２が回転自在に嵌合されて
いる。

前記ローター軸１１の前端部にはローター１３
がナツト１４で螺合固定され、後部外周に逆転防
止歯車１５とピニオン１６が前後動自在に回り止
め嵌合されて発条１７で前側に付勢され、ロータ
ー軸１１の後端は前記プツシユボタン２で前側に
押圧されるように臨まされている。

前記ピニオン１６には駆動歯車１８が噛合さ
れ、駆動歯車は一体の軸１９がフレーム６の軸受
部６ａ，６ａに回転自在に支持されてＥリング２
０，２０で抜け止めされ、軸１９両端は小判形に
形成されてハンドル２１の軸部がネジ２２で固定
され、軸部はボデー１のＵ字状凹部１ｎに嵌めら
れて他の凹部１ｎカバー２３が嵌められ、前記ボ
デー１の透孔１ｅ，１ｅには錠止解除ボタン２
４，２４が嵌合され、錠止解除ボタンには錠止用
鈎部が形成されると共にバネ線２５が固定され、
バネ線２５は屈曲されてボデー１の横溝１ｇ，１
ｇとフレーム６の両側の溝６ｂ，６ｂに挿入さ
れ、横溝１ｇ，１ｇにはフレーム６のヨーク６
ｃ，６ｃが乗せられてビス２６，２６で固定され
ている。

前記硬質釣糸導出環８は上下に分割されるよう
に形成したが、上下一体の硬質釣糸導出環８をボ
デー１又はカバー４に固定してもよい。

魚釣用覆面型リールが組み立てられる時はボデ
ー１にプツシユボタン２上部とカバー４が支軸３
で揺動及び回動自在に支持され、錠止解除ボタン
２４の鈎部とカバー４の鈎部４ｄが係合されると
ボデー１とカバー４が一体となり、ボデー１にリ
ール機構部５が取り付けられる時は予め部組みさ
れたリール機構部５のフレーム６を凹溝１ｃに嵌
めると共にヨーク６ｃ，６ｃを台部１ｆ，１ｆ上
に乗せてビス２６，２６で固定し、軸１９にハン
ドル２１の軸部がネジ２２で固定される。

前記のように魚釣用覆面型リールが構成されて
錠止解除ボタン２４，２４が押し込まれると、カ
バー４の前側を開口することが出来て開閉が容易
になり、かつ閉じる時釣糸２７がどのような状態
にあるかを目視で確認して閉じることが出来でボ
デー１とカバー４の間に釣糸が挟まれることが防
止出来る。

更にボデー１とカバー４内にリール機構部５が
収容固定される時は前記のようにフレーム６を凹
溝１ｃに嵌めると共にヨーク６ｃ，６ｃを台部１
ｆ，１ｆに乗せてビス２６で固定することで容易
に組み立てられ、他の太い釣糸がスプール１２に
捲回されたリール機構部５を用意して交換も容易
である。

前記ボデー１とカバー４を図示しない発条で開
口付勢してもよい。

更に前記錠止用鈎部４ｄと鈎部を有する錠止解
除ボタン２４は他の形状で構成したり、他の位置
に設けてもよい。

考案の効果 本考案は前述のように構成されたから、カバー
はボデーにプツシユボタン上部を揺動自在に支持
する支軸で回転自在に支持されたので部品点数を
少なく組み立てられ、カバーを開口したり、閉じ
る時極めて容易で釣糸の状態を目視で容易に確認
出来て便利であり、ボデーとカバー内にリール機
構部を組み立てる組立作業も極めて容易である等
実用上優れた効果を奏する魚釣用覆面型リールを
提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例が示めされ、第１図は
カバーが開かれた魚釣用覆面型リールの外観側面
図、第２図はカバーが閉じられた同外観側面図、
第３図は同外観平面図、第４図はカバーを外しボ
デーを断面にした側面図、第５図は同内部平面
図、第６図はボデーの内側平面図、第７図は第６
図、第８図の−線断面側面に硬質釣糸導出環
が固定された断面側面図、第８図はカバーの内側
平面図、第９図は第７図の−線断面正面に錠
止解除ボタンが取り付けられた断面正面図、第１
０図は第３図の−線断面側面図、第１１図は
リール機構部の背面図である。 １……ボデー、２……プツシユボタン、３……
支軸、４……カバー、５……リール機構部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. リールの外装をスプールキヤツプ下側部分と駆
   動機構部カバー下側部分と脚部とを一体に形成し
   たボデーと、該ボデー上に重ね合わせる前記スプ
   ールキヤツプ上側部分と駆動機構部カバー上側部
   分を一体に形成したカバーとで構成し、前記ボデ
   ーにプツシユボタン上部を支軸で揺動自在に支持
   すると共に、該支軸で前記カバーをボデーに対し
   前側が開口するように回動自在に支持し、前記ボ
   デーとカバー内にリール機構部を収容したことを
   特徴とする魚釣用覆面型リール。