JPH03196993A - ゴムローラ部品の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明はゴムローラ部品の製造方法に関し、詳しくは複
写機、プリンタ或いはファクシミリ等のＯＡ機器の紙送
り機構などに使用されるゴムローラの一部を構成するゴ
ムローラ部品の製造方法に関する。

〔従来の技術〕

複写機、プリンタ或いはファクシミリ等のＯＡ機器の紙
送り機構に使用されるゴムローラには多種に亘る形態の
ものがある。

例えば、上記ゴムローラの一例を第１６図乃至第１８図
に示し説明する。このゴムローラ（１）は、同図に示す
ようにゴムローラ本体（２）とゴムローラ部品（３）と
からなる。

上記ゴムローラ本体（２）はトランスファー成形などに
より所定の形状に成形されたプラスチック等の樹脂成形
品で、偏芯した位置に貫通孔（４）が形成され、この貫
通孔（４）の軸方向と直交する方向に沿ってゴムローラ
部品（３）が装着される収納凹溝（５）が設けられる。

一方、上記ゴムローラ部品（３）は上記ゴムローラ本体
（２）の収納口満面に沿う所定の曲率で湾曲した帯状の
加硫ゴム成形品で、両端にコ字状に屈曲形成した係止部
（６）（６）を有し、また搬送面（７）となる表面には
紙との接触抵抗を大きくするために搬送方向に沿って凹
凸状となるようにその幅方向に沿う溝が多数刻設されて
いる。

上記ゴムローラ部品（３）は、ゴムローラ本体（２）の
収納凹溝（５）に嵌入され、その両端の係止部（６）（
６）を上記収納凹溝（５）の両端で引っ掛けることによ
り装着されて接着材などで固定される。

上記ゴムローラ本体（２）にゴムローラ部品（３）を組
付けたゴムローラ（１）は、ゴムローラ本体（２）の貫
通孔（４）に回転軸（８）を挿通固定した状態でＯＡ機
器の紙送り機構に組み込まれる。この回転軸（８）によ
るゴムローラ（１）の回転動作で、その回転中心が偏芯
しているため、ゴムローラ部品（３）の搬送面（７）が
紙面に対して不連続に接触することにより紙を一枚ずつ
確実に送っている。

ところで、上記ゴムローラ（１）のゴムローラ部品（３
）は、トランスファー成形、射出成形成いはプレス成形
などにより１個取りの金型で単品生産されているのが現
状であった。

〔発明が解決しようとする課題〕

前述したようにゴムローラ部品（３）は、従来、１個取
りの金型で単品生産されていたので、生産性が悪くて製
品コストが高くつくという問題があった。

そこで、本発明は上記問題点に鑑みて提案されたもので
、その目的とするところは、簡便な手段により生産性の
向上並びに製品コストの低減化を図り得るゴムローラ部
品の製造方法を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明における上記目的を達成するための技術的手段は
、断面形状がゴムローラ部品と略同一で軸方向に沿゛っ
て長尺なゴム成形体を、複数のカット溝が軸方向に沿っ
てゴムローラ部品の幅ピッチで形成された回転自在な中
芯治具に所定の伸長率でもって伸展させて密着状態で外
嵌固定し、上記中芯治具のカット溝と同一ピッチで対向
配置したカッターを、中芯治具を回転させながらカット
溝に挿入して上記ゴム成形体を各ゴムローラ部品ごとに
切断分離するようにしたことである。

〔作用〕

本発明方法では、長尺なゴム成形体を中芯治具に装着し
た上で複数のカッターにより各ゴムローラ部品ごとに切
断分離することにより、上記ゴム成形体から複数のゴム
ローラ部品を一括して製造して生産性の向上並びに製品
コストの低減化を図ると共に、安定したカッティングに
よる品質の向上を図る。

〔実施例〕

本発明に係るゴムローラ部品の製造方法の実施例を第１
図乃至第１５図を参照しながら説明する。

まず、本発明方法では、第１図に示すように断面形状が
第１６図のゴムローラ部品（３）と略同一で軸方向に沿
って長尺なゴム成形体（１０）を用意する。具体的に、
ゴム成形体（１０）がゴムローラ部品（３）の断面形状
と異なる点は、ゴムローラ部品（３）の両端の係止部（
６）（６）を連結する部分（１１）を有し、これにより
上記ゴム成形体（１０）は中空の筒状体となる、また、
ゴム成形体（１０）の軸方向に沿う寸法りは、第１６図
のゴムローラ部品（３）の幅寸法ｌの２倍以上に設定さ
れる。このゴム成形体（１０）は、天然ゴムや合成ゴム
等の成形材料を、トランスファー成形、射出成形、プレ
ス成形成いは押出成形などで加硫させることにより上述
した所定の形状に作製される。尚、上記押出成形の場合
は、押出し後に高周波又は加圧釜などにより加硫させる
。

また、本発明方法では、第２図及び第３図に示すような
回転自在な中芯治具（１２）を使用する。この中芯治具
（１２）は金属又は樹脂などの硬質材料からなる寸法的
に安定したものであり、その長手方向に沿って支軸（１
３）を貫通固定する。上記中芯治具（１２）の断面形状
は、第１図のゴム成形体（１０）の断面形状と略同一で
あるが、その大きさを上記ゴム成形体（１０）よりも５
〜８％程度大きくする。この範囲よりも大きくすると、
後述するようにゴム成形体（１０）を伸展させて中芯治
具（１２）に外嵌固定した状態でカッティングした後、
各ゴムローラ部品（３）（３）・・・を中芯治具（１２
）から抜脱した時にカッティングによる歪みが残存する
という不具合が発生する。また、上記範囲よりも小さく
すると、上述したゴム成形体（１０）の力・スティング
時の抵抗により上記ゴム成形体（１０）が中芯治具（１
２）に対して滑って密着状態を保持することが困難とな
り、安定したカッティングができないという不具合が生
じる。上記理由に基づいて中芯治具（１２）の断面形状
をゴム成形体（１０）よりも５〜８％程度大きくするこ
とにより、カッティングによる歪みが残存することなく
、而も安定したカッティングが実行できる。上記中芯治
具（１２）の軸方向に沿う長手方向の寸法は、ゴム成形
体（１０）と略同一に設定される。

この中芯治具（１２）には、その軸方向に沿つて複数の
カット溝（１４）　　（１４）・・・がゴムローラ部品
（３）の幅ピッチ！（第１６図参照）で形成される。こ
のカット溝（１４）は、第３図に示すように中芯治具（
１２）に外嵌されるゴム成形体（１０）が全周に亘って
確実にカッティングされ得るように支軸（１３）の近傍
にまで達する程度に深く形成される。

上述したゴム成形体（１０）及び中芯治具（１２）を用
いてゴムローラ部品（３）を製造するに際しては、まず
、第４図に示すようにゴム成形体（１０）を所定の伸長
率、例えば、５〜８％程度伸展させて中芯治具（１２）
に密着状態で外嵌固定する。このゴム成形体（１０）の
伸長率の選定は、前述したように中芯治具（１２）の断
面形状をゴム成形体（１０）よりも５〜８％大きくした
ことに基づき、これにより後述のカッティングによる歪
みが残存することなく、而も安定したカッティングが実
行できる。このゴム成形体（１０）を装着した中芯治具
（１２）を回転駆動機構（図示せず）にセツティングし
て支軸（１３）を中心に回転可能に保持する。この時、
上記中芯治具（１２）の各カット溝（１４）　　（１４
）・・・と同一ピッチで複数のカッター（１５）　　（
１５）・・・を対向配置する。上記カッター（１５）　
　（１５）・・・は共通のベース（１６）に取付けられ
て前後駆動機構（図示せず）により中芯治具（１２）に
対して前進及び後退勤可能に設けられる。尚、このカッ
ター（１５）　　（１５）・・・は薄くて強靭なものが
よく、例えばカミソリ刃が好適である。

この状態から第５図及び第６図に示すように上記カッタ
ー（１５）　　（１５）・・・を前進させると共に中芯
治具（１２）を支軸（１３）を中心として回転させる。

これによりカッター（１５）　　（１５）・・・が中芯
治具（１２）のカット溝（１４）　　（１４）・・・に
挿入されてゴム成形体（１０）がゴムローラ部品（３）
の輻ピッチｌごとに全周に亘って切断分離される。その
後、第７図に示すように中芯治具（１２）の下方に２個
の切断刃（１７）　　（１７）を対向配置し、この切断
刃（１７）　　（１７）を上昇させると共に中芯治具（
１２）の軸方向に沿って直進させることにより、上記切
断刃（１７）　　（１７）間にあるゴム成形体（１０）
の不要部分（１１）〔ゴムローラ部品（３）の両端の係
止部（６）（６）を連結する部分〕を切断除去し、第８
図及び第９図に示すように複数のゴムローラ部品（３）
（３）・・・（第１６図参照）を−括して得る、尚、上
述ではゴム成形体（１０）の不要部分（１１）と対応す
る中芯治具（１２）の凹部（１８）を、第７図に示すよ
うに切断刃（１７）　　（１７）が挿入可能なように深
く形成することにより、中芯治具（１２）に装着したま
まの状態でゴム成形体（１０）の不要部分（１１）を−
括して切断除去できる。上記不要部分（１１）の除去は
、上記手段に限らず、中芯治具（１２）のゴム成形体（
１０）の不要部分（１１）と対応する凹部（１８）を深
く形成せずに上記不要部分（１１）と密着するように形
成しておく。そして、上記ゴム成形体（１０）を各ゴム
ローラ部品（３）（３）・・・ごとにカッティングした
後、各ゴムローラ部品（３）（３）・・・を中芯治具（
工２）から抜脱した上で個々のゴムローラ部品（３）（
３）・・・についてその不要部分（１１）　　（１１）
・・・を適宜の手段により切断除去するようにしてもよ
い。

上記実施例では、第２図及び第３図に示すようにゴム成
形体（１０）の断面形状と相似する断面形状を有する中
芯治具（１２）を使用したが、これ以外でも、例えば第
１０図に示すような断面が略円形を有する円柱状中芯治
具（１２′）を使用することも可能である。尚、この中
芯治具（１２°）は断面形状が第２図及び第３図の中芯
治具（１２）と異なるのみで、カット溝（１４）（１４
）・・・等の他の構成については同様であり、同一参照
符号を付して重複説明を省略する。但し、上記中芯治具
（１２“）にゴム成形体（１０）を伸展させて装着する
に際しては、ゴム成形体（１０）の伸長率を５〜８％程
度に設定する。これによりゴム成形体（１０）を中芯治
具（１２”）に外嵌固定することができ、カッティング
による歪みが残存することなく、而も安定した力・ノテ
ィングが実行できる。

一方、ゴム成形体（１０）についても、上記実施例では
第１図に示すような中空筒状の長尺なものを各ゴムロー
ラ部品ごとにカッティングした後、その不要部分（１１
）を切断除去するようにした場合を説明したが、第１１
図に示すように初めから上記不要部分のない、断面形状
が第１６図のゴムローラ部品（３）と完全に同一で軸方
向に沿って長尺なゴム成形体（１０”）を使用してもよ
い、このゴム成形体く１０”）からゴムローラ部品（３
）を作製するに際しては、第２図及び第３図に示す中芯
治具（１２）を使用して、前述したゴム成形体（１０）
の場合と同様、第４図乃至第６図に示すような要領でゴ
ム成形体（１０’）を各ゴムローラ部品（３）（３）・
・・ごとに−括してカッティングする。このカッティン
グ終了時点で、第８図及び第９図に示すようにゴム成形
体（１０’）から分割された複数のゴムローラ部品（３
）（３）・・・が−括して得られる。

また、第１２図及び第１３図に示すような中芯治具（１
２”）を使用することもできる。この中芯治具（１２”
）は、第２図及び第３図に示す中芯治具（１２）を上下
に合わせた、断面形状が上下対称なものである。この中
芯治具（１２”）を使用する場合、第１４図に示すよう
にその上下に第１１図に示すゴム成形体（１０’）　　
（１０’）を２個別々に装着し、その状態でカッター（
１５）　　（１５）・・・により前述した場合と同様に
２個のゴム成形体（１０’）　　（１０’）を各ゴムロ
ーラ部品（３）（３）・・・ごとに切断分離する。この
ようにすれば、２個のゴム成形体（１０’）　　（１０
’）を−括してカッティングすることができて生産性の
向上が図れる。また、上述の場合では２個のゴム成形体
（１０′）（１０’）を別々に中芯治具（１２”に装着
したが、第１５図に示すように２個のゴム成形体（１０
’）　　（１０’）を予め上下に連結一体化したゴム成
形体（１０”）を作製しておき、このゴム成形体（１０
”）を前記中芯治具（１２”）に装着してカッティング
し、このカッティング後、不要部分（１１”）（１１”
）を切断除去して個々のゴムローラ部品（３）（３）・
・・を得るようにしてもよい。

尚、上記実施例では、第１６図乃至第１８図に示すゴム
ローラ（１）の一部を構成するゴムローラ部品（３）に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されることなく
、各種のＯＡ機器の紙送り機構以外に使用されるゴムロ
ーラ部品についても適用可能であり、要するに、断面形
状がゴムローラ部品と略同一の長尺なゴム成形体を、カ
ット溝を有する中芯治具に外嵌固定し、カッターで各ゴ
ムローラ部品ごとに一括して切断分離できるようにした
ことである。

〔発明の効果〕

本発明方法によれば、ゴム成形体から複数のゴムローラ
部品を簡便な手段により一括して製造することができ、
生産性の向上が図れて製品コストを大幅に低減できる。

また、本発明方法では中芯治具を使用したカッティング
により、カッティングによる歪みが少なく而も安定した
カッティングが実行できて品質の良いゴムローラ部品を
提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第１５図は本発明方法の実施例を説明すため
のもので、第１図はゴム成形体の一例を示す斜視図、第
２図は第１図のゴム成形体が装着される中芯治具の一例
を示す斜視図、第３図は第２図の１−１線に沿う断面図
、第４図は第２図の中芯治具に第１図のゴム成形体を装
着した状態及びカッターを示す斜視図、第５図は第４図
でのカッティング状態を示す斜視図、第６図は第５図の
■−■線に沿う断面図、第７図はゴム成形体のカッティ
ング後での不要部分の切断除去手段を示す断面図、第８
図はゴムローラ部品を作製完了した状態を示す斜視図、
第９図は第８図の■−■線に沿う断面図、第１０図は第
１図のゴム成形体が装着され得る中芯治具の他例を示す
斜視図、第１１図は第２図及び第３図の中芯治具に装着
し得るゴム成形体の他例を示す斜視図、第１２図は第１
１図のゴム成形体が２個装着され得る中芯治具の他例を
、示す斜視図、第１３図は第１２図のＩＶ−ＩＶ線に沿
う断面図、第１４図は第１１図のゴム成形体を第１２図
の中芯治具に装着した状態及びカッターを示す斜視図、
第１５図は第１１図のゴム成形体を２個連結一体化して
第１２図の中芯治具に装着し得るゴム成形体の他例を示
す斜視図である。 第１６図はゴムローラを構成するゴムローラ本体及びゴ
ムローラ部品を示す組立分解斜視図、第１７図は第１６
図の組立完了斜視図、第１８図は第１７図のＶ−■線に
沿う断面図である。 （３）　−ゴムローラ部品、 （１０）（１０”）（１０”）−ゴム成形体、（１２）
　　（１２’）　　（１２”）−・・中芯治具、（１４
）−・カット溝、　（１５）−・・カッター平 池 成 第１図 第 図 第９図 ３ 第８図 １ 第１１ 図 第１４ 図 第１５図 ６２３−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 断面形状がゴムローラ部品と略同一で軸方向に沿って長
   尺なゴム成形体を、複数のカット溝が軸方向に沿ってゴ
   ムローラ部品の幅ピッチで形成された回転自在な中芯治
   具に所定の伸長率でもって伸展させて密着状態で外嵌固
   定し、上記中芯治具のカット溝と同一ピッチで対向配置
   したカッターを、中芯治具を回転させながらカット溝に
   挿入して上記ゴム成形体を各ゴムローラ部品ごとに切断
   分離するようにしたことを特徴とするゴムローラ部品の
   製造方法。