JPH03194042A - 一体格納式簡易ユニット住宅 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一体格納式簡易ユニット住宅に係り、別荘等の
簡易住宅建物として利用できる。

〔背景技術〕

近年、生活の多様化に伴ってリゾート地で余暇を過ごす
ことが一般化しており、その拠点となる別荘の需要も増
している。

別荘建物としては、例えばログハウス等のような専用建
築もあるが、通常は一般的な住宅建築による比較的簡素
なものが利用され、工期が短く経費が安いことから組み
立て式のプレハブ式建築も利用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、別荘建築においては、滞在が短期であっても居
住に必要な水道や電気等の設備が必須であるうえ、地域
的な気候条件により冷暖房等の空調も不可欠であること
が多く、建物に対して居住設備を施工するために時間お
よび経費を要するという問題がある。

また、プレハブ式建築であっても複数のユニット等を搬
入して組み立てる作業が必要があるうえ、前述の設備施
工の関係からも仕上げの完了までには数日が必要であり
、工期の大幅短縮は難しいという問題がある。

本発明の目的は、建設が簡単かつ工期を大幅に短縮でき
る一体格納式簡易ユニット住宅を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、箱状のコアユニットに居住に必要な設備を設
置しておくとともに、前記コアユニットに格納されかつ
周囲に展開された際に閉鎖された居住空間を形成する構
造パーツを設けて一体格納式簡易ユニット住宅を構成し
たものである。

ここで、コアユニットとしては、通常のカプセル型プレ
ハブ式住宅建築に利用される箱状の居室ユニットと同様
なもの等が利用できる。

また、設置する居住設備としては、配線や照明等の電気
設備、水道配管や給湯設備、キッチンユニットやトイレ
ユニットを含む水廻りの設備、ベツドや収納棚等の大型
調度品などが相当する。

さらに、構造パーツとしては、床面や壁面および天井な
いし屋根を構成する各パネル等が相当し、これらには窓
サツシやドア等の開口部分を適宜設置しておくことが望
ましい。

また、構造パーツは、パーツ毎に分離格納されて再接続
されるものであってもよいが、折り曲げ式やスライド方
式により連結状態で格納ないし展開できるものであって
もよい。これらの各部く−ツの格納にあたっては、折り
畳み方式や引き出し方式が採用できる。

〔作　用〕

このような本発明においては、コアユニ・ソトを建設現
場に搬入して据え付け、格納された構造ノく−ツを取り
出して展開することによりコアユニットの周囲に広い居
住空間を有する住宅が形成される。ここで、コアユニッ
トには予め居住設備が設置されており、各々は外部の地
域水道や商用電源に接続すれば直ぐに利用でき、別途施
工は必要ない。これらにより、建設作業の簡略化および
工期の短縮が実現され、前記目的が達成される。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図および第２図において、本実施例の一体格納式簡
易ユニット住宅ｌは、別荘としてリゾート地等に建てら
れるフラット型の建物であり、箱状のコアユニット１０
および組み立て式の拡張部分５０を備えて構成されてい
る。

コアユニットｌＯは、既存の住宅用居室ユニットと同様
に鉄骨等の軸組み構造の外面にパネル等を配列した外装
が施されている。ここで、二つの側面には軽量気泡コン
クリートパネル製の外壁１１゜１２が設置されているが
、他の二つの側面は拡張部分５０に連なる開口面１３．
１４とされている。

コアユニットｌＯの内部は浴室１５、通路１６、キッチ
ン１７およびベツド収納部１８に仕切られている。

浴室１５はバスとトイレを兼ねており、内装は適宜防水
処理される。通路１６はコアユニット１０を貫通するよ
うに配置され、ドアを通して浴室１５に通じるとともに
、一方の端部を開口面１３に開放されている。キッチン
１７は通路１６とは隔離されているが、開口面１４に開
放されている。ベツド収納部１８は通路１６の端部の両
側に配置され、各々開口面１３に開放されている。

ここで、コアユニット１０には、予め居住に必要な設備
が一括設置されており、壁体内および床下や天井裏の設
備スペース１９には電気配線設備２０および水やガス等
の配管設備３０が設置され、浴室１５やキッチン１７等
の各部は内装が施されたうえ各種の居住設備４０が設置
されている。

居住設備４０として、浴室１５にはバスタブ、給湯給水
栓、シャワーおよび洗面ボウルを有するバスユニット４
１とトイレユニット４２とが設置されている。通路１６
の外壁１１側の端部には洗濯機および乾燥機を有するラ
ントリユニット４３が設置されている。キッチン１７に
は通路１６側壁面に沿って流し台およびガスレンジ等を
有するキッチンユニット４４が設置され、開口面１４に
沿って収納棚４５が配置されている。ここで、収納棚４
５はキッチン１７内側に棚を有するとともに、外側にも
棚および格納式のテーブル４６を備えている。ベツド収
納部１８にはコアユニット１０の外側へ展開される各々
折り畳み式のベツド４７が配置されている。

配線設備２０は、コアユニットｌＯの壁体内に予め埋込
み設置された電線および配電盤（図示省略）を有し、外
壁１１を通して外部接続される商用電源を各部の壁面に
設置された電源コンセント２１に供給する。また、コア
ユニットｌＯには天井面および屋根部分の周囲に電灯２
２が設置され、これらは各壁面に設置されたスイッチ２
３を介して前述の電線に接続され、コアユニット１０内
および拡張部分５０の照明が行える。

配管設備３０は、外壁１１部分を通して外部接続される
ガス管３１を有するとともに、外壁１２側から地下の上
下水道に接続される給水管３２および排水管３３を備え
、各々はコアユニット１０の床下空間を通して浴室１５
やキッチン１７等まで延長されている。

ここで、給水管３２は浴室１５のバスタブ下に温水器３
４を備え、二本の平行管により冷水および温水を供給で
きる。また、排水管３３は浴室１５のトイレ部分床下に
小型の浄化槽３５を備えている。一方、天井裏の設備ス
ペース１９には集中空調装置３６およびダクト３７が配
置されている。ダクト３７はコアユニット１０内の各部
に連通されるとともに、屋根部分１１の拡張部分５０に
面した側面に開口されており、コアユニット１０内およ
び拡張部分５０内の換気および冷暖房等を一括して行え
る。

このようなコアユニット１０．に対し、拡張部分５０は
、開口面１３に面した寝室部分５１と、開口面１４に面
しかつ寝室部分５１に応じて図中手前側に延びる居室部
分５２とを備えている。

ここで、拡張部分５０は、第８図に示すように、構造パ
ーツである複数の床面パネル６１、壁面パネル６２、屋
根パネル６３を現場で組み立てて形成されるものである
。ここで、各パネル６１〜６３は予め内外装が仕上げら
れており、例えば、床面パネル６１には絨穂等が張られ
、屋根パネル６３には天井板が張られ、壁面パネル６２
には壁布等が張られている（図示省略）。なお、壁面パ
ネル６２には窓サツシやドア等の開口部６５が形成され
ている。

一方、拡張部分５０はコアユニット１０の設置後に周囲
に展開されるものであり、拡張部分５０を構成するパネ
ル６１〜６３は搬送にあたってコアユニットｌＯに一括
格納される。このうち、寝室部分５１に対応するパネル
６１〜６３は、第４図および第５図のような手順で展開
できるように相互に回動連結され、第３図のように開口
面１３に沿って折り畳むことが可能である。また、居室
部分５２に対応するパネル６１〜６３は、第６図および
第７図のような手順で展開できるように相互に回動連結
され、第３図のように開口面１４に沿って折り畳むこと
が可能である。

なお、寝室部分５１と居室部分５２との間には各々を仕
切るためのアコーディオンカーテン６４が配置され、こ
のアコーディオンカーテン６４は寝室部分５１のパネル
旧〜６３とともに開口面１３側に格納できるように構成
されている。

このような本実施例においては、次のような手順で建設
作業を行う。

まず、予め工場でコアユニット１０を製造し、各パネル
６１〜６３を折り畳んだ状態で建設現場に搬送し、簡易
基礎等に据えつけた後、内部の配線設備２０および配管
設備３０に外部から電気、ガス、水道等を接続する（第
３図の状態）。

次に、格納されていた各パネル６１〜６３を展開して拡
張部分５０を形成する。

すなわち、開口面１３側において、床面パネル６１を手
前側に引き出して接地させ、正面側の壁面パネル６２Ａ
および屋根パネル６３を引き上げ、側面の壁面パネル６
２Ｂおよびアコーディオンカーテン６４を引き出す（第
４図の状態）。そして、壁面パネル６２Ｂの下縁を床面
パネル６１に接続するとともに、上縁に屋根パネル６３
を接続しく第５図の状態）、さらに壁面パネル６２Ａを
降ろしてパネル６２Ｂ、　６１の端縁に接続して寝室部
分５１を形成する（第６図の状態）。

また、開口面１４側において、床面パネル６１Ａ、　６
１Ｂとともに手前側に引き出して接地させ、壁面パネル
６２Ａ〜６２Ｄを引き出すとともに、屋根パネル６３Ａ
。

６３Ｂを引き上げる（第６図の状態）。そして、壁面パ
ネル６２Ａ、　６２Ｂの上下縁を屋根パネル６３Ａおよ
び床面パネル６１Ａの周縁に接続し、床面パネル６１Ｂ
を正面側に倒して接地させた後、寝室部分５１の床との
間を接続するとともに、屋根パネル６３Ｂを正面側に倒
し、寝室部分５１の床との間を接続しく第７図の状態）
、さらに、壁面パネル６２Ｃ，６２Ｄの上下縁を屋根パ
ネル６３Ｂおよび床面パネル６１Ｂの周縁に接続し、壁
面パネル６２Ｄの側縁を寝室部分５１の壁面に接続して
居室部分５２を形成する（第８図の状態）。

これらの組み立て作業ののち、各接続部分に簡易防水処
理を行うことにより、コアユニットＩＯに連続した寝室
部分５１および居室部分５２からなる拡張部分５０が形
成され、コアユニット１０と拡張部分５０とを合わせた
広い居住空間を有する住宅ｌが完成される。

このような本実施例によれば、以下に示すような効果が
ある。

すなわち、コアユニット１０を建設現場に搬入して据え
付け、格納された各パネル６１〜６３を展開することで
住宅１を形成することができるため、建築のための現場
作業を極めて簡単かつ短時間に行うことができる。

また、住宅１は拡張部分５０によるで現場搬入するコア
ユニット１０に比べて数倍の広い居住空間を確保するこ
とができ、言い換えれば一定の広さの住宅ｌに対して搬
送が必要なコアユニットｌＯを大幅に縮小することがで
き、建築にあたっての搬送作業をも簡略にできる。

一方、住宅１においてはコアユニット１０に各設備２０
〜４０を予め設置しておくため、外部の地域水道や商用
電源等を接続するだけで各設備２０〜４０が使用でき、
従来はこれらの施工に必要だった現場作業を大幅に省略
することができ、工期を一層短縮できる。

また、コアユニット１０に設置しておく各設備２０〜４
０には上下水関係からガス、電力、照明等の一般的なも
のに加え、温水器３４、浄化槽３５および集中空調装置
３６を一体化したため、周辺設備や敷地部分の施工等を
も簡略にできるとともに、住宅１としての快適な居住性
を確保できる。

特に、拡張部分５０の照明および空調はコアユニット１
０側の電灯２２およびダクト３７から行えるようにした
ため、各パネル６１〜６３の構造の複雑化等を回避でき
るとともに、拡張部分５０の快適性を充分に確保するこ
とができる。

なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな（、
以下に示すような変形をも含むものである。

すなわち、コアユニットｌＯとしては、前記実施例のよ
うなものに限らず、形状や寸法および外壁１１、１２お
よび開口面１３．１４の形態等は任意であり、実施にあ
たって適宜変更すればよい。

また、コアユニット１０に設置する設備も前記実施例の
ような配線設備２０、配管設備３０および居住設備４０
に限らず、各々に含まれる要素は必要に応じて適宜追加
あるいは省略すればよい。

さらに、拡張部分５０の形態や用途は任意であり、前記
実施例のような寝室部分５１と居室部分５２とを繋ぎ合
わせるものに限らず、単一の組み立てにより一個の拡張
部分を形成するもの、あるいはコアユニットｌＯから各
方向に独立して複数の拡張部分を形成してもよい。

また、拡張部分５０を形成する各パネル６１〜６３の形
状、寸法、材質等は実施にあたって適宜選択すればよく
、窓サツシやドア等の開口部６５の形態および配置等も
必要に応じて設定すればよい。

一方、各パネル６１〜６３を回動連結する構造は機能や
強度等の条件を考慮して適宜選択すればよく、例えばビ
ン式の軸支構造等が利用できる。この際、軸位置が接続
する各パネルに対して平行移動できるようなスライド式
ヒンジ等とし、各パネルを折り畳んだ際のパネル自体の
厚み分や接続時の変位等を許容できるように構成するこ
とが望ましい。

また、各パネル６１〜６３の回動連結部分においては、
予め継ぎ合わせ部分を覆うように蛇腹状あるいは緩く弛
ませた防水シート等を張り廻らしておき、組み立てた状
態で基本的な防水が完了しているように構成することが
望ましい。

さらに、各パネル６１〜６３の格納形態あるいは分割〜
接続形態も任意である。

例えば、前記実施例では各パネル６１〜６３を開口面１
３．１４にまとめたが、屋根パネル６３等はコアユニッ
トｌＯの上面に沿って格納してもよく、壁面パネル６２
等は外壁１１．１２に沿って格納してもよい。

このような格納を行う場合、前記実施例のような回動に
よる折り畳み格納に限らず、開口面１３゜１４に沿った
回動支持位置が格納部分の表面に沿って移動するように
してスライド式の格納を行うようにしてもよい。

また、コアユニットＩＯの上面や側面などにスリット状
のケースを設け、このケース内に各パネル６１〜６３を
引き出し式に格納するものであってもよく、あるいは単
にコアユニット１０の表面にベルト等で締付は固定して
おくものであってもよい。このような場合、各パネル６
１〜６３は回動連結された状態ではなく個々に分離格納
されて組み立て時に再接続されるものとしてもよい。

さらに、構造パーツとしてはパネル６１〜６３に限らず
、継ぎ合わせ部分の目地処理材や簡易基礎用ブロック等
を併せてコアユニットｌＯ内に格納しておいてもよく、
組み立てに必要な部材等を適宜準備して一体格納してお
くことが望ましい。

この他、本発明の一体格納式簡易ユニット住宅は前記実
施例のような別荘用の住宅１に限らず、災害時の緊急避
難用などの一時的な居住施設として広く利用できるもの
である。

〔発明の効果〕

以上に述べたように、本発明によれば予め必要な居住設
備をコアユニットに設置し、併せて構造パーツを一体格
納しておくことにより、建築現場への搬送作業、現場で
の組み立て作業および内装施工等を極めて簡略にでき、
建設を簡単に行えるとともに、工期を大幅に短縮できる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の内部構成を示す斜視図、第
２図は同実施例の内部構成を示す平面図、第３図ないし
第８図はそれぞれ同実施例の組み立て状態を示す斜視図
である。 ■・・・一体格納式簡易ユニット住宅、ＩＯ・・・コア
ユニット、２０・・・配線設備、３０・・・配管設備、
４０・・・居住設備、５０・・・拡張部分、６１〜６３
・・・構造パーツである床面パネル、壁面パネル、屋根
パネル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）箱状のコアユニットに居住に必要な設備を設置し
   ておくとともに、前記コアユニットに格納されかつ周囲
   に展開された際に閉鎖された居住空間を形成する構造パ
   ーツを設けたことを特徴とする一体格納式簡易ユニット
   住宅。