JPH03186A - 浄水器 - Google Patents

浄水器

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JPH03186A
JPH03186A JP13396189A JP13396189A JPH03186A JP H03186 A JPH03186 A JP H03186A JP 13396189 A JP13396189 A JP 13396189A JP 13396189 A JP13396189 A JP 13396189A JP H03186 A JPH03186 A JP H03186A
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JP
Japan
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water
microfilter
tank
water purifier
filtration
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Application number
JP13396189A
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Inventor
Hiroaki Oe
大江 宏明
Keinosuke Isono
啓之介 磯野
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Original Assignee
Material Engineering Technology Laboratory Inc
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は家庭用および業務用に使用される浄水器に間す
る。特に吸着材やイオン交換体等の浄化材と、大きさが
数十ミクロン以下の微粒子を確実に分離できるマイクロ
フィルタを用いた浄水器に関したもので、浄水槽に微生
物の繁殖する可能性が少なく、浄水槽の充填物の流失が
なく更にマイクロフィルタの詰まりが少ない浄水器を提
供しようとするものである。
[従来の技術] 近年、都市に人口が集中し、他方地方では過疎化が進ん
でいる。この様な社会情勢のなかで、部会の浄水施設は
、原水となる河川が汚れている為に飲料水としてぎりぎ
りの浄水を行っており、水道水の品質は年々低下の一途
をたどっているのが現状である。また、高層ビル等では
市水を高い所までポンプアップして一時貯水槽等に貯留
したのち使用する場合が多く、貯留中に種々の汚染が生
じることが報告されている。
このように市水の汚れが進んでいる為、家庭等では飲料
水の品質を良くする為に、個別に水道の蛇口に浄水器を
付けて飲料水から微粒子や錆、塩素、トリへロメタン等
の有害物質を除去しようとしている。
[発明が解決しようとする問題点コ しかし現在市販されている浄水器はマイクロフィルター
を通過した原水を活性炭等の吸着材を充填した浄水槽に
導き、トリへロメタン、塩素等の有害物質を除去し蛇口
から出す方式の物、または浄水槽だけを使った物等が殆
どである。この手の製品では、浄水槽で塩素等の殺菌側
が除去されるので通過した水には殺菌効果が無くなる。
このため浄水槽以降の部分は侵入した微生物にとって繁
殖しやすい環境となり、水を浄化するべき浄水器中で微
生物が増加するという現象が起こり、問題になっている
。特に吸着材等の浄化材の部分は微生物の増殖に極めて
好都合なのでこれを防止する目的で、浄化材に微生物の
繁殖を防ぐ抗菌性を付与したもの、例えば銀活性炭等を
採用している物がある。しかしながらこの場合でも侵入
した微生物の増殖を完全に抑えることは困難であり、ま
た基本的に抗菌作用のある物質は毒性のある物質が多く
、その物質の溶出自体の問題がある。
浄化材部分の後にマイクロフィルタを設置したものでは
、この微生物そのものの流出は防止しうるが、微生物由
来の菌体残金や溶出物質等の流出は防止できず、安全性
の点からは十分でない。
また水の殺菌に紫外線照射を用いた浄水器があるが、紫
外線は光であるので活性炭等の吸着材の影の部分には到
達しないので殺菌効果が部分的にしか得られない欠点が
ある6丈な吸着材等の浄化材のみを使用したものでは、
浄化材自身が流出してくるという問題がある。
又マイクロフィルタを用いた浄水器では、使用するにつ
れてマイクロフィルタの詰まり等で濾過流量が低下して
しまうという問題点があるが現状では、マイクロフィル
タの交換で対応するものが殆どである。
本発明はこのような現状の浄水器に見られる問題点、即
ち浄水器内での微生物の繁殖や、前記微生物の繁殖を防
ぐ為に元来生物体に有害な物質である可能性が高い抗菌
性物質等を使用する、といったことなしに、常に微生物
が繁殖する可能性の少ない安全な浄水器を提供しようと
する物であり、また浄水槽の充填物の流失がなく更にマ
イクロフィルタの詰まりが少ない浄水器を提供しようと
する物である。
[問題点を解決しようとする手段] 本発明の浄水器では第1のマイクロフィルタを設置した
第1濾過槽と第2のマイクロフィルタを設!した第2濾
過槽との間に、活性炭やイオン交換体等の水の浄化材を
充填した浄水槽を挟むように構成し、更に前記浄水槽近
傍に加熱装置を具備させる。また前記第1濾過槽に設け
られた水の導入部より導入された水が、前期第1のマイ
クロフィルタを通過する直前に、前期第1のマイクロフ
ィルタを通過しないで前記第1濾過槽の外に流出できる
バイパス流路を前記第1濾過槽に具備させる。
このように構成することにより、常に微生物が繁殖する
可能性が少なく、また浄水槽の充填物の流失がなく更に
マイクロフィルタの詰まりが少ない安全な浄水器を提供
することができる。
[作用] 第1図に本発明の浄水器の原理図を示[7な。
浄水器1は第1のマイクロフィルタ2を設置した第1濾
過槽3、浄化材4を充填した浄水槽5、第2のマイクロ
フィルタ6を設置した第2濾過槽7及び加熱装置8の四
つの部分より主として構成されている。さらに第1濾過
槽3には原水9の入り口10およびバイパス流路11が
形成されている。
バイパス流路11にはストップバルブ12が設置されて
いる。浄水器1に導入された原水9は、第1のマイクロ
フィルタ2により先ず濾過され、原水中の微粒子、微生
物等が除去される。次いで浄水槽5中の浄化材4により
中に含まれる塩素、トリハロメタン他の有害物質等が吸
着除去され、ついで第2のマイクロフィルタ6により最
終的に濾過されて、浄水出口13より流出する。さて、
本発明の浄水器の特徴の一つである浄水器中での微生物
等の繁殖を防止する効果は以下のようにして実現するこ
とができる。
上記のように構成した浄水器を設置し、第1濾過槽3、
浄水槽5、第2濾過槽7の順に原水を導入した時点で原
水の導入を止め、次いで加熱装置8により一定時間浄水
器内の水を加熱し前記第1および第2マイクロフイルタ
の間に滞留している水を加熱殺菌する。また滞留水の加
熱によって浄化材中や、マイクロフィルタに付着してい
る微生物も殺菌される。このように、浄水槽中の浄化材
に抗菌剤または殺菌剤等を使用せずに内部を十分に殺菌
することができ、現状の浄水器にみられる微生物の増殖
問題を解決することができるのである。
微生物特に黴および一般細菌の熱殺菌は100℃以上で
行われるのが一般的であるが、実質的には50℃以上で
長時間加熱すれば水中の一般細菌および黴の増殖を飲料
水として支障のないレベルに抑えることができ、少なく
とも浄水槽部分をこの温度で保持できれば良い。無油5
0℃よりも加熱温度が高くなれば微生物の増殖防止、殺
菌効果が高くなるが、必要以上の加熱は浄水器の材質、
構造が限定されたり、フィルタの損傷が生じたりするの
で好ましくない、90℃以下で行なうのが実際的であろ
う。
前記加熱は常時行う必要はなく、浄水器を設置した時や
、吸着材を交換した時、長期に使用しなかった時等に行
えば最低限の目標は達せられる。
また、加熱時間を設定できるタイマー等を用いて浄水器
を使用しないとき、例えば夜間等に自動的に加熱装置を
作動させることもできる。このようにすると毎日行うこ
とも容易である。
マイクロフィルタの微細孔の大きさは、原水中の除去し
たい微粒子を除くことができる大きさであれば良く特に
限定されるものではないが、浄水器中での微生物の増殖
を防止するという本発明の目的をより確実に、有効に具
現化するには一般の細菌が実質的に通過しないとされる
実質孔径0.45μm以下であることが望ましい。こう
することによって、浄水器内部での微生物の増殖を加熱
殺菌によって防止することに加え、浄水器内部に微生物
が新たに侵入してくるということがなくなるので、浄水
器内部での微生物の発生を極めて効果的、効率的に確実
に防止することができる。
このようにした場合は、浄水槽の加熱を毎日実施する必
要は無く、吸着槽の交換時に行うか、1週間の間隔で行
うと言う様に一定間隔で行えば良い。
尚原水中の微粒子の除去という点からはマイクロフィル
タの口径は小さければ小さい方が良い、原水が最初に通
過する前記第1のマイクロフィルタ2は原水に含まれる
微粒子を取る為に前記第2のマイクロフィルタ6に比較
し早く詰まるようになる。この詰まりには二種類あり、
マイクロフィルタの液体流通部である微細孔の中に微粒
子が入り込むことにより生ずるものと、マイクロフィル
タの表面に微粒子が堆積してその濃度分極ができ、結果
的にマイクロフィルタを液体が通過できなくなる現象の
ものがある。後者による詰まりは前記マイクロフィルタ
の微細孔中の流体流通部が詰まった現象ではないので、
濃度分極を形成している微粒子等の堆積物質をマイクロ
フィルタ表面から取り去ってやればこの詰まりは解消さ
れる。そこで、浄水器1の第1濾過槽3に導入された原
水9が第1のマイクロフィルタ2を通過する直前に第1
のマイクロフィルタ2を通過しないで第1濾過槽3外に
流出できるバイパス流路11を設ける。
バイパス流路11にはストップバルブ12が設置されて
いる。通常の使用時はこのストップバルブ12は閉じら
れている。
第1のマイクロフィルタ2の表面に詰まりが生じたとき
、ストップバルブ12を開け、原水9をバイパス流路1
1より浄水器外へ排出する。このとき導入された原水の
水圧で第1のマイクロフィルタ2表面の前記濃度分極を
取り去ることができ、第1のマイクロフィルタの濾過能
力を回復することができる。ストップバルブ12の作動
をタイマー等で行い、バイパス流路11の開閉を自動的
に行わせることも好ましい、この場合は、第1のマイク
ロフィルタの詰まりの除去に関して特に注意を払わなく
ても良くなる。
マイクロフィルタの材質は、前記目的を達成しうる濾過
を安全に行うことができるものであればセラミックス等
の無機物や、各種の合成高分子より構成される物等いず
れの物も用いることができるが、特に合成高分子のもの
が好ましい、これはマイクロフィルタの構造を均一に作
製でき、安定した品質のものが安価に作製できるからで
ある。
マイクロフィルタの構造としては、微細な粒子状の素材
を固めた構造のものや、糸状の素材を緻密に絡ませたも
の、微細な穴を均一に開けた濾過膜等いずれの構造のも
のも用いることが可能である。
特に濾過膜は開いている微細な穴の大きさが良くコント
ロールされており、またマイクロフィルタを構成する濾
過材が剥がれて流出してくることがないので好ましい。
濾過膜は、平板状のものを折りたたんでプリーツ状に構
成したり、チューブ状に構成したもの、中空糸状に構成
したもの等積々の構造のものが用い得るが、特に中空糸
状の物が良い、中空糸状の濾過膜は単位体積あたりの濾
過面積が大きく取れるので、同じ大きさの浄水器ではマ
イクロフィルタの面積をより大きくすることができ、濾
過量を低下させないで孔径のより小さな膜を用いること
ができる。また同一な孔径のマイクロフィルタを用いた
場合は濾過量の多い、長期間使用しうる浄水器が作製で
きる。また同じ濾過量を得ようとした場合、同一な孔径
の他のマイクロフィルタを用いるよりも少ない体積です
むのでマイクロフィルタ部分の大きさ、ひいては浄水器
の大きさをコンパクトにすることができるという利点が
あり、少なくとも第1もしくは第2どちらかのマイクロ
フィルタに用いるのが好ましい。
原水の浄化に用いられる浄化材は、活性炭等の吸着材や
イオン交換体を始めとして、サンゴや天然鉱物等原水中
の有害、不純物を吸着除去したり、適当な有用無機成分
を添加したりできる各種の浄化材を利用することができ
る。
以下に実施例により本発明の詳細な説明するが、実施例
は本発明を限定するものではない。
[実施例] 第2図は本発明の浄水器の第1の実施例を示したもので
、第1及び第2のマイクロフィルタに中空糸状の濾過膜
を用い、浄化材として活性炭を用いている。第1のマイ
クロフィルタ20は中空糸状の濾過膜21と筐体22、
キャップ体23、及び各々を保持固定する固定樹脂24
より構成され、濾過カートリッジとして第1濾過槽25
に設置されている。第1濾過槽25はベース部分26、
蓋体27より構成されている。
第2濾過槽30も同様にベース部分26と蓋体27より
成り、内部に第1のマイクロフィルタ20と同様な構造
の第2のマイクロフィルタ31が設置されている。第1
濾過槽25、第2濾過槽30の間に浄水槽32が設置さ
れており、活性炭33が充填された浄化材カセット34
がセットされている。浄化材カセット34は浄水槽32
の上部から落とし込むようにセットされ、浄水槽の蓋体
35を閉じることにより保持固定される。浄水槽の蓋体
35の中央部には加熱装置である円柱状のヒーター36
があり、浄水槽の蓋体35を閉じると浄化材カセット3
4の中央部分に図のように挿入された形で設置される。
浄水の使用時、原水38は原水入り口37よりまず第1
濾過槽25に導入され、第1のマイクロフィルタ20に
より濾過される。生じた一次濾過水39は浄水槽32に
入り、浄化材カセット34の底部より活性炭33の充填
部分を通りぬけ、このとき中に含まれる有害成分が吸着
除去される。吸着浄化水40は次いで第2濾過槽30に
導入され、第2のマイクロフィルタ31により濾過され
2次濾過水41として浄水器より流出する。原水38を
始めに導入した時や浄化材カセット34を交換した場合
等必要な時には、浄水槽に設置されたヒーター36によ
り浄水槽部分を加熱し、一定時間加熱したまま使用せず
に放置してから本浄水器を使用する。第1のマイクロフ
ィルタ20が詰まり、濾過能力が低下したら、第1濾過
槽25に設けられたバイパス流路42より原水38を流
出させ、第1のマイクロフィルタ表面に堆積した微粒子
等を洗い出すようになっている。バイパス流路42の開
放や、開放時間等はバイパス流路に設置された電動バル
ブ43をコントロールすることにより行う。
ヒーター36の加熱や電動バルブの作動は浄水器本体に
設置されたコントロールスイッチ44により行う。尚、
タイマー等による自動的なこれらの作動の設定もコント
ロールスイッチ44により行う。
浄化材カセット34の交換は、浄水槽の蓋体35の止め
ねじ45を外して、浄水槽の蓋体35を外し、浄化材カ
セット34を上に引き抜くことにより容易に実施するこ
とができる。また第1、第2のマイクロフィルタの交換
も第1、第2濾過槽のベース部分26より蓋体27を外
すことにより行うことができる。
第3図は本発明の浄水器の第2の実施例を示したもので
、水道等の蛇口部分に設置するタイプのものである。第
1のマイクロフィルタ50は中空糸状の濾過JII51
と筐体52、キャップ体53、及び各々を保持固定する
固定樹脂54より構成され、濾過カートリッジとして第
1濾過槽55に設置されている。第2のマイクロフィル
タ56部分と活性炭57を詰めた吸着浄化部分は一体に
構成されて浄水カセット58として浄水槽59に設置さ
れている。浄水槽59は本体部分60と蓋体部分61よ
りなり、各々はパツキン62を介して固定リング63に
より液密に固定されている。また本体部分60と第1濾
過槽55も同様にして固定されている。浄水槽59の本
体部分60には加熱装置であるヒーター64が設置され
ている。
第1濾過槽55にはバイパス流路65が、浄水槽59の
本体部分60には浄水流路66があり、各々に第1電動
バルブ67、第2を動バルブ68が設置されている。第
1、第2電動バルブは通常は閉じられているが、浄水器
本体のケース69にある各種スイッチを操作することに
より開閉される。
浄水スイッチ70を押すと第2電動バルブ68が開いて
原水入りロア1から浄水器ロア2とのあいだに流路が形
成され、原水73は原水入りロア1より第1濾過槽55
に導入され、中空糸状の濾過膜51により濾過され、中
に含まれる微粒子、微生物が除去される。生じた1次濾
過水74は浄水カセット58に導入され、活性炭57に
より溶存する有機物、有害物質等が吸着除去され、次い
で第2のマイクロフィルタ56の中空糸状の濾過膜75
によりさらに濾過される。生じた2次濾過水76は浄水
カセット58と、浄水槽59の蓋体部分61と本体部分
60との間を通り、浄水流路66を通って浄水器ロア2
より流出する。このようにして浄化水を得ることができ
、飲料、料理等必要な場合に用いることができる。
器具の洗浄等で上記浄化水が必要ない場合は、通常水ス
イッチ77を押すと第1電動バルブ67が開き、バイパ
ス流路65より原水73が直接流出するのでこれを用い
ることができる。この時第1濾過槽55中の水は置き換
えられて、第1のマイクロフィルタ50表面に堆積した
微粒子等が洗い流されるので、第1のマイクロフィルタ
ら0の詰まりを軽減することができる。
原水を濾過するにつれて活性炭の吸着浄化能力が低下す
るが、この場合は本体のケース6つを外し、固定リング
63を外して蓋体部分61を取ると浄水カセット58が
露出するので、これを外して新たな物と容易に交換する
ことができる。まfS必要なら浄水槽59と第1濾過槽
55を外すことにより第1のマイクロフィルタ50を交
換することもできる。
浄水カセット58を交換した時や、原水73を初めて導
入した場合等には、加熱スイッチ78を押してタイマー
を作動させ、所定の時間浄水槽59の本体部分60に設
置されたヒーター64を発熱させる。これによって浄水
槽部分が加熱されて内部が殺菌される。無油タイマーに
より浄水を使用しない夜間に自動的に加熱を行わせるこ
ともできる。
第1のマイクロフィルタ50の濾過膜の孔径を一般の微
生物の侵入をほぼ防止しうる大きさである0、45μm
とし、第2のマイクロフィルタ56はさらに微細な粒子
をも取り除けるより小さいものを用いるという様にマイ
クロフィルタの孔径の異なるものを組合わせるのも良い
、第1のマイクロフィルタは原水中の微粒子、微生物を
最初に除くので詰まりやすくこれを軽減する為のバイパ
ス流路を利用した水の置換に加え、除菌が可能な範囲で
孔径を大きくすることで第1のマイクロフィルタをより
長持ちさせることができる。第2のマイクロフィルタに
は一度濾過された、微粒子の極めて少ない水が通るので
、第1のマイクロフィルタに使用した場合には早く詰ま
ってしまうような、フィルタの孔径がより小さな物でも
十分実用的に用いることが可能となる。また本実施例に
おいては活性炭と第2のマイクロフィルタを一体の浄水
カセット58として構成し、両者を同時に交換するよう
にしているので、活性炭57の吸着能力がなくなるまで
の間のみ第2のマイクロフィルタ56の濾過能力が維持
されれば良ので、この点からも第2のマイクロフィルタ
56により小さい孔径の物を用いることが可能となり、
より精製された浄水を得ることができる。
本発明の浄水器を使用すれば、活性炭等の入った浄水槽
での微生物の繁殖が殆ど見られず、また第1のマイクロ
フィルタの使用が長期に亙り、錆、微粒子、微生物等の
滞留による濃度分極により濾過能力が低下した場合、前
記バイパス流路を使用して第1のマイクロフィルタの前
の原水を一定量排出することにより第1のマイクロフィ
ルタの濾過能力をかなりの部分復帰させることができる
以上に示した効果に関して実験例によりさらに具体的に
示す。
実験1 第2図に示した浄水器と基本構造が同一の浄水器を2台
作製して水道に接続し以下の通水実験を行った。
作製した浄水器の仕様を表1に示した。
数を測定した。
結果を表2に示しな。
表 1   浄水器の仕様 水道水を2台の浄水器に導入し、No、1はヒーターを
24時間作動させて、第1フイルタから第2フイルタの
間を50℃に保持して殺菌した後加熱を止め48時間放
置した。No、2は水道水の充填は行ったが、ヒーター
は作動させずそのまま72時間放置した0両浄水器の浄
水槽からできるだけ無菌的に水を取り出し、lccを寒
天培地に混釈してシャーレに撒きこれを25℃の恒温器
に入れ、2週間培養した後、各寒天培地のコロニー実験
1の結果から浄水器を設M後加熱を行うことにより、浄
水槽の中に存在していた微生物の増殖が抑制されること
がわかる。一方加熱を行わなかったものでは、上水道の
基準値(100個)以下ではあるもののかなりの数が検
出され、浄水器の使用につれて増殖が生じることが予想
される。
実験2 実験1と同様な浄水器2台を用い、1.R/分で1日1
8時間水を流し6時間水を止めると言う条件で30日間
浄水器を使用し、最後の6時間止めたあとの浄水槽内の
水をできるだけ無菌的に採取して菌数を測定した。No
、1では最初に浄水器内に水を充填してから12時間ヒ
ーターで浄水槽を60°Cに加熱保持したのち濾過を開
始した。以後5日に一回の間隔で水を流していない6時
間の間前記ヒーターを作動させて浄水槽を60’Cに保
持した。NO12は比較例としてヒーターを作動させず
にN011と同様に濾過を行った。
菌数の測定は実験1と同様に行った。
結果を表3に示した。
実験2より、−ケ月の使用後でも、加熱を実施した本発
明の浄水器では浄水槽中に微生物の増殖が殆ど見られな
かったのに対し、加熱を実施しなかった比較例では、多
くの微生物の繁殖が認められた。第2のマイクロフィル
タにより浄水槽中の微生物自体が流出してくることはな
いとは言うものの、増殖した微生物の残金の一部が流出
してくる可能性や、菌体より有害な成分が溶出してくる
可能性があり、安全、衛生上好ましくないことがわかる
実験1.2の結果から本発明の浄水器に於ける、浄水槽
を一定時間加熱することは、浄水槽での細菌等の微生物
の繁殖を押さえる効果があることがわかる。尚結果は示
さなかったが他の実験において加熱温度はより高い方が
、加熱時間も長い方が良い結果が得られた。しかしなが
ら一般的に水中に存在している黴、細菌等の微生物を飲
料水として支障の無いレベルに押さえる目的では、実験
例に示したごとく50℃以上に加熱すればほぼ目的を達
成することができる。加熱温度が高いほうがより短時間
で所定・の効果を発揮することができるがあまり高くす
ると、浄水器に使用される容器、部品の材質等が限られ
てしまう。また、フィルタの損傷の問題や、気泡の発生
等の問題が生じ易くなるので、これらが極力少ない範囲
の温度に抑えて加熱すべきである。比較的低温で行う場
合は加熱時間を長くすることにより目的は達成でき、浄
水器を利用しない間、例えば家庭等では家族の就寝中で
ある夜間等にタイマー等により毎日自動的に行うことが
好ましい。第1のマイクロフィルタと第2のマイクロフ
ィルタの実質孔径が0.45μm以下で、第1のマイク
ロフィルタ、浄水槽および第2のマイクロフィルタが液
密に接続されている場合は毎日加熱する必要は無い。吸
着材等の浄化材の交換時に行うか、1週間毎に所定時間
行うと言う様に一定間隔で行えば良い。
実験3 第2図に示した基本構造の浄水器を2台作製して水道に
接続し以下の通水実験を行った。作製した浄水器の基本
仕様を表4に示した。
作製した浄水器2台に通水してまず使用開始直後の初期
浄水流量(浄水呂口側開放)を測定し、表 4 実験3
に使用した浄水器の仕様以後実験2の条件で使用を開始
し、4か月間使用した時点で、再度浄水流量を測定した
次いでバイパス流路を開放して第1のマイクロフィルタ
の直前に滞留している原水を、水道水の流速を最大にし
て置換した。10分間置換した後バイパス流路を閉じ、
浄水の流量を再度測定し、置換の前後による浄水流量を
比較した。結果を表5に示した。尚、No、1、No、
2共に加熱を実@2と同様に行った。
表 5   浄水流量 (、、&/分)結果から分かる
様に、4か月間の使用で低下していた浄水流量が、置換
によりかなりの部分回復しており、第1のマイクロフィ
ルタの表面に生じていた微粒子等の堆積が置換により除
かれて、フィルタの濾過性能が回復したことがわかる。
[発明の効果コ 以上水してきた様に、本発明の浄水器は以下の特徴を有
している。
■浄水槽近傍に加熱装置が具備され、浄水槽部分を中心
として内部を加熱、殺菌することができるので浄水槽中
の浄化材に抗菌剤または殺菌剤等を使用せずに微生物の
増殖を防止でき、現状の浄水器にみられる微生物の増殖
問題を安全に解決することができる。
■第1のマイクロフィルタと第2のマイクロフィルタと
の間に活性炭やイオン交換体等の浄化材を充填した浄水
槽を挟むように構成しており、特にマイクロフィルタの
実質孔径が0.45μm以下の場合は、浄化材中に黴、
細菌等の微生物が新たに侵入しないので、この部分での
微生物の増殖をより効果的に防止することができる。
■第1濾過槽に設けられた水の導入部より導入された水
が、第1のマイクロフィルタを通過する直前に、第1の
マイクロフィルタを通過しないで第1濾過槽の外に流出
できるバイパス流路が具備されているので、第1のマイ
クロフィルタの使用が長期に亙り、錆、微粒子、微生物
等の滞留による濃度分極により濾過能力が低下した場合
、第1のマイクロフィルタの前の原水を原水圧により強
制的に排出させて第1のマイクロフィルタ表面の濃度分
極を除き、第1のマイクロフィルタの濾過能力をかなり
の部分復帰させることができる。これによってより長期
間使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1区は本発明の基本原理を示した模式図、第2図は本
発明の第1の実施例を示した部分断面図であり、第3図
は第2の実施例を示した部分断面図である。 1・・・浄水器    2・・・第1のマイクロフィル
タ3・・・第1濾過槽  4・・・浄化材5・・・浄水
槽    6・・・第2のマイクロフィルタ7・・・第
2濾過槽  8・・・加熱装置9・・・原水     
10・・・入り口11・・・バイパス流路 12・・・
ストップバルブ13・・・浄水出口 20・・・第1のマイクロフィルタ 21・・・中空糸状の濾過膜  22・・・筐体23・
・・キャップ体     24・・・固定樹脂25・・
・第1濾過槽     26・・・ベース部分27・・
・蓋体 30・・・第2濾過槽  31・・・第2のマイクロフ
ィルタ32・・・浄水槽       33・・・活性
炭34・・・浄化材カセット   35・・・浄水槽の
蓋体36・・・ヒーター      37・・・原水入
り口38・・・原水        39・・・1次濾
過水40・・・吸着浄化水     41・・・2次濾
過水42・・・バイパス流路    43・・・電動バ
ルブ44・・・コントロールスイッチ 45・・・止め
ねじ50  第1のマイクロフィルタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)吸着材やイオン交換体等の水の浄化材を充填した
    浄水槽の水の流れに関した前後に、第1のマイクロフィ
    ルタを設置した第1濾過槽と、第2のマイクロフィルタ
    を設置した第2濾過槽を具備し、さらに前記浄水槽の近
    傍に加熱装置を具備していることを特徴とする浄水器。
  2. (2)前記加熱装置が少なくとも前記浄水槽を50℃以
    上に加熱できることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の浄水器。
  3. (3)前記加熱装置がタイマーにより加熱時間を設定で
    きることを特徴とする特許請求の範囲第2項または第3
    項記載の浄水器。
  4. (4)前記第1濾過槽に設けられた水の導入部より導入
    された水が、前記第1のマイクロフィルタを通過する直
    前に、前記第1のマイクロフィルタを通過しないで前記
    第1濾過槽の外に流出できるバイパス流路が前記第1濾
    過槽に具備されていることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項ないし第3項何れかに記載の浄水器。
  5. (5)前記バイパス流路の開閉がタイマー等で自動的に
    行われることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の
    浄水器。
  6. (6)前記第1もしくは第2のマイクロフィルタの少な
    くとも一方が中空糸状の濾過膜であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項ないし第5項何れかに記載の浄水
    器。
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