JPH03167474A - 免疫学的測定法 - Google Patents

免疫学的測定法

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JPH03167474A
JPH03167474A JP30460789A JP30460789A JPH03167474A JP H03167474 A JPH03167474 A JP H03167474A JP 30460789 A JP30460789 A JP 30460789A JP 30460789 A JP30460789 A JP 30460789A JP H03167474 A JPH03167474 A JP H03167474A
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dna
antibody
oligonucleotide
amount
substance
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JP30460789A
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Kazunobu Okano
和宣 岡野
Satoshi Takahashi
智 高橋
Kenji Yasuda
健二 保田
Daizo Tokinaga
時永 大三
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業トの利用分野〕 本発明は、生化学,医化学,微生物王’% +分子生物
学の分野におけろ,ペプチド,フホ白(σ,ホルモン,
トキシン靜の生体関連物質の免疫・゛l:的il+q定
法に関する. 〔従来の技術〕 従来の免疫学的な手法を用いた生体物質の検出法につい
ては、アナリティ力ル バイオケミストリ− 1 7 
1 ,  2 7 1’L’r(1 9 8 8) (
Analyticalロiochemistry,  
1  7  1  ,  2  7  1  (  1
  9  8  8 )  )  あるいはジャーナル
 オブ イムノロジカル メソツズ 83.89頁( 
1 9 8 5 )  (Journal ofImm
unological Methods, 8 3. 
8 9 (1 9 8 5)において論じられている。
これらの方法は,まず抗体を固定化したイムノプレート
やガラス片などの担体に試料溶液を添加し,試料溶液中
の測定対象物質を担体上の抗体に特異的に結合させる。
結合しない物質を洗い流した後、酵素標識抗体を添加し
、担体上の抗体を結合した測定対象物質に酵)+1標識
抗体を結合させる。過剰の酵素標識抗体を洗浄した後に
酵素の基質を用いて担体上の酵素活性を測定することで
目的とする物質を検出する。
この方法は目的とする測定対象物質の検出に酵素を標識
した抗体を用いるため,酵素免疫測定法あるいはエンザ
イムイムノアツセイと呼ばれている.アナリテイカル 
パイオケミストリ−171,271頁(1 9 8 8
)では、イノーガニック ピロホスファターゼ(EC.
3.6.1.1)を標識した抗体を用いて、a−フエト
プロテインやヒトIgGを測定した例が記載されている
。イノーガニツク ピロホストファターゼ活性は、ピロ
燐酸より生成した焦機燐酸をモリブデン酸とマラカイ1
−グリーンで発色させることにより釧定していろ。
また、ジャーナル オブ イl\ノロジカル メソッズ
、83,89 (1985)では、アルカリホスファタ
ーゼを標識した抗体を用いてヒト甲状腺刺激ホルモンを
測定した例が記載されている。
ここではアルカリホスファターゼの作用により,ニコチ
ンアミドアデニンジヌクレオチドりん酸(NADP◆)
より生成したニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(
NADP)を用いてアルコールデヒドロゲナーゼ(T!
:C1.1.1.1)とジアホラーゼ(EC1.6.4
.3)の酵素サイクルを駒動させている。NAD+はア
ルコールデヒドロゲナーゼにより還元型ニコチンアミド
アデニンジヌクレオチド( N A D H )に還元
される。N A D HがジアホラーゼによりNAD+
にもどる時に,テトラゾリウム塩からホルマザン色素を
合成する。
生成したホルマザン色素を測定することにより、目的と
する測定対象物質の量を測定している。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は,抗体等を標識した酵素の検出において
、酵素の触媒作川を用いて基質から色素等を生成し,あ
るいは、基質から生成した物質をさらに他の色素におき
かえて、その吸光度や栄光を測定するが、これらの従来
技術には以下の問題+−++があ=)た。
(1)従来技術では、酵素標識物質の非特異的吸着が代
くおさえられていれば,酵素の反応時間を長くすること
で、より低濃度の物質が測定できる。しかし、たとえば
、測定下限を1/10にシヨうとすると反応時間を最低
でも10倍にしなければならず、酵素の反応時間が非常
に長くなるという問題があった。これは、従来技術では
、酵素はJILに基質から色索等を生成させる触媒とし
て使用されるためである.言いかえると、栽質を大過剰
景用いて酵素の回転数が最大となる条件で反応を行わせ
ても、色素等の生或物の飛は反応時間に比例して増加す
るだけであるからである。
(2)#素の検出は、酵素の作用によりノ1(質から生
成した物質の吸光度や栄光強度を測定することによる。
よって基質自体が大きな吸光係数を持ったり強い惧光を
発する物質はJ&質として使用できない。たとえば、フ
ルオレツセインやスルホローダミンlotやエチジウl
1ブロマイドなどの倣光色素は,それ自体が弾い−L1
′(光を持つので酵素の基質として使用することはでき
ない。
本発明の第1の11的は、低濃度の物ratを尖川的な
時間内に検出できる免疫学的検出法を提供することにあ
る。
本発明の第2の11的は,−ヒ記第lの11的を述成す
るために,フルオレツセインやスルホローダミン101
やエチジウムブロマイドなど、従来酵素の活性41リ定
には使用が難しかったが、弾いSt光を発する色崇を用
いることのできる酵銅の倹出法を導入した免疫学的測定
法を提伏することにある。
〔課題を解決するための手段〕
ヒ記第1の目的は、抗体等の標識物質にDNAあるいは
l) N Aボリメラーゼを用いて,I)NAを変性さ
せ一本鎖とする工糊,一本鎖DNAとオリゴヌクレオチ
ドを相補的に結合させる工糊’. DNAポリメラーゼ
によりDNAを合成する工程を導入し、さらにこれらの
工程を繰り返しDNAを増幅させることにより達成され
る. ]−.記第2の目的は、上記第1の目的の達成法におい
てフルオレツセイン算の色素を結合したオリゴヌクレオ
チドを用いることにより、色素を導入したDNAを合成
し,これを測定することで達威される。ここで,未反応
の色素結合オリゴヌクレオチドは電気泳動や限外濾過あ
るいはクロマトグニフイー゛により取り除くことができ
る。また、上記第2の目的は,上記第1の目的の達成法
において増幅したDNAをエチジウムブロマイド等のD
NA用染料を用いて染色することにより達成される。
上記第1の目的を達成する方法においては、必らずしも
合成したDNAを検出しなくてもよく,DNAポリメラ
ーゼを用いてDNAを合成する時に生成するピロ燐酸を
定量してもよい.ここで特に留意しなければならない点
は、DNAポリメラーゼを用いた反応は通常70℃前後
の不Ii温で行なわれることである。このためDNAの
増輔中に、pNAポリメラーゼの基質であるATPやG
 T I)むどは、わずかながら熱分解を受け、非酵素
的にピロ燐酸を生成してしまう点である。従って、I)
 N Aの増幅を行なった後に、まずピロ燐酸を取り除
き,再度低温でDNA合成反応を行わせて生成させたピ
ロ燐酸を81リ定する必要がある。
ピロ燐酸の定量法としては、たとえば、dATPなどを
除いた後にアデノシン 5′−ホスホスルフエート(A
 P S : Adenosine5 ’  −pho
sphosulfate)の存花下でAPSスルフリラ
ーゼ(APSsulfurylase)を反応させてピ
ロ燐酸をアデノシン5′−3燐酸(ATP)に変換する
。生成したATPに02とルシフエリンの存在下でルシ
フエラーゼを作用させると、アデノシン5’ −1@酸
とC O zとピロ燐酸を生或すると同時に発光する。
この発光強度を81’J定することによりピロ燐酸の情
を知ることができる。
〔作用〕
担体上に固定化した被測定物質に対してDNAをr識し
た抗体等を反応させた後、未反応のDNA標識抗体を洗
浄して除くと、被測定物費の量に応じた量のDNA標識
抗体が担体上に残る.過剰量のオリゴヌクレオチドの井
存下で加熱してDNAを解離させて一本鎖とする。次に
温度を下げると,一本鎖になったDNAとオリゴヌクレ
オチドが再結合する。この時DNAポリメラーゼが存在
するとオリゴヌクレオチドを基点として一本鎖DNAと
相補的なDNAが合成される。
DNAを一本鎖に解離させる温度と、オリゴヌクレオチ
ドが再結合する温度と.DNAポリメラーゼが働く温度
はそれぞれ異なる.よってDNAポリメラーゼが耐熱性
であれば温度を上下させるだけでDNAの解離、オリゴ
ヌクレオチドの結合、DNAの合成のサイクルをくり返
すことができる。
1 1r+lのサイクルで、2本鎖のDNAそれぞれに
対応する相補鎖が1本ずつ合成される。よって、理想的
には1間のサイクルでDNAの量は2倍になる。サイク
ルをくり返せば、DNAの量は級数的に増加する。増幅
されたDNAの景は抗体を標識しているDNAに依存し
、抗体をe3識していたDNAは担体上に捕捉された被
測定物質の量に依存している。よって、増幅されたDN
Aの量を知ることができれば、もとの被測定物質の量を
知ることができる。
抗体の捕識にDNAポリメラーゼを用いた場合について
説明する。{り休上に固定化した被測定物質に対しDN
Aポリメラーゼを標識した抗体が結合する。DNAとオ
リゴヌクレオチドを加え,DNAの解離、1本鎖DNA
とオリゴヌクレオチドの結合、DNAの合成のサイクル
をくり返すと、I) N Aの量が増加する。ここでは
、DNAポリメラーゼの量に比べ、DNAやオリゴヌク
レオチトが過剰量存在する条件下で反応が進行する。こ
のため、1同のサイクルで合成されるI) N Aの星
は一定飛となる。増輔されたL)NAの飛は抗体を橿識
しているDNAポリメラーゼの量に依存し,DNAポリ
メラーゼは担体上に捕捉された被?1111定物質の量
に依存する。よって、増幅されたDNAの量を知ること
ができれば、もとの被測定物質の歌を知ることができる
増幅したDNAを検出する方法としては、たとえば電流
泳動により未反応のオリゴヌクレオチドを除いた後,エ
チジウムブロマイドのようなDNAの栄光染料を用いて
染色し、栄光強度を測定することにより可能である。あ
るいは、栄光色素を結合したオリゴヌクレオチドを用い
てDNAを合威すれば,増幅したDNAに蛍光を持たす
ことができる。未反応のil’t光色素を結合したオリ
ゴヌクレオチドを除去した後、蛍光強度を洲定すること
により、DNAの量、すなわち被測定物質の量を知るこ
とができる。蛍光色素を結合したオリゴヌクレオチドは
合成されたDNAに比べ、低分子量であるため、電気泳
動や限外ろ過あるいはプロパノール抽出やクロマトグラ
フイーにより簡単に取り除くことができる. 合威したDNAを検出する代りに、DNAを合成する時
に生或するピロ燐酸を定量しても被測定物質の量を知る
ことができる.DNAポリメラーゼの作用により、DN
Aを合成する時には、DNAの塩基が1個結合するとピ
ロ燐ML個が放出される。よって,合成サイクルをくり
返して増幅したDNAから一度ピロ燐酸を除いた後に,
再度低温でDNAポリメラーゼを作用させると.DNA
の鼠に応じたピロ燐酸が生成する。よってピロ燐酸の斌
を知ることができれば合成されたDNAの景がわかるの
で、被測定物質の螢を知ることができる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を説明する。
実施例I DNAをgRした抗体を用いて,DNAを増中111す
ることで被測定物質が検出できることを確認した。被測
定物質としては10”Mの濃度のヒトα−フエトプロテ
インを用いた。ここでは検出にシンチレーションカウン
ターを使用できるように、アイソトープラベルしたオリ
ゴヌクレオチドを用いた. まず測定に使用する材料について説明する。
(1)担体: 本実施例の抗体としては,抗ヒトα−フエトプロテイン
抗体を固定化したガラスビーズを用いた。以下にその調
製方法を示す。
直径2nynで表面が粗面状のガラスビーズを3−(2
−アミノエチルアミノプロピル)一トリメトキシシラン
で処理し、表面にアミノ基を導入した。グルタルアルデ
ヒドを反応させ、アミノj&を介してアモデヒド基を導
入した。抗体を反応させた後、未反応のアルデヒド基を
エタノールアミンで不活性化した。5 0 m g 7
mon牛血清アルブミンと0.01%エチル水銀サリチ
ル酸ナトリウムを含む0 . 1 5 M N a C
 Q  と50mM燐酸からなるP}{7.4 の緩衝
液(以下PBSと言う)中で保存した。
(2)オリゴヌクレオチド: ヒトミトコンドリアDNAに相補的に結合する20塩基
よりなる以下の構造の2神類のオリゴヌクレオチドを、
ホスホアミダイド法で合威した。
1 : 5 ’  −ATGCTAAGTTAGCTT
TACAG− 3 ’n : 5 ’  −ACAGT
TTCATGCCCATCGTC− 3 ’(3)DN
A: ヒトミトコンドリアDNA出来で、 5′−^CAGTTTCATGCCCATCGTC−と
−CTGTAAA(icTAAcTTAGcAT  3
 ’の構造ではさまれる部分とその相補鎖で,121塩
基対よりなるフラグメントを用いた。
(4)DNAポリメラーゼ: TaqDNAポリメラーゼ (5)アイソトープラベルしたオリゴヌクレオチド:“
モレキュラークローニング:ア ラボラトリーマニュア
ル”  (1982)pl22  コールドスプリング
ハーバーラボラトリー,コールドスプリングハーバー,
ニューヨーク (Molecular Cloning : A La
boratory Manual(1982)P122
 Cold SpringIlarbor Labor
atory,Cold Spring llarbor
,New York.)記載のマニアテイスら(Man
iatis,T.et al)の方法に従い、5′末端
に、82pを導入した前記のオリゴヌクレオチド!、及
び,■を得た。
(6)DNAを標識した抗ヒトα−フエトプロテイン抗
体: 以下に調製法を示す。
常法に従い,ホスホアミダイド法を用いて前記オリゴヌ
クレオチドを合成した。反応の最終段においてアミノリ
ン72(アプライド バイオシステムズ製)を用いて,
オリゴヌクレオチドの5′末端に燐酸エステルの型でア
ミノへキシル基を導入した。アミノへキシル化したオリ
ゴヌクレオチドは、セファデックスGIOカラムを用い
たゲル濾過で精製した。次に二価反応性試薬である.N
−スクシンイミジル−3−(2−ピリジルジチオ)ブロ
ピオン酸を反応させた。未反応の二価反応性試薬はセフ
ァデツクス610カラムを用いて除き,ピリジルジチオ
基を導入したオリゴヌクレオチドを得た.抗ヒ1−α−
フエトプロテイン抗体に2倍モルのN −スクシンイミ
ジル−3−(2−ビリジルジチオ)プロピオン酸を反応
させた後,ジチオスレイトールで還元することでスルフ
イドJ.(を導入した。
セファデツクス025カラムを用いてスルフイド基を導
入した抗ヒトα−フエトプロテイン抗体を稍製した。
上記方法により調製したピリジルジチオJit+を導入
したオリゴヌクレオチドと,スルフイド基を導入した抗
ヒトα−フエトプロテイン抗体を、2:1のモル比で混
合し、室温で24時間反応させた。セファデツクスG2
5を用いて未反応のオリゴヌクレオチドを除いた。以上
の操作でオリゴヌクレオチドが結合した抗ヒトα−フエ
トプロテイン抗体を得た。
オリゴヌクレオチドは前記した2神類のいずれでもよい
次に、オリゴヌクレオチドが結合した抗体に、ヒトミト
コンドリア山来の一本鎖DNAを相補的に結合させた。
次に、DNAポリメラーゼIクレノーフラグメント(1
0ユニット/ m Q )と各200μMのdTTPと
dATPとdGTPとdCTPの共存下で30分間反応
させた.以上の操作でヒトミトコンドリア由来の121
塩基対よりなるDNAフラグメントを結合した抗ヒトα
−フエトプロテイン抗体を得た。最後にセフアクリルS
−300カラムを用いたゲル濾過で、DNAを標識した
抗ヒトα−フエトプロテイン抗体を精製した。
次に、抗体を標識しているDNAを増幅することでヒト
α−フエトプロテインが測定できることを以下の実験に
もとづいて示す。ここでは、DNAの増幅反応の同数に
対して、得られる信号強度がどのように変化するかを示
した。
抗ヒトα−フエトプロテイン抗体を固定化したガラスビ
ーズ1個を容器にとり、10−”Mのヒトα−フエトプ
ロテインを含む溶液100μ悲を加え.30分間撹拌し
た.10mg/mQ牛血清アルブミンを含むI) B 
Sで洗浄した後、上記手法により調製したDNAeA識
抗ヒトα−フエトプロテイン抗体(抗体濃度として10
nM)100μ氾を加え,3時間撹拌した。1 0 m
 g / mQ牛血清アルブミンを含むP 13 S、
続いて,50mMKCQと1 . 5 m M M g
 C (A zを含むPH8.3の1 0 m M ト
リス塩酸緩衝液で洗浄した。
以上の操作でガラスビーズ上に捕捉したヒトα一フエト
プロテインに対し、DNA5識抗ヒトα一フエトプロテ
イン抗体を結合させた。
次に、DNAの増輔を行なった。2補類のアイソトープ
ラベルしたオリゴヌクレオチド(1μM)と各200μ
Mの濃度(7)dA’l’P,d’FTP,dGTP,
dcTPと2.5ユニッ1・のTaqDNAポリメラー
ゼを含むDNA合成用緩衝液100μ悲を加えた。ここ
で、上記DNA合成川緩衝液とは5 0 m MのKC
Qと1 . 5 m MのM g C Q xと0.0
1%ゼラチンを含むplI8.3の10mMhリス塩酸
緩衝液のことである。
次に以下の反応サイクルを1〜34同くり返した。
(1)94℃にl分間保ち、I) N Aを一本鎖にす
る。
(2)55℃に2分間保ち,一本鎖DNAにオリゴヌク
レオチドを相補的に結合させる。
(3)72℃で2分間保ち、DNAを合威させる。
反応液をlO%ポリアクリルアミドゲル電気b動じた。
増幅したDNAバンドの部分を含むゲノ1を切り出し、
液体シンチレーションカウンターズ112p山来の放射
活性をa+リ定した。
第1図は反応サイクルの同数により放射活性乃どのよう
に変化するかを示すill!I定曲線である。
その結果、反応l111数がlO同から26同の範9+
では、反応同数をl同増すごとに得られる比放牟活性は
1.6 倍になることがわがった。このことは、反応を
n同くり返すと、DNAの量が1.6倍に増幅されてい
ることを示している。これは、1[11の合成反応で得
られたDNAが、次の合成頬応の鋳型として使川される
ことにより、連鎖反応的に反応が進行するためである。
1回のDNA合成反応は、温度の上下に必要な時間を含
めて約10分間である。よって1o分間ごとにDNAの
量は1.6倍となる。
ところで従来の免疫的測定法では、酵素やアイソトープ
を直接標識した抗体を検出に用いる.酵索の反応では、
反応成生物の量は時間に比例して増加する。アイソトー
プラベルした抗体を用いる場合も同じで,放射活性の測
定時間に比例してカウント数が多くなる。いずれの場合
も,得られる信号強度は時間に比例して大きくなるだけ
である。
本発明では,反応成生物が連鎖反応的に増えるようなD
NA合成反応を用いるため、従来の方法に比べてより少
ない物質を短時間で検出できる効果がある。たとえば、
ベルオキシダーゼを標識した抗体と、H 2 0 zと
p−ヒドロキシフエニルブロピオン酸を基質として用い
て、蛍光をKl’J定する従来法では、IQ−12〜I
 Q−1”Mのヒトα−フェトプロテイン(試料液量1
00μQ)が検出下限であった。また、この結果は、1
31 I  を標識した抗体を用いてもほとんど同じ結
果であった。
本発明を用いれば.DNA合成反応を20〜30同くり
返すことにより10−”M のヒトαーフエトプロテイ
ン(試料液量100μk〉を余裕をもって検出できるの
で、従来法より十分高感度な方法である。
本実施例においては,抗体にDNAを標識する方法とし
て、まず、オリゴヌクレオチドを抗体に結合させ,DN
Aポリメラーゼ!クレノーフラグメントを用いて抗体上
にDNAを合成する方法を採用した。この他に、一方の
鎖の5′末端にアミノへキシル基を導入したDNAを合
威し、これを上記実施例の方法にしたがって抗体に結合
させた物でも同様の結果が得られた。
また、DNAを標識した抗体の代りに,オリゴヌクレオ
チドを標識した抗体を用いても以下の手法を用いること
で上記実施例と同様の結果が得られた。
まずガラスビーズ上に捕捉したヒトα−フェトプロテイ
ンにオリゴヌクレチオド標識抗ヒトα−フエトプロテイ
ン抗体を反応させる6次に,オリゴヌクレチオドに相補
的に一本鎖DNAを加え、45℃で,5分間放賀する.
未反応のDNAを洗浄により除く。以上の方法で抗体に
標識したオリゴヌクレオチドにDNAが結合する。以後
は、上記実施例と同様に、オリゴヌクレオチドとTaq
DNAポリメラーゼを加えてDNA増幅反応をくり返す
. 上記実施例では抗体のJl3織物にDNAを用いている
が.’l”aqDNAポリメラーゼをJf31fiシた
抗ヒトな−フエトプロテイン抗体を用いてDNA増幅反
応を行わせても,ヒトα−フエトプロテインを検出でき
た。しかし.DNA標識抗体を使用した場合と異なり,
DNA増幅反応のff1]数を重ねるにつれてDNAの
増幅串は低下した。
E記実施例では、DNA増幅反応でDNAに取り込まれ
た放射活性をi4111定することで,抗ヒトα−フエ
トプロテインを検出しているが,DNAを合成する時に
生じるビロ燐酸をB+q定しても同様な結果が得られた
実施例2 栄光色素標識したオリゴヌクレオチドを用いて,増幅し
たDNAに取り込まれた色素を訓定することでヒトα−
フエトプロテインを検出した。まず測定に使用する材料
について説明する。
(1) JI.j体: 抗ヒトα−フエトプロテイン抗体を固定化したガラスビ
ーズを実施例1と同様にして用意した。
(2)オリゴヌクレオチド: 実施例1と同一の2柿類を作成した。
(3)DNA: 実施例1と同一のものを使用した。
(4)DNAポリメラーゼ: ”l’ a q D N Aポリメラーゼ(5)色素を
標識したオリゴヌクレオチド二色素としてフルオレツセ
インを川いた.調製方法を以下に示す。
実施例1の方法に従い5′末端にアミノへキシル基を導
入した2種類のオリゴヌクレオチドを得た.pH8.5
  において10倍モルのフルオレツセインイソチオシ
アナートを加え,室温で6時間反応させた。未反応のフ
ルオレツセインイソチオシアナートやその分解物をセフ
ァデツクス025カラムを用いて除いた.以上の方法で
フルオレツセイン標識したオリゴヌクレオチドを・得た
次に,ヒトα−フエトプロテインの測定法を示す。本実
施例では、各挿濃度のヒトα−フォトプロテインに対し
てどのような栄光強度が得られるかを81り定した。
まず抗ヒトα−フエトプロテイン抗体を固定化したガラ
スビーズ1個を容器にとり、O −10’l”Mのヒ1
・α−フエトプロテインを含む溶液↓OOμ氾を加え、
30分間撹拌した。1 0 m g / m Q牛血冫
青アルブミンを含むPBSで洗浄した後、実施例1の方
法で調製したDNAeA識ヒトα−フエトプロテイン抗
体(抗体濃度として10nM)100ul2を加え,3
時間撹拌した.10mg/mQ牛血清アルブミンを含む
PBS、続いて50m M K C I2と1.5mM
 MgCQzを含むpH8.3の1 0 m M hリ
ス塩酸緩衝液で洗浄した。
以上の操作でガラスビーズ上に捕捉したヒトα一フエト
プロテインに対し、DNA標識抗ヒトα−フエトプロテ
イン抗体を結合させた。
次に,DNAの増幅を行なった。すなわち、2稚類のフ
ルオレツセイン標識したオリゴヌクレオチド(1μM)
と各200μMの濃度のdATP,dTTP,dGTP
,dCTPと2.5ユニットのT a q D N A
ポリメラーゼを含むDNA合成用緩衝液を100μ氾加
えた。
次に以下の反応サイクルを30回くり返した.(1)9
4℃に1分間保ち、DNAを一本鎖にする.(2)55
℃に2分間保ち,1本鎖DNAにオリゴヌクレオチドを
相補的に結合させる. (3)72℃に2分間保ち,DNAを合成する.反応液
を、10%ポリアクリルアミドゲルを用いて電気泳動し
た。増幅したDNAバンドの部分に488nmのアルゴ
ンレーザ光を当て、出てくる520nmの蛍光を測定し
た。
第2図は、各濃度のヒトα−フエトプロテインに対して
得られた蛍光強度を示す。第2図より、フルオレツセイ
ン標識したオリゴヌクレオチドを用いてDNA増幅反応
を行うことで、感度よくヒトα−フエトプロテインを8
1リ定できることがわかった。
−L記実施例ではオリゴヌクレオチドを標識する色素に
フルオレツセインを用いたが、他に,4ーニトロベンゾ
−2−オキサー1,3−ジアゾール、2−オキサ1,3
−ジアゾール−4−2−スルホン酸、スルホローダミン
101等を導入しても同様の結果が得られた。
上記実施例ではフルオレッセインの結合したDNAを合
威し,この栄光を測定したが、DNAを検出する方法と
しては、電気泳動により未反応のオリゴヌクレオチドを
除いた後、エチジウl1ブロマイド等の蛍光染料を用い
てDNAを染色しても同様の結果が得られた. 〔発明の効果〕 本発明によれば、DNAの増幅反応を用いているために
、反応時間に対して得られる信号強度は級数的に増加す
る.また、フルオレッセインなど従来、Kl素の活性測
定には使用が難しかったが、モル分子吸光系数や栄光収
串の高い色素を用いることができるため、低濃度の物質
を短時間で測定できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1rg4は本発明の一実施例におけるDNA合成反応
のくり返し同数に対し得られる信号値を示す測定同、第
2図は本発明の他の実施例のヒトα−第 図 反尺臼教

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、水に不溶性の担体に固定化したりガンドを介して、
    又は該担体に直接被測定物質を結合させる工程、該被測
    定物質に標識物を結合した抗体等の物質を結合させる工
    程、及び標識物を測定する工程を有する免疫学的測定法
    において、上記標識物がDNAで、該DNAと該DNA
    に相補的なオリゴヌクレオチドとDNAポリメラーゼの
    共存下で、(1)DNAを変性せしめ一体鎖とする工程
    、(2)一本鎖DNAとオリゴヌクレオチドを相補的に
    結合せしめる工程、(3)DNAポリメラーゼによりD
    NAを合成する工程を設け、(1)から(3)の工程を
    繰り返すことにより該DNAを増幅せしめ、該増幅DN
    Aを検出することを特徴とする免疫学的測定法。 2、抗体等の標識物がオリゴヌクレオチドで、該オリゴ
    ヌクレオチドに相補的な1本鎖DNAを結合させ、さら
    にオリゴヌクレチオドとDNAポリメラーゼを加えた後
    、請求項1の方法に従いDNAを増幅せしめ、該増幅D
    NAを検出することを特徴とする免疫学的測定法。 3、抗体等の標識物がDNAポリメラーゼで、オリゴヌ
    クレチオドとDNAを加えた後、請求項1の方法に従い
    DNAを増幅せしめ、該増幅DNAを検出することを特
    徴とする免疫学的測定法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0544212A1 (en) * 1991-11-26 1993-06-02 Nisshin Flour Milling Co., Ltd. Method for the detection or quantitation of trace substances
WO1994026932A1 (en) * 1993-05-13 1994-11-24 United States Of America, As Represented By The Secretary, Department Of Health And Human Services Nucleic acid tagged immunoassay
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US7932060B2 (en) 2003-04-18 2011-04-26 Becton, Dickinson And Company Immuno-amplification

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