JPH03167444A - 車輌機動性評価試験装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は，車輛の機動性評価試験を屋内で実施可能にし
た車輛機動性評価試験装置に関するものである。

（従来の技術） 従来は，供試車輛を屋外試験場に搬出して，実走行させ
ることにより．機動性評価試験．即ち，定地性能試験，
波状地走行試験，岩石地走行試験等の機動性評価試験を
実施していた。

（発明が解決しようとする課題） 供試車輛の機動性は，一般に動力装置の性能と懸架装置
の性能とにより決まる。

動力装置の性能とは，エンジンの動力を動力伝達装置を
介して如何に効率よく地面に伝えて，車輛を移動，停Ｉ
ヒさせるかの性能で，通常は，加速・制動性能，最高速
度．最大牽引力（登坂）性能等の項目が評価の対象にな
る。また懸架装置の性能とは．走行時の車体動｛昌（振
動）を如何に抑制し．乗り心地を良好にするかの性能で
，ばね特性．減衰特性．発熱特性等の項目が評価の対象
になる。

これらの性能評価は，動力装置の場合，加速については
，定地試験場と称する一般に約１〜２ｋｍ長の平坦舗装
路上で予め定めた距離例えば２００ｍを何秒で走行する
か，最高速度については，何ｋ　ｍ　／　ｈまで出せる
か，最大牽引力については，何融まで引く能力があるか
，制動については．予め定めた車速のときに何ｍの距離
で停止できるか，を評価することになる。従って路面が
スリップし易い雨天時や降雪時とそれ以外のときとでは
．データがかなり異なったものになって，採取データの
信頼性が損なわれる。

また懸架装置の性能とは．一般に前記定地試験場や舗装
路面上に障害板と称する突起物を配置して，単一障害板
乗り越し，連続障害板乗り越しと称する試験により，障
害板への進入速度，車体動揺の大きさ，操縦手席加速度
の大きさ等を計測して，乗り心地の良し悪しを判断して
いる。

ところが前記障害板は．重量物であり，舗装路面に対す
る固定が困難である。また車速の速い試験では．障害板
が供試車輛の履帯に衝接したときの衝撃でずれて．並べ
変えに多くの手間を必要とするという問題があった。ま
た懸架装置の性能評価は，自然地形を利用するものであ
り．波状地走行や岩石地走行試験と称し，前記定地試験
と同様のデータ取り，オイルダンバー等の発熱容量評価
，強度耐久評価を行うもので，より現実に即した実用性
を評価する。しかしこれも自然地形相手の試験であり，
同一試験場で採取したデータでも．大雨や大雪等であれ
ば．コース（地形）を変えるので，採取データの信頼性
が損なわれるという問題があった。

本発明は前記の問題点に鑑み提案するものであり．その
目的とする処は．供試車輛の屋外試験場人の搬出を不要
にできる。また車輛機動性評価試験を天候や試験場の地
形等に影響されずに実施できる。さらに採取データの信
頼性を向上できる車輛機動性評価試験装置を提供しよう
とする点にある。

（課題を解決するための手段） 上記の目的を達成するために，本発明の車輛機動性評価
試験装置は，多数の履板を無端状に連結して得た履帯に
より左右の擬似路面を構成し．これらの擬似路面を供試
車輛に設けた動力装置により駆動，制動可能に構成して
いる。

特徴とする車輛機動性評価試験装置。

前記無端状腹帯の上側下面に複数のサポートローラを接
触させ，同各サポートローラを複数の伸縮可能な加振用
油圧アクチュエー夕により支持するようにしてもよい。

また前記無端状履帯の一端部側を支持するサポートロー
ラにテンショナ装置を設け，同無端状履帯の他端部側を
支持するサポートローラに動力計を設けてもよい。

（作用） 本発明の車輛機動性評価試験装置は前記のように構成さ
れており．供試車輛を擬似路面上に載せて，同供試車輛
をアンカロープにより前進しないように拘束し，供試車
輛のエンジンを始動して．その回転を供試車輛の動力装
置→擬似路面に伝えて，同擬似路面を循環移動させる一
方，加振用油圧アクチュエー夕を伸縮方向に作動して，
擬似路面を介して供試車輛を上下方向に振動さセ，供試
車輛の動力装置，懸架装置等に野外走行時の真荷と同様
の負荷を掛けて，車輛機動性評価試験を実施する。

（実施例） 次に本発明の車輛機動性評価試験装置を第１図に示ず一
実施例により説明すると，（１）が供試車輛，（２）　
（２）が左右の擬似路面で，同各擬似路面（２）が多数
の履仮を無端状に運結して構成されている。

また（３）が上記各擬似路面（２）の無端状履帝の上側
下面に接触する複数のサポー１・ローラで，同各サポー
トローラ（３）は．上記イハ試車輛（１）の転輪の間隔
に合わせて配置されている。また（４）が同各サポート
ローラ（３）を支持する複数の伸縮可能な加振用油圧ア
クチュエー夕，（５）が上記各擬似路面（２）のうち，
左側の凝似路面（２）の無端状履４ｉシの一端部側を支
持するアイトラホイール（サポートローラ），　（６ａ
）が同アイドラホイール（５）の支持枠に取付けた抽圧
シリンダ，　（６ｂ）が同柚圧シリンタ（６ａ）をピッ
Ｉ−　（１９）の壁面に取付けるシリンダアンカ１（８
）が上記各擬似路面（２）のうち．右側の擬似路面（２
）の無端状履帯の他端部側を支持するギヤホイール，　
（７ａ）が同ギヤホイール（８）の推進軸，（７）が同
推進軸（７ａ）に連結した動力計で，供試車輛（１）の
腹帯から擬似路面（２）　（２）に伝わる供試車輛（１
）の駆動力・制動力を擬似路面（２）裏面の歯車とギヤ
ホイール（８）とＨＩ進軸（７ａ）とを介し動力計（７
）に伝えて１供試車輛（１）から擬似履帯（２）（２）
への吸収動力（トルク）・回転数等を同動力計（７）に
より計測するようになっている。また（９）が上記各擬
似路面（２）のうち，左側の擬似路面（２）の無端状履
帯を上記アイドラホイール（５）とともに循環移動可能
に支持するガイドローラ，（１０）が上記各擬似路面（
２）のうち，右側の擬似路面（２）の無端状腹帯を上記
ギヤホイール（８）とともに循環移動可能に支持するガ
イドローラ．（１１）が上記各加振用油圧アクチュエー
タ（４）を支持するレール定盤で，同レール定ｆｆｉ（
１１）は，レール溝に沿い移動可能な複数の固定部材（
ｌｌａ）を有しており，同各固定部材（ｌｌａ）をレー
ル溝に沿い移動して，上記各加振用油圧アクチュエータ
（４）及び上記各サポートローラ（３）の間隔を｛Ｊｌ
．試車輛（１）の転輪に合わせて調整するようになって
いる。また（１２）がアンカ，　（１３）がアンカロー
プで，同アンカ（ｌ２）及び同アンカロープ（ｌ３）が
上記擬似路面（２）　（２）上の供試車輛（１）を前進
させないように拘束する役目をもっている。また（ｌ４
）が制御室，（ｌ５）が同制御室（ｌ４）内の記録装置
で，同記録装許（ｌ５）は，供試車輛（１）の性能，そ
の他のデータを記録するようになっている。また（１６
）が上記制御室　（ｌ４）内の制御装置で，同制御装置
（１６）は，シ兆ユレータの加振条件，動力吸収条件．
その他の試験仕様に基づいて各機器を制御するようにな
っている。また（１７）が上記制御室（ｌ４）内のデー
タ処理装置で，同データ処理装置（ｌ７）は，試験デー
タの処理，解析を行うようになっている。また（１８）
が制御及び計測ケーブル，　（２０）が柚圧室，（２１
）が同抽圧室（２０）内の油圧ポンプ，　（２２）がサ
クションバイブ，　（２３）が地下油タンク，　（２４
）が同地下泊タンク（２３）内のサクションストレーナ
，　（２５）が上記油圧ポンプ（２１）を駆動する油圧
室（２０）内の電動モ一タ，　（２６）が上記柚圧ポン
プ（２１）から上記各加振用油圧アクチュエータ（４）
等へ延びた油圧配管である。

次に前記第ｌ図に示す車輛機動性評価試験装置の作用を
具体的に説明する。

先ず動力装置の性能評価試験について説明する。

（ａ）最高速試験（含加速試験） 供試車輛（１）を擬似路面（２）　（２）上へ走行させ
て，この上に載置し，次いでアンカ（ｌ２）及びアンカ
ロープ（１３）により供試車輛（１）の前進を拘束し，
次評価試験装置の擬似路面（２）　（２）に伝えて，同
擬似路面（２）　（２）を徐々に循環移動させる。そし
て供試車輛（１）のアクセルペタルを踏込み，擬似路面
（２）　（２）の循環移動速度を増達させて，最終的に
は，供試車輛（１）の最高速に到達させる。このとき，
エンジンの回転やトルク．履帯起動輪の回転やトルクを
供試車輛（１）上で計測し，その結果を制御及び計測ケ
ーブル（１８）を経てデータ記録装置　（１５）へ送っ
て，ここに記録する。一方，擬似路面（２）　（２）を
介し回転している動力計（通常は電気式動力計）（７）
で得られたデータ（路面側の回転数や抵抗のデータ）を
制御及び計測ケーブル（ｌ８）を経てデータ記録装Ｒ（
１５）へ送って，ここに記録するとともにデータ処理装
置（１７）へ送り，ここで最高速に到るまでの時間や速
度の上昇，供試車輛（１）の履帯と凝似路面（２）　（
２）との間のスリップ率，転輪の転勤抵抗等のデータ，
最高速値等を得る。

（ｂ）最大牽引力試験 アンカロープ（１３）より前進を拘束されている供試車
輛（１）をトランストンション最低位段から徐々にスタ
ートさせ．擬似路面（２）　（２）が徐々にｗｉ環移動
し始めた時点で，動力計（７）を徐々に止めて擬似路面
（２）　（２）を停止させる。このとき，供試車輛（１
）は，自身の駆動力により！疑似路面（２）　（２）を
循環移動させようとするが，擬似路面（２）　（２）が
完全に停止した時点で供試車輛（１）の履４ｊＦが擬似
路面（２）　（２）に対してスリツプし始める。このと
きの供試車輛（１）の出力トルクや回転数，動力計（７
）の固定トルク等をデータ記録装置（１５）へ送って，
ここに記録するとともに，データ処理装置（ｌ７）へ送
って，ここで最大牽引力を得る。

（ｃ）制動試験 保安基準には，最高速度が３５ｋｍ／ｈ以上，８０ｋｍ
／ｈ未満の車輛の場合，「車速３５ｋｍ／ｈから制動し
１４ｍ以内で停止Ｊという条件があり，供試車輛（１）
を擬似路面（２）　（２）上で車速３５ｋｍ／ｈの状態
に安定させた後，急制動をかける。そしてブレーキペダ
ル踏込時間（時３ＵＩ），供試車輛（１）の出力回転数
等の車上制動関連データ及び地上側の動力計データをデ
ータ記録装置（１５）へ送って，ここに記録するととも
に，データ処理装置　（ｌ７）へ送り，解析して，保安
基準との適合性を検証する。なおこの制動試験に限り試
験前に，履帯長調整作業（準備）を行って，供試車輛（
１）の慣性重量を擬似路面（２）　（２）の慣性重量に
合わせる。

次に懸架装置の性能評価試験について説明する。

（ａ）単一障害板乗り越し試験 各加振用泊圧アクチュエータ（４）及び各サポートロー
ラ（３）を供試車輛（１）の転輪直下に位置させる。な
お本車輛機動性評価試験装置では，加振用柚圧アクチュ
エータ（４）を片側８本，合計１６本にしているが，そ
の理出は，本乗り越し試験との関連性が大きい。即ち，
この種の供試車輛（１）は，その殆どが片側４〜７転輪
で構成されており，十αの１本を見込んで片側８本あれ
ば，この種の供試車輛（１）の殆どの機種に対応可能で
ある。ここでは説明を簡単にするため，片側６転輪，転
輪間の間隔ｌｍの供試車輛（１）が高さ２０ｃｍの障害
Ｆｉ．（突起）を車速１Ｂｋｍ／ｈで通過する場合につ
いて説明する。制御室（１４）の制御装置（ｌ６）に上
記データを入力する。油圧室（２０）の各柚圧機器は，
制御装置（ｌ６）からの指示によりスタンハイし，試験
がスタートすると，第Ｉ輪直下の加振用油圧アクチュエ
ータ（４）を伸長方向に作動して，第１輪を２０ｃｍだ
け突き上げる。車速１８ｋｍ／ｈでの６転輪の５ｍの通
過時間は１秒のなので，第２転輪，第３転輪，第４転輪
，第５転輪の順に０．２秒間隔で２０ｃｍずつ突き上げ
，第６輪を１秒後に２０ｃｍ突き上げる。そうすると，
恰も２０ｃｍの突起物を配した定地試験路上を車速１Ｂ
ｋｍ／ｈで通過したと同様の車体振動を得ることができ
る。このとき．供試車輛（１）上では，ジャイロや加速
度計等の搭載計測機器から車体ピッチ・ロール角，同角
速度，ばね上重心変位，操縦手席加速度等のデータを得
られ，これをデータ記録装置（ｌ５）へ送って，ここに
記録する。また加振用油圧アクチュエータ（４）　｛！
！ＩＩのデータも加振変位や速度，負荷（油圧）を計測
し，これをデータ記録装置（１５）へ送って，ここに記
録する。なお懸架装置としては，同し加振入力に対して
車体ばね上￥ｆ量の動揺や加速度がより小さいものが良
好な性能を有することになる。

（ｂ）連続障害板乗り越し試験及び自然地形走行前記（
ａ）に記載した単一人力を連続人力に変えることになり
，自然地形で採取した路面データを解析し，これを各加
振用油圧アクチュエータ（４）への人力信号として供試
車輛（１）の転輪を加振させる。そうすると，供試車輛
（１）を自然地形を走行させた場合と同じ車体振動を得
られる。

（ｃ）岩石地走行試験 岩石地路に存在する岩石相当の鋼製突起物を擬似路面（
２）　（２）に予め設けておいた穴にボルト・ナットを
介して着脱自在に装着し，前記動力装置の外能試験と同
様に供試車輛（１）の動力により擬似路面（２）　（２
）を駆動し，供試車輛（１）の車体にビヒリ振動を発生
させて，｝セ架性能，供試車輛（１）の耐振動特性を評
価する。またこの状態で長時間運転すると，岩石地路で
の耐久走行試験シ旦ユレーションにもなる。このシミュ
レーションは，自然地形の場合のように大雨や大雪等の
気象現象による地形変化がないため，機種や試験時期に
関係なく試験を実ｈ色できる。

（発明の効果） 本発明の車輛機動性評価試験装置は前記のように供試車
輛を擬似路面上に載・仕て，同供試１１Ｌ輛をアンカロ
ープにより前進しないように拘束し，供試車輛のエンジ
ンを始動して，その回転を供試車輛の動力装置→擬似路
面に伝えて，同擬似路面を循環移動させる一方，加振用
油圧アクチュエー夕を伸縮方向に作動して，擬似路面を
介して供試車輛を上下方向に振動させ，供試車輛の動力
装置，懸架装置等に野外走行時の負荷と同様の負荷を掛
けて，車輛機動性評価試験を屋内で実施するようにして
おり，■供試車輛の屋外試験場への搬出を不要にできる
。■車輛機動性評価試験を天候や試験場の地形等に影響
されずに実施できる。■試験が天候や試験状の地形等に
影響されな《て，採取データの信頼１−［を向上できる
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第ｌ図は本発明に係わる車輛機動性評価試験装置の一実
施例を示す斜視図である。 （１）　　・・・供試車輛，　（２）　（２）　　・・
・擬似路面，（３）・・・サポートローラ，（４）・・
・加振用油圧アクチュエー夕，　（６ａ）　（６ｂ）　
　・・・テンショナ装置，（７）・・・動力計，（８）
〜（ＩＯ）・・・サポートローラ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）多数の履板を無端状に連結して得た履帯により左右
   の擬似路面を構成し、これらの擬似路面を供試車輛に設
   けた動力装置により駆動、制動可能に構成したことを特
   徴とする車輛機動性評価試験装置。 ２）前記無端状履帯の上側下面に複数のサポートローラ
   を接触させ、同各サポートローラを複数の伸縮可能な加
   振用油圧アクチュエータにより支持した請求項１記載の
   車輛機動性評価試験装置。 ３）前記無端状履帯の一端部側を支持するサポートロー
   ラにテンシヨナ装置を設け、同無端状履帯の他端部側を
   支持するサポートローラに動力計を設けた請求項１記載
   の車輛機動性評価試験装置。