JPH0316130Y2 - - Google Patents

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JPH0316130Y2
JPH0316130Y2 JP3352084U JP3352084U JPH0316130Y2 JP H0316130 Y2 JPH0316130 Y2 JP H0316130Y2 JP 3352084 U JP3352084 U JP 3352084U JP 3352084 U JP3352084 U JP 3352084U JP H0316130 Y2 JPH0316130 Y2 JP H0316130Y2
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magnetic sheet
magnetic
sheet
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、例えばデイスク状に形成された磁気
シートと、磁気ヘツドとを摺接させ、所定の情報
信号の記録又は再生を行なうようにしてなる磁気
記録および/または再生装置に関し、特に上記磁
気シートと磁気ヘツドとの良好な摺接状態を得る
ために、上記磁気シートを介して磁気ヘツドと対
向する位置に配され、上記磁気シートを空気流を
介して磁気ヘツド側に押圧するシートパツドを備
えてなる磁気記録および/または再生装置に関す
る。
〈背景技術とその問題点〉 従来、記録媒体にフレキシブルな磁気シートを
用いてなる磁気記録および/または再生装置とし
て、デイスク状に形成した磁気シートを回転さ
せ、この磁気シートと磁気ヘツドとを摺接させ情
報信号の記録又は再生を行なうようにしたものが
実用化されている。
そして本件出願人は、このような磁気シートに
静止画の撮像信号を記録するようにしてなる所謂
電子カメラと称される磁気記録装置に関し、種々
の提案をしている。
この電子カメラは、撮像管や固体撮像素子によ
つて得られた撮像信号を、磁気ヘツドを用いて上
記磁気シートに記録するようになつており、上記
磁気シートは上記撮像管や固体撮像素子の動作に
対応し、高速で回転駆動されるとともに、この磁
気シートの信号記録面に上記磁気ヘツドが摺接
し、この磁気ヘツドに上記撮像信号を供給するこ
とにより、上記磁気シートの記録トラツクに上記
撮像信号の磁気記録を行なうようにしたものであ
る。
また、このような電子カメラにおいて、上記磁
気シートは、その信号記録面の保護及び保管時や
使用時の便宜のために磁気シートジヤケツトに回
転自在に収納された状態で取扱われるようになつ
ており、この磁気シートジヤケツトに収納された
状態で上記電子カメラに装着され、この磁気シー
トジヤケツトに設けた窓部より、上記電子カメラ
に設けた磁気ヘツドが突入し、上記信号記録面に
摺接し、上述した撮像信号の磁気記録が行なわれ
るようになつている。
また、上記磁気シートには、軸心部に嵌合孔を
有するとともに、磁性体が配されてなるセンター
コアが設けられている。上記磁気シートは上記電
子カメラに装着された際、この電子カメラに設け
られた回転スピンドルが上記嵌合孔に嵌入するこ
とにより位置決めされるとともに、この回転スピ
ンドルと一体的に回転する回転テーブルに載置さ
れ、ここに配された磁石の吸着力によつて固定さ
れ、この回転テーブルの回転に伴つて回転駆動す
るようになされている。なお、この磁石は上記磁
気シートへの磁気記録に影響をおよぼすことがな
い、比較的小さな磁力を有するものとなつてい
る。
そして、上記磁気ヘツドは、回転する磁気シー
トの径方向に間欠的に移動され、上記磁気シート
の信号記録面に同心円状に記録トラツクを順次形
成するようにして磁気記録を行なうようになつて
いる。
ところで、上述した如き電子カメラ等の磁気記
録装置において、良好な記録状態を得るために
は、上記磁気シートと磁気ヘツドとを常に適切な
摺接状態に置くことが必要となる。ところが、上
記磁気シートは、高速回転されるとともにフレキ
シブルであることから、上記磁気ヘツドを所定の
圧力で押し当てただけでは、好適な摺接圧力を得
ることも困難である。また、上記磁気シートのな
かには、その製造時に微細な凹凸を有して形成さ
れているものも含まれており、このような磁気シ
ートにおいては、上記磁気ヘツドとの安定した摺
接状態を得ることもより困難となる。
そこで従来、このような磁気記録装置では、上
記磁気シートを介して磁気ヘツドと対向し、上記
磁気シートを上記磁気ヘツド側に押圧するシート
パツドが設けられている。例えば上記電子カメラ
にあつては、略平胆なシート押圧面を有するとと
もに、このシート押圧面の中央部の磁気ヘツドと
対向する部分に、この磁気ヘツドの移動方向に沿
つてこの磁気ヘツドの突出形状に対応した略U字
状の溝部が形成された金属材料よりなるシートパ
ツドが設けられている。このシートパツドでは、
上記磁気シートの高速回転に伴ない、空気の粘性
によつてこの磁気シートの表面に生じる空気流が
上記シートパツドと上記磁気シートの間に介在
し、この空気流の圧力によつて上記磁気シートを
上記磁気ヘツド側に押圧するとともに、上記磁気
ヘツド及び上記磁気シートの磁気ヘツドに押圧さ
れ突出した部分を上記溝部分に逃すようにして、
上記磁気シートと磁気ヘツドとの良好な摺接状態
を得るようになつている。
ところが、このようなシートパツドでは、上記
磁気シートが進入する部分では、上記空気流を好
適に圧縮することができ、高い圧力を得ることが
できるものの、この進入部分で圧縮された空気流
が上記溝部にて拡散減圧され、この溝部分が除々
に負圧となつてしまい、この負圧によつて上記磁
気シートが上記溝部内に引き込まれてしまうとい
う現象を生じ、上記磁気ヘツドと上記磁気シート
の摺接圧力を減少させてしまうという欠点があ
る。また、このように空気流が一旦溝部内で拡散
され減圧されてしまうと、この溝部における空気
流の減圧状態が、上記シートパツドの磁気シート
が退出する部分における空気流の圧縮作用にも影
響し、上記空気流がこの退出部において、上記進
入部にて得られたような好適な圧縮状態に回復し
得ず、この退出部で高い圧力が得られない。従つ
て、この退出部において、上記シートパツドと上
記磁気シートとの摩擦を生じ、この摩擦力が上記
磁気シートの回転負荷として作用し、上記磁気シ
ートの円滑な回転を妨げてしまう。特に上述の電
子カメラのように、上記磁気シートを比較的磁力
の弱い磁石によつて吸着固定した状態で回転させ
るような構成のものにあつては、上記回転負荷に
よつて上記磁気シートの回転速度が乱されてしま
うという虞れがある。
また、上述のように磁気シートに局部的な摩擦
力が加つた場合には、この摩擦力によつて上記磁
気シートに微細な振動が生じ、この振動によつて
上記磁気ヘツドと磁気シートとの摺接状態が乱さ
れ、磁気記録状態の劣化を招いてしまうという虞
れもある。
そこで、このような平坦なシート押圧面に溝部
を形成しただけのシートパツドを設けた場合の欠
点は、第1図及び第2図に示す如きシートパッド
1を設けることにより解消することができる。第
1図において、磁気シート2はシートジヤケツト
3に回転自在に収納された状態で図示しない電子
カメラに装着されており、上記磁気シート2に設
けた上記センターコア4が上記電子カメラに設け
た回転スピンドル5に嵌合するとともに回転テー
ブル6に吸着固定されている。従つて、上記磁気
シート2は上記回転スピンドル5及び回転テーブ
ル6の回転に伴つて、第1図中矢線A方向に回転
駆動される。また上記シートジヤケツト3の両側
板には、互いに対向する部分に、少なくとも上記
磁気シート2の最外周記録トラツクから最内周記
録トラツクに亘る窓部7,8がそれぞれ形成され
ており、一方の窓部7からは磁気ヘツド9が突入
し、上記磁気シート2に摺接するとともに、他方
の窓部8からはシートパツド1が突入し、上記磁
気シート2を上記磁気ヘツド9側に押圧するよう
になつている。上記シートパツド1は上記磁気ヘ
ツド9と対向する部分に、この磁気ヘツド9が移
動する、上記磁気シート2の最外周記録トラツク
から最内周記録トラツクに亘つて、上記磁気ヘツ
ド9が突出する逃げ部となる凹部10が設けられ
ている。この凹部10は上記磁気ヘツド9の突出
量よりも充分大きい深さを有するものであり、例
えばこのシートパツド1の両側面に臨んだ大気連
通部より、容易に大気を取り込み得るものとなつ
ている。
また、上記シートパツド1の上記凹部10の上
記磁気ヘツド9を狭んで磁気シート2の進入部に
は上記磁気ヘツド9により押圧され湾曲変形した
磁気シート2に対し、その進行方向に相対的に漸
次接近するように傾斜した第1の傾斜面11が設
けられている。そして、上記シートパツド1の凹
部10の上記磁気ヘツド9を狭んで磁気シート2
の退出部には、この凹部10と連続し、上記湾曲
変形した磁気シート2に対し、その進行方向に漸
次接近する第2の傾斜面12が設けられている。
このシートパツド1では、上記磁気シート2の回
転に伴ない、この磁気シート2の表面に生ずる空
気流が上記第1の傾斜面11により徐々に圧縮さ
れ、上記磁気シート2と傾斜面11とがもつとも
接近した部分で高圧となり、上記磁気シート2を
上記磁気ヘツド9側に押圧する。また、このよう
な第1の傾斜面11にて圧縮された空気流は、上
記凹部10に至り、大気圧に減圧される。このよ
うにして、上記凹部10内は常に大気圧におかれ
る。さらに、上記凹部10にて大気圧に戻つた空
気流は第2の傾斜面12にて徐々に圧縮され、こ
の第2の傾斜面12と上記磁気シート2とがもつ
とも接近した部分で再び高圧となり上記磁気シー
ト2を上記磁気ヘツド9側に押圧する。このよう
にして上記シートパツド1においては、上記磁気
シート2の磁気ヘツド9を狭んで進入部と退出部
とを、空気流を介して好適な圧力で押圧するとと
もに、上記凹部10内に大気圧に保ち、上記磁気
シート2の円滑な回転駆動、並びに上記磁気シー
ト2と磁気ヘツド9との好適な摺接状態を得るこ
とができる。
なお、上記シートパッド1では、上記第2の傾
斜面12に連続して補助凹部13及び補助傾斜面
14を設け、上記補助凹部13にて上記空気流を
再び大気圧に戻し、さらに上記補助傾斜面14に
て徐々に圧縮し、その圧力によつて磁気シート2
を押圧し、このシートパツド1全体による上記磁
気シート2のバランス良い押圧状態を実現するよ
うになつている。
ところで、上述の如きシートパツド1を設けた
場合には、磁気シート2を、上記磁気ヘツド9を
挾んで進入部と退出部とで押圧するので、この進
入部と退出部に亘る上記磁気シート2の接線方向
に沿つて、上記磁気シート2を確実にバランス良
く押圧することができる。しかしながら、上記磁
気シート2の磁気ヘツド9を挾んで径方向両側部
では、全く押圧力が加えられないので、上記磁気
シート2と磁気ヘツド9との摺接状態が上記磁気
シート2の径方向で不安定となる。特に上述の磁
気シート2は、その径方向軸心側が、ここに設け
たセンターコア4を介して上記回転テーブル6に
固定されるとともに、径方向外周側が自由端とし
て自在に撓み得る状態に置かれている。従つて、
この磁気シート2の径方向中途部が上記磁気ヘツ
ド9により押圧されると、この磁気シート2の外
周部が上記センターコア4を中心に、その肉厚方
向に変位し、上記磁気ヘツド9の押圧力の方向に
浮き上つてしまう。すると、上記磁気シート2は
その径方向に傾いた状態で上記磁気ヘツド9と摺
接することとなり、例えば、径方向に歪を有する
磁気シート2に対して、好適な磁気記録状態が得
られないという欠点があり、さらに、このような
電子カメラ等における、高密度記録実現の妨げと
なるなどという欠点もある。
〈考案の目的〉 そこで本考案は、上述した実情に鑑み、磁気シ
ートの円滑な走行を維持し得るとともに、この磁
気シートと磁気ヘツドとの極めて良好な摺接状態
を実現し得るようなシートパツドを備え、上記磁
気シートに対する磁気記録または再生の高品位化
や高密度化を図り得るような磁気記録および/ま
たは再生装置を提供することを目的とする。
〈目的を達成するための手段〉 本考案に係る磁気記録および/または再生装置
は、上述したような目的を達成するため、磁気シ
ートを介して磁気ヘツドに対向するシートパツド
を備え、上記シートパツドには、上記磁気ヘツド
の対向部分に磁気ヘツド突出用の逃げ部が設けら
れるとともに、上記磁気ヘツドに対する磁気シー
トの進入部側から上記磁気シートの径方向に亘る
上記逃げ部の両側部の略中間位置に亘る部分に上
記磁気シートに漸次接近する第1の傾斜面部が設
けられ、さらに上記両側部の略中間位置から上記
磁気ヘツドに対する磁気シートの退出部側に亘つ
て上記第1の傾斜面部の終了端部分で一旦上記磁
気シートから離間する方向に遠ざかり再び上記磁
気シートに漸次接近する第2の傾斜面部が設けら
れてなるものである。
<実施例> 以下本考案を、具体的な実施例を示す図面を参
照しながら詳細に説明する。
この実施例において、本考案は静止画撮像用の
電子カメラとして構成されている。この電子カメ
ラでは、例えば撮像管にて得られる被写体の撮像
信号を第3図に示す如く磁気シート15に摺接す
る磁気ヘツド16に供給し、上記磁気シート15
の信号記録面に磁気記録するようになつている。
上記磁気シート15は第4図に示すように、デイ
スク状に形成され、その軸心部に両端を固定され
た板バネ部17を有する嵌合孔18が形成され環
状の磁性体(図示せず。)を取付けられたセンタ
ーコア19を有するものである。この磁気シート1
6は略方形状のシートジヤケツト20内に上記セ
ンターコア19を中心として回転自在に収納され
た状態で電子カメラに装着され、この装置状態で
上記嵌合孔18が上記電子カメラのシヤーシ21
に設けられた回転スビンドル22に嵌合するとと
もに、この回転スピンドル22と一体的に回転す
る回転テーブル23に載置され、ここに設けられ
た永久磁石(図示せず。)によつて上記磁性体が
吸着され、この回転テーブル23に固定される。
このように装着された磁気シート16は上記回転
スピンドル22及び回転テーブル23の回転駆動
により、上記撮像管における撮像速度に対応する
例えば1回転につき1/60秒あるいは1/30秒と
いう高速で第4図中矢線B方向に回転される。な
お、上記回転テーブル23に設けた永久磁石は、
上記磁気シート16における磁気記録に影響をお
よぼすことのない、上記磁気シート16を吸着固
定するにたる最小限の磁力を有するものとなつて
おり、これによつて上記センターコア19の近傍
位置まで信号記録面とすることができるととも
に、上記磁気シート16の小径化を図り得るよう
になつている。
また、上記磁気ヘツド15は、駆動機構24に
よつて、上記磁気シート16への記録時には、こ
の磁気シート16側に突出し、上記シートジヤケ
ツト20の窓部25よりこの磁気シート16の信
号記録面と摺接するように駆動されるとともに、
上記磁気シート16が一回転する度毎に、磁気シ
ート16の径方向に間欠送りされ、順次磁気記録
を行なうように駆動される。このようにして上記
磁気ヘツド15は、上記磁気シート16に同心円
状の記録トラツクを形成する如く、上記撮像信号
の記録を行なう。
また、上記磁気シート16を介して磁気ヘツド
15と対向する位置には、シートパツド26が配
されている。このシートパツド26は、例えば金
属材料より形成されたものであり、支持アーム2
8に取付けられ、上記シートジヤケツト20の窓
部27より上記磁気シート16に対向するととも
に、上記支持アーム28を介して上記駆動機構2
4により駆動操作され、上記磁気ヘツド15に同
期し、この磁気ヘツド15との対向状態を保ちな
がら、上記磁気シート16の径方向に間欠送りさ
れる。このシートパツド26は、第5図及び第6
図に示すように、上記磁気ヘツド15と対向する
部分に、この磁気ヘツド15突出し用の逃げ部と
なる貫通穴29が形成されている。この貫通穴2
9は、上記支持アーム28に形成した窓部30に
連続しており、この窓部30を介して大気に連通
されるとともに、ここより上記磁気シート16の
信号記録面と反対側の面を目視し得るようになつ
ている。
上記シートパツド26の磁気シート16に対向
する面側には、上記磁気ヘツド15に対する磁気
シート16の進入部側から上記磁気シート16の
径方向に亘る上記貫通穴29の両側部35,36
の略中間位置に亘る部分に磁気ヘツド15の突出
により膨出するように湾曲変形された磁気シート
16に相対的に漸次接近するように傾斜させられ
た第1の傾斜面部31が設けられている。すなわ
ち、この第1の傾斜面部31は、磁気シート16
の進入部側から磁気ヘツド15の先端が磁気シー
ト16の径方向に移動する線に沿つて相対的に傾
斜する傾斜面となされている。この第1の傾斜面
31は、上記磁気シート16の回転に伴ない、こ
の磁気シート16面上に生ずる空気流を、徐々に
圧縮し、この第1の傾斜面31と磁気シート16
とがもつとも接近した位置、すなわち上記貫通穴
29と隣接する部分で、高圧を得るようになつて
おり、この圧力によつて上記磁気シート16を上
記磁気ヘツド15側に押圧する。そして、このよ
うに第1の傾斜面31にて圧縮された空気流は、
この傾斜面31より貫通穴29側に噴出したと
き、拡散され減圧されるが、この貫通穴29にて
大気圧に減圧される。
なお、上記第1の傾斜面31は、磁気ヘツド1
5の突出により膨出するように湾曲変形された磁
気シート16に対し実質的に漸時近接するもので
あればよい。
さらにまた、上記シートパツド26は上記貫通
穴29の上記両側部35,36の略中間位置から
上記磁気ヘツド15に対する磁気シート16の退
出部側に亘つて上記第1の傾斜面部31の終了端
部分で一旦上記磁気シート16から離間する方向
に遠ざかり再び上記磁気シート16に漸次接近す
る第2の傾斜面部32が設けられている。
この第2の傾斜面32は、上記磁気シート16
の貫通穴29に臨む面で上述のように大気圧に戻
された空気流を徐々に圧縮し、この第2の傾斜面
32と磁気シート16とがもつとも接近した位置
で、高圧を得るようになつており、この圧力によ
つて上記磁気シート16を上記磁気ヘツド15側
に押圧するようになつている。
また、上記シートパツド26には上記第2の傾
斜面32に連続して補助凹部33が設けられ、さ
らにこの補助凹部33と連続して、上記磁気シー
ト16に対し、その進行方向に漸次接近する補助
傾斜面34が形成されている。上記補助凹部33
は、上記第2の傾斜面32にて圧縮され、この傾
斜面32より噴出した空気流を速やかに大気圧に
減圧し得るように、大気と連通し充分な容積を有
するものとなつている。そして、上記補助傾斜面
34は上述のように大気圧に戻された空気流を再
び圧縮し、その圧力によつて上記磁気シート16
を押圧するようになつている。
このように、上記磁気シート16の接線方向に
連なつて形成された3つの傾斜面31,32,3
4は、これによつて圧縮される空気流により得ら
れる磁気シート16に対する押圧力が、上記磁気
ヘツド15を挾んで、磁気シート16の進入側と
退出側とで、好適につり合うように、それぞれ上
記磁気シート16に対する傾斜角度、及び磁気シ
ート16に対する距離を適宜設定され形成されて
いる。
また、上記シートパツド26の上記貫通穴29
の両側部35,36、すなわち上記磁気シート1
6の径方向に亘る軸心側と外周側に位置する両側
部35,36は、第5図及び第6図に示すよう
に、例えばいずれも第1の傾斜部31より面一に
連続して形成された傾斜面となされている。そし
て、これら両側部35,36は、第7図に示すよ
うに、上記磁気ヘツド15により押圧され湾曲変
形した磁気シート16に対し、その進行方向に漸
時接近するように形成されている。また、上記両
側部35,36の略中間位置からは上記磁気ヘツ
ド15に対する磁気シート16の退出部側に亘つ
て上記第1の傾斜面部31の終了端部分で一旦上
記磁気シート16から離間する方向に遠ざかり再
び上記磁気シート16に漸次接近するように凹部
37,38が設けられている。そして、これら凹
部37,38が上記第2の傾斜面部32に面一と
なるように連続されている。
よつて、上記両側部35,36は上記磁気シー
ト16に生ずる空気流を徐々に圧縮し、これら両
側部35,36が磁気シート16と最も接近した
位置、すなわち、上記磁気シート16の上記磁気
ヘツド15を狭んで両側部に位置する部分で高圧
を得るようになつており、この圧力によつて上記
磁気シート16を上記磁気ヘツド15側に押圧す
る。これら両側部35,36は上記磁気ヘツド1
5により等距離に配されるとともに、同一の幅及
び同一の高さを有するものとなつており、磁気シ
ート16を上記磁気ヘツド15の両側でバランス
良く押圧するようになつている。そして、これら
両側部35,36で圧縮された空気流は、これら
両側部35,36を通過したとき、ここに設けら
れた上記凹部37,38にて大気圧に減圧され、
さらに上記第2の傾斜面32側に流れることとな
る。
このように形成したシートパツド26を備えて
なる電子カメラでは、このシートパツド26に設
けた各傾斜面31,32,34にて、上記空気流
の好適な圧縮圧力を得ることができ、この圧力に
よつて上記磁気シート16を押圧し得るととも
に、上記磁気シート16とシートパツド26の間
に生ずる負圧が、大気に連通した貫通孔29及び
各凹部33,37,38にて解消されることか
ら、上記磁気シート16の回転負荷の少ない円滑
な走行を実現することができ、上述の如く、永久
磁石の吸着力によつて回転テーブル23に固定さ
れた状態の磁気シート16を高速回転した場合に
も、この回転速度が上記回転負荷のために乱れて
しまうこともない。
また、上記磁気シート16を、上記磁気ヘツド
15を挾んで進入部と退出部、並びに上記磁気シ
ート16の径方向両側部で押圧することから、上
記磁気シート16は、上記磁気ヘツド15に押圧
され、その接線方向、すなわち走行方行に湾曲す
るとともに上記磁気シート16の径方向に湾曲し
た状態で、上記磁気ヘツド15と摺接することと
なる。従つて、上記磁気シート16が一方に傾い
た状態で上記磁気ヘツド15に摺接してしまうこ
ともなく、さらに磁気シート16が径方向の歪を
有するものであつても、上記両側部35又は36
により確実に押圧され、上記磁気シート16と磁
気ヘツド15との摺接状態が乱れてしまうことも
ない。
また、上記シートパツド26の磁気ヘツド15
突出し用の逃げ部を貫通穴29とに形成したの
で、このシートパツド26は略ロ字状で比較的撓
み易い構造のものとなる。従つて、このシートパ
ツド26の加工時に、このシートパツド26内に
内部応力が生じ、このシートパツド26が所定形
状よりわずかに変形してしまつた場合でも、この
シートパツド26を所定形状に矯正した状態で、
上記支持アーム28に固定することが容易であ
る。またこれに伴つて、上記シートパツド26の
加工時にも、その内部応力の発生を抑えるための
煩雑な加工法を用いる必要もなくなる。
また、上記貫通穴29を設けたことから、この
貫通穴29より上記磁気シート16表面を目視し
得るので、この磁気シート16の表面を上記貫通
穴29より顕微鏡等を介して観測することができ
る。従つて、このシートパツド26の製造時等に
上記シートパツド29の上方から、上記磁気シー
ト16表面の上記第1の傾斜面と第2の傾斜面3
2に狭まれた部分を観測することができ、これら
各傾斜面31,32と磁気シート16との摺接状
態をそれぞれ個別に観測することが可能となり、
これら傾斜面31,32の傾斜角度や突出量を、
上記磁気シート16の変形形状に対応させて好適
に設定することも容易となる。
以上、本考案の実施例を説明したが、本考案は
上述の実施例に限定されることなく、種々の変形
が可能である。例えば、上記逃げ部として貫通穴
29の代りに凹部を設けても良い。また、上記シ
ートパツド26の各傾斜面31,32,34を上
記磁気シート16の径方向の湾曲形状に対応した
湾曲形状に形成しても良い。このように形成すれ
ば、特に上記シートパツド26の両側部に位置す
る両側部35及び36が上記磁気シート16に対
して好適に対向することとなり、これら両側部3
5,36による上記磁気シート16の押圧力もよ
り強いものとなる。また、上記補助用傾斜面34
及び上記補助用凹部33を複数形成し、上記磁気
シート16の広い範囲に押圧力を加えるようにし
て、この磁気シート16のバランスのとれた走行
を得るようにしても良い。
また、本考案は上述した電子カメラに限らず、
磁気ヘツド15と走行する磁気シート16とを摺
接させ、情報信号の記録又は再生を行なうように
構成した各種磁気記録および/または再生装置と
して広く適用することができる。
〈考案の効果〉 上述した実施例の説明から明らかなように、本
考案によれば、シートパツドに設けた両側部で接
続された第1及び第2の傾斜面部により、空気流
の好適な圧縮圧力を得ることができ、この圧力に
より磁気シートを磁気ヘツド側に押圧し得るとと
もに、磁気シートとシートパツドの間に生じる負
圧が逃げ部にて解消されるので、上記磁気シート
と磁気ヘツドとの好適な摺接圧力を得ることがで
きるとともに、磁気シートの負荷の小さい円滑な
走行を実現することができる。
さらに、上記第1及び第2の傾斜面部により、
上記磁気シートの磁気ヘツドを挾んで進入部及び
退出部、並びに磁気ヘツドを挾んで両側部にてこ
の磁気シートを押圧することから、上記磁気ヘツ
ドと磁気シートとの安定した摺接状態を維持する
ことができる。従つて、本考案によれば、上記磁
気シートに対する極めて高品位の磁気記録又は再
生を行なうことができる。そして、このような磁
気シートを用いた磁気記録および/または再生装
置における磁気記録の高密度化等にも対応するこ
とが容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、シートパツドの一例を示す電子カメ
ラの要部平面図であり、第2図は上記シートパツ
ドの作用を説明する概略側面図である。第3図は
本考案の一実施例を示す要部正面図であり、第4
図はその平面図である。第5図は上記実施例にて
説けられるシートパツドの側断面図であり、第6
図は上記シートパツドのシート対向面を示す平面
図であり、第7図は上記シートパツドの側面図で
ある。 15……磁気ヘツド、16……磁気シート、2
6……シートパツド、29……貫通穴、31……
第1の傾斜面部、32……第2の傾斜面部、3
5,36……両側部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 磁気シートを介して磁気ヘツドに対向するシー
    トパツドを備え、 上記シートパツドには、上記磁気ヘツドの対向
    部分に磁気ヘツド突出用の逃げ部が設けられると
    ともに、 上記磁気ヘツドに対する磁気シートの進入部側
    から上記磁気シートの径方向に亘る上記逃げ部の
    両側部の略中間位置に亘る部分に上記磁気シート
    に漸次接近する第1の傾斜面部が設けられ、 さらに上記両側部の略中間位置から上記磁気ヘ
    ツドに対する磁気シートの退出部側に亘つて上記
    第1の傾斜面部の終了端部分で一旦上記磁気シー
    トから離間する方向に遠ざかり再び上記磁気シー
    トに漸次接近する第2の傾斜面部が設けられてな
    る磁気記録および/または再生装置。
JP3352084U 1984-03-08 1984-03-08 磁気記録および/または再生装置 Granted JPS60146958U (ja)

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