JPH03146362A - 熱記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はインクシートの有するインクを記録媒体に転写
して、記録媒体に画像の記録を行う熱記録装置及び該装
置を用いたファクシミリ装置に関するものである。

【従来の技術］ 一般に、熱転写プリンタは熱溶融性（あるいは熱昇華性
など）インクをベースフィルムに塗布したインクシート
を使用し、サーマルヘッドによりそのインクシートを画
像信号に対応して選択的に加熱し、溶融したインクを記
録紙に転写して画像記録を行っている。このような装置
において同一画情報を複数枚出力させる場合、サーマル
ヘッドの蓄熱効果やあるいは、前ライン情報などに基づ
く熱履歴制御と呼ばれる制御方法で、サーマルヘッドへ
の印加パルス幅を決定し、画質の向上をはかつていた。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら上記従来例における熱履歴制御は、通常サ
ーマルヘッドに組込まれた制御回路により実現されてい
るため、使用する個々のサーマルヘッド内の回路構成に
よるところが大きいため十分な効果が得られないばかり
でなく、記録する画像パターンによっては画質を低下さ
せるなどの不具合が生じる虞れがあった。また、このよ
うな熱履歴制御回路を備えたサーマルヘッドは、通常の
サーマルヘッドに比べ割高であり、このようなサーマル
ヘッドを使用すると、装置のコストアップとなる問題が
あった。

本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、同一画情
報を複数枚印刷する際に、最初の１枚目を印刷しながら
、各ラインごとのサーマルヘッドの温度情報（蓄熱デー
タ）を検出し、そのデータから２枚目以降の印刷時にお
けるサーマルヘッドへの印加エネルギーを決定すること
により、熱履歴制御回路をもたないサーマルヘッドを使
用しても、最適な熱履歴制御を行って記録することがで
きる熱記録装置及び該装置を用いたファクシミリ装置を
提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために本発明の熱記録装置は以下の
様な構成からなる。即ち。

サーマルヘッドを画像データに対応して発熱駆動し、記
録媒体に画像の記録を行う熱記録装置であって、画像デ
ータを記憶する記憶手段と、同一画像データを複数枚記
録するように指示する指示手段と、前記指示手段の指示
に対応して画像デー夕を複数枚記録する記録手段と、前
記記録手段による記録時、１枚目の記録時における前記
サーマルヘッドの温度情報を、前記画像データの各ライ
ンに対応して記憶する温度情報記憶手段と、前記温度情
報記憶手段に記憶された温度情報をもとに、２枚目以降
の画像記録における前記サーマルヘッドへの印加エネル
ギーを決定して発熱駆動する制御手段とを有する。

上記目的を達成するために他の発明のファクシミリ装置
は以下の様な構成からなる。即ち、サーマルヘッドを画
像データに対応して発熱駆動し、記録媒体に画像の記録
を行う熱記録装置を備えたファクシミリ装置であって、
原稿読取部により読取った画像データあるいは受信した
画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶
された画像データを複数枚連続して複製するように指示
する指示手段と、前記指示手段の指示に対応して画像デ
ータを複数枚連続して記録する記録手段と、前記記録手
段による記録時、１枚目の記録時における前記サーマル
ヘッドの温度情報を、前記画像データの各ラインに対応
して記憶する温度情報記憶手段と、前記温度情報記憶手
段に記憶された温度情報をもとに、２枚目以降の画像記
録における前記サーマルヘッドへの印加エネルギーを決
定して発熱駆動する制御手段とを有する。

［作用］ 以上の構成からなる熱記録装置は、同一の画像データを
複数枚記録するように指示されると、１枚目の記録時に
おけるサーマルヘッドの温度情報を、画像データの各ラ
インに対応して記憶しておき、これら記憶された温度情
報をもとに、２枚目以降の画像記録におけるサーマルヘ
ッドへの印加エネルギーを決定して、サーマルヘッドを
発熱駆動するように動作する。

また、他の構成からなるファクシミリ装置は、原稿読取
部により読取った画像データあるいは受信した画像デー
タを記憶しておき、その記憶された画像データを複数枚
連続して複製するように指示されると、画像データを複
数枚連続して記録することができる。この複製記録時、
１枚目の記録時におけるサーマルヘッドの温度情報を、
その画像データの各ラインに対応して記憶しておき、そ
れら記憶された温度情報をもとに、２枚目以降の画像記
録におけるサーマルヘッドへの印加エネルギーを決定し
て、そのサーマルヘッド発熱駆動するように動作する。

［実施例］ 以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳細
に説明する。

くファクシミリ装置の説明（第１図１、第２図）〉第１
図と第２図は実施例の熱転写プリンタをファクシミリ装
置に適用した例を示す概略ブロック図である。

まず、第２図をもとにファクシミリ装置の概略構成を説
明する。

図において、ｌＯＯは原稿を光電的に読取ってデジタル
画像信号として制御部１０１に出力する読取部で、原稿
搬送用モータやＣＯＤイメージセンサなどを備えている
。この読取部１１００より出力されるデジタル画像信号
は制御部１０１の画像メモリ１１０に格納される。次に
制御部１０１の構成であるが、１１０は画像データの各
ラインのイメージデータな格納する画像メモリで、原稿
画像の送信あるいはコピーのときは読取部１００より出
力されるイメージデータが格納され、画像データの受信
のときは、後述する符号化・復号化部１１１により復号
された受信画像データが格納される。

そして、画像メモリ１１０に格納されたデータが記録部
１０２に出力されることによって、記録加味などの記録
媒体に画像形成が行われる。１１１は送信する画像情報
をＭＨ符号化などにより符号化するとともに、受信した
符号化画像データを復号してイメージデータに変換する
符号化／復号化部である。また、１１２は送信する或い
は受信された符号化画像データを格納するバッファメモ
リである。これら制御部１０１の各部は、例えばマイク
ロプロセッサなどのＣＰＵ１１３により制御されている
。制御部１０１には、この他に、ＣＰＵ１１３の制御プ
ログラムや各種データ（例えば、サーマルヘッド１３を
発熱駆動するためのパルス幅情報や、サーマルヘッド１
３の温度情報に対応した通電パルス情報などを記憶して
いるテーブル１１４ａなど）を記憶しているＲＯＭｌＩ
４、ＣＰＵ１１３のワークエリアとして使用されるとと
もに、各種データ（例えば、各ライン記録時のサーマル
ヘッド１３の温度データ１１５ａなど）を−時保存して
おくＲＡＭ１１５などを備えている。

１０２はサーマルヘッド１３やサーマルヘッド１３の温
度検知手段を備え、熱転写記録法により記録紙に画像記
録を行う記録部である。この構成は第１図を参照して詳
しく後述する。

１０３は送信開始などの各種機能指示キー　同一画像を
複数枚記録するように指示するマルチコピーキー１０３
ａ、その枚数を指定するキーや、電話番号の入カキ−な
どを備えた操作部である。

１０４は通常、操作部１０３に隣接して設けられており
、各種機能や装置の状態などを表示する液晶などの表示
部である。１０５は装置全体に電力を供給するための電
源部である。また、１０６はモデム（変復調器）、１０
７通信回線との間で通信制御を行う網制御部（ＮＣＵ）
　、１０８は電話器である。

第１図は実施例のファクシミリ装置における制御部１０
１と記録部１０２との電気系の接続を示す図で、他の図
面と共通する部分は同一番号で示している。

第１図において、サーマルヘッド１３は用紙の幅方向に
複数個の発熱素子１３２を備えたラインヘッドである。

そして、このサーマルヘッド１３は、制御部１０１より
の１ライン分のシリアル記録データ３７やシフトクロッ
ク４３を入力して格納するためのシフトレジスタ１３０
．ラッチ信号４４によりシフトレジスタ１３０のデータ
をラッチするラッチ回路１３１．１ライン分の発熱抵抗
体からなる発熱素子１３２を備えている。ここで、発熱
抵抗体１３２は１３２−１〜１３２−ｍで示されたｍ個
のブロックに分割して駆動されている。

１３３はサーマルヘッド１３に取付けられている、サー
マルヘッド１３の温度を検出するための温度センサであ
る。この温度センサ１３３の出力信号４２は、制御部１
０１内でＡ／Ｄ変換されてＣＰＵ１１３に入力される。

これにより、ＣＰＵ１１３はサーマルヘッド１３の温度
を検知し、その温度に対応してストローブ信号４７のパ
ルス幅を変更したり、あるいは電源線４５に出力される
サーマルヘッド１３の駆動電圧などを変更して、インク
シートの特性に応じたサーマルヘッド１３への印加エネ
ルギーの制御を行うことができる。

本実施例において同一画像を複数枚記録する場合、最初
の１枚目を記録する際に、サーマルヘッド１３の温度を
検出する温度センサ１３３からのデータを各ラインごと
にＲＡＭ１１５の温度データエリア１１５ａに格納して
おく。そして、全うイン分のデータに対する適切なパル
ス幅データをＲＯＭ１１４のテーブル１１４ａから読出
して決定する。このテーブル１１４ａには、サーマルヘ
ッド１３の温度上昇に対応したヘッド駆動パルス幅情報
が記憶されており、２枚目以降の記録処理の際には、温
度データエリア１１５ａに記憶されている温度データを
参照して各ライン毎のサーマルヘッド１３の駆動パルス
幅を決定して記録を行う。なお、本実施例においては、
温度センサ１３３としてサーミスタを用いている。

４６は制御部１０１よりサーマルヘッド１３の駆動信号
を入力し、サーマルヘッド１３を各ブロック単位で駆動
するストローブ信号４７を出力する駆動回路である。な
お、この駆動回路４６は制御部１０１の指示により、サ
ーマルヘッド１３の発熱素子１３２に電流を供給する電
源線４５に出力する電圧を変更してサーマルヘッド１３
の印加エネルギーを変更することができる。３６はカッ
タ１５を噛合させるように駆動するための駆動回路で、
カッタ駆動用のモータなどを含んでいる。

３９は排紙用ローラを回転駆動する排紙用モータである
。３５，４８．４９はそれぞれ対応する排紙用モータ３
９、記録紙搬送用モータ２４及びインクシート搬送用モ
ータ２５のそれぞれを回転駆動するドライバ回路である
。なお、これら排紙用モータ３９や記録紙配送用モータ
２４及びインクシート搬送用モータ２５は、この実施例
ではステッピングモータであるが、これに限定されるも
のでなく例えばＤＣモータなどであっても良い。

［マルチコピー時における記録処理の説明（第３図）］ 第３図は本発明におけるマルチコピー時の記録処理を示
すフローチャートで、この処理を実行する制御プログラ
ムはＲＯＭ１１４に記憶されている。この処理は、画像
メモリ１１０に１頁分の画像データが記憶され、操作部
１０３のマルチコピーキー１０３ａが押下されることに
より開始される。

まず、ステップＳ１で１ライン分の記録データを画像メ
モリ１１０からサーマルヘッド１３のシフトレジスタ１
３０にシリアルで転送する。そして、ステップＳ２でラ
ッチ信号４４を出力して、ラッチ回路１３１に、その転
送された１ライン分の記録データを格納する。そしてス
テップＳ３でインクシート搬送用モータ２５を駆動して
、インクシートを１ライン分搬送する。更に、ステップ
Ｓ４で記録紙搬送用モータ２４を駆動して記録紙を１ラ
イン分搬送する。

次にステップＳ５に進み、サーマルヘッド１３の１ブロ
ック１３２−１に通電して発熱駆動し、１ブロツクでの
記録を行う。このとき、１枚目の記録であれば、ＲＯＭ
１１４のテーブル１１４ａに記憶されているパルス幅デ
ータをもとにサーマルヘッド１３への通電時間を決定す
る。そして、ステップＳ６でサーマルヘッド１３のｍブ
ロックの全てに通電したかを調べ、ｍブロックの通電が
終了していないときはステップＳ５に戻り、次のブロッ
クに通電する。こうしてステップＳ６でｍブロックに通
電して１ラインの記録が終了するとステップＳ７に進み
、１枚目の記録処理かどうかを判別する。

１枚目の記録のときはステップＳ８に進み、温度センサ
１３３により測定された各ラインの記録時における温度
データをＲＡＭ１１５のエリア１１５ａに記憶する。次
にステップＳ９では１頁の記録が終了したかを調べ、終
了していなければステップＳ１に戻り、前述した処理を
実行する。

方、ステップＳ７で１枚目の記録処理でないときはステ
ップＳ９に進む。

ステップＳ９で１頁の記録処理が終了するとステップＳ
１０に進み、記録紙搬送用モータ２４を駆動して記録紙
を所定量搬送し、ステップＳｌｌでカッタ１５を駆動し
、記録済みの記録紙部分を切断する。そして切断した記
録紙を排紙してステップＳ１２で記録紙を所定量戻し、
スタンバイの定位置に戻す。そしてステップＳ１３に進
み、予め操作部１０３から入力しておいた指定校数分の
記録が終了したかを判断する。終了していれば、そこで
マルチコピーの記録処理を終える。

また終了していなければ、ステップＳ１４に進み次の記
録が２枚目の記録かを見る。２枚目であればステップＳ
１５に進み、これ以後使用するパルス幅を、ＲＯＭ１１
４のテーブル１１４ａのパルス幅データ及びＲＡＭ１１
５の温度データ１１５ａに格納された温度情報をもとに
、サーマルヘッド１３の各ライン毎の通電パルス幅から
決定する。そしてステップＳ１に進む。なお、３枚目以
降であればステップＳ１５の処理は必要なく、２枚目の
記録処理の時にステップＳ１５で決定されたパルス幅情
報をそのまま使用し、ステップＳｌからの処理に移る。

ここで、ＲＡＭ１１５に記憶された温度データ１１５ａ
に基づき、２枚目以降のパルス幅データを算出する方法
としては、前述したようにＲＯＭ１１４に記憶された、
サーマルヘッド１３の各ライン記録時の温度情報に対応
した最適ヘッド通電パルス情報に基づいて、各ラインの
通電パルス幅を決定しても良く。あるいは、各ラインの
温度情報が所定値以上になるラインでは、サーマルヘッ
ド１３への印加エネルギーを低下させるようにしてもよ
い。なお、このサーマルヘッド１３の印加エネルギーの
調整は、本実施例で説明したように駆動パルス幅を変更
するだけでなく、例えばサーマルヘッド１３への印加電
圧を変更するようにしてもよい。

なお、前述の実施例では、ライン毎の記録終了時におけ
るサーマルヘッド１３の温度を検出するようにしたが、
　ステップＳ６で各ブロックの通電が終了する度にサー
マルヘッド１３（各ブロック）の温度を検出し、その温
度情報をもとにサーマルヘッド１３の各ブロックへの通
電時間（印加エネルギー）を決定するようにしてもよい
。

以上説明したように本実施例によれば、マルチコピーな
どのように、複数枚の同じ画像データを連続して記録す
る際、熱履歴制御回路を備えていないサーマルヘッドを
使用しても、蓄熱などの影響を少なくして最適に記なす
ることができる。

本実施例は、サーマルヘッドを備えたファクシミリ装置
、特にマルチコピー機能を有するファクシミリ装置に有
効である。

なお、本実施例では熱転写プリンタの場合で説明したが
、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば感熱記
録紙に記録を行う感熱プリンタなどにも適用できる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、同一画情報を複数
枚印刷する際に、最初の１枚目を印刷しながら、各ライ
ンごとのサーマルヘッドの温度情報（畜熱データ）を検
出し、そのデータから２枚目以降の印刷時におけるサー
マルヘッドへの印加エネルギーを決定することにより、
熱履歴制御回路をもたないサーマルヘッドを使用しても
、最適な熱履歴制御を行って記録できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例の制御部と記録部との電気的接続を示
す図、 第２図は本実施例のファクシミリ装置の概略構成を示す
ブロック図、そして 第３図は本実施例のファクシミリ装置における記録処理
を示すフローチャートである。 図中、１３・・・サーマルヘッド、１５・・・カッタ。 １９・・・インクシートセンサ、２４・・・記録紙搬送
用モータ、２５・・・インクシート搬送用モータ、３５
．４８．４９・・・ドライバ回路、３６・・・駆動回路
、３９・・・排紙用モータ、４３・・・シフトクロック
、４４・・・ラッチ信号、１００・・・読取部、１０１
・・・制御回部、１０２・・・記録部、１０３・・・操
作部、１０３ａ・・・マルチコピーキー　１０４・・・
表示部、１０５・・・電源部、１０６・・・モデム、１
０７・・・ＮＣＵ、１１０・・・画像メモリ、１１１・
・・符号化／復号化部、１１２・・・バッファメモリ、
１１３・・・ＣＰＵ、Ｉ　Ｌ　４−ＲＯＭ、　　１１４
　ａ−テーブル、１１５・・・ＲＡＭ、１１５ａ・・・
温度データ、１３２・・・発熱抵抗体である。 特許 出 願人 キャノン株式会社

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）サーマルヘッドを画像データに対応して発熱駆動
   し、記録媒体に画像の記録を行う熱記録装置であつて、 画像データを記憶する記憶手段と、 同一画像データを複数枚記録するように指示する指示手
   段と、 前記指示手段の指示に対応して画像データを複数枚記録
   する記録手段と、 前記記録手段による記録時、１枚目の記録時における前
   記サーマルヘッドの温度情報を、前記画像データの各ラ
   インに対応して記憶する温度情報記憶手段と、 前記温度情報記憶手段に記憶された温度情報をもとに、
   ２枚目以降の画像記録における前記サーマルヘッドへの
   印加エネルギーを決定して発熱駆動する制御手段と、 を有することを特徴とする熱記録装置。
2. （２）サーマルヘッドを画像データに対応して発熱駆動
   し、記録媒体に画像の記録を行う熱記録装置を備えたフ
   ァクシミリ装置であつて、 原稿読取部により読取つた画像データあるいは受信した
   画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶
   された画像データを複数枚連続して複製するように指示
   する指示手段と、前記指示手段の指示に対応して画像デ
   ータを複数枚連続して記録する記録手段と、 前記記録手段による記録時、１枚目の記録時における前
   記サーマルヘッドの温度情報を、前記画像データの各ラ
   インに対応して記憶する温度情報記憶手段と、 前記温度情報記憶手段に記憶された温度情報をもとに、
   ２枚目以降の画像記録における前記サーマルヘッドへの
   印加エネルギーを決定して発熱駆動する制御手段と、 を有することを特徴とするファクシミリ装置。