JPH03144170A - ピストンリング - Google Patents
ピストンリングInfo
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- JPH03144170A JPH03144170A JP27989089A JP27989089A JPH03144170A JP H03144170 A JPH03144170 A JP H03144170A JP 27989089 A JP27989089 A JP 27989089A JP 27989089 A JP27989089 A JP 27989089A JP H03144170 A JPH03144170 A JP H03144170A
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Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[産業上の利用分野]
この発明は内燃機関用のピストンリングに係り、特に、
シリンダボアに対して一定のシール性を確保しつつ摩擦
力の低減を図ったピストンリングに関するものである。 [従来の技術] −aに、ピストンがシリンダボア内を往復動するとき、
ピストンのフリクションに対して、ピストンリングの彩
管が非常に大きいことが知られている。ピストンリング
に生じる摩擦力を低減すると、ピストンのフリクション
が減少し、この結果として機関出力を向上できることか
ら、近年、多くの研究が行われている。、従来より、ピ
ストンリングに生じる摩擦力を低減するための対策とし
て、ピストンに装着されるピストンリングの本数を低減
することやピストンリングの幅寸法(肉厚寸法)を低減
することが知られており、これらの対策により摩擦力低
減への試みがなされてきた。 [発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述した従来の技術は、いずれも摩擦力
低減について大きな効果を奏し得る反面、ピストンリン
グの適正なシール性を得るという点で下記のような間組
がある。すなわち、ドッグ。 セカンド及びオイルの3本リング構成となっている多く
の場合、リング本数を減らしてトップリング及びオイル
リングのみとすると、実質的にトップリングのみでシー
ル性を確保することになり、トップリングの摩耗進行に
よるシール性の劣化は免れない。一方、ピストンリング
の幅寸法を減らすと、シリンダ爆発時の圧力によりリン
グ背面に作用する力が減少し、自己シール性が劣下する
ことになる。このようなことから従来の技術によっても
、結局、シール性を確保し、同時に摩擦力を1・分に低
減できる大幅な改首をピストンリングに施すことができ
ない。 なお、オイル消費対策及びスカフィング対策として外周
面に丸みを形成したピストンリンクが実開昭64−85
53号公報に開示されている。しかし、この丸みの曲率
半径はPA準的に、ピストンリンク呼び径の2分の1に
定められたものであり、ピストンリングに対する摩擦力
低減対策は、従来と同様に行われることになり、何ら上
述した問題を解決できるものではない。 この発明は、上述のような事=byに鑑みてなされたも
のであり、その目的はシール性を損なうことなくI!j
Im力を低減させるピストンリングを提供することにあ
る。 [課題を解決するための手段] この発明は上記目的を達成するために、ピストンリング
の外周面に、その軸方向に沿って曲率半径Rの丸みを形
成すると共に、上記ピストンリンクの外径D、張力W及
び曲率半径Rが、O4 の関係を満たしているものである。 [作用] ピストンがシリンダボア内を往復動するとき、ピストン
リングの外周面は、シリンダボアに対して滑り運動する
。このとき、ピストンリング外周面に生じる摩擦力は、
ビス1〜ンリングの外周面に所定の曲率半径Rの丸みを
形成することにより低減される。つまり、丸みの曲率半
径Rを、ピストンリングの外径り及び張力Wに対して、
04 の関係を満足するよう形成することにより、ピストンリ
ングのシール性を一定に確保しつつ摩擦力か低減される
。 なお、上記(B O,1、l) 0.4 ) 、/ W
0.4の値が5.2未満のときあるいは6.2を越え
るときは、シール性が十分であっても摩擦力が高過ぎた
り、摩擦力が減少してもシール性が減少する相互する問
題が発生しm著な効果が得られない。 [実施例] 以下に、この発明の一実施例を添付図面に基づいて説明
する。 第1図に示すようにピストンリング1においては、その
外周面2に曲率半径Rの円弧部3が形成されている。こ
のピストンリングlを図示しないピストンに装着し、シ
リンダボア4内を往復動さぜたときに生じる摩擦力の程
度は、相対運動するピストンリンク1及びシリンダボア
内を5間の問題として、2物体間の潤滑に関する潤滑理
論を適用して便宜上京めることができる。しかし、周知
の潤滑理論を適用しても、実際的な結果を得ることは難
しい、即ち、この潤滑理論が2物体を剛体として取り扱
う理論であって、2物体間の油膜の圧力によって弾性変
形を起すような場りの適用には不適当となるからである
。このような弾性変形を考慮した理論にE HL理論か
あり、本発明者は、ピストンリンク1及びシリンタボア
内壁5間の相対運動をE HL的見解から考察して、曲
率半径Rかピストンリング1の摩擦力に及ぼす影響を、
より実際に即した形で理論的に解明し得た。 以下、この理論的解明の過程について詳述する。 まず、ピストンリング1が第1図中矢印X−X方向に往
復動しているときの、ビス1〜ンリンク1及びシリンタ
ボア内壁5間の状態は、E Ht−的見解から次のよう
に仮定することができる。 ■ ピストンリング1及びシリンダボア内u5はヘルツ
(Hertz)接触状態(2物体の接触が点あるは線接
触であれば接触部の血圧が無限大となるが、実際には弾
性によって接触部がわずかに変形し、微小面で荷重を支
える状態)にあるため、これらの接触部には極めて高い
血圧(ヘルツ応力)が作用する。 ■ 潤滑油の常圧粘度をη0、粘度の圧力指数をα、圧
力をPとすると、潤滑油の高圧粘度ηは、77 =ηa
e” −(1)で表わされ、圧力ρの変
化によって増減する。高圧粘瓜を考慮した等側圧力qは
、 q= (1−e−” )/α ・・・(2)
で表わすことかできるが、上記の仮定■からp−”大と
考えられるので、結局、等側圧力qは一定(q = 1
7’α)となる。 ■ EHLFP、論における多くの解法例と同様に、ビ
ス1ヘンリング1及びシリンダボア内壁5間の接触部に
介在する潤滑油の膜厚はほぼ一定である。 すなわち、第6図(a)に示す周知理論に対して第6図
(b)に示すように、ピストンリング1の弾性変形のた
めに、ho=h=hm(但し、hOは最小1v)ソ、h
は任意位置での膜厚、hmは最大応力位置での膜厚)と
なる。なお、接触部以外の領域では、弾性変形が油圧の
影響を受けることはない。 このような仮定によると、ピストンリング1及びシリン
ダボア内壁5間の接触部の運動は、第6図(b)及び第
7図に示すように2平面間の滑り運動に置き換えて考え
ることができる。 そこで、第7図のモデルを参照してビス1ヘンリング1
の外周面2に生じる摩擦力について考えてみる。今、ピ
ストンリング1の平均速度を1.潤滑油の粘度をη、潤
滑油の流速をV、ピストンリンク1の外周長をbとする
と、ピストンリング1の移動方向(X方向)における微
小区間dxに働く摩擦力dFは、粘性流に関するニュー
トンの式となる。一方、潤滑油内の微小領域をdAを考
え、その位;げにおける潤滑油の膜厚をh1圧力をpと
すると、1敢小領域dAに作用する力の平衡の式から、
流速Vのy方向速度勾配は、 δy 2η dx hとなる
。そこで、(4)式を(3)式に代入して整理すると共
に、y=Qを代入してピストンリング1に生じる摩擦力
dFを考えると、 ・・・(5) を得る。ここで、ピストンリング1の弾性変形によって
生じる接触部の長さをA、潤滑油の最小膜厚をho、A
大膜厚をhlとすると、任意のX位置における膜厚りは
、 で表すことができる。また、上述の流速Vの式から圧力
pの入方向の傾きは、 ただし、c’ =hm、’h。 で表わされる。したがって、ピストンリング1の接触部
全体つまり外周面2に与えられる摩擦力Fは、上記(6
!、(71式を(5)式に代入したのち、(5)式をX
について0からjまで定積分した式(8)によって求め
ることができる。 ・・・(8) さらに、上述の仮定■からすれば、傾斜を示すaの値は
0をとる。したがって、
シリンダボアに対して一定のシール性を確保しつつ摩擦
力の低減を図ったピストンリングに関するものである。 [従来の技術] −aに、ピストンがシリンダボア内を往復動するとき、
ピストンのフリクションに対して、ピストンリングの彩
管が非常に大きいことが知られている。ピストンリング
に生じる摩擦力を低減すると、ピストンのフリクション
が減少し、この結果として機関出力を向上できることか
ら、近年、多くの研究が行われている。、従来より、ピ
ストンリングに生じる摩擦力を低減するための対策とし
て、ピストンに装着されるピストンリングの本数を低減
することやピストンリングの幅寸法(肉厚寸法)を低減
することが知られており、これらの対策により摩擦力低
減への試みがなされてきた。 [発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述した従来の技術は、いずれも摩擦力
低減について大きな効果を奏し得る反面、ピストンリン
グの適正なシール性を得るという点で下記のような間組
がある。すなわち、ドッグ。 セカンド及びオイルの3本リング構成となっている多く
の場合、リング本数を減らしてトップリング及びオイル
リングのみとすると、実質的にトップリングのみでシー
ル性を確保することになり、トップリングの摩耗進行に
よるシール性の劣化は免れない。一方、ピストンリング
の幅寸法を減らすと、シリンダ爆発時の圧力によりリン
グ背面に作用する力が減少し、自己シール性が劣下する
ことになる。このようなことから従来の技術によっても
、結局、シール性を確保し、同時に摩擦力を1・分に低
減できる大幅な改首をピストンリングに施すことができ
ない。 なお、オイル消費対策及びスカフィング対策として外周
面に丸みを形成したピストンリンクが実開昭64−85
53号公報に開示されている。しかし、この丸みの曲率
半径はPA準的に、ピストンリンク呼び径の2分の1に
定められたものであり、ピストンリングに対する摩擦力
低減対策は、従来と同様に行われることになり、何ら上
述した問題を解決できるものではない。 この発明は、上述のような事=byに鑑みてなされたも
のであり、その目的はシール性を損なうことなくI!j
Im力を低減させるピストンリングを提供することにあ
る。 [課題を解決するための手段] この発明は上記目的を達成するために、ピストンリング
の外周面に、その軸方向に沿って曲率半径Rの丸みを形
成すると共に、上記ピストンリンクの外径D、張力W及
び曲率半径Rが、O4 の関係を満たしているものである。 [作用] ピストンがシリンダボア内を往復動するとき、ピストン
リングの外周面は、シリンダボアに対して滑り運動する
。このとき、ピストンリング外周面に生じる摩擦力は、
ビス1〜ンリングの外周面に所定の曲率半径Rの丸みを
形成することにより低減される。つまり、丸みの曲率半
径Rを、ピストンリングの外径り及び張力Wに対して、
04 の関係を満足するよう形成することにより、ピストンリ
ングのシール性を一定に確保しつつ摩擦力か低減される
。 なお、上記(B O,1、l) 0.4 ) 、/ W
0.4の値が5.2未満のときあるいは6.2を越え
るときは、シール性が十分であっても摩擦力が高過ぎた
り、摩擦力が減少してもシール性が減少する相互する問
題が発生しm著な効果が得られない。 [実施例] 以下に、この発明の一実施例を添付図面に基づいて説明
する。 第1図に示すようにピストンリング1においては、その
外周面2に曲率半径Rの円弧部3が形成されている。こ
のピストンリングlを図示しないピストンに装着し、シ
リンダボア4内を往復動さぜたときに生じる摩擦力の程
度は、相対運動するピストンリンク1及びシリンダボア
内を5間の問題として、2物体間の潤滑に関する潤滑理
論を適用して便宜上京めることができる。しかし、周知
の潤滑理論を適用しても、実際的な結果を得ることは難
しい、即ち、この潤滑理論が2物体を剛体として取り扱
う理論であって、2物体間の油膜の圧力によって弾性変
形を起すような場りの適用には不適当となるからである
。このような弾性変形を考慮した理論にE HL理論か
あり、本発明者は、ピストンリンク1及びシリンタボア
内壁5間の相対運動をE HL的見解から考察して、曲
率半径Rかピストンリング1の摩擦力に及ぼす影響を、
より実際に即した形で理論的に解明し得た。 以下、この理論的解明の過程について詳述する。 まず、ピストンリング1が第1図中矢印X−X方向に往
復動しているときの、ビス1〜ンリンク1及びシリンタ
ボア内壁5間の状態は、E Ht−的見解から次のよう
に仮定することができる。 ■ ピストンリング1及びシリンダボア内u5はヘルツ
(Hertz)接触状態(2物体の接触が点あるは線接
触であれば接触部の血圧が無限大となるが、実際には弾
性によって接触部がわずかに変形し、微小面で荷重を支
える状態)にあるため、これらの接触部には極めて高い
血圧(ヘルツ応力)が作用する。 ■ 潤滑油の常圧粘度をη0、粘度の圧力指数をα、圧
力をPとすると、潤滑油の高圧粘度ηは、77 =ηa
e” −(1)で表わされ、圧力ρの変
化によって増減する。高圧粘瓜を考慮した等側圧力qは
、 q= (1−e−” )/α ・・・(2)
で表わすことかできるが、上記の仮定■からp−”大と
考えられるので、結局、等側圧力qは一定(q = 1
7’α)となる。 ■ EHLFP、論における多くの解法例と同様に、ビ
ス1ヘンリング1及びシリンダボア内壁5間の接触部に
介在する潤滑油の膜厚はほぼ一定である。 すなわち、第6図(a)に示す周知理論に対して第6図
(b)に示すように、ピストンリング1の弾性変形のた
めに、ho=h=hm(但し、hOは最小1v)ソ、h
は任意位置での膜厚、hmは最大応力位置での膜厚)と
なる。なお、接触部以外の領域では、弾性変形が油圧の
影響を受けることはない。 このような仮定によると、ピストンリング1及びシリン
ダボア内壁5間の接触部の運動は、第6図(b)及び第
7図に示すように2平面間の滑り運動に置き換えて考え
ることができる。 そこで、第7図のモデルを参照してビス1ヘンリング1
の外周面2に生じる摩擦力について考えてみる。今、ピ
ストンリング1の平均速度を1.潤滑油の粘度をη、潤
滑油の流速をV、ピストンリンク1の外周長をbとする
と、ピストンリング1の移動方向(X方向)における微
小区間dxに働く摩擦力dFは、粘性流に関するニュー
トンの式となる。一方、潤滑油内の微小領域をdAを考
え、その位;げにおける潤滑油の膜厚をh1圧力をpと
すると、1敢小領域dAに作用する力の平衡の式から、
流速Vのy方向速度勾配は、 δy 2η dx hとなる
。そこで、(4)式を(3)式に代入して整理すると共
に、y=Qを代入してピストンリング1に生じる摩擦力
dFを考えると、 ・・・(5) を得る。ここで、ピストンリング1の弾性変形によって
生じる接触部の長さをA、潤滑油の最小膜厚をho、A
大膜厚をhlとすると、任意のX位置における膜厚りは
、 で表すことができる。また、上述の流速Vの式から圧力
pの入方向の傾きは、 ただし、c’ =hm、’h。 で表わされる。したがって、ピストンリング1の接触部
全体つまり外周面2に与えられる摩擦力Fは、上記(6
!、(71式を(5)式に代入したのち、(5)式をX
について0からjまで定積分した式(8)によって求め
ることができる。 ・・・(8) さらに、上述の仮定■からすれば、傾斜を示すaの値は
0をとる。したがって、
【8】式の()内の値は1とな
り、ピストンリング1に生じる摩擦力は、 0 で表すことができる。 ところで、上記の仮定■のように、ビス1〜ン・リング
1の接触部に加わる応力が静的接触状態での応力(ヘル
ツ応力)に等しくなるとすると、(9)式の膜厚hOに
ついて、実験結果と良く一致するグルービン(GRUB
IN)の式を適用できる。今、ピストンリング1及びシ
リンダボア内壁5間の等測置性係数をE、ピストンリン
グ1の外周面2cこ加わる4を位周長当りの荷重をWと
すると、グルービンμ 2− ・・・(14) で示される。ここで、ピストンリング1が第1図に示す
如く、シリンダボア内3d5から張力W相当の抗力を受
け、所定の直径りを有してシリンダボア4内を往復動す
るため、110式中のWは、b πD で表される。また、(9)式における接触部の長さpで
表される。したがって、f9)、 flol、 [11
)、 (12)式%式%13) となり、これに、クーロンの法則 となり、摩擦係数μが曲率半径Rσ)はぼ0.14乗に
比例して増加することが理論的に推定される。 こうして、外周面2に曲率半径Rの円弧部3を存するピ
ストンリング1について、Kmに関する理論式((1G
)式)を導出できた。そのため、この(1G)式により
摩擦力低減効果の大きい適性範囲を定める必要があるか
、ここで、実際のエンジンを考慮して、(16)式の潤
滑油の粘度7ノ及び等価弾性係数Eはほぼ一定と考える
(粘度ηはS酊120又はI30程度。弾性係数Eは一
般的にクロムメツキリング及び鋳鉄製ライナの組み合せ
で決めることができる)。また、ピストンリング1の平
均速度Uはエンジン回転数によって決まるので、速度U
を一定としたときのピストンリング1の仕様にがかるR
、D、Wのみ、つまりR014・Do・4/W 0 、
4の値で適性範囲を示すのが適当であると考えられる。 次に、適性範囲を定めるために行った実験について説明
する。この実験では、第2図に示すように互いに曲率半
径Rを変えた4種頭の供試品を形成しく1且し、幅寸法
を31111.厚さ寸法を4.911とし、外周面には
クロムメツキを施す。)、各供試品についてエンジン回
転数を変えて摩擦平均有効圧力Pmfを測定した。第3
図はその実験結果である。また、第4図はこの結果を曲
率半径Rと摩擦平均有効圧力Pn1fとの関係に置換し
たものである。今、第4図を参照するに、曲率半径Rか
251を越えると、摩擦平均有効圧力Pnlfは、従来
(R=D/2)に比し若干低下するのみである。しかし
、曲率半径Rが25nlを超えて小さくなると、摩擦平
均有効圧力Pmfは大きく低下し、そして、Rが511
11未満では再び急激に上昇することがわかる。した力
1って、この実験によると、曲率半径Rか5〜251の
範囲が、摩擦力低減効果の大きな範囲となる。 次に、このようにして判明した5〜2511mの範囲を
上記理論に基づいて一般化して適性範囲とする。 すなわち、上記実験において曲率半径Rか5nun未届
の場合には、明らかに理論式とは一致しない。 これはシリンダボアに対する′J21滑油の扱き揚げ量
が増加して油膜がうずくなり金属接触を生じるためと考
えられる。一方、曲率半径Rが511以上の結果を傾向
の把握が容易な両対数で表すと第5図のようになる。こ
の結果から摩擦平均有効圧力Pmfが曲率半径Rのほぼ
0.1乗に比例していることかわかり、上記理論の0.
14乗と若干の食い違いはあるものの、単純化した仮定
に基づいて得られた上記理論に適合している。すなわち
、平行な膜厚を有して滑り運動する2千面間の摩擦力を
考え、そのときの圧力分布か静的接触応力に近いものと
見なすことにより得られた上記理論を、現実的な摩擦に
関する近似解として取り扱うことができることがわかる
、したかって、上述した比較的効果の大きい曲率半径R
の範囲(5〜25+n+n)を、第71図に示ずR”・
D 0.4 / W 0.4のスゲールで表すと、適性
範囲として、 O4 を得ることになり、この範囲でピストンリンクを形成す
ると一定のシール性を確保しつつ、より摩擦力を減少さ
せることが可能になる。 [発明の効果] 以上要するに本発明によれば次のごとく優れた効果を発
揮する。 ピストンリングの外周面に所定の曲率半径の丸みを形成
することにより、ピストンリングに与えられるr2擦力
を低減できる。そのため、ピストンリングの幅寸法を減
少する必要かなく、充分な背圧を得ることができ、シリ
ンタボアに対して一定のシール性を確保することかでき
る。
り、ピストンリング1に生じる摩擦力は、 0 で表すことができる。 ところで、上記の仮定■のように、ビス1〜ン・リング
1の接触部に加わる応力が静的接触状態での応力(ヘル
ツ応力)に等しくなるとすると、(9)式の膜厚hOに
ついて、実験結果と良く一致するグルービン(GRUB
IN)の式を適用できる。今、ピストンリング1及びシ
リンダボア内壁5間の等測置性係数をE、ピストンリン
グ1の外周面2cこ加わる4を位周長当りの荷重をWと
すると、グルービンμ 2− ・・・(14) で示される。ここで、ピストンリング1が第1図に示す
如く、シリンダボア内3d5から張力W相当の抗力を受
け、所定の直径りを有してシリンダボア4内を往復動す
るため、110式中のWは、b πD で表される。また、(9)式における接触部の長さpで
表される。したがって、f9)、 flol、 [11
)、 (12)式%式%13) となり、これに、クーロンの法則 となり、摩擦係数μが曲率半径Rσ)はぼ0.14乗に
比例して増加することが理論的に推定される。 こうして、外周面2に曲率半径Rの円弧部3を存するピ
ストンリング1について、Kmに関する理論式((1G
)式)を導出できた。そのため、この(1G)式により
摩擦力低減効果の大きい適性範囲を定める必要があるか
、ここで、実際のエンジンを考慮して、(16)式の潤
滑油の粘度7ノ及び等価弾性係数Eはほぼ一定と考える
(粘度ηはS酊120又はI30程度。弾性係数Eは一
般的にクロムメツキリング及び鋳鉄製ライナの組み合せ
で決めることができる)。また、ピストンリング1の平
均速度Uはエンジン回転数によって決まるので、速度U
を一定としたときのピストンリング1の仕様にがかるR
、D、Wのみ、つまりR014・Do・4/W 0 、
4の値で適性範囲を示すのが適当であると考えられる。 次に、適性範囲を定めるために行った実験について説明
する。この実験では、第2図に示すように互いに曲率半
径Rを変えた4種頭の供試品を形成しく1且し、幅寸法
を31111.厚さ寸法を4.911とし、外周面には
クロムメツキを施す。)、各供試品についてエンジン回
転数を変えて摩擦平均有効圧力Pmfを測定した。第3
図はその実験結果である。また、第4図はこの結果を曲
率半径Rと摩擦平均有効圧力Pn1fとの関係に置換し
たものである。今、第4図を参照するに、曲率半径Rか
251を越えると、摩擦平均有効圧力Pnlfは、従来
(R=D/2)に比し若干低下するのみである。しかし
、曲率半径Rが25nlを超えて小さくなると、摩擦平
均有効圧力Pmfは大きく低下し、そして、Rが511
11未満では再び急激に上昇することがわかる。した力
1って、この実験によると、曲率半径Rか5〜251の
範囲が、摩擦力低減効果の大きな範囲となる。 次に、このようにして判明した5〜2511mの範囲を
上記理論に基づいて一般化して適性範囲とする。 すなわち、上記実験において曲率半径Rか5nun未届
の場合には、明らかに理論式とは一致しない。 これはシリンダボアに対する′J21滑油の扱き揚げ量
が増加して油膜がうずくなり金属接触を生じるためと考
えられる。一方、曲率半径Rが511以上の結果を傾向
の把握が容易な両対数で表すと第5図のようになる。こ
の結果から摩擦平均有効圧力Pmfが曲率半径Rのほぼ
0.1乗に比例していることかわかり、上記理論の0.
14乗と若干の食い違いはあるものの、単純化した仮定
に基づいて得られた上記理論に適合している。すなわち
、平行な膜厚を有して滑り運動する2千面間の摩擦力を
考え、そのときの圧力分布か静的接触応力に近いものと
見なすことにより得られた上記理論を、現実的な摩擦に
関する近似解として取り扱うことができることがわかる
、したかって、上述した比較的効果の大きい曲率半径R
の範囲(5〜25+n+n)を、第71図に示ずR”・
D 0.4 / W 0.4のスゲールで表すと、適性
範囲として、 O4 を得ることになり、この範囲でピストンリンクを形成す
ると一定のシール性を確保しつつ、より摩擦力を減少さ
せることが可能になる。 [発明の効果] 以上要するに本発明によれば次のごとく優れた効果を発
揮する。 ピストンリングの外周面に所定の曲率半径の丸みを形成
することにより、ピストンリングに与えられるr2擦力
を低減できる。そのため、ピストンリングの幅寸法を減
少する必要かなく、充分な背圧を得ることができ、シリ
ンタボアに対して一定のシール性を確保することかでき
る。
第1図は本発明の一実施例を示すピストンリンクの部分
断面図、第2図は外周面の曲率1′−径を変えた4種類
のピストンリングを示す部分断面図、第3図は第2図の
各ピストンリングについてエンジン回転数と摩擦平均有
効圧力との関係を示す図、第・1図は第2図の各ピスト
ンリングについて外周面の曲率l″−径と摩擦平均有効
圧力との関係を示す図、第5図は第4図の関係を両対数
で示した図、第6図はピストンリング及びシリンダボア
内壁間で潤滑油が平行膜厚となることを示す説明図、第
7図はピストンリング及びシリンダボア内壁間の運動の
モデルを示す図である。 図中、1はピストンリング、2は外周面、3は円弧部、
・1はシリンタボア、5はシリンタボア内壁である。
断面図、第2図は外周面の曲率1′−径を変えた4種類
のピストンリングを示す部分断面図、第3図は第2図の
各ピストンリングについてエンジン回転数と摩擦平均有
効圧力との関係を示す図、第・1図は第2図の各ピスト
ンリングについて外周面の曲率l″−径と摩擦平均有効
圧力との関係を示す図、第5図は第4図の関係を両対数
で示した図、第6図はピストンリング及びシリンダボア
内壁間で潤滑油が平行膜厚となることを示す説明図、第
7図はピストンリング及びシリンダボア内壁間の運動の
モデルを示す図である。 図中、1はピストンリング、2は外周面、3は円弧部、
・1はシリンタボア、5はシリンタボア内壁である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、ピストンリングの外周面に、その軸方向に沿って曲
率半径Rの丸みを形成すると共に、上記ピストンリング
の外径D、張力W及び曲率半径Rが次式の関係を満たし
ていることを特徴とするピストンリング。 R^0^.^1・D^0^.^4/W^0^.^4=5
.2〜6.2
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27989089A JPH03144170A (ja) | 1989-10-30 | 1989-10-30 | ピストンリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27989089A JPH03144170A (ja) | 1989-10-30 | 1989-10-30 | ピストンリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03144170A true JPH03144170A (ja) | 1991-06-19 |
Family
ID=17617356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27989089A Pending JPH03144170A (ja) | 1989-10-30 | 1989-10-30 | ピストンリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03144170A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009157328A1 (ja) * | 2008-06-23 | 2009-12-30 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関用オイルリング及びピストン |
WO2022168668A1 (ja) * | 2021-02-05 | 2022-08-11 | Tpr株式会社 | コンプレッションリング |
-
1989
- 1989-10-30 JP JP27989089A patent/JPH03144170A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009157328A1 (ja) * | 2008-06-23 | 2009-12-30 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関用オイルリング及びピストン |
JP2010031835A (ja) * | 2008-06-23 | 2010-02-12 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関用オイルリング及びピストン |
EP2292952A1 (en) * | 2008-06-23 | 2011-03-09 | Nissan Motor Co., Ltd. | Oil ring and piston for internal combustion engine |
CN102066817A (zh) * | 2008-06-23 | 2011-05-18 | 日产自动车株式会社 | 内燃机用油环及活塞 |
EP2292952A4 (en) * | 2008-06-23 | 2013-11-13 | Nissan Motor | OIL SCRAPER AND PISTON SEGMENT FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINE |
US8739753B2 (en) | 2008-06-23 | 2014-06-03 | Nissan Motor Co., Ltd. | Oil ring and piston for an internal combustion engine |
WO2022168668A1 (ja) * | 2021-02-05 | 2022-08-11 | Tpr株式会社 | コンプレッションリング |
JPWO2022168668A1 (ja) * | 2021-02-05 | 2022-08-11 |
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