JPH03141846A - 内燃機関のノッキング検出装置 - Google Patents

内燃機関のノッキング検出装置

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JPH03141846A
JPH03141846A JP27710989A JP27710989A JPH03141846A JP H03141846 A JPH03141846 A JP H03141846A JP 27710989 A JP27710989 A JP 27710989A JP 27710989 A JP27710989 A JP 27710989A JP H03141846 A JPH03141846 A JP H03141846A
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JP
Japan
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knocking
background level
cylinder
engine
internal combustion
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Application number
JP27710989A
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English (en)
Inventor
Shinpei Nakaniwa
伸平 中庭
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Japan Electronic Control Systems Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は内燃機関のノッキング検出装置に関し、詳しく
はノッキングセンサの検出信号からノッキング成分を取
り出すための基準となるバックグラウンドレベル設定の
改善に関する。
〈従来の技術〉 内燃機関において、所定レベル以上のノッキングが発生
すると、出力を低下させるのみならず、衝撃により吸・
排気バルブやピストンに悪影響を及ぼすため、ノッキン
グを検出して点火時期を補正することにより速やかにノ
ッキングを回避するようにした点火時期制御装置を備え
ているものがある(特開昭58−105036号公報等
参照)。
かかるノッキング補正機能を有した点火時期制御装置で
は、機関に設けたノッキングセンサからの検出信号から
ノッキング成分を取り出してノッキングレベルを判別す
るようにしてあり、かかるノッキング成分の取り出しの
ために、検出信号を平均化演算してバックグラウンドレ
ベルを設定し、例えばこのバックグラウンドレベルに対
して所定以上の偏差を有する出力レベルが存在するとき
に、これをノッキング発生と判別して、点火時期のリタ
ード処理を行うようにしている。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところで、前記バックグラウンドレベル(以下、BGL
と略す。)は、例えば前回までのBGLと、センサ検出
信号レベルの最新値とを加重平均し、この加重平均結果
をBGLの更新値として設定するようにしている場合が
あり、かかるBGLの設定をノッキングが主に発生する
高負荷領域であるノッキング検出領域でのみ行う構成と
すると、かかるノッキングの検出領域になった初回にお
いては、前回に検出領域であったときに最終設定された
BGLを初期値としてBGLが更新設定されることにな
って、初期には要求と異なるBGLに基づきノッキング
判別がなされることになってしまう。また、かかる問題
点を解消しようとして、常時BGLの加重平均演算を行
わせるよう構成しても、低負荷からノッキング発生領域
である高負荷に移行する加速時には、加重平均による応
答遅れによりBGLが要求BGLと一致せず、この場合
にも、やはりノッキング検出領域に入った初期において
所望のノッキング判別精度が得られないという問題があ
る。
かかる問題点を解消するために本出願人は、センサから
の検出信号を常時平均化演算して求めたBGLを運転条
件別に学習記憶させておき、ノッキング検出領域の初回
にはこの学習記憶値の中から現状の運転条件に対応する
BC,Lを検索してこれをBGLの初期値とし、かかる
初期に基づいて順次BGLを更新させてノッキング判別
させるよう構成した内燃機関のノッキング検出装置を先
に提案している(平底1年10月9日出願)。
しかしながら、1つのノッキングセンサで多気筒のノッ
キング発生を検出する場合には、各気筒からノッキング
センサまでの距離が異なるから、BGLもこの距離の差
に応じて異なってくる。従って、上記のようにBGLを
運転条件毎に記憶させる場合には、複数のBGLマツプ
を備える必要があり、マイクロコンピュータのRAMの
必要容量が増大するためにコストアンプを招くという問
題がある。
また、運転条件別にBGLを学習記憶させる構成では、
未学習領域と学習済領域とが混在したり、学習結果に新
旧があって湿度などの環境条件などが異なるときに学習
されたものが混在したりする可能性があり、かかるBG
Lの運転条件間の段差によってノッキング検出精度にバ
ラツキが発生することがあった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、機関の
運転条件に対応したBGLを、少ないメモリ容量を用い
て設定できるようにすると共に、各運転条件に対応する
BGLが最新の環境条件に見合って設定できるノッキン
グ検出装置を提供す−ることを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 そのため本発明では、第1図に示すように、内燃機関に
付設されノッキングの振動を検出するノッキングセンサ
と、機関負荷を検出する機関負荷検出手段と、機関回転
速度を検出する機関回転速度検出手段と、ノッキングセ
ンサの検出信号からノッキング成分を取り出すための基
準となるバックグラウンドレベルを、前記各検出手段に
より検出された機関負荷と機関回転速度とに基づき所定
の関数式に従って演算設定するバックグラウンドレベル
演算手段と、このバックグラウンドレベル演算手段で演
算されたバックグラウンドレベルに基づきノッキングセ
ンサの検出信号からノッキング判別を行うノッキング判
別手段と、を含んで内燃機関のノッキング検出装置を構
成するようにした。
ここで、バックグラウンドレベル演算手段が、機関負荷
と機関回転速度とに基づきバックグラウンドレベルを演
算する所定の関数式を各気筒毎に備えるようにすること
が好ましい。
また、第1図点緑石のように、ノッキングセンサからの
検出信号を平均化演算してバックグラウンドレベルを設
定するバックグラウンドレベル平均処理設定手段と、バ
ックグラウンドレベル演算手段で機関負荷と機関回転速
度とに基づき演算されるバックグラウンドレベルが、バ
ックグラウンドレベル平均処理設定手段で設定されるバ
ックグラウンドレベルと略一致するように、バックグラ
ウンドレベル演算手段における関数式の定数を複数の運
転条件に適合させて設定する関数式設定手段と、を設け
て構成すると良い。
更に、バックグラウンドレベル演算手段におけるバック
グラウンドレベル演算及び前記ノッキング判別手段にお
けるノッキング判別を各気筒別に行わせると共に、第1
図点緑石のように、前記ノッキング判別手段によるノッ
キング判別の結果を受けて機関の点火時期を各気筒別に
補正制御する点火時期補正手段を設けるようにすること
が好ましい。
〈作用〉 かかる構成によると、バックグラウンドレベル演算手段
は、内燃機関に付設されてノッキングの振動を検出する
ノッキングセンサの検出信号からノッキング成分を取り
出すための基準となるバックグラウンドレベルを、機関
負荷と機関回転速度との検出値に基づき所定の関数式に
従って演算設定する。そして、ノッキング判別手段は、
上記のようにして関数式に従って演算設定されたバック
グラウンドレベルに基づきノッキングセンサの検出信号
からノッキング判別を行う。
従って、機関負荷と機関回転速度とによって区分される
運転領域毎にバックグラウンドレベルを記憶させなくと
も、前記運転領域毎のバ・ンクグラウンドレベルを関数
式のみを記憶させておくことで設定できる。
ここで、バックグラウンドレベル演算手段が、上記のよ
うに機関負荷と機関回転速度とに基づきバックグラウン
ドレベルを演算する所定の関数式を気筒毎に備えるよう
にすれば、同じ運転条件でも要求されるバックグラウン
ドレベルが気筒毎に異なるような場合に、かかるバック
グラウンドレベル設定要求に対応して気筒別に異なるバ
ックグラウンドレベルを演算設定させることができる。
また、バックグラウンドレベル平均処理設定手段は、バ
ックグラウンドレベル演算手段のように関数式に従って
バックグラウンドレベルを設定するのではなく、ノッキ
ングセンサからの検出信号を平均化演算してバンクグラ
ウンドレベルを設定する。
ここで設定されたバックグラウンドレベルは、バックグ
ラウンドレベル演算手段における関数式の定数を設定す
るのに用いられる。即ち、関数式設定手段は、機関負荷
と機関回転速度とに基づき関数式に従って演算設定され
るバックグラウンドレベルと、上記のようにして検出信
号を平均化演算して設定されたバックグラウンドレベル
とが略一致するように、バックグラウンドレベルの関数
式における定数を複数の運転条件に適合させて設定する
また、バックグラウンドレベルを各気筒別に演算設定さ
せ、この各気筒別のバックグラウンドレベルに基づいて
気筒別にノッキング検出を行わせ、点火時期補正手段は
、二〇気筒別のノッキング検出の結果を受けて機関の点
火時期を各気筒別に補正制御する。これにより、各気筒
別の要求されるバックグラウンドレベルに基づき各気筒
別にノッキング発生レベルを判別し、これに基づき各気
筒の点火時期をそれぞれノッキング発生を回避し得る最
大進角値に制御できる。
〈実施例〉 以下に本発明の詳細な説明する。
一実施例を示す第2図において、内燃機関1には、エア
クリーナ2.吸気ダクト3.スロットルチャンバ4及び
吸気マニホールド5を介して空気が吸入される。
吸気ダクト3にはエアフローメータ6が設けられていて
、吸入空気流iFQを検出する。スロットルチャンバ4
には図示しないアクセルペダルと連動するスロットル弁
7が設けられていて、吸入空気流量Qを制御する。吸気
マニホールド5には、各気筒毎に電磁式の燃料噴射弁8
が設けられていて、図示しない燃料ポンプから圧送され
プレッシャレギュレータにより所定の圧力に制御される
燃料を吸気マニホールド5内に噴射供給する。
燃料噴射量の制御は、マイクロコンピュータ内蔵のコン
トロールユニット9において、エアフローメータ6によ
り検出される吸入空気流量Qと、ディストリビュータ1
3に内蔵されたクランク角センサ10からの信号に基づ
き算出される機関回転速度Nと、から基本燃料噴射量T
p=KXQ/N(Kは定数)を演算し、この基本燃料噴
射ff1Tpを冷却水温度Tw等に基づいて補正するこ
とにより最終的な燃料噴射量Tiを演算し、この燃料噴
射量Ttに相当するパルス巾の駆動パルス信号を機関回
転に同期して燃料噴射弁8に出力することにより、機関
1に対して要求量の燃料が噴射供給されるようになって
いる。
また、機関1の各気筒にはそれぞれ点火栓11が設けら
れていて、これらには点火コイル12にて発生する高電
圧がディストリビュータ13を介して順次印加され、こ
れにより火花点火して混合気を着火燃焼させる。ここで
、点火コイル12は、付設されたパワートランジスタ1
2aを介して高電圧の発生時期が制御されるようになっ
ている。従って、点火時期(点火進角値)ADVの制御
は、前記パワートランジスタ12aのオン・オフ時期を
コントロールユニット9からの点火制御信号で制御する
ことにより行う。
コントロールユニット9は、前記基本燃料噴射量Tpと
機関回転速度Nとにより区分される複数の運転領域毎に
予め点火時期ADVを記憶しであるマツプから、当該運
転条件に対応する点火時期ADVを検索して求めると共
に、所定のノッキング検出運転領域においては、圧電素
子によりノッキング振動を検出するノッキングセンサ1
4からの検出信号に基づきノッキングの有無を判別して
前記マツプ点火時3tlIADvの進・遅角補正を行い
、最終設定された点火時期ADVに基づいてパワートラ
ンジスタ12aに点火制御信号を出力する。従って、前
記コントロールユニット9とノッキングセンサ14とに
よってノッキング検出装置が構成されるようになってい
る。
尚、前記スロットル弁7には、その開度TV○をボテン
シゴメータにより検出するスロットルセンサI5が付設
されている。
ここで、コントロールユニット9によって行われるノッ
キング検出及び該ノッキング検出に基づく点火時期AD
Vの進・遅角補正制御を、第3図〜第5図のフローチャ
ートにそれぞれ示すプログラムに従って説明する。
尚、本実施例において、バックグラウンドレベル演算手
段、ノッキング判別手段2煮火時期補正手段、バックグ
ラウンドレベル平均処理設定手段。
関数式設定手段としての機能は、前記第3図〜第5図の
フローチャートに示すようにソフトウェア的に備えられ
ており、また、クランク角センサ1゜からの検出信号に
基づいて機関回転速度Nが算出されるからクランク角セ
ンサ(0が機関回転速度検出手段に相当し、更に、吸入
空気流−IQと機関回転速度Nとから算出した基本燃料
噴射量’rpを本実施例では機関負荷を代表するパラメ
ータとするから、機関負荷検出手段はエアフローメータ
6とクランク角センサ10とが相当する。
尚、クランク角センサ10は、本実施例における4気筒
内燃機関において、クランク軸180@回転毎(BTD
C70°)の点火基準となる基準角度信号REFと、ク
ランク軸l@又は2°回転毎の単位角度信号PO3とを
出力する。
第3図のフローチャートに示すプログラムは、クランク
角センサlOから各気筒の点火基準となる基準角度信号
REFが出力される毎に実行されるものである。
まず、ステップl(図中ではSlとしである。
以下同様)では、ノッキングセンサ14からの検出信号
を所定の積分期間において積分した値を入力する。尚、
前記積分処理の前に、ノッキングセンサ14からの検出
信号をバンドパスフィルター及び半波整流回路で処理し
、各気筒の圧縮上死点後の所定期間(例えばATDCI
O”からADTC60”まで)で積分処理し、更に、次
の積分期間の前(例えばADTC70”)にかかる積分
結果をリセットするようにしである。
次のステップ2では、今回の基準角度信号REFがどの
気筒の点火基準となるものであるかによって、ステップ
lで人力したノッキングセンサ14検出信号の積分値が
との気筒のノッキングを検出したものであるかを判別す
る(第6図参照)。
ステップ2で今回のノッキング検出が#1気筒のもので
あると判別されたときには、ステップ3へ進む。
ステップ3では、前回までに設定されている#1気筒用
のバックグラウンドレベルBGL lと、今回入力した
ノッキングセンサ14検出信号の積分値(以下、検出出
力と略す。)と、を加重重み2を用いて加重平均し、か
かる加重平均の結果を新たなりGL 1として更新設定
する。また、今回ステップ1で入力した検出出力を#1
気筒のノッキングレベルを示すノックlにセットする。
ステップ4では、#1気筒用のバックグラウンドレベル
BC;L 1を、基本燃料噴射1tTpと機関回転速度
Nとを用いて関数式に従って演算設定するときの、前記
関数式(BCl2−aXN+bXTp)の定数al、b
lを更新演算を行ったときに所定値がセットされ、第4
図のフローチャートに示すプログラムに従って所定微小
時間毎にカウントダウンされるカウント値cntlがゼ
ロであるか否かを判別する。
前記カウント値cntlがゼロであるときには、定数a
l、blを更新演算してから所定時間が経過している状
態であり、この場合には#1気筒用のBGLlを演算す
るための関数式(BGL1=a1xN+blXTp)の
定数al、blの更新演算を許可すべく、ステップ5で
フラグF1に1をセットし、次のステップ6では、前記
定数al。
blの更新演算のときに用いる運転条件パラメータの新
旧データの更新を行う。
ステップ6では、最新の機関回転速度N及び基本燃料噴
射量Tp(機関負荷)をそれぞれN 1114WITp
□、にセ・ノドし、また、今回ステップ3で演算したB
GLIをBGLIo、にセットする。即ち、N 1 n
*w、T P−a−の運転条件においてノッキングセン
サ14の検出信号を加重平均処理してBGLI□、が得
られたことを示す。また、ステップ6を実行するまでは
、N la*w 、TPRII−、BG L 1 、、
、にセットされていた前回データは、それぞれ1回前の
データとしてN 10L+) 、 T P OLD。
BGLIOLI)にセットする。この場合も、N1ot
o。
TPOLIの運転条件で#1気筒用にBGLIOLDが
演算されたことを示す。
尚、上記ステップ5,6は、カウント値cn tlがゼ
ロにまでカウントダウンされるまでの間は実行されない
から、前記ステップ6において更新される新旧データの
間には、少なくとも前記カウント値cntlが所定値か
らゼロにまでカウントダウンされるのに要した時間間隔
が存在することになり、これにより、N 1−@−、T
 p−−−で表される運転条件と、N 10LII 、
 T P OLDで表される運転条件とが異なるように
しである。
次のステップ7では、現在の運転条件が所定の高負荷運
転領域であってノッキング検出(及びノッキング検出に
基づく点火補正制御)を行う領域であるか否かを、例え
ば、基本燃料噴射1LTp及び機関回転速度Nから判別
する。
ここで、ノッキング検出領域であると判別されたときに
は、ステップ8で今回のノッキング検出領域判別が初回
であるか否かを判別し、初回であるときには、ステップ
9へ進み、#3気筒用のBGL3を演算するための関数
式BGL3←a3XN 十b 3 X T pを用い、
N及び’rpの最新値を上記関数式に代入して#3気筒
用のBGL3を設定して、そのBGL3をノッキング検
出に用いる最終的なりGLにセットする。
また、ステップ8で初回でないと判別されたときには、
ステップIOへ進み、前記ステップ3と同様に、ステッ
プ31において#3気筒のノ・ンキングレベルと前回ま
でのBGL3との加重平均結果として新たに設定された
BGL3を最終的なりGLにセットする。
尚、ノッキング検出領域に入った初回には、上記のよう
にそのときのNとTpとに基づいて所定の関数式に従っ
てBC,L3が演算され、その後はかかる関数式による
BGL3を初期値としてその都度のノッキングレベルと
の加重平均をとってBGL3が更新される。従って、ノ
ッキング検出領域の初期から運転条件に見合ったBGL
に基づくノッキング判別が行え、また、低負荷からノッ
キング検出領域である高負荷に移行する加速時には、加
重平均結果の応答遅れが、ノッキング検出領域になった
ときにリセットされる結果となるから応答遅れの発生を
抑止できる。更に、NとTpとをパラメータとする運転
条件に見合ったBGL3を設定するのに、関数式の定数
であるa3.b3のみを記憶させておけば良く、NとT
pとをパラメータとして区分される運転領域毎にBGL
3を記憶させる場合に比べ大幅にメモリ容量を節約でき
る。
上記のように#1気筒のノッキング検出時にか3気筒用
のBGLをセットするのは、第6図に示すように、本実
施例の4気筒機関における点火順序を#1→#3→#4
→#2とすると、#1気筒の次には#3気筒の点火を行
うことになり、今回は既に#1気筒の点火が終わってそ
の結果としての#l気筒のノッキングレベルが検出され
たものであるから、前回の#3気筒の点火結果から求め
られた#3気筒のノッキングレベルから、次に点火を行
う#3気筒のノッキング発生を回避するように点火時期
を補正するものである。
#3気筒のノッキングレベルを判別するためのBGLが
セットされると、次のステップ11では、BGLに対す
る所定以上の偏差をノッキングセンサ14の検出出力が
示すか否を判別するときに用いる前記所定以上の偏差に
相当するスライスレベルSLを、機関回転速度Nに基づ
いてマツプから検索して求める。
そして、次のステップ12では、BGL+SLと、前回
の#33気筒火の直後に本プログラムが実行されたとき
にサンプリングしておいた#3気筒のノッキングレベル
に相当するノック3とを比較し、前回#3気筒に点火し
たときに所定以上のノ・ンキングが発生したか否かを判
別する。
ノック3≦BGL+SLであると判別されて前回#3気
筒でノッキングが発生しなかったときには、ステップ1
3へ進み、#3気筒用の点火時期補正値β3に所定進角
補正値(例えば0.3°)を加算して、点火時期補正値
β3をより進角側に補正する。前記点火時期補正値β3
は、後述するように基本燃料噴射量Tpと機関回転速度
Nとに基づいてマツプから検索して求められる基本点火
時期(基本点火進角値)ADVに加算されるものである
から、点火時期補正値β3が増大されると点火時期AD
Vがより進角側に移行することになる。
一方、ステップ12でノック3>BGL+SLであると
判別されて前回#3気筒でノッキングが発生したときに
は、ステ・ンプ14へ進み、#3気筒用の点火時期補正
値β3から所定遅角補正値(例えば2°)を減算して、
点火時期補正値β3をより遅角側に補正し、該点火時期
補正値β3により点火時期ADVが前回よりも遅角補正
されて、今回の点火ではノッキングが発生しないように
する。
上記のようにして前回に#3気筒を点火したときのノッ
キングレベルから#3気筒用の点火時期補正値β3を進
角補正又は遅角補正すると、ステップ15でこの補正値
β3を点火時期補正に用いる最終値としてβにセットす
る。このように、気筒別にノッキング判別用のBGLと
点火時期補正値βをもつようにすれば、気筒間での要求
BGLの違い及び気筒間における最適点火時期の違いに
対応して、各気筒それぞれでノッキングを回避し得る最
も進角させた角度位置で点火させることができる。
また、ステップ7でノッキング検出領域でないと判別さ
れたときには、ステップ16へ進んで前記βにゼロをセ
ットし、マツプに記憶されている基本点火時期ADVを
補正することなく用いて点火制御させるようにする。
点火時期補正値βがセットされると、次のステップ59
では、マツプから求めた基本点火時期ADVに対して前
記点火時期補正値βを加算して最終的な点火時期ADV
を設定し、次のステップ60では、このステップ59に
おいて設定された点火時期ADVを、次の#3気筒の点
火用データとしてセットする。また、次のステップ61
では、積分リセット信号を出力し、次に点火される#3
気筒のノッキングレベルがサンプリングされるようにす
る。
このように、基準角度信号REFに同期して実行される
本プログラムでは、まず、直前に点火された気筒のノッ
キングレベル(ノッキングセンサ14の検出出力)をサ
ンプリングすると共に、かかるノッキングレベルと前回
までのBGLとを加重平均して当該気筒用のBGLを更
新する。また、当該気筒のBGLを運転条件データに基
づき演算するための関数式の定数(a、b)を決定する
データを、カウント値cntがゼロにまでカウントダウ
ンされる毎にサンプリングし、少なくとも所定の時間間
隔をおいた2つの異なる運転条件の下でのデータがサン
プリングされるようにしである。
更に、直前に点火された気筒に対する上記のような処理
を行った後は、次に点火を行う気筒の前回点火時におけ
るノッキング判別を行い、ノッキング発生の有無に応じ
て点火時期補正値βの設定を行う。
上記説明では、#1気筒の点火直後の場合についてのみ
説明したが、同様な制御が#2気筒、#3気筒、#4気
筒それぞれの点火直後にも行われる(#22気筒火直後
ステップ17〜30,43気筒点火直後ステップ31〜
44.#44気筒火直後ステップ45〜58)。
第5図のフローチャートに示すプログラムは、バックグ
ラウンドジョブ(BGJ)として実行されるものであり
、NとTpとに基づいて各気筒別にBGLを演算する関
数式(BGI、−aXN十bXTp)の定数a、bが、
2つの異なる運転条件でセンサ出力を加重平均して求め
たBGLと関数式によるBGLとが一致するようにして
求め、更に、この結果得たa、bをそれぞれ加重平均し
て最終的な更新データとする。これにより、初期状態か
ら大気の湿度などの環境条件が変化し、要求されるBG
Lが同じ運転条件で変化するような場合に、速やかにこ
れに対応して関数式を更新でき、全運転条件で前記環境
条件変化に対応したBGLのレベル変化が同時実行でき
る。
まず、ステップ81では、基本燃料噴射量Tpと機関回
転速度Nとによって複数に区分される運転領域毎に基本
点火時期ADVを記憶したマツプから、最新の基本燃料
噴射量Tpと機関回転速度Nとに対応するデータを検索
して求める。
次のステップ82では、#l気筒用のBGLをNとTp
とに基づいて演算するための関数式における定数(al
、bl)を更新演算するか否かを指示するフラグF1の
判別を行う。前記フラグFlは、前記第3図のフローチ
ャートに示すプログラムでカウント値cntlがゼロで
あると判別されたときに1がセットされるものであり、
ステップ82でフラグFlが1であると判別されると、
ステップ83へ進んでフラグF1にゼロをセットし、次
のステップ84ではカウント値cntlに所定値(例え
ば50)をセットする。従って、再度ステップ82でフ
ラグF1が1であると判別されるのは、少なくともカウ
ント値cntlが第4図のフローチャートに従ってゼロ
にまでカウントダウンされるまでの時間が経過してから
である。
ステップ85では、#1気筒用のBGLをTpとNとに
基づいて算出するための関数式(BGLI←a IXN
+b I XTp)における定数al、b1を、カウン
ト値cntlでカウントされる時間間隔をおいてステッ
プ6でサンプリングされた2つの異なる運転条件のデー
タから決定する。即ち、2つの異なる(新旧2つの)運
転条件をそれぞれ表すN、Tpと、その運転条件のとき
にセンサ出力を加重平均して求めたBGLとが記憶され
ているから、BGL1=a IXN+blXTpにおい
ても、同様なりGLが算出されるように2つの運転条件
に適合させるようにしてal、blを決定する。
具体的には、以下の連立方程式を解くことになる。
BGL 1.、、=A I xN 1.、、+B I 
xTp、s。
BGL Iotn =A I XN IQLIll+B
 I XTpoLI。
上記連立方程式において未知数はAl、Blのみである
から、少なくとも2つの異なる運転条件に適合した定数
At、Blが新たに設定されるものであり、次のステッ
プ86では、上記ステップ85で演算された定数Al、
Blと、前回までの定数al、blとをそれぞれに加重
重みXを用いて加重平均して、その結果をal、blの
更新データとすることで、過敏にal、blが更新され
ないようにする。
このように#1気筒用のBGLをNとTpとから算出す
るための関数式における定数al、blは、2つの異な
る運転条件においてセンサ出力を加重平均して求められ
るBGLと同し結果となるように設定されるものであり
、然も、その結果をそのまま用いるのではなく、前回ま
でのal、blとの加重平均をとって安定したal、b
l設定更新がなされるようにしである。
al、blが求められれば、#1気筒用のBGLは、そ
のときの機関回転速度Nと基本燃料噴射量Tpとに基づ
き随時算出できるから、運転条件毎のBGLを記憶させ
ておく必要がなくメモリ容量が節約できる。また、上記
のように#1気筒専用の関数式に従ってBGLを算出す
ることになるから、ひとつのノッキングセンサ14によ
って4気筒のノッキングレベルをサンプリングする場合
には、ノッキングセンサ14からそれぞれの気筒までの
距離によって異なるBGLの要求に対応したBGL設定
が行える。
上記に説明したようなりGLを求める関数式(BGL+
aXN+bXTp)を決定する定数a。
bの設定が、他の気筒用についても同様にして行われ、
#2気筒用のa2.b2、#3気筒用のa3、b3、#
4気筒用のa4.b4が、ステップ87〜101で決定
される。
第4図のフローチャートに示すプログラムは、10間毎
に実行されるものであり、このプログラムに従って前記
カウント値cntl〜cn t4のカウントダウンが行
われる。
ステップ71.73.75.77ではそれぞれ各気筒に
対応するカウント値cntl=cnt4がゼロであるか
否かが判別され、ゼロでないときにはステップ72,7
4゜76.78で1ダウンされて更新される。
従って、関数式の定数a、bを更新したときに所定値が
セットされる前記カウント値cntl〜cnt4は、こ
のプログラムで10m5毎にlダウンされ、ゼロになる
と、第3図のフローチャートに示すプログラムで各気筒
別のフラグF1〜F4に1がセットされることにより、
今度は第5図のフローチャートに示すプログラムで再度
所定値がセットされることになる。
〈発明の効果〉 以上説明したように本発明によると、機関負荷と機関回
転速度との検出値に基づき所定の関数式に従ってパック
グラウンドレベルを演算設定するようにしたので、運転
条件毎のバックグラウンドレベルを少ないメモリ容量で
得ることができ、また、各気筒別に前記関数式を備える
ことで気筒毎に異なるバックグラウンドレベル要求に対
応することができる。
更に、ノッキングセンサの検出信号を平均化演算して求
めたバックグラウンドレベルと、前記関数式により求め
られるバックグラウンドレベルとが、複数の運転条件に
おいて略一致するように、前記関数式における定数を設
定するようにしたので、環境条件の変化などにより同じ
運転条件でも要求されるBGLが変化した場合に、これ
に対応して速やかに関数式に基づき設定されるBGLを
校正できる。
また、各気筒別に関数式でBGLを設定し、各気筒別に
ノッキング判別を行い、かかる気筒別の判別結果を受け
て気筒毎に点火時期を補正すれば、各気筒毎に精度良く
ノッキング発生を検出して、各気筒それぞれで最適点火
時期で点火を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の槽底を示すブロック図、第2図は本発
明の一実施例を示すシステム概略図、第3図〜第5図は
それぞれ同上実施例における制御内容を示すフローチャ
ート、第6図は同上実施例におけるノッキング検出タイ
ごングを示すタイムチャートである。 1・・・内燃機関  6・・・エアフローメータ9・・
・コントロールユニット  10・・・クランク角セン
サ  11・・・点火栓  12・・・点火コイル12
a・・・パワートランジスタ  13・・・ディストリ
ビュータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内燃機関に付設されノッキングの振動を検出する
    ノッキングセンサと、 機関負荷を検出する機関負荷検出手段と、 機関回転速度を検出する機関回転速度検出手段と、 前記ノッキングセンサの検出信号からノッキング成分を
    取り出すための基準となるバックグラウンドレベルを、
    前記検出された機関負荷と機関回転速度とに基づき所定
    の関数式に従って演算設定するバックグラウンドレベル
    演算手段と、 該バックグラウンドレベル演算手段で演算されたバック
    グラウンドレベルに基づき前記ノッキングセンサの検出
    信号からノッキング判別を行うノッキング判別手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関のノッキ
    ング検出装置。
  2. (2)前記バックグラウンドレベル演算手段が、機関負
    荷と機関回転速度とに基づきバックグラウンドレベルを
    演算する所定の関数式を各気筒毎に備えることを特徴と
    する請求項1記載の内燃機関のノッキング検出装置。
  3. (3)前記ノッキングセンサからの検出信号を平均化演
    算してバックグラウンドレベルを設定するバックグラウ
    ンドレベル平均処理設定手段と、前記バックグラウンド
    レベル演算手段で機関負荷と機関回転速度とに基づき演
    算されるバックグラウンドレベルが、前記バックグラウ
    ンドレベル平均処理設定手段で設定されるバックグラウ
    ンドレベルと略一致するように、バックグラウンドレベ
    ル演算手段における関数式の定数を複数の運転条件に適
    合させて設定する関数式設定手段と、を設けたことを特
    徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の内燃機関の
    ノッキング検出装置。
  4. (4)前記バックグラウンドレベル演算手段におけるバ
    ックグラウンドレベル演算及び前記ノッキング判別手段
    におけるノッキング判別を各気筒別に行わせると共に、
    前記ノッキング判別手段によるノッキング判別の結果を
    受けて機関の点火時期を各気筒別に補正制御する点火時
    期補正手段を設けたことを特徴とする請求項1、2又は
    3のいずれかに記載の内燃機関のノッキング検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06108915A (ja) * 1992-09-30 1994-04-19 Hitachi Ltd 内燃機関のノッキング検出方法及び点火時期制御方法
JP2011256791A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Toyota Motor Corp 内燃機関の異常判定装置

Cited By (3)

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JP2011256791A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Toyota Motor Corp 内燃機関の異常判定装置
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