JPH03141178A - タイルの装飾方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［ａ架上の利用分野］ 本発明はタイルの装飾方法に係り、特にタイル表面に雲
母片を含む美麗で装飾性に優れた装飾層を形成すること
がてぎるタイルの装飾方法に関する。

［従来の技術］ 従来、タイルの装飾方法として、雲母片を含む装飾層を
タイル表面に形成することは知られている。雲母片を含
む装飾層は、雲母片の単独な鱗片形状から、他の装飾層
では得られないｔｉ＠のある美麗な装飾層を形成するこ
とができる。即ち、雲母片は鱗片形状であるため、その
鱗片の表面にて光を反射し、装飾層に美しい輝きをかも
し出す。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、雲母片は鱗片形状であるが故に、装飾層
内に同一方向に配向する。即ち、雲母片はその殆どが、
鱗片の表面が装飾層形成面とほぼ平行に配向した状態で
装飾層内に存在するものとなる。このため、雲母片を含
む装飾層を形成したタイルは、その表面側から見た場合
には、雲母片の鱗片形状に基く光の反射で美しい輝きの
ある装飾層として見ることができるが、表面側より若干
側面側ないし側面側から見た場合には、雲母片による輝
きは得られない。

このようなことから、従来の雲母片を用いた装飾タイル
は、見る角度によっては、装飾性が著しく劣るものであ
った。

本発明は上記従来の問題点を解決し、装飾層内の雲母片
を様々な方向に配向させることにより、どのような角度
から見ても、美しい輝きのある装飾層を形成することが
できるタイルの装飾方法を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明のタイルの装飾方法は、タイル表面に、透明ない
し半透明のフリット粉、雲母片及びビヒクルを含む層を
形成して焼成することによりタイルを装飾する方法であ
って、雲母片として平均粒径０．１５ｍｍ以上のものを
用い、焼成後に厚さが雲母片の平均粒径の０．５倍以上
の装を重層が形成されるように１０００℃以下の温度で
焼成することを特徴とする。

以下に本発明の詳細な説明する。

本発明のタイルの装飾方法において、装飾層の形成に用
いる透明ないし半透明のフリット粉、雲母片及びビヒク
ルのうち、透明ないし半透明のフリット粉の組成として
は特に制限はないが、例えば下記成分組成（重量％）の
ものが挙げられる。

Ｓｔｏ　　２　　　：４９．７〜６４．９Ａｆｉ　　２
０ａ　　：６．　３〜９　、８Ｂ２０３　　　　：１３
．２〜７．６ に２０　　　　　：　　１３．　２〜７．　６Ｎａ　　
２０　　　　：２．６〜１．５ＣａＯ：　　１　０．　
０　〜５．　８ＺｎＯ：　　２．　　７　〜１．　　５
Ｍｇ０　　　　　：０．５〜０．３ ＰｂＯ：１．８　〜１．０ 雲母片・とじては一般に提供される黒雲母又は白雲母を
用いることかできるが、その平均粒径は０．１５ｍｍ以
上であることが必要とされる。雲母片の平均粒径が０．
１５ｍｍ未満では十分に装飾性の高い美麗な装ｆｉｆｌ
ｉ層が得られない。雲母片は過度に大きくても層形成性
が悪くなるため、通常の場合、雲母片の平均粒径は０．
３〜０．７ｍｍであることが好ましい。

ビヒクルとしては特に制限はなく、通常タイル表面の装
飾層の形成に使用されるものを用いることができる。

これらフリット粉、雲母片、ビヒクルの配合割合は、雲
母片１重量部に対して、フリット粉２０〜６０重量部、
ビヒクル２０〜５０重量部とするのが好ましい。

本発明においては、フリット粉、雲母片及びビヒクルを
好ましくは上記配合にて小型らいかい機等を用いて十分
にｉ［Ｌ練し、混線物をスクリーン印刷、その他の適当
な方法でタイル表面に塗着させる。この塗着方法として
は、スクリーン印刷の他、転写紙法、刷毛塗り等も採用
可能である。

その後、１０００℃以下の温度で焼成するが、本発明に
おいては焼成により形成される装飾層の厚さが、用いた
雲ＣＪ片の平均粒径の０．５倍以上、好ましくは０．８
倍以上となるように、上記混練物組成により決定される
粘度やその塗着層厚さを適宜設定する。

形成される装飾層の厚さが雲母片の平均粒径の０．５倍
未満では、内部に雲母片がランダムに分散した装飾層が
得られず、本発明の目的を達し得ない。装飾層の厚さは
過度に厚くても効果にさほど差異はなく、製造条件の設
定が難しくなる上に、コスト高となるため、形成される
装飾層の厚さは雲母片の平均ね径の０．６〜０．８倍と
するのが特に好ましい。

本発明において、焼成は１０００℃以下の温度で行なう
が、これは１０００℃を超える温度で焼成すると雲母が
退色して装を重性が損なわれるためである。通常の場合
、焼成温度は７５０〜１０００℃、特に８００〜１００
０℃の範囲とするのが好ましい。

なお、本発明において、装飾層を形成するタイルとして
は、施釉タイル、無釉タイルのいずれでも良く、また、
施釉タイルの場合、釉の種類についても特に制限はない
。

し作用コ 平均粒径０．１５ｍｍ以上の雲母片を用い、焼成後の厚
さが雲母Ｊ１の平均粒径の０．５倍以上の装飾層を形成
することにより、比較的粒径の太きい雲母片が装飾層内
部で同一方向に配向せず、ランダムに分散した状態で含
有された装飾層が形成される。このため、形成された装
飾層はどのような角度から見ても雲母片の鱗片形状の光
反射によるキラキラとした輝きを見ることができ、著し
く美麗で装飾性に優れたものとなる。

［実施例コ 以下に実施例について説明する。

実施例１ 第１表に示す割合の素地に、第２表に示す調合の釉薬を
施釉してなるタイル表面に、第３表に示す組成の透明フ
リット粉、雲母片及びビヒクルを下記絵具配合にて小型
らいかい機で混練して得られた混練物をスクリーン印刷
により塗着させ、９５０℃にて１．０時間焼成し、厚さ
４２０μｍの装飾層を形成した。なお、用いた雲母片は
目開き基準寸法４５０〜７５０μｍのＪＩＳ標準篩によ
り篩い分けして得られたものを最高温度１０００℃にて
仮焼して得られた、平均粒径０．５ｍｍの白雲母片であ
る。また、スクリーン印刷に使用したマスクは、マスク
総）ｇ　１２００μｍの１８メツシユステンレススクリ
ーンである。

絵具配合（重量部） 透明フリット粉：１００ 雲母片：３ ビヒクル＝６０〜９０ その結果、得られた装飾タイルは、表面の装飾層内に雲
母片がランダムに分散し、どのような角度から見てもキ
ラキラとした輝きを呈する、著しく美麗で装飾性の高い
ものであった。

第１表　素地調合（重量％） 第２表　釉薬調合（ｆＩ量％） 第３表　透明フリット粉組成（重量％）［発明の効果］ 以上詳述した通り、本発明のタイルの装飾方法によれば
、比較的粒径の大きい雲母片が装飾層内に特定の方向に
配向することなく、ランダムに様々な方向を向いて分散
した状態で含有される装飾層をタイル表面に形成するこ
とができる。このため、本発明によれは、どのような方
向から見ても雲母片の鱗片形状による光反射でキラキラ
とした輝きを呈する著しく美麗で装飾性に優れた装飾層
が形成された、商品価値の高いタイルが提供される。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）タイル表面に、透明ないし半透明のフリット粉、
   雲母片及びビヒクルを含む層を形成して焼成することに
   よりタイルを装飾する方法であって、雲母片として平均
   粒径０．１５ｍｍ以上のものを用い、焼成後に厚さが雲
   母片の平均粒径の０．５倍以上の装飾層が形成されるよ
   うに１０００℃以下の温度で焼成することを特徴とする
   タイルの装飾方法。