JPH0313962Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0313962Y2 JPH0313962Y2 JP3946083U JP3946083U JPH0313962Y2 JP H0313962 Y2 JPH0313962 Y2 JP H0313962Y2 JP 3946083 U JP3946083 U JP 3946083U JP 3946083 U JP3946083 U JP 3946083U JP H0313962 Y2 JPH0313962 Y2 JP H0313962Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heater
- cathode
- insulating powder
- lead wire
- sleeve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 11
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Landscapes
- Solid Thermionic Cathode (AREA)
- Electrolytic Production Of Metals (AREA)
- Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は電子管用陰極に関し、特にヒータを陰
極基体近辺に保持し絶縁粉末で保持固着した、い
わゆるヒータポツテイング形式の傍熱型陰極の構
造に関する。
極基体近辺に保持し絶縁粉末で保持固着した、い
わゆるヒータポツテイング形式の傍熱型陰極の構
造に関する。
近年電子管を用いた電子機器を振動の激しいと
ころで使用する度合いが増え、電子管についても
耐振性の強い高性能のものが要求されている。こ
のような耐振性を向上させる電子管用陰極として
第1図に断面図を示すような構造の電子管用陰極
が考えられている。即ち第1図で1は陰極基体、
2は陰極スリーブ、3はヒータ、4は絶縁粉末で
ある。即ちこの構造ではヒータ3が振動で揺られ
て電気的シヨートや機械的降伏による断線を防止
するため、アルミナ粉末などの電気的絶縁の粉末
4で陰極スリーブ2内にヒータ3を固着したもの
である。このヒータ3はタングステン線のような
高温に耐え適当な抵抗を有する線材を使用し、予
めアルミナ粉末のような絶縁物で被覆することも
行なわれている。第1図に示したような従来の傍
熱型陰極ではヒータ3の一端と陰極の電極を共通
にするためヒータ3の一端31を陰極スリーブ2
に直接ロウ付または溶接により接続されている。
またヒータ3の他端32はヒータリード線に接続
するため絶縁粉末4の外に引き出されている。こ
のヒータ3は電流を流して抵抗損による発熱で陰
極の温度を上げるためのもので、ヒータ3自体が
相当の高温となる。またヒータ3の材質は前述の
如く金属線であるのに対し、絶縁粉末4は酸化物
であるため熱膨張率が全く異なり特にヒータ3の
オン、オフを繰り返すことによりヒータ3と絶縁
粉末4間の剥離が生じ、また焼結した絶縁粉末4
にクラツクが生じる。この現象は特にヒータ3が
絶縁粉末4から露出する部分即ち第1図のA部で
顕著に表われる。このA部での剥離、クラツクが
生じると、剥離はヒータ線に沿つて内部迄続く可
能性があるためヒータ3から発する熱が剥離部分
を経て外部に逃げ易く陰極の温度を上げるのに効
率が悪くなる。またこの境界部での剥離やクラツ
クが生じると、振動に対してヒータ3が動き易く
なり絶縁粉末4の欠落やA部でのヒータ3の断線
を起し易い。更に第1図のような構造の傍熱型陰
極では端部31の近辺を複雑に折り曲げなければ
ならず、復元力も働き端部31と陰極スリーブ2
との接続部の剥離を生じ、ヒータ断線となり易
く、また、ロウ付けする場合は通常ロウ材が電子
放射に悪影響を及ぼすことが多く、このような陰
極スリーブ2の外部でロウ付けするとロウ材が蒸
発して電子放射特性を害するという欠点がある。
ころで使用する度合いが増え、電子管についても
耐振性の強い高性能のものが要求されている。こ
のような耐振性を向上させる電子管用陰極として
第1図に断面図を示すような構造の電子管用陰極
が考えられている。即ち第1図で1は陰極基体、
2は陰極スリーブ、3はヒータ、4は絶縁粉末で
ある。即ちこの構造ではヒータ3が振動で揺られ
て電気的シヨートや機械的降伏による断線を防止
するため、アルミナ粉末などの電気的絶縁の粉末
4で陰極スリーブ2内にヒータ3を固着したもの
である。このヒータ3はタングステン線のような
高温に耐え適当な抵抗を有する線材を使用し、予
めアルミナ粉末のような絶縁物で被覆することも
行なわれている。第1図に示したような従来の傍
熱型陰極ではヒータ3の一端と陰極の電極を共通
にするためヒータ3の一端31を陰極スリーブ2
に直接ロウ付または溶接により接続されている。
またヒータ3の他端32はヒータリード線に接続
するため絶縁粉末4の外に引き出されている。こ
のヒータ3は電流を流して抵抗損による発熱で陰
極の温度を上げるためのもので、ヒータ3自体が
相当の高温となる。またヒータ3の材質は前述の
如く金属線であるのに対し、絶縁粉末4は酸化物
であるため熱膨張率が全く異なり特にヒータ3の
オン、オフを繰り返すことによりヒータ3と絶縁
粉末4間の剥離が生じ、また焼結した絶縁粉末4
にクラツクが生じる。この現象は特にヒータ3が
絶縁粉末4から露出する部分即ち第1図のA部で
顕著に表われる。このA部での剥離、クラツクが
生じると、剥離はヒータ線に沿つて内部迄続く可
能性があるためヒータ3から発する熱が剥離部分
を経て外部に逃げ易く陰極の温度を上げるのに効
率が悪くなる。またこの境界部での剥離やクラツ
クが生じると、振動に対してヒータ3が動き易く
なり絶縁粉末4の欠落やA部でのヒータ3の断線
を起し易い。更に第1図のような構造の傍熱型陰
極では端部31の近辺を複雑に折り曲げなければ
ならず、復元力も働き端部31と陰極スリーブ2
との接続部の剥離を生じ、ヒータ断線となり易
く、また、ロウ付けする場合は通常ロウ材が電子
放射に悪影響を及ぼすことが多く、このような陰
極スリーブ2の外部でロウ付けするとロウ材が蒸
発して電子放射特性を害するという欠点がある。
本考案はこのような欠点に鑑みなされたもの
で、ヒータをポツテイングする絶縁粉末の剥離や
クラツクの影響を最少限にとどめ、耐振性が良
く、陰極温度の上昇も効率よくできヒータ断線の
生じにくいヒータポツテイング形式の傍熱型陰極
を提供することにある。具体的には温度の上昇す
るヒータ部分はできるだけポツテイング材料であ
る絶縁粉末内部に埋設し、絶縁粉末の外部には温
度の低いヒータリード線の状態で露出するように
構成したものである。以下図面により詳細に説明
する。
で、ヒータをポツテイングする絶縁粉末の剥離や
クラツクの影響を最少限にとどめ、耐振性が良
く、陰極温度の上昇も効率よくできヒータ断線の
生じにくいヒータポツテイング形式の傍熱型陰極
を提供することにある。具体的には温度の上昇す
るヒータ部分はできるだけポツテイング材料であ
る絶縁粉末内部に埋設し、絶縁粉末の外部には温
度の低いヒータリード線の状態で露出するように
構成したものである。以下図面により詳細に説明
する。
第2図は本考案の一実施例の断面図を示す。第
2図で5は抵抗の小さいヒータリード線で、他の
符号は第1図と同一部分を示す。
2図で5は抵抗の小さいヒータリード線で、他の
符号は第1図と同一部分を示す。
本考案に要点はヒータ3の一端31を陰極スリ
ーブ2の内面に予めロウ付けなどにより電気的接
続すると共に、ヒータ3の他端部32はヒータリ
ード線5に予めロウ付けなどにより固着してお
き、この固着したヒータ端部31,32が共に絶
縁粉末4の内部に埋設されるように構成したこと
にある。本考案によれば絶縁粉末4から露出する
部分はヒータリード線5のみでヒータリード線5
は低抵抗の太いリード線を使用しているためヒー
タ線のようには昇温しない。そのためヒータリー
ド線5が絶縁粉末4から露出するA部分での絶縁
粉末の剥離やクラツクは殆んど生じなく、従来の
ヒータ線が直接露出する場合のような不都合は生
じない。また陰極スリーブ2の内面に固着したヒ
ータの一端部31は絶縁粉末4で保持されるた
め、固着部分での剥離が生じ難く接着部剥離によ
るヒータ断線も防止できる。その結果ヒータ断線
が起き難くまた境界面での絶縁粉末の欠落や剥離
部分から外部への熱の放散は起こらず高特性で耐
振性の強い傍熱型陰極を得ることができる。
ーブ2の内面に予めロウ付けなどにより電気的接
続すると共に、ヒータ3の他端部32はヒータリ
ード線5に予めロウ付けなどにより固着してお
き、この固着したヒータ端部31,32が共に絶
縁粉末4の内部に埋設されるように構成したこと
にある。本考案によれば絶縁粉末4から露出する
部分はヒータリード線5のみでヒータリード線5
は低抵抗の太いリード線を使用しているためヒー
タ線のようには昇温しない。そのためヒータリー
ド線5が絶縁粉末4から露出するA部分での絶縁
粉末の剥離やクラツクは殆んど生じなく、従来の
ヒータ線が直接露出する場合のような不都合は生
じない。また陰極スリーブ2の内面に固着したヒ
ータの一端部31は絶縁粉末4で保持されるた
め、固着部分での剥離が生じ難く接着部剥離によ
るヒータ断線も防止できる。その結果ヒータ断線
が起き難くまた境界面での絶縁粉末の欠落や剥離
部分から外部への熱の放散は起こらず高特性で耐
振性の強い傍熱型陰極を得ることができる。
第3図は本考案の他の実施例で、本実施例では
ヒータの一端部31を陰極基体1の裏面に予め固
着したもので、他の部分は第2図の実施例と同じ
である。
ヒータの一端部31を陰極基体1の裏面に予め固
着したもので、他の部分は第2図の実施例と同じ
である。
第4図は本考案の更に他の実施例で、本実施例
ではヒータの一端部31を他端部32と同様ヒー
タリード線6に接続して共に絶縁粉末4内部に埋
設した例である。
ではヒータの一端部31を他端部32と同様ヒー
タリード線6に接続して共に絶縁粉末4内部に埋
設した例である。
尚、上記実施例ではヒータ両端部の接続部を共
に絶縁粉末内部に埋設する例で説明したが、他の
要件により構成上両端部とも埋設できない場合、
一方だけでも埋設すれば従来より効果があること
は言うまでもない。
に絶縁粉末内部に埋設する例で説明したが、他の
要件により構成上両端部とも埋設できない場合、
一方だけでも埋設すれば従来より効果があること
は言うまでもない。
以上説明したように、本考案によれば、ヒータ
ポツテイング型式の傍熱型陰極で充填固着した絶
縁粉末から露出するヒータ部分はできるだけ減ら
し、温度の低いヒータリード線の状態で露出させ
ているため、露出部分での金属線と絶縁粉末との
剥離や絶縁粉末のクラツクは生じ難く、陰極の電
気的特性や耐振特性を向上させることができ、最
近の厳格な特性を要求される電子機器にも波及す
る効果は大きい。
ポツテイング型式の傍熱型陰極で充填固着した絶
縁粉末から露出するヒータ部分はできるだけ減ら
し、温度の低いヒータリード線の状態で露出させ
ているため、露出部分での金属線と絶縁粉末との
剥離や絶縁粉末のクラツクは生じ難く、陰極の電
気的特性や耐振特性を向上させることができ、最
近の厳格な特性を要求される電子機器にも波及す
る効果は大きい。
第1図は従来のポツテイング形式傍熱型陰極の
断面図、第2図は本考案の一実施例である傍熱型
陰極の断面図、第3図および第4図はそれぞれ本
考案の他の実施例の断面図である。 1……陰極基体、2……陰極スリーブ、3……
ヒータ、4……絶縁粉末、5……ヒータリード
線、31……ヒータ3の一端部、32……ヒータ
3の他端部。
断面図、第2図は本考案の一実施例である傍熱型
陰極の断面図、第3図および第4図はそれぞれ本
考案の他の実施例の断面図である。 1……陰極基体、2……陰極スリーブ、3……
ヒータ、4……絶縁粉末、5……ヒータリード
線、31……ヒータ3の一端部、32……ヒータ
3の他端部。
Claims (1)
- 陰極基体と、この陰極基体の端部に固着された
陰極スリーブと、該陰極スリーブ内に挿入したヒ
ータと、該陰極スリーブ内で前記ヒータの周囲に
充填固着した絶縁粉末とからなり、前記ヒータの
両端部はそれぞれリード線または前記陰極基体も
しくは前記陰極スリーブに電気的に接続されてな
る傍熱型陰極において、前記リード線または前記
陰極基体もしくは前記陰極スリーブに電気的に接
続されたヒータの両端部を前記充填固着した絶縁
粉末の内部に埋設したことを特徴とする傍熱型陰
極構体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3946083U JPS59144860U (ja) | 1983-03-18 | 1983-03-18 | 傍熱型陰極構体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3946083U JPS59144860U (ja) | 1983-03-18 | 1983-03-18 | 傍熱型陰極構体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59144860U JPS59144860U (ja) | 1984-09-27 |
JPH0313962Y2 true JPH0313962Y2 (ja) | 1991-03-28 |
Family
ID=30170105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3946083U Granted JPS59144860U (ja) | 1983-03-18 | 1983-03-18 | 傍熱型陰極構体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59144860U (ja) |
-
1983
- 1983-03-18 JP JP3946083U patent/JPS59144860U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59144860U (ja) | 1984-09-27 |
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