JPH03136803A - 木材への液体注入方法及び装置 - Google Patents

木材への液体注入方法及び装置

Info

Publication number
JPH03136803A
JPH03136803A JP27456189A JP27456189A JPH03136803A JP H03136803 A JPH03136803 A JP H03136803A JP 27456189 A JP27456189 A JP 27456189A JP 27456189 A JP27456189 A JP 27456189A JP H03136803 A JPH03136803 A JP H03136803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
liquid
wood
pressure
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27456189A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuninobu Ikegami
池上 邦信
Nobuo Ikeda
信夫 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARUKON KK
NISHI NIPPON RIYOKAKU TETSUDO KK
West Japan Railway Co
Original Assignee
ARUKON KK
NISHI NIPPON RIYOKAKU TETSUDO KK
West Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ARUKON KK, NISHI NIPPON RIYOKAKU TETSUDO KK, West Japan Railway Co filed Critical ARUKON KK
Priority to JP27456189A priority Critical patent/JPH03136803A/ja
Publication of JPH03136803A publication Critical patent/JPH03136803A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、木材に樹脂等の処理液を注入する方法及び装
置に関する。
〔従来の技術〕
従来より、この種の注入方法及び装置は種々知られてお
り、木材に各種の処理液を注入し、木材を難燃化し、寸
法を安定化させ、強度を向上させ、防食性及び防虫性を
高め、更に染色することにより用途を広げる等して、商
品価値を高めている。
これら従来の方法及び装置は、被処理木材を予め空のタ
ンク内へ収納しておき、まずタンク内の空気を真空吸引
してタンク内を減圧する。タンク内の減圧処理が終了し
た後、その減圧状態を保ちつつ樹脂液等の処理液をタン
ク内に入れる。そして最後にタンク内を加圧して、処理
液が被処理木材内へ注入されるようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、従来の方法において、被処理木材を減圧処理
してから処理液をタンク内に入れるようにしていた理由
は、処理液を初めからタンク内に入れておくと、木材中
の空気の抜けが悪く処理時間が長く掛かるためと、処理
液によっては減圧中に被処理木材の木口面等木材表面に
付着し、液の浸入に必要な開孔を二部塞いで、均一な処
理液の注入状態を得られなくなってしまうことがあるた
めであった。
しかしながら、このような方法によると、タンク内の減
圧状態を保持したままで処理液を入れるために、初めか
ら木材と処理液をタンク内に入れておくことと比べると
、作業工程が増えることは勿論、制御装置やバルブ類等
が余分に必要であり、改善が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る木材への液体注入方法は、内部を減圧、加
圧自在としたタンク内で樹脂液等の液体を木材に注入す
る方法であって、下記のステップからなる。
第1のステップは、台車上に上記注入対象となる被処理
木材を搭載し、上記台車を上記タンク内に収納し、つい
で該タンク内を上記液体で満たす。
第2のステップは、上記タンク内の空気を真空吸引して
該タンク内を減圧し、上記タンク内の空気と共に上記被
処理木材内に存在する空気を上記木材の外部へ排出する
第3のステップは、上記タンクの上部よりタンク内の空
気を真空吸引する真空吸引ラインの途中で、上記真空吸
引した上記液体と空気を気液分離して空気のみを外部に
排出し、上記液体をタンク内へ循環、させる。
そして最後の第4のステップでは、上記減圧終了後、圧
力ポンプにより上記タンク内に上記液体を投入して上記
タンク内を加圧すると共に、上記タンク内の液体をバル
ブを介して大気圧に開放し、上記タンク内の液体中もし
くは上記被処理木材の表面に存在する残留空気を上記タ
ンク外へ排出しつつ上記被処理木材内に上記液体を注入
する。
また、上記タンク内の液体をバルブを介して大気圧に開
放するステップに代え、上記真空吸引ラインとは別にタ
ンク内からの真空吸引ラインを設け、その途中に上記被
処理木材と同一ないしは類似の性状を有するモニタ木材
を介在させ、上記タンク内を真空吸引にて吸引し、上記
液体中若しくは上記被処理木材の表面に存在する空気を
上記タンク外へ排出するステップを有するものとするこ
ともできる。
本発明に係る木材への液体注入装置は、主に内部を減圧
、加圧自在としたタンク、上記液体の注入対象となる被
処理木材を搭載してタンク内に収容するための台車、上
記タンク内の空気を真空吸引してタンク内を減圧し、上
記タンク内の空気をタンク外へ排出させると共に、上記
被処理木材内に存在する空気を上記木材の外部へ排出さ
せる真空吸引手段、上記タンク内の空気を真空吸引する
真空吸引ラインの途中で、上記タンクの上部に設けられ
、各々上部で上記タンク側及び減圧装置側に接続し、か
つ下部で上記タンクに接続して真空吸引した上記液体と
空気を気液分離して空気のみを減圧装置にて外部に排出
し、上記液体をタンク内へ循環させる気液分離容器、上
記タンク内の上記液体を大気圧に開放し、該液体中に存
在し若しくは上記被処理木材の表面に付着している気泡
を上記タンク外へ排出するバルブを備える。
また、上記バルブに代えて、上記タンク内を吸引する真
空吸引ラインの途中にモニタ装置を介在させてなり、該
モニタ装置は上記減圧ラインに連結させたフィルタ部と
、該フィルタ部の下方に一体的に設けたモニタ部とから
なり、上記フィルタ部は上記減圧ラインに上記木材と同
一ないしは類似の性状のモニタ木材を接続させて備え、
上記モニタ部は上記モニタ部材を通過した液体が滴下す
る位置に上記液体がモニタ部材を通過したか否かを目視
するための監視窓を備えるものとすることもできる。
この発明を適用し得る木材は、特に限定はないが、例え
ば杉、赤松、黒松、から松、えぞ松、とど松、栂、樅、
桧、されら、とうひ、いちい、あすなろ等の針葉樹、ま
かんば、ぶな、欅、樫、楓、しなのき、楡、せん、くぬ
ぎ、なら、しいのき、桜、栃の木、桐、桂、ラワン、ケ
ンパス、マホガニー、アビトン、アガチス、チーク、オ
ーク、紫檀、黒檀等の広葉樹を挙げることができる。
また、被処理材の形状としては、コンテナに搭載し得る
形状であればよく、丸太、単板、角材、板材のいずれの
形状でもよい、被処理材は、上述のような製材は勿論、
合板、集成材等の加工木材、パーティクルボード、ファ
イバーボードでもよい。
難燃化用の処理液としては、例えば、リン酸水素2アン
モン、ホウ酸等の無機水溶性塩、スルファミン酸塩、ハ
ロゲン化合物、リン及び窒素を含む化合物、グアニジン
系化合物、酸化アンチモン等の金属酸化物等の難燃剤を
含むものが採用できる。
寸法安定化のための処理液としては、例えばポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリエー
テル類、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、飽和ポリエステル樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸
エステル類またはその共重合体、ウレタン樹脂、ポリビ
ニルアルコール、パラフィン、酢酸ビニル共重合体、ポ
リアミド樹脂、ポリイミノ樹脂、アミノプラスト樹脂、
フッ素樹脂、シリコン樹脂、ビニル共重合体樹脂、5B
RSNBR等の溶液または分散液が使用できる。
強化のための処理液としては、例えばスチレン、(メタ
)アクリレート、酢酸ビニル、ジアリルフタレート、ジ
ビニルベンゼン、(メタ)アクリル酸、アクリロニトリ
ル、塩化ビニリデンで代表されるモノマー、不飽和ポリ
エステル樹脂とスチレンモノマー、・反応型ポリウレタ
ン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、ユリア樹脂
、メラミン樹脂、ビニルエステル、エポキシ樹脂等の溶
液または分散液が使用できる。
防腐のための処理剤としては、例えば銅化合物、クロム
化合物、ヒ素化合物、ホウ素化合物、ペンタクロールフ
ェノール、ナフテン酸金属塩、有機スズ化合物、クロル
ナフタリン類、8−キノリツール銅、キャブタン類、タ
レオソート油、ウォルマン塩、クロム化塩化亜鉛等の防
腐剤を含む処理液が挙げられる。
防虫のための処理液としては、例えばウォルマン塩、ボ
リデン塩、有機リン系、カーバメート系、有機スズ化合
物、クロルダン、ヘプタクロル、ディルドリン、アルド
リン、チオダン、γ−BHC(1,2,3,4,5,6
,−へキサクロルシクロヘキサン)、DDT (1,1
,I−)リクロルー2.2−ビス(p−クロルフェニル
)エタン〕、メトキシクロル(1,1,1−t−リクロ
ルー2゜2−ビス(p−メトキシフェニル)エタン〕、
トクサフエン、ケボン、スルホンアミド類、チオフェン
油、有機チオシアネートm等の防虫剤を含む処理剤が挙
げられる。
染色のための処理液としては、例えばクリソフェニンG
X、ダイレクトブラウンM等の如き直接染料、スミノー
ルファーストオレンジPO、スミノールファーストブラ
ウンR等の如き酸性染料、サフラニン、オーラミン等の
如き塩基性染料、アルコール溶性染料、油溶陽性染料を
、必要に応じて染着助剤及び界面活性剤等と共に含む溶
液または分散液が挙げられる。
これらの処理液をつくるための媒体としては、例えば、
水、アルコール類、グリコール類、芳香族炭化水素類、
脂肪族炭化水素類、脂環族炭化水素、ケトン類、エステ
ル類、ハロゲン化合物類、酸類、ジオキサン、テトラヒ
ドロフラン、DMF、DMSO等が使用される。
本発明に用いられる処理液の粘度は、被処理木材の性状
との関係で定まるが、一般には1000cps以下の粘
度が好ましい。
本発明の方法における減圧処理は絶対圧160Torr
以下で行われることが望ましい。それ以上の絶対圧の下
では被処理木材中に存在する気体を効率的に除去し難い
こともある。
本発明の方法における加圧処理は、1〜50kg/c4
の圧力、特に8〜50kg/c1ilの圧力で行われる
ことが望ましい、加圧度が高い程、処理液の被処理木材
内への注入性は良い、もっとも被処理木材の性状によっ
ては加圧力によっては変形することもあるので注意を要
する。
モニタ木材は、処理液中に存在し若しくは被処理木材の
表面に残存する空気を優先的に系外に排出するためと、
処理液の木材中への浸透をiI L’2するために設け
られていることは上述したが、このメカニズムは明確で
はない。おそらくモニタ木材片中の導管孔が空気等低分
子物質と、高分子物質とを分離するフィルターの役割を
果しているものと推測される。勿論木材片は、被処理木
材と同一種の木材の木片であることが好ましいが、類似
性のあるものであれば十分採用可能である。
〔作用〕
まず、台車上に、上記注入対象となる被処理木材を搭載
し、該台車を上記タンク内に収納し、タンク内を液体で
満たす。ついで、上記タンクの上部よりタンク内の空気
を真空吸引手段により吸引して該タンク内を減圧する。
すると、上記タンク内の空気と共に上記被処理木材内に
存在する空気が上記木材の外部へ排出される。
ここで、タンクの上部よりタンク内の空気を真空吸引す
る真空吸引ラインの途中で、真空吸引した液体と空気を
気液分離して空気のみを外部に排出し、液体をタンクに
循環させる。そして最後に、上記タンク内を加圧すると
共に、上記タンク内をバルブを介して大気圧に開放する
と、上記タンク内の液体中若しくは上記被処理木材の表
面に存在する空気はタンク外へ排出されると同時に上記
被処理木材内に上記液体が注入される。
また、バルブに代えてモニタを用いる場合にも同様で、
この場合には更にタンク内の空気が殆ど系外に排出され
ると、続いて注入液がモニタ木材中を通過してモニタ装
置のモニタ部内へと滴下し始める。モニタ木材と被処理
木材は同一ないしは類似の性状を有するから、この滴下
をモニタ部の監視窓から視認できれば、タンク内の被処
理木材中に十分に処理液が浸透したことを確認できる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第4図は、本発明の一実施例を示すもので、こ
の実施例の木材への液体注入装置は、主に、内部を減圧
、加圧自在とした圧力容器l、被処理木材2を搭載する
ための台車3、圧力容器l内を減圧するための減圧装置
4、減圧装置4へ圧縮空気を供給するための加圧装置6
、圧力容器1内へ処理液20を圧送するための加圧装置
18、気液分離容器16、バルブ7からなる。
圧力容器1は、中空円筒状の胴8と、胴8の一端側に開
閉可能に取付けた蓋9からなり、基礎上に脚により固定
されている。胴8の上部には、減圧ノズルlOと加圧ノ
ズル11が設けられている。
減圧ノズル10は減圧装置4と、加圧ノズル11は加圧
装置18と、夫々接続されている。また胴8の下部には
処理液引出管12が設けられている。
なお、圧力容器l内には台車3を受は入れるためのレー
ル15が配設されている。
圧力容器1のM9前面側にはレール30が敷設されてい
る0台車3は、このレール30上を走行する台車31に
より、圧力容器l内への収納、圧力容器1からの取り出
しができる。
台車3は、被処理木材2を搭載しており、この台車3上
に搭載された被処理木材2は、処理液20を圧力容器1
に入れた際、被処理木材2の浮上がりを防止できるよう
にしである。なお、被処理木材、特に角材を互いに密着
させて台車3に搭載する場合、被処理木材2から抜けた
空気が圧力容器1の上方へ逃げ易いように、例えば各被
処理木材2間に小さな木片等を挟むようにするとよい。
但し、丸太の場合はこのような処理は不要である。
また、圧力容器1の下部には処理液引出管12が設けで
ある。
減圧装置4は、夫々、圧力容器1内の空気を真空吸引し
て圧力容器1内の空気を外部へ排出させて圧力容器1内
を減圧すると共に、被処理木材2内に存在する空気を被
処理木材2の外部へ排出させる真空吸引手段である。
減圧装置4は、圧力容器1内の空気を真空吸引し、圧力
容器1内を減圧にするためのもので、内部には複数のノ
ズルブロック25を連結させて備える。
ノズルブロック25は、第2図に示すようにブロック体
26内に、スロート31を形成し、このスロート31の
前端口32にノズル33を取付け゛て構成される。全体
寸法は約45m/a+である。スロート31の前端口3
2は、末広がり状に拡開し、その外端側の口径りをノズ
ル33のノズル孔33aの口径dに対してD=1.5d
とし、ノズル33の先端と間隙t (0,5mm程度)
を隔てて開口している。スロート31の後端は前端部と
同様に末広がり状にして排出孔34に連接する。ノズル
33の基端は、ブロック体26に設けた空室35内にね
じ込まれている。この空室35の内側に開口する吸引口
36は、吸気孔37に連接している。
ノズル33は、基端部の外形形状を先端から微かな長さ
(0,3w程度)までを円筒部38とし、円筒部3″8
の付は根から末広がり状の円錐部(軸方向で長さが21
111程度)を形成しである。第2図のノズルブロック
25は、ノズル孔33aが圧縮空気の流入孔39に連接
している。圧縮空気の流入孔39は加圧装置6(例えば
コンプレッサ)の吐出ライン61に接続され、吸気孔3
7は、減圧装置内の減圧タンクを介して減圧ノズルlO
に接続されている。
第3図は、このノズルブロック25を用いて構成した減
圧装置による減圧効果の試験結果を示す。
減圧対象は9059Ilの容器を有する真空タンクで、
図中aはノズルブロック゛が10箇、bは40箇、Cは
68箇並列に連結した場合の真空度−時間曲線である。
また、比較例として示した直線d〜iは、佐藤真空機械
工業■(住所:埼玉県入間郡三芳町藤久保1036)製
真空ポンプによる減圧度−時間直線である。この直線d
−2は第4図の性能図より算出した0図中、SW、ST
に続く数字は排気速度(f/win)を示し、KSに続
く数字は排気速度(j!/win)の1/100を示す
ノズルブロック25を68箇接続した場合(曲線C)、
価格的に同程度の真空ポンプ(第3図中直線り、iで示
すもの。)と比べ、かなり強力な真空吸引力を発揮する
ことがわかる。即ち、このノズルブロック25を用いる
と、高価な真空ポンプと同等の真空吸引力を安価で得る
ことができ、システム全体の価格を引下げることができ
る。また、真空ポンプは、その性能を維持するために定
期的にきちんと保守整備を必要とするのが一般的である
が、”このノズルブロック25を用いれば、いわゆるメ
ンテナンスフリーとすることが可能である。更にこのノ
ズルブロック25は連結数を自在に加減できるので、所
望の真空吸引力を容易に得られ、システム構成を簡単に
可変できる。
加圧装置6は減圧装置4と接続し、減圧装置4に真空吸
引用の圧縮空気を供給するようになっている。
加圧袋W18は一方で加圧ノズル11と、他方で処理液
20のリザーブタンク19と接続している。
気液分離容器16は、圧力容器1内の空気を真空吸引す
る真空吸引ライン63の途中で、圧力容器1の上部に設
けられている。また、気液分離容器16は、各々上部で
圧力容器1側の減圧ノズル10に接続され、かつ減圧装
置4側へと接続されている。従って、減圧装置4による
真空吸引力は気液分離容器16を介して減圧ノズル10
に到り、圧力容器l内の空気を吸入するが、この場合圧
力容器1内には処理液20が充満され、処理液20の液
位が高いために、被処理木材2から出た空気により発泡
した処理液20が同時に吸入され、気液分離容器16に
導かれ、そこで空気と処理液20に分離されて処理液2
0は気液分離容器16内に収容される。このため処理液
2oが減圧装置4に到るのを防止できることとなる。
更に、気液分離容2316は下部でバルブ17を介して
圧力容器1の上部に接続しており、圧力容器1内の減圧
度が上限に達し、圧力容器1と気液分離容器16内の減
圧度が同じになると、気液分離容器16内にたまった処
理液2oはバルブ17を通り圧力容器1内にもどること
となる。
バルブ7は、圧力容器1の下部に設けた処理液引出管1
2に接続してあり、圧力容器1内の処理液20を大気に
開放し、処理液20中に存在し、若しくは被処理木材2
の表面に付着している気泡を圧力容器1外へ排出するよ
うになっている。このバルブ7は、手動操作で少し開け
るか、電磁弁を用いて間欠的に動作させて開くようにし
ている。
また、バルブ7には排出管71が接続してあり、この排
出管71の他端は排出タンク72内に臨ませである。尚
、排出タンク72は、リザーブタンク19に接続され、
処理液20をリザーブタンク19にもどすようになって
いる。
次に、本実施例の動作を説明する。
まず、台車3上に適宜本数の被処理木材2を搭載し、被
処理木材2を固定する。そし才台車3を台車31、レー
ル15を利用して圧力容器1内へ収納し、蓋9を閉じる
。その状態で圧力容器1内に処理液20を注入する。処
理液2oは注入後、液面上に被処理木材2が出ない程度
まで入れる。
次に、加圧装置6を運転し減圧装置4を作動させて、圧
力容器lの上部の減圧ノズルIOにより圧力容器1内を
160 T o r r以下に減圧する。
圧力容器l内が所望の減圧状態を呈した時からさらに1
0〜120分間減圧を続行する。これにより被処理木材
2内の空気を外に排出させる。この場合、減圧装置4に
よる真空吸引力は気液分離容器16を介して減圧ノズル
10に到り、圧力容器1内の空気を吸入するが、この場
合圧力容器1内には処理液20が充満され、処理液20
の液位が高いために、被処理木材2から出た空気により
発泡した処理液20が同時に吸入され、気液分離容器1
6に導かれ、そこで空気と処理液20に分離されて処理
液20は気液分離容器16内に収容される。このため処
理液20が減圧装置4に到るのを防止できることとなる
。更に、圧力容器l内の減圧度が上限に達し、圧力容器
1と気液分離容器16内の減圧度が同じになると、気液
分離容器16内にたまった処理液20はバルブ17を通
り圧力容器1内にもどることとなる。
次いで圧力容器1の上部の減圧ノズル1oを閉じ、圧力
容器1の上側の加圧ノズル11により圧力8〜10 k
g/c1iの圧縮された処理液20を圧力容器1内に送
る。この圧縮された処理液20による加圧を約10〜1
20分間続ける。
そして、この圧力容器1内の加圧と共に、バルブ7を手
動操作によりわずかに開くか、電磁弁を用いて間欠的に
動作させて開くことにより、圧力容器1内を大気圧に開
放し、圧力容器1内の液体中若しくは被処理木材2の表
面に存在する空気を圧力容器1外へ排出するようにして
いる。この場合、処理液20は圧力容器l内の圧力が急
激に低下しない程度に排出する。排出した処理液20は
排出管71を介して排出タンク72内へ導(ようにして
いる、また、排出タンク72内の処理液20はリザーブ
タンク19へともどって循環する。
その後、各装置の運転を停止し、圧力容器1内の圧力を
常圧に戻した後、蓋9を開けて台車3を引き出せば液体
注入処理した木材を取り出すことができる。
ブナ材に対して本実施例の装置により液体注入を施した
ところ処理液の注入率は115〜129重量%(平均値
121重量%)という結果が得られた。従来の方法、装
置ではせいぜい70〜80重置%である。
第5図及び第6図には他の実施例を示す。
この実施例では、上記実施例における処理液引出管12
に接続したバルブ7に代えて、処理液引出管12に一対
の処理液導管13.14を接続し、これら一対の処理液
導管13.14を夫々モニタ装置170,170を途中
に介在させた形で減圧装置5に接続している。
減圧装置5は、真空吸引にて圧力容器1内の処理液20
を吸引し、処理液20中に存在し若しくは被処理木材2
の表面に付着している気泡を圧力容器l外へ排出するた
めの真空吸引手段である。
モニタ装置170は、処理液導管13(14)に連結さ
せたフィルタ部171と、フィルタ部171の下方に一
体的に取付けたモニタ部172とからなる。
第6図はモニタ装置の詳細図である。
フィルタ部171は、処理液導管13(14)の配管に
接続され、被処理木材2と同一ないし類似の性状のモニ
タ木材173を配置したものである。
被処理液導管13(14)の配管は、フィルタ部171
の上部に接続され、モニタ部172の側面に取付けたソ
ケット174には減圧ラインが接続されている。フィル
タ部171とモニタ部172とはベース板175により
仕切られているが、ベース板175を貫通させた連結管
177により連通させである。連結管177の上端には
モニタ木材173が押え部材178により取外し可能に
固定してあり、連結管177の上端開口を塞いでいる。
このため、フィルタ部171内に入つた空気、処理液2
0は、このモニタ部材173を通らないとモニタ部17
2内に抜けられない。
モニタ部172は、モニタ木材173を通過した処理液
20が滴下する位置に、監視窓176を備え、処理液2
0がモニタ木材173内を通過したか否かを目視できる
ようになっている。
また、モニタ装置7には圧力計180、ドレン抜き18
2が設けである。
なお、第5図の例では、モニタ装置を一対のものとしで
あるが、−箇だけでも勿論よい。
そして、圧力容器lの加圧ノズル11により圧縮された
処理液20を圧力容器1内に送ると同時に、減圧装置5
をも運転して圧力容器lの下側の処理液引出管12によ
り圧力容器1内の処理液20を圧力容器1内により低い
圧力(約60Torr)により吸引する。これにより、
処理液20中や被処理木材2の表面に付着していた空気
を処理液導管13.14を介してモニタ装置170側へ
吸引する。
この場合において、圧力容器1内を加圧すると、処理液
20は減圧されているために低圧側となるモニタ装置1
70に向って流れる。このとき処理液20中の滞留エア
ー及び被処理木材2内の残留エアーの方が、軽く、流動
性が良いので、処理液20より先んじてモニタ木材17
3に集まり、モニタ木材173中を通り、連結管177
を介してモニタ部172内へと抜けていく。
更に加圧注入が進行するに従って、モニタ部172内へ
の処理液20の流入が監視窓176から観察される。こ
の時点で台車3上に搭載した被処理木材2内への処理液
20の浸透が完了したことが確認できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、上述の如き構成としたため、タンクの
減圧処理前に木材を処理液に浸しているにも拘らず、良
好な液体注入効果が得られ、しかも処理工程が少なくな
る。
また、タンク内がほとんど処理液で満たされているため
減圧する空間が小さ(、減圧が容易で、減圧装置の小型
化がなし得る。
更に、減圧によるタンク内の処理液の減圧装置等外部へ
の流出がなく、従って減圧時のタンク内の液位は最終的
に初めと変らず、被処理木材が液面から露出することな
く、確実な注入処理をなし得る。
また、モニタ装置を介してタンク内の液体を吸引する場
合は、液体中の空気又は木材表面に付着した空気を取出
すことができる上に、装置を運転したままで木材への液
体注入状況を目視により確認できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例の装置構成図、第2図は、
減圧装置のノズルブロックの拡大断面図、 第3図は、第2図のノズルブロックの能力を示すグラフ
、 第4図は、第3図を算出するための真空ポンプ排気速度
曲線を示すグラフ、 第5図は、他の実施例を示す装置構成図、そして第6図
は、モニタ装置の拡大断面図である。 1:圧力容器 3:台車 6:加圧装置 ts、i4:処理液導管 16:気液分離容器 2:被処理木材 4.5:減圧装置 7:バルブ 20:処理液 25:ノズルブロック 170:モニタ装置 171:フィルタ部172:モニ
タ部  173:モニタ木材176:監視窓

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内部を減圧、加圧自在としたタンク内で樹脂液等
    の液体を木材に注入する方法であって、下記のステップ
    からなるもの; a)台車上に上記注入対象となる被処理木材を搭載し、
    上記台車を上記タンク内に収納し、ついで該タンク内を
    上記液体で満たすステップ b)上記タンク内の空気を上記タンクの上部より真空吸
    引して該タンク内を減圧し、上記タンク内の空気と共に
    上記被処理木材内に存在する空気を上記木材の外部へ排
    出するステップ c)上記タンクの上部よりタンク内の空気を真空吸引す
    る真空吸引ラインの途中で、上記真空吸引した上記液体
    と空気を気液分離して空気のみを外部に排出し、上記液
    体をタンク内へ循環させるステップ d)上記減圧終了後、圧力ポンプにより上記タンク内に
    上記液体を投入して上記タンク内を加圧すると共に、上
    記タンク内の液体をバルブを介して大気圧に開放し、上
    記タンク内の液体中もしくは上記被処理木材の表面に存
    在する残留空気を上記タンク外へ排出しつつ上記被処理
    木材内に上記液体を注入すステップ。
  2. (2)上記タンク内の液体をバルブを介して大気圧に開
    放するステップに代え、上記真空吸引ラインとは別にタ
    ンク内からの真空吸引ラインを設け、その途中に上記被
    処理木材と同一ないしは類似の性状を有するモニタ木材
    を介在させ、上記タンク内を真空吸引にて吸引し、上記
    液体中若しくは上記被処理木材の表面に存在する空気を
    上記タンク外へ排出するステップを有することを特徴と
    する請求項(1)に記載の木材への液体注入方法。
  3. (3)樹脂液等の液体を木材に注入する装置であって、
    下記の要件を備えるもの; a)内部を減圧、加圧自在としたタンク b)上記液体の注入対象となる被処理木材を搭載してタ
    ンク内に収容するための台車 c)上記タンク内の空気を真空吸引してタンク内を減圧
    し、上記タンク内の空気をタンク外へ排出させると共に
    、上記被処理木材内に存在する空気を上記木材の外部へ
    排出させる真空吸引手段 d)上記タンク内の空気を真空吸引する真空吸引ライン
    の途中で、上記タンクの上部に設けられ、各々上部で上
    記タンク側及び減圧装置側に接続し、かつ下部で上記タ
    ンクに接続して真空吸引した上記液体と空気を気液分離
    して空気のみを減圧装置にて外部に排出し、上記液体を
    タンク内へ循環させる気液分離容器 e)上記タンク内の上記液体を大気圧に開放し、該液体
    中に存在し若しくは上記被処理木材の表面に付着してい
    る気泡を上記タンク外へ排出するバルブ。
  4. (4)上記バルブに代えて、上記タンク内を吸引する真
    空吸引ラインの途中にモニタ装置を介在させてなり、該
    モニタ装置は上記減圧ラインに連結させたフィルタ部と
    、該フィルタ部の下方に一体的に設けたモニタ部とから
    なり、上記フィルタ部は上記減圧ラインに上記木材と同
    一ないしは類似の性状のモニタ木材を接続させて備え、
    上記モニタ部は上記モニタ部材を通過した液体が滴下す
    る位置に上記液体がモニタ部材を通過したか否かを目視
    するための監視窓を備えることを特徴とする請求項(3
    )に記載の木材への液体注入装置。
JP27456189A 1989-10-20 1989-10-20 木材への液体注入方法及び装置 Pending JPH03136803A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27456189A JPH03136803A (ja) 1989-10-20 1989-10-20 木材への液体注入方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27456189A JPH03136803A (ja) 1989-10-20 1989-10-20 木材への液体注入方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03136803A true JPH03136803A (ja) 1991-06-11

Family

ID=17543447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27456189A Pending JPH03136803A (ja) 1989-10-20 1989-10-20 木材への液体注入方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03136803A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0699410A (ja) * 1992-03-03 1994-04-12 Chugoku Marine Paints Ltd 木質材の着色方法及びその装置
JPH06210606A (ja) * 1993-01-19 1994-08-02 Makinon:Kk 木質材及び多孔質無機質材への処理液注入方法及び装置並びに木質材の放射柔細胞壁及び閉塞壁孔対破壊方法
JP2005533689A (ja) * 2002-07-26 2005-11-10 ウッド ポリマー テクノロジーズ エーエスエー フランポリマー含浸木材

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0396301A (ja) * 1989-09-08 1991-04-22 Nobuo Ikeda 木材への液体注入方法及び装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0396301A (ja) * 1989-09-08 1991-04-22 Nobuo Ikeda 木材への液体注入方法及び装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0699410A (ja) * 1992-03-03 1994-04-12 Chugoku Marine Paints Ltd 木質材の着色方法及びその装置
JPH06210606A (ja) * 1993-01-19 1994-08-02 Makinon:Kk 木質材及び多孔質無機質材への処理液注入方法及び装置並びに木質材の放射柔細胞壁及び閉塞壁孔対破壊方法
JP2005533689A (ja) * 2002-07-26 2005-11-10 ウッド ポリマー テクノロジーズ エーエスエー フランポリマー含浸木材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4992307A (en) Method and apparatus for impregnating a liquid into wood and far-infrared-ray panel heating structure
Kjellow et al. Supercritical wood impregnation
NZ511921A (en) A method of performing an impregnating or extracting treatment on a resin-containing wood substrate
Acda et al. Supercritical fluid impregnation of selected wood species with tebuconazole
FI79796B (fi) Foerfarande foer impregnering av trae och anlaeggning foer att utfoera foerfarandet.
Muin et al. Feasibility of supercritical carbon dioxide as a carrier solvent for preservative treatment of wood-based composites
JPH03136803A (ja) 木材への液体注入方法及び装置
AU2009100096B4 (en) Wood Impregnation Processes
CN107471364B (zh) 一种防虫胶合板的制备方法
JPH0396301A (ja) 木材への液体注入方法及び装置
US5072692A (en) Apparatus for impregnating wood including monitor unit
JPH0396302A (ja) 木材への液体注入方法及び装置
JPH01297204A (ja) 木材への液体注入方法及び装置
US20020178608A1 (en) Method and apparatus for the production of lumber identical to natural Bog oak
CN106142253A (zh) 一种木材真空压力浸渍满载加工方法
JPH0355201A (ja) 木材への液体注入方法及び装置
US6696102B2 (en) Cellulose preservative method and apparatus
EP0213741A1 (en) A method and an apparatus for injecting a treating liquid into a woody material
Schniewind Consolidation of wooden panels
CN1019366B (zh) 木材浸注方法及实施该方法的装置
US4086056A (en) Process for impregnation of timber
Tascioglu et al. Retention of copper azole and alkaline copper quat in wood-based composites post-treated by vacuum impregnation
RU2469842C1 (ru) Способ глубокой пропитки древесины
JP3806432B2 (ja) 木材処理装置
US3505102A (en) Jet-through liquid impregnation method