JPH03131800A - 蓄積性蛍光体シートおよび組体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は蓄積性蛍光体シート、特に蓄積性蛍光体シート
をワンショットエネルギーサブトラクション用あるいは
重ね合せ処理用に２枚重ねてなる蓄積性蛍光体シート組
体およびそのための蓄積性蛍光体シートに関するもので
ある。

（発明の技術的背景および先行技術） 従来より放射線画像のデジタルサブトラクションが公知
となっている。この放射線画像のデジタルサブトラクシ
ョンとは、異なった条件で撮影した２つの放射線画像を
光電的に読み出してデジタル画像信号を得た後、これら
のデジタル画像信号を両画像の各画素を対応させて減算
処理し、放射線画像中の特定の構造物の画像を形成する
ための差信号を得る方法であり、このようにして得た差
信号を用いて特定構造物のみが抽出された放射線画像を
再生することができる。

このサブトラクション処理には、基本的に次の２つの方
法がある。即ち、造影剤注入により特定の構造物が強調
された放射線画像の画像信号から、造影剤が注入されて
いない放射線画像の画像信号を減算（サブトラクト）す
ることによって特定の構造物を抽出するいわゆる時間サ
ブトラクション処理と、同一の被写体に対して相異なる
エネルギ分布を有する放射線を照射し、それにより特定
の構造物が特有の放射線エネルギー吸収特性を有するこ
とを利用して特定構造物が異なる画像を２つの放射線画
像間に存在せしめ、その後この２つの放射線画像の画像
信号間で適当な重みづけをした上で減算（サブトラクト
）を行ない特定の構造物の画像を抽出するいわゆるエネ
ルギーサブトラクション処理である。

このサブトラクション処理は特に医療用のＸ線写真の画
像処理において診断上きわめて有効な方法であるため、
近年大いに注目され、電子工学技術を駆使してその研究
、開発が盛んに進められている。

さらに最近では例えば特開昭５８−１８３３４０号公報
に示されるように、きわめて広い放射線露出域を有する
蓄積性蛍光体シートを使用し、これらの蛍光体シートに
前述のように異なった条件で同一の被写体を透過した放
射線を照射して、これらの蛍光体シートに特定構造物の
画像情報が異なる放射線画像を蓄積記録し、これらの蓄
積画像を励起光による走査により読み出してデジタル信
号に変換し、これらデジタル信号により前記デジタルサ
ブトラクションを行なうことも提案されている。上記蓄
積性蛍光体シートとは、例えば特開昭５５−１２４２９
号公報に開示されているように放射線（Ｘ線、α線、β
線、γ線、電子線、紫外線等）を照射するとその放射線
エネルギーの一部を蛍光体中に蓄積し、その後可視光等
の励起光を照射すると蓄積された放射線エネルギー量に
応じて蛍光体が輝尽発光を示すもので、きわめて広いラ
チチュード（露出域）を有し、かつ著しく高い解像力を
有するものである。したがって、この蛍光体シートに蓄
積記録された放射線画像情報を利用して前記デジタルサ
ブトラクションを行なえば、放射線量が変動しても常に
十分な画像情報を得ることができ、診断能の高い放射線
画像を得ることができる。

さらに、このようなエネルギーサブトラクションにおい
て、２枚の蓄積性蛍光体シートを、その間にＸ線エネル
ギー吸収フィルタを介在させて重ね、−回の撮影で２枚
の蓄積性蛍光体シートに同時にエネルギーの異なるＸ線
による放射線像を蓄積記録し、これを読み出してサブト
ラクション処理を行なう、いわゆるワンショットエネル
ギーサブトラクションが知られている。（例えば特開昭
５９−８３４８６号） また、画像中のノイズを減少させるために同じ画像を複
数枚の蓄積性蛍光体シートに同時に記録し、その画像を
加算する方法（重ね合せ処理）が知られている。（例え
ば特開昭５６−１１３９９号）（発明が解決しようとす
る課題） このようなワンショットエネルギーサブトラクションあ
るいは重ね合せ処理では、カセツテの中に２種の蓄積性
蛍光体シートを収納し、場合によってはこの間にフィル
タを入れて収納しているが、全体として、２枚の蓄積性
蛍光体シート、フィルタおよびカセットで１つの組とな
っており、重く、操作性が悪い。

また、撮影後に蓄積性蛍光体シートに取り出して画像の
読取りをする際には、カセツテの蓋を開き、中から２枚
の蓄積性蛍光体シートとフィルタを取り出さなければな
らず、作業が面倒であり、この作業を自動化する場合に
もその開蓋、蓄積性蛍光体シートの取出しのための機構
が複雑になる。

なお、カセツテを使わない蓄積性蛍光体シートが特開昭
５９−１７２００号に開示されているが、これは蓄積性
蛍光体シートを遮光袋で包んだ放射線像変換パネルで、
蓄積性蛍光体シートの他に遮光袋が必要であり、やはり
袋を開く作業と蓄積性蛍光体シートの取出しが面倒であ
るという問題がある。

上記のような問題に鑑み、本発明は蓄積性蛍光体シート
の取扱いおよび取出しの操作の楽な、またその操作の自
動化の容易なエネルギーサブトラクション用あるいは重
ね合せ処理用の蓄積性蛍光体シート組体およびそのため
の蓄積性蛍光体シートを提供することを目的とするもの
である。

（課題を解決するための手段） 本発明による蓄積性蛍光体シート組体は、蓄積性蛍光体
層を設けた面の記録読取領域の外周部に面状密着部材を
設けてなる２枚の蓄積性蛍光体シートを、該面状密着部
材同士を密着させて着脱自在に貼り合わせてなるもので
ある。

ここで面状密着部材とは、面ファスナーあるいはマジッ
クテープと称される着脱自在の面接着体（「ベルクロ」
とも称される）や、面状のマグネット（ゴム等に磁石を
混在させたフレキシブルなシート状マグネット）等を意
味するものである。

また、−これは密着したときにその間に光を通さない遮
光性を有している必要がある。この遮光性は、密着部材
が備えていてもよいし、別に遮光部材を設けてもよい。

また本発明による蓄積性蛍光体シートは、蓄積性蛍光体
層を設けた面の外周部に面状密着部材を設けてなるもの
である。

（作用および効果） 本発明によれば、エネルギーサブトラクション用または
重ね合せ処理用の２枚の蓄積性蛍光体シートを簡単に貼
り合わせ、また剥すことができるので、取扱いが簡単で
ある上、カセツテが不要で開蓋、取出しのための機構が
単純化されるから自動化も容易である。

また本発明の蓄積性蛍光体シートは、単に外周部にマジ
ックテープ等の密着部材を設けただけのものであるから
、コストが安く、実施も容易である。

（実　施　例） 以下、図面により本発明の実施例を詳細に説明する。

第１図は本発明によるエネルギーサブトラクション用蓄
積性蛍光体シート組体の一例を示すもので、これは高圧
用の蓄積性蛍光体シート２Ａと、低圧用の蓄積性蛍光体
シー）２Ｂの蓄積性蛍光体層側の面の外周部に、遮光性
をもったマジックテープ（ベルクロ）３を固着したもの
である。その周縁部■の拡大図を第２図に示す。

蓄積性蛍光体シート２Ａは支持体２０の上に蓄積性蛍光
体層２１を塗布してなるもので、その記録読取領域２２
の外周部に遮光性を有するマジックテープ３が容易に剥
離できないように接管されている。

このように構成された一対の蓄積性蛍光体シート２Ａ、
２Ｂを、面同士合わせて、上記マジックテープ３同士密
着させて貼り合わせれば、−組のエネルギーサブトラク
ション用蓄積性蛍光体シート組体ができる。

この蓄積性蛍光体シート２Ａのマジックテープ（面状密
着部材）３は、それ自体で遮光性を有しているが、不充
分な場合は、第３図に示すように別にテレンプ等の遮光
布（遮光部材）４をマジックテープ３の外側（内側でも
よい）に貼着してもよい。

次に、上記のように構成されたエネルギーサブトラクシ
ョン用蓄積性蛍光体シートの取扱いを自動化する場合の
機構の例を、図面によって説明する。

第４図および第５図は、上記のような本発明による蓄積
性蛍光体シート組体２を１枚ずつの蓄積性蛍光体シート
に分離する機構を示す。遮光されたハウジング１０に供
給口１１から供給された蓄積性蛍光体シート組体２は、
１対の供給ローラ１２によりハウジング１０内にさらに
送られた後、上下１対の吸盤１３によって１枚ずつ上下
に吸引されて２枚の蓄積性蛍光体シート２Ａ、２Ｂに分
離され、２対の送りローラ１４．１５に向けられる。さ
らに前記吸盤１３によってこれらの送りローラ１４．１
５に向けて送られた後、上の蓄積性蛍光体シート２Ａは
送りローラ１４によって待機ガイド１６上に送られ、最
後端をこの送りローラ１４にニップされた状態で待機す
る。

下の蓄積性蛍光体シート２Ｂは、送りローラ１５により
読取ゾーン（図示せず）の方へ向けて、さらに送りロー
ラ１７によって送られる。この蓄積性蛍光体シート２Ｂ
の読取りが終り、さらに消去ゾーン（図示せず）に送ら
れると、待機していた蓄積性蛍光体シート２人が送りロ
ーラ１４によって戻され、このときスイッチガイド板１
８が下りてきて、この蓄積性蛍光体シート２Ａを送りロ
ーラ１５の方ヘビターンさせる。

このスイッチガイド板１８は、軸１８ａの回りにほぼ９
０°回転するようになっており、上の退避位置（破線）
と下のガイド位置（実線）の間を切り換えられるように
なっている。第４図の状態では上位置にあるが、吸盤１
３と干渉しないようにこのスイッチガイド板１８は蓄積
性蛍光体シート２Ａの両側をガイドするように左右に１
対設け、吸盤１３は中央に設ける。

Ｕターンされた蓄積性蛍光体シート２Ａは、前記蓄積性
蛍光体シー）２Ｂと同様にして読取ゾーンに送られる。

このようにして、蓄積性蛍光体シート組体２の２枚の蓄
積性蛍光体シート２Ａ、２Ｂは分離され、それぞれ読取
り、消去され、その後は再び次の記録のために貼り合わ
される。この貼り合せも単に送りローラで案内するだけ
で簡単に貼り合わせられるが、使用後の蓄積性蛍光体シ
ートは次の記録まで遮光する必要がないから、−枚ずつ
排出され、その後は手作業で貼り合わせてもよい。

なお、上記実施例では面状密着部材３，３′　はマジッ
クテープのものを示したが、これは磁化された磁性体粉
をゴム等のフレキシブルな材料中に混入させた磁性ゴム
のようなものとしてもよいし、その他繰返し接着剥離の
比較的容易な粘着力の弱い粘着テープ等、種々の公知の
ものを用いることができる。

また、上記実施例ではエネルギーサブトラクション用の
蓄積性蛍光体シート組体の例を説明したが、重ね合せ処
理用にも全く同じ構造で、２枚またはそれ以上の蓄積性
蛍光体シートを面状密着部材を用いて貼り合わせるよう
にして構成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による蓄積性蛍光体シート組体の一実施
例を分離して示す斜視図、 第２図はその一部（■）の拡大断面図、第３図はその異
なる例を示す拡大断面図、第４図および第５図は本発明
による蓄積性蛍光体シート組体を自動的に取り扱う機構
の例を示す概略図である。 ２・・・蓄積性蛍光体シート組体 ２Ａ、２Ｂ・・・蓄積性蛍光体シート ３．３′・・・マジックテープ（面状密着部材）４・・
・遮光部材　　　１２，１４，１５．１７・・・送りロ
ーラ１３・・・吸盤　　　　　１８・・・スイッチガイ
ド仮ム ０〜 〜

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）蓄積性蛍光体層を設けた面の記録読取領域の外周部
   に面状密着部材を設けてなる２枚の蓄積性蛍光体シート
   を、該面状密着部材同士を密着させて着脱自在に貼り合
   わせてなる蓄積性蛍光体シート組体。 ２）前記面状密着部材が、該面状密着部材同士が密着し
   たときにその間に光の通過を許さない遮光性を有してい
   ることを特徴とする請求項１記載の蓄積性蛍光体シート
   組体。 ３）前記面状密着部材と別に、遮光部材が設けられてい
   ることを特徴とする請求項１記載の蓄積性蛍光体シート
   組体。 ４）蓄積性蛍光体層を設けた面の外周部に面状密着部材
   を設けてなる蓄積性蛍光体シート。