JPH0312321Y2 - - Google Patents

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JPH0312321Y2
JPH0312321Y2 JP1986068432U JP6843286U JPH0312321Y2 JP H0312321 Y2 JPH0312321 Y2 JP H0312321Y2 JP 1986068432 U JP1986068432 U JP 1986068432U JP 6843286 U JP6843286 U JP 6843286U JP H0312321 Y2 JPH0312321 Y2 JP H0312321Y2
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JP
Japan
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cover
overflow weir
longitudinal direction
growth
algae
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JP1986068432U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、沈殿池における藻類の生長防止装
置に関する。
〔技術背景〕
たとえば、下水処理場の最終沈殿池において
は、水が浄化されるにしたがつて、被処理水の溶
存酸素が増え、この状態で光と適度の栄養分が作
用することにより、藻が多量に発生し、生長す
る。その現象は、越流堰を備えた処理池内側面に
おいてとくに多量にみうけられる。
こうした環境を改善するため、たとえば、防藻
塗料を上記必要個所に塗布して対処する方法もあ
る。
しかし、この防藻塗料による方法は、付着物を
デツキブラシなどで除去してのち殺藻し、さらに
水洗と乾燥を行なつてワイヤブラシなどによつて
ケレンするといつたように大変な作業が必要であ
る。しかも、効き目が1年半程度であるため、塗
り替えの必要がある点で問題である。
その効果的な対策として、越流堰をカバーで覆
うようにしたものがある。この場合のカバーは、
その溝開口を下に向けて越流堰を上から覆うよう
に設置されているが、同カバーの対向する両側壁
下部が水面下に没するようになつているため、越
流堰への藻の付着・生長は防止されるが、カバー
自体に藻が発生するようになり、完全な藻防止対
策とはいえず、しかも、カバー外に浮遊するスカ
ムに対してカバー下部が堰になるため、越流堰
(トラフ)内にスカムを誘引することができない。
また、カバーの上面が平坦であるため、この上に
作業員等が乗り掛かるおそれがあり、滑つて落水
する危険をある。
〔考案の目的〕
この考案は前記問題を解決するためになされた
もので、その目的とするところは、越流堰だけで
なくそれを覆うカバーをも含めて藻の付着・生長
を完全に抑えるようにするとともに、越流堰内へ
のスカムの流入が円滑に行なえるようにし、カバ
ー上から作業員等が落水しないようにすることに
ある。
〔考案の開示〕
前記目的を解決するため、この考案は、沈殿池
の相対向する池側壁間に設けられた越流堰の上方
に、光合成作用を阻止する生長防止用カバーを設
けて、同越流堰表面への藻類の付着・生長を防止
するようにした沈殿池における藻類の生長防止装
置であつて、前記沈殿池の相対向する池側壁間
に、同相対向する方向に長手方向が向くようにし
て水平状にガイドレールが渡されているととも
に、同ガイドレールには、中央が高く非平坦状で
あり両側が次第に低くなつた曲がり板状をしたカ
バー受けの複数枚が、それぞれ前記長手方向に直
交するように平行でかつ前記中央が越流堰の中央
上方にくるようにして配列されているとともにロ
ーラーにより前記ガイドレールに沿つて互いに離
れたり近づいたりするように移動自在とされ、前
記生長防止用カバーは、不透明な樹脂フイルムシ
ートを用いて、複数枚のカバー受けを支持部材に
これらのカバー受けにわたるようにして同カバー
受けと同様の断面形状になるように前記長手方向
に向けて張り付けられて長手方向一端を固定側と
して同長手方向に蛇腹状に伸縮自在にされている
とともに、同カバーは、前記長手方向に対する直
交方向の両側端部の下がつた部分が池水面よりも
上方に離れかつ越流堰の流入溝よりも側方に離れ
て位置するように構成され、前記カバー受けは、
伸縮ロープにより池上からハンドルの回転操作で
往復操作されるように構成されていることを特徴
とする。
〔実施例〕
以下、この考案を図示した実施例にしたがつて
詳細に説明する。
第1図から第3図は、最終沈殿池における越流
堰についてその一例を示したものである。
1は沈殿池の全体を示している。沈殿池1に
は、同池1の幅方向である池側壁9,9の相対向
する方向に向くようにして越流堰2が一体に形成
されている。
この越流堰2は、平行に複数本配置されている
が、図例ではそのうちの1本のみを特別に示して
ある。
同越流堰2は、第3図に示すように、逆コの字
形の断面とされ、その開口が水面6より少しだけ
下にくるようになつている。
越流堰2の長手方向に沿う両側には、Vノツチ
形の均等流入溝3を多数有する整流板4が突出状
に取付具5で固定されている。
この整流板4は、沈澱作用によつて清澄化して
上層を流れてくる水のみを水面6の上昇とともに
越流堰2内へと誘引し、とくに、その流れが均一
にかつ整流化できるように機能する。この整流板
4の溝3…には水面6上を浮遊するスカムが流れ
込むこともある。
上記越流堰2の各側部には、相対向して1対を
なすとともに前記長手方向に複数対となるように
ステー7…が立設されている。各ステー7は、整
流板4の内側にくるようにして取付具5によつて
共締めされているとともに、上方に突出するよう
になつている。
各ガイドレール8は、その両端が池側壁9,9
に固定されているとともに、ステー7の突出する
各内側を通じて前記長手方向に水平に向くように
ガイドレール8,8が固定されている。
2本のガイドレール8,8の上方には、生長防
止用カバー10が伸縮可能に設けられている。
同カバー10は、不透明な樹脂フイルムシート
でなり、蛇腹式に伸縮可能なものが用いられてい
る。
伸縮可能にするため、次のような構成になつて
いる。
すなわち、生長防止用カバー10の長手方向数
個所には、両端およびその間にあるように、帯状
の板を蒲鉾状に曲げて形成したカバー受け11が
配列されている。各カバー受け11は、中央が高
く非平坦状であり両側が次第に低くなつたもので
あり、それぞれが前記長手方向に直交することで
互いに平行でかつ前記中央が越流堰2の中央上方
にくるようにして配列されている。カバー受け1
1からは下向きに各2本のカバー支え12,12
が伸びている。これらカバー受け11…のうち、
第1図および第2図の右端に位置するもののカバ
ー支え12,12は、ステー7,7にそれぞれ固
定されて動かないようになつている。その他のカ
バー受け11のカバー支え12は固定ではなく、
水平方向に往復して動くようにガイドローラー1
3によりガイドレール8,8に沿つて移動自在と
されている。これにより、カバー10は、第1図
および第2図の右端を固定部として、左方向にガ
イドレール8のほぼ全長にわたる程度まで伸びる
とともに、一方(固定部側)に縮むように構成さ
れている。同カバー10は、複数のカバー受け1
1…の上面に沿つて張られているため、蒲鉾形と
され、中央が高く非平坦状であり両側が次第に低
くなつたものであるとともに、同カバー10は、
前記長手方向に対する直交方向の両側端部の下が
つた部分が池水面6よりも上方に離れかつ越流堰
2の溝よりも側方に離れて位置するように構成さ
れている。
上記カバー受け11のうち左方の池側壁9寄り
のものには、ロープ連結ブラケツト14が上方に
向けて突出していて、その上端に、締付ボルト1
5つきのロープ締めピース16が取付けられてい
る。このロープ締めピース16には、伸縮用ロー
プ17が通されて締付ボルト15によつて同ロー
プ17とロープ連結ブラケツト14が連結される
ようになつている。
伸縮用ロープ17は、両池突出壁18上に設置
されたハンドル19付のローププーリ20,20
間に張り渡されて、X,Yのいずれの方向にも駆
動されるようになつている。
なお、カバー受け11の可動側のものは、越流
堰2内へと下向きに伸びるブラシ支えステー21
が取付けられていて、このステー21の下端に設
けられたブラシ取付板22を介してブラシ23が
設けられている。
このブラシ23は、越流堰2の一方と他方間を
直線状に往復することにより、越流堰2内に入る
ことなく池外から越流堰2内を清掃できるように
なつている。
生長防止用カバー10は、図にも示すように、
越流堰2よりも2倍程度の幅をもつて上方から充
分余裕をもつて覆うようになつていて、自然な光
は全てこの生長防止用カバー10を通じてしか越
流堰2に投射されないようになつている。
これにより、生長防止用カバー10が充分伸び
切つて全閉状態とされたときには、藻が全く生長
しないことになる。
必要に応じて生長防止用カバー10を開いて点
検することも自在である。しかも、ハンドル19
を往復回転させれば、ブラシ23が越流堰2内で
往復して越流堰2の清掃を簡単かつ安全に行なう
ことができるようになつている。
第4図、第5図に示すものは、越流堰2のある
池側壁9への藻の付着を防止する手段を示してい
る。
両図に示すように、池突出壁18の上端には、
その角部に沿うようにして長く円筒形の案内バー
24がバーステー25と固定ボルト26によつて
固定されている。
この案内バー24には、角度調整レバー27と
セツトボルト28を有する複数個のヒンジピース
29が回転とスライドができるようにして配備さ
れている。
各ヒンジピース29には、下向きに伸びるよう
にしてカバー受け30が取付けられている。この
カバー受け30の一側面を通じて生長防止用カバ
ー10が取付けられていて、下端が水面6上に伸
びるようになつている。上記カバー受け30は、
池側壁9から突出するレストバー31の先端に係
脱するようになつている。
生長防止用カバー10を伸ばして垂下した状態
にすると、池側壁9への藻の付着を防止すること
ができる。夏期には、セツトボルト28を弛めて
レバー27によつて生長防止用カバー10を起こ
し方向に動かしてセツトボルト28によつて固定
すれば、光の照射角が小さくなつても充分に藻の
付着をくい止めることができる。セツトボルト2
8を弛めて生長防止用カバー10を縮めることも
できるようになつている。
なお、第6図に示すように、スカムスキーマー
32に伸縮自在な生長防止用カバー10を設けた
り、あるいは、池中央に設置された形式の越流堰
2についても生長防止用カバー10を設けること
もできる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、越流
堰だけでなくそれを覆うカバーをも含めて藻の付
着・生長を完全に抑えるようになるとともに、越
流堰内へのスカムの流入が円滑に行なえるように
なり、カバー上から作業員等が落水しないように
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかる沈殿池における藻類
の生長防止装置の一例を示した平面図、第2図は
その縦断面図、第3図は第2図の−線断面
図、第4図は池側壁への藻の付着防止手段を示す
正面図、第5図はその−線断面図、第6図は
池の一例を示す平面図である。 1……沈殿池、2……越流堰、8……ガイドレ
ール、9……池側壁、10……生長防止用カバ
ー、11……カバー受け、13……ガイドローラ
ー、17……伸縮ロープ、19……ハンドル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 沈殿池の相対向する池側壁間に設けられた越流
    堰の上方に、光合成作用を阻止する生長防止用カ
    バーを設けて、同越流堰表面への藻類の付着・生
    長を防止するようにした沈殿池における藻類の生
    長防止装置であつて、前記沈殿池の相対向する池
    側壁間に、同相対向する方向に長手方向が向くよ
    うにして水平状にガイドレールが渡されていると
    ともに、同ガイドレールには、中央が高く非平坦
    状であり両側が次第に低くなつた曲がり板状をし
    たカバー受けの複数枚が、それぞれ前記長手方向
    に直交するように平行でかつ前記中央が越流堰の
    中央上方にくるようにして配列されているととも
    にローラーにより前記ガイドレールに沿つて互い
    に離れたり近づいたりするように移動自在とさ
    れ、前記生長防止用カバーは、不透明な樹脂フイ
    ルムシートを用いて、複数枚のカバー受けを支持
    部材にこれらのカバー受けにわたるようにして同
    カバー受けと同様の断面形状になるように前記長
    手方向に向けて張り付けられて長手方向一端を固
    定側として同長手方向に蛇腹状に伸縮自在にされ
    ているとともに、同カバーは、前記長手方向に対
    する直交方向の両側端部の下がつた部分が池水面
    よりも上方に離れかつ越流堰の流入溝よりも側方
    に離れて位置するように構成され、前記カバー受
    けは、伸縮ロープにより池上からハンドルの回転
    操作で往復操作されるように構成されていること
    を特徴とする沈殿池における藻類の生長防止装
    置。
JP1986068432U 1986-05-07 1986-05-07 Expired JPH0312321Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986068432U JPH0312321Y2 (ja) 1986-05-07 1986-05-07

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JP1986068432U JPH0312321Y2 (ja) 1986-05-07 1986-05-07

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Publication Number Publication Date
JPS62179003U JPS62179003U (ja) 1987-11-13
JPH0312321Y2 true JPH0312321Y2 (ja) 1991-03-25

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ID=30908245

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JP1986068432U Expired JPH0312321Y2 (ja) 1986-05-07 1986-05-07

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JPS62179003U (ja) 1987-11-13

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