JPH0312206A - 汚泥の脱水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、下水等の汚水中から分離したスラリー状の
汚泥の脱水装置に関するものである。

［従来の技術］ 下水等の汚水の処理に当り、沈殿池内に沈殿したスラリ
ー状の汚泥は、′ａ集剤を添加して凝集させた後、これ
を脱水装置において脱水し、脱水されたケーキ状汚泥を
焼却することにより処理される。

第４図は、従来の脱水装置の一例を示す概略垂直断面図
である。第４図において、１は、スラリー状汚泥を凝集
しそして濃縮するための、円筒状の竪型撹拌槽である。

撹拌槽１の下部にはスラリー状汚泥の供給口２が、そし
て、その上部には排出口３が設けられている。攪拌槽１
内には、その軸線に沿って、モータ４により回転する回
転軸４ａが設けられており、回転軸４ａには、撹拌槽５
が取付けられている。

撹拌槽１に近接して、無端移動が布式脱水機６が設けら
れている。無端移動炉布式脱水機６は。

撹拌槽１にその一方の側壁７ａが近接して配置された水
槽７と、水槽７の一方の側壁７ａの底部に一端８ａが近
接し、水槽７の他方の側壁７ｂより外側の上方に他端８
ｂが位置する、一端８ａから他端８ｂに向けて上方に傾
斜し、一端８ａ側が水槽７内に、他端８ｂ側が水槽７外
に位置する無端移動炉布８とからなっている。撹拌槽１
の上部に設けられた排出口３には、水槽７の側壁７ａを
貫通し、その下端が炉布８の一端８ａに近接する供給管
１０が接続されている。

水槽７の他方の側壁７ｂには、炉液の排出管１１が接続
されている。１２．１２は、炉布８の一端８ａおよび他
端８ｂに設けられたプーリ、１３は、炉布８のリターン
側に設けられた、炉布８の洗浄用スプレー、１４は、炉
布８の他端８ｂに設けられたスクレーパである。

沈殿池から抜き出したスラリー状汚泥１５に、凝集剤１
６を添加する。凝集剤１６の添加されたスラリー状汚泥
１５を、供給口２を通して竪型撹拌槽１内に連続的に供
給する。撹拌槽ｌ内の撹拌翼５を、モータ４により回転
させる。撹拌槽１内に供給されたスラリー状汚泥１５は
、撹拌翼５によって撹拌されながら撹拌槽１内を上昇し
、その間に凝集して塊状凝集体１５′となり、上部の排
連続的に供給される。

このようにして、無端移動ろ布８の一端８ａ上に供給さ
れた汚泥の塊状凝集体２１５′は、炉布８の移動によっ
てその他端８ｂに至り、　この間に脱水されてケーキ状
となる。このケーキ状汚泥は、スクレーパ１４で掻きと
られ、水槽７外に排出される。

が布８は、使用中に汚泥によって目詰りが生ずる。そこ
で、このような炉布８の目詰りを防止するために、炉布
８のリターン側に設けられたスプレー１３より、連続的
にまたはタイマーによって間欠的に、炉布８に向けて水
を噴射して炉布８を洗浄する。

［発明が解決しようとする課題］ 上述した第４図に示す水槽７内に傾斜して設置された従
来の無端移動炉布式脱水機６には、次のような問題があ
る。即ち、脱水機６の傾斜角度（仰角）αは最大１０〜
１５度位までであって、これ以上傾斜角度を大きくする
と、炉布８上に供給された汚泥の塊状凝集体１５′が滑
り落ちる。

このように、脱水機６の傾斜角度に限度があるため、脱
水機６の機長が長くなり、設備面積が大になる結果、建
設費が高騰する。

上述した脱水機６の傾斜角度を大にするためには、炉布
の上面の幅方向に、塊状凝集体１５′の滑り止め用の仕
切り板等を所定間隔をあけて設けるか、または、無端移
動炉布の代りに、水槽７内の塊状凝集体１５′を、スク
リュー等で掻き上げるようにすればよいが、前者の場合
には、塊状凝集体１５′が仕切り板等に付着してその剥
離が困難になり、後者の場合には、塊状凝集体１５′が
破壊して、炉布８上での濾過効率が低下する。

更に、使用中に汚泥によって生ずる炉布８の目詰りを防
止するために、炉布８のリターン側に設けられたスプレ
ー１３より、連続的にまたはタイマーによって間欠的に
、炉布８に向けて水を噴射しているが、連続的噴射の場
合には、大量の水を浪費する問題があり、また、タイマ
ーによる間欠的噴射の場合には、炉布８に急に目詰りが
生じたときにこれを除去することができない問題がある
。

従って、この発明の目的は、水処理系から排出されたス
ラリー状汚泥を、経済的に且つ高い効率で脱水すること
ができ、且つ、炉布に目詰りが生じたときに適切に炉布
を洗浄して目詰りを除去し、円滑な運転を行なうことが
できる汚泥の脱水装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ この発明はスラリー状汚泥を収容し、これに凝集剤を添
加して塊状凝集体とするための撹拌槽に近接して設けら
れた、水槽と、前記水槽内に配置された一端から他端に
向けて上方に傾斜し、前記他端側が前記水槽外に位置す
る無端移動が本式脱水機とからなり、前記水槽の前記撹
拌槽側の側壁に、前記撹拌槽の上部に設けられた供給管
が貫通して取り付けられ、前記脱水機の無端移動が布の
リターン側に、前記炉布を洗浄するためのスプレーが設
けられている汚泥の脱水装置において、前記水槽内に、
前記水槽の前記撹拌槽側の側壁に近接する端部側壁と、
前記脱水機の前記水槽の水面から露出する部分までの両
側を囲む側壁とからなる内枠を、前記無端移動が本式脱
水機の前記水槽内に位置する部分を囲むように、その下
端を前記脱水機の前記炉布に接触させて設け、前記供給
管の開口端を、前記内枠の前記端部側壁を貫通し、前記
内枠内に位置させ、そして、前記水槽の前記内枠内に、
前記炉布によって区画された前記炉布の表面側の水位と
、前記炉布の裏面側の水位との差を検知するための水位
差検知機構を設け、前記検知機構によって検出された前
記水位差が一定値を超えたときに前記スプレーを作動し
て、前記炉布を洗浄することに特徴を有するものである
。

次に、この発明を、図面を参照しながら説明する。第１
図はこの発明の装置の一実施態様を示す概略垂直断面図
、第２図は第１図の平面図である。

この発明は、第４図に示した脱水装置の改良である。従
って、第４図に示した脱水装置と同一部分は同一符号を
付し、その説明は省略する。

この発明の装置においては、撹拌槽１に近接して設けら
れた水槽７内に配置されている無端移動が本式脱水機６
の炉布８の、水槽７内に位置する部分を囲むように、水
槽７内に内枠９が配設されている。

内枠９は、水槽７の、撹拌槽１側の側壁７ａに近接する
、炉布８よりも小さい幅で水槽７とほぼ同じ高さの端部
側壁９ａと、炉布８の水槽７の水面から露出する部分ま
での両側を囲む、水槽７とほぼ同じ高さの左右の側壁９
ｂ、９ｃとからなる平面コ字状であり、その下端は、炉
布８の表面上に接触している。

撹拌槽１の上部の排出口３に取付けられている供給管１
０は、水槽７の側壁７ａおよび内枠９の端部側壁９ａを
貫通し、　その開口端を内枠９内の炉布８の一端８ａに
近接させて位置されている。

水槽７内に配置されている無端移動炉布式脱水機６の傾
斜角度（仰角）αは、２０〜４０度が適当である。

水槽７の内枠９内には、炉布８によって区画された炉布
８の表面側の水位Ａと、裏面側の水位Ｂとの差を検出す
るための、レベル計または差圧発信器等からなる水位差
検知機構１７が設けられている。

［作用］ 次に、この発明の装置の作用について説明する。

沈殿池から抜き出したスラリー状汚泥１５に凝集剤１６
を添加し、凝集剤１６の添加されたスラリー状汚泥１５
を、供給口２を通して撹拌槽１内に連続的に供給する。

撹拌槽１内に供給されたスラリー状汚泥１５は、撹拌翼
５によって撹拌されながら撹拌槽１内を上昇し、この間
に凝集して塊状凝集体１５′となる。塊状凝集体１５′
は、上澄水と共に、供給管１０を通って、水槽７の内枠
９内における無端移動が本式脱水機６の炉布８の一端８
ａ上に供給される。

上述した塊状凝集体１５′のが布８への供給は。

撹拌槽１と水槽７との間のわずかな液面差により行なわ
れるので、炉布８上に落下する塊状凝集体１５′に、速
い流速や渦による撹乱、および、落下による衝撃が生ず
ることは殆んどない。従って、塊状凝集体１５′は破壊
することなく、炉布８上に、あたかも雪が積もる如く静
かに沈降し、第３図に示すように、水分の透過性が良好
な状態で堆積する。

このように、炉布８上に堆積した塊状凝集体１５′は、
炉布８の移動に従って、水槽７から掻き上げられる。こ
のとき、炉布８の、水槽７内に位置する部分は、内枠９
によって囲まれているので、炉布８上の塊状凝集体１５
′は、微小な差圧力で、炉布８の表面上に押し付けられ
る。従って、無端移動炉布式脱水機６の傾斜角度を、従
来よりも大きい２０〜４０度となしても、塊状凝集体１
５′が炉布８から滑り落ちることはない。

そして、炉布８の移動に従って、炉布８上の塊状凝集体
１５′が水槽７から掻き上げられる間に、水槽７内にお
いて、塊状凝集体１５′の各粒子の間隙から、炉液が炉
布８を通して速やかに炉布８の下方に排出されて塊状凝
集体１５′は濃縮され。

次いで、炉布８を通して重力により効果的に脱水が行な
われる。

操業中に炉布８に目詰りが生ずると、水槽７の内枠９内
における、炉布８によって区画された炉布８の表面側の
水位Ａが、その裏面側の水位Ｂよりも高くなり、両者間
に顕著な水位差が生ずる。

水位差検知機構１７は、上述した水位差を検出し、水位
差が一定値を超えたときに、スプレー１３に信号を送っ
てこれを起動させる。かくして、スプレー１３から炉布
８に向けて水が噴射され、炉布８を洗浄する。スプレー
１３からの水の噴射時間は炉布８が１回転する間とし、
炉布８の１回転後自動的に水の噴射は止まる。

次に、この発明を、実施例により説明する。

［実施例］ 沈殿池から抜き出した、濃度が１，５００〜１０．０Ｏ
Ｏｐｐ■のスラリー状汚泥に対し、強力カチオン系高分
子凝集剤を、スラリー状汚泥中の固形物重量比で０．５
％添加した上、撹拌槽１内に供給した。撹拌槽１内にお
いて凝集された塊状凝集体１５′を、上澄水と共に、供
給管１０を通って、水槽７の内枠９内における無端移動
が布式脱水機６の、０．２〜０．６ｍ／分の速度で供給
する炉布８上に供給し、脱水した。

このようにして、炉布８上において脱水され、炉布８の
他端８ｂから排出されたケーキ状汚泥は、約５ｍの厚さ
で、９０〜９３％の含水率であった。

そして、脱水機６からのが液は、水槽７の他方の側壁７
ｂに取り付けられた排出管１１を通して排出された。な
お、炉液の８３（７％液ＩＱ中の固形物の量）は約３　
ｐｐｍであり、　その回収率は９９％であった。

操業を開始してから５〜６時間後に、水槽７の内枠９内
における、炉布８によって区画された炉布の表面側の水
位Ａと、炉布８の裏面側の水位Ｂとの差が約５ｍＡｑに
なったことが水位差検知機構１７によって検出された。

この検出信号により。

スプレー１３から、　０．５ｒｒｉ’／Ｈ（２ｋｇ／ａ
Ｊ）の量の水を、炉布８の１回転の間噴射してか布８を
洗浄し、その目詰りを除去した。以降、水位差検知機構
１７からの検出信号に基づいて、スプレー１３からの水
の噴射による炉布８の洗浄が行なわれ、操業を円滑に遂
行することができた。

［発明の効果］ 以上述べたように、この発明によれば１次のような優れ
た効果がもたらされる。

（１）固液分離性に優れており、脱水装置から排出され
た汚泥の濃度は、原スラリー状汚泥の濃度に比較して、
１０〜５０倍である。

（２）脱水機の傾斜角度（仰角）を２０〜４０度にする
ことができるので、第４図に示した従来の装置に比べ設
備面積を小にすることができ、建設費が安価になる。

（３）が布上に供給された汚泥の塊状凝集体が破壊て得
ることができる。また、走行炉布から排出されるケーキ
を従来の圧搾脱水機で更に脱水することが容易である。

（４）炉布の表面側と裏面側との液面差によって炉布の
目詰りを自動的に判断し、間欠的に炉布の洗浄が行なわ
れるので、洗浄用の水を浪費することなく、適切な時期
に洗浄を行なうことができる。

（５）　１．　ＯＯＯｐｐｍ以下の希薄な濃度のスラリ
ー状汚泥の脱水も容易に行なうことができる６（６）炉
液のＳＳ（炉液ＩＱ中の固形物の量）は低く且つその回
収率は９９％以上である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の装置の一実施態様を示す概略垂直断
面図、第２図は第１図の平面図、第３図はこの発明の装
置によるが布上の汚泥の堆積状態を示す説明図、第４図
は従来の装置の一例を示す概略垂直断面図である０図面
において。 １・・・撹拌槽、　　　２・・・供給口、３・・・排出
口、　　　４・・・モータ、５・・・撹拌翼、　　　６
・・・無端移動炉布式脱水機、７・・・水槽、　　　　
８・・・炉布、９・・・内枠、１０・・・供給管、 １１・・排出管、　　１２・・・プーリ、１３・・スプ
レー　　１４・・・スクレーパ、１５・・・スラリー状
汚泥、１５′・・・塊状凝集体、１６・・・凝集剤、　
　１７・・・水位差検知機構。 ５

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、スラリー状汚泥を収容し、これに凝集剤を添加して
   塊状凝集体とするための攪拌槽に近接して設けられた、
   水槽と、前記水槽内に配置された一端から他端に向けて
   上方に傾斜し、前記他端側が前記水槽外に位置する無端
   移動ろ布式脱水機とからなり、前記水槽の前記撹拌槽側
   の側壁に、前記撹拌槽の上部に設けられた供給管が貫通
   して取り付けられ、前記脱水機の無端移動ろ布のリター
   ン側に、前記ろ布を洗浄するためのスプレーが設けられ
   ている汚泥の脱水装置において、 前記水槽内に、前記水槽の前記攪拌槽側の側壁に近接す
   る端部側壁と、前記脱水機の前記水槽の水面から露出す
   る部分までの両側を囲む側壁とからなる内枠を、前記無
   端移動ろ布式脱水機の前記水槽内に位置する部分を囲む
   ように、その下端を前記脱水機の前記ろ布に接触させて
   設け、前記供給管の開口端を、前記内枠の前記端部側壁
   を貫通し、前記内枠内に位置させ、そして、前記水槽の
   前記内枠内に、前記ろ布によって区画された前記ろ布の
   表面側の水位と、前記ろ布の裏面側の水位との差を検知
   するための水位差検知機構を設け、前記検知機構によっ
   て検出された前記水位差が一定値を超えたときに前記ス
   プレーを作動して、前記ろ布を洗浄することを特徴とす
   る、汚泥の脱水装置。